富士写ヶ岳 深田久弥の故郷の山へ

石川県  942m  2019年8月17日

日本の山1,000

443

トンネルを抜けた我谷ダム手前でR364から左折。するとネット情報のとおり、吊橋の入口に富士写ヶ岳登山口表示があり、その少し奥に駐車スペースがあった。吊橋は140mもある長いものだが、しっかりしていてまるで揺れない。登山道は最初から急で、赤土が目立つ滑りやすそうな道をゆっくり登る。

ついに丸く開けた頂上に到達。そこには一等三角点と頂上標識に加え、なんと深田久弥の写真が張り付けられた記念碑が立っていた。おだやかな笑顔が見つめているのは白山の方角。偉大なる山の先輩に再会したような感覚。あのおだやかな笑顔が忘れられない。缶ポカリを飲んで帰路につくが、最後まで去り難い頂上であった。大きなクワガタムシが一匹。

分岐を枯渕口コースのピークに行ってみると、そこには深田久弥の「山恋の詩」の詩碑*があったらしい。

*「山の茜を顧みて 一つの山を終りけり 何の俘(とりこ)のわが心 早も急かるる次の山」。(2017年4月、random walker、yamap.com)

「この詩に共感する人は多いのではないか。いつの世も山好きの気持ちは変わらない。」というrandom walker氏に賛成。だが、富士写ヶ岳のように、もう再訪することもないと思うと、どうにも頂上を去り難い気持ちになることも多くなった。

こんな台風直後の夏の暑い日に登ってくる人はいないだろう、と思っていたら、下山時には数人が登ってくるのに出会った。今でも人気があり、愛されている山なのだ。

白熱の高校野球を見ながらR364をいったりきたりして富士写ヶ岳を撮影。それは、平地の背後に立つ、柔らかい三角形の姿だった。

 白熱の高校野球を見ながらR364をいったりきたりして富士写ヶ岳を撮影。それは、平地の背後に立つ、柔らかい三角形の姿だった。
 頂上には、深田久弥の写真が張り付けられた記念碑が立っていた
 吊橋の入口に富士写ヶ岳登山口表示があり、その少し奥に駐車スペース
 枯渕口コースのピークには深田久弥の「山恋の詩」の詩碑*があったらしい
  4:53 吊橋・駐車地点発(標高150m)  5:42 鉄塔  6:38 中間点「4/8」  8:17 分岐  8:22 富士写ヶ岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間29分  8:34 富士写ヶ岳発  8:37 分岐  8:47 枯渕山920m  9:02 分岐10:00 中間点「4/8」10:34 鉄塔11:04 吊橋・駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復6時間11分
往路4.1㎞、標高差855m、速度1.2㎞/h、245m/h帰路4.1㎞、標高差72m、速度1.6㎞/h

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トンネルを抜けた我谷ダム手前でR364から左折。するとネット情報のとおり、吊り橋の入口に富士写ヶ岳登山口表示があり、その少し奥に駐車スペースがあった。そこは実は十数台を道に直角に駐車する構造になっていたのだが、真っ暗ではよくわからず、一番手前に道と並行して駐車。ヘッドランプで準備したが、出かけたときはもうだいぶ明るくなっていた。吊橋は140mもある長いものだが、しっかりしていてまるで揺れない。すぐ右にダム。渡った先の道を右に少し進むと富士写ヶ岳登山口がある。登山道は最初から急で、赤土が目立つ滑りやすそうな道をゆっくり登る。だいぶ登って傾斜が緩くなったところに「1/8」の表示。まだ1/8なのか。その少し先に送電線の鉄塔が立っており、そこから眼下にダム湖が見えた。再び林に入り、急登が続く。時々雨がパラつくが、たいしたことはなし。壊れた「2/8」、「3/8」を過ぎ、傾斜が緩くなったところで「中間点、4/8」。ここでザックを下ろし、最初の休憩。缶ポカリを飲む。少し先にある「アダムとイブの木」というのは、二つの木が寄り添って伸びているもの。この先にロープのある急坂があり、「5/8」「6/8」のあたりはアップダウンがあり、ときどき林が切れて、左上に富士写ヶ岳らしき山が見える。二つ並んだ丸いピークの奥が富士写ヶ岳の頂上らしい。

「7/8」のあたりでルートは左に曲がり、コルに少し下り、登り返したところが分岐になっていて、左が枯渕口コース(最初に見たときは、さっき見えた二つのピークの左側を「枯渕山」と呼ぶのかと勘違いしたが、コースの名前だったようだ)。まず右の富士写ヶ岳に向かい、ついに丸く開けた頂上に到達。そこには一等三角点と頂上標識に加え、なんと深田久弥の写真が張り付けられた記念碑が立っていた。おだやかな笑顔が見つめているのは白山の方角。その笑顔を見ているとすっかり暑さも疲れも忘れてしまっていた。偉大なる山の先輩に再会したような感覚。あのおだやかな笑顔が忘れられない。記念碑の上は方位盤になっていたが、雲があって遠景は見えず。缶ポカリを飲んで帰路につくが、最後まで去り難い頂上であった。大きなクワガタムシが一匹。

分岐を枯渕口コースのピーク(「枯渕山」だと勘違いしたピーク)に行ってみると、そこには深田久弥の「山恋の詩」の詩碑*があったらしい。詩碑の説明と土台が残っていたが、詩碑そのものは見当たらなかった。風雪により失われてしまったのだろうか。残念。なんとか再建してほしい。小さな地蔵尊があり、お参り。

*2017年4月のネット情報では、枯渕コースの前山に深田久弥の山恋の詩碑「山の茜を顧みて 一つの山を終りけり 何の俘(とりこ)のわが心 早も急かるる次の山」を見たとある。「この詩に共感する人は多いのではないか。いつの世も山好きの気持ちは変わらない。」というrandom walker氏に賛成。だが、富士写ヶ岳のように、もう再訪することもないと思うと、どうにも頂上を去り難い気持ちになることも多くなった。(yamap.com/activities/1288537)

こんな台風直後の夏の暑い日に登ってくる人はいないだろう、と思っていたら、下山時には数人が登ってくるのに出会った。最初に出会った人はベテランらしかったが、初めてだという夫婦、学生らしき人もいた。ロープのある急坂では転びたくないのでロープを掴んで騒々しく降りていると、「大丈夫ですか」と声をかけられた。全然大丈夫なのだが、そうは見えなかったか。下りの途中でも雨がパラパラ降るが、もう汗びっしょりなのでレインウェアは着ずに下る。送電線の下あたりでスゲ笠をかぶった人に会い、吊り橋では散歩らしい家族連れに会う。こんなに訪れる人たちがいて、今でも人気があり、愛されている山なのだ。

明るくなった駐車スペースには道と直角に数台の車が駐車しており、道に並行して停めているのは私だけ。こいつはまずかった。片付けしている間に最初に出会った人がもう降りてきた。中山温泉菊の湯?というのに行かないか誘われたが、シャンプーが無いようなので、道の駅の温泉に行くことにした。汗びっしょりだったのに、とりあえず着替え、車に入ってエアコンをかけると、すぐに快適になってしまう。文明の利器エアコンとは良いものだ。ダムの奥に行ってダムを見学。前山の奥に見えていたシルエットは富士写ヶ岳だろうか。道の駅中山温泉500円では、前日入り損ねた露天に2度入ったと思う。道の駅の車の中で少し仮眠。温泉で見た高校野球を車の中で見る。石川星陵vs智弁和歌山は、この後延長戦まで進み、タイブレークの末、ホームランで星陵が勝つ。この間、白熱の高校野球を見ながらR364をいったりきたりして富士写ヶ岳を撮影。それは、平地の背後に立つ、柔らかい三角形の姿だった。今度は仙台育英の試合を見ながらスーパーで買物し、給油してから(このエネオス宇佐美も安かった)高速に乗り、米山SAまで行って車中泊。この年は東北から3校がベスト8に入ったが、翌日、皆敗退してしまった。残念。米山SAにはサルスベリやムクゲ。松尾芭蕉の句碑を改めて見る。

  我谷ダム周辺案内図

トンネルを抜けた我谷ダム手前でR364から左折。するとネット情報のとおり、吊り橋の入口に富士写ヶ岳登山口表示があり、その少し奥に駐車スペースがあった。そこは実は十数台を道に直角に駐車する構造になっていたのだが、真っ暗ではよくわからず、一番手前に道と並行して駐車。ヘッドランプで準備したが、出かけたときはもうだいぶ明るくなっていた。

  夜明け前の我谷ダム

  シルエットの富士写ヶ岳(前山)

  吊橋を渡る

吊橋は140mもある長いものだが、しっかりしていてまるで揺れない。すぐ右にダム。

  登山口標識

渡った先の道を右に少し進むと富士写ヶ岳登山口がある。登山道は最初から急で、赤土が目立つ滑りやすそうな道をゆっくり登る。

  「1/8」合目

だいぶ登って傾斜が緩くなったところに「1/8」の表示。まだ1/8なのか。その少し先に送電線の鉄塔が立っており、そこから眼下にダム湖が見えた。再び林に入り、急登が続く。時々雨がパ

  富士写ヶ岳(前山)

  イワオトギリ

  イワオトギリ

  鉄塔をくぐる

  鉄塔を見上げる

  朝日

  ヤマアジサイ

  中間地点の標識

ラつくが、たいしたことはなし。壊れた「2/8」、「3/8」を過ぎ、傾斜が緩くなったところで「中間点、4/8」。ここでザックを下ろし、最初の休憩。缶ポカリを飲む。

  ブナの道

  ガマズミの実

  ホツツジ

  アダムとイブの木

少し先にある「アダムとイブの木」というのは、二つの木が寄り添って伸びているもの。この先にロープのある急坂があり、「5/8」「6/8」のあたりはアップダウンがあり、ときどき林が切れて、左上に富士写ヶ岳らしき山が見える。

  富士写ヶ岳:二つ並んだ丸いピークの奥が富士写ヶ岳の頂上らしい。

  ノリウツギ?

  「7/8」合目

「7/8」のあたりでルートは左に曲がり、コルに少し下り、登り返したところが分岐になっていて、左が枯渕口コース(最初に見たときは、さっき見えた二つのピークの左側を「枯渕山」と呼ぶのかと勘違いしたが、コースの名前だったようだ)。

  枯渕口への分岐標識

  頂上到達直前に見えた頂上標識と記念碑

  富士写ヶ岳の頂上

まず右の富士写ヶ岳に向かい、ついに丸く開けた頂上に到達。そこには一等三角点と頂上標識に加え、なんと深田久弥の写真が張り付けられた記念碑が立っていた。

  深田久弥記念碑

おだやかな笑顔が見つめているのは白山の方角。その笑顔を見ているとすっかり暑さも疲れも忘れてしまっていた。偉大なる山の先輩に再会したような感覚。あのおだやかな笑顔が忘れられない。記念碑の上は方位盤になっていたが、雲があって遠景は見えず。缶ポカリを飲んで帰路につくが、最後まで去り難い頂上であった。大きなクワガタムシが一匹。

  記念碑の上の方位盤

  頂上標識

  一等三角点

  クワガタムシ

  壊れた「山恋の詩碑」

分岐を枯渕口コースのピーク(「枯渕山」だと勘違いしたピーク)に行ってみると、そこには深田久弥の「山恋の詩」の詩碑*があったらしい。詩碑の説明と土台が残っていたが、詩碑そのものは見当たらなかった。風雪により失われてしまったのだろうか。残念。なんとか再建してほしい。小さな地蔵尊があり、お参り。


  「山恋の詩」の案内

*2017年4月のネット情報では、枯渕コースの前山に深田久弥の山恋の詩碑「山の茜を顧みて 一つの山を終りけり 何の俘(とりこ)のわが心 早も急かるる次の山」を見たとある。「この詩に共感する人は多いのではないか。いつの世も山好きの気持ちは変わらない。」というrandom walker氏に賛成。だが、富士写ヶ岳のように、もう再訪することもないと思うと、どうにも頂上を去り難い気持ちになることも多くなった。(yamap.com/activities/1288537)

  小さな地蔵尊

  樹間の富士写ヶ岳

  ロープを使って急坂を下る

こんな台風直後の夏の暑い日に登ってくる人はいないだろう、と思っていたら、下山時には数人が登ってくるのに出会った。最初に出会った人はベテランらしかったが、初めてだという夫婦、学生らしき人もいた。ロープのある急坂では転びたくないのでロープを掴んで騒々しく降りていると、「大丈夫ですか」と声をかけられた。全然大丈夫なのだが、そうは見えなかったか。

  吊橋

下りの途中でも雨がパラパラ降るが、もう汗びっしょりなのでレインウェアは着ずに下る。送電線の下あたりでスゲ笠をかぶった人に会い、吊り橋では散歩らしい家族連れに会う。こんなに訪れる人たちがいて、今でも人気があり、愛されている山なのだ。

  我谷ダム

  吊橋を渡る

  吊橋手前の標識

  吊橋手前の駐車スペース

明るくなった駐車スペースには道と直角に数台の車が駐車しており、道に並行して停めているのは私だけ。こいつはまずかった。片付けしている間に最初に出会った人がもう降りてきた。中山温泉菊の湯?というのに行かないか誘われたが、シャンプーが無いようなので、道の駅の温泉に行くことにした。汗びっしょりだったのに、とりあえず着替え、車に入ってエアコンをかけると、すぐに快適になってしまう。文明の利器エアコンとは良いものだ。

  駐車スペース正面の石仏

  ダムから見る富士写ヶ岳

ダムの奥に行ってダムを見学。前山の奥に見えていたシルエットは富士写ヶ岳だろうか。

  道の駅山中温泉ゆーゆー館

道の駅中山温泉500円では、前日入り損ねた露天に2度入ったと思う。

  R364から見る富士写ヶ岳

道の駅の車の中で少し仮眠。温泉で見た高校野球を車の中で見る。石川星陵vs智弁和歌山は、この後延長戦まで進み、タイブレークの末、ホームランで星陵が勝つ。この間、白熱の高校野球を見ながらR364をいったりきたりして富士写ヶ岳を撮影。それは、平地の背後に立つ、柔らかい三角形の姿だった。

  R364から見る富士写ヶ岳

  米山SAのサルスベリ

今度は仙台育英の試合を見ながらスーパーで買物し、給油してから(このエネオス宇佐美も安かった)高速に乗り、米山SAまで行って車中泊。この年は東北から3校がベスト8に入ったが、翌日、皆敗退してしまった。残念。米山SAにはサルスベリやムクゲ。松尾芭蕉の句碑を改めて見る。

  米山SAの松尾芭蕉句碑

 松尾芭蕉句碑の案内