青森県 野辺地・烏帽子岳720m 2020年5月31日
青森110山、青森県の山
506
野辺地の市街地付近から見上げる烏帽子岳は切り立っていてなかなか見事。電波塔の立つその姿は遠くから目立って見え、まさに野辺地町のシンボルである。
この野辺地烏帽子岳からまかど温泉までのルートがあるようなので、まかど温泉にMTBを置き、縦走するプランを立てる。
八戸学院野辺地西高を過ぎると未舗装になり、登山口駐車場は更に4.5㎞ほど先だったが、MTBでこの未舗装路を走るとまた掃除するのが面倒だ。そこで舗装路の終点付近の道脇に駐車して歩き始める。
枇杷野川(*1)は水の澄んだ美しい川で、それを渡る橋が三つ架かっていた。三番橋を渡ると登山口と駐車場、それに「父恋し夜泣き石」(*2)というのがある。夜泣きの声というのは枇杷野川のせせらぎの音らしい。
車道はこの先、頂上直下まで続いており、14年前はそれを辿ったが、今回は登山道に入る。そのあたりはヒバとブナの気持ちの良い混交林だった。
やがてすっかりブナの中の登りとなり、標高600mの頂上南にあるテラスに上がる。ここもまたブナの林。
登山道は頂上に向かわずに西に向かい、頂上の西尾根に上がる。そして岩の展望所があり、そこから西に残雪の八甲田と岩木山が見えていた。南北の赤倉岳が並んで見えるのは珍しい。
そして頂上に上がると真正面に一等三角点があった。前日は散々探し回ったが、この日はデンと待ち構えていた。そして周囲に真っ青な春の空、緑と残雪の山並みが広がっていた。
ひとしきり眺め、撮影して頂上を下ろうとすると、ちょうど家族連れが登ってきた。
烏帽子神社にお参りして車道を北に向かう。九十九折を少し下ったあたりで、左の土手の上にシラネアオイの群落を発見。沢形のくぼみを登って土手に上がる。そこに咲いていたシラネアオイの群落はこのうえなくきれいに見えた。咲いたばかりなのだろう。
590m電波塔峰からも整備された登山道が続き、ナッツを食べながらのんびり歩き、階段の横木が付けられた急な下りではスティックを使ってトントン下る。学生(高校もしくは中学)パーティに会ったのはそのあたり。
368m峰の東斜面をトラバースしていって突然、スキー場のゲレンデに出る。そしてゲレンデ脇にホオノキの大きな白い花が咲いていた。
そしてホテルの裏に出る。でっかいお堂は薬師堂(*7)。そこにお参りし、さらに登山道を進むと水たまりのある駐車場に着いた。
こうしてまかど温泉に戻るとお昼を知らせる音楽が鳴り、MTBで出発。まかど温泉からはR4に平行している広域農道を東に向かうが、この広域農道は知る人ぞ知るアップダウンのきつい舗装路で、車で走っていても気になるほど。
下りを全力で漕いでスピードをつけ、登りの2/3くらいまでスピードを保ち、そこからギヤをどんどん落として登っていく、を何度も繰り返すが・・・・しんどい。途中で押して歩き、農道終点の少し手前でMTBに乗り、平坦な道を快調に飛ばして駐車地点に戻る。もうへとへと。
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野辺地の市街地付近から見上げる烏帽子岳は切り立っていてなかなか見事。電波塔の立つその姿は遠くから目立って見え、まさに野辺地町のシンボルである。この野辺地烏帽子岳は14年前に一度登っている山だったが、そのときは車道を頂上直下まで車で登っているのでほとんど苦労していない。今回はそのときに見た西に続く稜線を歩いてみようという発想だったが、ネットを見ると西の稜線を歩いた記録はなく、そのかわりこの野辺地烏帽子岳からまかど温泉までのルートがあるようなので、まかど温泉にMTBを置き、縦走するプランを立てる。烏帽子岳の北にある590m電波塔峰までは車道があるようだが、590m電波塔峰からまかど温泉までは地理院地図にも記載はない。だが、現地に行くと案内図に記載されており、590m電波塔峰からも整備された登山道が通じており、途中で登ってくる学生パーティ(高校生か中学生)にも会った。
まずMTBをデポするため、まかど温泉に向かう。スキー場の前を過ぎると大きなホテルがあり、その少し手前に水たまりのある駐車場があり、そこに野辺地烏帽子岳までの案内図があった。だから、ここが縦走路の起点(または終点)。MTBを下ろし、案内図の柱にチェーンキーで固定しておく。次にR4に平行して東西に走る広域農道を通り、野辺地町運動公園から西に向かう。途中に濃い紫のカキツバタ。枇杷野川沿いに付けられたこの道は八戸学院野辺地西高を過ぎると未舗装になり、登山口駐車場は更に4.5㎞ほど先だったが、MTBでこの未舗装路を走るとまた掃除するのが面倒だ。そこで舗装路の終点付近の道脇に駐車して歩き始める。因みに、その地点に三角点マークがあったので探してみるが、見つけられなかった。未舗装路を前日の梵珠山縦走で疲れた脚でとぼとぼと歩いていると、軽トラックが一台、走ってゆく。それは登山口駐車場にあったので、登山だったのかもしれない。道脇にたわわに咲いているピンクの花はタニウツギ。遠目にはまるでサルスベリのように見える。白い花はミズキだろうか。枇杷野川(*1)は水の澄んだ美しい川で、それを渡る橋が三つ架かっていた。「一番橋」「二番橋」「三番橋」という標識のあるこれらの橋の竣工は2010年で、まだ真新しい。三番橋を渡ると登山口と駐車場、それに「父恋し夜泣き石」(*2)というのがある。夜泣きの声というのは枇杷野川のせせらぎの音らしい。車道はこの先、頂上直下まで続いており、14年前はそれを辿ったが、今回は登山道に入る。キャンプ場もあり、整備はされているようだが、沢沿いの道は荒れやすい。キャンプ場もトイレが閉鎖されていたようだ。だが、さかんに標識(*3)(*4)(*5)が示す通り、そのあたりはヒバとブナの気持ちの良い混交林だった。道脇にはタチツボスミレ。
(*1)枇杷野川は烏帽子岳「ブナ原生林」付近を源として、登山道に沿って流れ、青森県畜産試験場内を巡り野辺地川にそそぐ清流です。春は新緑、秋は紅葉が美しく、また、イワナ、ヤマメの釣り場として釣り人からも親しまれています。
(*2)「父恋し夜泣き石」:明治初年、浪人とその娘がこの地に迷い込み、小屋を建てて暮らしていたが、あるとき父は猟に出たまま帰らなかったため、父を失った娘は毎日泣きながら暮らし、この岩石に寄りかかったまま死んだという。夜になると「父恋し、父恋し」と忍び泣く娘の声が枇杷野川のせせらぎの中から聞こえてくると云われている。
(*3)烏帽子岳の植物 ヒバ天然林:比較的標高の低いところに生育しています。和名はヒノキアスナロで青森県の県木です。 ブナ天然林:東北地方に生育しているのはホンブナで、別名シロブナとも言います。 ヒバ・ブナ混交林:ヒバとブナが混生しており、鮮やかな色彩を奏でます。 エゾアジサイ:6月~8月頃にピンク色や青色の花を咲かせます。感じでは「蝦夷紫陽花」 サンカヨウ:フキに似た2~3枚の葉の上に白色のがく片6枚の花を数個咲かせます。シラネアオイ:春から初夏に咲き、花色は淡い青紫色です。稀に白い花色のものもあります。
(*4)烏帽子岳自然観察教育林: この林の中には烏帽子岳山頂に至る植生が低地からヒバ林、ヒバ広葉樹混交林、ブナ・ダケカンバ類等の広葉樹林の順に木の移り変わりが良くわかる状態で配置されている。また、下層植物も豊富で、標高が低いにもかかわらず、頂上付近にはコケモモ、イワヒゲなどの亜高山性植物が数多く生育し、学術上の価値も高く、自然観察、自然研究に最適な場所となっている。
(*5)ブナ原生林: 烏帽子岳のブナ林は現在も人の手がほとんど加わっていない状態の天然林で春の新緑、秋の紅葉が美しい。ブナ林は水をはぐくみ枇杷野川の清い流れの源となり、秋の実は烏帽子岳に住む動物たちにとって豊富な食べ物となっている。
登山道は前日の梵珠山とは違って次第に傾斜がきつくなり、頂上まで500mくらいのところで休憩し、スティックを出す。GPSで見ると500mほどなのに、標識は頂上まで1.5㎞とあるのはなぜだろう。たぶん九十九折で登っていく距離なのだろうが、それにしてもずいぶん違う。やがてすっかりブナの中の登りとなり、標高600mの頂上南にあるテラスに上がる。ここもまたブナの林。登山道は頂上に向かわずに西に向かい、頂上の西尾根に上がる。そこに休憩所というのがあったが、休まずに前進。頂上直下100mくらいからはツガのトンネルで、そこで下ってきた女性に会う。烏帽子神社跡地の案内(*6)。そして岩の展望所があり、そこから西に残雪の八甲田と岩木山が見えていた。八甲田は前日に馬ノ神山から見たのとは逆の方角。南八甲田・赤倉岳、雛岳、高田大岳、小岳、北八甲田・赤倉岳が雄大に並んでいる。南北の赤倉岳が並んで見えるのは珍しい。そして頂上に上がると真正面に一等三角点があった。前日は散々探し回ったが、この日はデンと待ち構えていた。そして周囲に真っ青な春の空、緑と残雪の山並みが広がっていた。しばらくの間、四周を眺め、撮影。東には小川原湖、その南の平らなのはたぶん階上岳、八甲田の左に見えているのは戸来岳。北には陸奥湾が広がり、その向こうに下北半島の朝比奈岳、大尽山、釜臥山、北東方向には吹越烏帽子岳、眼下には野辺地漁港と市街地。そして陸奥湾の手前にはこれから向かう電波塔の立つ590m峰が見えている。ひとしきり眺め、撮影して頂上を下ろうとすると、ちょうど家族連れが登ってきた。
(*6)烏帽子神社は野辺地町民の山岳信仰の場として長い歴史を秘めた神社であり、明治の初期、烏帽子岳が国有地となってから、国有林の管理に当たる営林署の職員たちが広く資金を募って祠を建て山神を奉ったと云われている。神社はこの場所に幾度も再建されたが昭和5年に町民から資金を募り再建して以来、手が付けられなかったため、昭和56年町民および野辺地町観光協会の手によってその一部をここに残し、テレビ塔下に移設、再建した。
頂上から車道の方に下る道は14年前に歩いたことがあり、岩場の道を慎重に下る。NHKのアンテナに災害時用アンテナなど。馬ノ神山にあったのは各社共同の巨大電波塔だったが、ここのは個別のがいくつも立っている。車道まで降りると烏帽子神社、避難小屋、トイレが並んでた。きれいなトイレ。車道の方角にはまかど温泉の道標があった。烏帽子神社にお参りして車道を北に向かう。九十九折を少し下ったあたりで、左の土手の上にシラネアオイの群落を発見。土手に登るところがないかと土手の基部を見ると、そこにキクザキイチゲの群落が咲いていた。キクザキイチゲを撮影してから車道を少し戻り、沢形のくぼみを登って土手に上がる。そこに咲いていたシラネアオイの群落はこのうえなくきれいに見えた。咲いたばかりなのだろう。車道を車が2台ほど登っていき、私が車道を下っているときに下っていった。紫のタチツボスミレに混じって白いスミレが咲いている。この日履いていた登山靴は下りの時にくるぶしに金具が当たって痛む欠点があったが、ここ数年取り組んできた歩き方の改善(下るときは内股、足の外側で歩く)で右足は痛まなくなった。左足の方は前日とこの日に改善に取り組み、ほとんど痛まなくなる。だが、この靴ももうそろそろ寿命だな。車道を北に1.5㎞ほど下り、まかど温泉の道標のある分岐を北に進み、少し先で2度目の休憩。この日はポカリを2本しかもってきてなく、最初の休憩で1本飲み干したかったのを半分にしていたが、ここでも飲み干さなかった。代わりにナッツを食べる。柿の種とピーナッツのミックスは食べやすいが量が多い。ザックを担いで歩き始めようとすると男性が一人先に行く。この人は頂上で見た人で、やがてまた縦走路を戻ってきたので、車道から590m電波塔峰まで行ってみたのだろう。白い花はカタバミ。
その590m峰の電波塔のところに到着。東に陸奥湾が見えていた。ここにも三角点があるはずだがどこだろう。電波塔の柵の北にあるようだが、そこは灌木ヤブ。数メートルなので踏み込み、ミツバツツジの向こうで三等三角点を発見。登山道をきちんと整備しているのだから、三角点も少しは面倒みてもいいのでは。まわりの雑草を抜き、笹の葉で土埃を払っておく。三角点自体はそれほど汚れてないなかった。590m電波塔峰からも整備された登山道が続き、ナッツを食べながらのんびり歩き、階段の横木が付けられた急な下りではスティックを使ってトントン下る。学生(高校もしくは中学)パーティに会ったのはそのあたり。やがて地理院地図に出ている林道に下るが、そこには道標はなし。キイチゴの花。その林道はまかど温泉まで続いているはずだが、林道の北側に登山道は続いていて、368m峰の東斜面をトラバースしていって突然、スキー場のゲレンデに出る。雪の無い晴の日のゲレンデは暑い。ゲレンデをとぼとぼ下っていくとデレンデの中に踏跡が続いていた。そしてゲレンデ脇にホオノキの大きな白い花が咲いていた。この花を見るのは3回目だが、これまでは近寄れなかった。この日もゲレンデ脇の斜面の向こう側の高いところに咲いていて、近寄れたのは数メートルのあたりまで。えらく大きな迫力のある花。デレンデの道は再び林に入り、尾根上をホテルの裏に向かう。ここまで縦走尾根の上を忠実に辿ってきたが、尾根末端ピークの一つ手前で右(東)の枝尾根に下り、その枝尾根の北の沢筋に下り、そしてホテルの裏に出る。でっかいお堂は薬師堂(*7)。そこにお参りし、さらに登山道を進むと水たまりのある駐車場に着いた。薄紫の花はカキドオシ。黒いオシベの黄色い花はイワキンバイなのだろうか。
(*7)薬師堂縁起: 創建年代は不詳なれど古記に「馬門温泉薬師堂鰐口」に延徳四年(1492年)の建立とされており約五百年を経過している。薬師信仰は神仏混交の色彩が強く主に修験・山伏が司る。仏教では「薬師如来」神道では「少名彦命を主神とし之に大国主命と金山彦命を配祀」とする。近年は馬門温泉遍照寺の住職を迎えて旧暦四月八日あるいは丑の日に縁日の行事えお行っており近郷近在からの湯治客や家内安全、商売繁盛、無病息災を祈願する参詣者でにぎわう。
こうしてまかど温泉に戻るとお昼を知らせる音楽が鳴り、MTBで出発。まかど温泉からはR4に平行している広域農道を東に向かうが、この広域農道は知る人ぞ知るアップダウンのきつい舗装路で、車で走っていても気になるほど。下りを全力で漕いでスピードをつけ、登りの2/3くらいまでスピードを保ち、そこからギヤをどんどん落として登っていく、を何度も繰り返すが・・・・しんどい。あと少しのところでスピードがゼロとなり、必死で漕いでようやく最高点。そして歓楽の下りとなり、全力で漕いでスピードをつけ、次の登り・・・・・・二つ目もなんとかこなすが、三つ目の最高点でついに力尽きて道端に停めて寝転んで休憩。再び漕ぎ出し、最初の登りはなんとか越えるが、二つ目の登りは野辺地町運動公園のある農道終点までの長い登りで、途中で押して歩き、農道終点の少し手前でMTBに乗り、平坦な道を快調に飛ばして駐車地点に戻る。もうへとへと。
駐車地点(舗装路終点)から烏帽子岳を経てまかど温泉Pまでの約13㎞の縦走に6時間強、そこからMTBで広域農道を走って駐車地点(舗装路終点)までは5㎞強、30分弱。こうしてみると半日のショート縦走だが、丸一日分くらいに感じた。
夜明
カキツバタ
まかど温泉スキー場
烏帽子岳からまかど温泉への縦走路(ひばの自然林と烏帽子岳登山のみち)案内
590m峰
タニウツギ
ガマズミ
枇杷野川渓流の案内
枇杷野川は烏帽子岳「ブナ原生林」付近を源として、登山道に沿って流れ、青森県畜産試験場内を巡り野辺地川にそそぐ清流です。春は新緑、秋は紅葉が美しく、また、イワナ、ヤマメの釣り場として釣り人からも親しまれています。
一番橋
烏帽子岳
烏帽子岳(2005年5月26日)
野辺地の市街地付近から見上げる烏帽子岳は切り立っていてなかなか見事。電波塔の立つその姿は遠くから目立って見え、まさに野辺地町のシンボルである。
烏帽子岳登山口と車道
父恋し夜泣き石
父恋し夜泣き石の案内
明治初年、浪人とその娘がこの地に迷い込み、小屋を建てて暮らしていたが、あるとき父は猟に出たまま帰らなかったため、父を失った娘は毎日泣きながら暮らし、この岩石に寄りかかったまま死んだという。夜になると「父恋し、父恋し」と忍び泣く娘の声が枇杷野川のせせらぎの中から聞こえてくると云われている。
タチツボスミレ
烏帽子岳の植物の案内
ヒバ天然林:比較的標高の低いところに生育しています。和名はヒノキアスナロで青森県の県木です。 ブナ天然林:東北地方に生育しているのはホンブナで、別名シロブナとも言います。 ヒバ・ブナ混交林:ヒバとブナが混生しており、鮮やかな色彩を奏でます。 エゾアジサイ:6月~8月頃にピンク色や青色の花を咲かせます。感じでは「蝦夷紫陽花」 サンカヨウ:フキに似た2~3枚の葉の上に白色のがく片6枚の花を数個咲かせます。シラネアオイ:春から初夏に咲き、花色は淡い青紫色です。稀に白い花色のものもあります。
野営場
烏帽子岳自然観察教育林の案内
この林の中には烏帽子岳山頂に至る植生が低地からヒバ林、ヒバ広葉樹混交林、ブナ・ダケカンバ類等の広葉樹林の順に木の移り変わりが良くわかる状態で配置されている。また、下層植物も豊富で、標高が低いにもかかわらず、頂上付近にはコケモモ、イワヒゲなどの亜高山性植物が数多く生育し、学術上の価値も高く、自然観察、自然研究に最適な場所となっている。
ヒバ原生林
ヒバ・ブナ混交林
ブナ原生林の案内
烏帽子岳のブナ林は現在も人の手がほとんど加わっていない状態の天然林で春の新緑、秋の紅葉が美しい。ブナ林は水をはぐくみ枇杷野川の清い流れの源となり、秋の実は烏帽子岳に住む動物たちにとって豊富な食べ物となっている。
烏帽子神社跡地の案内
烏帽子神社は野辺地町民の山岳信仰の場として長い歴史を秘めた神社であり、明治の初期、烏帽子岳が国有地となってから、国有林の管理に当たる営林署の職員たちが広く資金を募って祠を建て山神を奉ったと云われている。神社はこの場所に幾度も再建されたが昭和5年に町民から資金を募り再建して以来、手が付けられなかったため、昭和56年町民および野辺地町観光協会の手によってその一部をここに残し、テレビ塔下に移設、再建した。
頭上に見えた電波塔
八甲田連峰と岩木山: 戸来岳、八幡岳、黒森、南八甲田・赤倉岳、乗鞍岳、雛岳、高田大岳、小岳、大岳、北八甲田・赤倉岳、田茂萢岳、前岳、折紙山、三角岳、大毛無山、岩木山
岩木山
烏帽子岳頂上と一等三角点
頂上から東の景観: 陸奥湾、吹越烏帽子岳、野辺地市街、小川原湖、階上岳、戸来岳、八幡岳、八甲田連峰
頂上の北
朝比奈岳、大尽山、釜臥山
吹越烏帽子岳
野辺地漁港と市街
北に続く縦走路
休憩所兼避難所とトイレ
烏帽子岳神社
烏帽子神社の石標
まかど温泉への道標
キクザキイチゲ
白いキクザキイチゲ
シラネアオイ
シラネアオイ
白いスミレ
まかど温泉への分岐点
カタバミ
590m峰頂上の電波塔
590m峰の三角点
ブナの道
作業道に下る
キイチゴの花
スキー場のゲレンデに出る
ゲレンデに続く踏跡
ホオノキの花(巨大)
ホオノキの花(これも巨大)
まかど温泉ホテル
薬師堂
薬師堂縁起
創建年代は不詳なれど古記に「馬門温泉薬師堂鰐口」に延徳四年(1492年)の建立とされており約五百年を経過している。薬師信仰は神仏混交の色彩が強く主に修験・山伏が司る。仏教では「薬師如来」神道では「少名彦命を主神とし之に大国主命と金山彦命を配祀」とする。近年は馬門温泉遍照寺の住職を迎えて旧暦四月八日あるいは丑の日に縁日の行事えお行っており近郷近在からの湯治客や家内安全、商売繁盛、無病息災を祈願する参詣者でにぎわう。
イワキンバイ
カキドオシ
MTB発進
広域農道に入る