弟ケビンがお世話になっています。
弟が「おいらが本に出たから読んでほしい」としきりに騒ぐので、仕方なく『Cis.2 サンヤー号にのって』を読んでみました。
こちらはシリーズものの第2巻のようですが、1巻を知らなくても問題なく読めちゃいましたよ。わかりやすい解説がついているのです。
内容はほとんど最初から最後まで船の話でした(しかも船の構図までついています)。だから自分もまるで、サンヤー号に乗っているような感覚で楽しめました。船でかくれんぼ鬼ごっことか、面白い場面も多く、遊び心くすぐられます。
それにしてもケビン、あいつは全くはしゃぎすぎです!
船に頬ずりって何しているの。バーベキューで早食い競争とか。まったく恥ずかしいばかり……(目を覆う)。
女子達に呆れられて当然ですね。私からもよーく注意しておきます、まったく。
主人公マイの境遇には、私としても共感する部分があります。
精霊まつりと、満月の夜の海辺があわさるシーン、泣きました。あれはもう、ね。ぜひあなたも読んで。タオル必須だと思います。
集まっている人達がたとえ多民族で、敵対した過去があったとしても、思いを一つにできるということ。同じ船に乗れるということ。
読んでいて、希望を持つことができました。あたたかい気持ちになりました。長編ならではのボリュームにも大満足です。
私たち砂族は、外から分断された秘境の地。
まさかその砂族の地までスポットをあててもらえるなんて、嬉しいものですね。サンヤー号のおかげといっていいでしょう。
異国のこと、恐いとばかり思っていたけれど、この本を読んで、少し考えを改めました。
それこそが弟の目的だったかもしれません、まんまとはめられてしまいました笑。
気になっていたヨリオくんがとても良い子で、活躍されているのを知ることもできました。ますます彼らを応援したくなりました。
次巻(Cis.3)はまだしばらく出ないようなのですが、その前に。
私達サブキャラが主人公になるオムニバスが新刊で発売されるそうです?! Cis.2 とあわせて読むと何倍にも面白くなるという噂です。気になりますね。
買ってくるよう弟に言いつけておきます!
ケイナ