この小説と出会ったのは、コンテストのためにカクヨムに連載されていた頃です。
ほほう、「SF」で「わくわく」で「グルメ」だと?さてはこれはちょっとひねった、ほのぼの系小説だな!
……見事に裏切られました。
なぁにが「わくわく」だ!確かに「SF」で「グルメ」ではあるけど、死人がごろごろ出るじゃないか!
作者に詰め寄ったところ「読者の皆さんはわくわくしたでしょ?」とのこと。ふざけないでほしい。こんな酷いだまし討ちがあってたまるか。
まあそれはともかくとして、この小説での私の推しキャラは「17番」こと「イナちゃん」です!
彼女たちは、舞台である「灰の街」に現れる化け物を退治するための人型兵器「ネコ」なのですが、通常の飼育方法としては普通の食事を与えずに、ネコ用のキューブ食を与えることが推奨されています(それを大いに無視してグルメにいそしんでいるのが主人公たちなのですが)
推しであるイナちゃんは、そういった普通のネコとして、キューブのみを食べ、自分は人間ではないという自覚で生きていました。
ですが、長命である彼女は25年つきそった相棒に恋に似た感情を抱いてしまいました。
そこから始まるのが「第5話 25年目のオムライス」です。
内容はぜひこのレビューを見てくださった皆様の目で確認してください!
最後に一つネタバレをするとすれば「レギュラー、準レギュラー以外のモブは全員死ぬ」と思った方がいいです。
大切なのは、こいつが準レギュかモブなのかを見極めること!
以上です。