とある不死者のつどいで手に入れました。この本はヒトの女性4人が40歳のときに、80歳まで半分きたね、ということで合同で出した本だそうです。(タイトルははぁ不惑……はーふわく……Half Workってことらしいんですが、日本人だとわかるだじゃれというものだそうなのですがよくわかりませんでした。)それぞれの女性が14歳のころを振り返りつつ書いた短編と、40歳でやってみたいちごつみ(前の短歌から一語ずつもらって短歌を読みついでゆく遊びだそうです)と、80歳を想像しながらうたった短歌の連作がおさめられていました。
いいなあ、わたしも少女になったり、中年になったり、おばあさんになったりしてみたい。歳をとりたい!
読んでみてすごく、そう思いましたね。わたしはどれもやってみたことはあるのですが、それは本当に歳をとってるわけじゃない。ずーっと変わらない<わたし>が演じているだけなので。本当に歳をとってみたら、こんなにいろんな感情で傷ついたり、喜んだり、自分をはげましたりしながら生きていけるんだな、いいなって、愛おしくなりました。定命のひとたちならどう感じるんだろう。でも読んだらきっと、ひとりじゃないって、勇気づけられるんじゃないかな。
あ、短歌というんですか、日本語の31文字の短詩ははじめて読んだのですけど、読みやすかったです。