こんにちは! レント星系第四惑星カイナックのサルベージ店員です!
先日落札した出版社の払い下げサーバーから個人同人誌の掘り出し物を見つけましたよ〜!
カイナックのラグランジュポイントに浮かぶ第八コロニー、宇宙駅『神田』を舞台にした本。あのコロニーは宇宙船修理整備技術で有名なコロニーですが、移住者の地元、太陽系第三惑星の島国の風習を受け継いでいる、ちょっと変わったコロニーでもあります。
僕も小学生のときの社会科見学を兼ねた遠足で行きました。外壁に工場のドックの扉がずらりと並んで、様々な宇宙船が出入りしていて、宇宙基地かっ! というくらい迫力があるんですが、中はレトロな町並みで、駅前アーケードの商店街や海神を祀る神社や、人の手で営むお店がたくさんある、とても楽しいコロニーだったのを覚えてます。
で、本の内容は、今、問題になっている遺伝子改造で作られたデザインチャイルドや人工ハーフ、スペチル……スペースチルドレン、宇宙放浪者の子供版ですね……達が大人の力を借りて、『子供時代』を取り戻し、その上で前に向かって進んでいこうとする日常を書いた下町人情話になってます。フィクションと注意書きにありますが、ドキュメンタリーのノンフィクションなら良いな……と思える優しい話ばかりです。
読むと『神田』に行きたくなりますよ。本を片手に聖地巡礼をやってみたくなります。もしかしたら、街角で、この本の子供達が笑いながらひょっこり出てきたりして……なんかわくわくしますね。
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