映画の「ジャンヌ・ダルク」を見ながら書いたらこうなった、と聞いて取り寄せたんだが、成程、ああここが、という感じだったよ。明るくはない。主人公デュケイは才能はあるけれども身分が低くて出世できない。ルネは身分と才能を備えていても、女性だからと遠ざけられる。王子たちは噛み合わない。国を憂う者は……わかるだろ?
腐敗した国と命運をともにせざるを得ない騎士たちが憐れでね。国や王族とは別のところに騎士の……進むべき道を見出したことが明るい未来に繋がると信じたい。第三部には救われたよ。ああ、最後は「凱歌」らしい終わり方だから、大丈夫。
ところで僕が気になっているのは、デュケイとルネはあれを一発で成功させたのか(略)