「使い魔になりませんか?」

ペンギン界でノーベル賞!

いやいやいやいやいやいやいや。

ないっしょないない。ない&ない。


この本、知らないんっすか?

本なんてほぼほぼ読まないおれでも読んでるのに?

どの図書室の偉人さんコーナーにも必ず置いてあるじゃないっすか。

おれも小学校の図書室で出会って、ま、結局そのあと買いましたけどね。3冊。


てかこれ知らないってなかなか潜りのペンギンですよね。別に潜るの上手いって誉めたわけじゃないすから。そう言われてみればなんだか形もちょっとペンギンにしては歪な気も……


ま、いいっす。それよりこの本っす。


この本には魔法使いとその使い魔たちとの馴れ初めが書き記されてるっす。

ここにはそうとは書いてないすけど、今じゃ大魔法使いになったあの方とか魔王転しちゃったあの方とかも載ってたりもするんで本当に侮れない。

その魔法使いたちが魔法学校に入学するのに使い魔を一人連れて行かなくちゃいけないんすけど、さあ誰を連れて行く?ってのがこの本す。

全ての物語のはじまりが詰まっている。そう考えたら最高にエモくないすか?


で、で!!

ここからが本題っす。

かの有名なペンギン一族の英雄、いるじゃないすか。

え、誰?


いやいやいやいやいやいやいや。

ないっしょないない。ない&ない。


もうそこから説明するのは字数的に無理なんで軽やかにスルーなんすけど、この本、かの英雄と魔法使いとの馴れ初めさえも記されているすんばらしい本なんす。いくつもの馴れ初めが綴られたこの本の冒頭を飾るのが、なんと、おれらペンギン一族の大英雄。


南極から旅立った我らが大英雄。

長きに渡る魔法使いとの大冒険がここからはじまったと思えば、この馴れ初めは、旅立ちは、最高に最高なやつなんすわ。

伝説のはじまりをとじこめたこの本が7丁目の氷の中から見つかった時には、町内はそりゃあ大騒ぎだったそうっすよ。


しかもしかもしかも。

この本、かの英雄を讃えるかのように装丁がめちゃいいんす。

お手紙の形を模して、シーリングってので閉じられていて。まるで自分が魔法使いや使い魔として選ばれたかのような臨場感をも味わえる。

すごいっすマジすごいっす。

英雄すごい、憧れる。

俺もいつか南極から旅立って、あんな風にでっかい漢になりたいもんだなあって思ってるんすよね。


「使い魔になりませんか?」

って、誰か誘ってくれないすかね。(チラッ)

レビュアー
ペンギン さん

「使い魔になりませんか?」(七歩)

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