以下は古い備忘録です.
Macintoshは2006年にIntel CPUに変更された.それから5年が経ち,処理速度も速くなり以前のPower Macの存在価値も薄れてきた.最新のCPU (Core iシリーズ)を搭載したマシンへの切り替えを機にPower Mac改造と移行に伴う関連事項の備忘録を作成した.
◎DT266 (G3) のDT1000 (G4) へのアップグレード
DT266はCPU upgrade cardを使って500MHz (Melco G3/ZIF),次いで 1GHz (Encore G4/ZIF)]にアップグレードした.
OSX 10.2をインストールする際に,フリーズする場合はPCIカード類を外し,メモリー1枚(256MB)にする必要がある.
DT266用メモリーは高さが低い.そのため一般のメモリーは差せないが,金属製ファンカバーを切り取れば,一般のPC100が利用可能.
512MBメモリーは256MBとして認識する.したがって,メモリー最大値は768 (512MBX3) MBである.PC133も利用可能.
OSX 10.3のインストール
OSX 10.3をインストールするには,XPostFacto4.0のパッチあては必須.
インストールするパーティションはHDの8GB以内という条件は必須.インストールCDの読み込みはSCSIである必要はない.
2次,3次キャッシュを機能させるにはカード添付の別ソフトをOS X側から実行する.
OPTION を押し下げて起動するとOS9が立ち上がる.OS9からOS X 10.3を起動するにはXPostFactoを経由する.
無線LAN
PCIバス用無線LANアダプタWLI2-PCI-G54S (Buffalo) は,OS X 10.3の場合,最新版のAirMacドライバで動作する.
DT1000で確認済み.他のPPCマシンでも利用可能.
PCIカードを新規にインストールした後,最初の起動でシステムが新規デバイスを見つけた際にフリーズするが,リセット後は正常に起動する.カードを外す必要はない.
PlanexのUSB子機はOSXのClassic 環境 (OS9) でも利用可能.
ファイル関係
FD OS X 10.3では利用できない.当然のことながらOS9では利用可能.
ZIP OS X 10.3でも利用可能.
CD 両方の OS で利用可能.
FirewireとUSB
SCSIに加えてFirewireとUSBによるアクセスを可能にするため,PCIインターフェースカードを利用する.
VRAMの増強:VRAM(4MB)を追加し6MBすると1152*870, 32000色が設定可能.iMacのVRAMが利用可能.
DT266のRev 1(初期マシン)はRATOC等のPCI USBカードはOSXでは利用できるが,OS9ではデバイスを認識しない.
DT266のRev 1(初期マシン)はCenturyのPCI FirewireカードはOSX,OS9の両方で利用可能.
DT266のRev 1(初期マシン)の場合,MO, HDDはSCSI→USB変換ケーブル(Logitec)を用いればOSX,OS9の両方で使用可能.
KonicaのCoolscan IIIで取り込んだサイズの大きいデータはOSXを立ち上げ,OS9ディスクから取り出せばUSBデバイスへ移行できる.
Carbon Copy ClonerでバックアップしたOSX system(50000個のファイル)は通常のマウス操作によるコピーで書きもどすことが可能.CDからsystemを入れ直す必要はない.
SCSI機器を活用するために改造を行ってきたが,Quicksilverで以下に示すSCSI-USB変換アダプタが使用できるので,もはや投資する意味はないと思っている.改造費でPower Mac G4 or G5が購入できる.
DT266についいて: 型番 M6309J/A, 発売日 1997/12/下旬, 製品名 PowerMacintosh G3 DT266 M6309J/A, 製品概要 G3/266 32MB/HD4000/24xCD/ZIP
◎Quicksilver CPUアップグレードとSCSI&USB対応
CPUを800MHzから1400MHz→1800MHz (メモリー容量;1.5GB) にアップしてもまったく問題ない.使用機ではfirmwareのupは必要なかった.初期機は必要.メモリーの組み合わせによっては起動時に「問題あり」 のメッセージが出ることがある.
option押下による起動でOSがリストアップされない場合はCDから起動し,希望するOSを選び再起動すれば以後は認識,起動する.
OS9を起動させるためには,フォーマット時にOS9ドライバーを組み込む必要がある.
NikonScanのCoolscan IIIはSCSI接続でOS9のみ対応のため,SCSIインターフェイス装備のPC (DT266等) が必要であったが、USB-SCSI変換ケーブルで稼働することが判った.Quick Silver G4 (OSX) のClassic環境からでも実行できる.ドライバはエミュレーションモードを利用する.
PowerMac (G4)----[LUB-SC]----COOLSCAN III
COOLSCANIIIの次にNakabayashiの5 Disk CD-ROMチェンジャーを繋いでも問題なく稼働する.
Sonnet Encore/ST G4 1800MHz 2M
Adaptec SCSIカード AHA-2930CU MacはQuicksilver (CPU 1.8MHz, OSX) で利用可能.ただし,スリープには対応していない.
◎iBook G3 Dual USB 500MHz
ほとんど使用することのない退役iBook (G3, 500MHz, HDD 10GB)のハードディスクをSolid State Drive (SSD) 32GBに換装した.
OS9, OSXの両方で使用してみた.結論的に言って,静音性,スピードアップ度など期待以上の結果であった.現在自宅Webサーバーに利用している.
◎Mac mini (2009 Core Duo2 2.0GHz) 移行関連
Mac mini (Intel)にWindowsをインストールする際,古いImacなどに付いているキーボードは認識しない.
Mac mini (Intel)のVPN設定の際はすべてのパケットがポートを通過するように設定する.
Mac mini (Intel)は外付USBハードディスク(IOデータ製)から起動可能.
Mac Mini(Intel);SUNのVirtualBox,次いでWindows XP & Ubuntuをインストールしたが,問題なく稼働(環境 外付USB HD).
Lacieの外付けHDDからFirewire起動しても起動速度に変わりはない.
◎無線LAN,その他いろいろ
(Win環境)USBの無線子機(Corega CG-WLUSB2AGST, Atheros社)のインストール関連ソフトは必ず子機を装着しない状態で実施する.ソフトインストール後,子機を装着すると通信用ドライバがインストー ルされる.単なるUSB機器と見なされるようである.
自宅ブロードバンドルータ(Corega CG-WLBARAGL)の不安定(1日に1度は接続がきれるため本体リセットが必要.VPN接続が繋がりにくい)である原因は電源アダプタの交換で解決.メーカーサポート課は技術部に連絡するとのこと.
無線LANアクセスポイントCorega Wireless LAN AP-11mini はWindowsのみ対応をうたっているが,新潟キャノテック NetHawk RF-100Eと同じ製品.RF-100E は Mac 版の設定ユーティリティが提供されており,AP-11miniにそのまま利用できる.現在は販売終了製品.
Coregaブロードバンドルータ(Corega CG-WLBARAGS)をケーブルインターネットモデムと組み合わせて使用していたが、ある日突然モデムと共に使用不能になる。雷が原因と思われるが、 無線アクセスポイントは使用可能.クライアント同士のファイルのやり取りには問題ない。
無線LANアクセスポイントcorega Wireless LAN AP-11mini はOS9で無線LANアダプタとして設定した後はOSXにしても無変更で利用可能 、OSXインストール後の設定では既存イーサネット、DHCPを選択する。ハイビジョンの無線LANアダプタとしてもそのまま利用可能。アダプタのMAC アドレスは意識する必要はない(MACアドレスフィルタリングの際)。
エプソンプリンタ PM-770Cは4個のゴム足のみを使って設置すること.その際,本体底面の金属覆いが支えになるような設置の仕方をすると紙送り機構を押し上げ,正常に印刷されない.