カムイヌプリ 山と湖の自然のキャンパス
北海道・道東 カムイヌプリ857m、西別岳800m 2009年6月28日
(カムイヌプリ、西別岳)北海道百名山
420
摩周湖第一展望台に上がると、摩周湖は低く広がっており、カムイヌプリは正面の日の出の逆光のなかにあった。
登山道に下るところから左手に摩周湖がたたずみ、朝靄の中に斜里岳とカムイヌプリが並んでいて、湖面にはカムイシュ島が浮かんでいる。自然のキャンパスの一コマ。
分岐点から道はどんどん急になり、カムイヌプリの頂上と火口壁と大きな噴火口が見える。広い緑の噴火口には水は無く、頂上側の火口壁のみ白い地肌となっており、その上に頂上のある岩尾根が立っている。印象的な眺め。
紫色の花はチシマフウロ?。道沿いにたくさん咲いていた。大きくて気品のある花。
林を抜けると東に西別岳の全景が見える。これも左右に広い双耳峰になっている。そして北には摩周湖と斜里岳。そして斜里岳の向こうには海別岳と、羅臼の連峰らしき峰々が連なっている。壮観。
登山道は東から北に回りこみ、カムイヌプリの西峰が真横に見え、そして頂上標識が見える。摩周岳(カムイヌプリ)857m。マップによると、隣の西峰は855m。狭い頂上から恐る恐る火口壁のはるか下の緑の噴火口を見下ろす。
西別岳に向かい、林を抜けると、背後にカムイヌプリの横顔が現われた。美しいカーブを描く緑の尖峰が白い火口壁を西に伸ばしている。それは、まさに自然の造形美に見えた。
分岐点に着いて西別岳に向かい、林を抜けると、背後にカムイヌプリの横顔が現われる。それは白い火口壁を西に伸ばし、まさに自然の造形美に見えた。尾根を登ってヌ牛別岳760mに着く。尾根上の派生ピークだが、変わった名前。高度が上がり、カムイヌプリの白い火口壁の周囲に摩周湖の湖面が見えてくる。最後はロープの張ってある尾根坂を登り、西別岳頂上に着く。二等三角点に頂上標識。団体さんがちょうどやってきた。
摩周第一展望所を出て北に向かい、摩周第三展望所に寄っていく。もう暗い影になったカムイヌプリの背中とカムイシュ島。北には白い山肌のアトサヌプリと屈斜路湖が見えていた。それらの景観はどれも個性的で、山と湖を描いた自然のキャンバスのよう。
KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK
その日は真っ青な快晴。ホテルを5時前に出て摩周湖に向かう。いくつか山が見えているが、カムイヌプリはどれだろう。摩周湖第一展望台に着き、さっそく準備して出発。展望台に上がるとはるか遠くに雄阿寒が見えており、摩周湖は低く広がっており、カムイヌプリは正面の日の出の逆光のなかにあった。その左側に遠く、雲海に浮かぶ山は斜里岳だった。歌碑があり、「萬岳・・・・・紺碧大摩周・・・・忽忘苦楽・・・・・」というのは、いかにも松浦武四郎の歌に見えるが、未確認。
展望台を右回りに歩き、登山道に入る。登山道に下るところから左手に摩周湖がたたずみ、朝靄の中に斜里岳とカムイヌプリが並んでいて、湖面にはカムイシュ島が浮かんでいる。自然のキャンパスの一コマ。カムイヌプリは二つのピークがあり、かなり急に見える。どっちのピークに登ることになるのだろう。南側には低い山しか見えておらず、もしあれが西別岳だとすると、ずいぶん遠い。いったん鞍部に下り林の中を歩く。摩周第一展望台より1.8kmの標識に着いたが、摩周岳まではまだ5.4km。
登り返したところが第一展望台より3.1km、摩周岳まで4.1km地点のピーク(P1・683m)。その先で東側の視界が開け、広い摩周湖の外輪尾根の向こうに西別岳が見える。やっぱりずいぶん遠い。ここからは林を抜け、広い笹原の尾根道となる。カムイヌプリは幅広の形となり、摩周湖は尾根の切れ目から見えたり隠れたり。いったん林のコルに下ると、西別岳への分岐点。第一展望台まで5.6km、摩周岳まで1.6km。もうすぐだ。分岐点から道はどんどん急になり、途中に展望所が二箇所。そこからカムイヌプリの頂上と火口壁と大きな噴火口が見える。広い緑の噴火口には水は無く、頂上側の火口壁のみ白い地肌となっており、白い地肌の火口壁の上に頂上のある岩尾根が立っている。印象的な眺め。紫色の花はチシマフウロ?。道沿いにたくさん咲いていた。大きくて気品のある花。
林を抜けると東に西別岳の全景が見える。これも左右に広い双耳峰になっている。そして北には摩周湖と斜里岳。そして斜里岳の向こうには海別岳と、羅臼の連峰らしき峰々が連なっている。壮観。登山道は東から北に回りこみ、カムイヌプリの西峰が真横に見え、そして頂上標識が見える。摩周岳(カムイヌプリ)857m。マップによると、隣の西峰は855m、西別岳は800m、摩周湖の小島はカムイシュ島とある。狭い頂上から恐る恐る火口壁のはるか下の緑の噴火口を見下ろし、夫婦連れが登ってきたところで下山。坂を下るときに団体さんと遭遇。早めに登って良かった。虫ネットをすっぽりかぶっている人もいる。「蚊が多い」と言っていたが、朝から虫除けスプレーを数度使っていた。肌に直接スプレーしておけば防げる。長袖にジャージなのも正解のようだ。
分岐点に着き、すぐに西別岳に向かう。向こうからやってくる人に出会う。西別岳のほうからカムイヌプリに登る人もいるのだ。30分くらいで林を抜けると、背後にカムイヌプリの横顔がある。途中で刈払いしている男性に会い、尾根を登ってヌ牛別岳760mに着く。尾根上の派生ピークだが、変わった名前。高度が上がり、カムイヌプリの白い火口壁に摩周湖の湖面が見えている。最後はロープの張ってある尾根坂を登り、西別岳頂上に着く。二等三角点に頂上標識。団体さんがちょうどやってきた。東の稜線に登山道が続いており、コルに下山分岐。その向こうに二つのピークがあるが、今回はここまでにしておく。
休憩をとり、虫除けスプレーを再度使い、写真を散々撮り、帰路に着く。「摩周岳までどのくらいですか」と男性に聞かれ、「時計を持ってないので分からない。1時間くらいかなあ」と答えてしまったが、後で調べると西別から分岐まで約40分、分岐からカムイヌプリまで約40分、計約1時間20分だった。結構遠い。ともかく、下りはいつもの駆け足。カムイヌプリの横顔を見ながら駆け下り、刈払いの男性に声をかけて道をあけてもらい、分岐に着き、そこから長い稜線歩き。わずかな登りがつらい。青色のアヤメ。
684mピークに達し、林の中の下りとなるが、もう足が痛くなっている。コルから登り返したところで摩周湖とカムイシュ島が見える。朝は逆光でよく見えなかった。第一展望台に戻ると、たくさんの観光客。朝は逆光で見えなかったカムイヌプリが薄曇の空の下で摩周湖の上に見えている。展望所の店に行ってみる。知床半島の地図があり、摩周湖から斜里岳、海別岳(長く曲がった山頂)、羅臼から硫黄、知床岳。店で記念品を買い、ポテトとアイスクリームを食べる。観光気分。
摩周第一展望所を出て北に向かい、摩周第三展望所に寄っていく。もう暗い影になったカムイヌプリの背中とカムイシュ島。北には白い山肌のアトサヌプリと屈斜路湖が見えていた。それらの景観はどれも個性的で、山と湖を描いた自然のキャンバスのよう。昨日のホテルに寄って風呂に入っていく。途中に辺計礼山*の登山口というのがある。マップに載っていないローカルな山がたくさんあるのだろう。足寄でガソリンを入れてから高速に乗る。十勝清水から先に高速が続いていて、トマム・インターまでいき、そこから日高まで南下。そこで昼食にラーメンを食べる。標識によるといずれトマムから日高まで高速がつながるようだ。
*雄阿寒岳の東にある732mの山。
夕張インターの駐車場に入れて仮眠をとり、高速に乗ってからも何度か仮眠をとり、深夜の八雲でまたラーメンを食べ、函館着1時。摩周湖から11時間(14時→1時)、往路は10時間(21時→7時)。それでもフェリー乗船の2時半まで車の中で待つ。夏の北海道、オンネトー、阿寒湖、摩周湖と湖を巡る軽めだが魅力いっぱいのツアーであった。
第一展望台駐車場
その日は真っ青な快晴。ホテルを5時前に出て摩周湖に向かう。いくつか山が見えているが、カムイヌプリはどれだろう。摩周湖第一展望台に着き、さっそく準備して出発。展望台に上がるとはるか遠くに雄阿寒が見えており、摩周湖は低く広がっており、カムイヌプリは正面の日の出の逆光のなかにあった。その左側に遠く、雲海に浮かぶ山は斜里岳だった。歌碑があり、「萬岳・・・・・紺碧大摩周・・・・忽忘苦楽・・・・・」というのは、いかにも松浦武四郎の歌に見えるが、未確認。
歌碑
「萬岳・・・・・紺碧大摩周・・・・忽忘苦楽・・・・・」。いかにも松浦武四郎の歌に見えるが、未確認。
摩周湖の案内
カムイヌプリと摩周湖
展望台を右回りに歩き、登山道に入る。登山道に下るところから左手に摩周湖がたたずみ、朝靄の中に斜里岳とカムイヌプリが並んでいて、湖面にはカムイシュ島が浮かんでいる。自然のキャンパスの一コマ。カムイヌプリは二つのピークがあり、かなり急に見える。どっちのピークに登ることになるのだろう。南側には低い山しか見えておらず、もしあれが西別岳だとすると、ずいぶん遠い。いったん鞍部に下り林の中を歩く。摩周第一展望台より1.8kmの標識に着いたが、摩周岳まではまだ5.4km。
第一展望台からカムイヌプリと摩周湖(復路時)
摩周湖と斜里岳とカムイヌプリ
遊歩道に下るところから左手に摩周湖がたたずみ、朝靄の中に斜里岳とカムイヌプリが並んでいて、湖面にはカムイシュ島が浮かんでいる。自然のキャンパスの一コマ。
斜里岳と摩周湖とカムイシュ島
カムイシュ島
見えてきた西別岳
P1・683m
カムイヌプリの火口壁
登り返したところが第一展望台より3.1km、摩周岳まで4.1km地点のピーク(P1・683m)。その先で東側の視界が開け、広い摩周湖の外輪尾根の向こうに西別岳が見える。やっぱりずいぶん遠い。ここからは林を抜け、広い笹原の尾根道となる。カムイヌプリは幅広の形となり、摩周湖は尾根の切れ目から見えたり隠れたり。いったん林のコルに下ると、西別岳への分岐点。第一展望台まで5.6km、摩周岳まで1.6km。もうすぐだ。分岐点から道はどんどん急になり、途中に展望所が二箇所。そこからカムイヌプリの頂上と火口壁と大きな噴火口が見える。広い緑の噴火口には水は無く、頂上側の火口壁のみ白い地肌となっており、白い地肌の火口壁の上に頂上のある岩尾根が立っている。印象的な眺め。紫色の花はチシマフウロ?。道沿いにたくさん咲いていた。大きくて気品のある花。
登山道から見るカムイヌプリの火口
チシマフウロ
チシマフウロ
アヤメ
斜里岳
カムイヌプリから北東の景観: 斜里岳、海別岳、遠音別岳、知西別岳、羅臼岳
カムイヌプリ本峰857m
カムイヌプリ西峰855m
林を抜けると東に西別岳の全景が見える。これも左右に広い双耳峰になっている。そして北には摩周湖と斜里岳。そして斜里岳の向こうには海別岳と、羅臼の連峰らしき峰々が連なっている。壮観。登山道は東から北に回りこみ、カムイヌプリの西峰が真横に見え、そして頂上標識が見える。摩周岳(カムイヌプリ)857m。マップによると、隣の西峰は855m、西別岳は800m、摩周湖の小島はカムイシュ島とある。狭い頂上から恐る恐る火口壁のはるか下の緑の噴火口を見下ろし、夫婦連れが登ってきたところで下山。坂を下るときに団体さんと遭遇。早めに登って良かった。虫ネットをすっぽりかぶっている人もいる。「蚊が多い」と言っていたが、朝から虫除けスプレーを数度使っていた。肌に直接スプレーしておけば防げる。長袖にジャージなのも正解のようだ。
カムイヌプリ(摩周岳)頂上
カムイヌプリ西峰と摩周湖
カムイヌプリの火口と西峰
カムイヌプリの頂上から見る火口
西別岳
分岐表示
笹の中の道
カムイヌプリ
カムイヌプリ
ヌ牛別岳の頂上標識
西別岳
西別岳の頂上標識
分岐点に着き、すぐに西別岳に向かう。向こうからやってくる人に出会う。西別岳のほうからカムイヌプリに登る人もいるのだ。30分くらいで林を抜けると、背後にカムイヌプリの横顔がある。途中で刈払いしている男性に会い、尾根を登ってヌ牛別岳760mに着く。尾根上の派生ピークだが、変わった名前。高度が上がり、カムイヌプリの白い火口壁に摩周湖の湖面が見えている。最後はロープの張ってある尾根坂を登り、西別岳頂上に着く。二等三角点に頂上標識。団体さんがちょうどやってきた。東の稜線に登山道が続いており、コルに下山分岐。その向こうに二つのピークがあるが、今回はここまでにしておく。
カムイヌプリと摩周湖
第三展望台からカムイヌプリと摩周湖
休憩をとり、虫除けスプレーを再度使い、写真を散々撮り、帰路に着く。「摩周岳までどのくらいですか」と男性に聞かれ、「時計を持ってないので分からない。1時間くらいかなあ」と答えてしまったが、後で調べると西別から分岐まで約40分、分岐からカムイヌプリまで約40分、計約1時間20分だった。結構遠い。ともかく、下りはいつもの駆け足。カムイヌプリの横顔を見ながら駆け下り、刈払いの男性に声をかけて道をあけてもらい、分岐に着き、そこから長い稜線歩き。わずかな登りがつらい。青色のアヤメ。
カムイヌプリ
684mピークに達し、林の中の下りとなるが、もう足が痛くなっている。コルから登り返したところで摩周湖とカムイシュ島が見える。朝は逆光でよく見えなかった。第一展望台に戻ると、たくさんの観光客。朝は逆光で見えなかったカムイヌプリが薄曇の空の下で摩周湖の上に見えている。展望所の店に行ってみる。知床半島の地図があり、摩周湖から斜里岳、海別岳(長く曲がった山頂)、羅臼から硫黄、知床岳。店で記念品を買い、ポテトとアイスクリームを食べる。観光気分。
アトサヌプリと屈斜路湖
摩周第一展望所を出て北に向かい、摩周第三展望所に寄っていく。もう暗い影になったカムイヌプリの背中とカムイシュ島。北には白い山肌のアトサヌプリと屈斜路湖が見えていた。それらの景観はどれも個性的で、山と湖を描いた自然のキャンバスのよう。昨日のホテルに寄って風呂に入っていく。途中に辺計礼山*の登山口というのがある。マップに載っていないローカルな山がたくさんあるのだろう。足寄でガソリンを入れてから高速に乗る。十勝清水から先に高速が続いていて、トマム・インターまでいき、そこから日高まで南下。そこで昼食にラーメンを食べる。標識によるといずれトマムから日高まで高速がつながるようだ。
*雄阿寒岳の東にある732mの山。
アトサヌプリ(中央手前)とマクワンチサップ(中央奥)とサワンチサップ(右)
夕張インターの駐車場に入れて仮眠をとり、高速に乗ってからも何度か仮眠をとり、深夜の八雲でまたラーメンを食べ、函館着1時。摩周湖から11時間(14時→1時)、往路は10時間(21時→7時)。それでもフェリー乗船の2時半まで車の中で待つ。夏の北海道、オンネトー、阿寒湖、摩周湖と湖を巡る軽めだが魅力いっぱいのツアーであった。