参議院選挙で民主党が大敗した.
今回の選挙では,政治家の単純・幼稚さが暴露された結果になったと言えそうである.
首相交代後,各報道機関による世論調査が行われ,支持率が回復したと報じた. 改選になる議員達は,世論調査の結果を”真実”と信じ込み,一時的人気回復にも関わらずそれまでのことがリセットされたと思ったようである.いろいろ”粗が見えないうちに一刻も早く選挙をやろうと主張したというのだから傑作な話しである.
それにしても国民を舐めたものである.新聞やテレビに言われるまでもなく,その程度のことでだまされることはない.
世論調査の仕方,設問も問題があることを示したことになったとも言える.ご祝儀相場的なファクターが統計に考慮されていない.
ある日,大学の研究室に,無作為抽出による世論調査の電話が掛かって来たことがある.ところが,電話の途中で研究室であることが分かると,世論調査は一 般家庭電話を対象としているのでデータにならないということで中止になった.こんなことで社会の縮図を反映することになるのか疑問である.
選挙の結果,典型的な”ねじれ”が生じたが,以後の衆院選挙で与野党の関係が逆転しても”ねじれ”は解消しない可能性が高い.何も決まらない状態がずっと続くことになりそうである.
今後,政治家は,もうすこし賢くなって,”ねじれ”を前提とした政治を行ってほしいものである.
[一言] 選挙後,県連代表者の意見を本部で聴取していたが,その後の報道陣の質問でも「消費税発言がなかったら,それまでの失策はカムフラージュされうまくいったのに」と言うニュアンスの発言をしていた.
(平成22年7月14日)