今は使用しなくなったパソコンの処分法を調べてみたら,メーカーに送ってリサイクルするように資源有効利用促進法(改正リサイクル法)によって定められている.
それによるとCRT一体型のパソコン iMac G3の場合,4200円程度の費用と手続が必要である.使用しなくなった周辺装置,オーディオ機器等を処分するとかなり高額になるので,他に何か方法はな いかと調べていたら,「無料引き取り」というサービスがあることを知った.
ダンボールに詰めて送ると引き取ってくれる業者が全国あちこちにあるという言うことで調べてみたが,CRT一体型パソコンを引き取る業者はほとんどない といっても過言ではない.結局,CRT一体型でも引き取ると言う大阪の金属回収業者を見つけ出し,そこにiMacを送った.送料(1600円)だけで済み 製造メーカーへ送付する場合にくらべ1/3で済んだと思っていたら,完全無料しかも自宅まで取りにくる業者が熊本にもいると聞かされた.
さっそく電話すると業者がやって来て,下記の全ての機器を無料で引き取って行った.使わなくなったと言っても,それぞれに購入当時の経済的背景や思い出 があり愛着のある使用可能な機器類である.あっけなく小型トラックに積まれて消えて行ったが,何となくセンチメンタルになった.
オーディオ機器:デジタルFM&AMチューナー,カセットデッキ
PC周辺装置:外付けフロッピーディスクユニット,イメージスキャナー
キッチン用品:電子レンジ,電気オーブン.圧力鍋,フライヤー
ものによっては,例外的に料金が必要とのことであったが,大型の冷蔵庫でも規定の料金の数分の一の費用で済むらしい.
さらに下記の物品も無料廃棄した.これらは業者指定の場所に持ち込めば無料で引き取るというキャンペーンを利用した.
ブラウン管テレビ2台,FM&AMチューナー,テレビ音声専用チューナー,ビデオレコーダー,8ビットパソコン,レーザプリンタ.モノクロ CRTディスプレイ,ワープロ(書院),掃除機,オイルファンヒーター2台,扇風機,蛍光灯5台,チェックライター,電気釜2台
レアメタル等の問題が浮上してきたこともあり,資源の再利用が叫ばれているが,どのようにリサイクルされているか知りたいものである.解体し,金目の物だけを選別して,ビニール,プラスチック類は不法投棄するようなことをされると廃棄を依頼した側にも責任が生じる可能性がある.
[付記]
・戦後始めての小学校入学を経験し,ものの無い時代に育ったため,ものを捨てることができなかった.物置に保管しておいても技術革新のため,再び使用することはない.結局すぐに捨てないだけの自己満足に過ぎない.捨てる決心をするのにかなり時間が必要であった.
・大型家電量販店がテレビ,冷蔵庫等の買換え購入の際,顧客からリサイクル料金を徴収しながら不要家電品がリサイクルに回されず,収集運搬業者によって中古品販売,輸出業者に横流しされていたという記事を思い出した.
(平成22年12月20日)