検証100

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。大半のサイトは日本語対応しており、さらに少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されていて、無登録の違法業者と考えられます。さらにこれらのサイトは何の告知もなく続々と閉鎖されているようであり、詐欺目的のサイトであることを強く疑わざるを得ません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証38ページ目です。「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112」「検証113」「検証114」「検証115」「検証116」「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●Uwin (https://www.btcuwin.com/、スマホ用サイト:https://m.www.btcuwin.com/)

●bitbis (https://www.bitbissv.com/、スマホ用サイト:http://m.bitbissv.com/#/home)

●BZEEX (https://btclub.cn/、スマホ用サイト:https://m.btclub.cn/)

●聚合国际 (https://worldjuhe.com/、スマホ用サイト:https://m.worldjuhe.com/)

●金达国际 (https://www.jindaonline.com/、スマホ用サイト:https://m.jindaonline.com/#/home)

●HTA Exchange (HTAエクスチェンジ https://www.hta-coin.com/、スマホ用サイト:https://m.hta-coin.com/)

●HTA (https://www.hta-ex.com/、スマホ用サイト:https://m.hta-ex.com/)

●Center Wallet (センターウォレット https://www.centerwalletex.com/、スマホ用サイト:https://m.centerwalletex.com/)

●Center Wallet (センターウォレット https://www.hxzqoffline.com/、スマホ用サイト:https://m.hxzqoffline.com/)

●Crypto Future (クリプトフューチャー https://cryptofuture.us/、スマホ用サイト:https://m.cryptofuture.us/)

●MEDIATEK (メディアテック https://bitmediatek.com/、スマホ用サイト:https://m.bitmediatek.com/)

●BS (https://www.joshobit.com/、スマホ用サイト:https://m.joshobit.com/#/home)

●BH (https://bh8.net/、スマホ用サイト:https://m.bh8.net/#/home)

●FxPro (Fxプロ https://www.nftstam.com/、スマホ用サイト:https://m.nftstam.com/#/home)

●Newebtc (https://newebtc.co/、スマホ用サイト:https://m.newebtc.co/#/home)

●RunLan (https://yg-coin.com/、スマホ用サイト:https://m.yg-coin.com/#/home)

●CENTER ASSETS (センターアセッツ https://www.centerassets.org/、スマホ用サイト:https://m.centerassets.org/#/home)

●Newebtc (https://8986vip.cn/)


まず以下のサイトを検証します。

●Uwin (https://www.btcuwin.com/、スマホ用サイト:https://m.www.btcuwin.com/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずこのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への投稿を引用します。

2021年11月18日投稿

meeff (ミーフ) というマッチングサイトで知り合った自称・台湾人のAngela Kim (洪慧珍) と名乗る女性から投資勧誘を受けたということのようです。Facebookへのリンクがあるので行ってみましたが以下に示したようにゴルフ場と思われる場所を背景にしたいかにも裕福そうな若い女性の画像が並んでいます。但しこの女性が勧誘役本人であるかどうかは非常に疑わしいです。

ともかくこの女性が紹介してきたという表題のサイトに行ってみました。まずはスマホ用のサイトのキャプ画像を示します。表示言語の選択肢はキャプには見えませんが英語、韓国語、日本語、香港語の4つです。

このスマホ用サイトでは情報が少ないのでおそらくパソコン用のサイトが存在するのではないかと考えてURLアドレスを少し変えてみると予測通りパソコン用のサイトが見つかってきました。そのパソコン用のサイトの冒頭部のキャプ画像も以下に示します。

この冒頭部に続いては取引されている仮想通貨のリアルタイム相場情報があります。以下に示す14種類の仮想通貨について相場情報が示されています。

ビットコイン (BTC)、イーサリアムクラシック (ETC)、イーサリアム (ETH)、イオス (EOS)、ビットコインキャッシュ (BCH)、ビットコインSV (BSV)、ダッシュ (DASH)、ライトコイン (LTC)、トロン (TRX) まではメジャーな仮想通貨ですがCCTC、MUFG、SBUX、NCVC、METAの5つについては仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で探しても該当がありません。ロゴを見てもMUFGは日本の三菱のスリーダイヤにしか見えませんし、MUFGという名称も三菱UFJ銀行の略号ではないかと考えざるを得ません。但し三菱UFJ銀行 (https://www.bk.mufg.jp/) のロゴはダイヤマークではないようです。さらにSBUXという仮想通貨のロゴもスターバックスコーヒーのロゴにしか見えませんし、METAという仮想通貨のロゴもFacebookの運営会社であるMeta社のロゴにしか見えません。三菱UFJ銀行が仮称・MUFGコインという仮想通貨の発行を検討しているという報道があったのは事実ですし、FacebookがLibra (リブラ) あるいはDiem (ディエム) という仮想通貨の発行を計画していたのも事実ですがそれらが実際に発行されて取引されているとは思えません。

そしてこれら5つの謎の仮想通貨についてはチャートを確認してみました。例えば以下はCCTCという謎の仮想通貨のUSDT建て日足チャートです。

2021年10月27日に0.005USDT (ドル) 台で取引が始まって以来、陰線が1度も出ずに陽線ばかりで右肩上がりの上昇が続き、この検証を書いている2021年11月下旬、上場から1ヵ月弱で120USDT (ドル) を超えています。1ヵ月弱でざっと2万4000倍ほどに暴騰していることになります。本当にこんな暴騰が起こっているのでしょうか?かなり違和感があります。

また以下は同じCCTCという仮想通貨のUSDT建て5分足チャートです。

ローソク足チャートで間断なくローソク足が上ヒゲ、下ヒゲ付きで並んでいるので各5分間に最低4回の取引が成立していることになります。よほど多くの投資家がこの仮想通貨の売買に参加していなければおかしいことになりますが、このUwinというサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のキャプに示すように1日当たりの独立訪問者数が検出限界以下です。

アクセスが非常に少ないのに5分足チャートが間断なく並ぶほど頻繁に仮想通貨の取引が成立しているというのは非現実的としか思えません。

さらに他の4つの謎の仮想通貨、MUFG、SBUX、NCVC、METAについても以下に日足チャートを示します。

いずれの仮想通貨も2021年10月下旬あるいは11月上旬に上場されてから殆ど一方的に右肩上がりの上昇相場になっています。チャートから読み取ると上場時と比べてMUFGは600倍以上、SBUXは約5倍、NCVCは3倍以上、METAは8倍以上と値上がり幅はCCTCの約2万4000倍には及ばないもののせいぜい1ヵ月でこれだけ値上がりしているのが真実となれば興味を惹かれる人は多いと思います。但し既に書いたようにこれらのチャートが本当に現実の市場を反映しているのかについては非常に疑問と考えざるを得ません。

さらにUwinのサイトの検証を続けます。

トップページの冒頭部分、仮想通貨の相場情報に続いてはサイトの特長を説明する部分が出てきます。以下にキャプを示します。

>過去24時間の取引額は545892448ドル (5億4589万2448ドル)

>5年間の専門取引プラットフォーム

>5年間のデジタル資産金融サービス経験

>ユーザー数千万

などと書いてありますが既に説明したようにUwinのサイトへのアクセス数は極めて少ないことが確認されています。ユーザー数千万過去24時間の取引額は5億4589万2448ドルといった記述は到底信用出来ません。また以下にこのサイトのWho Is 情報を示しましたが黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年10月15日となっています。この検証を書いている2021年11月下旬の時点で開設からまだ1ヵ月あまりという非常に新しいサイトであり、「5年間のデジタル資産金融サービス経験」といった記述も到底信用出来ません。

それから上に示したWho Is 情報の赤枠で囲った部分には運営者の断片的な所在地情報が記されています。Hubei, CNと書いてありますがこれは中国の湖北省を意味します。

一方でUwinのサイトは連絡先情報が殆ど開示されていません。わずかに右に示した脚注部分のロゴの下にメールアドレスが記されています。

>service@btcuwin.com

それ以外にメールアドレスの下にFacebook、TwitterなどSNSのアイコンが並んでいるのですがこれらは単なる画像データーになっていてリンクになっていません。クリックすればSNSのアカウントに繋がるように見えて実際にはどこにも繋がっていないのです。

これ以外には私たちについてという項目に以下のような記述があります。

>Uwinは世界的に有名な暗号通貨取引所です、

>プラットフォームの本部は米国にあります。

アメリカに本部があると書いてありますが具体的な住所とか電話番号といった情報がないのです。SNSアカウントへのリンクが見せかけだったことなど考えるときちんと情報開示するつもりはないとしか思われません。

これはやはり最初に引用したYahoo知恵袋への投稿に会った勧誘の経緯など考えても中国系の詐欺グループによる詐欺サイトとしか思われません。勧誘を受けても決して応じるべきではありません。


●bitbis (https://www.bitbissv.com/、スマホ用サイト:http://m.bitbissv.com/#/home)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したUwinのサイトと明らかに似ています。パソコン用、スマホ用のサイトがありますがスマホ用のサイトのURLアドレスは暗号化されていることを示す「https」ではなく暗号化されてないことを示す「http」で始まっています。この時点で仮想通貨取引所のサイトとして論外です。ともかくYahoo知恵袋に出てきた質問を引用しておきます。

2021年10月31日投稿

たったこれだけの質問で何も分からないのですがとにかく検索して見つかってきたのがここで検証するbitbisのサイトです。尚、この質問では「bitbiss」となっていますが、実際に見つかってきたサイトを見ると「bitbis」と「bitbiss」が混在しており、「bitbis」の方が多いようなのでここでは「bitbis」として検証することにします。まず以下がスマホ用サイトのキャプ画像です。

このスマホ用サイトは上で検証したUwinのスマホ用サイトと酷似しています。キャプ画像では確認出来ませんが表示言語の選択肢は英語、韓国語、日本語、香港語の4つでUwinの場合と同じです。さらにパソコン用のサイトについても冒頭部のキャプを示します。

こちらも上で検証したUwinのパソコン用のサイトと非常によく似ています。表示言語の選択肢も英語、韓国語、日本語、香港語で同じです。さらに以下はサイトの特長を簡単なイラスト付きで説明する部分のキャプ画像ですがこの部分もUwinのサイトと極めてよく似ています。

そしてUwinの場合と同様に以下のような記述があります。

>過去24時間の取引額は545892448ドル (5億45221603ドル)

>5年間の専門取引プラットフォーム

>5年間のデジタル資産金融サービス経験

>ユーザー数千万

しかし後述するようにこのサイトへのアクセス数は非常に少なく、またサイトの開設日も2021年7月26日となっていてとてもではありませんが巨額の取引がされているとか、5年間の経験がある数千万人の顧客といった記述は事実とは思われません。

次に以下に示すのがbitbisのサイトで取引されている仮想通貨のリストです。

これもUwinの場合と似ていてビットコイン (BTC)、イーサリアムクラシック (ETC)、イーサリアム (ETH)、イオス (EOS)、ビットコインキャッシュ (BCH)などメジャーな仮想通貨が並んでいますが、最後にBOKという仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で探しても該当が見つからない謎の仮想通貨が出てきます。そしてこの謎の仮想通貨のUSDT建てのチャートを以下に示します。まずは5分足チャートです。

5分足チャートで間断なく、しかも上ヒゲ、下ヒゲ付きでローソク足が並んでいるということは5分間区切りで少なくとも4回以上の取引が成立していることになり、非常に多くの人がこの仮想通貨の取引に参加しているはずということになります。しかしこのbitbisのサイトへのアクセスは既に書いたように非常に少ないようですから本当にこれだけ頻繁に取引が成立しているとは思えません。さらに以下は同じBok-USDTの日足チャートです。

この日足チャートは非常に不自然で上ヒゲ、下ヒゲを含めた4本値がほぼ同じ範囲にかなり長期間収まっているようなチャートになっています。これらのチャートが実際の取引を反映しているかどうかは極めて疑問です。

次に連絡先情報を探しましたがやはり殆ど開示されていません。Uwinの場合と同じで右に示した脚注部分のロゴの下にメールアドレスだけ記されています。

>bitbiss@outlook.com

それ以外にメールアドレスの下にFacebookなどSNSのアイコンが並んでいるのですがこれらもUwinの場合と同じで単なる画像であり、リンクになっていません。クリックしてもどこにも繋がっていない見せかけだけのリンクです。

そこでさらに連絡先情報を探してWho Is 情報を確認しました。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が記されています。既に書いたようにこのサイトが開設されたのは2021年7月26日となっていてサイトの特長をまとめた部分に書かれていた

>5年間のデジタル資産金融サービス経験

といった記述は信頼出来るものとは思われません。そして赤枠で囲った部分に登録者の所在地がshang shui, HKとだけ記されています。これは香港の上水区という地域を意味するようです。情報開示としては極めてお粗末ですし、この情報がどれほど信用出来るかについても非常に疑問です。

それから以下はbitbisのサイトへのアクセス状況解析の結果です。訪問者数は検出限界以下となっています。

サイトの特長をまとめた部分に書かれていた

>ユーザー数千万

という記述はやはり到底事実とは思われません。

結論としてこのbitbisのサイトについて被害報告などは確認されていないものの上で検証したUwinのサイトと非常によく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトであることは間違いありません。さらに画像検索してみると以下で検証対処としていますが非常によく似たサイトが続々と見つかってきておりやはりこれらはコピペで量産された詐欺目的の危険な詐欺サイトの一角でほぼ間違いないものと考えます。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●BZEEX (https://btclub.cn/、スマホ用サイト:https://m.btclub.cn/)

●聚合国际 (https://worldjuhe.com/、スマホ用サイト:https://m.worldjuhe.com/)

●金达国际 (https://www.jindaonline.com/、スマホ用サイト:https://m.jindaonline.com/#/home)

●HTA Exchange (HTAエクスチェンジ https://www.hta-coin.com/、スマホ用サイト:https://m.hta-coin.com/)

●HTA (https://www.hta-ex.com/、スマホ用サイト:https://m.hta-ex.com/)

●Center Wallet (センターウォレット https://www.centerwalletex.com/、スマホ用サイト:https://m.centerwalletex.com/)

●Center Wallet (センターウォレット https://www.hxzqoffline.com/、スマホ用サイト:https://m.hxzqoffline.com/)

●Crypto Future (クリプトフューチャー https://cryptofuture.us/、スマホ用サイト:https://m.cryptofuture.us/)

●MEDIATEK (メディアテック https://bitmediatek.com/、スマホ用サイト:https://m.bitmediatek.com/)

これらは上のUwinのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。勧誘されたとか出金出来ないといった報告が確認されているわけではありませんが危険なサイトの疑いが濃厚なので検証対象にします。まずこれらのサイトには共通してパソコン用とスマホ用のサイトが確認されますがスマホ用サイトのキャプ画像を以下に示していきます。まず左下が比較の為に再掲したUwinのスマホ用サイト、右下がBZEEXのスマホ用サイトのキャプです。細かな違いはありますが互いに明らかに似ています。

次は聚合国际、金达国际という2つの中国名のサイトのスマホ用サイトのキャプを示します。左下が聚合国际、右下が金达国际のキャプ画像です。これら2つのサイトは上のUwinやBZEEXのスマホ用サイトと明らかに似ています。

次はHTAエクスチェンジ (左下) とHTA (右下) のスマホ用サイトです。この2つのサイトはサイトの名称が似ているだけでなく、スマホ用サイトの見かけも互いに明らかに似ています。さらに冒頭の背景画像は上に示したuWinやBZEEXのサイトのものと同じ画像のようです。

次はURLアドレスが異なる2つのセンターウォレットのスマホ用サイトです。左下がセンターウォレット (https://www.centerwalletex.com/)、右下がセンターウォレット (https://www.hxzqoffline.com/)です。背景になっているのはカリスマ経営者として知られるイーロン・マスク氏の画像のようです。この2つのサイトは名前が同じであるだけでなくサイトの見かけもそっくりです。しかし上に示したuWinなどのサイトとはあまり似ているように思えません。

次はクリプトフューチャーメディアテックのスマホ用サイトを示します。これら2つのサイトは他のサイトとあまり似ているようには見えません。

次にパソコン用サイトの冒頭部を以下で比較します。まずは上で検証したUwinのサイト冒頭のキャプを比較の為に再掲します。表示言語の選択肢は右上のプルダウンメニューに国旗アイコンが並んでいますが英語、韓国語、日本語、香港語の4つです。

そして以下が本項で検証している最初のサイト、BZEEXのサイトの冒頭です。わざわざ指摘するまでもないと思いますがUwinのサイト冒頭と極めてよく似ていて違いは左上のロゴの部分と表示言語の選択肢英語、韓国語、日本語、香港語の4つに中国語を加えた5つになっていることぐらいです。

次は聚合国际、金达国际という2つの中国名のサイト冒頭部を続けて示します。表示言語の選択肢はいずれも英語、韓国語、日本語、香港語の4つです。金达国际のサイトは未完成なのか表示が欠ける部分があるようです

さらに以下はHTAエクスチェンジ、HTAのパソコン用サイトの冒頭部を示します。この2つのサイトは互いに明らかに似ていますがUwinのサイトと比べるなら背景画像が全く異なるのでかなり異なった印象を与えられます。しかし仮想通貨の相場情報を示している部分は明らかにUwinなどのサイトとも似ていますし、表示言語の選択肢はやはり英語、韓国語、日本語、香港語の4つで国旗アイコンなども上で示してきたサイトと同じです。

次は2つのセンターウォレットという名称のサイトです。以下は順にセンターウォレット (https://www.centerwalletex.com/)、センターウォレット (https://www.hxzqoffline.com/) からのキャプ画像です。表示言語の選択肢はやはり英語、韓国語、日本語、香港語の4つです。これら2つのサイトはUwinのサイトと非常によく似ています。

最後はクリプトフューチャーとメディアテックのパソコン用サイトのキャプです。これらのサイトは背景画像が独自のものなので他のサイトとかなり印象は異なります。しかしやはりキャプ下端の仮想通貨相場情報の部分や言語選択のプルダウンメニューに出てくる国旗アイコンなどは他のサイトと酷似しています。表示言語の選択肢はクリプトフューチャーが英語、韓国語、日本語、香港語の4つメディアテックの場合は英語、日本語、香港語の3つです。

次にサイトの特長を3項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分を比較します。まず上で検証したUwinのサイトからのキャプを再掲します。

次いで本項で検証対象とした9つのサイトからのキャプを表題と同じ順で示していきます。まずBZEEX、聚合国际、金达国际の3つのサイトからのキャプです。

次はHTAエクスチェンジ、HTAの場合です。

最後はセンターウォレット (https://www.centerwalletex.com/)、センターウォレット (https://www.hxzqoffline.com/) 、クリプトフューチャーメディアテックの4つのサイトからのキャプを順に示します。

上で検証したUwinのサイト、本項の検証対象である9つのサイト、いずれもこの部分は互いにそっくりです。

>過去24時間の取引額は545892448ドル (5億4589万2448ドル)

>5年間の専門取引プラットフォーム

>5年間のデジタル資産金融サービス経験

>ユーザー数千万

といった記述も共通しています。違うのは「過去24時間の取引額」の数字だけですがこれも10個のサイト全てで5億4600万ドルほどで非常に似通っています。これは有り得ないでしょう。また後述しますがUwinのサイトと同様に本項で検証している9個のサイトはいずれもかなり新しいサイトであり、「5年間のデジタル資産金融サービス経験」という記述はデタラメとしか思われませんし、これも後述しますがサイトへのアクセス数も非常に少ないので「ユーザー数千万」という記述も到底真実とは思われません。

ともかくこれだけ明らかに似ている部分があるとなればこれらのサイトが同じテンプレートから作られたサイトであって運営元も同じである可能性が極めて高いと考えざるを得ません。

そしてその運営元に関する情報ですが殆ど開示されていません。Uwinの場合と同じで本項で検証している9つのサイトには脚注部分にメールアドレスだけは記されています。例えば以下はBZEEXの場合です。

>メールボックス: service@coinpross.com

それ以外にFacebook、Twitter、Youtubeなどのアイコンが並んでいてそれぞれBZEEXのアカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらのアイコンは単なる画像であってリンクになっていません。これらのアイコンをクリックしてもどこにも繋がっていないのです。

これ以外のサイトも基本的にBZEEXの場合と同じでメールアドレスと見せかけだけのSNSアカウントへのリンクが並んでいるだけになっています。まず聚合国际金达国际の場合です。

聚合国际

>メールボックス: yungu000756@gmail.com

金达国际

>メールボックス: jindaguoji@gmail.com

これらはいずれも無料登録できるgmailのアドレスです。仮想通貨取引所の連絡先がフリーメールというのは有り得ないでしょう。並んでいるSNSのアイコンもやはりリンクになっていません。

次はHTAエクスチェンジ、HTAの場合です。

HTAエクスチェンジ (https://www.hta-coin.com)

>メールボックス: service@hta-coin.com

HTA (https://www.hta-ex.com/)

>メールボックス: service@hta-ex.com

これらのサイトではメールアドレスはサイトのURLとドメイン名の部分を共有したものになっています。ロゴは互いに全く区別出来ません。SNSのアイコンはやはりリンクになっておらず見せかけだけです。

次はセンターウォレット (https://www.centerwalletex.com/) センターウォレット (https://www.hxzqoffline.com/) 、クリプトフューチャー、メディアテックのキャプ画像をまとめて示します。

センターウォレット (https://www.centerwalletex.com/

>メールボックス: centerwalletexchange@gmail.com

センターウォレット (https://www.hxzqoffline.com/

>メールボックス: centerwalletexchange@gmail.com

クリプトフューチャー

>メールボックス: cryptofuture.ex@gmail.com

メディアテック

>メールボックス: Bitmediatek@gmail.com

これら4つのサイトに記されているメールアドレスはいずれも無料登録できるgmailのアドレスです。さらに2つのセンターウォレットのサイトに記されているメールアドレスは全く同じメールアドレスです。SNSのアイコンが単なる画像であってリンクにはなっていないのも同じです。いずれのサイトについても連絡先情報の開示は明らかに不足、不適切です。これでは話になりません。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。すると本項で検証している9つのサイトの内、2つのサイトについてはWho Is 情報に登録者に関する断片的な情報があることが分かりました。まず以下はBZEEXのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録日が2021年6月21日となっています。この検証は2021年11月下旬に書いているので5ヶ月ほど前に開設された新しいサイトということが分かります。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報があります。

登録者名: 杨索强

登録者メールアドレス: 754854034@qq.com

登録代行業者: 广州云讯信息科技有限公司

登録者名は中国系と思われる個人の名前になっていますし、メールアドレスも中国で広く使われているらしい「@qq.com」というフリーメールになっています。さらに登録代行の業者の名称を検索してみるとこの广州云讯信息科技有限公司の公式サイト (https://www.yunxuninfo.com/) が見つかってきましたが中国のネット関連企業のようです。BZEEXの運営元は中国にある可能性が高いです。

次はクリプトフューチャーのサイトのWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録日2021年46になっています。やはりサイトの特長を説明する部分にあった「5年間のデジタル資産金融サービス経験」という記述は到底信用出来ません。赤枠で囲った部分にあり登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。

登録者名: Join Freece

登録者住所: Fang Ban Shang Ding Ding, Wen Da Fan Gan Di, xian, 124121, CN

登録者電話番号: +86.13883484822

登録者メールアドレス: rttyhh4534@gmail.com

登録者名は「Join Freece」という中国系とは思えない名前ですが、住所は中国のおそらく西安市、電話番号も[+86]という中国の国番号から始まる番語です。但し郵便番号ではないかと思われる「124121」という数字は住所の西安市の郵便番号ではないようです。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。

住所や電話番号が信頼できるかどうかはかなり疑問ですがやはりこのサイトについても運営元は中国の可能性が高いように思われます。しかし残念ながらこれ以外のサイトについてはWho Is 情報に運営元に関する情報は見つかりません。本項で検証している9つのサイトについてWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日のみまとめておきます。

サイト名 サイトの登録・開設日

BZEEX 2021年6月21日

聚合国际 202168日

金达国际 2021108日

HTAエクスチェンジ 2021108日

HTA 2021年10月1日

センターウォレット (www.centerwalletex.com) 2021116日

センターウォレット (www.hxzqoffline.com) 20201225日

クリプトフューチャー 202146日

メディアテック 2021101日

センターウォレット (www.hxzqoffline.com) のサイトが最も古くて2020年12月25日に開設されていますがそれでもサイトの特長をまとめた部分にあった「5年間のデジタル資産金融サービス経験」という記述は事実とは思われません。他の8つのサイトは2021年4月以降の開設です。そして例えば以下はBZEEXのサイトへのアクセス状況を解析した結果ですが、1日当たりの独立訪問者数は検出限界以下です。

キャプは省略しますが他の8つのサイトについても同様に1日当たりの独立訪問者数は検出限界以下という結果になります。とてもではありませんが各サイトに記されている「ユーザー数千万」という記述は事実とは思われません。

それから上で検証したUwinの場合と同じでこれら9つのサイトでは仮想通貨データーベースのCoinMarketCapで調べても情報が見つからない謎の仮想通貨が取引されているようです。全てのサイトについて詳細を調べる気にならないのですが例えばBZEEXの場合にはビットコインやイーサリアムなどのメジャーな仮想通貨に加えて以下に示したFAMA、FIFAという2つの謎の仮想通貨が取引されていることになっています。

そしてFIFAについてのみですがメニューバーの「プロジェクト余熱」という項目に多少の情報があることに気が付きました。

日本語表示を選んでいるのに冒頭部が中国語になっているのでこの部分についてはGoogle翻訳の結果も以下に示します。

日本語訳にしてもよく意味が分かりませんがサッカーのFIFAワールドカップに関連していて宝くじの販売に使われる仮想通貨であるといったことが書いてあるようですが、個人的な印象としてはこんな限定された目的では大して需要が期待できるとは思われません。さらに総発行枚数が2億枚でその内1億4000万枚を2021年7月1日から12月1日に掛けて売り出すという計画になっているようですが上のキャプにある情報を見る限り、せいぜい2割ぐらいしか売れていないように見えます。さらにこのページを見ていくと以下のキャプに示したホワイトペーパーのダウンロードボタンが出てきます。

しかしこのダウンロードボタンをクリックしてもエラーメッセージが出るだけでホワイトペーパーはダウンロードされません。ちなみに以下がダウンロードボタンのURLアドレスです。

https://btclub.cn/white-book.pdf

ホワイトペーパーが実在しないのだとすれば明らかに情報不足です。

ともかくFAMAとFIFAは現時点で取引されていることになっています。2つの仮想通貨の日足チャートを以下に示します。

これら2つの謎の仮想通貨は2つとも2021年7月25日から取引が開始され、チャートを読み取ると上場時と比べてFAMAは100倍以上、FIFAも10倍弱に高騰していることになっています。少なくともFIFAについては現時点でICOの期間中のはずであり、上で説明したように売り切れには程遠い状態としか思えないのですがどうして相場が変動しているのか全く分かりません。ICO期間中に販売価格が上昇していく設定になっているのでしょうか?

さらに以下は同じFAMA、FIFAの5分足チャートですが間断なくローソク足が並んでおり、さらに上ヒゲ、下ヒゲも確認出来ます。

これほど頻繁に取引が成立しているとなればこれらの仮想通貨の売買に非常に多くの投資家が参加していなければおかしいはずですが既に指摘したようにこのBZEEXのサイトへのアクセス数は検出限界以下と非常に少ないのです。これらのチャートは実際の取引を反映しているとは到底思えません。実際には取引されていない有望な仮想通貨と称してこれらの謎の仮想通貨を売りつける詐欺を疑わざるを得ません。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトは信用出来るサイトとは到底思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●BS (https://www.joshobit.com/、スマホ用サイト:https://m.joshobit.com/#/home)

●BH (https://bh8.net/、スマホ用サイト:https://m.bh8.net/#/home)

●FxPro (Fxプロ https://www.nftstam.com/、スマホ用サイト:https://m.nftstam.com/#/home)

●Newebtc (https://newebtc.co/、スマホ用サイト:https://m.newebtc.co/#/home)

●RunLan (https://yg-coin.com/、スマホ用サイト:https://m.yg-coin.com/#/home)

●CENTER ASSETS (センターアセッツ https://www.centerassets.org/、スマホ用サイト:https://m.centerassets.org/#/home)

●Newebtc (https://8986vip.cn/)

最初のBSというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他のサイトは基本的に画像検索で見つけてきたサイトです。Newebtcという名称でURLアドレスの異なるサイトが2つありますが、2つ目のサイトは1つ目のNewebtcについて検索していて見つけたサイトです。尚、BSというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきてからこの検証を書いている2022年6月下旬までの間に何の告知もなく閉鎖されたようです。残しておいたキャプ画像などを頼りに検証することになるので不充分な検証になるかもしれません。まずBSのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。添付されていた画像と共に以下にキャプを示します。

2022年6月8日投稿

マッチングサイトで知り合った自称・台湾出身の女性からBSという仮想通貨取引所での投資を勧められたようです。質問にURLアドレスは記されていませんが、添付画像から読み取ることが出来たのでサイトにアクセスしてみました。これは表題に示したBSのスマホ用サイトのようです。そして左下がURLアドレスを読み取ってアクセスしてみたBSのスマホ用サイト (https://m.joshobit.com/#/home) のキャプ画像、右下は上で検証したBZEEXのスマホ用サイト (https://m.btclub.cn/) のキャプ画像の再掲です。非常によく似ていることが分かります。

次に画像検索で見つけてきたBS以外の本項で検証する他の5つのサイトについてもスマホ用サイトのキャプ画像を以下に示していきます。まず表題2番目のBHのスマホ用サイト (https://m.bh8.net/#/home) と3番目のFxプロのスマホ用サイト (https://m.nftstam.com/#/home) のキャプを以下に示します。これら2つのスマホ用サイトはBSのスマホ用サイト (https://m.joshobit.com/#/home) にかなり似ています。

次は表題4番目のNewebtcのスマホ用サイト (https://m.newebtc.co/#/home) を左下に、5番目のRunLanのスマホ用サイト (https://m.yg-coin.com/#/home) を右下に示します。これら2つのスマホ用サイトはBSのスマホ用サイト (https://m.joshobit.com/#/home) にも似ていますが、上で検証したBZEEXのスマホ用サイト (https://m.btclub.cn/) の方にさらによく似ているようです。

最後はセンターアセッツのスマホ用サイト (https://m.centerassets.org/#/home) のキャプを以下に示します。表題7番目のNewebtc (https://8986vip.cn/) については対応するスマホ用サイトが見つかりません。センターアセッツのスマホ用サイト冒頭の背景画像はこれまでに検証したサイトと大きく異なりますが、それ以外の部分はやはりかなり似ています。

次に本項で検証する7つのサイトのPC用のサイト冒頭部を表題と同じ順で示していきます。

▼BS (https://www.joshobit.com/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]

▼BH (https://bh8.net/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]

▼Fxプロ (https://www.nftstam.com/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、中国語、香港語]

▼Newebtc (https://newebtc.co/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]

▼RunLan (https://yg-coin.com/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]

▼センターアセッツ (https://www.centerassets.org/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]

▼Newebtc (https://8986vip.cn/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]

最初の2つのサイト、BSとBHは残りの4つのサイトと背景画像が異なりますが、それ以外の部分は7つのサイトで互いに非常によく似ています。表示言語の選択肢も基本的に英語、韓国語、日本語、香港語の4つでFxプロの場合のみ中国語にも対応しています。またこれらの冒頭部は上で検証してきたUwin以下のサイトの冒頭部と比べても非常によく似ています。以下には比較の為にUwinのサイト冒頭部のキャプを再掲します。非常によく似ていることが分かると思います。

さらに7つのサイトの比較を続けます。次はサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分のキャプを表題と同じ順で以下に示します。まずBS → BH → Fxプロ の順で3つのサイトからのキャプを示します。

次は表題4~6番目のサイトについてNewebtc (https://newebtc.co/) RunLan → センターアセッツ → Newebtc (https://8986vip.cn/) の順で4つのキャプ画像を示します。

この部分についても以下に再掲したUwinのサイトの相当部分のキャプと比較すると非常に似ていることが分かると思います。

いずれのサイトにも

>世界90以上の国/地域の千万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引と資産管理サービスを提供します。

という文章が確認出来ますが到底信用出来ません。本当に千万人単位の顧客がいるならば例えばURLアドレスを検索に掛ければ非常に多くの情報が見つかるはずです。しかしここで取り上げている7つのサイトのURLアドレスを検索に掛けてもせいぜい数十件単位のサイトしか見つかってきません。ましてや千万人単位の顧客がいる状態で何の告知もなく閉鎖されてしまうなんてことは決してないはずです。ところが本項の最初に書いたようにBS (https://www.joshobit.com/) のサイトは何の告知もなく閉鎖されているのです。それだけ多くの顧客がいるなど到底信用出来ません。

次に連絡先情報を探しましたがやはり殆ど情報がありません。まず各サイトに「私たちについて」というページがあって所在地について断片的な記述があります。尚、閉鎖されてしまった表題最初のBSのついてはこの部分についてキャプが残っていないので以下には現在でも閉鎖されていない6つのサイトからのキャプを順に示します。まずBH → Fxプロ → Newebtc (https://newebtc.co/) の順で3つのサイトからのキャプを示します。

次にRunLan → センターアセッツ → Newebtc (https://8986vip.cn/) の順で3つのキャプ画像を示します。

まずこれらの記述を見て気になったのは2つのNewebtcのサイトで主語がNewebtcではなく、「zingix」となっていることです。実は2つ目のNewebtcのサイトはこの「zingix」に関する情報を探して検索して見つけてきたサイトです。推測に過ぎませんが、現状では既に閉鎖されたのか見つからないもののかつては「zingix」というサイトが存在していてそのサイトをテンプレートにして「Newebtc」のサイトを立ち上げた際に「zingix」を「Newebtc」に修正するべきだったのにこの部分の修正を忘れた為にこういう異様な記述になっているのではないかと思われます。

そして所在地についてですが例えばBHの場合には

>BHは世界的に有名な暗号通貨取引所でプラットフォームの本部はセーシェルにある。

と書いてあります。但しセーシェルという国名が書いてあるだけで詳しい住所や電話番号は記されていません。同様に他のサイトでも「本部」の所在地が書いてあるのですがそれらをまとめると以下のようになります。

サイト名 (URLアドレス) 本部の所在地

BH (https://bh8.net/) セーシェル

Fxプロ (https://www.nftstam.com/) セーシェル

Newebtc (https://newebtc.co/) セーシェル

RunLan (https://yg-coin.com/) カナダ

センターアセッツ (https://www.centerassets.org/) セーシェル

Newebtc (https://8986vip.cn/) セーシェル

RunLanの場合のみ所在地がカナダになっていて他のサイトは全てセーシェルです。これらのサイトは互いに非常によく似ていて同じグループによるサイトとしか思われないのですが、所在地がカナダとセーシェルに分かれているというのは異様です。セーシェルは有名な租税回避地、ペーパーカンパニーが作れる国ですから仮にセーシェルに何らかの登録があるとしてもそれは名目だけの登録である可能性が高いように思います。かと言ってカナダに本部があるというRunLanの記述もどれほど信頼出来るかは疑問です。

これ以外の連絡先情報としては脚注部分に各サイトのロゴと並んでメールアドレスのみ記されているのでその部分のキャプ画像を以下に示します。まずBSとBHのロゴとメールアドレスの記載がある部分のキャプを以下に示します。

次は表題3番目のFxプロ、4番目のNewebtc (https://newebtc.co/) の相当部分のキャプを示します。

次は表題5番目のRunLan、表題6番目のCENTER ASSETS (センターアセッツ) のサイトの場合です。

最後はNewebtc (https://8986vip.cn/) の場合です。表題4番目のNewebtc (https://newebtc.co/) のサイトの場合と比べると記されているメールアドレスは異なりますが、ロゴは全く同じに見えます。

いずれのサイトにもメールアドレスだけ記されています。それらのメールアドレスを以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

BS (https://www.joshobit.com/) bitjoshojp@gmail.com

BH (https://bh8.net/) bh8crypto@gmail.com

Fxプロ (https://www.nftstam.com/) Integrity@fxpro.com

Newebtc (https://newebtc.co/) yibtc001@gmail.com

RunLan (https://yg-coin.com/) runlanglobal88@gmail.com

センターアセッツ (https://www.centerassets.org/) centerasseetsmater@gmail.com

Newebtc (https://8986vip.cn/) liuhui1008611@gmail.com

3番目のFxプロの場合を除く6つのサイトのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。1000万人単位の顧客がいるはずの仮想通貨取引所の連絡先がフリーメールのアドレスだけなんてことは絶対にありません。また上の7つのサイトの内、2番目のBHを除く6つのサイトにはメールアドレスの下にFacebook、Twitter、InstagramなどSNSのアイコンが並んでいて公式アカウントへのリンクになっているように見ますが、これらはいずれも単なる画像データーであってリンクになっていません。こうしたSNSの公式アカウントが存在するような見せかけはこれまで検証してきた多くの中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトで多数見てきましたがこれらのサイトも同様のようです。

さらに例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は殆ど開示されていません。本項で検証している7つのサイトの中では唯一表題7番目のNewebtc (https://8986vip.cn/) のサイトの場合のみWho Is 情報にそれらしき断片的な記述が見つかりました。以下にキャプを示します。

登録者は「宁夏凡辰农业发展有限公司」となっています。Google翻訳に掛けてみると中国語で「寧夏回族自治区農業開発株式会社」という意味になるようです。どう見ても仮想通貨取引業者の名称とは思われませんが中国系であることは確かでしょう。

改めて結論するまでもないと思いますがこれら7つのサイトは全く信用出来ません。情報開示は不充分、不適切でライセンスに関する情報もありません。1000万人単位の顧客を抱えているとしながら連絡先としてフリーメールのアドレスを使うなど有り得ません。そして何よりBSというサイトが何の告知もなく閉鎖されたことは決定的でしょう。他のサイトも突然閉鎖される可能性が充分に考えられ、これらのサイトでの投資は絶対に避けるべきです。