ネットショッピングを見ていると「施主支給」という単語が目につく様になった.主に住宅設備の分野,特にリフォーム関係で目につく.
マイホームを建てたり,リフォームをする場合,依頼するハウスメーカーや工務店によっては,採用できる商品が限られていることがあるため,自分の気に 入った商品を選べないということがあるようである.そのような場合「施主支給」を利用することで,自分の気に入ったメーカーや商品を自由に選ぶことがで き,商品によっては,格安価格で購入することができるというメリットがあると説明されている.
洗面台,トイレ,キッチン等商品を購入しても素人は工事できないものが多い.そこで,工事も含めて注文したいが,取り付け工事は大都市圏(九州は福岡) に限られていることが多く,地方に住むユーザはその恩恵を得られることは少なかった.ところが,最近,地方の工務店を束ねた住宅設備のショッピングモール がネット上に開設された.調べてみると熊本市にも「施主支給」に対応できる工務店ができていた.
古いトイレを節水(5リッター程度)&省エネ型の新機能のものに取り替えたいと思っていたので,さっそくネット上の商店(工務店)にメールを入れてみ た.さっそく電話連絡があり最近加入したとのことであった.購入の際は,普通のネットショッピングと同じである.商品がない場合はメーカーのショールーム に定価見積もりをとり,業者に連絡すればメーカーから直接,自宅に宅急便で商品が送られてくる.
工事は相場があるので,業者によってそんなに差はないが,商品の購入代金は中間の業者が介在しない分,安上がりである.
普通のネットショッピングの場合,顔は見えないメリットがあるが,住宅設備は見えた方がよい.今回の経験では地元の業者であったため,既設の排水パイプの延長等にも親切に対応してくれた.他県からの出張工事となると出直し工事になったかもしれない.
インターネットは,情報漏洩等の問題のため,最近は悪い面がクローズアップされているが,いつのまにか社会生活の隅々まで浸透し,流通,商法,購入の方法までも変えようとしていることはまぎれのない事実である.
[一言]メーカーの販売代理店系列より数万円安い.これとは別に天井埋込み型換気扇を通販で購入し自分で交換したが住宅メーカー見積もりの半分程度の費用で済んだ.年金生活者の工夫の一端と捉えてほしい..
(平成22年12月13日)