「彼女達の棺」

ミシェルとビアンカのおすすめ

ちゃんぐちゃんぐと馬が行列を成して街を練り歩くイベントの翌日、文学イベントが開催されているようでしたのでお邪魔したところ、昨年イーハトーブに訪れたときに詩集を手売りしていたふわふわドレスのお姉さんにまたお会いすることができました。

白で統一されたコーディネートはまるでお人形さんのようだったなぁと記憶しております。

昨年のお話や世話話をしつつ作品を眺めておりましたら、なにやら新刊があるとのことで購入いたしました。

今回の詩は『人形の娘達のための詩』がテーマ。

あのお姉さんは、本当に娘達のことを愛していらっしゃるのですね。

よく分からないけれど、引き込まれていくような魅力のある詩集でした。

きらきらしている世界観なのに、どうしてこんなに切なくなるのでしょうか。

真っ暗な世界観なのに、どうしてこんなに愛を感じてしまうのでしょうか。

私達では理解し得ないことが多いものでしたが、何度でも読み返したくなる中毒性があるように感じました。

心がすっと軽くなるのにずっしりとなにかが残るのです。

不思議と何度でも何度でも読みたくなる作品でした・・・♪

レビュアー
ミシェルとビアンカ さん

「彼女達の棺」(月ノ音姫瑠)

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