検証137

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。無登録の違法業者である可能性が高いです。また本ページで検証対象とするサイトの幾つかではネットで知り合ったおそらく外国人に勧誘されて投資したところ出金出来なくなったという証言が確認されています。「検証63」で説明した中国系と思われるグループによる危険なサイトの疑いが極めて濃厚です。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112「検証113「検証114「検証115「検証116「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証75ページ目です。「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●CCBG (https://www.ccbgvip.com/#/home)

●ZX Ventures (ZXベンチャーズ https://www.zxvenes.com/#/home)

●ZX Ventures (ZXベンチャーズ https://www.zxvenvip.com/#/home)

●NZQSoin (https://nzqsoin.cc/#/)

●CoinMarket (コインマーケット https://coinmarket-cap.vc/#/)

●Cvcdoin (https://cvcdoin.com/#/)

●EBC (https://ebcjap.com/#/)



まず以下の3つのサイトをまとめて検証します。

CCBG (https://www.ccbgvip.com/#/home)

●ZX Ventures (ZXベンチャーズ https://www.zxvenes.com/#/home)

●ZX Ventures (ZXベンチャーズ https://www.zxvenvip.com/#/home)

最初のCCBGと2番目のZXベンチャーズ (https://www.zxvenes.com/#/home) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、3番目のZXベンチャーズ (https://www.zxvenvip.com/#/home) は2番目のZXベンチャーズからの画像検索で見つけてきたサイトですが、この検証を書いた後でやはりYahoo知恵袋に質問が出てきました。これら3つのサイトは互いに非常によく似ているのでまとめて検証します。まずそれぞれのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年5月7日投稿 (CCBGに関する投稿)

あまり詳しい状況は分かりませんが「知人」という人物からCCBGというサイトでの投資を勧められ、数字の上では利益が出ていたので出金しようとしたところコールセンターから連絡があって出金するには20%の保証金を追加入金することが必要ということになったようです。勧誘してきた「知人」という人物がどのような知人だったのか外国人あるいは外国人である可能性がある人物だったのかなど分かりませんが、出金しようとすると意味の分からない名目で追加入金を要求してくるというのは「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口と合致するように思われます。

2023年6月23日投稿 (ZXベンチャーズ (https://www.zxvenes.com/#/home) に関する投稿)

>今年の4、5月からZX venturesという、投資サイトが出回っています。

とありますがどういう形で「出回っている」のか全く分かりません。

>カスタマーサービスのアドレスもgmailで作られており、

>zhongxin.customerservice1@gmail.com

>中国系の詐欺サイトでしょうか。

とあります。確かに連絡先のメールアドレスが無料登録できるgmailのアドレスということならまともなサイトとは思えません。しかし添付されていた画像のサイトはCCBGのサイトと極めてよく似ています。

2023年7月12日投稿 (ZXベンチャーズ (https://www.zxvenvip.com/#/home) に関する投稿)

この質問投稿の投稿者はZXベンチャーズ (https://www.zxvenvip.com/#/home) に投資してしまった本人ではなく、投資してしまった人が出金しようとしたところ税金を払う必要があると言われて出金出来なくなり、税金名目の追加入金に応じる為にお金を貸してくれないかと頼まれた人のようです。それだけに勧誘された経緯はよく分かりませんが、「友人から誘われた」結果として投資してしまったようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口と合致しているように思われます。海外の金融機関が日本の源泉徴収に対応しているわけがありませんから税金名目の追加入金に応じても出金出来るようになるとは到底思えません。この「友人」がネットで知り合っただけで実際に会ったことはない外国人、つまり中国系と思われる詐欺グループの勧誘役なのかもしれません。

とにかくこれら3つのサイトについてそれぞれトップページとログイン画面の画像を以下に示していきます。

▼CCBG (https://www.ccbgvip.com/#/home) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語]

▼ZXベンチャーズ (https://www.zxvenes.com/#/home) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語]

▼ZXベンチャーズ (https://www.zxvenvip.com/#/home) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語]

説明するまでもなくこれら3つのサイトは互いに酷似しています。表示言語の選択肢も中国語、英語、香港語、日本語の4つで共通しています。そしてこれらのサイトには連絡先などの情報が一切見当たりません。トップページには「私たちについて」という項目があるのですがこの部分をクリックするとログインを要求されて何の情報も得られません。2番目のZXベンチャーズ (https://www.zxvenes.com/#/home) についてはYahoo知恵袋への質問投稿でgmailのアドレスを使っているという情報が示されていましたが、そのメールアドレスを見るのにも登録してログインすることがおそらく必要なのだと思われます。

これでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。各サイトのWho Is 情報にあった各サイトの登録・開設日についてのみ以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

CCBG (https://www.ccbgvip.com/#/home) 2022年12月23日

ZXベンチャーズ (https://www.zxvenes.com/#/home) 2023年4月1日

ZXベンチャーズ (https://www.zxvenvip.com/#/home) 2023年5月9日

これら3つのサイトについては勧誘された経緯などについて詳しい状況が分からないので断定は出来ませんが、やはり出金出来なくなって保証金などという意味の分からない名目で追加入金を要求されたという証言や明らかに同じテンプレートから量産されたサイトが見つかるといった状況からやはり「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺目的のサイトである可能性が濃厚と考えます。さらにこの検証を書いている2023年7月時点でCCBGのサイトは既に告知なしで閉鎖されているようです。となればZXベンチャーズという2つのサイトについても突然閉鎖される可能性があると考えざるを得ません。

これらのサイト、あるいはこれらのサイトとよく似たサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


●NZQSoin (https://nzqsoin.cc/#/)

●CoinMarket (コインマーケット https://coinmarket-cap.vc/#/)

●Cvcdoin (https://cvcdoin.com/#/)

●EBC (https://ebcjap.com/#/)

最初のNZQSoinと2番目のコインマーケットはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の2つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。互いに非常によく似ており、明らかに同じテンプレートからおそらく同じグループによって立ち上げられたサイトと思われるのでまとめて検証します。但しこの検証を書いている2023年12月下旬現在で最初のNZQSoin以外の3つのサイトは既に閉鎖されているようです。既に閉鎖されているサイトについて詳しく検証しても仕方がないので主に閉鎖されていないNZQSoinのサイトに重点を置いて以下の検証を書くことにします。まずは最初の2つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年12月22日投稿 (NZQSoinに関する質問投稿)

情報が乏しいですが誰かにNZQSoinのサイトでの投資を勧誘されているようです。

2023年9月18日投稿 (コインマーケットに関する投稿)

SNSで知り合った人物とLINEで連絡を続け、コインマーケットでの投資を勧められて応じてしまったようです。最初は入金、出金に問題がなかったようでそれで信頼してしまったのか再度入金してしまい、2度目の出金をしようとしたところカスタマーサービスから出金額が大きいから口座をアップグレードする必要があり、その為には保証金30万円の追加入金が必要という意味不明の要求を受けて事実上、出金拒否されているようです。これはまさに「検証63」で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致するように思われます。

そしてとにかく表題の4つのサイトについて画像を以下に順に示していきます。まず最初のNZQSoin (https://nzqsoin.cc/#/) のトップページを左下に、表示言語の選択画面を右下に示します。

表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、香港語となっています。さらに左下がNZQSoinのサイトのログイン画面、右下が設定画面です。

NZQSoinの連絡先情報は見当たりません。明らかに情報開示は不充分、不適切です。気になるのは右上に示した設定画面の中にある「ホワイトペーパー」という項目です。このホワイトペーパーについてはまた後述します。これ以外の3つの既に閉鎖されているサイトについてもトップページと設定画面の画像を順に示していきます。

まずコインマーケット (https://coinmarket-cap.vc/#/) の画像です。

次は表題3番目のCvcdoin (https://cvcdoin.com/#/) の場合です。

最後は表題4番目のEBC (https://ebcjap.com/#/) の画像を示します。

これら4つのサイトは互いに酷似しており、同じテンプレートから量産されたサイトであることは明らかでしょう。そしてこれらのサイトには運営元の連絡先情報が何もありませんし、金融ライセンスに関する情報もありません。そこでまず各サイトのWho Is 情報を確認しました。まず以下には表題最初のNZQSoinのサイトのWho is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録開設日は2023年12月21日となっています。本項の最初で引用したNZQSoinに関する質問投稿は2023年12月22日付なのでサイトが開設された翌日にYahoo知恵袋に質問が出てきたことになります。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報ですが、開示されているのは国名が「DZ」であるということだけです。この「DZ」は調べてみると北アフリカのアルジェリアの国別ドメインでアルジェリアを意味するようです。

次に表題2番目のコインマーケットのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

コインマーケットのサイトのWho Is 情報では黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日が2023年9月9日となっています。これも決して古いサイトではないのですが本項の最初で書いたように開設から3ヵ月半ほど経過した現時点で既にこのサイトは閉鎖されています。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報ですが、所在地がアラブ首長国連邦 (UAE) のドバイになっていることだけ分かります。

残りの2つのサイトについては画像は省略しますが、本項で検証対象とした4つのサイトのWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日および登録者の所在地情報をまとめると以下のようになります。

サイト名 登録・開設日 所在地

NZQSoin 2023年12月21日 アルジェリア

コインマーケット 2023年9月9日 アラブ首長国連邦・ドバイ

Cvcdoin 2023年9月8 アラブ首長国連邦・ドバイ

EBC 2023年9月4 アラブ首長国連邦・ドバイ

コインマーケット、Cvsdoin、EBCの3つのサイトは2023年9月上旬に集中的に立ち上げられ、登録者の所在地は全てアラブ首長国連邦のドバイ、そして3ヵ月半ほど経過した2023年12月下旬現在で全て何の告知もなく閉鎖されているという状況です。またこれら4つのサイトは互いに酷似していて明らかに同じグループによるサイトとしか思われないのに所在地がアラブ首長国連邦とアフリカのアルジェリアに分裂しているというのは非常に不自然です。これらWho Is 情報で示されている情報も明らかに不充分ですし、記述の信頼性も非常に疑わしいと考えざるを得ません。

次に各サイトの設定画面にリンクのあった「ホワイトペーパー」について少し説明しておきます。上で示したように本項の検証対象である4つのサイトの設定画面の全てで「ホワイトペーパー」という項目がありますが、CvcdoinとEBCについてはホワイトペーパーを確認する前にサイトが閉鎖されてしまってホワイトペーパーが実在していたかどうか確認出来ていません。以下では最初のNZQSoinのホワイトペーパーと2番目のコインマーケットのホワイトペーパーを比較します。まず2つのホワイトペーパーの表紙の画像を以下に順に示します。

この表紙を比較しただけでも2つのホワイトペーパーが互いに非常によく似ていることが分かります。

>白書の概要

>改訂:9

>日付:2018年12月19日

>Sergio Demian Lerner 著

という記述は全く同じです。著者も日付もバージョンも同じというのはおかしいでしょう。また上で示したように本項で検証している4つのサイトはいずれも2023年9月以降に開設されたばかりのサイトなのにホワイトペーパーの日付が2018年12月改訂となっていることにも相当の違和感があります。

そしてこのSergio Demian Lernerという著者の名前を検索してみるとX (旧Twitter) のアカウントや以下に画像を示しましたが所属先となっているIOVlabs (https://www.iovlabs.org/) のサイトにある紹介記事を発見しました。Sergio Demian Lernerという人物は確かに仮想通貨関連の業務を行っており、Co-founder (共同創業者) としてIOVlabsに所属しているようですが、NZQSoinやコインマーケットに関する記述はありません。

さらにこの人物について調べると上に示した経歴紹介にも出てくるQixCoinなど複数の仮想通貨の立ち上げにも関与した人物であるという情報が出てきます。そしてこの人物が関与した仮想通貨の中にはQixCoinの改良型として開発されたRSKという仮想通貨があるようです。そしてこのRSKという仮想通貨の公式サイトであるRockstock (https://rootstock.io/) にはRSKのホワイトペーパーがPDFファイルで存在します。以下にはそのRSKのホワイトペーパーの表紙の画像を以下に示します。(尚、Rockstock (https://rootstock.io/) というサイトは本項で検証している4つのサイトと全く似ているようには思われません。)

>白書の概要

>改訂:9

>日付:2015年11月19日

>Sergio Demian Lerner 著

という記述は上に示したNZQSoinのホワイトペーパーコインマーケットのホワイトペーパーの表紙の記述とよく似ています。違いは日付がちょうど3年違いの2018年になっていることだけです。Sergio Demian Lernerという著者の名前やバージョンなどは同じです。またいずれのホワイトペーパーも23ページとなっています。さらにNZQSoin、コインマーケット、RSKの3つのホワイトペーパーの内容の比較を続けます。まず3つのホワイトペーパーの4ページ目にある「はじめに」という項目の冒頭部を以下で比較します。NZQSoin → コインマーケット → RSKの順で画像を示します。

説明するまでもなく、この部分で3つのホワイトペーパーは仮想通貨の名称以外の部分以外は互いに全く同じです。さらに以下は各ホワイトペーパーの16ページ目にある「特長比較」と題された部分の冒頭部の比較です。

この部分でも3つのホワイトペーパーで異なるのは仮想通貨の名称の部分だけです。これらのホワイトペーパーは明らかにコピペで量産されたサイトであり、まず間違いなくRSKのホワイトペーパーを元にNZQSoinコインマーケットのホワイトペーパーが作られています。

そもそも少なくとも4つの互いに非常によく似たサイトが確認されており、しかもその内の3つについては開設から3ヶ月半ほどの間に何の告知もなく閉鎖されている、さらに運営元の連絡先情報など情報開示も明らかに不充分、不適切という状況からして到底信用出来るサイトとは思えません。これらのサイトあるいはこれらのサイトとよく似たサイトでの投資は全く推奨できません。