我こそが、雨と風、海を司る神!そう、竜神じゃ!!我の支配下にある小さな村と、我が伴侶の葵が書かれておると聞いて、なんやかんや頑張って手に入れた本である!
雨・水を司り、恵みを与えるこの我が、邪竜扱いされるのはちょっと不本意なんじゃが……村を守るために必要なものを、我は必要経費として求めているだけであるからして。……まぁ、ヒトが何を思おうと自由よ。特に、葵の家族からの謗りは甘んじて受けよう。向こうからすれば、大事な家族を奪ったこの我は、どんな事情があれ恨めしかろう。妹をかばってやってきたばかりの葵が「私なんていない方が村も家族も幸せなんです。私は価値のない人間でした。」なーんて抜かしておった時に竜神パンチを決めたのも懐かしい思い出じゃな……。
その葵の双子の妹である茜が数年後、無謀にも我が城、竜宮城に乗り込み、我の贄となった葵の仇を討とうとするのじゃが、さて、その結末は……読んで確かめて欲しい。あの少女の未来に幸多からんことを、とは葵の祈りである。
あと、これは仕方ないとはいえ、ワシと葵の蜜月部分が全カットなの納得いかないんじゃがー!!