年金問題は終っていない

新Googleサイト移行のために自動変換されたファイルです.修正版をご覧ください(クリック).

日本年金機構から,重要なお知らせ「住民票コードに関するお知らせ」に関する葉書が来た.

葉書の内容

【お客様の収録状況(平成24年10月23日現在)】

① お客様のお名前 ????様

② 基礎年金番号 ????-??????

③ 住民票コード収録状況 未収録

【③欄の住民票コードが「未収録」となっている方へ】

年金請求時に登録いただいた住所では,住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)にたずねあたりませんでした.そのため今後,現況届及び転居の際の住所変更届の年金事務所等への届出が必要となります.

なお,届出の省略をご希望される方は,お近くの年金事務所等にご相談ください.

住民票コードが未収録と書かれていた.

前回の現況届の際,住民票コードは書いた記憶があるので,事務上の「ミス」ではないかと思い,「ねんきんネット」に利用登録し,年金記録を調べたが,ログイン画面冒頭に「未収録」の警告があった(あなた様の場合,現時点において,日本年金機構に住民票コードが収録されていないため,今後も現況届や住所変更届の提出が必要になります).

そこで,住民票コードを収録してもらうため,熊本西年金事務所へ相談に行った.

事務所へ入ると受付で用件を聞かれ,所定の用紙に年金番号,住所氏名等を書き提出すると整理番号を手渡され呼び出しがあるまで待合室で待つように言い渡された.待っている間には,別の係員が予備的に用件の内容を聞いて回るなど親切そのものであった.

呼び出しに応じてブースに入り用件を言うと,係の女性事務員はこちらがが準備した「年金機構からの葉書」と「市役所発行の住民票コード票」を持って奥の専用端末?の方へ移動して行った.

すぐに終わると思ったが,甘かった.10分位経った頃,名前の読み方の確認を求められた.さらに15分位待たされ後,エラーで住民票コードの確認が不能という結論を持って戻ってきた.家内のデータの場合,年金請求時の住所と住基ネットの住民票コードとは問題なく一致するが,私の場合は照合ができないとの要領を得ない内容であった.また,数千人に一人の割合でこのようなエラーが出て,当事務所ではどうしようもないとも言っていた.

言訳を聞きながら,私は別のことを考えていた.

「異なるシステムで作られたデータを急遽寄せ集めたためである」とひとりで合点した.文字データの場合,文字コードが異なるデータを張り付けると,見た目は同じでも目に見えない余分の改行コード等が入り込み認識しないことがある.

こちらの考えや文句を言っても理解してもらえる相手ではないので,「現況届がきたらその都度対応してください」という係員のお願いに従うことにした.東京は,昨日から今日にかけて大雪である.東京の年金機構は麻痺状態なのかもしれないと思い帰路についたが,そんなことではないことは確実である.

安倍首相が元首相の時,野党の追求に「スーパーコンピュータを導入するから大丈夫,数カ月で解決する」と言っていた.その時もそんなに簡単ではないのにと思ったがその通りであった.

私の場合,年金そのものに関する問題ではない.こんなことで,複数の人間が40分も時間を費やし解決できないようでは業務の電子化が進んでいるとは言いがたい.国民総背番号が実現しても電子政府への移行など不可能だろう.我国の将来が心配になった.

政権が交代し,安倍首相の口先だけで円安が進み,株は高騰している.何事も実質が伴うことを願う次第である.

(2013.1.15)

追記 年金受給者を含めてすべてのデータが揃っているのに,その場でデータの修正ができないとは,まったく横の連携を欠いたデータベースであることが分かる.

追記 年金機構のホームページにはメールによる書込が出来るようになっているが,意見や要望だけであり,今回のような問題に対応するための回答要求は受け付けていないとのことである.

2月4日 熊本西年金事務所から,住民基本台帳ネットワークの記載内容を区役所に問い合せてほしいとの連絡があった.

2月5日に区役所に対処法を問い合わせた結果,区民課住民係から回答するとのメールが来たが2週間経っても何の連絡もないので,2月19日に区民課へメールを入れたところ電話があり調査の結果,私の名前の読み方が違っているということが分かった.対応が遅れた理由はメール転送上の問題と言訳をしていたが,高度IT化の時代に行政組織では「連絡は未だ電話が主であり,メールはサブである」ことを再認識されられた.

最終的には区民課と年金事務所が直接連絡しあうことで解決した.我々が手にする住民票等は漢字で記載され,氏名のフリガナは表に出ることはないが,コンピュータ記録上はカナも使われていることが判った.漢字入力が「かなー漢字変換」を経由するため,ついでに登録されていてそれが主役を演じているということである.