キッチン収納には吊り棚がつきもの。あまりごっつい吊り棚というよりもシンプルでおさまりの良いカップ吊り棚を造作していきます!
〇設計と見積もり
作ろうと思っているのは、こんな感じのシンプルなカップ棚。ガラス戸のシンプルな戸棚ですが、ガラス戸は初挑戦なのでどうなることやら。。
設計時点ですでに引手に間仕切りが来ていいのか?説があるのですが、まあ、何とかなるでしょww
ちなみに作ろうとしてるイメージは先に完成したカウンター収納の上部(青枠)のやつ。うまくカウンターと一対のおさまりをしてくれるかな~
材料は、カウンターの化粧板で余った(というか、これを見越して材料を購入しましたが)タモの集成材。ぶっちゃけ高いし重いし吊り棚の材料として作るよりも、落っこちないようにどうやって固定しようかの方が悩みどころw
そして、ガラス戸。今回はネットのオーダーガラス屋さんで、オーダーすることにしようかなと。戸棚とれレールのセットで、図面を送って制作してくれます。
既製品もなくなないのですが、引手を丸く穴をあけてもらうため、これはオーダーでないとできない。
引き戸のレールの図面。これもオーダーガラス屋さんで合わせてオーダーするのですが、図面も一緒に送ってもらいました。なるほど。。。ガラスを入れ込むためには上部の隙間に上げてから引き出す感じだと思うのですが。。これはマジでミリ単位で合わせないとダメな奴ですね。。(恐ろしいw)
こんな感じで見積もりを作ってくれるわけですが。。おお思ったよりも高いww
レールとセットにしていますし、ガラス1枚はそんなに高くないんですけどね。引き戸で2枚。レールがアルミ製にするとちょっとお値段が。。とか、面の加工(磨き加工)とか、厚みが5mmは必要~とか入れると、そこそこのお値段に。
こればかりはDIYというのは、無理。。ではないけど、失敗してガラスを何度か買いなおすよりは多分お安く仕上がると思いますwオーダーするかぁ。。。
ちなみに、ガラスのオーダーをしたのは「オーダーガラス.COM」さん
値段は確かにするけど、メールとかのやり取りで、色々相談に乗ってもらったりとDIYで慣れないガラスを扱う私にとっては、よかったのかもね。お値段は相談料込みと考えれば安いかもw
というわけで、とりあえずオープンな棚の方はおいておいて、吊り棚を形にしてみるところから始めてみようと思います。 カウンターができて間髪入れず制作開始です!
〇材料つくり(2025/3/2)
早速、材料をカットしていきます。今回はそんなに加工入らない材料なのですが、とにかく制度が命。
ミリ単位の精度でカットをしていきます。
※なんだかんだで後から結構加工が入りました(・・後日談)
中仕切りとなる板。
25mmではちょっと分厚すぎるな。。。
25㎜⇒15mmまで10㎜程薄くするために、丸鋸でざっくりと刻んでで行きます。
刻みができたら、電動カンナでバリバリ削っていきます。
初めから電動カンナでやっていくには10mmはちょっと分厚すぎるので、こんな感じで刻んでからやるとやりやすい。
ある程度削ったところ、この後横方向に水平を出して整えました。
ざっくり10mmが出たかなw元の板厚と比べるとわかりやすい。
とりあえず、大枠のカットはできました。
多分こんな感じでできるはずw
次にガラス戸のレールを取り付ける場所を少し彫り込みます。こうすることで、レールが目立たなくなるので見た目もよくなるはず。
これまた丸鋸で刻んでいきます。
4隅をとりあえず削ってトリマーの出番です。
トリマーもそうなのですが、5mmくらいならそのままでも削れなくはないのですが、直線的なラインをきれいに出すには丸鋸ではじめラインを決めたほうがきれいにできる。また彫り込むときの抵抗が減るので、トリマーをかけるときは、仕上げ面にすることに注力できるのもいい所。
トリマーで削った後。トリマーの刃は丸いので、隅っこをノミで切り落としてきれいに整えていきます。
とりあえず、材料のカットと掘り込みができたので、今日はお終い!おおよその形はできたんで、ガラスをオーダーして到着を待つのですが、それまでは研磨とかかな~。
〇ガラス戸と帳尻合わせ(2025/3/8,3/9)
ざっくり仮組してみました。そういえば、こんなクランプあったんだとwこういう時に便利だなと思う。
で。。なんかずれてるww
5mmほどカットしなくてはですね(汗)
ほぼほぼ設計通りなのですが、1mm程度狭い感じです。
まあ、誤差の範囲。。と思ってたんです。
トリマーをかけたときにOBしてしまった場所を同じ材料で補修をかけます。
ざっとえぐれた部分と大体同じ形のように端材を削って作ります。
おw意外とイイ感じにできたヤンw
とりあえずボンドで接着しておきます。
大体くっついたかな?とおもったので、ノミで削ったり
トリマーでエッジ部分を削って、かるくやすりをかけてっと。。
ほぼほぼわからないレベルに補修できました!
なんか雪が降ってきた(汗)
とりあえず、雪降る中速攻で材料の研磨をして、今日はおしましまいかなw
翌日。注文をしていたガラス戸とレールのセットが届きました。ウキウキですw
待望のガラス戸とご対面。想像通りのイイ感じです。
で、早速・・。と思ったら、レールがギリギリ収まらない(笑)サイドを丸鋸で削って収まるように加工。
で、ガラス戸は、上に押し上げて差し込めるので、上のレールは深めになっています。この高さ調整がミリ単位の調整が必要なので、箱を組み上げる前にサイズを整えておく必要があります。
レールも910mmで届くのでグラインダーでカットしておきます。
もう一回仮組をして、ガラス戸をはめてみます。
一見きれいい収まっていますが、上蓋を微妙に浮かせないとガラス戸がはまらんw
まあ、くみ上げた感じがつかめたので、気持ちは上がったんですが。。
レールの溝をさらに3mmほど掘り下げて収まるように調整、その他微妙なチリが合わなかった中仕切りの板を削ったり。。地味ですがやっぱりミリ単位の調整は大変だな。
調整してようやくガラス戸を取り外せるようになりました。
ようやく調整が終わったので、1回目の塗りをしてようやく仕上げの段階に入れそうです!
とりあえず箱としては、来週出来上がるかな!
が、最大の課題の取り付け。。今のところノープランです(笑)
どうしようww
〇吊り棚仕上げ(2025/3/15)
どうやって、吊り棚を固定しようか考えましたが、結局背板を付けるのが一番安定しそうなので、背板を付けることにしました。
背板を埋め込むためのほぞを掘ってたら。。
あーww
残さなくてはいけない部分がトリマーの途中で欠けてしまった(汗)後で補修しなくては。。
こんな感じで謎の穴が開いてしまう(笑)
まあ、これは後回しにして組み立てていきますかね。
まずは中仕切りになる板を組み立てていきます。
ここは、タボで止めてきれいに仕上げます。
90度に固定して圧着をします。
レールはG17ボンドで接着します。
両サイドの板をねじ止めしていきます。
次に中仕切りの板を右サイドの板とタボ止めします。
中央の板は底になる板には軽くボンドで止めるだけにします。
最後に上蓋をするときに、中央の板はタボ止めするのですが、下段は位置を固定しないでも上から圧のかかる中央の仕切り板は片方だけ位置が決まっていれば、早々ずれないでしょう。
こんな感じで力のかかる方向とか、考えながらなるべくネジ穴がでない。けどある程度精度を出せるようにくみ上げていきます。
コーナークランプを使い、90度になるように固定しながら、両サイドの板と天板を止めていきます。
ねじ止めはねじ頭が出ないように、少し彫り込んでねじ止めします。
背板は、端材となったパイン集成材を使います。
サイズ的に中央で分離していますが、この部分は正面の中仕切りがくるので、継ぎ目は正面から見えなくなります。
とりあえず、さっと、オイルフィニッシュして。裏から斜めにねじ止めしました。
一通り形に組みあがりました!
うーんイイ感じですね。
で、目立つネジ穴は、樽栓をで埋めていこうと思います。
同じタモ材の端材をカッターでざっくり鉛筆のように削って、概ねの太さにします。
電動ドリルに差し込んで、回転させながら、紙やすりで研磨すると、丸い棒が出来上がる。
先端を少しカッターで削ってから、ボンドを穴に流し込んで、ハンマーでたたいて、押し込みます。
本当はのこぎりでやるんですが、専用ののこぎりがなかったので、丸鋸でざっくりカットします。
あとは、気合で研磨して、もう一回オイル仕上げでできあがり。
初めての樽栓作りですが、かなりきれいにできました。
これはいいね!
左下の欠けてしまった部分。これも埋めていきます。
樽栓と同じ原理で端材を使って、四角に削ったタモ材を押し込んでカットします。
うん。きれいに埋まったね。
最後オイルフィニッシュすれば、ほぼほぼわからないくらい人補修できています。もともと目立たない部分ですが、きっちり補修するときれいに仕上がる。
よかったww
とりあえず、ガラス戸も締まったので一安心。
BOYも興味津々ですw
高さを調整して取り付けます。
実際に高さを合わせながら、妻の手が届く範囲で~と位置決めして、家の中のあれこれ使って高さが決まりましたw
測ってみたら棚だけで12kgもあったので、少しビスは多めに打たないとですね(汗)
無事にビス止めでガッツリ固定できました。
無垢板が壁だとこういう時は心強い。
多分これで、外れるときは壁ごとバリーっとはがれるんでしょうね。。(地獄絵図です。。)
やっぱり、ねじが目立つけど、ここは樽栓が使えないので、どうしようかと。。
木工パテで、埋めてみますかね。
パテを埋めて、研磨したら完成です。
樽栓がワンポイントでいい感じに仕上がりました!
キッチン背面の空間がだんだん仕上がってきた感出てきました!
この後は、この吊り棚の隣にオープンな棚を付けたら完成です!さて、あともう少しで完成だぞー!
〇オープンラック 作成 その1(2025/3/20)
オープンラックはカフェ板で作ります。
全部で3段作るのですが、今日はお客さんがくるので来るまでの間にせっせと工程を進めますw
今回使う金具は、木材に芯になる棒を指すタイプの金具。お初な金具で、左右や角度調整もできるので、気持ち高いのですが、この金具を採用。6個で1800円くらい。
12mmのドリルで穴をあけて金具の厚みだけ、トリマー金具の当たる部分を削ります。だいたい15mmくらいの深さ。
これ、何にしてもまっすぐに穴をあけるというのが難しい。ある程度余裕をもって開けてもいいのですが、その分緩くなってしまうので、結構気を使いましたがそれでも、若干ななめったりと、後から調整も必要でした。
お客さんが帰った後で、仮止めということで、水平器をつかって留め具の位置を決めます。
グサッと差し込むだけでいいので簡単。
ただ結構きついので、取り付け位置はシビアですが、調整が結構できるので、その辺はこの金具はいいなと。
とりあえず、下段の2つを付けて今日は終了。
というか、板の仕上げは仮付けしてみた後で行うので、また外して仕上げていく予定です。
うん、ほぼほぼ完成が見えてきました!
〇棚板仕上げ(2025/3/22)
最上段に付ける棚板。2m超のカフェ板なので、とりあえず金具は4か所ほどで固定しようかと。
前回同様に12mmのドリルで穴を。。
あら。。斜めにどりるがはいっているのに気づかず、表まで刃が出てしまった。。(汗)
幸い金具が出るほど曲がっていなかったので補修しますか。。
木パテで埋めることにしました。最上段は目線的に上面はほぼ見えないので幸いしました(^^A
金具が入り込む位置をトリマーで彫り込みます。
15mmほど彫り込むため、5mm程度で3回に分けて彫りこみます。
形が整ったので、研磨。今回は杉板なので、#100→#150→#240で仕上げていきます。
研磨後。
写真ではわかりにくいですが、圧倒的につやつやですw
オイルフィニッシュで、1度塗りした後、少し乾かすのを待つ間に、バイクのオイル交換してました。
オイル交換はセルフでやれば、純正のオイルでもバイク屋さんでやる半額程度でできるので、ひと手間にはなりますがやっておく方がまめにできます。
仕上げに、ワタコオイルを塗りつつ#400のやすりで、スベスベのオイルフィニッシュ。暖かくなってきたので、1日で乾かせそうだな。
取り付け金具が明日届くらしいので間に合えば明日いよいよ完成だな~。
〇吊り棚取り付け (2025/03/23)
吊り棚を付ける前に、1本アイアンのバーを取り付けました、何やら乾かし物などを吊り下げる場所らしい。
周辺の金具に合わせてアイアンのバーになります。
小さい吊り棚は比較的サクッと取り付けられたのですが、問題はこの2mオーバーの吊り棚。
持ち上げるのもやや苦労しそう。。
とりあえず水平のラインをとって、ビス止め位置を決めます。そう!棚をカップボードと合わせておいたので、長尺の吊り棚もとりあえず置いておくことができた。
これはすごい楽。
4本の金具を取り付けて、この棒に吊り棚を差し込んで。。。
これですねー、この金具は上下左右の調整が効くのでいいのですが、それができない固定式の金具だと相当苦労すると思います。
かなり強引に叩き込んで差し込みましたが、やはりピッタリに持っていくのは、あけた穴が垂直に彫られていたりとかなり条件がつくので、ホントこの調整機能のある金具はいいと思います。
隙間なく、金具も隠れてイイ感じの棚ができました!
というわけで、吊り棚で1か月、カップボードで2か月。
年始から作成を始めて約3か月で完成になりました!
〇完成!(2025/03/23)
引っ越してから約1年。前の家から持ち込んだ家具でとりあえず生活できていましたが、あれこれごちゃついたキッチン。
ぜーんぶ取り除くと、DIYするために設けられたスペースがwこの空間にキッチン収納が完成しました。
家電などをある程度下段に収めることで、天板の上にできたスペースが余裕がでますね。
天板は檜の一枚板、表の板もタモの集成材、スライドレールはソフトクローズやプッシュオープンと奮発したゾーンw
ボード下は奥行き55cmのタップリ収納。飛び出す作業台とレンジ台。機能性を重視した下段の構成はたたむとスッキリ。
カップ棚も吊り棚もいい感じに収まったと思います。
写真で見るとそれほどでもないのですが、飾り棚が微妙に色が明るいかな。
やはり、オイルの色の配合は結構バランスが難しいですね。
流し、コンロ側と取っ手などをアイアンで合わせて統一感を出してみましたが、イイ感じだと思います。
というわけで、完成した!やはり引っ越し当初から夢のキッチンを目指していただけに理想に近いものができたのではないかな~と。というわけで、通算3か月かかったキッチン収納ですがこれにて終焉とあいなりました。
次は、冷蔵庫横のダストボックスゾーンかな~??
フォローお待ちしてます。
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