検証121

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。さらに一部のサイトについては日本人に向けた勧誘が行われ、出金に支障が出ているという被害事例と思われる報告が確認されています。少なくとも無登録の違法業者です。またこれらのサイトはかなり多くの被害方向が出ている「検証107」「検証115」で検証した一連のサイトと明らかな共通点が認められ、同じグループによるサイトでほぼ間違いありません。さらに「検証128」でも同じグループによると思われるサイトを検証しています。本項で検証するサイトはいずれも情報開示も極めて不適切であり、記述も信頼出来ません。非常に危険な詐欺目的のサイトである可能性が濃厚と判断します。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112「検証113「検証114「検証115「検証116「検証117」「検証118」「検証119」「検証120で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証59ページ目です。「検証122「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。


Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxtalestud.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxamericas.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxexchange-pro.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxairshoxs.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxandpinky.com/#/)

●ICERKET (https://icaver.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icaver.com/#/)

●ICERKET (https://icelogis.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icelogis.com/#/)

●ICERKET (https://icanbme.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icanbme.com/#/)

●ICERKET (https://icbcheb.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icbcheb.com/#/)

●ICERKET (https://icaacy.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icaacy.com/#/)

●ICERKET (https://icamhost.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icamhost.com/#/)

●ICERKET (https://icfpanel.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icfpanel.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoins-pro.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoins-pro.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robertalks.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robertalks.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robsadler.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robsadler.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robustidea.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robustidea.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robmuzick.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robmuzick.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robinorth.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robinorth.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robotbitch.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robotbitch.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robustits.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robustits.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoinspro.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoinspro.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robbwalter.com/、スマホ用サイト:https://m.robbwalter.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robscpne.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robscpne.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoins-bit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoins-bit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoins-coin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoins-coin.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoinsbit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoinsbit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoinscoin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoinscoin.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoins-bit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoins-bit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoins-coin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoins-coin.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoinsbit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoinsbit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoinscoin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoinscoin.com/#/)


まず以下の5つのフォレックスエクスチェンジというサイトを検証します。

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxtalestud.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxamericas.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxexchange-pro.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxairshoxs.com/#/)

●Foxexchange (フォックスエクスチェンジ https://foxandpinky.com/#/)

最初のフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の4つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトであり、計5つのサイトは互いに非常によく似ていて殆ど区別出来ません。また結論から言えばこれらのサイトは「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) などのサイト「検証115」で検証したビットキャトルズなど、さらに「検証128」で検証しているFASTBITRAといったサイトなど被害報告が出ているサイトとも共通点があり、同じグループによるサイトである疑いが極めて濃いです。

まず最初のフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) についてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年10月28日投稿

Twitterで知り合った「自称・台湾の方」からフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) での投資を勧められ、最初は出金出来たことで信頼してしまったが再度出金しようとしたところ保証金という名目で追加入金を求められている、つまりは事実上の出金拒否を受けているという状況のようです。またVNEという仮想通貨が投資対象として推奨されていたようです。勧誘役にはさらなる追加投資を勧められていたが断り続けていたら連絡が途絶えたともあります。全体として「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致するように思われます。

とにかくこの質問投稿に出てきたサイトおよび画像検索で見つかってきたサイトの冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順で以下に示します。

▼フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/)

▼フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/)

▼フォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/)

▼フォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/)

▼フォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/)

5つのフォックスエクスチェンジのサイトは互いに酷似していて見分けることが出来ません。またこの冒頭部は例えば「検証115」で検証した幾つかのサイトと似ていることにも気が付きました。例えば以下には比較の為に「検証115」で検証したEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) のサイトの冒頭部のキャプを再掲します。

5つのフォックスエクスチェンジのサイトとこのEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) のサイトを比較するとそれぞれのサイトの冒頭部にある

>ユーザーが信頼する暗号通貨取引プラットフォーム

>厳格なプロトコルと業界をリードする技術的対策により、ユーザーの安全を守ることを約束するよう努めます

という文章が全く同じですし、メニューバーの項目名やその並びなども似ています。それぞれのサイトのメニューバーの項目は以下のようになっています。

フォックスエクスチェンジ 「表紙」「市場」「通貨取引」「利息を稼ぐことを誓う」「最初の取引」

EXPMARKS: 「表紙」「市場」「通貨取引」「利息貸付」「新規仮想通貨公開」

さらに似ているのは言語選択のプルダウンメニューです。まず以下には左下から右下にフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/) の順で言語選択のプルダウンメニューのキャプを示します。

さらに同様に左下から右下に向けて表題4番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/) → 5番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/) → 比較対象としてのEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) のサイトのプルダウンメニューを示します。

5つのフォックスエクスチェンジのサイトの言語選択メニューは全く同じに見えますし、比較対象としてのEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) のサイトのプルダウンメニューも背景の色が異なるだけで選択出来る言語が英語、中国語、香港語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語の9ヵ国語で共通しているだけでなく、その並びや円形の国旗アイコンまで非常によく似ています。

さらに「検証115」で検証したEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) など一連のサイトはPCで表示している状況でウインドウの幅を狭くすると自動的にスマホ対応と思われる画面に変化するという特徴がありましたがここで検証している5つのフォックスエクスチェンジのサイトでもウインドウの幅を狭くするとスマホ対応と思われる画面に変化することが確認されました。まず以下には左下から右下にフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) の順でウインドウの幅を狭くした状態のキャプ画像を示します。

同様に表題3番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/) のスマホ対応画面を左下に表題4番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/) のスマホ対応画面を右下に示します。

さらに表題5番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/) のスマホ対応画面を左下に、比較対象としてのEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) のスマホ対応画面を右下に示します。

5つのフォックスエクスチェンジのスマホ対応画面は互いに酷似しています。EXPMARKSのスマホ対応画面との比較では特に似ているようには見えませんがウインドウを狭くすると自動的にスマホ対応画面に変化するという点では「検証115」で検証したビットキャトルズやEXPMARKSなど一連のサイトと同じです。

さらに5つのフォックスエクスチェンジのPC対応画面に戻ると冒頭に続く部分には10個ほどの仮想通貨の相場を示す部分があり、さらにその部分に続いては「製品とサービス」と題してサイトの特長を説明する部分が出てきます。その部分についても以下に表題と同じ順 (フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/)) で5つのサイトの相当部分のキャプを以下に示します。

5つのフォックスエクスチェンジのサイトはこの部分でも全く同じに見えます。さらにこの部分に似た部分が「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/)、3つのウィークfxというサイト「検証115」で検証した5つのマックスポールというサイトや9つのSTORMAVAILという名称のサイトに存在します。例えば以下は「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) のサイトにある「製品とサービス」と題された部分のキャプの再掲です。

あるいは以下は「検証115」で検証したSTORMAVAIL (https://stofline.com/#/) というサイトの「製品とサービス」と題された部分のキャプの再掲です。

5つのフォックスエクスチェンジのサイトKinsbiやSTORMAVAILのサイトと比較してイラスト部分は完全に変更されていますが、「製品とサービス」というタイトル、その下に添えられている

>世界中の何百万人ものユーザーに安全で信頼性の高いデジタル資産取引と資産管理サービスを提供し、ブロックチェーン経済の進化を支援し、業界の新しい生態学的パターンを再形成します

という文章は全く同じです。ここで「世界中で何百万人ものユーザー」という記述が出てきますが、5つのフォックスエクスチェンジのサイトに本当に「世界中で何百万人ものユーザー」がいるかどうかは極めて疑問でまた後述することにします。さらに「スムーズな取引体験」「グローバルレイアウト」「システムセキュリティ」という3つの項目名、そしてそれら3つの項目の説明文もこれらのサイトで全て同じです。これは偶然とは思えません。

さらに5つのフォックスエクスチェンジのサイトの脚注の「私たちに関しては」という項目からアクセス可能なサブページには以下のキャプに示すような文章があります。この部分についても以下に表題と同じ順 (フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/)) で5つのサイトの相当部分のキャプを以下に示します。

この部分でも5つのフォックスエクスチェンジのサイトは互いに全く同じです。そしてこれと同じような部分が「検証107」「検証115」で検証した一連の同じグループによると思われるサイトで確認されています。例えば以下は「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) のサイトにある「私たちについて」のキャプの再掲です。

あるいは以下は「検証115」で検証したMRBIコイン (https://mrvixio.com/#/) というサイトの「私たちについて」のページのキャプの再掲です。

これら3つのキャプからそれぞれの「私たちについて」の文章を抜き出して比較します。

フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/)

>私たちについて

>Foxexchange(Foxexchange)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。 Foxexchange(Foxexchange)のコアメンバーは、インターネットや金融のトップ企業です。メンバーのほとんどは、ビットコインとブロックチェーンの深い信者です。ブロックチェーンは、従来の独占金融システムを変え、より民主的で自律的な社会構造を構築すると確信しています。 。

Kinsbi (https://kinsbi.com/#/)

>私たちについて

>Kinsbi(WWW.Kinsbi.PRO)技術世界トップのデジタル資産取引プラットフォームであり、ケイマン諸島に登録され、核心運営チームは香港にあります。Kinsbi(WWW.Kinsbi.PRO)コアメンバーはトップクラスのインターネットと金融会社から来ています,ほとんどのメンバーは深ビットコインとブロックチェーン信奉者です,ブロックチェーンは伝統的な独占金融システムを変え、より民主的、自治的な社会構造を構築すると確信しています

MRBIコイン (https://mrvixio.com/#/)

>私たちに関しては

>Mrbicoin(Mrbicoin)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。 Mrbicoin(Mrbicoin)のコアメンバーは、インターネットや金融のトップ企業です。メンバーのほとんどは、ビットコインとブロックチェーンの深い信者です。ブロックチェーンは、従来の独占金融システムを変え、より民主的で自律的な社会構造を構築すると確信しています。 。


全く同じ文章というわけではありませんが、やはりそれぞれの文章は偶然とは思えないほど似ています。特にフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) の文章はMRBIコイン (https://mrvixio.com/#/) の相当部分の文章と似ているようです。微妙な文章の違いは翻訳の違いによるものとも考えられ、実際に英語版で比較すると文章の相同性が高くなるようです。またこの「私たちについて」のサブページでは文章以外のページの構成などでも共通点があることがキャプからでも分かると思います。やはりフォックスエクスチェンジのサイトはこれらのサイトと同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトである可能性が極めて濃厚と判断します。

また「ケイマン諸島に登録され、コアオペレーションチームは香港にあります」という記述がありますが5つのフォックスエクスチェンジのサイトにはこれ以外に連絡先情報らしきものが見当たりません。連絡先情報を求めて例によって各サイトのWho Is 情報も確認してみると表題最初のフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) と表題2番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) の場合のみ断片的な情報がありました。まず表題最初のフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) のWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日とアップデート日が記されています。このサイトでは2022年1月18日に登録され、2022年8月11日にアップデートとなっています。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されていますが殆どの項目が非開示となっており、分かるのは所在地が「JILIN, CN」であるということだけです。これは中国の吉林省を意味すると思われます。

次に表題2番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) のWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日とアップデート日はそれぞれ2022年7月28日と8月11日になっています。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を見るとやはり殆どの項目が非開示になっていて開示されているのは所在地が「JILIN、CN」ということだけです。これは上のフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) のWho Is 情報と同じで中国・吉林省という意味と思われます。またこれら2つのWho Is 情報で黄色の枠で囲った登録・開設日情報の直ぐ下にRegistrar (登録代行者) の情報が書いてありますが、いずれも「Hong Kong Juming Network Technology Co., Ltd.」という業者がドメイン名を取得代行していることが分かります。吉林省という所在地情報は信頼出来るかどうか疑問ですが、やはりこれらのサイトの登録者は中国系の可能性が高いように思われます。

他の3つのサイトのWho Is 情報には登録者に関する情報がないので上にWho Is 情報を示した2つのサイトを含め、5つのサイトの登録・開設日とアップデート日を以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 (アップデート日)

フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) 2022年1月18日 (2022年8月11日)

フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) 2022年7月28日 (2022年8月10日)

フォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/) 2022年8月12日 (2022年10月9日)

フォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/) 2022年1月28日 (2022年8月13日)

フォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/) 2022年5月21日 (2022年8月10日)


次に最初に引用したYahoo知恵袋に出てきた質問では「自称。台湾の方」から「VNEという仮想通貨」への投資を勧められたとあったので5つのフォックスエクスチェンジのサイトで5つのフォックスエクスチェンジのサイトで「VNEという仮想通貨」のチャートがあることを確認しました。例えば以下は表題2番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) のサイトのVNEという仮想通貨のUSDT建て日足チャートです。ちなみにキャプは省略しますがこれ以外の4つのフォックスエクスチェンジのサイトでも基本的に同じVNEのチャートが確認されています。

チャートは2022年8月16日、初値0.002889ドルで始まっており、その後は陽線ばかりで上ヒゲ、下ヒゲも殆どない、つまりは毎日の始値がほぼ最安値、毎日の終値がほぼ最高値という一方的な右肩上がりのチャートになっていてこのキャプを取得した2022年10月下旬の時点では15ドルを超えています。始値と比較すると2ヵ月半ほどの間に5400倍以上になっているという急騰ぶりです。さらに以下は同じフォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) のサイトのVNEのUSDT建て5分足チャートです。

この5分足ローソク足チャートでは緑色の陽線ばかりでなく、赤い陰線も出現していますが、どの5分間でも必ずローソク足が記されているということはどの5分間をとっても必ず2回以上、ヒゲが確認されるローソク足の5分間では少なくとも3回以上の取引が成立しているということになります。よほど多くの人がこのVNEという聞いたこともない仮想通貨の売買に参加していないとこれだけ頻繁に取引が成立することはないはずです。そしてこのチャートパターンは5つのフォックスエクスチェンジのサイトで共通です。

さらに5つのフォックスエクスチェンジのサイトで共通で取引されている仮想通貨の中にVNEともう1つVNEの場合と同様の非常に不自然なチャートパターンの仮想通貨があることにも気が付きました。それが以下のSESPという仮想通貨のチャートです。まずフォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) のサイトでのSESPのUSDT建て日足チャートを示します。

VNEのチャートと同様で2022年8月16日に始値0.002408ドルで取引が開始された後はほぼ一方的な右肩上がりの陽線ばかり並ぶチャートで上昇を続け、このキャプを取得した11月上旬の時点では4.94ドルほどになっています。3ヵ月弱の間に相場が2000倍以上に暴騰したことになります。さらに以下はSESPの5分足チャートです。

やはり5分足が絶え間なく並んでおり、非常に頻繁に取引が成立していることになっています。このSESPという仮想通貨についてもよほど多くの人が取引に参加していなければおかしいことになります。

一方で5つのフォックスエクスチェンジのサイトへのアクセス状況を調べた結果を以下に表題と同じ順 (フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxamericas.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxexchange-pro.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxairshoxs.com/#/) → フォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/)) で以下に示します。

最初のフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) だけは1日当たりの独立訪問者数が1439人、月間のアクセス数が43602回とそこそこのアクセスがありますが、次に多いのが5番目のフォックスエクスチェンジ (https://foxandpinky.com/#/) で1日当たりの独立訪問者数が2人、月間のアクセス数が61回という状態、残りの3つのサイトは検出限界以下のアクセスしかありません。上で示したようにこれら5つのサイトの「製品とサービス」という項目には「世界中で何百万人ものユーザー」という記述が共通してありますが、どう考えても「世界中で何百万人ものユーザー」を抱えているという記述が事実とは思えません。

また最もアクセスが多いフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) の場合にしてもVNEやSESPという聞いたこともない仮想通貨について5分毎に必ず複数回の取引が成立しているという状況を説明できるほどのアクセス数とは思えません。ちなみに仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) でVNEやSESPという仮想通貨について情報を探してみましたが見つかりません。一方的な右肩上がりのチャートも極めて不自然ですし、実際にVNEやSESPという仮想通貨が5分足チャートに間断なくローソク足が並ぶほどに盛んに取引されてさらに2~3ヵ月ほどの間に5400倍以上とか2000倍以上といった急騰をしているというのが事実かどうか極めて疑わしいです。

アクセスが非常に少ないのに取引されている取引所独自としか思えない仮想通貨が短期間で急騰しているというチャートは「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) やNinelord (https://ninelordcoin.com/#/)「検証115」で検証したSTORMAVAILといったサイトでも確認されています。そしてKinsbi、Ninelord、9個もあったSTORMAVAILという名称のサイトは2022年11月初旬現在で全て何の告知もなく閉鎖されているようです。さらに同じグループによると思われるサイトの内、「検証115」で検証した7つのビットキャトルズ、5つ存在していたマックスポールもやはり既に告知なしで閉鎖されているようです。

改めて結論するまでもないと思いますが、本項で検証対象とした5つのフォックスエクスチェンジというサイトは到底信用出来ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

本項で検証した5つのフォックスエクスチェンジのサイトは2022年12月中旬に確認したところ全て何の告知もなく閉鎖されているようです。そして閉鎖されたサイトの代わりということなのでしょうかまた同じグループによると思われるICERKET、robecoin/roobecoin (robeコイン/roobeコイン)という名称のサイトが見つかってきました。次項以下で検証しているので参照してください。


●ICERKET (https://icaver.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icaver.com/#/)

●ICERKET (https://icelogis.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icelogis.com/#/)

●ICERKET (https://icanbme.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icanbme.com/#/)

●ICERKET (https://icbcheb.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icbcheb.com/#/)

●ICERKET (https://icaacy.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icaacy.com/#/)

●ICERKET (https://icamhost.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icamhost.com/#/)

●ICERKET (https://icfpanel.com/#/、スマホ用サイト:https://m.icfpanel.com/#/)

これら7つのICERKETという名称の互いに酷似したサイトも上で検証した5個のフォックスエクスチェンジのサイトと明らかに似ている部分があり、同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトと思われます。さらに「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) などのサイト「検証115」で検証したビットキャトルズなど一連のサイトなど被害報告が出ているサイトとも共通点があり、同じグループによるサイトである疑いが極めて濃いです。

これら7つのサイトはYahoo知恵袋に出てきた「ICERKET」というサイトに関する質問投稿から検索して見つけてきたサイトです。まずそのYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2022年12月8日投稿

友達がケイマン諸島に登録されているIcerketというサイトでの投資をしているが出金するのにお金を払わないといけない事態に陥っているということで詐欺の可能性を疑っているという質問になっています。残念ながらこれ以上の詳しい状況は分かりませんし、IcerketというサイトのURLアドレスも記されていません。そこで検索してみるとIcerketというサイトが7つも見つかってきた上にさらに2つほど既に閉鎖されているIcerketというサイトが存在していた形跡も見つかりました。

そして見つかってきた7つのサイトは互いに酷似しているだけでなく、上で検証した5つのフォックスエクスチェンジという名称のサイト、「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) などのサイト「検証115」で検証したビットキャトルズなど一連のサイトなど被害報告が出ているサイトとも共通点があり、同じグループによるサイトである疑いが極めて濃いということが分かってきました。上に示したYahoo知恵袋の質問が見つかってきた7つのサイトのいずれかに関する質問だったのかは分かりませんが、そもそも互いに非常によく似たサイトが7つも存在しているという時点で非常に危険な兆候と考えざるを得ませんし、かなりの被害報告も確認されている一連のサイトと同じグループによるサイトである可能性が濃厚となればやはり危険なサイトである可能性を疑わざるを得ないということで検証対象にすることにしました。まず見つかってきた7つのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示していきます。

7つのICERKETのサイトは互いに酷似していて全く見分けがつきません。さらにこれら7つのICERKETのサイトは例えば上で検証対象とした5つのフォックスエクスチェンジのサイトと明らかに似ている部分があります。比較の為に以下にフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) および「検証115」で検証したHOLBILT (https://hopeias.com/#/) のサイト冒頭部のキャプを再掲しました。

例えば中央に見える

>ユーザーが信頼する暗号通貨取引プラットフォーム

>厳格なプロトコルと業界をリードする技術的対策により、ユーザーの安全を守ることを約束するよう努めます

という文章は7つのICERKET、5つのフォックスエクスチェンジ、2つのHOLBILTの各サイトで全く同じです。またフォックスエクスチェンジのサイトにはありませんが、7つのICERKET2つのHOLBILTのサイトではキャプの下部に「最も信頼出来る交換プラットフォーム」という項目名でビットコインなど幾つかの仮想通貨のリアルタイム相場情報が示されていて非常によく似ています。

さらに以下では言語選択メニューを比較します。左下から右下に掛けてICERKET (https://icaver.com/#/)、フォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/)および「検証115」で検証したHOLBILT (https://hopeias.com/#/) の言語選択メニューのキャプ画像を示します。

3つのサイトの言語選択メニューは円形の国旗アイコンを使っている点、そして9つの選択可能な言語 (英語、中国語、香港語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語) が完全に一致していてその並び順まで同じです。特に左上のICERKET (https://icaver.com/#/) と右上のHOLBILT (https://hopeias.com/#/) の言語選択メニューは互いに非常によく似ています。

さらに冒頭部に続く部分でも7つのICERKETのサイトで以下の部分は全く同じなので代表として表題最初のICERKET (https://icaver.com/#/) のサイトのキャプ画像を示します。「ユーザーが信頼する暗号通貨取引プラットフォーム」というタイトルがついています。

サイトの特長を説明しているように思われますが「高利回り」「高手数料」「交換指数」という項目名と短い説明文を見ても何を説明しているのかよく分かりません。中でも「高手数料」という項目は全く理解できません。手数料が高いことは明らかに顧客にとって不利な事項でしょう。

そしてこの部分と非常によく似た部分が以前に「検証115」で検証したEXPMARKSという名称の3つのサイト、HOLBILTという名称の2つのサイトに存在します。以下にはEXPMARKS (https://exxewear.com/#/) とHOLBILT (https://hopeias.com/#/) の相当部分のキャプを順に示します。

EXPMARKSのサイトで「ユーザーが信頼する・・・」というタイトル部分が左詰めになっていることが違うぐらいでイラスト部分もテキスト部分もこれらのサイトで全く同じです。本項で検証している7つのICERKETのサイトが「検証115」で検証したこれらのサイトと同じグループによって同じテンプレートから立ち上げられたサイトであることは確実でしょう。

さらに7つのICERKETのサイトの脚注の「私たちに関しては」という項目からアクセス可能なサブページには以下のキャプに示すような文章があります。この部分についてもまず以下に表題と同じ順 ICERKET (https://icaver.com/#/) → ICERKET (https://icelogis.com/#/) → ICERKET (https://icanbme.com/#/) → ICERKET (https://icbcheb.com/#/) で4つのサイトの相当部分のキャプを示します。

さらに続けて表題の4~7番目のサイトについても表題と同じ順、すなわちICERKET (https://icaacy.com/#/) → ICERKET (https://icamhost.com/#/) → ICERKET (https://icfpanel.com/#/) という順で「私たちに関しては」のキャプ画像を示します。

この部分についても7つのICERKETのサイトは全く同じで互いに区別出来ません。そして以下に記載されている文章を書き出してみます。

>Mrbicoin(Mrbicoin)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。 Mrbicoin(Mrbicoin)のコアメンバーは、インターネットや金融のトップ企業です。メンバーのほとんどは、ビットコインとブロックチェーンの深い信者です。ブロックチェーンは、従来の独占金融システムを変え、より民主的で自律的な社会構造を構築すると確信しています。 。

ケイマン諸島に登録されていてコアオペレーションチームは香港にあるといった文章は上のフォックスエクスチェンジの検証でも指摘しましたが「検証107」「検証115」で検証した一連の同じグループによると思われるサイトで確認されています。但し、ICERKETのサイトの文章の主語はICERKETではなく、Mrbicoinになっているという点には強い違和感があります。これまで検証してきた同じグループによると思われるサイトではこの文章の主語とサイトの名称が一致していたのにどうして7つのICERKETのサイトでは主語がMrbicoinになっているのか想像するしかありませんが、おそらくこの文章は同じグループがこれまで立ち上げてきたサイトの中にMrbicoinというサイトがあってそのサイトで使われてきた文章をコピペして修正もせずに使った結果なのではないかと思われます。実際に「検証115」で同じグループによると思われるMRBICOIN (MRBIコイン https://mrvixio.com/#/、スマホ用サイト:https://m.mrvixio.com/#/) というサイトについて検証しています。以下にはそのMRBIコインのサイトの「私たちに関しては」のキャプを再掲します。

このMRBIコインのサイトの文章は主語がMrbicoinになっていてサイト名と一致しています。ICERKETのサイトの記述はこのMRBIコインのサイトの文章をコピペして修正を忘れた結果としか思われません。

また本項の最初で引用したICERKETの検証の発端になった2022年12月8日付のYahoo知恵袋への質問投稿

>Mrbicoin ケイマン諸島に登録されてるプラットフォームって友達はいってました。 

という部分がありましたが、これもICERKETのサイトでMRBIコインのサイトからコピペした文章が修正されていなかった為に「Mrbicoin」という以前に検証したサイト名が出てきているのだと考えれば矛盾がありません。

次に7つのICERKETのサイトについてスマホ用サイトの画面のキャプを以下に示します。表題ではPC用サイトとスマホ用サイトのURLアドレスをそれぞれのサイトについて示していますが、これらICERKETのサイトについては2つのURLアドレスについてあまり意味はありません。PC用のURLアドレスにアクセスしてもPCのブラウザのウィンドウの幅を狭くすればスマホ用サイトが表示されますし、PCからスマホ用のURLアドレスにアクセスしてもブラウザのウィンドウの幅次第でPC用サイト、スマホ用サイトのいずれかが表示されます。

まず左下にICERKET (https://icaver.com/#/) のスマホ用サイト、右下にICERKET (https://icelogis.com/#/) のスマホ用サイトのキャプを示します。

次は表題3番目のICERKET (https://icanbme.com/#/) と4番目のICERKET (https://icbcheb.com/#/) のスマホ用サイトのキャプを示します。

次いで表題5番目、6番目のICERKET (https://icaacy.com/#/) ICERKET (https://icamhost.com/#/) のスマホ用サイトのキャプを示します。

最後は ICERKET (https://icfpanel.com/#/) のスマホ用サイトのキャプ画像を左に示します。

7つのICERKETのサイトはPC用サイトだけでなく、スマホ用サイトを比較しても互いに酷似していて区別出来ません。表示言語の選択肢はPC用サイトと同じ9言語 (英語、中国語、香港語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語) です。

次に連絡先情報を探しましたが既に示した「私たちに関しては」の項目にあるケイマン諸島に登録されていてコアオペレーションチームは香港にあるといった記述以外に所在地とか連絡先に関する記述は見当たりません。香港にコアオペレーションチームの拠点があると書いてあるのに具体的な住所とか電話番号といった情報は記されていないのです。そこで各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、登録者に関してどれほど信頼できる情報かどうかはともかくとして最も多くの情報が開示されていたのは表題5番目のICERKET (https://icaacy.com/#/) の場合です。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2022年7月27日となっています。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記載されています。記載内容を以下に書き出します。

登録者名:yang gao

登録者所属機関:bin zhou hong fu xin shang mao you xian gong si

住所:lv yuan qu, qing nian lu jie dao, qing lin lu nan, chang chun,  Jilin, 130062, CN

電話/FAX番号:+86.16231903431

メールアドレス:fire-phantom@outlook.com

登録者名は「yang gao」という中国系と思われる個人名になっており、住所も中国の吉林省長春市、電話番号も中国の国番号である[+86]から始まっています。これ以外の6つのサイトでは残念ながらWho Is 情報で開示されている登録者の情報は皆無あるいは非常に限られています。本項で検証対象としている7つのICERKETのサイトのWho Is 情報に記されている情報をまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 所在地

ICERKET (https://icaver.com/#/) 2022年8月30日 記載なし

ICERKET (https://icelogis.com/#/) 2022年3月22日 記載なし

ICERKET (https://icanbme.com/#/) 2022年4月14日 中国・吉林省

ICERKET (https://icbcheb.com/#/) 2022年5月20日 中国・吉林省

ICERKET (https://icaacy.com/#/) 2022年7月27日 中国・吉林省長春市

ICERKET (https://icamhost.com/#/) 2022年8月3日 記載なし

ICERKET (https://icfpanel.com/#/) 2022年7月22日 中国・吉林省

断片的でも記載のある4つのサイトではいずれも所在地が中国の吉林省になっています。やはりこれらのサイトも中国系のサイトである可能性が高いように思われます。

それから上で検証したフォックスエクスチェンジなどICERKETと同じ系列と思われるサイトではそれぞれのサイト独自と思われる仮想通貨に投資するように勧誘されたという事例が確認されており、それらの独自の仮想通貨のチャートパターンが右肩上がり一方の極めて不自然なパターンになっていることを指摘してきました。そこで7つのICERKETのサイトでも取引対象になっている仮想通貨とそのチャートを調べてみるとICM、GYL、KMMという3つの聞き慣れない、仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で調べても情報が見つからない謎の仮想通貨が取引されていることになっていることが分かりました。以下にはICERKET (https://icaver.com/#/) で取得したこれら3つの仮想通貨のUSDT建て日足チャートを示します。

これら3つのチャートには共通点があります。すなわち取引開始から2~3ヶ月ほどの間に一方的な右肩上がりのチャートが継続しており、取引開始時と比べると数百倍以上に高騰しているのです。しかも日足のローソク足は殆ど全てが始値よりも終値の方が高い陽線ばかりで上ヒゲ、下ヒゲも殆どありません。1日の間で始値が最安値で終値が最高値という状況が継続していることになります。これは明らかに異様です。また以下は同じICM、GYL、KMMのUSDT建て5分足チャートです。

5分足チャートで見ると陽線、陰線が混在していますが重要なのは5分足チャートで見てもローソク足が間断なく並んでいるということです。5分間の間に少なくとも2回の取引が成立しており、上ヒゲ、下ヒゲも確認出来るローソク足では少なくとも4回の取引が成立していることになります。よほど多くの人がこれら3つの聞き慣れない、仮想通貨データーベースのCoinMarketCapでもカバーされてない仮想通貨の売買に参加していなければならないということになり、非常に違和感があります。しかもよく見るとICMKMMの5分足チャートは互いにかなり似ていますし、GYLの5分足チャートはなぜか階段状になっていて本当に実際の取引を反映したチャートなのか疑問を感じます。むしろこれらの右肩上がりのチャートはこれらの聞き慣れない3種の仮想通貨を投資対象として極めて有望と思い込ませるのが目的の捏造チャートではないかと疑わざるを得ません。

この検証を書いている2022年12月中旬の時点で上で検証したフォックスエクスチェンジが全て何の告知もなく閉鎖されていることなども考えるとこれら7つのICERKETというサイトは到底信用出来ません。これらのサイトでの投資、特にICM、GYL、KMMという3種類の謎の仮想通貨への投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


※付記1

2022年10月16日付でTwitterにICERKETが詐欺サイトであるとして警戒を呼び掛ける投稿が出ていることに気が付きました。

警告対象になっているのは本項で検証した7つのサイトの内、以下の3つのサイトとなっています。

ICERKET (https://icaver.com/#/)

ICERKET (https://icelogis.com/#/)

ICERKET (https://icanbme.com/#/)

また上で非常に不自然なチャートパターンの仮想通貨として説明したKMM、GYL、ICMの3つが「Scam coins (詐欺コイン)」であると指摘されています。但しその根拠はTwitterの字数制限のゆえか説明されていません。


※付記2

本項で検証した7つのICERKETのサイトは2023年1月中旬に確認したところ全て何の告知もなく閉鎖されているようです。そして閉鎖されたサイトの代わりということなのでしょうかまた同じグループによると思われrobecoin/roobecoin (robeコイン/roobeコイン)という名称のサイトが見つかってきました。次項で検証しているので参照してください。


●robecoins (robeコインズ https://robecoins-pro.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoins-pro.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robertalks.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robertalks.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robsadler.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robsadler.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robustidea.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robustidea.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robmuzick.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robmuzick.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robinorth.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robinorth.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robotbitch.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robotbitch.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robustits.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robustits.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoinspro.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoinspro.com/#/)

9つの互いに酷似したサイトでこれも上で検証してきた5つのFoxexchange (フォックスエクスチェンジ) というサイトや7つのICERKETという名称のサイトと同じく「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) などのサイト「検証115」で検証したビットキャトルズなど一連のサイトなど被害報告が出ているサイトと共通点が多く、同じグループによるサイトである疑いが極めて濃いです。

これら9つのサイトの名称はrobecoins (robeコインズ) と書かれている部分とroobecoins (roobeコインズ) と書いてある部分の両方があってどちらが正しいサイト名なのか不明です。ここではとりあえずrobecoins (robeコインズ) で統一しておきます

そして最初の2つについてはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、他の7つのサイトについては画像検索やサイト名の検索で見つかってきたサイトです。最初に書いたようにこれら計9つのサイトは互いに酷似していて区別出来ません。まず最初の2つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年1月12日投稿 (robeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) に関する質問

「ネットで知り合った人」に勧誘されて10万円入金してしまい、回答者とのやり取りで怪しいサイトだと認識して慌てて出金したところ5000円も手数料を取られたけれども出金は出来たようです。

2023年1月15日投稿 (robeコインズ (https://robertalks.com/#/) に関する質問)

この質問は情報が少ないです。日本の仮想通貨取引所であるビットフライヤーで仮想通貨を購入させ、購入した仮想通貨を別の取引所に送金するように勧誘されていて詐欺を疑っているという状況ではないかと思われます。そして誘導されている取引所のサイトのキャプと思われる添付画像の一番下にURLアドレス (robertalks.com) が示されていて本項で検証するrobeコインズのサイトの1つであることが分かります。

これらの質問投稿に出てきたサイトを調べてみると互いに酷似したサイトであることが判明しました。そしてさらに画像検索や「robecoins」というサイト名の検索でさらに続々と明らかに同じテンプレート由来の互いに酷似したサイトが見つかってきました。まず以下に表題と同じ順でここで検証する9つのrobeコインズのサイトの冒頭部のキャプ画像を示していきます。

▼robeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/)

▼robeコインズ (https://robertalks.com/#/)

▼robeコインズ (https://robsadler.com/#/)

▼robeコインズ (https://robustidea.com/#/)

▼robeコインズ (https://robmuzick.com/#/)

▼robeコインズ (https://robinorth.com/#/)

▼robeコインズ (https://robotbitch.com/#/)

▼robeコインズ (https://robustits.com/#/)

▼robeコインズ (https://robecoinspro.com/#/)

説明するまでもなくこれら9つのサイトの冒頭部は全く同じで互いに区別出来ません。さらにこのサイト冒頭部は上で検証した5つのFoxexchange (フォックスエクスチェンジ) というサイト、7つのICERKETという名称のサイト、さらには「検証107」で検証したKinsbi (https://kinsbi.com/#/) などのサイト「検証115」で検証したビットキャトルズなど一連のサイトなど被害報告が出ているサイトとも共通点があり、同じグループによるサイトである疑いが極めて濃いです。以下には比較の為に上で検証したフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) のサイト冒頭部のキャプを再掲します。

9つのrobeコインズのサイトとフォックスエクスチェンジのサイト冒頭部を比較すると例えば中央に記されている

>ユーザーが信頼する暗号通貨取引プラットフォーム

>厳格なプロトコルと業界をリードする技術的対策により、ユーザーの安全を守ることを約束するよう努めます

という文章が同じですし、メニューバーの項目や「ログイン」「登録」ボタンの配置などにも共通性が認められます。

さらに以下は言語選択メニューの比較です。左下から右下に掛けて本項の検証対象である9つのrobeコインズのサイトを代表して表題最初のrobeコインズ (https://robertalks.com/#/)、上で検証したフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/)、および「検証115」で検証したHOLBILT (https://hopeias.com/#/) の3つのサイトの言語選択メニューのキャプ画像を示します。

いずれのサイトでも表示言語の選択肢は上から英語、中国語、香港語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、そして日本語の9ヵ国語で並び順も同じですし、国旗型のアイコンも全く同じに見えます。これは偶然とは思えません。そして本項で検証している9つのrobeコインズのサイトこの言語選択メニューも互いに全く同じです。

この冒頭部に続いてはサイトの特長を説明していると思われる部分が出てきます。この部分でも9つのrobeコインズのサイトは互いに全く同じなのでやはり9つのサイトの代表として表題最初のrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) のサイトからのキャプを以下に示します。

この部分と似た部分が例えば上で検証したICERKETという7つのサイトに存在します。例えば以下はICERKET (https://icaver.com/#/) のサイトからの相当部分のキャプ画像の再掲です。キャプ上端のタイトル部分やイラスト部分は全く異なりますが、3つのイラストの下に記されている文章は「高利回り」「高手数料」「交換指数」で共通していますし、その下に続く文章も一致しているようです。

上の7つのICERKETという名称のサイトの検証で示しましたがこれとよく似た部分が「検証115」で検証したEXPMARKSという名称の3つのサイト、HOLBILTという名称の2つのサイトにも存在します。

さらに以下には表題最初のrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) のサイトの脚注にある「私たちに関しては」という項目からリンクされているサブページのキャプを示します。

同様に他の8つのサイトについてもこのサブページのキャプ画像を示します。まず表題2~5番目の以下の4つのサイトのサブページのキャプを表題と同じ順で並べます。

robeコインズ (https://robertalks.com/#/)

robeコインズ (https://robsadler.com/#/)

robeコインズ (https://robustidea.com/#/)

robeコインズ (https://robmuzick.com/#/)

同様に表題6~9番目の以下の4つのサイトについても「私たちに関しては」のサブページのキャプを順に示します。

robeコインズ (https://robinorth.com/#/)

robeコインズ (https://robotbitch.com/#/)

robeコインズ (https://robustits.com/#/)

robeコインズ (https://robecoinspro.com/#/)

記されている文章は9つのrobeコインズのサイトで共通です。以下にその文章を書き出します。

>私たちに関しては

>Roobecoins(Roobecoins)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。 Roobecoins(Roobecoins)のコアメンバーは、インターネットや金融のトップ企業です。メンバーのほとんどは、ビットコインとブロックチェーンの深い信者です。ブロックチェーンは、従来の独占金融システムを変え、より民主的で自律的な社会構造を構築すると確信しています。 。

ケイマン諸島に登録されていてコアオペレーションチームは香港にあるといった文章は上の5つのフォックスエクスチェンジのサイトや7つのICERKETのサイトの検証でも指摘しましたが「検証107」「検証115」で検証した一連の同じグループによると思われるサイトで確認されています。例えば以下はフォックスエクスチェンジ (https://foxtalestud.com/#/) のサイトの「私たちに関しては」のサブページのキャプの再掲です。

やはり記載されている文章を以下に書き出します。

>私たちに関しては

>Foxexchange(Foxexchange)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。 Foxexchange(Foxexchange)のコアメンバーは、インターネットや金融のトップ企業です。メンバーのほとんどは、ビットコインとブロックチェーンの深い信者です。ブロックチェーンは、従来の独占金融システムを変え、より民主的で自律的な社会構造を構築すると確信しています。 。

この文章はrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) の「私たちに関しては」の文章と比べてサイト名の部分が入れ替わっているだけです。最後になぜか句読点が2回繰り返されている点まで同じです。9つのrobeコインズのサイトがで検証した5つのフォックスエクスチェンジのサイトや7つのICERKETのサイト、さらには「検証107」「検証115」で検証した一連のサイトと同じテンプレートから量産されたサイトであることは間違いないと考えます。

さらに以下ではスマホ用サイトを比較します。まず表題最初のrobeコインズのスマホ用サイト (https://m.robecoins-pro.com/#/) のキャプを左下に示します。このスマホ用サイトは上で検証した7つのICERKETのスマホ用サイトに部分的にですが似ているようです。右下にICERKETのスマホ用サイト (https://m.icaver.com/#/) のキャプを比較の為に再掲します。

2つのスマホ用サイトを相互比較するとキャプの一番上に見える「検索する通貨名を入力してください」と書かれた検索窓、右上の表示言語を示す丸形の国旗アイコン、取引されている仮想通貨についても丸型のアイコンが示されている点などが似ているように思われます。

同様に他の8つのサイトについてもスマホ用サイトのキャプ画像を示します。まず表題2~3番目の以下の2つのスマホ用サイトのキャプを示します

robeコインズ (https://m.robertalks.com/#/) → 左下

robeコインズ (https://m.robsadler.com/#/) →

次いで表題45番目の以下の2つのスマホ用サイトのキャプを示します

robeコインズ (https://m.robustidea.com/#/) → 左下

robeコインズ (https://m.robmuzick.com/#/) → 右下

次いで表題67番目の以下の2つのスマホ用サイトのキャプを示します。

robeコインズ (https://m.robinorth.com/#/) → 左下

robeコインズ (https://m.robotbitch.com/#/) → 右下

最後に表題89番目の以下の2つのスマホ用サイトのキャプを示します。

robeコインズ (https://m.robustits.com/#/) → 左下

robeコインズ (https://m.robecoinspro.com/#/) → 右下

9つのrobeコインズのスマホ用サイトはPC用サイト同様に互いに全く区別出来ません。

次にこれらのサイトで連絡先情報を探しましたが「私たちに関しては」のサブページ記されていた

>Roobecoins(Roobecoins)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。

という文章以外に連絡先情報に関する記述は一切見当たりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報はやはり一切開示されていません。Who Is 情報に記されていた各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

robeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) 202314日

robeコインズ (https://robertalks.com/#/) 202281日

robeコインズ (https://robsadler.com/#/) 202296日

robeコインズ (https://robustidea.com/#/) 20221112日

robeコインズ (https://robmuzick.com/#/) 2022年1123日

robeコインズ (https://robinorth.com/#/) 20221013日

robeコインズ (https://robotbitch.com/#/) 2022118日

robeコインズ (https://robustits.com/#/) 2022107日

robeコインズ (https://robecoinspro.com/#/) 20221222日

いずれもかなり新しいサイトであることが分かります。特に最初に引用した2023年1月12日付のYahoo知恵袋の質問で質問対象になっていたrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) はこれらのサイトの中で最も新しく、2023年1月4日に立ち上げられていてサイトの立ち上げから質問が出るまでわずか8日間しか経過していなかったということになります。

そして上で検証したフォックスエクスチェンジやICERKETなど同じテンプレート由来と思われるサイトでは全く聞き慣れない取引所独自と思われる仮想通貨が取引されていて右肩上がり一辺倒という非常に不自然なチャートパターンになっていることを指摘してきました。例えばフォックスエクスチェンジではVNEおよびSESP、ICERKETではICM、GYL、KMMという聞き慣れない、仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で情報を探しても見つからない謎の仮想通貨が取引されていることになっていて右肩上がり一辺倒の異様なチャートになっていました。そこで本項の検証対象である9つのrobeコインズのサイトでも取引されている仮想通貨のチャートを調べてみたところ、やはり非常に異様なチャートパターンを示しているGKMという仮想通貨が取引されていることが判明しました。まず以下はrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) のサイトのGKMのUSDT建ての日足チャートです。

この日足チャートも上で示したフォックスエクスチェンジのサイトにおけるVNEおよびSESP、ICERKETのサイトにおけるICM、GYL、KMMの日足チャートと同じで取引開始以来、陽線ばかりで上ヒゲ、下ヒゲも殆ど見られない右肩上がり一辺倒というチャートになっています。チャートは2022年12月29日に初値0.000298ドルで始まっており、2023年1月中旬の現時点では0.00135996ドルとなっていますから19日ほどで初値の約4.56倍になっている計算です。このrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) のサイトのWho Is 情報ではサイトが登録されたのが2023年1月4日ですからチャートが2022年12月29日に始まっているということについても違和感があります。このサイト以外での取引に基づくチャートということなのでしょうか?

さらに以下は同じGKMのUSDT建て5分足チャートです。

5分足チャートで見てもローソク足が間断なく並んでいることが分かります。つまり5分間の間に複数の取引が成立しているということになりますから非常に多くの投資家がこの謎の仮想通貨の取引に関心を持って取引に参加していなければおかしいということになります。しかし例によってこのrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) のサイトへのアクセス状況を調べてみると以下に示したように殆どアクセスがありません。

1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下になっています。他の8つのrobeコインズのサイトへのアクセス状況も調べてみましたが、アクセス数の結果が出たのは表題2番目のrobeコインズ (https://robertalks.com/#/) の場合のみです。

しかしこの9つのrobeコインズのサイトの中で最もアクセスが多いと思われるサイトでも1日当たりの独立訪問者数が49人、月間のアクセス数が1485回という状況です。これ以外の8つのrobeコインズのサイトへのアクセスはこれ以下ということになります。

GKMという謎の仮想通貨が本当に5分足が間断なく並ぶほど頻繁に取引されているかどうか極めて疑問と考えざるを得ません。またrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) 以外の8つのrobeコインズのサイトでもGKMという謎の仮想通貨が取引されていて同じ右肩上がりの日足チャートになっていること、一方でアクセス数は非常に少ないという状況であることを確認しました。GKMのチャートは現実の取引を反映したものであるかどうかは非常に疑わしいと考えざるを得ません。GKMは既に書いたように仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) にも登録が見つからない仮想通貨ですが、どこか別の非常にアクセスが多いメジャーな取引所で非常に盛んに取引されているのでしょうか?

これら9つのrobeコインズ、あるいはroobeコインズのサイトは非常に危険なサイトとしか思われません。そもそもURLアドレスが異なるだけで全く同じにしか見えないサイトが少なくとも9つも存在しているという時点で明らかに異様ですし、情報開示は明らかに不充分、不適切です。さらに同じテンプレート由来と思われる多数のサイトが確認されていてそれらの同じグループによる可能性が濃厚なサイトのケースも含めて被害報告が出ている、さらに続々と何の告知もなく閉鎖されているとなれば信頼出来る要素がありません。上で検証した5つのフォックスエクスチェンジのサイト、7つのICERKETのサイトもこの検証を書いている2023年1月現在で全て告知なしで閉鎖されているようです。となれば本項で検証した9つのrobeコインズ (roobeコインズ) のサイトも短期間で突然閉鎖される可能性が濃厚と考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●robecoins (robeコインズ https://robbwalter.com/、スマホ用サイト:https://m.robbwalter.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robscpne.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robscpne.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoins-bit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoins-bit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoins-coin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoins-coin.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoinsbit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoinsbit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://robecoinscoin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.robecoinscoin.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoins-bit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoins-bit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoins-coin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoins-coin.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoinsbit.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoinsbit.com/#/)

●robecoins (robeコインズ https://roobecoinscoin.com/#/、スマホ用サイト:https://m.roobecoinscoin.com/#/)

10個のrobeコインズ (あるいはroobeコインズ) という名称のサイトをまとめて検証します。最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の9個のサイトは「robecoins (roobecoins)」を検索して見つけてきたサイトです。そしてこれら10個のサイトは上で検証したrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) 以下の9個のサイトとサイト名が同じであるだけでなく見かけも全く同じです。URLアドレスが違うだけのサイトが上で検証した9個と併せれば19個も確認されたことになります。これらは同じグループによるサイトで間違いないでしょう。まず最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) についてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年1月27日投稿

「2ヵ月程前に知り合った外国人女性」に勧誘されて日本の仮想通貨取引業者であるビットフライヤーから仮想通貨建てで指定された取引所に5万円ほどを送金する手続きをしたようです。但し状況がよく分かりませんがおそらくビットフライヤーに5万円入金したばかりだったことが幸いして送金が完了していない状況だったようです。とにかくこの質問投稿で「2ヵ月程前に知り合った外国人女性」に指定された送金先の仮想通貨取引所が表題最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) のサイトです。以下にその指定されたサイトの冒頭部のキャプを示します。

robeコインズ (https://robbwalter.com/

このサイトは上で検証した上で検証済みのrobeコインズ (https://robecoins-pro.com/#/) など9個の同じ名称のサイトと全く同じです。さらに「robecoins (roobecoins)」を検索して見つけてきた本項で検証する残りの9つのrobeコインズのサイトについても冒頭部のキャプ画像を順に示します。

▼robeコインズ (https://robscpne.com/#/)

▼robeコインズ (https://robecoins-bit.com/#/)

▼robeコインズ (https://robecoins-coin.com/#/)

▼robeコインズ (https://robecoinsbit.com/#/)

▼robeコインズ (https://robecoinscoin.com/#/)

▼robeコインズ (https://roobecoins-bit.com/#/)

▼robeコインズ (https://roobecoins-coin.com/#/)

▼robeコインズ (https://roobecoinsbit.com/#/)

▼robeコインズ (https://roobecoinscoin.com/#/)

本項で検証対象とする10個のサイトはこの冒頭部で互いに全く同じに見えますし、上で検証した同名の9つのサイトとも全く同じに見えます。尚、キャプは省略しますが本項で取り上げている10個のrobeコインズのサイトの表示言語の選択肢も上で検証した9個のrobeコインズのサイトと同じで英語、中国語、香港語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、そして日本語の9ヵ国語でプルダウンメニューでの並び順も同じです。

さらにこの冒頭部に続いて出てくるのはサイトの特長を説明していると思われる部分です。以下には本項で検証している10個のrobeコインズのサイトの代表として表題最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) のサイトからのキャプを示します。

この部分でも他の9つのサイトのキャプは省略しますが、本項で検証している10個のrobeコインズのサイト、前項で検証した9個のrobeコインズのサイト、計19個のrobeコインズという名称のサイトで互いに全く同じです。さらに脚注の「私たちに関しては」という項目からリンクされているサブページも19個のrobeコインズのサイトで全く同じに見えることは共通です。以下はやはり本項で検証対象としている10個のサイトの代表として表題最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) のサイトからのキャプを示します。

以下文章を書き出します。

>私たちに関しては

>Roobecoins(Roobecoins)これは、ケイマン諸島に登録されている世界をリードするデジタル資産取引プラットフォームであり、コアオペレーションチームは香港にあります。 Roobecoins(Roobecoins)のコアメンバーは、インターネットや金融のトップ企業です。メンバーのほとんどは、ビットコインとブロックチェーンの深い信者です。ブロックチェーンは、従来の独占金融システムを変え、より民主的で自律的な社会構造を構築すると確信しています。 。

ケイマン諸島に登録されていてコアオペレーションチームは香港にあるといった文章は既に検証した9つのrobeコインズのサイトにあった文章と全く同じですし、同じく上で検証した5つのフォックスエクスチェンジのサイトや7つのICERKETのサイト、さらには「検証107」で検証したKinsbi、Ninelord、weekfx (ウィークfx) といったサイト、「検証115」で検証したBITCATTLES (ビットキャトルズ) など一連の同じグループによると思われるサイトに記されている文章と最初のサイト名の部分が入れ替わっているだけでそれ以外は全く同じです。

次にスマホ用のサイトを示します。ここでも同じ画像を10個並べても仕方がないので表題最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) のサイトからのキャプを左下に示します。右下はログイン画面のキャプです。

このスマホサイト、ログイン画面の見かけ、デザインも上で検証した9個のrobeコインズ、本項で検証している10個のrobeコインズのサイトで共通です。さらに上で示した「私たちに関しては」のサブページにあるケイマン諸島に登録があってコアオペレーションチームは香港にあるという記述以外に本項で検証している10個のサイトに連絡先情報がないのも共通です。メールアドレスさえ見当たらないというのは異様でしょう。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたがわずかでも登録者に関する情報が記されていたのは表題最初のrobeコインズ (https://robbwalter.com/) と2番目のrobeコインズ (https://robscpne.com/#/) の場合のみです。以下に順にWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日については以下でまとめます。赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報はいずれの場合も大半の項目が非開示となっていて開示されているのは登録者の所在地が「JILIN, CN」であるということだけです。これは「私たちに関しては」のサブページにあったコアオペレーションチームは香港にあるという記述と矛盾しますが中国の吉林省を意味します。香港、あるいは吉林省という情報のいずれが正しいのかあるいは両方とも信頼出来ないのか分かりませんが、やはりこれらのサイトを運営しているのは中国系のグループである可能性が高いように思います。

この2つのサイト以外の8つのサイトでは登録者に関する情報は何も開示されていません。各サイトのWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

robeコインズ (https://robbwalter.com/) 202287

robeコインズ (https://robscpne.com/#/) 2022年713

robeコインズ (https://robecoins-bit.com/#/) 2023119日

robeコインズ (https://robecoins-coin.com/#/) 2023年1月19日

robeコインズ (https://robecoinsbit.com/#/) 2023年1月19日

robeコインズ (https://robecoinscoin.com/#/) 2023年1月19日

robeコインズ (https://roobecoins-bit.com/#/) 2023120日

robeコインズ (https://roobecoins-coin.com/#/) 2023年1月20日

robeコインズ (https://roobecoinsbit.com/#/) 2023年1月20日

robeコインズ (https://roobecoinscoin.com/#/) 2023年1月20日

3番目~6番目の4つのサイトはいずれも2023年1月19日に登録・開設されています。また7番目~10番目の4つのサイトは翌日の2023年1月20日に登録・開設されています。また連日に渡って4つずつ登録されたサイトのドメイン名は互いに非常によく似ています。例えば3番目と7番目のrobeコインズのサイトのドメイン名は互いに非常によく似ています。

robeコインズ (https://robecoins-bit.com/#/)

robeコインズ (https://roobecoins-bit.com/#/)

3番目のサイトのドメイン名に「o」が一文字加えられたのが7番目のサイトのドメイン名になっています。これと同様に4番目と8番目、5番目と9番目、5番目と10番目のサイトのドメイン名は前者のドメイン名の「robe」という部分に「o」が一文字加えられて「roobe」になっているだけという関係にあります。大量にドメイン名を登録してURLアドレスを変更しただけのサイトが量産されているのは明らかです。信頼できるサイトとは全く思われません。これらのサイトでの投資は推奨できません。