貝吹岳 雪庇と鉄塔の先の反射板ピーク

秋田県  貝吹岳992m、仙岩峠890m  2019年2月23日

秋田県の山、岩手の雪山

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尾根に上がると、初めて貝吹岳のある南北に連なる主稜線が見えた。いくつかピークが見えているが、貝吹岳は反射板のあるピークだった。

東尾根から主稜線の連結点には雪庇があり、斜めに登って雪庇を越える。そこは2年前にも到達した仙岩峠。北には秋田駒、南には貝吹岳から和賀山塊に続く主稜線がうねって伸びている。

反射板のところまで登ると、向かい合った大きな反射板の向こうの丘に、貝吹岳の頂上標識が見えた。

貝吹岳頂上には頂上標識と石柱が二つ。反射板の向こうに秋田駒。冷たい風が吹いていて寒かったが、ザックに座ってゆっくりホットレモンを飲む。

南の和賀山塊は渾然一体としていて判別が難しいが、中央の一番高く見えているのが羽後朝日岳ではなかろうか。北には、秋田駒の山塊(雌岳、雄岳、横岳)が見えている。

スキーを履いて滑走開始。反射板付近の灌木の間を抜け、アイスバーン斜面をガリガリ下ろうとすると、下から登ってきた二人に会う。

仙岩峠の南端あたりから東尾根滑走。ちょっと湿っているが、パウダーに近い薄い雪。東尾根から雪原への滑走はややブッシュがあったが楽しい急斜面滑走。

仙岩トンネル入口駐車場の裏の急斜面の途中に滑り込むと、R46をたくさん車がやってくる。ゆっくり写真を撮り、車が二台の駐車場に滑り込む。

 尾根に上がると、初めて貝吹岳のある南北に連なる主稜線が見えた。いくつかピークが見えているが、貝吹岳は反射板のあるピークだった。
 斜めに登って雪庇を越える。そこは2年前にも到達した仙岩峠
 貝吹岳頂上には頂上標識と石柱が二つ。反射板の向こうに秋田駒。
 仙岩トンネル入口駐車場の裏の急斜面の途中に滑り込むと、R46をたくさん車がやってくる。
  8:17 仙岩トンネル東P発(標高570m)  9:45 仙岩峠10:05 鉄塔南・910m峰(シートラ)10:45 貝吹岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間28分11:05 貝吹岳発11:21 鉄塔南・910m峰(シートラ)11:30 仙岩峠11:58 仙岩トンネル東P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間41分
往復5.5㎞、標高差533m

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2月の最終週は東北は曇時々晴。そこで秋田の2山に行くことにする。早朝の岩手山SAからは真っ白い岩手山が美しい。一番きれいに見えるところにSAを作った感じ。シールを貼り、ホットレモンを作ってからSAを出る。盛岡インターからR46を西に向かうと、雫石のあたりで晴れ渡った空の下に諸峰が並ぶ。西には真っ白な秋田駒ヶ岳、その右に笊森山、三角山、乳頭山の一角?スキー場のある高倉山と小高倉山。北にはなだらかな形に姿を変えた岩手山。

仙岩トンネル入口に着くと、先客の車が一台。スノーシューのようだが、踏み跡は助かる。前回はGPSを忘れて苦労したが、今回はちゃんと持っていく。朝の固い雪の急坂をスキーで直登は無理なので、つづら折りで登る。670mコブからいったん緩い下り。ここは帰りは登らないといけない。GPSピンクルートはそこから尾根に登りにかかるが、踏み跡はもっと西から尾根に登っていく。ここも傾斜のきついところは斜めに登るが、尾根に上がる手前のあたりにシールに不向きなでこぼこの地形があったため、スキーを外して歩いて登った。尾根に上がると、初めて貝吹岳のある南北に連なる主稜線が見えた。いくつかピークが見えているが、どれが貝吹岳だろう。前回到達した鉄塔とその先の910m峰が手前に見えており、その南に反射板のあるピーク、更にその先にもっと高そうなピークが並んでいる。いくらなんでもあの遠いのじゃないだろう。反射板のあるピークの次のピークかな、と思ってそのピークを中心に写真を撮った(が、貝吹岳は反射板のあるピークだった)。尾根にもところどころ急なところがあり、つづら折りで登る。東尾根から主稜線の連結点には雪庇があり、踏み跡はまっすぐ登って越えていたが、斜めに登って2回くらいキックターンをして雪庇を越える。そこは2年前にも到達した仙岩峠。北には秋田駒、南には貝吹岳から和賀山塊に続く主稜線がうねって伸びている。はるか眼下にR46。ということは、R46からも仙岩峠は見えるということだ。その先で先行者が反射板ピークの手前を登っているのが見えた。

仙岩峠から少し下り、鉄塔の下に着く。その先には910m峰が立ちはだかっており、2年前はここにスキーを置いて登った。しかし、910m峰を越えた先にはシール向きの稜線になっており、今回は途中までシールで登り、シートラにして910m頂上まで登る。アイゼンはなし。たいした距離ではない。910m峰を下ったところで再びシール。このとき、ピッケルストックを刺したところが硬いアイスバーンで、傘が取れてしまった。昨年、傘をなくしたときは、雪から抜くときに傘ごと抜けてしまったのだが、今回はねじ込み部分はそのままで、その外側の傘だけが壊れて取れてしまった。その後は傘のないストックでしのぐ。傾斜は結構あり、登りやすい所を選んで斜めに登る。反射板の手前の緩斜面はアイスバーンで、そこの傾斜がきつければシールで登れなかったかもしれない。下ってきた先行者と出会ったのはそのあたり。灌木帯を避けて雪庇になっている稜線の東側を回って反射板のところまで登ると、向かい合った大きな反射板の向こうの丘に、貝吹岳の頂上標識が見えた。

貝吹岳頂上には頂上標識と石柱が二つ、雪の上に見えており、片方は頭の十字しか見えない。もう一つは四面が見えていたが、三角点かは分からず(たぶん違う?)。地理院地図ではここには三角点があるはずなので、どちらかが三角点なのだろう。反射板の向こうに秋田駒。冷たい風が吹いていて寒かったが、四周の山や景色を写し、それからザックを下ろしてシールを外し、それからザックに座ってゆっくりホットレモンを飲む。貝吹岳992mのすぐ南にあるピーク(南峰980m)との間にはギャップがあり、その先、994m峰、1,026m峰へも細尾根になっていて、たどるのはやっかいそう。その先のピークは地森991mという名前がついている。その更に南の和賀山塊は渾然一体としていて判別が難しいが、中央の一番高く見えているのが羽後朝日岳、その左にモッコ岳、五番森。右にニノ沢畚と白岩岳、ずっと手前が相沢山ではなかろうか。北には、朝は見えていた岩手山は雲をかぶり、その手前の高倉山、三角山、笊森山、そして秋田駒の山塊(雌岳、雄岳、横岳)が見えている。

スキーを履いて滑走開始。反射板付近の灌木の間を抜け、アイスバーン斜面をガリガリ下ろうとすると、下から登ってきた二人に会う。彼らを避けて東側にターンすると停止しずらくなってそのまま挨拶せずに滑る。アイスバーンの上の連続ターンだったし、まあ、仕方ないな。シートラにして910m峰に登り、頂上でスキーを履くが、尾根の東側は切り立っていてスペースがないので西の灌木の中を横滑りで下降。鉄塔の下に滑り込む。仙岩峠までは緩い登りだが、ほとんどはストックで押していく。背後を見ると、もうさっきの二人が910m峰の近くまで下ってきているのが見えた。仙岩峠頂上まで登らずに東尾根に滑り込むが、主稜線の東側には雪庇があるので、仙岩峠の南端あたりまで横登り。そこから東尾根滑走。ちょっと湿っているが、パウダーに近い薄い雪。登りトレースに並行し、木はまばらな東尾根を滑走。東尾根から雪原への滑走はややブッシュがあったが楽しい急斜面滑走。コルから勢いをつけて670mコブに向かって滑って登り、そこからは緩いがやや長い登り。カニ歩きと横登り。仙岩トンネル入口までの急斜面の上から、往路を外れて急斜面を滑ってみる。が、急斜面に右ターンして着地に手こずって横倒し。すぐに立ち上がったが、そこからは左ターンしにくく、キックターンも無理そうなので谷底のトレースにいったん下る。仙岩トンネル入口駐車場の裏の急斜面の途中に滑り込むと、R46をたくさん車がやってくる。ゆっくり写真を撮り、車が二台の駐車場に滑り込む。片付けて着替え、カーナビ設定して駐車場を出る。あの二人は降りてこなかった。主稜線は寒かったから、どこかで休憩中かな。

水沢温泉の熱い露天に入る。外は寒風が吹いていて寒かったが、それでもこの露天はちょっと熱いくらいに感じる。石井スポーツ秋田でストックの傘を購入。800円で2個。ストックの残骸を取り除き、きちんとはめてくれた。頭が痛いのは先週の熱が残っているのだろう。薬を飲んで早めに寝ると、翌朝には頭痛は治っていた。

真っ白な秋田駒ヶ岳

2月の最終週は東北は曇時々晴。そこで秋田の2山に行くことにする。早朝の岩手山SAからは真っ白い岩手山が美しい。一番きれいに見えるところにSAを作った感じ。シールを貼り、ホットレモンを作ってからSAを出る。盛岡インターからR46を西に向かうと、雫石のあたりで晴れ渡った空の下に諸峰が並ぶ。西には真っ白な秋田駒ヶ岳、その右に笊森山、三角山、乳頭山の一角?スキー場のある高倉山と小高倉山。北にはなだらかな形に姿を変えた岩手山。

 雫石付近からの景観: 笊森山、三角山、乳頭山の北尾根?高倉山、小高倉山

 雫石付近から見る岩手山

駐車場と取付き点

駐車場からの取付き点

仙岩トンネル入口に着くと、先客の車が一台。スノーシューのようだが、踏み跡は助かる。前回はGPSを忘れて苦労したが、今回はちゃんと持っていく。朝の固い雪の急坂をスキーで直登は無理なので、つづら折りで登る。670mコブからいったん緩い下り。ここは帰りは登らないといけない。GPSピンクルートはそこから尾根に登りにかかるが、踏み跡はもっと西から尾根に登っていく。ここも傾斜のきついところは斜めに登るが、尾根に上がる手前のあたりにシールに不向きなでこぼこの地形があったため、スキーを外して歩いて登った。

最初の急坂の上

冬の太陽と雪原

東尾根

東尾根からの景観: 地森、1,026m峰、994m峰、南峰980m、貝吹岳と反射板、910m峰

貝吹岳

尾根に上がると、初めて貝吹岳のある南北に連なる主稜線が見えた。いくつかピークが見えているが、どれが貝吹岳だろう。前回到達した鉄塔とその先の910m峰が手前に見えており、その南に反射板のあるピーク、更にその先にもっと高そうなピークが並んでいる。いくらなんでもあの遠いのじゃないだろう。反射板のあるピークの次のピークかな、と思ってそのピークを中心に写真を撮った(が、貝吹岳は反射板のあるピークだった)。

仙岩峠の雪庇

尾根にもところどころ急なところがあり、つづら折りで登る。東尾根から主稜線の連結点には雪庇があり、踏み跡はまっすぐ登って越えていたが、斜めに登って2回くらいキックターンをして雪庇を越える。そこは2年前にも到達した仙岩峠。北には秋田駒、南には貝吹岳から和賀山塊に続く主稜線がうねって伸びている。はるか眼下にR46。ということは、R46からも仙岩峠は見えるということだ。その先で先行者が反射板ピークの手前を登っているのが見えた。

仙岩峠

貝吹岳

仙岩峠からの景観: 地森、1,026m峰、910m峰、南峰980m、貝吹岳と反射板

貝吹岳の反射板

鉄塔と910m峰と貝吹岳

仙岩峠から少し下り、鉄塔の下に着く。その先には910m峰が立ちはだかっており、2年前はここにスキーを置いて登った。しかし、910m峰を越えた先にはシール向きの稜線になっており、今回は途中までシールで登り、シートラにして910m頂上まで登る。アイゼンはなし。たいした距離ではない。

910m峰頂上

910m峰を下ったところで再びシール。このとき、ピッケルストックを刺したところが硬いアイスバーンで、傘が取れてしまった。昨年、傘をなくしたときは、雪から抜くときに傘ごと抜けてしまったのだが、今回はねじ込み部分はそのままで、その外側の傘だけが壊れて取れてしまった。その後は傘のないストックでしのぐ。傾斜は結構あり、登りやすい所を選んで斜めに登る。

 910m峰からの景観: 地森、1,026m峰、南峰、貝吹岳と反射板

貝吹岳

反射板の手前の緩斜面はアイスバーンで、そこの傾斜がきつければシールで登れなかったかもしれない。下ってきた先行者と出会ったのはそのあたり。灌木帯を避けて雪庇になっている稜線の東側を回って反射板のところまで登ると、向かい合った大きな反射板の向こうの丘に、貝吹岳の頂上標識が見えた。

反射板と貝吹岳頂上

貝吹岳頂上

反射板

貝吹岳の頂上標識

貝吹岳頂上には頂上標識と石柱が二つ、雪の上に見えており、片方は頭の十字しか見えない。もう一つは四面が見えていたが、三角点かは分からず(たぶん違う?)。地理院地図ではここには三角点があるはずなので、どちらかが三角点なのだろう。反射板の向こうに秋田駒。冷たい風が吹いていて寒かったが、四周の山や景色を写し、それからザックを下ろしてシールを外し、それからザックに座ってゆっくりホットレモンを飲む。

頂上標識と反射板と秋田駒

貝吹岳992mのすぐ南にあるピーク(南峰980m)との間にはギャップがあり、その先、994m峰、1,026m峰へも細尾根になっていて、たどるのはやっかいそう。その先のピークは地森991mという名前がついている。その更に南の和賀山塊は渾然一体としていて判別が難しいが、中央の一番高く見えているのが羽後朝日岳、その左にモッコ岳、五番森。右にニノ沢畚と白岩岳、ずっと手前が相沢山ではなかろうか。北には、朝は見えていた岩手山は雲をかぶり、その手前の高倉山、三角山、笊森山、そして秋田駒の山塊(雌岳、雄岳、横岳)が見えている。

二つの三角点

 貝吹岳から南の景観: 地森、1,026m峰、五番森、モッコ岳、朝日岳、二ノ沢畚、白岩岳、相沢山

羽後朝日岳

 貝吹岳から北の景観: 秋田駒ヶ岳(雌岳、雄岳、横岳)、笊森山、三角山、高倉山、岩手山

貝吹岳からの滑走(アイスバーン)

スキーを履いて滑走開始。反射板付近の灌木の間を抜け、アイスバーン斜面をガリガリ下ろうとすると、下から登ってきた二人に会う。彼らを避けて東側にターンすると停止しずらくなってそのまま挨拶せずに滑る。アイスバーンの上の連続ターンだったし、まあ、仕方ないな。シートラにして910m峰に登り、頂上でスキーを履くが、尾根の東側は切り立っていてスペースがないので西の灌木の中を横滑りで下降。鉄塔の下に滑り込む。

貝吹岳からの滑走

仙岩峠までは緩い登りだが、ほとんどはストックで押していく。背後を見ると、もうさっきの二人が910m峰の近くまで下ってきているのが見えた。仙岩峠頂上まで登らずに東尾根に滑り込むが、主稜線の東側には雪庇があるので、仙岩峠の南端あたりまで横登り。そこから東尾根滑走。ちょっと湿っているが、パウダーに近い薄い雪。登りトレースに並行し、木はまばらな東尾根を滑走。東尾根から雪原への滑走はややブッシュがあったが楽しい急斜面滑走。コルから勢いをつけて670mコブに向かって滑って登り、そこからは緩いがやや長い登り。カニ歩きと横登り。

貝吹岳からの滑走

東尾根からの滑走

仙岩トンネル入口までの急斜面の上から、往路を外れて急斜面を滑ってみる。が、急斜面に右ターンして着地に手こずって横倒し。すぐに立ち上がったが、そこからは左ターンしにくく、キックターンも無理そうなので谷底のトレースにいったん下る。仙岩トンネル入口駐車場の裏の急斜面の途中に滑り込むと、R46をたくさん車がやってくる。ゆっくり写真を撮り、車が二台の駐車場に滑り込む。片付けて着替え、カーナビ設定して駐車場を出る。あの二人は降りてこなかった。主稜線は寒かったから、どこかで休憩中かな。

仙岩トンネル東駐車場

水沢温泉の熱い露天に入る。外は寒風が吹いていて寒かったが、それでもこの露天はちょっと熱いくらいに感じる。石井スポーツ秋田でストックの傘を購入。800円で2個。ストックの残骸を取り除き、きちんとはめてくれた。

頭が痛いのは先週の熱が残っているのだろう。薬を飲んで早めに寝ると、翌朝には頭痛は治っていた。