大作山 下北半島の雪山散策

青森県  776m  2014年1月25日

青森110山

477

そんなに高くはないけれど

夏道のない山に雪が積もり

雪の合間に雪山散歩

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車を林道入口のスペースに停め、スキーを担いで出発。すぐに林道を雪がおおい、スキーを下ろしてシールで歩く。

二つ目の大きな枝沢の入口で尾根を登る古い林道があり、赤リボンがある。そこから尾根に取付くと、登った先にもリボン発見。どうやらここがルートのようだ。

傾斜も緩んできて、ついに主稜線に到達。主稜線は広く、ブナがまばらに生えており、雲に霞んだ太陽も見える。もっと晴れていれば遠景が見えていただろう。縫道石は樹間に微かに見えている。

辿りついた大作頂上は広い雪原になっていて、大きな木が全くない、開放的な頂上。ザックを下ろし、スキーに座って休憩。風が冷たい。テルモスのホットレモンをゆっくり飲む。

さて、スキー滑走だが、先週の折紙岳のパウダー滑走のようにはいかず、昨晩の雨とこの日の日光で雪の表面が固く腐っており、全くショートターンができない。長く斜滑降を取り、ジャンプターンで向きを変える。

最後は沢筋を大回りして植林帯に滑り込む。傾斜が緩く、樹間は広くなり、滑りやすくなる。この植林帯の滑走がこの日で一番よかったと思う。わずか3分。

入口のすぐ手前でスキーを外し、担いで歩いて林道入口に到着。ご苦労さん。だいぶ雪が融けている。

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恐山の朝比奈岳から見る大作山は南北に長い平坦な山に見える。この山に登ったのは反対側の西側の稜線から。頂上が窪んだように見えるのは雪原で、頂上は広くて丸い雪原になっていた。(2017年3月12日)

 恐山の朝比奈岳から見る大作山は南北に長い平坦な山に見える。この山に登ったのは反対側の西側の稜線から。頂上が窪んだように見えるのは雪原で、頂上は広くて丸い雪原になっていた。
 氷結したかわぐち湖
 辿りついた大作頂上は広い雪原になっていて、大きな木が全くない、開放的な頂上
 ふれあい温泉川内
  9:04 大滝林道入口発10:39 尾根取付き12:36 主稜線13:08 大作山・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間4分13:28 大作山発13:39 主稜線下降点14:23 尾根取付き点15:15 大滝林道入口・・・・・・・・・・・・往復6時間11分

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むつ市内で夕食を買い、道の駅かわうちに向かう。むつ市内のマックスバリューに寄るが、回り道となる。幹線道路沿いのユニバースが正解。辿りついた道の駅かわうちは雑に除雪されているのみでトイレまでは除雪すらされていない。暗闇の駐車場で一夜を明かす。

翌朝、携帯の天気予報は晴後曇。車の中で着替え、スキーにシールを貼り、ホットレモンを沸かす。まず朝比奈岳に向かう。昨晩は見えなかったが、川内湖は真っ白に氷結している。分岐を湯野川温泉方面へ左折。温泉街の先の林道に右折。しかしおそれていたとおり、林道は除雪されておらず、ブルドーザーがすぐ先で除雪作業をやっていた。仕方ない。引き返す。(*1)

(*1)朝比奈岳に行っていたとしたら・・・・・登山起点のヘアピンカーブまで距離4.5km、標高差250m。歩いて3時間かかるだろう。朝7時に出発してヘアピン10時、朝比奈13時、下山16時くらいかな。

路肩スペースに駐車し、大作山をカーナビ入力し、出発。氷結した川内湖をまた見て、道の駅を通過。カーナビ指定の縫道石山経由の道は除雪されておらず、仏ヶ浦経由の道を行く。その仏ヶ浦に下る近道も除雪されていなかった。海がぼんやり見えるが、遠景は霞んでいる。ヤマセの様相。

佐井村福浦地区に下る途中で縫道石山が見える。その左手前のは丸山だが、その奥にあるはずの大作山は微かにしか見えない。福浦交差点で右折。大きなダムのある福浦川沿いを東に進む。前方に丸山と縫道石。大滝林道入口に着き、左折。除雪されていない林道に入るが、大石が落ちていたので車を止め、とりあえずブーツで林道を少し歩いてみる。このとき、まだ本当に登るのか決めかねていた。標高が低く、林道の雪は少ないが、スキーで歩けるほどはありそうだ。車に戻り、車を林道入口のスペースに停め、スキーを担いで出発。すぐに林道を雪がおおい、スキーを下ろしてシールで歩く。キューブでマンザネラを鳴らす。林道は荒れていて、枯れた笹を踏み、落石を踏まないようにして進む。大きな枝沢のところでカーブする地点があり、マップと照合。その奥の砂防ダムを流れる水が氷結していた。

尾根に登れる地点を考え始めていたが、早すぎても無駄になる。尾根を登る古い林道が2箇所ほどあったが通過。二つ目の大きな枝沢の入口で尾根を登る古い林道があり、赤リボンがある。そこから尾根に取付くと、登った先にもリボン発見。どうやらここがルートのようだ。林道は九十九折りに続いていたようだが、赤リボンは林道をショートカットして急斜面を登っていたので、それに従い、枝を掴み、急斜面を登る。何度か林道に上がった後、広い雪原に出る。ここはマップのどこの部分だろう。頂上の西側に尾根の広い部分がったが、もうそこまで登ったとは考えにくい。もっと手前だろう。その間には細尾根の部分がある。その細尾根の起点が雪原の先の左手に現われ、植林になっているその斜面を登る。赤テープがある。こちらで正しいようだ。

植林帯からブナ林蒂に変わるあたりで細い急斜面となる。尾根の右上に大作頂上が見えてきた。まだずいぶん遠い。途中で止まっているのは、キューブを取り替えたため?高度があがり、南の樹間に丸山の頂上がもう、こちらよりも低く見えている。傾斜も緩んできて、ついに主稜線に到達。主稜線は広く、ブナがまばらに生えており、雲に霞んだ太陽も見える。もっと晴れていれば遠景が見えていただろう。縫道石は樹間に微かに見えている。GPSの高度計測775mはマップの776mにほぼ一致。マップによると大作山の北にあるのは横山484mと鍋掛山503mだが、もっと標高の高い無名峰(481m峰、535m峰など)もあるので同定困難。谷向こうに見えた山はどれだろう。主稜線を北西に進み、最後の急斜面を登る。辿りついた大作頂上は広い雪原になっていて、一等三角点を探したが分からず。ザックを下ろし、スキーに座って休憩。風が冷たい。周囲には、大作の南峰760mが近くに見えているが、半島の北側や東側はぼんやり見えているのみ。

さて、スキー滑走だが、先週の折紙岳のパウダー滑走のようにはいかず、昨晩の雨とこの日の日光で雪の表面が固く腐っており、全くショートターンができない。長く斜滑降を取り、ジャンプターンで向きを変える。細尾根の急斜面のところでは、斜面右(北東)の雪庇のギリギリを使い、雪庇がなくなってからは右(北東)の沢筋のスペースを使って滑走。最後は沢筋を大回りして植林帯に滑り込む。傾斜が緩く、樹間は広くなり、滑りやすくなる。この植林帯の滑走がこの日で一番よかったと思う。わずか3分。

雪原から最後の尾根斜面が最大の難関。ターンできないので、横下りで下降。沢筋にも入ってみたが、ブッシュが多く、全く滑りにくい。ターンしてエッジで止まろうとすると、笹の上の雪が落ちる。倒木の上を慎重に越えると、そこはもう最初の尾根取付点のすぐ上だった。岩の上を滑らないよう、慎重に滑る。途中から傾斜がなくなり、雪も融けていて、ほとんど歩きとなる。凍った砂防ダムの先で雪が切れ、スキーをザックに取り付けて歩く。が、すぐに雪は戻り、またスキーを履く。林道入口のすぐ手前でスキーを外し、担いで歩いて林道入口に到着。ご苦労さん。だいぶ雪が融けている。スキーを片付け、着替えをして車に入り、暖房をつけ、DVDを見ながらパンを食べ、少し休憩をとってから帰路につく。

川内に向かって車道を登っていくと、なんと雨が降ってきた。山にいるときに雨に会わなくて幸いだった。道の駅かわうちを3度目の通過。川内町に下る途中にある「ふれあい温泉川内」に寄る。シャンプーはないが湯は熱く、温まる。湯は低温と高温があり、低音湯でも十分に熱い。高温湯に入っている人はいなかった。夜になったむつ市を出発し、横浜の先で左折し、下北道に入る。

 道の駅かわぐち湖

氷結したかわぐち湖


縫道石山

 

大作山(中央奥)と丸山(右)


駐車地点の林道入口


福浦大滝林道の標識


福浦大滝林道を行く


尾根取付き点


赤テープ


 

シールで登る

 

稜線に上がる


丸山 (方角260度=西)


頂上に向かう


縫道石山 (方角183度=南)


大作山 (方角99度=東)


頂上間近


大作山の頂上


 

大作山の頂上


大作山の頂上


大作山・南峰


テルモス


丸山と海岸 (方角276度=西)


稜線の滑走


尾根の滑走


林斜面の滑走


林道に滑り込む


 

林道の滑走

 


雪解けの林道起点


ふれあい温泉川内


朝比奈岳から見る大作山


大作山(上の写真の拡大)・・・・・恐山の朝比奈岳から見る大作山は南北に長い平坦な山に見える。この山に登ったのは反対側の西側の稜線から。頂上が窪んだように見えるのは雪原で、頂上は広くて丸い雪原になっていた。