芝草山 ロープの岩場にイワウチワ
栃木県 三角点1,342m、北峰1,340m 2019年5月2日
栃木百名山
416
雨の日の風は灰色
晴れた日の風は空色
真っ白な風が吹くのは
まぶしい日差しの暑い日
☁☁☁☁☁
R121を南下し、中三衣温泉で西への脇道に入ると、正面に芝草山が見える。すっきりしたトライアングル。頂上手前に目立つコブがあり、それが大岩なのだろう。
尾根をトラバースしてゆく鉄塔巡視路から尾根に上がる登山道に進む。ここからが本格登山だが、よく整備された道だった。
太いロープが付けられた道が大岩頂上に向かって急角度に上に伸びていた。終盤は垂直に近い岩場をロープを掴んで登っていくと、垂直の岩場にイワウチワがたくさん咲いていた。こういうところに咲く花は際立って美しく見える。
芝草山頂上手前で再びきつい登りとなり、急坂を登った先に芝草山・三角点があった。三角点峰の先の道は荒れていて、ようやく着いた芝草山・北峰頂上は狭いスペースで、古い赤リボン以外に何もなかった。(地理院地図を見ると、北峰にはもはや標高点表示はなく、頂上は三角点峰ということのようだ)
風が吹き、雲が流れていたが、北峰から下山する途中、三角点峰との間で、南にいくつかの山を見る。たくさん峰を連ねた高原山。その西の横長の山は女峰山?その更に西の三角形は太郎山?北西方向の平べったいが険しそうな山は荒海山に違いない。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
芝草山は岩尾根とイワウチワの山だった。最初は歩きやすい鉄塔巡視路、そこから細尾根に上がり、太いロープを掴んで大岩の岩峰に登るが、その途中にイワウチワの群落があった。ようやく三角点峰に着くが、そこから先はほとんどヤブ道。たどり着いた北峰には古い赤リボンしかなかった。風が吹き、雲が流れていたが、高原山や荒海山を見ることができた。
R121を南下し、中三衣温泉で西への脇道に入ると、正面に芝草山が見える。すっきりしたトライアングル。頂上手前に目立つコブがあり、それが大岩なのだろう。だが、木々に覆われていて岩肌は見えない。
芝草山の駐車地点付近には太郎温泉の看板が出ていたが、温泉は営業していなかった。その敷地に停めてもよかったと思うが、橋を渡った林道ゲートのところに駐車。少し先にキャンプ場と沢の中の釣り堀公園らしきものがあり、時々車が通過。釣り堀手前の沢はきれいな白い沢床(白竜渓)になっていて、釣りをしている人がいた。車道の反対側に駐車していた車から、男性が一人、登山スタイルで出かけて行き、私はそのあとに歩き始める。ゲートの先の林道を歩いたのは間違いで、車道の先に登山口があり、それが見えたので、ヤブを強引に越えて登山口まで行き、登山者名簿に記入してから登山道に入る。登山者ボックスは冷蔵庫だった。登山道の最初の部分は鉄塔監視路で、尾根のマイナーピークを外して歩きやすいトラバースルート。スミレがちらほら咲いていた。青に白にピンクのスミレ。初は植林の中、次いで葉のない広葉樹の道となり、やがて鉄塔下に着く。ここで最初の休憩。
鉄塔の少し先で雨がぽつぽつ降り出したので、レインウェアを着込み、タフに持ち替える。すると、その先に表示があり、尾根をトラバースしてゆく鉄塔巡視路から尾根に上がる登山道に進む。ここからが本格登山だが、よく整備された道だった。マイナーピークをいくつか越え、行く手の大岩が真上に見えるようになり、登山道は途中から大岩を左に回り込んでいく。下ってきた男性に会ったのはこのあたり。ルートが右に方向を転ずると、太いロープが付けられた道が大岩頂上に向かって急角度に上に伸びていた。終盤は垂直に近い岩場をロープを掴んで登っていくと、垂直の岩場にイワウチワがたくさん咲いていた。一輪だけのや、いくつか群落をつくっているのもある。片手でロープを掴み、片手で何度もイワウチワを撮影。こういうところに咲く花は際立って美しく見える。
いったん踊り場に着き、横に張り出した岩の上に行って景色を眺めてみる。はるか下に見えている集落は中三衣温泉街。南には高原山が峰をたくさん連ねている。雨を降らせた雲は過ぎ、青空に日差も見えるが、風が強いので別の雨雲が来るかもしれない。大岩の頂上を過ぎ、いったん楽な道となり、そこでもイワウチワを見る。行く手の樹間に芝草山が現われ、芝草山頂上手前で再びきつい登りとなり、急坂を登った先に芝草山・三角点があった。頂上標識はなかったが、ここが最高点でもある。だが、調べてきた地図上の芝草山頂上はこの先の北峰になっていて、GPSにもそこまでのルートをインプットしていたので、更に先に進む。三角点峰の先の道は荒れていて、整備されていないようだった。コルには残雪があり、それまでとは少し違う雰囲気。ヤブの中の微かな踏み跡をたどり、繁茂したハイマツの枝を押しのけ、ようやく着いた芝草山・北峰頂上は狭いスペースで、古い赤リボン以外に何もなかった。その先は切れ落ちた斜面。GPSではそこが終点であることを示しており、ザックを下ろして休憩。(下山してから地理院地図を見ると、北峰にはもはや標高点表示はなく、頂上は三角点峰ということのようだ)
風が吹き、雲が流れていたが、北峰から下山する途中、三角点峰との間で、南にいくつかの山を見る。たくさん峰を連ねた高原山。その西の横長の山は女峰山だと思うが、ずいぶん形が違う。その更に西の三角形は太郎山ではないかと思うが、その右隣の白い壁は前白根山だろうか?だが、その奥にあるはずの奥白根山は見えていないので違うかもしれない。北西方向の平べったいが険しそうな山は荒海山に違いない。
帰路では晴れてきたので、途中(大岩のテラス付近)でレインウェアを脱ぎ、イクシーに戻す。芝草山から下山して11時を回っていたら二つ目の山は止めよう、と決めたときは、下山は12時頃だろうと思っていたのだが、下山してみると11時前だった。ならば次の山(塩沢山)に向かおうと思ったが、塩沢山に登っていると下山が16時になってしまう。ここはやはり止めておこう。この日も、R121に出た付近や、道の駅湯西の温泉に気づかず、鬼怒川を越えた先の川霧の湯に入る。それは二日目のかご岩温泉と同じ川沿いの温泉だったが、湯は熱く、露天風呂からは男体山が見えていた。これなら700円の価値はあるだろう。
芝草山
R121を南下し、中三衣温泉で西への脇道に入ると、正面に芝草山が見える。すっきりしたトライアングル。頂上手前に目立つコブがあり、それが大岩なのだろう。だが、木々に覆われていて岩肌は見えない。
芝草山(二日後、夕刻の写真)
駐車地点
芝草山の駐車地点付近には太郎温泉の看板が出ていたが、温泉は営業していなかった。その敷地に停めてもよかったと思うが、橋を渡った林道ゲートのところに駐車。
白竜渓
少し先にキャンプ場と沢の中の釣り堀公園らしきものがあり、時々車が通過。釣り堀手前の沢はきれいな白い沢床(白竜渓)になっていて、釣りをしている人がいた。
河原の丸太テーブルと丸太チェア
登山口
車道の反対側に駐車していた車から、男性が一人、登山スタイルで出かけて行き、私はそのあとに歩き始める。ゲートの先の林道を歩いたのは間違いで、車道の先に登山口があり、それが見えたので、ヤブを強引に越えて登山口まで行き、登山者名簿に記入してから登山道に入る。登山者ボックスは冷蔵庫だった。
実は冷蔵庫
植林の中の道
登山道の最初の部分は鉄塔監視路で、尾根のマイナーピークを外して歩きやすいトラバースルート。スミレがちらほら咲いていた。青に白にピンクのスミレ。最初は植林の中、次いで葉のない広葉樹の道となり、やがて鉄塔下に着く。ここで最初の休憩。
青いスミレ
白いスミレ
ピンクのスミレ
広葉樹の道
鉄塔
尾根取付き(左が鉄塔監視路、右が登山道)
鉄塔の少し先で雨がぽつぽつ降り出したので、レインウェアを着込み、タフに持ち替える。すると、その先に表示があり、尾根をトラバースしてゆく鉄塔巡視路から尾根に上がる登山道に進む。ここからが本格登山だが、よく整備された道だった。
大岩
マイナーピークをいくつか越え、行く手の大岩が真上に見えるようになり、登山道は途中から大岩を左に回り込んでいく。下ってきた男性に会ったのはこのあたり。
大岩へのロープ場
ルートが右に方向を転ずると、太いロープが付けられた道が大岩頂上に向かって急角度に上に伸びていた。終盤は垂直に近い岩場をロープを掴んで登っていくと、垂直の岩場にイワウチワがたくさん咲いていた。一輪だけのや、いくつか群落をつくっているのもある。片手でロープを掴み、片手で何度もイワウチワを撮影。こういうところに咲く花は際立って美しく見える。
イワウチワ
イワウチワ
イワウチワ
イワウチワ
中三衣温泉街(なかみより)
いったん踊り場に着き、横に張り出した岩の上に行って景色を眺めてみる。はるか下に見えている集落は中三衣温泉街。南には高原山が峰をたくさん連ねている。雨を降らせた雲は過ぎ、青空に日差も見えるが、風が強いので別の雨雲が来るかもしれない。大岩の頂上を過ぎ、いったん楽な道となり、そこでもイワウチワを見る。
高原山
大岩の頂上
樹間の芝草山
行く手の樹間に芝草山が現われ、芝草山頂上手前で再びきつい登りとなり、急坂を登った先に芝草山・三角点があった。頂上標識はなかったが、ここが最高点でもある。だが、調べてきた地図上の芝草山頂上はこの先の北峰になっていて、GPSにもそこまでのルートをインプットしていたので、更に先に進む。
芝草山(三角点峰)
芝草山・三角点頂上
三角点峰と北峰の間の残雪
三角点峰の先の道は荒れていて、整備されていないようだった。コルには残雪があり、それまでとは少し違う雰囲気。ヤブの中の微かな踏み跡をたどり、繁茂したハイマツの枝を押しのけ、ようやく着いた芝草山・北峰頂上は狭いスペースで、古い赤リボン以外に何もなかった。その先は切れ落ちた斜面。GPSではそこが終点であることを示しており、ザックを下ろして休憩。(下山してから地理院地図を見ると、北峰にはもはや標高点表示はなく、頂上は三角点峰ということのようだ)
芝草山・北峰
芝草山・北峰の頂上
高原山
風が吹き、雲が流れていたが、北峰から下山する途中、三角点峰との間で、南にいくつかの山を見る。たくさん峰を連ねた高原山。
女峰山?
その西の横長の山は女峰山だと思うが、ずいぶん形が違う。
太郎山と前白根山?
その更に西の三角形は太郎山ではないかと思うが、その右隣の白い壁は前白根山だろうか?だが、その奥にあるはずの奥白根山は見えていないので違うかもしれない。
荒海山?
北西方向の平べったいが険しそうな山は荒海山に違いない。
帰路では晴れてきたので、途中(大岩のテラス付近)でレインウェアを脱ぎ、イクシーに戻す。芝草山から下山して11時を回っていたら二つ目の山は止めよう、と決めたときは、下山は12時頃だろうと思っていたのだが、下山してみると11時前だった。ならば次の山(塩沢山)に向かおうと思ったが、塩沢山に登っていると下山が16時になってしまう。ここはやはり止めておこう。この日も、R121に出た付近や、道の駅湯西の温泉に気づかず、鬼怒川を越えた先の川霧の湯に入る。それは二日目のかご岩温泉と同じ川沿いの温泉だったが、湯は熱く、露天風呂からは男体山が見えていた。これなら700円の価値はあるだろう。