美比内山 定山渓の雪山散策
北海道・道央 1,071m 2014年2月10日
北海道雪山ガイド
481
果てしなき白い大地
緩やかに待ち受ける山
冷たい空気の中を行く
ただひたすらに
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尾根中央に達したところで、尾根を西に進む先行トレースを発見。どうやらゲート脇斜面やヘアピンのところから登ってきているようだ。
林の中の緩い傾斜を登り切り、平坦な部分となる。その先で広い尾根となり、雪原に出る。
林がまばらになり、その先に頂上ドームが見えてくる。頂上から左(南)に伸びた長い稜線と、その上端に雪庇が見える。
頂上直下に達すると、頭上に雪庇を張り出した頂上。その雪庇は越えられないので、頂上の右側(北)に回り込んで頂上に達する。
頂上の木の枝に「美比内山、標高1,071m」という頂上標識がかけてあった、比較的新しいもの。
頂上標識の前に座り、ゆっくりホットレモンを飲む。頂上では小雪が降っていたが、ぼんやり日が射し、青空も見える。
シールを外して滑走開始。頂上北側から雪庇の下に回り込み、広い無木立の急斜面をショートターン滑走。今回ツアーのハイライト。
頂上ドーム基部に達し、林の中の滑走となる。
先行トレース合流点から、カマボコ屋根には戻らず、先行トレースを辿る。それは尾根の登り返しとなり、右(南)の谷に下る。沢筋に下り切る手前で左岸をトラバースし、あの車道ヘアピン地点に到着する。
湯の花温泉のラッコ人形
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最終日は雪を覚悟していたが、朝起きてみると雪は降っていない。曇だが、なんとかなりそうだ。シールを貼り、ホットレモンを沸かしてから道の駅を出発。道道1号(小樽定山渓線)は夜19時から朝7時まで通行止めとなっていて、ゲートの前に数台が並んでいた。幸い私はそのゲートを通らずに道道95号に入り、豊羽鉱山跡に向かう。ヘアピンのところから少し登ると駐車スペースがあり、その先にゲート。
従業員らしき人がやってきて、ゲートを開けて入っていったが、私はそこに駐車し、シールを貼ったスキーを担いでゲートをくぐり、車道を歩く。最奥のカマボコ形の建物は巨大な建物で、その裏には先行トレースは見当たらなかった。取付点を探して何度か右往左往し、結局、カマボコの裏の谷斜面をシールで登る。谷を登っていくと、すぐに作業道と思われるものにぶつかり、その上を歩いて南西方向に登る。コンパスで方角確認(古いGPSでは方角がよくわからない)。カマボコが見えなくなり、キューブスピーカーを出してマンザネラを鳴らす。作業道路が分かりづらくなり、尾根中央に達したところで、尾根を西に進む先行トレースを発見。どうやらゲート脇斜面やヘアピンのところから登ってきているようだ。この先行トレースは複数あり、はっきりしていて、これを辿れば美比内につくことを確信する。良かった。尾根を進む途中で、南の谷の下から登ってくる先行トレースが合流。これは手前カーブからのものだろう。林の中の緩い傾斜を登り切り、平坦な部分となる。その先で広い尾根となり、雪原に出る。
雪原の先の林の先でやや下りとなる。顕著なピークではないが、尾根上のマイナーピーク(M1)を認定。すぐに緩い登りに変わる。小雪が降ってきたので、ゴーグルをかける。気温が低いためか、曇らない。林がまばらになり、その先に頂上ドームが見えてくる。頂上から左(南)に伸びた長い稜線と、その上端に雪庇が見える。その頂上ドームの基部に達し、登り始める。傾斜は次第に急になり、直登からやや斜め、そして九十九折りに登っていく。頂上直下に達すると、頭上に雪庇を張り出した頂上。その雪庇は越えられないので、頂上の右側(北)に回り込んで頂上に達する。頂上の木の枝に「美比内山、標高1,071m」という頂上標識がかけてあった、比較的新しいもの。山頂の南側に行き、大沼山までのルートを見定める。雲で遠景は見えないが、南に伸びている尾根と、その先の大沼山は見えている。これなら、なんとか歩いていけそうだな。下っていく徒歩の踏跡があるが、先の稜線には見えない。大沼山まではなんとか行けるだろう。しかし、大沼山からの下りに先行トレースが無ければ、下るのは難しいだろう。しばらく考え、縦走は止めることにする。
頂上標識の前に座り、ゆっくりホットレモンを飲む。西に見える山肌にスキートレースがあったが、それはスノーモービルのようだ。たぶん、天狗小屋から続いているものだろう。頂上では小雪が降っていたが、ぼんやり日が射し、青空も見える。そんなに悪くない天気。しかし、誰も登ってこなかった。余市岳も見えず。そして、シールを外して滑走開始。頂上北側から雪庇の下に回り込み、広い無木立の急斜面をショートターン滑走。今回ツアーのハイライト。暗くて写真にトレースがはっきり映っていないのが残念。頂上ドーム基部に達し、林の中の滑走となる。雪は良く滑る。平坦なコルでビンディングを外し、M1まで登り返す。その後の林間滑走のときも、往路では認識しなかったマイナーピークを二つ認定。雪原のあたりは余り滑らず、歩いたと思う。谷からのトレース合流点で、谷に下る手もあったが、今回は尾根の往路を戻る。
先行トレース合流点から、カマボコ屋根には戻らず、先行トレースを辿る。それは尾根の登り返しとなり、M0認定。M0から林間の下りとなり、コルから登りかえすところで右(南)の谷に下る。何本かはM0のあたりから滑り込んでおり、他のトレースも全て谷に下っていた。木々を避けての急斜面の滑走で、沢筋に下り切る手前で左岸をトラバースし、あの車道ヘアピン地点に到着する。ヘアピンの南側上の雪原斜面には、たくさんスキートレースがついているが、この日のものではないだろう。それは大沼山か無意根からのトレースと思われる。それ以外に、沢筋を登り、滑走したトレースが西側についている。雪原から車道に滑り降り、滑走終了。スキーを担いで駐車地点のゲート前まで歩く。
結局、私以外に登ってくる人はいなかった。定山渓の湯の花温泉に入る。一度入った記憶あり。露天も室内も熱くてよい。静内PAに入り、風邪の症状を自覚。悪化している。ノドが傷んでいるようなので、タオルを巻いて、暖かくして眠る。金曜になってようやく体調が戻る。
駐車地点
ブラック・ダイヤモンド・カレント157
ゲート
除雪終了地点から建物の裏斜面を登る
古いGPSレジェンド
コンパスで方角確認
林斜面をぐんぐん登る
尾根のトレースを辿る
広い尾根を行く
広い雪原
赤リボン
見えてきた美比内山
美比内山
青空が見えてきた
頂上直下の雪庇
美比内山・頂上直下の雪庇を右から回り込む
美比内山頂上の立木と頂上標識
美比内山の頂上標識
美比内山頂上のザックとスキー
縦走尾根とその先の大沼山
大沼山
青空と雪山風景
頂上からの滑走
雪原の滑走
林の中の滑走
車道のヘアピンに帰着
湯の花のラッコ人形
結局、私以外に登ってくる人はいなかった。定山渓の湯の花温泉に入る。一度入った記憶あり。露天も室内も熱くてよい。静内PAに入り、風邪の症状を自覚。悪化している。ノドが傷んでいるようなので、タオルを巻いて、暖かくして眠る。金曜になってようやく体調が戻る。