青葉山 歩きこまれた古く険しい道

福井県  青葉山(西峰692m、東峰693m)  2020年2月25日

関西百名山

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松尾寺に向かう細い道は空いていて、行く手の青葉山は今は青くも緑でもなく、枯れた灰色。いかにも里山に見えるこの山に登るのは楽そうに思えたが、その二つの峰への道は意外に険しいものだった。

松尾寺は大きな寺で、建物や仏像がたくさんある。本殿に参拝し、山に向かう。

やがて今寺コース舗装路の終点につき、そこから登山道が始まる。こいつがまた急な九十九折の道で、オーバーハングの先にある頂上稜線にはなかなか着かない。

稜線に出れば楽だろうと思ったのは誤りで、細かなアップダウンが続き、そして大きな岩がいくつも立っている青葉山・西峰に着く。溶岩と思われるコブだらけの大岩の手前に避難小屋と社が立っており、大岩は登りにくそうだったが、ちゃんと足場や手すりが付けてあり、簡単に頂上に到達できた。頂上から北に内浦湾と日本海、南には北陸道と山並みが見えている。

東峰は西峰よりも1m高いから、是非登っておかなければならない。距離600m、その道にも細かなアップダウンがあり、楽ではなかった。ただ、手すり付きの階段が要所に出てきて、だいぶ楽だったと思う。

胎内くぐりの大岩の隙間をくぐり、いくつも手すり階段を登ってようやく東峰頂上に到達。そこは西峰と違って穏やかな頂上で、社が一つ立ち、その近くに頂上標識。最高点は社の背後の小ピークで、その上に登ってみると別の頂上標識があった。

松尾寺の駐車場代はこちらで、という案内に従い、その建物(納経所)に入るとそこはお守りなどが置いてあり、先客がいた。私は駐車場代を払い、笛のお守りを購入。松尾寺・納経所の近くにも梅の花が満開だった。


 行く手の青葉山は今は青くも緑でもなく、枯れた灰色。いかにも里山に見えるこの山に登るのは楽そうに思えたが、その二つの峰への道は意外に険しいものだった。
 東峰頂上は西峰と違って穏やかな頂上で、社が一つ
 松尾寺は大きな寺で、建物や仏像がたくさんある。本殿に参拝し、山に向かう
 松尾寺・納経所の近くにも梅の花が満開だった。
  8:00 駐車場発(標高190m)  8:07 松尾寺  8:27 今寺・熊野神社  8:54 舗装路終点、登山道  9:23 今寺コース・松尾コース合流点  9:31 青葉山・西峰10:00 青葉山・東峰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間0分10:05 青葉山・東峰発10:30 青葉山・西峰10:33 今寺コース・松尾コース分岐点10:35 祠11:23 松尾寺11:36 駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回3時間36分
周回7.8㎞、標高差781m

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中国ツアーからの帰り道、往路のときに見た青葉山に寄ってみる。今にも降り出しそうな天気だったが、雨は降らなかった。

道の駅白うさぎを出たのは4時前。まだ暗いので道はすいている。大型トラックを信号で抜いたと思ったら、70~80㎞で走ってるのにあっという間に抜き返された。なんたるスピード。鳥取道というのは東に向かわず南下して、姫路、大阪に向かう。ずいぶん回り道になってしまう。高速に乗る前にセルフで給油。まだ暗いうちに中国道に入り、そして北陸道に入ると少々混んでくる。1時間半たち、西紀SAで最初の休憩。

舞鶴東インターで降りるとR27は出勤と思われる車で混んでいた。だが、松尾寺に向かう細い道は空いていて、途中で徒歩の人が一人いたのみ。行く手の青葉山は今は青くも緑でもなく、枯れた灰色。空も曇っていて今にも降り出しそうだ。予報は夕方から雨だが、もっと早いかもしれない。いかにも里山に見えるこの山に登るのは楽そうに思えたが、その二つの峰への道は意外に険しいものだった。松尾寺の駐車場は二つあり、登山者は手前の駐車場と指定されており、そこから門まで100m歩く。松尾寺は大きな寺で、建物や仏像がたくさんある。本殿に参拝し、山に向かうが、ここで道を間違える。登山道は本殿の右奥(北東)だったのだが、左奥を見て違っていたので右手(東)にまっすぐの道を進む。それは参拝者用駐車場に通じていて、その先に舗装路が続いている。案内図もあり、そこから登山道に至る道もあったのだが表示がなく、登山口はもっと先だろうと思って舗装路を東に歩く。前日の鼻高山、朝日山もそうだったが、青葉山の登山道もGPS地理院地図には出ていない。

さんざん舗装路をあるいても登山口はなし。民家が現われ、こいつは間違えたなと確信したが、この先にも登山道はあるだろうと考えてなおも進むと、今度は別のお寺があった。そこに案内図があり、この舗装路を辿っていけばどうやら登れるようだ(今寺コース)。なんだ、この舗装路を車で登ればずっと早く登れたわけだ。だが、事前調査で松尾寺からのコースを選んでたので、いまさら仕方ない。前日に変なものを食べて戻してしまい、体調はよくないはずだが、足は快調。やがて今寺コース舗装路の終点につき、そこから登山道が始まる。こいつがまた急な九十九折の道で、オーバーハングの先にある頂上稜線にはなかなか着かない。だが、なおも足は快調で、スティックなしで休みなしにどんどん登り、やがて松尾寺からのコースとの合流点に達する。ここで上着を脱いでザックに入れたと思う。ウォークマンのバッテリーが切れていたのでここで入れ替え、誰もいない山で音楽を聴きながら歩く。

稜線に出れば楽だろうと思ったのは誤りで、細かなアップダウンが続き、そして大きな岩がいくつも立っている青葉山・西峰に着く。溶岩と思われるコブだらけの大岩の手前に避難小屋と社が立っており、大岩は登りにくそうだったが、ちゃんと足場や手すりが付けてあり、簡単に頂上に到達できた。頂上から北に内浦湾と日本海、南には北陸道と山並みが見えている。

東峰は西峰よりも1m高いから、是非登っておかなければならない。距離600m、案内には片道40分とあったが、もっと早く行けるだろう。だが、その道にも細かなアップダウンがあり、楽ではなかった。ただ、手すり付きの階段が要所に出てきて、だいぶ楽だったと思う。行く手に見える東峰に向かってまずコルまで下り、胎内くぐりの大岩の隙間をくぐり、やがて登り返しとなり、何度もやっと着いたと思ったがなおも東峰頂上は先にあり、いくつも手すり階段を登ってようやく東峰頂上に到達。そこは西峰と違って穏やかな頂上で、社が一つ立ち、その近くに頂上標識。最高点は社の背後の小ピークで、その上に登ってみると別の頂上標識があった。社の東に階段を下ったところにベンチのある広場があり、その先にも登山道がある。展望台まで1.1kmとあったが、行かず。広場の端から景色が見えたが、展望は西峰のほうがよいようだ。

帰路につき、手すり階段の道を西峰に戻り、社に参拝し、分岐から松尾寺コースを下る。すぐ先に祠があり、石段を登ってその祠にお参り。格子で囲ってあった中には何があるのか良くわからず。ここで腰を下ろし、本日唯一の休憩をとり、ビスケットを食べ、もってきたペットコーヒーを飲む。そこからの松尾寺コースは舗装路コースと同じくらい急で険しく、九十九折の道を丹念に下る。やはり手すり階段などの整備はこちらの方が手厚いようだ。

GPSにはずいぶ西の方まで軌跡が伸びていて、ずいぶん遠いなと思っていた。急坂の途中で今寺コースの舗装路が樹間に見える場所があり、GPSによると100mもない。踏跡もあるのでそっちに行こうかとも思ったが、ここは松尾寺コースをたどる。急な道はやがて取水施設に行き当たり、その先で平坦な道になる。林が切り開かれた広い道を進むとお寺の境内に出た。えらく大きな建物が立っており、何という寺だろう。登山道方面には案内図もある。大きな建物を正面から見て、これは松尾寺だと気づく。まだ半分くらいと思っていたのが間違いで、もう着いていたのだ。拍子抜け。松尾寺の駐車場代はこちらで、という案内に従い、その建物(納経所)に入るとそこはお守りなどが置いてあり、先客がいた。私は駐車場代を払い、笛のお守りを購入。松尾寺・納経所の近くにも梅の花が満開だった。

 R27から松尾寺入口

中国ツアーからの帰り道、往路のときに見た青葉山に寄ってみる。今にも降り出しそうな天気だったが、雨は降らなかった。

 青葉山

道の駅白うさぎを出たのは4時前。まだ暗いので道はすいている。大型トラックを信号で抜いたと思ったら、70~80㎞で走ってるのにあっという間に抜き返された。なんたるスピード。鳥取道というのは東に向かわず南下して、姫路、大阪に向かう。ずいぶん回り道になってしまう。高速に乗る前にセルフで給油。まだ暗いうちに中国道に入り、そして北陸道に入ると少々混んでくる。1時間半たち、西紀SAで最初の休憩。

 登山者用駐車場

舞鶴東インターで降りるとR27は出勤と思われる車で混んでいた。だが、松尾寺に向かう細い道は空いていて、途中で徒歩の人が一人いたのみ。行く手の青葉山は今は青くも緑でもなく、枯れた灰色。空も曇っていて今にも降り出しそうだ。予報は夕方から雨だが、もっと早いかもしれない。いかにも里山に見えるこの山に登るのは楽そうに思えたが、その二つの峰への道は意外に険しいものだった。

 近畿自然歩道の案内

 松尾寺の駐車場は二つあり、登山者は手前の駐車場と指定されており、そこから門まで100m歩く。松尾寺は大きな寺で、建物や仏像がたくさんある。

青葉山と松尾寺に続くみち


松尾寺の正面門


松尾寺本殿

本殿に参拝し、山に向かうが、ここで道を間違える。登山道は本殿の右奥(北東)だったのだが、左奥を見て違っていたので右手(東)にまっすぐの道を進む。それは参拝者用駐車場に通じていて、その先に舗装路が続いている。案内図もあり、そこから登山道に至る道もあったのだが表示がなく、登山口はもっと先だろうと思って舗装路を東に歩く。前日の鼻高山、朝日山もそうだったが、青葉山の登山道もGPS地理院地図には出ていない。

舗装路を東に向かう


 今寺の石仏と社

 さんざん舗装路をあるいても登山口はなし。民家が現われ、こいつは間違えたなと確信したが、この先にも登山道はあるだろうと考えてなおも進むと、今度は別のお寺があった。そこに案内図があり、この舗装路を辿っていけばどうやら登れるようだ(今寺コース)。なんだ、この舗装路を車で登ればずっと早く登れたわけだ。だが、事前調査で松尾寺からのコースを選んでたので、いまさら仕方ない。

満開の梅


満開の梅


青葉山登山道マップ


登山道入口

前日に変なものを食べて戻してしまい、体調はよくないはずだが、足は快調。やがて今寺コース舗装路の終点につき、そこから登山道が始まる。こいつがまた急な九十九折の道で、オーバーハングの先にある頂上稜線にはなかなか着かない。

 松尾寺コースとの合流地点

 だが、なおも足は快調で、スティックなしで休みなしにどんどん登り、やがて松尾寺からのコースとの合流点に達する。ここで上着を脱いでザックに入れたと思う。ウォークマンのバッテリーが切れていたのでここで入れ替え、誰もいない山で音楽を聴きながら歩く。

西峰頂上の社と岩峰

稜線に出れば楽だろうと思ったのは誤りで、細かなアップダウンが続き、そして大きな岩がいくつも立っている青葉山・西峰に着く。溶岩と思われるコブだらけの大岩の手前に避難小屋と社が立っており、大岩は登りにくそうだったが、ちゃんと足場や手すりが付けてあり、簡単に頂上に到達できた。頂上から北に内浦湾と日本海、南には北陸道と山並みが見えている。

 

西峰の頂上標識

 西峰頂上から北の景観

 胎内くぐり

 東峰は西峰よりも1m高いから、是非登っておかなければならない。距離600m、案内には片道40分とあったが、もっと早く行けるだろう。だが、その道にも細かなアップダウンがあり、楽ではなかった。ただ、手すり付きの階段が要所に出てきて、だいぶ楽だったと思う。行く手に見える東峰に向かってまずコルまで下り、胎内くぐりの大岩の隙間をくぐり、やがて登り返しとなり、何度もやっと着いたと思ったがなおも東峰頂上は先にあり、いくつも手すり階段を登ってようやく東峰頂上に到達。

階段のような鉄バシゴ


東峰の石灯籠と社

そこは西峰と違って穏やかな頂上で、社が一つ立ち、その近くに頂上標識。最高点は社の背後の小ピークで、その上に登ってみると別の頂上標識があった。社の東に階段を下ったところにベンチのある広場があり、その先にも登山道がある。展望台まで1.1kmとあったが、行かず。広場の端から景色が見えたが、展望は西峰のほうがよいようだ。

 社の前の頂上標識

 東峰頂上から南の景観

 

東峰最高地点の頂上標識

 


三つ目と四つ目の頂上標識


 西尾根の石灯籠と祠

帰路につき、手すり階段の道を西峰に戻り、社に参拝し、分岐から松尾寺コースを下る。すぐ先に祠があり、石段を登ってその祠にお参り。格子で囲ってあった中には何があるのか良くわからず。ここで腰を下ろし、本日唯一の休憩をとり、ビスケットを食べ、もってきたペットコーヒーを飲む。

急な階段を下る

 そこからの松尾寺コースは舗装路コースと同じくらい急で険しく、九十九折の道を丹念に下る。やはり手すり階段などの整備はこちらの方が手厚いようだ。

平坦な道

GPSにはずいぶ西の方まで軌跡が伸びていて、ずいぶん遠いなと思っていた。急坂の途中で今寺コースの舗装路が樹間に見える場所があり、GPSによると100mもない。踏跡もあるのでそっちに行こうかとも思ったが、ここは松尾寺コースをたどる。急な道はやがて取水施設に行き当たり、その先で平坦な道になる。

松尾寺に着く

林が切り開かれた広い道を進むとお寺の境内に出た。えらく大きな建物が立っており、何という寺だろう。登山道方面には案内図もある。大きな建物を正面から見て、これは松尾寺だと気づく。まだ半分くらいと思っていたのが間違いで、もう着いていたのだ。拍子抜け。

オオキンレイカの採取禁止表示


梅の花


梅と納経所

松尾寺の駐車場代はこちらで、という案内に従い、その建物(納経所)に入るとそこはお守りなどが置いてあり、先客がいた。私は駐車場代を払い、笛のお守りを購入。松尾寺・納経所の近くにも梅の花が満開だった。

湯っぷる