ピンネシリ 長いけれど歩きやすい花の道

北海道・道北  ピンネシリ1,100m、待根山1,002m  2020年9月12日

(ピンネシリ)北海道百名山

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林道はほとんど曲がらず、傾斜も一定で、とてつもなく歩きやすかった。

道脇にはピンクの小さなミゾソバ、一瞬、行く手にレーダードームのあるピンネシリが見える。ずいぶん近く見えるが6㎞以上ある。

やがて高度が上がって左上の樹間にピンネシリが見えてくる。ピンネシリ頂上までの残り距離を知らせてくれるタヌキ標識。

傾斜は少しづつきつくなり、細木の階段が始まる。稜線分岐940mからはさすがにアップダウンのある登山道で、すぐ先に見えていたピンネシリの頂上にはなかなか着かなかった。この道に入ったとたんにヤマハハコ、グンナイフウロ、ウメバチソウ、オヤマノリンドウなどが咲いていた。黄色いのはキクイモ?それにカタツムリが歩いている。辛いが、楽しい道。

ようやくレーダードームが見え、一等三角点のあるピンネシリ頂上に到達。9:20。往路は4時間弱。東側は雲に覆われていて、北に渦巻いている雲はたぶん神居尻山と思われた。

ピンネシリの頂上は広く、その中央に「山神」の石板に祠と一等三角点。頂上標識を兼ねた方位盤。

復路でゲンノショウコをたくさん見たが、往路のときには咲いていなかったと思う。たぶん早朝時には花が閉じていたのだろう。

13:07に駐車場に帰着。復路は3時間半。キャンプ場には人がいっぱい。車を出して事務所のトイレに寄ると、キャンプ受付の人たちが並んでいた。今日は土曜日。ここで家族とキャンプを楽しむのだろう。

 稜線分岐940mからはさすがにアップダウンのある登山道で、すぐ先に見えていたピンネシリの頂上にはなかなか着かなかった。この道に入ったとたんにヤマハハコ、グンナイフウロ、ウメバチソウ、オヤマノリンドウなどが咲いていた。黄色いのはキクイモ?それにカタツムリが歩いている。辛いが、楽しい道。
 グンナイフウロ
 ピンネシリ頂上までの残り距離を知らせてくれるタヌキ標識。
 復路でゲンノショウコをたくさん見たが、往路のときには咲いていなかったと思う
5:32 キャンプ場P発(190m)6:39 旧登山口(300m)7:05 三つ目の渡渉8:53 稜線分岐940m9:20 ピンネシリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間48分9:35 ピンネシリ発9:52 稜線分岐10:05 待根山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピンネシリから30分10:19 稜線分岐11:32 三つ目の渡渉点12:06 旧登山口13:07 キャンプ場P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復7時間35分

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2時に起き、朝食を食べて道の駅を3時半頃に出る。眠いので途中で道の駅雨竜にはいって15分仮眠。ピンネシリの登山口のある一番川地区は遠く、神居尻のときよりもだいぶ南下し、林道をだいぶ東に走る。林道の終点に登山口があるはずだが、なんと、道民の森の外れで林道はゲートで封鎖されていた。16㎞もあるのに更に3㎞も長くなるが、ゲートのところには案内と登山者ボックスが置いてあった。ここから登れということらしい。広い駐車場(南側にあったキャンプ場との共用らしい)の奥に駐車し、歩き始める。5時半。案内には、林道はここで封鎖、修復の予定はなし、隈根尻山への登山道も崩壊しているので封鎖とあった。隈根尻山まで周回したかったが、ピンネシリだけで我慢しよう。

林道はそれほど痛んでおらず、武華岳への林道のように崩壊してはいなかった。しかも林道はほとんど曲がらず、傾斜も一定で、とてつもなく歩きやすかった。なるほど、これなら時速2㎞くらいで歩けるかもしれない。道脇にはピンクの小さなミゾソバ、マツヨイグサにオオハンゴンソウ。一瞬、行く手にレーダードームのあるピンネシリが見える。ずいぶん近く見えるが6㎞以上ある。左右の段差ができている箇所、脇の沢に削られて林道が狭くなっている箇所、その少し先に林道を横切る広い水の流れを渡渉(最初の渡渉点)などがあったが、その他は普通の状態で、それらを気にしなければ車でも走れそうだった。そして駐車場のある昔の登山口に到着。6:39。なんと1時間強で着いてしまった。元気なのは事実だが、とにかく歩きやすいからだ。真ん中の黄色い頭が大きなヒメジオン、薄紫のヨメナ。

昔の登山口の先の道も同じような方角一定、傾斜一定の歩きやすい道が続く。ただし、やっかいな渡渉点が三つ。どれも大きな石が並べてあって、それを使って越えたが、水量が多く、水面下に沈んでいる石が多く、しかも石は滑りやすかった。三つ目の渡渉点が一番手強く、水面下の石の上でピボットすると滑って靴がボチャン。慌てるともう一つの靴もボチャン。なんとか岸に戻ると、靴は濡れたが水は中に入っていない。だが、だんだん水は染み込んでくるだろう。今度は滑らないように足元に気を付け、石の上よりも石と石の間に靴を置くなどして、なんとか渡り終える。四つ目の渡渉点の先のベンチ(跡)で最初の休憩。7:50。

この先も一定方向、一定傾斜の歩きやすい道は続き、やがて高度が上がって左上の樹間にピンネシリが見えてくる。ピンネシリ頂上までの残り距離を知らせてくれるタヌキ標識。傾斜は少しづつきつくなり、細木の階段が始まる。傾斜はきついが、一定のテンポで登り続け、ついに稜線分岐940mに到達。すぐに左にピンネシリに向かう。そこからはさすがにアップダウンのある登山道で、すぐ先に見えていたピンネシリの頂上にはなかなか着かなかった。この道に入ったとたんにヤマハハコ、グンナイフウロ、ウメバチソウ、オヤマノリンドウなどが咲いていた。黄色いのはキクイモ?それにカタツムリが歩いている。辛いが、楽しい道。やっとたどり着いた標識は標高1,000mの標識。そこからなおも登り続け、ようやくレーダードームが見え、一等三角点のあるピンネシリ頂上に到達。9:20。往路は4時間弱。東側は雲に覆われていて、北に渦巻いている雲はたぶん神居尻山と思われた。西側には緑の森が広がっていて、東西にへこんでいるところが辿ってきた沢筋らしかった。ピンネシリの頂上は広く、その中央に「山神」の石板に祠と一等三角点。頂上標識を兼ねた方位盤。北にあるレーダードームは柵で囲まれていて近づけなかった。神居尻山への縦走路は背の高い笹薮で覆われ、少し先に「縦走禁止のお知らせ」の標識があった。寒かったが、ベンチに座って5分休憩。

ピンネシリから下り、分岐から待根山に向かう。すぐ近くに見えた待根山の頂上は思ったよりも遠く、ずっと奥にあった。途中に新十津川村からの登山道との合流点があった。確かに、二日後に東から見たピンネシリはずいぶん近くに見えた。待根山の頂上は尾根道の途中にあるピークのようなところで、その先の隈根尻山へのルートはやはり封鎖されていた。さて、もう帰るのみ。細木の階段は幅が狭くて靴の置き所に迷ったが、一段づつではあまりにも面倒なので、二段下の細木を目掛けて登山靴のかかとを踏み込む。リズムを合わせていけばなかなか調子よかった。10時半と11:50に、往路よりも1回多く休憩をとる。5分間の休憩をすることでスタミナを維持できるようだ。四つの渡渉も無難に通過。少し余裕が出て、往路でスキップしたアキノキリンソウ、ノリウツギ、ミズヒキを撮影。復路でゲンノショウコをたくさん見たが、往路のときには咲いていなかったと思う。たぶん早朝時には花が閉じていたのだろう。ツユクサも見つける。この後も快調に歩き続け、13:07に駐車場に帰着。復路は3時間半。キャンプ場には人がいっぱい。車を出して事務所のトイレに寄ると、キャンプ受付の人たちが並んでいた。今日は土曜日。ここで家族とキャンプを楽しむのだろう。

キャンプ場ではwifi電波が届いていなかったので、国道まで出てパソコンを起動。やはり翌日は晴(もしくは曇時々晴)、14日以降は雨。そこで三頭山に登ることにする。ここも下見をしたことがあり、登山口は林道をだいぶ登ったところのはずだったが、地理院地図を見ると登山口は国道のすぐ近く。林道で上まで登れなくなったらしい。登山口のある幌加内町までは深川から60㎞くらいなのでピンネシリよりも近い。前日と全く同じに、道の駅北竜の温泉に入り、ビッグハウスで買物(サシミと肉)し、道の駅ちっぷべつに泊まる。

 

キャンプ場の駐車場

 


「登山道の廃止等について」

 


ピンクのミゾソバ

 

マツヨイグサ


オオハンゴンソウ


初めて見えたピンネシリとレーダードーム

 


旧登山口と駐車場

 


二つ目の渡渉点


 ヒメジオン

 

薄紫のヨメナ


三つ目の渡渉点


タヌキ標識


細木の階段


稜線分岐点の標識


ヤマハハコ


ピンネシリ


 グンナイフウロ



キクイモ?


白いカタツムリ


黒いカタツムリ


ウメバチソウ


オヤマノリンドウ


ピンネシリの頂上とレーダードーム

 


ピンネシリの一等三角点

 


ピンネシリ頂上の祠


 「縦走禁止のお知らせ」

 


方位盤の頂上標識

 


待根山の頂上標識

 


アキノキリンソウ

 

ノリウツギ


ミズヒキ


ゲンノショウコ


ツユクサ


 戻ってきた駐車場

 




盛況のキャンプ場


(2020年9月14日)

 ピンネシリと神威尻山(R275より)

 

ピンネシリ