家に居る時間が多くなると,自然にテレビを見る時間も多くなる.
OTC薬の場合,薬の名前を忘れた客がテレビコマーシャルで指名することがあるので, テレビ視聴は必須とのことである.
ドラマや映画はほとんど見ないので, 見るのはニュース番組程度である. テレビ各社の報道番組を見て共通して気になることがある. 政権交代を機に, 「物から人へ」報道にも変化があるのかと期待したが, 旧態依然としている. 政治評論家は批判するだけで, 解決策を示すことはほとんどない.
米軍基地問題では, 「はじめから分かっていた. 公約違反, 結局, 沖縄の負担軽減は実現しないではないか」と言うだけで, どうすべきかの提案がない. 自分の選挙区で引き受けるという話も出てこない. 「選択肢として沖縄しかない」と思っているが言う人はほとんどいない. 全県移設受け入れ反対, 消去法でいくと, その選択肢しかないから言わないだけということかもしれない. 選挙公約違反と言うが, 国民の目を基地問題に向けさせた事実は否定できない. 安保反対時代に生きた人たちは今何を考えているか知りたい.
政治記者が首相, 閣僚, 政治家等に質問するが, 過去問の繰り返しである. 答えも予想がつくし, ニュースの割当時間を埋めるための取材ではないかと疑いたくなる. 記者が政治家の後追いをしながら大声で質問する場面をよく見かけるが, 芸能人対象のそれと何ら変わるところはない.
ニュース番組の話題も全国,地方を問わず, 昨年も, 一昨年も見た内容の繰り返しである. 数年前の映像を流されても判別できないのではないだろうか. こどもの日の前日, 夕方のNHKで「銭湯で”じょうぶ湯”」について触れていた. 明日はその映像が予定されているはずである. 放送局では年間取材計画が前年実績にそって作られており,余程のことがない限り変更はないのであろう.
スポーツ番組のインタビューも「・・したのはよかった」, 「明日に繋がる」等がほとんどである.
教養的な番組もクイズ形式で知識(正解)を得るまでに時間が必要であり, まどろこしい.
テレビは選択して見ればよいので, 何を報道しようが自由という見方もあるが, 省エネの観点からは問題がある. マスコミのありかたに関しては, 言論の自由問題が絡むので発言し難い問題である.
[一言] 大学の事務もまったく同じであり, 同じ時期に前年と同じ書類が来るし, 学内外で各種行事が実施される. 改革するということは新規に創造することであり, それなりに努力が要るのでやりたがらない傾向がある. いろいろと先送りされるのは, そのような理由によるものであり, やらないということである.