雁ヶ原(日向山) 山の上の砂丘

山梨県 1,660m 2020年10月11日

山梨県の山

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R20を西に進むと前方右手に八ヶ岳が見えてきた。南アルプスは雲をかぶっているのに、八ヶ岳はこの時だけ、編笠、権現、赤岳のあたりが見えていた。

R20から左折して西に向かうと、行く手に雁ヶ原(日向山)らしき山が雲をかぶっているのが見える。

いつものように最初は調子がよくなく、ゆっくり歩く。そのあたりは林の中の尾根道で道幅も広く、ずいぶん歩きやすかった。

笹の九十九折りから少し下ったところに雨量観測器があり、そこから登り返したところに三角点の道標があり、その脇道に入ると林の真ん中に日向山の三等三角点。登山道に戻るとどんぐりの実が落ちている。

更に進み、林の外れから西側に出ると、そこには別世界が広がっていた。砂丘の周囲は急激に落ち込んでいて、底はオーバーハングしていて見えない。砂丘の向こう側には南アルプスと八ヶ岳が雲をかぶって見えていた。

砂丘の南にはカメラを構えた男性、北には食事中らしいパーティがいた。後からやってきた若いパーティはこの奇勝にはしゃいでいた。山の上の砂丘を歩き回る人々。

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1年後、黒戸尾根から、日向山の南側に、白い斑点の雁ヶ原を見る。

帰りもダブルスティックで小走りで下るが、かなり大勢の人たちが登ってきていた。早く登って正解だったと思うが、後で登った人たちは雲の取れた南アルプスや八ヶ岳を見ることができただろうか。戻ってきた駐車場はほぼ満車になっていた。空いたスペースに駐車した車は北九州ナンバー。目当ては南アルプス?

 R20から左折して西に向かうと、行く手に雁ヶ原(日向山)らしき山が雲をかぶっているのが見える。
 山の上の砂丘を歩き回る人々
黒戸尾根から見る雁ヶ原と日向山(2021年10月5日)
 脇道に入ると林の真ん中に日向山の三等三角点
 どんぐりの実
 林の外れから西側に出ると、そこには別世界が広がっていた。たぶん花崗岩が砕けたと思われる白砂の砂丘のようなところで、砂丘の周囲は急激に落ち込んでいて、底はオーバーハングしていて見えない。砂丘の向こう側には南アルプスと八ヶ岳が雲をかぶって見えていた。不思議な山の上の砂丘だった。
  7:45 駐車場発  9:03 雁ヶ原(日向山)三角点  9:08 雁ヶ原(日向山)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間23分  9:25 雁ヶ原(日向山)発10:17 駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復2時間32分

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雨は三日間降り続いた。雨予報4日目は市街地は晴れ、雁ヶ原(日向山)に向かう。R20を西に進むと前方右手に八ヶ岳が見えてきた。南アルプスは雲をかぶっているのに、八ヶ岳はこの時だけ、編笠、権現、赤岳のあたりが見えていた。R20から左折して西に向かうと、行く手に雁ヶ原(日向山)らしき山が雲をかぶっているのが見える。雁ヶ原の登山道手前に細い九十九折りの車道があり、ここは車で走ることができ、最奥の狭い駐車場に停める。先客の車が2台。バックで車庫入れしているときに次の車(小型ジープ)がやってきて、さっさと駐車してさっさと出かけてしまった。私はぐずぐずと準備し、おもむろに歩き始める(7:45)。車道ゲートの脇に登山口があるが、反対側に「尾白川駐車場40分」という表示があり、九十九折りの下からも登れるようだ。だが、日向山頂上から錦滝への周回コースは通行禁止になっていた。残念。

いつものように最初は調子がよくなく、ゆっくり歩く。雨の二日目から三日目にかけて腰が痛くなり、気分もよくなかったが、雨が上がったこの日は腰の痛みは消えていた。精神的なものなのだろう。先に行った人の気配はなかったが、カラマツの林の道を登っていると背後から声が聞こえてきた。1時間で着いてしまう短いコースでもあり、自然と足が速まる。そのあたりは林の中の尾根道で道幅も広く、ずいぶん歩きやすかった。行く手に見えるあのピークが頂上だろうと思ったのは違い、登山道の1、2、3という表示の5あたりが頂上かなと思ったのも違い、いったん平坦になった道は延々と表示10まで続き(1合目、2合目・・・・10合目=頂上ということらしい)、笹が密集した狭い九十九折りの道を息を整えながらぐんぐん登る。ペースはだんだん落ちたかもしれないが、足は元気だった。笹の九十九折りから少し下ったところに雨量観測器があり、そこから登り返したところに三角点の道標があり、その脇道に入ると林の真ん中に日向山の三等三角点。登山道に戻るとどんぐりの実が落ちている。更に進み、林の外れから西側に出ると、そこには別世界が広がっていた(9:08)。そこは、たぶん花崗岩が砕けたと思われる白砂の砂丘のようなところで、砂丘の少し南側に雁ヶ原(日向山)の頂上標識、東側は林、西側が白砂と花崗岩の斜面になっていて、砂丘の周囲は急激に落ち込んでいて、底はオーバーハングしていて見えない。砂丘の向こう側には南アルプスと八ヶ岳が雲をかぶって見えていた。

南アルプスは頂上に雲をかぶっていて、ピークは見えない。八ヶ岳は網笠や権現の頂上のあたりのみ見えていて、R20から見たときよりも雲をかぶっていた。それでもこの景色を見れたのは幸運だ。砂丘の南にはカメラを構えた男性、北には食事中らしいパーティがいた。景色を見ながら5分間休憩し、帰路に着く。後からやってきた若いパーティはこの奇勝にはしゃいでいた。帰りもダブルスティックで小走りで下るが、かなり大勢の人たちが登ってきていた。早く登って正解だったと思うが、後で登った人たちは雲の取れた南アルプスや八ヶ岳を見ることができただろうか。戻ってきた駐車場はほぼ満車になっていた(10:17)。空いたスペースに駐車した車は北九州ナンバー。目当ては南アルプス?

R20沿いにあったむかわの湯というのに入る。JAFカードがあれば割引(630円?)だというので、車まで取りに戻る。不思議な山の上の砂丘だった。

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1年後、黒戸尾根から、日向山の南側に、白い斑点の雁ヶ原を見る。

 雨上がりの八ヶ岳: 編笠山、権現岳、赤岳

 雲をかぶった雁ヶ原(日向山)

 


日向山ハイキングコースの道標

 


車道終点の駐車場

 


通行禁止区間の案内

 


林の中の尾根道

 


雨量観測器

 


日向山の三角点


 どんぐりの実

 雁ヶ原

 雁ヶ原(日向山)の頂上標識

 


雲をまとった八ヶ岳

 


雁ヶ原の谷を見下ろす

 


砂丘のような砂原

 


むかわの湯