秋田県 杉沢山734m 2019年7月7日、青様山773m 2019年7月15日
旧秋田県の山、脚注
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(杉沢山)
ついに尾根に出ると、笹の尾根の上には青空が広がり、その下に杉沢山の頂上が見えていた。そこは杉沢山・南峰付近で、頂上まであと300m。
尾根のササは風のためか背が低く、それまでの強力なササヤブに比べると格段に歩きやすかった。西に見える市街地は小坂で、東隣の山は青様山だろうか。何も見えないヤブこぎの先にこんな景色が広がっていて、感動的だった。
杉沢山の頂上は完全にササに閉ざされていた。三角点はどこだ?三角点を見つけ、ようやく腰を下ろす。二等三角点だった。
(青様山)
登山口表示はなかったが、ヤブの中に微かに踏み跡が残っていた。登山口にあったのはクマを描いた山菜取り注意。笹ヤブに負けず、背の高いヒヨドリバナがたくさん咲いていた。
頂上は開けた平らな草原で、三角点も発見。ただし、ガスで景色はさっぱり見えなかった。見えていれば、前週の杉沢山からと同じような景色が見れただろう。
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(2019年7月7日杉沢山)
杉沢山は、数年前に調べたネット情報に基づき、GPSにコース入力済。長い林道を見つけるのがポイントで、後は楽だろうと思っていた(がそうではなかった)。初荷峠から樹海ラインに入り、道の駅小坂の近くで左折した最初の道はすぐ先で行き止まり。ダメかと思いながらも道の駅に入って頭を冷やし、樹海ラインをもう少し南に下ってみると、果たして立派な舗装路があった。「鴇(ときと)地区ブドウの里鉱山遺跡マップ」という掲示。ブドウ園があるようだ。その舗装路は樹海ライン並の広さで走りやすかったが、1㎞強先で林道に入らないといけない。その林道は存在し、すぐ砂利道になったが、しばらくは車で入れそうだ。登山口は林道入口から6㎞弱。なるべく奥まで車で入りたいが、無理は禁物。途中にあった農場の先から道は荒れ始め、両側の草が張り出してソナーアラームが鳴りっぱなしになる。道脇スポットに後ろ向き駐車しているバンは山菜取りだろうか。そろそろ駐車地点を探る。
広い駐車スペースが見つかり、登山口の3㎞ほど手前に駐車。時々小雨がパラつくのでタフにし、上下レインウェアで元気よく歩き始めたときは、簡単に登れるつもりだった。林道脇には青いヤマアジサイがたくさん咲いていた。青いのや、白いのもある。林道の上には小さなキツネノボタン。林道を進むと樹間に杉沢山が見え始め、いったん、正面に杉沢山を見て、その麓に近づいていく。しかし、林道の先は次第にヤブとなり、ヘアピンの先にあるはずの林道からの登山道は見つからなかった。頂上までわずか400mほどだが、見上げる頂上は高く、ササと灌木のヤブは強力そうだ。取付くとしたら、標高550m付近にある沢筋だろう。それは杉沢山・南峰670mとのコルに向かう沢で、伏流になっているらしく、林道付近では水は流れていなかった。
沢筋の先まで探したが登山道は見つからず、引き返すことにし、半ばダメ元で沢筋を登ってみることにする。ガーデン手袋をはめ、最初に沢を塞いでいたヤブを右から越えると、その先には意外なほど細くて歩きやすい沢筋が伸びていた。その沢筋は次第に岩肌となり、水が流れだすとナメ沢のようになってきた。沢靴でないので滑らないように慎重に登っていく。次なるヤブは強力で、左右からは越えられない。そこでスティックを収納し、ヤブの中央に切り込んで突破。本格ヤブこぎになってしまったが、ここまできたらなんとか登りたい。ザックに収納したスティックの飛び出したところがヤブにひっかかり、ザックカバーが外れてしまった。スティックを分解して短くし、ザックから飛び出ないように収納しなおすと、その後はひっかからなくなった。頂上まで直線300mほど、沢を登り切って南尾根伝いで400m。ぽっかり開けたところに出ると、そこは沢の分岐で、頂上に近い右俣に向かい、三つ目のヤブを越え、ついに源頭に達する。その上には協力なササヤブが待ち構えていて、背が高く太いササを掻き分け、登っていく。できれは頂上方向に登りたいのだが、ササがかぶさっているのでまっすぐ上にしか登れない(結局、更に頂上から遠ざかり、杉沢山・南峰付近で尾根に上がる)。
ついに尾根に出ると、笹の尾根の上には青空が広がり、その下に杉沢山の頂上が見えていた。そこは杉沢山・南峰付近で、頂上まであと300m。尾根のササは風のためか背が低く、それまでの強力なササヤブに比べると格段に歩きやすかった。ずんずん進んで頂上に向かう。この間にあまりなじみのない四周の情景を撮影。八甲田や十和田湖も見えていないが、西に見える市街地は小坂で、東隣の山は青様山だろうか。何も見えないヤブこぎの先にこんな景色が広がっていて、感動的だった。これまでに何度か、「ヤブをくぐってたどり着いた頂上はぽっかり開けていて、反対側にちゃんと登山道もあった」という体験をしていたので、それを半ば期待していたのだが、杉沢山の頂上は完全にササに閉ざされていた。反対側にあったはずの登山道の形跡もなし。三角点はどこだ?今回もGPSに三角点マークは表示されなかったが、ルート・マーキングの終点の位置で三角点を見つけ、ようやく腰を下ろす。二等三角点だった。人の痕跡はこの三角点と、少し離れたところにあった二本の棒のみ。少しまばらに生えている笹の間にガンコウランが這っていて、その中に腰を下ろし、本日最初の休憩。前日と同じく、間違えて買ったアルミ缶ポカリを飲み、ナッツを一袋食べる。
下降は往路を戻らず、登山道があったはずの北東尾根を下る。登山道の跡はなく、最初は楽だった背の低いササは下るにつれて背が高く、太くなり、傾斜もきつくなって辛い下りになる。だが、登りに比べればなんという事もない。南側にあるはずのナギ斜面に近づかないよう斜め左(北東)に下ってゆく。強烈な笹ヤブのなかで唯一開けていた小さな平地は木が倒れた跡のような感じ。最後はだいぶ北よりで林道と思われる踏み跡に下降。やっと着いた、と思ったが、その踏み跡は南に進んでも北に下っても途切れていた。GPSの林道には乗っているが、往路からは西に少し外れている。そこで踏み跡から東に入ってみると、今度は本物の林道に出た。お疲れさん。ザックを下ろし、2度目の休憩。今度は虫スプレーをかけ、ペットボトルのポカリを飲む。スティックを出して林道を歩く。復路では、往路のときには開いていなかったオダマキを見る。
蔦温泉に入ろうと休まずに車を出すが、初荷峠手前で無性に眠くなり、展望所の駐車場で休憩。十和田湖から奥入瀬に向かう道は空いていたが(反対車線は混んでいた)、さすがに奥入瀬には遅い車がいて、R103もあいかわらずの濃霧。蔦温泉に着いたのは16時を回っていて、日帰りでは入れなかった。
(2019年7月15日青様山)
道の駅小坂から県道2号・樹海ラインを東へ、青様山に向かう。笹森展望台と白地山登山口を過ぎ、紫明亭展望台の手前で右折。小屋の西側に太平林道の標識が立っており、そこに入る。道脇にスペースが十分あるので、道脇に駐車することも考えたが、とりあえずは車で進んでみる。前週の杉沢山と同様の厳しさを覚悟したが、意外に林道は荒れておらず、途中のアンテナ鉄塔を過ぎた先も多少、イタドリの葉が伸びている程度で、支障なし。車でぐんぐん奥まで進み、気づくと頂上まで600mほどの登山口に着いていた。そこに駐車。そこが林道終点という訳でもなく、そこから先にも荒れた道が尾根を西にトラバースして続いていた。周囲は開けているようだが、ガスで視界なし。
登山口表示はなかったが、ヤブの中に微かに踏み跡が残っていた。登山口にあったのはクマを描いた山菜取り注意。笹ヤブに負けず、背の高いヒヨドリバナがたくさん咲いていた。まず東峰710mに到達。そこからいったんコルに下り、登り返し。コル付近の笹ヤブが濃く、倒れた灌木が覆いかぶさっていて、ちょっと苦労。それを抜けると全く楽な尾根道となり、それをたどって楽に頂上に到達。頂上は開けた平らな草原で、三角点も発見。ただし、ガスで景色はさっぱり見えなかった。見えていれば、前週の杉沢山からと同じような景色が見れただろう。
(2019年7月7日杉沢山)
鴇(ときと)地区ブドウの里・高山遺跡マップ
杉沢山は、数年前に調べたネット情報に基づき、GPSにコース入力済。長い林道を見つけるのがポイントで、後は楽だろうと思っていた(がそうではなかった)。初荷峠から樹海ラインに入り、道の駅小坂の近くで左折した最初の道はすぐ先で行き止まり。ダメかと思いながらも道の駅に入って頭を冷やし、樹海ラインをもう少し南に下ってみると、果たして立派な舗装路があった。
樹海ラインからブドウの里への車道
「鴇(ときと)地区ブドウの里鉱山遺跡マップ」という掲示。ブドウ園があるようだ。その舗装路は樹海ライン並の広さで走りやすかったが、1㎞強先で林道に入らないといけない。その林道は存在し、すぐ砂利道になったが、しばらくは車で入れそうだ。登山口は林道入口から6㎞弱。なるべく奥まで車で入りたいが、無理は禁物。途中にあった農場の先から道は荒れ始め、両側の草が張り出してソナーアラームが鳴りっぱなしになる。道脇スポットに後ろ向き駐車しているバンは山菜取りだろうか。そろそろ駐車地点を探る。
林道駐車地点
広い駐車スペースが見つかり、登山口の3㎞ほど手前に駐車。時々小雨がパラつくのでタフにし、上下レインウェアで元気よく歩き始めたときは、簡単に登れるつもりだった。林道脇には青いヤマアジサイがたくさん咲いていた。青いのや、白いのもある。林道の上には小さなキツネノボタン。林道を進むと樹間に杉沢山が見え始め、いったん、正面に杉沢山を見て、その麓に近づいていく。しかし、林道の先は次第にヤブとなり、ヘアピンの先にあるはずの林道からの登山道は見つからなかった。頂上までわずか400mほどだが、見上げる頂上は高く、ササと灌木のヤブは強力そうだ。取付くとしたら、標高550m付近にある沢筋だろう。それは杉沢山・南峰670mとのコルに向かう沢で、伏流になっているらしく、林道付近では水は流れていなかった。
キツネノボタン
ヘビイチゴ
青いヤマアジサイ
白いヤマアジサイ
杉沢山の一角
杉沢山
沢筋を登る
沢筋の先まで探したが登山道は見つからず、引き返すことにし、半ばダメ元で沢筋を登ってみることにする。ガーデン手袋をはめ、最初に沢を塞いでいたヤブを右から越えると、その先には意外なほど歩きやすい細くて歩きやすい沢筋が伸びていた。その沢筋は次第に岩肌となり、水が流れだすとナメ沢のようになってきた。沢靴でないので滑らないように慎重に登っていく。
ヤブの中のナメ床
次なるヤブは強力で、左右からは越えられない。そこでスティックを収納し、ヤブの中央に切り込んで突破。本格ヤブこぎになってしまったが、ここまできたらなんとか登りたい。ザックに収納したスティックの飛び出したところがヤブにひっかかり、ザックカバーが外れてしまった。スティックを分解して短くし、ザックから飛び出ないように収納しなおすと、その後はひっかからなくなった。
源頭付近
頂上まで直線300mほど、沢を登り切って南尾根伝いで400m。ぽっかり開けたところに出ると、そこは沢の分岐で、頂上に近い右俣に向かい、三つ目のヤブを越え、ついに源頭に達する。その上には協力なササヤブが待ち構えていて、背が高く太いササを掻き分け、登っていく。できれは頂上方向に登りたいのだが、ササがかぶさっているのでまっすぐ上にしか登れない(結局、更に頂上から遠ざかり、杉沢山・南峰付近で尾根に上がる)。
稜線に上がって見えた杉沢山
ついに尾根に出ると、笹の尾根の上には青空が広がり、その下に杉沢山の頂上が見えていた。そこは杉沢山・南峰付近で、頂上まであと300m。尾根のササは風のためか背が低く、それまでの強力なササヤブに比べると格段に歩きやすかった。ずんずん進んで頂上に向かう。この間にあまりなじみのない四周の情景を撮影。八甲田や十和田湖も見えていないが、西に見える市街地は小坂で、東隣の山は青様山だろうか。何も見えないヤブこぎの先にこんな景色が広がっていて、感動的だった。
南尾根から北の景観: 杉沢山、727m峰、青様山、十和利山
杉沢山・南峰
高井場山
青様山
杉沢山の二等三角点
これまでに何度か、「ヤブをくぐってたどり着いた頂上はぽっかり開けていて、反対側にちゃんと登山道もあった」という体験をしていたので、それを半ば期待していたのだが、杉沢山の頂上は完全にササに閉ざされていた。反対側にあったはずの登山道の形跡もなし。三角点はどこだ?今回もGPSに三角点マークは表示されなかったが、ルート・マーキングの終点の位置で三角点を見つけ、ようやく腰を下ろす。二等三角点だった。人の痕跡はこの三角点と、少し離れたところにあった二本の棒のみ。少しまばらに生えている笹の間にガンコウランが這っていて、その中に腰を下ろし、本日最初の休憩。前日と同じく、間違えて買ったアルミ缶ポカリを飲み、ナッツを一袋食べる。
アルミ缶ポカリスウェット
小坂町遠望
ウラジロヨウラク
下降は往路を戻らず、登山道があったはずの北東尾根を下る。登山道の跡はなく、最初は楽だった背の低いササは下るにつれて背が高く、太くなり、傾斜もきつくなって辛い下りになる。だが、登りに比べればなんという事もない。南側にあるはずのナギ斜面に近づかないよう斜め左(北東)に下ってゆく。強烈な笹ヤブのなかで唯一開けていた小さな平地は木が倒れた跡のような感じ。
ニガナ
最後はだいぶ北よりで林道と思われる踏み跡に下降。やっと着いた、と思ったが、その踏み跡は南に進んでも北に下っても途切れていた。GPSの林道には乗っているが、往路からは西に少し外れている。そこで踏み跡から東に入ってみると、今度は本物の林道に出た。お疲れさん。ザックを下ろし、2度目の休憩。今度は虫スプレーをかけ、ペットボトルのポカリを飲む。スティックを出して林道を歩く。復路では、往路のときには開いていなかったオダマキを見る。
オダマキ
オダマキ
スダヤクシュ
蔦温泉に入ろうと休まずに車を出すが、初荷峠手前で無性に眠くなり、展望所の駐車場で休憩。十和田湖から奥入瀬に向かう道は空いていたが(反対車線は混んでいた)、さすがに奥入瀬には遅い車がいて、R103もあいかわらずの濃霧。蔦温泉に着いたのは16時を回っていて、日帰りでは入れなかった。
(2019年7月15日青様山)
太平林道の標識
道の駅小坂から県道2号・樹海ラインを東へ、青様山に向かう。笹森展望台と白地山登山口を過ぎ、紫明亭展望台の手前で右折。小屋の西側に太平林道の標識が立っており、そこに入る。道脇にスペースが十分あるので、道脇に駐車することも考えたが、とりあえずは車で進んでみる。前週の杉沢山と同様の厳しさを覚悟したが、意外に林道は荒れておらず、途中のアンテナ鉄塔を過ぎた先も多少、イタドリの葉が伸びている程度で、支障なし。車でぐんぐん奥まで進み、気づくと頂上まで600mほどの登山口に着いていた。そこに駐車。そこが林道終点という訳でもなく、そこから先にも荒れた道が尾根を西にトラバースして続いていた。周囲は開けているようだが、ガスで視界なし。
林道途中の電波塔
青様山登山口
青いヤマアジサイ
登山口表示はなかったが、ヤブの中に微かに踏み跡が残っていた。登山口にあったのはクマを描いた山菜取り注意。笹ヤブに負けず、背の高いヒヨドリバナがたくさん咲いていた。まず東峰710mに到達。そこからいったんコルに下り、登り返し。コル付近の笹ヤブが濃く、倒れた灌木が覆いかぶさっていて、ちょっと苦労。それを抜けると全く楽な尾根道となり、それをたどって楽に頂上に到達。頂上は開けた平らな草原で、三角点も発見。ただし、ガスで景色はさっぱり見えなかった。見えていれば、前週の杉沢山からと同じような景色が見れただろう。
白いヤマアジサイ
ヒヨドリバナ
青様山・東峰付近のヒヨドリバナ
ツガザクラの実
ヤマハハコの葉?
青様山頂上の三角点