三角岳 展望の雪尾根歩き

青森県  三角岳753m、大毛無山737m  2015年2月7日

青森県の山(旧版)

479

そんなに高くはないけれど

夏道のない山に雪が積もり

雪の合間に雪山散歩

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三角岳は県別ガイド「青森県の山(旧版)」に載っていた山で、唯一、「東奥日報・青森の山110」と重複していないという希少価値をもっている。

県別ガイドでは北からの夏道のほかに南側のみちのく有料道路入口手前から残雪を登るコースが紹介されていたが、プログでも途中までしか登った記録はない。

距離と高度差からみて4時間くらいで登れるだろうと思ったが意外に時間がかかり、1回目はP2・734mまでで引き返した。だがそのときは南西方向に八甲田連峰を見ることができた。

2回目は早めに出てのリベンジ。P2・734mのヤセ尾根を慎重に下ったところからコルまでシール滑走、大毛無山に登り返し、南東に方向を変えてシール滑走。最後の斜面を登り、大きな反射板のある三角岳の頂上に到達する。

これで「青森県の山(旧版)」52座を完登。反射板の横の雪山の上に腰を下ろし、ホットレモンを飲みながら、辿ってきた稜線と夏泊、野辺地の景色を眺める。前回見た八甲田を見たかったが、その時は雲の中。

 日がさして青空も見え、東の正面にはゆるやかな三角形の三角岳。頂上の反射板が小さく見えている。
 大きな反射板のある三角岳の頂上に到達する。
三角岳の雪の最高地点まで登り、ザックを下して休憩。雪庇のある白い頂上のP2が西に見えている。
 夕日
八甲田・前岳から見る三角岳(2012年12月29日)
 八甲田連峰: 雛岳、高田大岳、小岳、大岳・井戸岳・赤倉岳が縦に重なっている、田茂萢岳、前岳
(2015年1月25日)  9:24 林道入口P発10:41 林道終点、斜面取付き11:54 P1・617m12:42 P2・734m13:00 引き返し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間36分13:45 P213:53 P2発、滑走14:14 P114:31 林道終点14:56 林道入口P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復5時間32分
(2015年2月7日) 6:55 林道入口P発  8:09 林道終点、斜面取付き  9:30 P1・617m10:22 P2・734m11:13 大毛無山12:28 三角岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り5時間33分12:41 三角岳発、滑走14:48 P215:40 雪庇乗り越し15:52 林道終点16:16 林道入口P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復9時間21分
距離:14.0㎞、標高差:1,110m

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三角岳は県別ガイド「青森県の山(旧版)」に載っていた山で、唯一、「東奥日報・青森の山110」と重複していないという希少価値をもっている。県別ガイドでは北からの夏道のほかに南側のみちのく有料道路入口手前から残雪を登るコースが紹介されていたが、プログでも途中までしか登った記録はない。距離と高度差からみて4時間くらいで登れるだろうと思ったが意外に時間がかかり、1回目はP2・734mまでで引き返した。だがそのときは南西方向に八甲田連峰を見ることができた。2回目は早めに出てのリベンジ。P2・734mのヤセ尾根を慎重に下ったところからコルまでシール滑走、大毛無山に登り返し、南東に方向を変えてシール滑走。最後の斜面を登り、大きな反射板のある三角岳の頂上に到達する。これで「青森県の山(旧版)」52座を完登。反射板の横の雪山の上に腰を下ろし、ホットレモンを飲みながら、辿ってきた稜線と夏泊、野辺地の景色を眺める。前回見た八甲田を見たかったが、その時は雲の中。

(2015年1月25日)

三角岳についてプログにも下見記録を見つけ、出かける。昨年駐車した料金所南西側ではなく、北西側の林道入口駐車場に停める。しまった、マップを忘れてきた。自宅前でシールを貼っておいたB2を担ぎ、閉じられた林道ゲートの横を通って平沢林道に入る。林道は川を渡り、左岸でトンネルからくる林道と合流。合流点から上流方面は除雪されておらず、雪壁を登ってシール歩行開始。工事用建物があるが、今年はやってない。「平沢土捨場」という看板が半分雪に埋まっている。風もないやや曇の天気。手袋を替え、ネックウォーマーもはずす。平坦で広い道路は土捨て場終点で終わり、右岸斜面を緩く登っていく。やがて登りやすそうな斜面のところで林道終点。斜面に取りつく。斜面に取りついてキックターンの登り。枯れたブナの間隔は狭くはないが、この登りは長く感ずる。やがて左手にP2・734mが見えてくる。ようやく稜線が見えてきて、やっとの思いでP1・617m頂上に到着。樹間に三角岳を見る。頂上に反射板があるので間違いない。

イヤホンで聞いていたアイポッドをキューブに変える。斜面を登っている間は落すとやっかい。ELP。いったんコルに滑り下り、P2・734mに登り返す。高度が上がると、背後に八甲田が見えてくる。傾斜が緩くなってからしばらく頂上稜線を進み、最後に狭いヤセ尾根を登った先がP2・734mの頂上。ここで初めて大毛無山が見える。まだ遠い。右手に見える三角岳は稜線の先に見える大毛無を経由して行くことになるから、見た目よりもだいぶ距離ががるだろう。「今日は無理だ」と感じたが、まだ12時半だったので先に進む。P2・734mから北東尾根の下りはヤセ尾根の急傾斜。横歩きで下る。緩斜面になったところでシール滑走。雪に隠れた根っこに少し引っ掛かり、転倒。やれやれ。この先で時間切れ。大毛無山の麓まできたところで、引き返す。大毛無をトラバースして三角岳に向かうことも考えたが、見た目よりも距離があるだろう。緩いP3の稜線を引き返していくと、P2・734mの雪庇のある頂上部分が見える。北東尾根の急傾斜のところに着き、今度はスキーを背負い、シートラで登る。雪はそれほど緩くなく、登れる。

P2・734m頂上で腰をおろして休憩。日がさして青空も見え、四周を見ながらホットレモンを飲む。東の正面にゆるやかな三角形の三角岳。頂上の反射板が小さく見えている。南には八甲田連峰が見えており、雛岳、高田大岳、小岳が並び、大岳、井戸岳、赤倉岳は縦に並んでいて混然一体に見える。その手前の山並みの中に折紙山。北には大毛無山の向こうに鋭角白ピークの野辺地烏帽子岳。シールを外したスキーを履き、いざ滑走開始。日のあたっている雪面はひっかかるので、稜線から斜面に下って大回り。その後はジャンプターンで細尾根を下る。コルからトラバースしてもよかったが、横登りで617m峰頂上まで登り、休憩。617m峰からの林間滑走は雪質がよく、ショートターンできる。しかし、連続ターンできるスペースはほとんどない。林道終点が近付くとスペースが広がるが、雪質が悪くなる。無理やりのジャンプ・ショートターン。林道の傾斜はそこそこあり、余り歩かずに滑走。最後はビンディングを外して歩く。車に戻り、キウイーに電話し、注文してあったコスモス28.5cmの加熱整形に行く。シェルはコスモス28.0cmと同じらしいが、履いた感じは大きすぎす、やや楽。5%引いてもらったのは良かった。ヘッドランプのシェルを買う。

 

(2015年2月7日)

棺森か三角岳だったが、夕方、歯医者に予約していたので三角岳にし、暗いうちに自宅発。2週間前と同じ場所に駐車し、スキーを担いで出発。2週間前と同じB2とコスモス1。今回は新しいGPS、ETREXを起動したままウェストバックのサイドに入れておく。天気予報は晴だが、本降りに近い雪が降る。2週間前と同じ林道終点で斜面に取り付く。雪は2週間前よりもだいぶ溶けている感じ。落とし穴にはまって抜け出す。やっとのことでP1・617mに到着。曇っていて八甲田は見えない。P2・734mに着き、大毛無山が見える。ここから細尾根になっている北東尾根の下りは、雪が減っていて崩れそうになっていて、慎重に下る。スキーで踏み固めながらだが、バラバラと雪片が落ち、ブッシュの近くに底抜け穴があく。大毛無との間にあるP3・720mはトラバース。長い下りをシール滑走してコル3に至り、そこから苦しい登り返し。ようやく大毛無山に着き、雄叫びをあげる。北に野辺地烏帽子岳が見える。大毛無の頂上は雪原になっているが、三角岳の方角にはブッシュがあって邪魔している。古いテープの残骸。大毛無と三角山とのコル4まで100m強の下りをシール滑走。この頃はまだ気温が低く、粉雪なので滑りやすかった。

P5・670mに登り返すが、頂上付近は底抜け雪の状態になっていて、尾根南の樹林帯を進む。、再びコル5へ滑走。ここが最低コル。三角山754mまで150m弱の登り返しは、尾根通しでなく、尾根の南側をトラバース気味に登るが、GPSトラックを見るとほぼ尾根通しになっている。670m付近で行く手にピークが見える。反射板があるので三角岳だ。崖になっている北側を避け、尾根の南側を登る。晴れてきて、青空が見えてきた。ついに大きな反射板が二つある三角岳頂上に着く。三角点や頂上標識は雪に埋まっているようだが、「三角岳反射板」の掲示(*1)あり。三角岳の雪の最高地点まで登り、ザックを下して休憩。八甲田は見えていないが、雪庇のある白い頂上のP2が西に見えている。帰りにまたあの北東尾根を登らないといけない。帰途はしばらくシール滑走。トラバース気味に登ってきたので、ほぼ登りトレース通りの滑走。P5・670mの南側をトラバースし、コル4で2度目の休憩。そこから大毛無をトラバースしていく。シールに雪がつき、重い。コル3の登りトレースに合流したところで3度目の休憩。シールの雪を落とす。P3・720mはトラバースだが、鋭峰のP2・734mには登って越えなければならない。雪のついたシールをはがし、ザックでスキーを担いで歩いて登る。下りのときにはまりそうになった底抜け穴の脇を慎重に通過。

(*1)三角岳反射板 この反射板は建設省で大水や道路の様子を連絡するために使用しています。特に災害が発生した時には重要な役目をしますから、大切にしてください。建設省東北地方建設局

P2・734mの頂上に達し、スキーを立てて4度目の休憩。ホットレモンを飲み干す。この頃はまた曇り空。見えない八甲田の手前に折紙山。腐り気味の雪は前回よりも滑りにくい。しかも疲れ切っている。今回はP1・617mに登り返さず、トラバースしてみる。しかし、トラバースの先には雪庇があり、それを乗り越すのにいったんスキーを外す。大失敗。林間斜面はまだ雪質はよく、終盤のオープンスペースで数回、連続ショートターンを決めて林道終点に到着。もう夕日になっているので時間を確認すると15時50分。しまった、歯医者の予約16:00に間に合わない。林道の雪は重く、あまり滑らない。ビンディングを外して半分歩きながらの滑走。ゲートに着き、スキーをしまって歯医者に向かう。1時間遅れになってしまったが、治療を受けさせてもらう。

なぜ10時間もかかり、疲れ切ってしまったのだろう。登り返しが多く累積標高差は1,110mもあったこと、6時間連続で頂上まで休まなかったこと。いや、全行程14㎞で、下りのタイムも考慮すれば、往復8時間くらいと見込めただろう。2週間前と比べると、P2・734mまで3h→3.5h、下り1h→1.5hと時間がかかっているのは、天候や雪質の原因もあるだろう。2週間前はアイスバーンの上のパウダーでシールに雪はつかず、林道滑走も楽だった。今回は早朝は雪、午後は晴れて雪が腐り、コル4からはシールに雪、P2・734mからの滑走もストップ&ゴー、林道も滑らなかった。

(2015年1月25日)

駐車地点

三角岳についてプログにも下見記録を見つけ、出かける。昨年駐車した料金所南西側ではなく、北西側の林道入口駐車場に停める。しまった、マップを忘れてきた。自宅前でシールを貼っておいたB2を担ぎ、閉じられた林道ゲートの横を通って平沢林道に入る。林道は川を渡り、左岸でトンネルからくる林道と合流。合流点から上流方面は除雪されておらず、雪壁を登ってシール歩行開始。工事用建物があるが、今年はやってない。「平沢土捨場」という看板が半分雪に埋まっている。風もないやや曇の天気。手袋を替え、ネックウォーマーもはずす。平坦で広い道路は土捨て場終点で終わり、右岸斜面を緩く登っていく。

 林道を行く

 


斜面を登る

やがて登りやすそうな斜面のところで林道終点。斜面に取りつく。斜面に取りついてキックターンの登り。枯れたブナの間隔は狭くはないが、この登りは長く感ずる。やがて左手にP2・734mが見えてくる。ようやく稜線が見えてきて、やっとの思いでP1・617m頂上に到着。樹間に三角岳を見る。頂上に反射板があるので間違いない。

イヤホンで聞いていたアイポッドをキューブに変える。斜面を登っている間は落すとやっかい。ELP。

 ブナとミズナラ?の斜面

 

P2・734m


P1・670m頂上


樹間に見えた三角岳と反射板


P2・734mの頂上

傾斜が緩くなってからしばらく頂上稜線を進み、最後に狭いヤセ尾根を登った先がP2・734mの頂上。ここで初めて大毛無山が見える。まだ遠い。右手に見える三角岳は稜線の先に見える大毛無を経由して行くことになるから、見た目よりもだいぶ距離ががるだろう。「今日は無理だ」と感じたが、まだ12時半だったので先に進む。P2・734mから北東尾根の下りはヤセ尾根の急傾斜。横歩きで下る。緩斜面になったところでシール滑走。雪に隠れた根っこに少し引っ掛かり、転倒。やれやれ。この先で時間切れ。大毛無山の麓まできたところで、引き返す。

 P2・734mから西の景観: 雛岳、高田大岳、折紙山、青森市内、681m峰、東岳

 大毛無山

P2・734m頂上で腰をおろして休憩。日がさして青空も見え、四周を見ながらホットレモンを飲む。東の正面にゆるやかな三角形の三角岳。頂上の反射板が小さく見えている。南には八甲田連峰が見えており、雛岳、高田大岳、小岳が並び、大岳、井戸岳、赤倉岳は縦に並んでいて混然一体に見える。その手前の山並みの中に折紙山。北には大毛無山の向こうに鋭角白ピークの野辺地烏帽子岳。

野辺地烏帽子岳


三角岳


三角岳(拡大)


P2・734mの北東端からP3と大毛無山


P2・734mの北東尾根を横歩きで下る


P2・734mの北東尾根をシール滑走


 八甲田連峰: 雛岳、高田大岳、小岳、大岳・井戸岳・赤倉岳が縦に重なっている、田茂萢岳、前岳

 P2・734mから東の景観: 大毛無山、三角岳、八幡岳、八甲田連峰、折紙山

 P1斜面の滑走

シールを外したスキーを履き、いざ滑走開始。日のあたっている雪面はひっかかるので、稜線から斜面に下って大回り。その後はジャンプターンで細尾根を下る。コルからトラバースしてもよかったが、横登りで617m峰頂上まで登り、休憩。617m峰からの林間滑走は雪質がよく、ショートターンできる。しかし、連続ターンできるスペースはほとんどない。林道終点が近付くとスペースが広がるが、雪質が悪くなる。無理やりのジャンプ・ショートターン。林道の傾斜はそこそこあり、余り歩かずに滑走。最後はビンディングを外して歩く。

P1斜面の滑走


林道終点に滑り込む


(2015年2月7日)

 早朝の林道を行く

棺森か三角岳だったが、夕方、歯医者に予約していたので三角岳にし、暗いうちに自宅発。2週間前と同じ場所に駐車し、スキーを担いで出発。2週間前と同じB2とコスモス1。今回は新しいGPS、ETREXを起動したままウェストバックのサイドに入れておく。天気予報は晴だが、本降りに近い雪が降る。2週間前と同じ林道終点で斜面に取り付く。雪は2週間前よりもだいぶ溶けている感じ。落とし穴にはまって抜け出す。やっとのことでP1・617mに到着。曇っていて八甲田は見えない。

ブナ

曇り空の三角岳

P2・734mに着き、大毛無山が見える。ここから細尾根になっている北東尾根の下りは、雪が減っていて崩れそうになっていて、慎重に下る。スキーで踏み固めながらだが、バラバラと雪片が落ち、ブッシュの近くに底抜け穴があく。大毛無との間にあるP3・720mはトラバース。長い下りをシール滑走してコル3に至り、そこから苦しい登り返し。

 P2頂上からの景観:P3、大毛無山、三角岳

 

大毛無山への登り

 


大毛無山頂上、背景に野辺地烏帽子岳

ようやく大毛無山に着き、雄叫びをあげる。北に野辺地烏帽子岳が見える。大毛無の頂上は雪原になっているが、三角岳の方角にはブッシュがあって邪魔している。古いテープの残骸。大毛無と三角山とのコル4まで100m強の下りをシール滑走。この頃はまだ気温が低く、粉雪なので滑りやすかった。

 

大毛無山頂上から三角岳

 


三角岳頂上直下の雪斜面

P5・670mに登り返すが、頂上付近は底抜け雪の状態になっていて、尾根南の樹林帯を進む。、再びコル5へ滑走。ここが最低コル。三角山754mまで150m弱の登り返しは、尾根通しでなく、尾根の南側をトラバース気味に登るが、GPSトラックを見るとほぼ尾根通しになっている。670m付近で行く手にピークが見える。反射板があるので三角岳だ。崖になっている北側を避け、尾根の南側を登る。晴れてきて、青空が見えてきた。

 三角岳頂上間近

 


三角岳頂上の反射板

ついに大きな反射板が二つある三角岳頂上に着く。三角点や頂上標識は雪に埋まっているようだが、「三角岳反射板」の掲示(*1)あり。三角岳の雪の最高地点まで登り、ザックを下して休憩。八甲田は見えていないが、雪庇のある白い頂上のP2が西に見えている。帰りにまたあの北東尾根を登らないといけない。

 三角岳反射板のプレート

(*1)三角岳反射板 この反射板は建設省で大水や道路の様子を連絡するために使用しています。特に災害が発生した時には重要な役目をしますから、大切にしてください。建設省東北地方建設局

 三角岳・最高地点、背景はP2

 折紙山

 

折紙山


三角岳から見るP2、P3と大毛無山

帰途はしばらくシール滑走。トラバース気味に登ってきたので、ほぼ登りトレース通りの滑走。P5・670mの南側をトラバースし、コル4で2度目の休憩。そこから大毛無をトラバースしていく。シールに雪がつき、重い。コル3の登りトレースに合流したところで3度目の休憩。シールの雪を落とす。P3・720mはトラバースだが、鋭峰のP2・734mには登って越えなければならない。雪のついたシールをはがし、ザックでスキーを担いで歩いて登る。下りのときにはまりそうになった底抜け穴の脇を慎重に通過。

P2

P2・734mの頂上に達し、スキーを立てて4度目の休憩。ホットレモンを飲み干す。この頃はまた曇り空。見えない八甲田の手前に折紙山。腐り気味の雪は前回よりも滑りにくい。しかも疲れ切っている。今回はP1・617mに登り返さず、トラバースしてみる。しかし、トラバースの先には雪庇があり、それを乗り越すのにいったんスキーを外す。大失敗。林間斜面はまだ雪質はよく、終盤のオープンスペースで数回、連続ショートターンを決めて林道終点に到着。

 夕日

なぜ10時間もかかり、疲れ切ってしまったのだろう。登り返しが多く累積標高差は1,110mもあったこと、6時間連続で頂上まで休まなかったこと。いや、全行程14㎞で、下りのタイムも考慮すれば、往復8時間くらいと見込めただろう。2週間前と比べると、P2・734mまで3h→3.5h、下り1h→1.5hと時間がかかっているのは、天候や雪質の原因もあるだろう。2週間前はアイスバーンの上のパウダーでシールに雪はつかず、林道滑走も楽だった。道も滑らなかった。

八甲田・前岳から見る三角岳(2012年12月29日)