検証 2

本ページでは以下の3つのサイトを検証しています。

●Jewel Coin (ジュエルコイン jewelcoin.net)

●Trade Box (トレードボックス www.trade-box.jp)

●Eternal Live [エターナルコイン] (エターナル・ライブ eternallive.jp)


それでは個別検証に入ります。

●Jewel Coin (ジュエルコイン jewelcoin.net)

●Trade Box (トレードボックス www.trade-box.jp)

両社ともジュエルコインという仮想通貨を扱っているようですからまとめて検証します。まずジュエルコインのサイトにある会社情報は以下のようになっています。

>【運営会社】 えん株式会社

>【お問合せ先】 東京都豊島区東池袋4-21-1-3113

>E-mail:info@jewel-coin.jp

>電話:03-5919-6705

>【お申し込み方法】 Webサイト上よりお申し込み(24時間受付)

>【販売価格】 TOP・購入ページにて記載

>【商品代金以外の料金】 消費税

>【商品引き渡し方法】 登録ウォレットに送付

>【お支払方法】 銀行振込

>【キャンセル・返金について】 通信販売ですので、クーリングオフはできません。あらかじめご了承の程、何卒宜しくお願いいたします。

>【責任の有無】 商品の性質上、当商品をご利用されて発生したいかなるトラブル・損害に関しても、当方では一切の責任を負えません。あからじめご了承の程、何卒宜しくお願いいたします。

東池袋の住所には以下のサイトによればアウルタワー(OWL TOWER)という高層マンションが存在するようです。住所の3113号室は47.4平米の1LDKの部屋のようです。

http://towerlife.jp/m/area/tokyo/owl-tower.php

そして検索するとこの「えん株式会社」は同じ住所で「DORA DORA PARTY」という合コンのサイトを運営しているようです。こちらにはジュエルコインのサイトには明記されていなかった経営者の氏名が記されています。

http://doradora-party.jp/

>【運営会社】 えん株式会社

>【設立年月日】 2015年7月21日

>【資本金】 8,880,000円

>【所在地】 〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-21-1-3113

>【運営責任者】 代表取締役 山田祐司

>【連絡先】 080-2003-7622

>【FAX番号】 03-5919-6706

Jewel Coin ドラドラパーティー.PNG
Jewel Coin ドラドラパーティー2.PNG

正直言って1LDKのマンションの一室で仮想通貨の事業と若者向けの合コン主催事業を同時にやっているとはかなり型破りで強い違和感を感じざるを得ません。

そして「検証1」で検証した「ジェムコイン」は琥珀を担保にしているという主張をしていましたがこの「ジュエルコイン」についても仮想通貨の価値を担保するものとしてアクアマリンという宝石の採掘権を保有していると書いてあります。また発行枚数の上限は5400万枚と書いてあります。

Jewel Coin アクアマリン2.PNG

>アフリカ最大のアクアマリン埋蔵量を誇るザンビア共和国の採掘権を取得し、 これまで採掘されたアクアマリンの総量に対して5400万枚限定のジュエルコインを発行。 金本位制 のシステムの為、採掘が進むたびにジュエルコインの価値が高まります。

>※金本位制…貨幣価値(交換価値)を金に裏付けられた形で金額で表すものであり、すべての価値は、金の価値を基準として表示される。

この説明の中で「金本位制のシステムの為、採掘が進むたびにジュエルコインの価値が高まる」という主張は意味が分かりません。またアクアマリンの鉱山が具体的に何処に存在するのかも分かりませんし、アクアマリン鉱山の業績に関する情報もありませんがこれについては改めて以下で検証します。

このサイトではジュエルコインは1枚あたり1600円、キャンペーン期間中に大量に買えば割引になるとなっています。

Jewel Coin 販売価格.PNG

仮に1枚=1600円の定価で発行上限となっている5400万枚が発行されるとすれば総額864億円ということになります。さらに

>ジュエルコインは誰でも世界中のどこにいても約30秒で送金・着金が可能です。

と書いてありますが、具体的な送金方法、換金方法に関する記述が全く見つかりません。そこでコインの換金方法を検索し、仮想取引所として見つかったのがトレードボックスというサイトです。

ちなみにジュエルコインのサイトとトレードボックスのサイトにはお互いの情報がありません。これらの会社が扱っている「ジュエルコイン」は同じ仮想通貨なのでしょうか?例えば前者で購入した仮想通貨を後者の取引所で取引出来るのでしょうか?

最初の印象としては前者が「コイン」の発行の役割を担い、後者が取引所という役割分担なのかとも思いましたがトレードボックスのQ&Aを見るとトレードボックス社にも発行権があるようです。

Jewel Coin Trade Box 発行権.PNG

>Q. トレードボックスってどういう役割があるのですか?

>A. JOCのシステム上のみで使える仮想通貨JPYの発行権をもつ法人です。

但しトレードボックスのサイトには「コイン」の発行上限に関する記載がありません。5400万枚という発行上限は世界中での発行上限なのでしょうか?それとも発行権限を持つジュエルコイン社の発行枠が5400万枚なのでしょうか?極めて不明確です。

またQ&Aには以下の記載もあります。

Jewel Coin Trade Box 換金.PNG

>Q. トレードボックスで貸与されたJPYを換金してもらえますか?

>A. 換金所ではありませんので、会員でないお客様のJPYを換金することはありません。

不明確ですがどうやらジュエルコイン社のサイトで購入した仮想通貨をトレードボックス社で換金することは出来ないようです。しかし購入した会社でしか換金出来ないのでは仮想通貨と言えるかどうか疑問です。せいぜいスーパーマーケットやコンビニの利用ポイントみたいな程度としか思えません。またそもそもこの仮想通貨は一般の商店などで通用するかどうかという点に大きな疑問があります。2つのサイトを見ても「ジュエルコイン」が通用する小売店などの情報はありません。商品やサービスの購入に使えないのならば仮想通貨とは到底言えないでしょう。

トレードボックスの連絡先情報は以下にあるだけです。

>会社名 TRADE BOX株式会社

>所在 〒812-0044 福岡県福岡市博多区千代4-29-24

>HPアドレス http://www.trade-box.jp

>設立 2015年7月10日

>代表者 代表取締役 阿部 亮太

>業務内容 JPY発行関連業務

>E-mail contact@trade-box.jp

所在地は福岡でこの住所には以下の不動産業者のサイトによれば三原第三ビルという6階建ての建物があるようです。

http://www.office-navi-fukuoka.jp/office/05001555/1/

住所に階数や部屋番号がないので住所は不完全に思えますし、何より連絡先情報に電話番号がないことにかなり違和感があります。

Jewel Coin Trade Boxトップ.PNG

またトレードボックスは上のキャプに示すように「JOC公認」を強調しているのですが「JOC」とは「日本オリンピック委員会」ではなく「Jewel of Ceylon」という会社の略称のことのようです。しかし「JOC」のサイトへのリンクは見当たりません。そこでさらに「Jewel of Ceylon」を検索してみると以下のサイトが見つかります。

www.jewel-of-ceylon.com

このサイトにはこのJOCという会社がザンビアにアクアマリン、エメラルド、銅を産出する鉱山を持っていてその価値を担保に「ジュエルコイン」を発行していると書いてあります。ジュエルコイン社のサイトにある記述では「株式会社えん」が鉱山の採掘権を持っているようにしか思えませんでしたがどうやらそうではないようです。

しかしこのサイトを見てもザンビアの鉱山に関する情報、例えばどれほどの売り上げがあってどれほどの利益が出ているとか埋蔵量がどれほどあるのか、そもそも鉱山はザンビアの何処に存在するのかといった具体的情報が全く見当たりません。さらにJOCの連絡先情報は以下にあるのみです。

>NAME Jewel Of Ceylon

>ADDRESS L06/01 East Tower, World Trade Center, Echelon Square, Colombo 1, Sri Lanka.

>CEO Surain Jayasuriya

住所と経営者(CEO)の名前だけで電話番号さえありません。会社の従業員数、年間売り上げ、年間利益、ザンビアの鉱山以外の事業などの情報も全くないのです。これは実在する会社かどうか非常に疑わしいとしか思えません。またJOCのサイトのサーバー情報を調べてみると以下に示すように東京のサーバーを使っているようです。

Jewel Coin JOCサイトサーバー情報.PNG

Who Is情報を見るとドメインがお名前.comという日本の業者で取得され、サーバーの管理者もGMOインターネットのようです。

スリランカの会社が公式サイトのドメインを日本の業者で登録し、日本のサーバーを使うことも絶対にないとは言いませんがここにも大きな違和感があることは確かです。さらにトレードボックスのサイトにはJOC公認が強調されていましたがJOCのサイトにはそんな記述は見つかりません。逆に以下のような記載があります。ちょっと長くなりますが引用します。

>November 24, 2015

>We have received information that various companies advertise Jewel Coin as an attractive investment in the short term and advertise by using expressions in the contents of advertisement, which are likely to mislead.

>JOC is completely unrelated to such companies.

>JOC advises that Jewel Coin is not the one that such companies run advertisements for.

>Jewel Coin is significantly different from digital currencies such as BTC and also different from open-sourced settlement protocols such as XRP.

要するに「ジュエルコイン」を買えば短期的に利益を出せると称して購入を薦める会社が複数存在しているようだがJOCはそういった会社とは一切関係がないと書かれています。また購入を薦める会社では「ジュエルコイン」をビットコイン(BTC)やリップルコイン(XRP)のような仮想通貨であるとしているようだが間違っているとも書かれています。この記述を読む限り、JOCが日本で「ジュエルコイン」を販売している2社を公認しているようには思われません。

そもそもJOC社やその経営する鉱山が実在するかどうかも曖昧であるだけでなく3社の関係や市場性など「ジュエルコイン」には大きな違和感を感じずにはいられない点が多数あります。投資対象として到底推奨出来ないという結論にならざるを得ません。

※付記1

2017年12月、知恵ノートからの移転に伴って確認したところ、表題の2つのサイト、Jewel Coin (ジュエルコイン jewelcoin.net)とTrade Box (トレードボックス www.trade-box.jp)のサイトは両方とも閉鎖されたようです。

※付記2

この案件について集団訴訟の呼びかけが行われているようです。

以下の様な被害の概要が付いています。

>2016年頃仮想通貨ジュエルコインの購入を進められた

>通貨には会社が運営する鉱山で取れたアクアマリンが担保となり既に用意が出来ている。価値はどんどん上がると言われたが。上場しすぐ原価も割れ現在は0円

>アクアマリンの担保も無し

>証拠

>去年の今頃真下と話し会い分割返金をしてくれるとの事でしたが振り込まれたのは最初の20万のみ

>その後は音信不通


●Eternal Live [エターナルコイン] (エターナル・ライブ eternallive.jp)

以下に示すバナー広告には「もう不安にならない」などと書いてありますが本当に「不安」を感じなくて済むような投資対象なのか検証してみます。

Eternal Live 宣伝不安.PNG

まずエターナル社の会社概要は以下のようになっています。

>取引所名 エターナルライブ 英:ETERNALLIVE

>運営会社 株式会社エターナルリンク 英: ETERNAL LINK Co.,Ltd.

>本社所在地 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-7-6 晴花ビル6F

>TEL:03-5645-3252 フリーダイヤル:0120-02-3252

>FAX:03-5645-3253

>代表取締役 小野寺利晃

>資本金 7,500万円

>主要取引銀行 三菱東京UFJ銀行

>顧問会計士 TM総合会計事務所

>業務提携企業 株式会社アトムソリューションズ

ここで業務提携企業として出てくるアトムソリューションズのサイトは以下にあるようです。

www.atom-solutions.jp

会社情報は以下のようになっています。

>会社名 株式会社アトムソリューションズ

>設立年月日 2010年5月27日

>本社所在地 〒135-0034 東京都江東区永代2-31-16盛美堂ビル5F

>資本金 9,500万円

>代表者 梅澤 宗弘

>主要取引銀行 三菱東京UFJ銀行 八重洲通支店

>顧問会計士 TM総合会計事務所

>代表電話番号 03-5875-8367

>FAX番号 03-5875-8437

>お問合せ info@atom-solutions.jp

>事業内容 システム開発・経営コンサルタント・仮想通貨事業全般

この2つの会社は地下鉄1駅分ほどの近距離にあり、使っている会計事務所も同じです。これら2つの会社は後者がシステムの開発などを行い、前者が発行換金などを行うという役割分担のようです。

さらに海外、現時点でフィリピンと香港にも拠点があることになっています。

■フィリピン

>取引所名 Token Hub

>運営会社 CRYPTO C TRADING INC.

>所在地 10F Pearlbank Centre 146 Valero Street, Salcedo Village, Makati 1227 Metro Manila Philippines

>電話 '+63 2 834 6275

>ホームページ https://tokenhub.asia/

■香港

>Company ETERNAL COIN HK Co., Ltd.

>Address Room 2912-16, 29/F Tower 2, Times Square, Causeway Bay, Hong Kong

>Phone (852) 2159 7471

>E-mail info@eternalhongkong.com

フィリピンのサイトにはエターナルコインは日本のアトムソリューションズが運営していると書いてあります。

Eternal coin 開発元 by Token Hub.PNG

>The Etenal Coin is a digital Currency from Japan operated by Atom Solutions.

香港のサーバーは何故か日本のさくらインターネットのサーバーを使っています。

eternal 香港 サーバー.PNG

エターナルコインの本拠はやはり日本と考えるべきでしょう。

そして仮想通貨が実際に機能しているかどうかで重要なのは換金出来る拠点がどれほどの数用意されているのかあるいは実際に商品やサービスを購入するのに使えるようになっているかどうかでしょう。まず換金出来る拠点についてはこの知恵ノートを書いている2016年3月にちょうどプレスリリースが出て新たに2つの拠点で換金を受け付けるということになったようです。

Eternal coin ZAKZAK記事.PNG

しかし現時点で新たに発表になった2つの拠点を加えてもコインの換金が可能なのはエターナルライブ社のサイトによればエターナル社以外に以下の3社、4店舗だけのようです。

■FLIP EXchange

住所 : 東京都中央区日本橋茅場町1-8-5 KKビル6階

電話番号: 03-6661-6466

URL : https://www.flip-fortune.com/flip-exchange/

■ブランド楽市・高田馬場店

住所 : 東京都新宿区高田馬場1-6-15 新井ビル1F

電話番号: 03-6278-9255

URL : http://grandjour.net/company/

■Sakura Exchange 原宿竹下通り店

住所 : 東京都渋谷区神宮前1-20-6 2F

電話番号: 03-6804-1618

■Sakura Exchange 渋谷店

住所 : 東京都渋谷区宇田川町26-9 メトロビル4F

電話番号: 03-6455-1147

URL : http://sakura-exchange.com

しかしこれら3社の公式サイトでコインの換金を取り扱っているという記載があるのはFLIP EXchange社のサイトだけです。ちなみに「ブランド楽市」の本業は中古ブランド品の買取、Sakura Exchange社の本業は外国人観光客向けの外貨両替業のようです。本当にこれらの店舗で扱いがあるのでしょうか?そして唯一サイトにエターナルコインの換金取り扱いを明記しているFLIP EXchange社でもエターナルコインを換金するには事前の予約が必要となっています。

Eternal Coin Flip Ex.PNG

>両替は、当面の間は完全予約制とさせて頂きます。

しかもこのFLIP EXchange社の住所はエターナルライブ社と同じ日本橋茅場町です。両社の住所をGoogleマップに入れてみると両社は110m、歩いて1分という超至近距離にあることが分かります。

Eternal coin Flip道順.PNG

日本中で5箇所しかない換金可能な店舗の内、2つが超至近距離にある意味が分かりません。この2つは本当に別個の会社なのでしょうか?またコインの換金業務だけで会社が成り立つのでしょうか?正直違和感を感じます。またたったの5箇所でしか換金できず、しかも全てが東京に集中している現在の体制は極めて貧弱と判断せざるを得ません。

さらにエターナルコインが現実に通貨として通用するのかに関しては「エターナルコイン取扱い可能店舗一覧」なるリストがエターナルライブ社のサイトに用意されていますが掲載されているのは飲食店50店舗、Webショップ2店舗など全国で90店舗のみです。しかもリストに掲載されている会社を調べてみると本当にこれらの会社でコインが使えるのかどうか疑問を感じずにはいられないのです。

例えばリストには「Webショップ」が2つ含まれています。以下の2つです。

■Artist Support Aid (アーチスト・サポート・エイド http://www.asaid.jp/)

■Beauthy Mall (ビューシー・モール http://beauthy.info/Mall/)

まず前者のサイトでは何かが販売されている形跡が見つかりません。後者は一応ネット通販サイトらしき体裁が整っていますが例えば以下のキャプに示すように126円あるいは66円のボールペンを買うと送料が648円も掛かります。

Eternal coin Beauthy Mall商品.PNG

こんな商品をこのサイトから購入する人がいるとは思えません。ちなみにアクセス数を解析出来るサイトで調べてみると殆どアクセスがないという結果が出てきます。現時点で通販サイトとして機能しているように全く思えません。

Eternal coin Beauthy access.PNG

またこのビューシー・モールのサイトのトップには以下のようなバナーがあります。

Eternal coin Beauthy Mall.PNG

>お知らせ まもなく「エターナルコイン」でお買い物できるようになります!

つまり現時点でこのサイトではコインでの支払いを受け付けていません。(2016年9月、再度確認しましたがこの「お知らせ」はそのままです。)エターナルライブ社のサイトでは既にコインでの支払いが可能というリストに入っているのはどういう理由なのでしょうか?ともかく「Webショップ」2店舗については現時点でコインが有効とは言えません。

同様に飲食店などについてもランダムに調べてみるとさらに疑いを抱きたくなる事例が続々出てきます。幾つかを説明します。

■Sake&Wine GENKI

住所 〒110-0003 東京都台東区根岸1-3-20 2階

電話 080-4404-8887

https://ja-jp.facebook.com/genki.sake.wine/info/?section=hours&tab=page_info

支払い方法が「現金のみ」と明記されている。エターナルコインに関する記述なし。

Eternal Coin Sake & Wine Genki.PNG

■BBQ株式会社

住所 〒110-0016 東京都台東区台東4-7-5 CHIO御徒町502

電話 03-6806-0434

http://bbq-corp.com/company/

Web制作の会社らしいがWeb制作の会社に依頼する人はそもそも少ないと思われるのでコインの普及に殆ど貢献しないと思われる。またこの会社のサイトにエターナルコインに関する記述は見つからないし、この会社の住所であるマンションの1室には以下の3つの会社が同居していることになっている。

水素水ライフ (水素水販売? http://suisosuilife.net/company/)

inuco (犬猫ペット用サプリ販売? http://inuco.net/rule

ドリームプロジェクト (業務内容不明 http://www.dream-p.co.jp/ )

会社の実体が存在するかどうか疑問。

■目黒リセルクリニック

住所 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-17-5

電話 03-5759-5150

http://meguro-recell.com/index.html

このURLは閉鎖されている模様。検索すると既に閉院しているという情報がネット上に見つかる。

http://scuel.me/hospital/1310934562/

Eternal coin 目黒リセルクリニック閉院.PNG

■MJ cafe

住所 〒902-0073 沖縄県那覇市上間260-1-1F

電話 098-836-2113

http://mjcafe.co/

サイトは閉鎖されている模様。パンケーキの店のようだがグルメ評価サイト(食べログ)によれば既に閉店していることになっている。

http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470102/47014269/

Eternal coin MJ Cafe 閉店.PNG

他にも加盟店について幾つか調べてみましたが現状で確実に営業しており、店舗側のサイトでエターナルコインでの支払いが可能と明記されている例は見つかりません。そもそも利用可能な店舗が90というのは決して多い数とは言えない上に好意的に見てもかなりの水増しがあるのではないかと思わざるを得ません。

また例えば沖縄県の飲食店がコインでの支払いを受け付けたとして東京都内でしか換金出来ないコインをどうやって換金するのでしょうか?その為に誰かが上京して換金するのでしょうか?ネット上で換金する手段がないように思われるのに沖縄県の店舗がコインでの支払いを受け付けるということが実際に有り得るのかどうか非常に疑問です。加盟店に関しては特別な換金方法が提供されるのでしょうか?

またコインの相場は上昇しているとされているようですが、仮に10億円で発行したコインの相場が2倍になって総額20億円になった時に全てが払い戻し請求されたら誰が差額の10億円を出すのでしょうか?関連してコインの価値が右肩上がりで上昇するという理論が不明です。アトムソリューションのサイトには以下のような記述があります。

https://www.atom-solutions.jp/system/index.html#release

>仮想通貨の放出について

>エターナルコインの総発行枚数は2000万枚となっております。

現在、香港、フィリピンと日本の取引所で流通しているエターナルコイン数は320万枚(2015年12月現在)となっております。弊社では、残りの84%(1680万枚)のエターナルコインを保有しておりますが、 今後はこの保有しているエターナルコインを下記の2通りのルールに則り、市場に放出する事と致します。>※エターナルライブ・Token Hub・Eternal Hongkongへの放出は既に終了しております。

これから1680万枚放出されるならその方法によってはインフレ(コインの価値の下落)が起こる可能性は濃厚です。また価値が上昇するのが確実ならば何故アトム社、エターナル社はコインを売るのでしょうか?ビジネスモデルに大きな疑問があるとしか思えません。

仮想通貨として流通しているかどうか現時点では明らかに疑問があるし、投資対象としてはもっと疑問が大きいという結論にならざるを得ません。

※付記1

2018年4月6日に金融庁/関東財務局から株式会社エターナルリンクに対して行政処分(2カ月間の業務停止命令および業務改善命令)が下されました。

この行政処分によれば

>代表取締役は、経費の支払いに充てるため、利用者から預かった金銭を一時的に流用していた事実が認められており

といった顧客の信頼を裏切るような行為、違法行為があったようです。

またついでにエターナルライブのサイト (eternallive.jp/investment/)を久しぶりに再訪してみましたが以前は存在していたはずの「エターナルコイン取扱い可能店舗一覧」が見当たりません。以前に検証した時にエターナルコインの支払いを近々受け付けるとしていたBeauthy Mall (ビューシー・モール beauthy.info/Mall/)のサイトは今でも存在はしていますが

>お知らせ まもなく「エターナルコイン」でお買い物できるようになります!

という告知が表示されたままです。国内の取り扱い店舗リストが消滅した代わりに海外で支払いに使えるとか海外送金が可能といった文章が出現していますが、具体的にエターナルコインでの支払いを受け付ける店舗リストの様なものは見当たりません。

さらにエターナルコインだけの独自機能として支払いの際に徴収する約5円の手数料の一部をコインの所有者に分配するという仕組みの説明が出現しています。

しかしエターナルコインが実際に決済に使えるかどうか全く確認出来ないのに何処から手数料収入が発生するのか全くの謎です。一体誰がどれほどの金額のエターナルコインを支払いや送金に使ってどれほどの手数料収入が発生しているのか、さらにはエターナルコインの所有者にどれほどの配当が行われているのか具体的な情報は全く見つかりません。

この案件への投資はやはり全く推奨出来ません。


※付記2

以前にエターナルコインによる支払いを近々受け付けるとしていたBeauthy Mall (ビューシー・モール beauthy.info/Mall/)のサイトが経営統合によって閉鎖されたようです。

統合先となっているテシヨ株式会社のサイト (http://teshiyo.jp/) にも行ってみましたがエターナルコインでの支払いを受け付けている様子はありません。