岩手県 紫波黒森山 647m 2019年7月27日
花巻黒森山 415m 2017年7月9日
(紫波黒森山、花巻黒森山)岩手の山150
439
花巻と紫波にある二つの黒森山を目指す。
花巻黒森山の、人家の奥に現われた丸っこい緑の姿はいかにも里山という風情。
口をとんがらせたドクダミの花。GPS破線付近の尾根起点からヤブを登ろうとすると、微かな踏跡があり、古いリボンも発見。傾斜はきつかったが、植林の中の薄ヤブだったので、思ったよりも楽に頂上の三角点に到達。社は壊れていたが、神社の石標は健在。昔の信仰の山を感じさせる山旅。
東根山の南に見えてきた平べったい山が紫波黒森山のようだ。登山口はまだ工事中だったが、山王海ダムが見えるトンネル入口手前から稜線上までは近いので、ガーデン手袋をはめて急斜面を登ることにする。稜線まで上がってしまえばあとは楽だろう(と思ったのは間違いだった)。
傾斜の緩い尾根を登ってまず国見山に到達。ここにも石標が一つ。コルに降ると荒れ果てた作業道があり、それをたどる。こんなに荒れているとは予想外だが、ここまで来たら登ってしまいたい。
草むらに黄色いダイコンソウ。青いヤマアジサイに白いオカトラノオ。北に進み、小高い丘の上の黒森山頂上に到達。三角点が二つ。主三角点と三等三角点。苦労してたどりついた頂上には愛着が湧き、帰り難い頂上を去る。予想外に苦労した山旅。
KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK
(2017年7月9日)
花巻と紫波にある二つの黒森山を目指す。花巻黒森山は、ネット情報で道が荒れているということで覚悟して早朝に山に向かう。それらしい山を見ながらアプローチ。人家の奥の丸っこい緑の姿はいかにも里山という風情。舗装路からの砂利林道は走りやすく、だいぶ奥の倒木のところまで入れたが、破線の登山口はその手前だった。破線付近まで引き返し、駐車。口をとんがらせたドクダミの花。GPS破線付近の尾根起点からヤブを登ろうとすると、微かな踏跡があり、古いリボンも発見。傾斜はきつかったが、植林の中の薄ヤブだったので、思ったよりも楽に頂上の三角点に到達。頂上手前には古い鳥居があったが、社は倒壊していた。
最初に古い鳥居があり、その先に崩壊した社。その先に黒森山神社の石標と三等三角点と頂上標識三つ。崩壊した社をなんとか再建してほしいものだが、ここまで資材を運び上げるだけで大変だろう。頂上も木々に覆われ、視界なし。社は壊れていたが、神社の石標は健在。昔の信仰の山を感じさせる山旅。
紫波黒森山は花輪黒森山から6kmほど北にあり、東根山のすぐ南。稲荷神社の脇の舗装林道までは順調だったが、肝心の山頂近くまで通ずる林道は復興工事中で立入禁止。均された砂利道を登ってみるが、200mほどで工事区間は終わり、その先には手強そうなヤブ。引き返す。工事終了してからまた来ることにしよう。林道の黄色い花はイワオトギリだろうか。
(2019年7月27日)
数年前に登り損ねた紫波黒森山は、豪雨で沢筋の林道が工事中で断念したのだが、それ以前に登ったネット記録は多数あり、下見に寄ってみる。移動の最中に雨が降ってきたので、あまり登るつもりはなかった。東根山の南に見えてきた平べったい山が紫波黒森山のようだ。カーナビの駐車地点を間違えてだいぶ手前にセットしていて(志和稲荷神社の少し先)、そこで停車して準備し、歩き始めるがGPSを見て間違いに気づく。車に乗って更に車道を登る。登山口はまだ工事中で侵入禁止になっており、そこから登るのは止めておく。もう諦めて戻っても良かったが、山王海ダムへの舗装路を先まで進んでみる。ダムが見えるトンネル入口手前に駐車場があったので駐車。そのあたりから稜線上までは近いので、登山道がないか探るが、見当たらない。GPSを見るとそこから稜線上の登山道まで400mほど。トンネル脇の沢筋も登れそうだったが、倒木や枝がありそう。斜面には笹も少なく、薄ヤブのようだ。そこで、ガーデン手袋をはめて急斜面を登ることにする。稜線まで上がってしまえばあとは楽だろう(と思ったのは間違いだった)。柔らかい急斜面は登りにくく、笹や枝を掴んで無理やりに登っていく。ちょっと無茶だったが、意外に薄ヤブだと登れてしまうのだ。イチヤクソウらしき白い花。石標のある国見山の稜線に達したが登山道が見当たらない。たぶん稜線の北側をトラバースしているのだろう。だが稜線上も薄ヤブで、傾斜の緩い尾根を登ってまず国見山に到達。ここにも石標が一つ。
そこから黒森山まではなお1㎞ほど。コルに降ると荒れ果てた作業道があり、それをたどる。こんなに荒れているとは予想外だが、ここまで来たら登ってしまいたい。幸い雨も降りそうもない。草むらに黄色いダイコンソウ。青いヤマアジサイに白いオカトラノオ。倒れた灌木やツタの絡まる背の高い草を両手で掻き分けていく。この日は軽い登山用の薄茶の上着に薄くて丈の短いズボン。スパッツとザックカバーのみの防具。レインウェアは暑くて着れない。その先、作業道の分岐に気付かずに進んでしまい、GPSを見て間違いに気づき、引返す。分岐まで戻ると面倒なので途中で尾根を登り、南尾根上で赤リボンに遭遇。確かにここには登山道があったのだ。そこから更に北に進み、小高い丘の上の黒森山頂上に到達。樹林の真っただ中で視界はまったくなし。祠もなし。だが、三角点が二つあった。最初に見つけた手前の三角点は主三角点。フキの葉っぱで表面を拭いてみて、主三角点であることが分かり、その奥を探して三等三角点を発見。フキで拭かなければ、最初のが三角点と間違えただろう。意外なことにトライアングル・ポイントなどの頂上標識はなく、ほとんど読めない古い頂上標識が一つ。苦労してたどりついた頂上には愛着が湧き、少し休みたかったが、虫が多くてたかられそうなので休むのはあきらめ、帰り難い頂上を去る。
荒れた登山道への合流地点から登山道を下るが、斜面を下る途中で分からなくなり、斜面を適当に降りて行って荒れた作業道に下る。作業道の分岐は草に覆われていて、これでは見ただけでは分からない。ヌスビトハギらしき赤い小さな花。国見山の北をトラバースしていくと、北のはるか下の緑の農耕地の風景が見える。頃合いで尾根に上がり、南に下る。白いつぼみのかたまりはギボウシかな。たいへんな急斜面の下りで、やや西に下り過ぎたので東に斜めに下り、ぴったりトンネル手前に出る。高性能GPSが無ければできない芸当だ。駐車場から山王海ダムへの道を辿ってみるが、すぐに行き止まりで、ダムも逆光でさっぱり見えなかった。ピンクのシモツケソウが咲いていた。駐車場で着替えているとオートバイの男性がやってきて、ダムを見に行ったが、やはりすぐに戻ってきた。トンネルを越えた先までいってみるべきだった。ラフランス温泉館により、ゆっくり露天に2回入る。大勢いたが広いので余裕。予想外に苦労した山旅。
(2017年7月9日)
花巻黒森山
花巻と紫波にある二つの黒森山を目指す。花巻黒森山は、ネット情報で道が荒れているということで覚悟して早朝に山に向かう。それらしい山を見ながらアプローチ。人家の奥の丸っこい緑の姿はいかにも里山という風情。舗装路からの砂利林道は走りやすく、だいぶ奥の倒木のところまで入れたが、破線の登山口はその手前だった。破線付近まで引き返し、駐車。口をとんがらせたドクダミの花。GPS破線付近の尾根起点からヤブを登ろうとすると、微かな踏跡があり、古いリボンも発見。傾斜はきつかったが、植林の中の薄ヤブだったので、思ったよりも楽に頂上の三角点に到達。頂上手前には古い鳥居があったが、社は倒壊していた。
花巻黒森山
ヒメジオン
ドクダミ
取付き点
黒森山御神の石板
最初に古い鳥居があり、その先に崩壊した社。その先に黒森山神社の石標と三等三角点と頂上標識三つ。崩壊した社をなんとか再建してほしいものだが、ここまで資材を運び上げるだけで大変だろう。頂上も木々に覆われ、視界なし。社は壊れていたが、神社の石標は健在。昔の信仰の山を感じさせる山旅。
三角点
三つの頂上標識
紫波黒森山は花輪黒森山から6kmほど北にあり、東根山のすぐ南。稲荷神社の脇の舗装林道までは順調だったが、肝心の山頂近くまで通ずる林道は復興工事中で立入禁止。均された砂利道を登ってみるが、200mほどで工事区間は終わり、その先には手強そうなヤブ。引き返す。工事終了してからまた来ることにしよう。林道の黄色い花はイワオトギリだろうか。
(2019年7月27日)
紫波黒森山
数年前に登り損ねた紫波黒森山は、豪雨で沢筋の林道が工事中で断念したのだが、それ以前に登ったネット記録は多数あり、下見に寄ってみる。移動の最中に雨が降ってきたので、あまり登るつもりはなかった。東根山の南に見えてきた平べったい山が紫波黒森山のようだ。カーナビの駐車地点を間違えてだいぶ手前にセットしていて(志和稲荷神社の少し先)、そこで停車して準備し、歩き始めるがGPSを見て間違いに気づく。車に乗って更に車道を登る。
志和稲荷神社
ヒメジオン
山王海ダム手前のトンネル
登山口はまだ工事中で侵入禁止になっており、そこから登るのは止めておく。もう諦めて戻っても良かったが、山王海ダムへの舗装路を先まで進んでみる。ダムが見えるトンネル入口手前に駐車場があったので駐車。そのあたりから稜線上までは近いので、登山道がないか探るが、見当たらない。GPSを見るとそこから稜線上の登山道まで400mほど。
国見山斜面への取付き地点
トンネル脇の沢筋も登れそうだったが、倒木や枝がありそう。斜面には笹も少なく、薄ヤブのようだ。そこで、ガーデン手袋をはめて急斜面を登ることにする。稜線まで上がってしまえばあとは楽だろう(と思ったのは間違いだった)。柔らかい急斜面は登りにくく、笹や枝を掴んで無理やりに登っていく。ちょっと無茶だったが、意外に薄ヤブだと登れてしまうのだ。イチヤクソウらしき白い花。
国見山稜線の石標
石標のある国見山の稜線に達したが登山道が見当たらない。たぶん稜線の北側をトラバースしているのだろう。だが稜線上も薄ヤブで、傾斜の緩い尾根を登ってまず国見山に到達。ここにも石標が一つ。
国見山頂上の石標
ダイコンソウ
ダイコンソウ
荒れ果てた作業道
そこから黒森山まではなお1㎞ほど。コルに降ると荒れ果てた作業道があり、それをたどる。こんなに荒れているとは予想外だが、ここまで来たら登ってしまいたい。幸い雨も降りそうもない。草むらに黄色いダイコンソウ。青いヤマアジサイに白いオカトラノオ。倒れた灌木やツタの絡まる背の高い草を両手で掻き分けていく。この日は軽い登山用の薄茶の上着に薄くて丈の短いズボン。スパッツとザックカバーのみの防具。レインウェアは暑くて着れない。
ヤマアジサイ
オカトラノオ
志和黒森山の頂上丘
その先、作業道の分岐に気付かずに進んでしまい、GPSを見て間違いに気づき、引返す。分岐まで戻ると面倒なので途中で尾根を登り、南尾根上で赤リボンに遭遇。確かにここには登山道があったのだ。そこから更に北に進み、小高い丘の上の黒森山頂上に到達。樹林の真っただ中で視界はまったくなし。祠もなし。だが、三角点が二つあった。
紫波黒森山の主三角点
最初に見つけた手前の三角点は主三角点。フキの葉っぱで表面を拭いてみて、主三角点であることが分かり、その奥を探して三等三角点を発見。フキで拭かなければ、最初のが三角点と間違えただろう。意外なことにトライアングル・ポイントなどの頂上標識はなく、ほとんど読めない古い頂上標識が一つ。苦労してたどりついた頂上には愛着が湧き、少し休みたかったが、虫が多くてたかられそうなので休むのはあきらめ、帰り難い頂上を去る。
紫波黒森山の三等三角点
紫波黒森山の頂上標識
紫波黒森山頂上(二つの三角点と頂上標識)
ヌスビトハギ
荒れた登山道への合流地点から登山道を下るが、斜面を下る途中で分からなくなり、斜面を適当に降りて行って荒れた作業道に下る。作業道の分岐は草に覆われていて、これでは見ただけでは分からない。ヌスビトハギらしき赤い小さな花。国見山の北をトラバースしていくと、北のはるか下の緑の農耕地の風景が見える。頃合いで尾根に上がり、南に下る。白いつぼみのかたまりはギボウシかな。
眼下の情景
たいへんな急斜面の下りで、やや西に下り過ぎたので東に斜めに下り、ぴったりトンネル手前に出る。高性能GPSが無ければできない芸当だ。駐車場から山王海ダムへの道を辿ってみるが、すぐに行き止まりで、ダムも逆光でさっぱり見えなかった。ピンクのシモツケソウが咲いていた。駐車場で着替えているとオートバイの男性がやってきて、ダムを見に行ったが、やはりすぐに戻ってきた。トンネルを越えた先までいってみるべきだった。ラフランス温泉館により、ゆっくり露天に2回入る。大勢いたが広いので余裕。予想外に苦労した山旅。
コバギボウシ
ラフランス温泉館
紫波黒森山
位置