平山 迫力のニセイカウシュッペ

北海道・大雪山系 平山1,771m、比麻奈山1,811m、比麻良山1,790m 2020年9月7日

(平山)北海道百名山

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ハイマツの間の道を登り、ようやく稜線の分岐峰1,737mに着く。まず平山に向かうが、遠景には霧がたちこめていて、平山も霞んでいた。南に見えるはずの大雪山はずっと雲の中。西にはニセイカウシュッペの南尾根が見えていて、大槍が見事だったが、頂上は隠れていた。

分岐峰からいったん下り、岩とハイマツの間の道を進む。咲き残りのシャクナゲにチングルマの風車。緩く登って行って平らなハイマツの頂上に着くと、古くて消えかけた平山の頂上標識があった。そこから少し奥の地蔵尊にお参り。

ギザギザの葉をした黄色いキジムシロに似た花は何だろう?

比麻良山に向かう。それは同じような岩とハイマツの間の道で、登りも下りも緩く、歩きやすかった。道沿いには赤いツガザクラ、赤いコケモモの実に真っ赤なウラシマツツジの葉。黄色いキジムシロ。

比麻良山1,790mの手前に、この日の最高点1,811m峰を通過するが、そのピークは比麻奈山というらしい。そこは西隣のニセイカウシュッペに近く、私が通過したときにニセイのギザギザの頂上が姿を現わした。この日に見た一番の景観。

ニセイと1,811m峰をつなぐ吊尾根にアンギラスというピークがある。こいつを2006年にニセイから撮影した姿を見ると、その名の由来が納得できる。

比麻良山は1,811m峰を越えて初めて見えてきて、南西側が岩肌になっていて、それがヒマラヤということか?だが、その岩肌の右上に切ってある登山道はそれまでと同じように歩きやすく、三角点のある比麻良山頂上に着く。古い木標は標高点が読めるが、山名は欠けていた。そこから北になお登山道が続いていたが、そこで二度目の休憩。

比麻良山から戻ってきた分岐峰1,737mから、初めて平山の全景が見えた。その名の通り平べったい山。


 比麻良山から戻ってきた分岐峰1,737mから、初めて平山の全景が見えた。その名の通り平べったい山。
 比麻良山1,790mの手前に、この日の最高点1,811m峰(比麻奈山)を通過するが、そこは西隣のニセイカウシュッペに近く、私が通過したときにニセイのギザギザの頂上が姿を現わした。この日に見た一番の景観。
 支沢の少し上の黄色い花はヤチブキ(エゾノリュウキンカ)らしい
 白い花はウメバチソウかな
 ギザギザの葉をした黄色いキジムシロに似た花はメアカンキンバイだろうか
  7:04 下の駐車場発(標高1,010m)  7:08 登山口  8:35 二俣1,440m  9:29 分岐峰1,737m  9:50 平山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間46分10:10 平山発10:28 分岐峰11:37 比麻良山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平山から1時間27分11:50 比麻良山発13:01 分岐峰13:37 二俣1.440m14:53 登山口14:59 下の駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復7時間55分
往復12.8㎞、標高差1,250m

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前日、浜益から白滝まで200㎞弱を移動するのに時間がかかり、就寝22時頃だったので、翌日の起床は4時。それから朝食を食べて道の駅を出たときはもうすっかり明るくなっていた。6時。道の駅から高速に乗らずに南下し、北大雪スキー場の脇を下っていく。やがて未舗装の林道に入り、それを数キロ走り、林道終点の少し手前にあった登山者用駐車場というのに駐車。歩き始めたのは7時。だが、登山口にも駐車場はあり、既に数台が駐車していた。男性用のトイレに寄ってから登山道に入る。

登山道は沢沿いで、最初にやっかいそうな支沢が現われ、大岩の上を小さな滝になって水が流れ落ちているところを渡るのはしんどそうだ、と持ったら、そのすぐ下流にちゃんと橋が架けてあった。その次の支沢のすぐ上流には滝がかかっており(二俣1,130mとF1)、次の滝(F2)は左の本流にかかっていた。道脇には白いトウキ。そしてキツリフネ。やがて開けた支沢出会いに出て、支沢を渡って斜面を九十九折りに登っていくところに出る。花がたくさん咲いていて、トウキがたくさん。足元に黄色いイワオトギリ、支沢の少し上の黄色い花はヤチブキ(エゾノリュウキンカ)らしい。イチゴ葉の黄色い花はヘビイチゴ?(キジムシロ?)そこからは急登が続き、稜線が近づいてくると、カールのような地形に入り、登っていく。白い花はウメバチソウかな。カールから稜線まではすぐだろうと思ったが、なかなか稜線に着かない。背後に見えているのは有明山と白滝天狗岳のようだ。

カールを越えたところにテントサイトのようなところがあり、そこからハイマツの間の道を登り、ようやく稜線の分岐峰1,737mに着く。古い壊れた標識に書いてあったのはたぶん、左に500mで平山、右に1,800mで比麻良山。まず平山に向かうが、遠景には霧がたちこめていて、平山も霞んでいた。南に見えるはずの大雪山はずっと雲の中。西にはニセイカウシュッペの南尾根が見えていて、大槍が見事だったが、頂上は隠れていた。分岐峰からいったん下り、岩とハイマツの間の道を進む。咲き残りのシャクナゲにチングルマの風車。緩く登って行って平らなハイマツの頂上に着くと、古くて消えかけた平山の頂上標識があった。そこから少し奥の地蔵尊にお参り。ここから大雪山連峰が見えれば絶景なのだろうが、残念ながら見えない。この日初めてザックを降ろし、ナッツを食べ、ポカリを飲み、5分間休んでから平山頂上を下る。ギザギザの葉をした黄色いキジムシロに似た花はメアカンキンバイだろうか。

分岐峰まで戻ると二人が休憩中だったが、私はまっすぐ比麻良山に向かう。それは同じような岩とハイマツの間の道で、登りも下りも緩く、歩きやすかった。道沿いには赤いツガザクラ、赤いコケモモの実に真っ赤なウラシマツツジの葉。黄色いキジムシロ。比麻良山1,790mの手前に、この日の最高点1,811m峰を通過するが、そのピークは比麻奈山というらしい。そこは西隣のニセイカウシュッペに近く、私が通過したときにニセイのギザギザの頂上が姿を現わした。この日に見た一番の景観。ニセイと1,811m峰をつなぐ吊尾根にアンギラスというピークがある。比麻良山は1,811m峰を越えて初めて見えてきて、南西側が岩肌になっていて、それがヒマラヤということか?だが、その岩肌の右上に切ってある登山道はそれまでと同じように歩きやすく、三角点のある比麻良山頂上に着く。古い木標は標高点が読めるが、山名は欠けていた。そこから北になお登山道が続いていたが、そこで二度目の休憩。またナッツを食べ、ポカリを飲み(前日の黄金山から3回目で、飲み干す)、5分間休憩(目をつぶると寝込んでしまう)。

16時に用事があったのでそれまでに戻りたかったが、4時間で戻れるだろうか。登りは7時から12時なので5時間かかっていた。だが、歩きやすい登山道に足は好調で、分岐峰から支沢出会いまでの急坂も快調に下る。比麻良山から戻ってきた分岐峰1,737mから、初めて平山の全景が見えた。その名の通り平べったい山。途中、登山道から外れた岩斜面に人がいて、その人は登りの時にも見た覚えがあったが、何をしていたのだろう。ナキウサギの観察? 支沢出会いで3回目の休憩したときは14時。そこからは1㎞強。結局、15時に帰着。

平山から最寄りの温泉はマルセップだが、数10kmある。ようやく温泉に着いたときにデジタル・データ・リカバリーに電話するが、残念ながら中身をリサーチできないのでリカバリーできないとのこと。マイクロSDは返却されるとのことなので、16日に届けてもらうよう手配。これで5山の写真が失われたが、西岳と袈裟丸はタフの写真もあるので、それを掲載してみよう。朳差岳は昔の記録を載せてみよう。だが、鼻曲山と虫倉山は何も無し。マイクロSDを製造したI-Oデータに連絡し、リカバリーを依頼できないだろうか?戻ってから試してみよう。

 下の駐車場

 


二俣1,130mの奥の滝(F1)


F2、標高1,220m

 

トウキ


キツリフネ


イワオトギリ


支沢の少し上の黄色い花はヤチブキ(エゾノリュウキンカ)らしい

二俣1,440m


 

ヘビイチゴ

 カール地形1,650m

 

ウメバチソウ

 有明山と白滝天狗岳

 分岐峰1,737mから平山

 


咲き残りのシャクナゲ


チングルマの風車

 

平山の頂上標識


 平山頂上の地蔵尊

 

黄色い花(メアカンキンバイらしい)


黄色い花(メアカンキンバイらしい)


ツガザクラ


コケモモの実


ウラシマツツジの赤い葉


キジムシロ


 比麻奈山から見るニセイカウシュッペ

 ニセイカウシュッペ

 



比麻良山


比麻良山の頂上と三角点


(2006年6月25日)

 

大槍

 ニセイから南西の景観

 

アンギラス