検証135

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨のマイニングで利益を出すというサイトのようですが、少なくとも一部ではかなり大きな金額の被害報告が確認されています。その被害事例における勧誘された経緯などは「検証63」で説明した多数の被害者を出している中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口にまさに合致しています。また情報開示は明らかに不充分・不適切であり、実際にマイニングが行われているかどうかさえ疑わしいものと考えられます。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112「検証113「検証114「検証115「検証116「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証73ページ目です。「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●JustForexGo (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.vip/#/home)

●Defi-Uni (デファイ・ユニ https://www.defi-uni.org/#/home)

●Defi-Uni (デファイ・ユニ https://defi-uni.net/#/home)

●TIDEXR (https://www.tidexr.net/#/home)

●Web3 (https://dex-web3.com/#/home)

●Chainlink (チェーンリンク https://www.chainlimk.net/#/home)

●BitRex (https://bitrex.cc/#/home)

●XM (https://xmjap.com/#/home)

●CoinMeta (コインメタ https://www.coin-meta.com/#/home)

●Indoda-x (https://indodox.com/#/home)

●Indoda-x (https://indoda-x.net/#/home)

●Indoda-x (https://indoda-x.com/#/home)

●HF (https://hfmarkets001.com/#/home)

●JustForexGo (ジャストフォレックスゴー https://justforex-go.com/#/home)

●Meta Staking (メタステーキング https://metastaking.online/#/home)

●Meta Staking (メタステーキング https://mstaking.online/#/home)

●XYT (https://xytjp.net/#/home)

●Bimin Global (Biminグローバル https://biminglobal.com/#/home)

●USDT-wintermute (USDT-ウィンターミュート https://usdt-wintermute.net/#/home)

●USDT-wintermute (USDT-ウィンターミュート https://usdt-wintermute.com/#/home)

●IXX (https://coinlxx.com/#/home)

●ledgerx (https://ledgerx.net/#/home)

●Liquid (リキッド https://liquid1.top/#/home)

●Buda (https://buda-vip.net/#/home)

●Buda (https://buda-vip.com/#/home)

●MDEX (https://mdexvip.net/#/home)

●XM (https://mxtickfx.com/#/home)


まず以下の7つのサイトをまとめて検証します。

●JustForexGo (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.vip/#/home)

●Defi-Uni (デファイ・ユニ https://www.defi-uni.org/#/home)

●Defi-Uni (デファイ・ユニ https://defi-uni.net/#/home)

●TIDEXR (https://www.tidexr.net/#/home)

●Web3 (https://dex-web3.com/#/home)

●Chainlink (チェーンリンク https://www.chainlimk.net/#/home)

●BitRex (https://bitrex.cc/#/home)

最初のジャストフォレックスゴーというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけてきたジャストフォレックスゴーと酷似したサイトです。これらのサイトは仮想通貨取引所ではなく、マイニングで利益を出すというサイトのようです。

まず最初のジャストフォレックスゴーについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年5月10日投稿

マッチングサイトで知り合った自称・台湾人からジャストフォレックスゴーというサイトでの投資を勧誘されて指定された日本国内の銀行の個人名義の口座を指定されて入金するという形で入金してしまい、最初は何度か出金できていたが大きな利益が出て出金しようとしたらVIPサービスを受けないと出金できないと言われて20万円、さらに税金の支払いが必要と言われて19万円と追加入金を繰り返してしまったようです。さらに現在はアクチベーション費用として45万円の追加入金を要求されてこの質問を投稿しているという状況のようです。

1. ネットで知り合った外国人から指定されたサイトでの投資を勧誘された。

2. 入金は国内の個人名義の銀行口座を指定された。

3. 最初は出金できていた。

4. 大金を出金しようとすると意味の分からない名目で追加入金を繰り返し要求される。

といった経緯はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺の経緯と合致しています。とにかくこの質問投稿に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。このサイトはスマホ用と思われ、かなり縦長なのでトップページを上半分、下半分に分けて以下にキャプを示します。

▼ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home)

このサイトには左上のキャプに見えるように仮想通貨の相場情報などもあって仮想通貨取引所のサイトのようにも見えるのですが、右上に示したトップページの後半部の記述を読むとマイニングで利益を得るのが主要な目的のサイトのようです。

さらに右に示したのがこのサイトのログイン画面です。表示言語はこのログイン画面で選択するようになっていて英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語からの選択になっています。

それからこのサイトには連絡先や運営者に関する情報が全く見当たりません。登録してログインすれば何か情報が出てくるのかもしれませんが、連絡先や運営者に関する情報は登録しない状態でも開示されているべきでしょう。

次に画像検索で見つかってきた表題2番目以降のサイトについてもやはりトップページを前半、後半に分割する形で以下にキャプを順に示していくことにします。

▼デファイ・ユニ (https://www.defi-uni.org/#/home)

▼デファイ・ユニ (https://defi-uni.net/#/home)

▼チェーンリンク (https://www.chainlimk.net/#/home)

7つのサイトはトップページの比較で互いに非常によく似ていることが明らかです。最も目立つ違いは最後のBitRexのサイトで冒頭部の画像が他のサイトと異なることです。BitRexの冒頭部には

>カーニバルマーチ

>契約両替キャンペーン

>第2段開催!

といった記述が見えるので期間限定のキャンペーン向けの特別仕様になっているから他のサイトとは異なるのかもしれません。実際問題、この部分はスライドショー形式で3つの画像が入れ替わりで表示されるようになっていて2番目、3番目のパターンは本項で検証対象としている7つのサイトで全て同じです。例えば左下にジャストフォレックスゴー、右下にはBitRexの2番目の画像パターンが表示されている状態でのキャプ画像を示します。

2つのサイトは互いに全く同じに見えます。キャプは省略しますが、スライドショー形式で入れ替わる3番目の画像パターンも7つのサイトで全く同じです。

さらにログイン画面についても比較していきます。まず表題2番目のデファイ・ユニ (https://www.defi-uni.org/#/home) のログイン画面を左下に、表題3番目のデファイ・ユニ (https://defi-uni.net/#/home) のログイン画面を右下に示します。

同様に表題4番目のTIDEXRのログイン画面を左下に、表題5番目のWeb3のログイン画面を右下に示します。

最後は表題6番目のチェーンリンクのログイン画面を左下に、表題7番目のBitRexのログイン画面を右下に示します。

最初に書いてある「ようこそ」に続いてサイト名が出てくるのでその部分だけは異なりますが、それ以外は7つのサイトがこのログイン画面でも全く同じに見えます。プルダウンメニューに示されている表示言語の選択肢も英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の6つで共通です。これら7つのサイトが同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられていることは間違いないものと考えます。

そしてこれら7つのサイトには連絡先情報が全くありません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下には表題最初のジャストフォレックスゴーと表題6番目のチェーンリンクのWho Is 情報のキャプを示します。まずジャストフォレックスゴーの場合です。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年4月21日です。本項の冒頭で引用したジャストフォレックスゴーで出金できなくなったというYahoo知恵袋への投稿が2023年5月10日付ですから開設から1ヶ月も経過しない内に被害者が出ていることになります。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報ですが、多くの項目が非開示となっていて開示されている情報は以下に書き出した情報だけです。

登録者所属機関名:qiming

所在地:AE (アラブ首長国連邦)、ドバイ

次は表題6番目のチェーンリンクのWho Is 情報を示します

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年3月23日でやはりかなり新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報の中で開示されているのは所在地が「HEBEI, CN」であるということだけです。これは中国の河北省を意味するものと思われます。

こうして調べた7つのサイトのWho Is 情報に記されている登録・開設日と所在地の情報を以下にまとめてみます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 所在地

ジャストフォレックスゴー (justforexgo.vip) 2023年4月21日 アラブ首長国連邦・ドバイ

デファイ・ユニ (www.defi-uni.org) 2023年4月21日 アラブ首長国連邦・ドバイ

デファイ・ユニ (defi-uni.net) 2023年4月21日 アラブ首長国連邦・ドバイ

TIDEXR (www.tidexr.net) 2023年4月29 アラブ首長国連邦・ドバイ

Web3 (dex-web3.com) 2023年2月22 アラブ首長国連邦・ドバイ

チェーンリンク (www.chainlimk.net) 2023年3月23 中国・河北省

BitRex (bitrex.cc) 2023年314 アラブ首長国連邦・ドバイ

7つのサイトの内、チェーンリンクを除く6つのサイトで登録者の所在地がアラブ首長国連邦・ドバイになっています。しかしこれらのサイトが実際にアラブ首長国連邦のグループによって運営されているならばサイトの表示言語の選択肢が英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の6つであり、アラブ首長国連邦の公用語であるアラビア語に対応していないことに強い違和感があります。またこれら7つのサイトは明らかに同じグループによるサイトとしか思われませんが、チェーンリンクの場合のみ所在地が中国・河北省になっていることからこの所在地情報は信頼出来るものかどうか非常に疑わしいです。

サイトの登録・開設日はいずれのサイトもかなり新しく、最も古いWeb3というサイトでも2023年2月22日の登録・開設です。この検証は2023年5月中旬に書いているのでWeb3のサイトでも開設から3ヵ月未満です。そして最初の3つのサイト、ジャストフォレックスゴーと2つのデファイ・ユニというサイトはサイトの登録・開設日さえ2023年4月21日で同じです。短期間で7つのサイトが開設されていることからもこれらのサイトが同じグループによるサイトである可能性が濃厚と考えます。

そしてこれらのサイトの情報開示は明らかに不充分・不適切です。サイトには連絡先情報が何も開示されていませんが、マイニングで利益を出すシステムを提供するという案件ならばどこかにマイニングマシンを稼働させているマイニングファームが存在していなければならないはずです。マイニングで利益を出すと主張するならば運営者の連絡先情報だけでなく、マイニングファームの所在地やその規模なども明らかにするべきです。そうした情報を開示せずにマイニングで利益を出すと主張されても本当にマイニングが行われているかどうかさえ怪しいです。さらに少なくとも最初に引用したようにジャストフォレックスゴーについては出金出来なくなっているという被害報告が出ています。その被害事例の勧誘された経緯などはまさに「検証63」で説明した中国系と思われる詐欺グループの勧誘の手口に合致しており、これらのサイトもやはり中国系のグループによる非常に危険なサイトの可能性が高いように思われます。またそもそもこれだけ互いに非常によく似たサイトが少なくとも7つ存在するという時点でこれらのサイトの信頼性は疑わしいです。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではないと結論せざるを得ません。


●XM (https://xmjap.com/#/home)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) 以下の7つのサイトと明らかに似たサイトなのでここで検証します。まずYahoo知恵袋に出てきた質問を引用しますがこの質問の時点で既にかなりの金額を失ってしまっているようです。

2023年5月25日投稿

取引を始めてしまった経緯が全く分かりませんが、とにかく表題のXMというサイトで取引を始めてしまい、数字の上ではかなり利益が出たようですが、

>儲け分の手数料30%請求され、550万払いました

ということですが、さらにマネーロンダリングの疑いが生じているということで保証金という名目で48万7500円の追加入金を要求されているという状況のようです。出金しようとすると意味の分からない名目で次々と追加入金を要求してくるといった状況はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われるグループによる手口と合致します。そして総額でどれほどの金額を失ってしまったのか分かりませんが、相当に大きな金額の被害ということになりそうです。

ともかくこの投稿に記されていたURLアドレスのサイトの画像を左下に示します。このサイトはかなり長いサイトなので前半、後半と分けてまずは前半部分の画像です。そしてこのサイトは最初に書いたように上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) 以下のサイト似ているので比較対象の為にジャストフォレックスゴーのサイトの相当部分のキャプを右下に示します。

この前半部分の比較でも本項の検証対象であるXMというサイトとジャストフォレックスゴーのサイトには共通点が見つかります。例えばメニューの8つの項目名を比較すると「クイック入金」「ヘルプローン」「両替」「プロモーション」「DEFIマイニング」「担保貸付」「Coin-M Futures」と最初の7つまで全く同じですし、それぞれの項目に添えられているアイコンも色違いですが一致しています。最後の8番目の項目名だけXMでは「指値注文」、ジャストフォレックスゴーでは「ダウンロード」となっていて一致しません。

しかし、8つのメニュー項目が並ぶ部分に続いて出てくる仮想通貨の相場を示す部分は互いに非常によく似ています。いずれのサイトでもBTC (ビットコイン)、ETH (イーサリアム)、EOS (イオス)という3つの仮想通貨の相場が示されており、表示形式もよく似ています。

さらに以下ではこれら2つのサイトの後半部を比較します。やはり左下がXM、右下がジャストフォレックスゴーのキャプ画像です。

サイトの後半部を比較するとXMとジャストフォレックスゴーのサイトはいよいよ明らかに互いに似ていることが分かります。説明文や説明文の日付まで全く同じです。

さらに以下はログイン画面の比較です。やはり左下にXM、右下にジャストフォレックスゴーのログイン画面の画像を示します。

2つのサイトのログイン画面が互いに酷似しているのは明らかです。表示言語の選択肢も英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の6言語で並び順や表示形式まで含めて同じです。これらのサイトが同じテンプレートからコピペで量産されたサイトであることは間違いないでしょう。

それからXMのサイトの冒頭部の背景画像はスライドショー形式で3つのパターンが順に表示されるようになっています。以下はその3つのパターンの背景画像です。

最後の3番目の背景画像には

>登録顧客は500万人を超えています

と記されていますがこれが事実であるかどうかは極めて疑わしいです。この点に関してはまた後述します。

また最初の背景画像パターンには

>日本人トレーダー不動の人気No. 1

>現在日本人向けサービスを提供している海外FX業者の中で最も人気を集めているのがXM (エックスエム) です。

と書かれています。さらに表示言語を英語にした場合の最初の背景画像パターンを以下に示します。

英語版で見ても

>Japan's trading volume ranking NO. 1

>Among the overseas FX companies that currently provide services for Japanese the most popular one is XM.

という日本語版と同じ内容が記されています。このサイトが日本人を標的にしているのは間違いないでしょう。

そしてこのXMというサイト名やロゴはXM (https://www.xm.com/) という別個の海外FX業者の名称やロゴを盗用したものと思われます。 本項で検証しているXM (https://xmjap.com/#/home) のロゴを左下に、右下には本家と思われるXM (https://www.xm.com/) のロゴを示します。全く同じにしか見えません。

ちなみに日本人の多くが口座開設しているのは日本語表示に対応してないXM (https://www.xm.com/) ではなく、同じ系列の日本語に対応しているXM TRADING (XMトレーディング https://www.xmtrading.com/jp/) と思われます。またXMの名称やロゴを盗用した偽サイトと思われるものはこれまでにも複数確認されています。具体的には以下のサイトがXMの名称やロゴを盗用したサイトとして確認されている仮想通貨取引所など仮想通貨関連のサイトの例です。

「検証92」XM (http://www.xm822.xyz/、スマホ用サイト:http://wap.xm822.xyz/#/pages/personal/login/login)

「検証95」XM (https://www.xmcep.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.xmcep.com/#/)

「検証99」XM (https://www.xmpra.com/#/、スマホ用サイト:https://www.xmpra.com/h5)

「検証112」XM (https://www.xmsite-coin.com/m/#/)

さらに本物のXM (https://www.xm.com/) は基本的にFX業者であり、FXの偽サイトも確認されていて本サイトの姉妹サイトの「検証61」で以下のサイトを検証対象として取り上げています。

▼XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmusa.net/jp)

▼XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmusafx.com/jp)

▼XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://xmjp.cc/jp)

▼XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.fxglobalxm.com/en)

▼XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xm-jp.com/)


そして本項で検証しているXM (https://xmjap.com/#/home) のサイトには連絡先情報が見当たりません。そこで例によってWho Is 情報を確認しました。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年3月10日です。本項の最初に引用した本サイトに関するYahoo知恵袋への質問が2023年5月25日付ですからサイトの開設から2ヶ月半しか経過していません。さらに赤枠で囲った部分には登録者に関する情報が記されているはずですが登録者の所在地が「dubai, AE」となっています。これはアラブ首長国連邦のドバイを意味すると思われます。しかし本サイトの表示言語の選択肢は上で示したように英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の6言語です。アラブ首長国連邦に本拠があるならアラブ首長国連邦の公用語であるアラビア語に対応していないのはおかしいでしょう。

さらに以下はこのサイトへのアクセス状況を調べた結果です。

上で示したサイト冒頭部の背景画像のパターンの1つには

>登録顧客は500万人を超えています

という記述がありましたが、1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字がいずれも検出限界以下になっています。サイト自体がかなり新しいことと併せ、このサイトが500万人の顧客を獲得しているとは到底思えません。サイトの記述は全く信用出来ません。

さらに最初に引用したようにこのサイトでは非常に大きな被害を受けたと思われる被害者からの投稿が確認されていて非常に危険なサイトとしか思われません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

このサイトと同じXMという名称でサイトの見かけも非常によく似たXM (https://mxtickfx.com/#/home) というサイトが見つかってきました。以下で検証しているので参照してください。尚、本項で検証対象としたXM (https://xmjap.com/#/home) というサイトは2024年4月中旬の時点で既に閉鎖されているようです。


●CoinMeta (コインメタ https://www.coin-meta.com/#/home)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証した一連のサイトと同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まずYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年7月5日投稿

SNSで知り合った外国人に投資を勧誘されて被害に遭ったとあります。状況がよく分かりませんがやはり「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われるグループによるサイトの可能性が高いように思われます。とにかくこの質問投稿に記されていた表題のサイトに行ってみると既に書いたように上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) 以下のサイトと非常によく似たサイトであることが分かりました。以下には本項の検証対象であるコインメタと比較対象として上で検証したジャストフォレックスゴーのサイトのキャプ画像を並べて示します。スマホ用と思われるかなり縦長のサイトなので前後半に2分割しますが、左下がコインメタ、右下がジャストフォレックスゴーのサイトの画像です。

さらに同じ2つのサイトの後半部分です。やはり左下がコインメタ、右下がジャストフォレックスゴーのサイトの画像です。

2つのサイトは互いに酷似しています。マイニングに関する説明文が書かれているのでこのサイトは仮想通貨取引所というよりはマイニングで利益が得られるという主張のサイトなのだと思われます。

さらに以下はログイン画面の比較です。やはり左下にコインメタ、右下にジャストフォレックスゴーのログイン画面の画像を示します。

改めて指摘するまでもなくこれら2つのサイトは互いにそっくりで。表示言語の選択肢も英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の6つで共通です。

そして上で検証してきた一連のサイトと同じでこのサイトにも連絡先情報が何もありません。そこで例によってWho Is 情報を確認しましたが開示されている情報はわずかです。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年2月22日となっています。そして赤枠で囲った部分に示されている登録者に関する情報ですが、所在地がアラブ首長国連邦 (UAE) のドバイであるということだけしか示されていません。しかしUAEに運営グループがあるなら表示言語の選択肢 (英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の6つ) の中にUAEの公用語であるアラビア語が含まれていないのはおかしいでしょう。信用できる情報とは思われません。

またこのサイトはマイニングで利益が得られるというサイトだと思われるのですが、運営グループの所在だけでなく、マイニング事業の核であるマイニングファームが何処にあってどれほどの規模があるのかといった情報も開示されていません。マイニングファームの情報なしにマイニング事業で利益を出すと主張されても信憑性を高く評価することは到底出来ません。

そして詳しい状況は分かりませんが、最初に引用したYahoo知恵袋への質問投稿によれば既に出金出来ないという被害事例が出ているようであり、非常に危険なサイトとしか思われません。このサイトでの投資は決して推奨できません。


●Indoda-x (https://indodox.com/#/home)

●Indoda-x (https://indoda-x.net/#/home)

●Indoda-x (https://indoda-x.com/#/home)

●HF (https://hfmarkets001.com/#/home)

●JustForexGo (ジャストフォレックスゴー https://justforex-go.com/#/home)

●Meta Staking (メタステーキング https://metastaking.online/#/home)

●Meta Staking (メタステーキング https://mstaking.online/#/home)

最初のIndoda-x (https://indodox.com/#/home)というサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の6つのサイトはサイト名の検索や画像検索で見つけてきたサイトです。そしてこれらのサイトは上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) 以下のサイトと明らかに似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われ、サイトの記述からはマイニングで利益を出すというサイトのようです。

Indoda-xというサイトが3つありますがそれぞれURLアドレスが異なります。また表題5番目のジャストフォレックスゴーという名称のサイトは上で検証した同じサイト名のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) とは名称が一致しているだけでなく、見かけもそっくりですがURLアドレスが異なる別個のサイトです。

まず最初のIndoda-x (https://indodox.com/#/home)というサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年7月29日投稿

勧誘された経緯が全く分かりませんが、入金方法が日本国内の銀行の個人名義の口座を指定されての入金であったこと、最初の2回は普通に出金できたので信頼できるサイトだと思い込んでしまったということのようです。そして3度目の出金で支障が生じたようで詐欺の可能性に気が付いてこの質問を投稿しているという状況と思われます。

とにかくこの質問投稿に記されていたURLアドレスにアクセスしてみました。すると既に書いたように上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) 以下のサイトと非常によく似たサイトであることが判明しました。かなり縦長のサイトなので前半、後半に分けて上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) のサイトと比較します。左下が本項で検証し対象としているIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のサイトの前半部、右下が比較対象のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) の前半部です。

同様に左下が本項で検証し対象としているIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のサイトの後半部、右下が比較対象のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) の後半部です。

この後半部に記されている文章から判断してこれらのサイトは上で検証してきたサイトと同じく、仮想通貨のマイニングで利益を出すというサイトのようです。

さらに以下はログイン画面の比較です。やはり左下が本項検証対象であるIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のサイトのログイン画面、右下が比較対象のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) のログイン画面です。表示言語の選択肢はいずれの場合も英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語となっています。

Indoda-x (https://indodox.com/#/home) のサイト比較対象のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) のサイトと酷似していて明らかに同じテンプレートから量産されたサイトであることが分かります。またこの時点では左上のログイン画面に書いてあるように「Indodox」というサイト名だったことが分かります。

ところがこのサイトはこの検証を書く為に再度確認したところ、左下に示したように冒頭部の画像が置き換えられていました。以下に2つの画像パターンを示します。さらに右下に示したログイン画面を見るとサイト名も「Indodox」から「Indoda-x」に変更されていました。

そこで「Indoda-x」というサイト名で検索してみたところ、見つかってきたのが表題2番目のIndoda-x (https://indoda-x.net/#/home) と3番目のIndoda-x (https://indoda-x.com/#/home) というサイトです。それらのサイトについても画像を以下にします。まずは表題2番目のIndoda-x (https://indoda-x.net/#/home) についてサイトの前半部とログイン画面を以下に示します。

次は3番目のIndoda-x (https://indoda-x.com/#/home) について同様にサイトの前半部とログイン画面を以下に示します。

これら改称したIndoda-x、さらに新たに見つかってきた2つのIndoda-xというサイト、計3つのIndoda-xというサイトは互いに全く区別出来ません。

さらに表題4番目以降のサイトについても同様にサイトの前半部とログイン画面の画像を示していきます。まずは表題4番目のHF (https://hfmarkets001.com/#/home) というサイトについて画像を示します。

次は表題5番目のジャストフォレックスゴー (https://justforex-go.com/#/home) の画像を示します。

次は表題6番目のメタステーキング (https://metastaking.online/#/home) の画像を示します。

最後は表題7番目のメタステーキング (https://mstaking.online/#/home) の画像を示します。

表題4番目以降の4つのサイトは互いに酷似していますし、上で検証したIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のサイトがIndoda-xに改称する前のIndodox時代のサイト、上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) 以下のサイトとも殆ど区別出来ないほど非常によく似ています。明らかに同じテンプレートからコピペで立ち上げられたサイトでしょう。表示言語の選択肢を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 表示言語選択肢

Indoda-x (indodox.com) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語

Indoda-x (indoda-x.net) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語

Indoda-x (indoda-x.com) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語

HF (hfmarkets001.com) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語

ジャストフォレックスゴー (justforex-go.com) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語

メタステーキング (metastaking.online) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語

メタステーキング (mstaking.online) 英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語

表示言語の選択肢も7つのサイトで互いによく似ています。

次にこれらのサイトで連絡先情報を探しましたが何の情報もありません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。Who Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日と登録者の所在地を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 所在地

Indoda-x (indodox.com) 2023年7月21日 アラブ首長国連邦・ドバイ

Indoda-x (indoda-x.net) 2023年7月28 アラブ首長国連邦・ドバイ

Indoda-x (indoda-x.com) 2023年7月28日 アラブ首長国連邦・ドバイ

HF (hfmarkets001.com) 2023年314 アラブ首長国連邦・ドバイ

ジャストフォレックスゴー (justforex-go.com) 2023年4月21 アラブ首長国連邦・ドバイ

メタステーキング (metastaking.online) 2023年6月8日 アラブ首長国連邦・ドバイ

メタステーキング (mstaking.online) 2023年6月8日 アラブ首長国連邦・ドバイ

登録者の所在地はいずれの場合もアラブ首長国連邦 (UAE) のドバイになっています。しかし既に示したようにこれらのサイトでは表示言語の選択肢が英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、(+タイ語) となっていてアラブ首長国連邦の公用語であるアラビア語に対応しているサイトは1つもありません。アラブ首長国連邦にこれらのサイトの運営元が実在するとは到底思えません。

最初に引用したように最初のIndoda-x (https://indodox.com/#/home) については出金出来なったという被害報告が確認されていますし、これらのサイトは到底信頼出来る投資先とは思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●XYT (https://xytjp.net/#/home)

Yahoo知恵袋に2件の質問投稿が出てきたサイトで上で検証したジャストフォレックスゴー以下のサイトと非常によく似ているのでここで検証します。まずこのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年12月2日投稿

詳しい状況は分かりませんが、どうやらネットで知り合った人物にXYTというサイトでの投資を勧められたようです。

2023年12月7日投稿

この質問でも詳しい状況は分かりませんが、やはりXYTというサイトでの投資を勧誘されて既に入金してしまい、出金に困難が生じているようです。出金しようとすると電信為替申請費用などという意味不明の名目で追加入金を要求され、その追加入金にも応じてしまったようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致するように思われます。

とにかくこれらの質問投稿に出てきたXYTというサイトにアクセスしてみました。左下にトップページ、右下にログイン画面の画像を示します。

このサイトは上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) などのサイトと極めてよく似ています。間違いなく同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトでしょう。表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、香港語、ベトナム語、タイ語、スペイン語となっています。そしてこのサイトの場合も上で検証した一連のサイトと同じで運営者に関する情報が何も開示されていません。例によって確認したサイトのWho Is 情報は以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年6月30日となっています。また赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報で開示されている部分を以下にまとめます。

登録者所属機関: Li Zhong Wen

所在地: 中国・江蘇省

開示されているのはこれだけです。登録者所属機関名の「Li Zhong Wen」は機関名というよりも中国系の人物の個人名ではないかという気がしますが、はっきりしたことは分かりません。ともあれ最初に引用したXYTに関するYahoo知恵袋の投稿からこのサイトでの投資の勧誘が行われており、さらに事実上、出金出来なくなっているという報告があることから非常に危険なサイトであるとしか思われません。

このサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


※付記

本項で検証したXYTというサイトは2024年4月に確認したところ何の告知もなく既に閉鎖されているようです。


●Bimin Global (Biminグローバル https://biminglobal.com/#/home)

●USDT-wintermute (USDT-ウィンターミュート https://usdt-wintermute.net/#/home)

●USDT-wintermute (USDT-ウィンターミュート https://usdt-wintermute.com/#/home)

●IXX (https://coinlxx.com/#/home)

●ledgerx (https://ledgerx.net/#/home)

最初のBiminグローバルはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、残りの4つは画像検索で見つけてきたサイトです。これらのサイトは互いによく似ているだけでなく、上で検証してきた一連のサイト、特にIndoda-xという名称の3つのサイトによく似ているようで明らかに同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。

まず最初のBiminグローバルについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年9月9日投稿

質問はこれだけでどういう経緯でこの質問をしているのか全く分かりませんが、投資の勧誘を受けている可能性が高いように思われます。とにかく「bimin global」を検索して見つかってきた表題最初のBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home) のサイトのトップページ前半のキャプ画像を左下に、右下には上で検証したIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のサイトのトップページ前半のキャプを比較対象として再掲します。

同様にトップページの後半についても左下にBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home)右下には上で検証したIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のキャプ画像をします。

さらに以下はログイン画面の比較です。やはり左下にBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home)、右下には上で検証したIndoda-x (https://indodox.com/#/home) のキャプ画像を示します。

表示言語の選択肢はいずれのサイトでも英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語の5言語になっています。要するにこれら2つのサイトはサイト名やURLアドレスが異なっていても互いに極めてよく似ています。さらに表題2番目以降のサイトについても画像を示していきますがこれらのサイトと非常によく似ています。

まず表題2番目のUSDT-ウィンターミュート (https://usdt-wintermute.net/#/home) のサイト前半部を左下に、表題3番目のUSDT-ウィンターミュート (https://usdt-wintermute.com/#/home) のサイト前半部を右下に示します。

トップページ前半部については上で検証してきた一連のサイトと非常によく似ています。しかし以下に示す後半部についてはこれまで検証してきたサイトと明確な違いがあります。左下がUSDT-ウィンターミュート (https://usdt-wintermute.net/#/home) の半部、右下がUSDT-ウィンターミュート (https://usdt-wintermute.com/#/home) の半部です。

このトップページ後半部についてはここまで検証してきたサイトに存在していたマイニングとか出金に関する説明文が存在せず、結果としてこの後半部は非常に短くなっています。

さらにログイン画面を示します。ここでも左下がUSDT-ウィンターミュート (https://usdt-wintermute.net/#/home) のログイン画面、右下がUSDT-ウィンターミュート (https://usdt-wintermute.com/#/home) のログイン画面です。

いずれのUSDT-ウィンターミュートのサイトでも表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語に加えてタイ語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、香港語の10言語となっています。

次は表題4番目のIXX (https://coinlxx.com/#/home) のトップページ前半を左下、表題5番目のledgerx (https://ledgerx.net/#/home) のトップページ前半を右下に示します。

この前半部については上で検証してきた一連のサイトと極めてよく似ています。

次はIXX (https://coinlxx.com/#/home) のトップページ半を左下、ledgerx (https://ledgerx.net/#/home) のトップページ後半を右下に示します。

IXXのサイトのトップページ後半部は上に示した2つのUSDT-ウィンターミュートのサイトの場合と似ていてマイニングなどに関する記述が存在せず、短くなっています。一方のledgerx場合はBiminグローバルなどと同じで前項までに検証した一連のサイトと同じかと思ったのですが、よく見ると示されている文章がマイニングに関するものではなく、レンディングに関する文章になっています。仮想通貨のマイニングで利益を出すという話とレンディング (貸し出し) で利益を出すという話は似てはいても明らかに別の話です。マイニングやレンディングに関する記述のない2つのUSDT-ウィンターミュート、IXXの計3つのサイトは普通に考えれば仮想通貨取引所のサイトということになるかと思われます。

さらに以下はログインページの比較です。やはり左下がIXX、右下がledgerxのログインページの画像です。

IXXの表示言語の選択肢は2つのUSDT-ウィンターミュートの場合と同じで英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語タイ語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、香港語の10言語となっています。一方でledgerxのBiminグローバルなどの場合と同じで英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語の5言語からの選択になっています。

そして本項の検証対象である5つのサイトは互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証したジャストフォレックスゴー以下のサイトとも非常に似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトとしか思われません。


次にこれらのサイトで連絡先情報を探しましたがやはり何の情報もありません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。Who Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日と登録者の所在地を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 所在地

Biminグローバル (biminglobal.com) 2023年813 アラブ首長国連邦・ドバイ

USDT-ウィンターミュート (usdt-wintermute.net) 2023年7月6 アラブ首長国連邦・ドバイ

USDT-ウィンターミュート (usdt-wintermute.com) 2023年7月6 アラブ首長国連邦・ドバイ

IXX (coinlxx.com) 2023年827 アラブ首長国連邦・ドバイ

ledgerx (ledgerx.net) 2023年58 記載なし

登録者の所在地は記載がないledgerxの場合を除いていずれもアラブ首長国連邦 (UAE) のドバイになっています。しかし既に示したようにこれらのサイトでは表示言語の選択肢が英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語などとなっていてアラブ首長国連邦の公用語であるアラビア語に対応しているサイトは1つもありません。アラブ首長国連邦にこれらのサイトの運営元が実在するとは到底思えません。サイトの登録・開設日は最も古いledgerxの場合でも2023年5月8日となっていていずれもかなり新しいサイトです。

これらのサイトについて被害事例が確認されているわけではありませんが、上で検証した同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトの幾つかについては最初のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.vip/#/home) など被害報告が確認されていることなど考えると本項で検証した5つのサイトについても投資先として信頼出来るとは思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを推奨します。


※付記

本項で検証したBiminグローバル以下の5つのサイトは2024年4月に確認したところ何の告知もなく既に閉鎖されているようです。


●Liquid (リキッド https://liquid1.top/#/home)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してきた一連のサイト、特に3つのIndoda-XというサイトやBiminグローバル以下のサイトと非常によく似ていて明らかに同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まずこのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年12月23日投稿

「友人」に勧誘されて表題のリキッドというサイトで取引を行い、利益を得ることが出来たが出金しようとしたところ10%の国税の支払いが必要と言われて出金出来ないという状況のようです。こうした税金名目での追加入金は「検証63」の冒頭で説明している中国系と思われる詐欺グループによる詐欺のパターンに当てはまります。海外の取引所が源泉徴収に対応しているわけがないですし、仮に源泉徴収するにしても利益の一部を留保すれば済むことですから明らかにおかしな追加入金の要求と考えられます。投資を勧誘してきた「友人」がどのような人物だったのかについては情報がありません。とにかくこの質問に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみると既に書いたように上で検証してきた一連のサイトと明らかに似たサイトであることが判明しました。以下に画像を示します。左下がトップページの前半、右下がトップページの後半です。

比較の為に上で検証したBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home) のトップページの画像を以下に再掲します。左下がトップページの前半、右下がトップページの後半です。

説明するまでもなくリキッドのサイトはBiminグローバルのサイトに酷似しています。さらに以下ではログイン画面を比較します。左下がリキッドのログイン画面、右下がBiminグローバルのログイン画面です。

このログイン画面も非常によく似ています。表示言語の選択肢も英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語の5言語からの選択になっていて全く同じです。

そしてリキッドのサイトにもBiminグローバルなどの場合と同じで連絡先情報などが何もありません。例によってサイトのWho Is 情報を確認しましたが開示されている情報はわずかです。

サイトの登録・開設日は2023年12月21日、登録者の所在地はBiminグローバルなどの場合と同じく、アラブ首長国連邦ドバイとなっています。本項の冒頭で引用したリキッドのサイトに関するYahoo知恵袋への質問投稿の日付が2023年12月23日ですからサイトが開設されたわずか2日後にYahoo知恵袋に質問が出ていることになります。リキッドでの口座開設を勧めてきた「友人」という人物は自分で使って推奨出来ると思ったから口座開設を勧めたのではなく、明らかにサイトの運営側、すなわち詐欺グループに属している人物としか思われません。

改めて結論するまでもなくこのサイトでの投資は絶対に避けるべきです。


※付記

本項で検証したリキッドというサイトは2024年4月に確認したところ何の告知もなく既に閉鎖されているようです。


●Buda (https://buda-vip.net/#/home)

●Buda (https://buda-vip.com/#/home)

●MDEX (https://mdexvip.net/#/home)

●XM (https://mxtickfx.com/#/home)

最初のBuda (https://buda-vip.net/#/home) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の3つのサイトは画像検索などで見つかってきたサイトで本ページの上で検証してきたサイトと明らかに似ているのでここで検証します。いずれについてもサイトの記述を見ると仮想通貨の取引所というよりはマイニングに重点があるサイトのようです。

まず最初のBuda (https://buda-vip.net/#/home) についてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2024年4月6日投稿

この質問をするまでの経緯は全く分かりませんが、最後のお礼コメントで

>友達に報告します

とあるので質問者の友達がこのサイトでの投資を勧誘されたということなのではないかと思います。そして添えられている画像から質問対象のBudaというサイトのURLアドレスを読みとることが出来ますし、上で検証してきたBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home) 以下のサイトと似ていることにも気が付きました。まずこのBudaというサイト、さらに表題2番目の同じBudaという名称でURLアドレスが異なるサイト、表題3番目のMEDXというサイト、計3つのサイトのトップページの画像を前半、後半に2分割して以下に示します。

▼Buda (https://buda-vip.net/#/home)

これら3つのサイトのトップページは明らかに互いに酷似していますし、上で検証してきたBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home) 以下の幾つかのサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為にBiminグローバルのトップページの画像を再掲します。

尚、これらのサイトでは冒頭部の背景画像の部分がスライドショー形式で3つのパターンが繰り返し示されるような設定になっています。以下は表題最初のBuda (https://buda-vip.net/#/home) のサイト冒頭部の2番目、3番目のパターンの画像です。

上で引用したYahoo知恵袋への2024年4月6日付の投稿に添付されていた画像は右上に示した3番目のパターンに一致しています。

さらに表題4番目のXM (https://mxtickfx.com/#/home) というサイトについても同様にトップページの画像を前半、後半に分けて以下に示します。

このサイトは冒頭部以外の部分で上で示してきた一連のサイトと明らかに似ていますし、冒頭部を含めて上で検証し、以下に画像を再掲したXM (https://xmjap.com/#/home) というサイトと非常によく似ています。

またXMというサイト名やロゴなどはに書いたXM (https://xmjap.com/#/home) の検証の中で指摘しましたがXM (https://www.xm.com/) という海外FX業者、同じ系列の日本語に対応していて多くの日本人が口座を開設していると思われるXM TRADING (XMトレーディング https://www.xmtrading.com/jp/) のサイト名やロゴを盗用しているものと思われます。

次に本項で検証対象としている4つのサイトについてログイン画面を示します。まず左下がBuda (https://buda-vip.net/#/home) のログイン画面、右下が表題2番目のBuda (https://buda-vip.com/#/home) のログイン画面です。

同様に左下が表題3番目のMDEX (https://mdexvip.net/#/home) のログイン画面、右下が表題4番目のXM (https://mxtickfx.com/#/home) のログイン画面です。

これらログイン画面についても4つのサイトは互いに非常によく似ていますし、上で検証してきた一連のサイトのログイン画面とも非常によく似ています。同じテンプレートから同じグループによって量産されたサイトと考えて間違いないと判断します。

表示言語はいずれのサイトでも英語、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語の5言語に対応しており、表題3番目のMDEX (https://mdexvip.net/#/home) の場合のみさらにタイ語にも対応しているようです。

そしてこれらのサイトには連絡先情報とか金融ライセンスに関する情報が全く見当たりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが開示されている情報はわずかでしかも信用出来ません。以下には表題最初のBuda (https://buda-vip.net/#/home) のWho Is 情報を示します。 

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2024年2月26日となっています、この検証を書いている2024年4月中旬時点で2ヶ月も経過していない新しいサイトということになります。さらに赤枠で囲った部分に記されている登録者情報は殆どの項目が非開示となっていて断片出来な所在地だけが示されているのですが、国名がUS (アメリカ) となっているのに州名の項目が「South Australia (南オーストラリア州)」となっていて明らかにおかしいです。南オーストラリア州は指摘するまでもなく、アメリカの州ではなく、オーストラリアの州ですから国名と州名が矛盾しているのです。

本項の検証対象である4つのサイトについて登録・開設日と登録者の所在地情報を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者所在地

Buda (buda-vip.net) 2024年2月26日 アメリカ・南オーストラリア州

Buda (buda-vip.com) 2024年2月26日 アメリカ・南オーストラリア州

MDEX (mdexvip.net) 2024年115 アメリカ・南オーストラリア州

XM (mxtickfx.com) 2024年2月1 アメリカ・南オーストラリア州

いずれも2024年になってから開設された新しいサイトであり、登録者の所在地はアメリカの南オーストラリア州という有り得ない表記になっています。全く信用出来ません。

改めて結論するまでもないと思いますがこれらのサイトに関する情報開示は明らかに不充分、不適切であり、投資先として到底信用出来るとは思われません。特にこれらのサイトと非常によく似ている上で検証したBiminグローバル (https://biminglobal.com/#/home) 以下のサイトやXM (https://xmjap.com/#/home) といったサイトが軒並み何の告知もなく閉鎖されていること、幾つかのサイトについては出金出来なくなったという報告が確認されていることを考えればこれらのサイトも突然閉鎖される可能性が高い非常に危険なサイトとしか思われません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

表題4番目のXM (https://mxtickfx.com/#/home) が日本人の口座開設が多い海外FX業者・XM TRADING (XMトレーディング https://www.xmtrading.com/jp/) のサイト名やロゴを盗用しているという指摘をしました。そしてテレビ静岡ニュースからYoutubeに投稿されている以下のニュース動画で静岡県警の警官が市民に対して詐欺の手口を説明して詐欺に関して警戒を呼び掛けたという件を報じており、その中にXM (https://mxtickfx.com/#/home) あるいは同じテンプレート由来と思われるサイトが取り上げられているものと考えられる部分が出てきていました。

株価好調が影響か…投資詐欺が急増 SNSでの勧誘に注意呼びかけ 見破るポイントは? 静岡 (テレビ静岡ニュース) 

ニュース動画が短期間で削除される可能性があるので問題の部分の画像も以下に示します。

警察官が詐欺の手口を説明している中で「公式サイト」としてXMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/)、「偽サイト」として表題4番目のXM (https://mxtickfx.com/#/home) あるいは同じテンプレート由来の詐欺目的のサイトが例として取り上げられていたようです。静岡県内で被害が発生したあるいは勧誘されたという事例があったものと考えられます。