折紙山 雪尾根歩きとパウダー滑走

青森県  921m  2014年1月18日

青森110山、青森県の山(旧版)

478

そんなに高くはないけれど

夏道のない山に雪が積もり

雪の合間に雪山散歩

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橋を渡り、野内川の対岸の林道を西に進む。みちのく有料のパーキングを過ぎ、唐川沢の標識のところで分岐を南に進む。狭いスノーブリッジを慎重に越える。

取付きやすそうな斜面のところに古い赤リボンがあり、ここに違いないと思って斜面を登る。急斜面を斜めに登ると、古い作業道がある。作業道は尾根の東側をトラバースして延々と続いていた。

作業道は斜面を右に登り、大きな広場となって終了していた。その雪原広場を眼下に見ながら、枝尾根となっている斜面をキックターンで登る。

大きな雪庇を乗り越え、ブナの尾根上に到達。その先のピークは稜線途中のマイナーピーク(P1・614m)で、ブナの幹にまだ新しいピンクリボン。

P2、P3とマイナーピークを越え、その先で広い雪原になっているJP・890m頂上に着く。吊尾根は細いが林になっており、少し下ってから急な登りとなる。林の吊尾根の先は登り斜面となり、そこを登ると広い雪原の折紙山頂上に着いた。その先にはもう高いところはなし。木立に古い赤テープもある。シールを外したスキーに座り、ゆっくりホットレモンを飲む。

滑走開始。パウダースノーは良く滑り、P5からの急斜面滑走がハイライト。心地よいショートターン・パウダー滑走となる。トレースを辿り、尾根上からの下降点に到着。本日、二つ目のハイライト。

唐川沢林道の入口に着いたときは、もうだいぶ暗くなっていた。

 三角岳の頂上から南西に折紙山を見る。白い東面が特徴的。頂上の左に見えるジャンクション・ピーク(JP)、その手前の尾根、尾根の左にある唐川沢沿いを逆に辿って登った。頂上は広い雪原、帰りはパウダー滑走。
大きな雪庇を乗り越え、ブナの尾根上に到達
 林の吊尾根の先は登り斜面となり、そこを登ると広い雪原の折紙山頂上に着いた。
 滑走開始。パウダースノーは良く滑り、P5からの急斜面滑走がハイライト。
八甲田・前岳から見る折紙山(2012年12月29日)
10:37 みちのく有料西ゲート手前P発11:02 唐川沢林道11:34 斜面取付き13:22 尾根上(P1・614m付近)14:28 JP・890m14:56 折紙山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間19分15:14 折紙山発、滑走15:20 JP15:54 尾根上からの下降16:18 斜面取付き点16:39 唐川沢林道起点17:00 みちのく有料手前P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復6時間23分

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出発が遅れたのは、駐車場の雪を雪捨て場まで運んでいたため。もっと早く出るべきだった。みちのく有料入口手前の駐車場に停める。車道の反対側には土木事務所があり、駐車場には警備員。そこにはトイレがあり、時々車が寄っていく。最初、トイレの奥から雪土手に登ろうと思っていたが、マップとカーナビで、駐車地点が橋のすぐ近くであることが分かったので、スキーをもって自動販売機の横から雪土手に上がり、スキーを履いて雪の上を歩き始める。すぐ右手に橋があったので、そちらに向かって雪土手を滑り降りる。橋を渡り、野内川の対岸の林道を西に進む。橋と林道の東側は除雪されていた。橋の手前、車道の下をくぐるトンネルがあり、そこを通って北側に出て、三角岳に向かうことができそうだ。林道を西に進み、みちのく有料のパーキングを過ぎ、唐川沢の標識のところで分岐を南に進む。林道は荒れているらしく、沢もところどころ出ていて、狭いスノーブリッジを慎重に越える。

取付きやすそうな斜面のところに古い赤リボンがあり、ここに違いないと思って斜面を登る。急斜面を斜めに登ると、古い作業道がある。さっきの取付点から始まっていたらしい。作業道は尾根の東側をトラバースして延々と続いていた。沢で作業道が崩壊している箇所を渡り、再びその先の作業道に乗る。作業道の右カーブで、行く手の稜線が見える。あの先に見えているのは折紙の頂上ではなく、ジャンクションピークだろうか。いや、もっと左(東)にある755m峰だったようだ。作業道終点と思われる場所に着き、そろそろ尾根に登ろうと思ったが、作業道はまだ続いていた。ついに行く手の斜面に作業道が全く見えないところに至り、斜面を登る。作業道は斜面を右に登り、大きな広場となって終了していた。その雪原広場を眼下に見ながら、枝尾根となっている斜面をキックターンで登る。大きな雪庇を乗り越え、ブナの尾根上に到達。古い植林の識別票。古い赤リボン。JPと思って登ったその先のピークは稜線途中のマイナーピーク(P1・614m)で、尾根の南西にぼんやり見えている折紙頂上はまだだいぶ先(600m地点から折紙山が見えるはずだったが、大きくなった木々がその姿を隠していたようだ)。JPも尾根の先がオーバーハングしていて見えていなかった。いったんはストックをピークに立て、ここで今日のところは引き返そうと考えた。しかし時刻がまだ13時半だったので、先に進むことにする。だいぶ歩いた感じだが、まだ3時間。ブナの幹にまだ新しいピンクリボン。登っている人がいるのだろうか。

P2、P3とマイナーピークを越え、開けた尾根道に出る。「JPの手前の急斜面」だろうか。その先で広い雪原になっているJP・890m頂上に着く。JPから直角に右折(東)と思い込んでいたが、実際には緩いカーブで、ほとんど尾根通しだった。吊尾根は細いが林になっており、少し下ってから急な登りとなる。狭い急坂を登り切り、林の中のピークに着く。ここが折紙の頂上なのか?何の表示もなし(P5・870m)。先に進む。林の吊尾根の先は登り斜面となり、そこを登ると広い雪原の折紙山頂上に着いた。その先にはもう高いところはなし。木立に古い赤テープもある。ここには昔、反射板が置かれていて、撤去されたらしい。シールを外したスキーに座り(ビンディングが小さいので座りやすい)、ゆっくりホットレモンを飲む。

滑走開始。P5から林の向こうの眼下にJPの頂上雪原が見える。パウダースノーは良く滑り、P5からの急斜面滑走がハイライト。心地よいショートターン・パウダー滑走となる。コルからJPへはカニ足の登り返し。JPからの開けた尾根の滑走の後、かかとを外して歩く。マイナーピークへの登り返しは、まっすぐ登らずにトラバースぎみに登り、P2とP1は頂上まで行かずに通過。植林標識を見に行ったトレースを辿り、ちょっと回り道して、尾根上からの下降点に到着。本日、二つ目のハイライト。ビンディングを固定して滑る。作業道に達し、ビンディングを外して滑るが、割に傾斜があり、潅木やブッシュを避ける以外は楽な滑走。そして作業道に乗った地点から本日最後の斜面滑走。雪質はもう悪く、きれいなトレースにはならない。シールを外したスキーのまま、慎重にスノーブリッジを渡る(かかとは固定したまま)。その後、ビンディングを外して歩く。もう余り滑らない。唐川沢林道の入口に着いたときは、もうだいぶ暗くなっていた。野内川の対岸にみちのく有料パーキングの明かりが見えるが、なんとかヘッドランプは使わずに済みそうだ。

橋の手前でスキーを外し、担いで歩き、駐車地点まで登る。自動販売機のところから車のところに降りたが、警備員はまだいた。スキーを片付け、車に入って帰路につく。「青森県の山」旧版を買ったのは2002年だったと思うが、その中でまだ登っていない2山のうち、折紙山についに登る。出発は出遅れたが、予想以上に苦戦し、頂上到着は15時。そこからのパウダー滑走は良かったが、駐車場に戻ったのはもう暗くなっている17時となった。

 葉抜橋山

 


みちのく有料西ゲート手前の駐車地点


野内川沿いの林道を行く


みちのく有料道路


唐川沢の標識


唐川沢沿いの林道を行く


古い赤いリボン


尾根斜面の作業道に乗る


 

755m峰?

 


作業道終点の雪原


ブナの尾根に上がる


P1・614mの頂上


尾根上の赤いリボン


開けた尾根道


JP・890mの頂上


折紙山の頂上


 折紙山の頂上


ホットレモン


頂上からの滑走


JPの頂上?


パウダー滑走


尾根から斜面へのパウダー滑走

 

みちのく有料道路PAの明かり


駐車地点に戻る


周囲から見る折紙山

 折紙山(三角岳より)

 


折紙山

三角岳の頂上から南西に折紙山を見る。白い東面が特徴的。頂上の左に見えるジャンクション・ピーク(JP)、その手前の尾根、尾根の左にある唐川沢沿いを逆に辿って登った。頂上は広い雪原、帰りはパウダー滑走。

八甲田・前岳から見る折紙山