検証98

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。多くのサイトは日本語対応しており、さらに少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されていて無登録の違法業者と考えられます。また一部のサイトについては出金出来なくなったといった被害報告が出ています。中には数千万円単位という非常に大きな被害が被ったという投稿も確認されています。さらに何の告知もなく続々とサイトが閉鎖されている実態からもこれらのサイトが詐欺目的で立ち上げられたサイトである疑いが極めて濃厚と考えます。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証36ページ目です。「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112」「検証113」「検証114」「検証115」「検証116」「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。

本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●BBANK (http://ninefortunefinancial.com/dist/#/)

●BBANK (http://www.jinglefortune.com/dist/#/)

●Dogecoin (Dogeコイン https://www.021ctp.com/dist/#/)

●BITTREX (ビットトレックス http://bittrex888.xyz/index.html#/home)

●Dcoin (Dコイン https://www.bigbadu.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.bigbadu.com/h5/#/)

●Coinmarkets (コインマーケッツ https://www.coinmarkets.vip/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.coinmarkets.vip/h5/#/)

●LucksCoins (ラックスコインズ https://www.luckscoins.com/d/#/、スマホ用サイト;http://www.luckscoins.com/m/)

●Bit-Times (ビットタイムス https://www.bit-times.net/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.bit-times.net/h5/#/)

●flcoin (flコイン https://www.flcoin.club/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.flcoin.club/h5/#/)

●flcoin (flコイン https://www.flcoin.shop/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.flcoin.shop/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://coincassopro.com/dist/#/、スマホ用サイト:https:/www.coincassopro.com/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://www.coincasso.site/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.coincasso.site/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://www.npay.biz/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.npay.biz/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://www.coinglobalpro.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.coinglobalpro.com/h5/#/)

●BtCoinSwap (Btコインスワップ https://www.btcoinswap.com/d/#/、スマホ用サイト:https://www.btcoinswap.com/m/#/)

●BtCoinSwap (Btコインスワップ https://www.globalbtmarket.com/d/#/、スマホ用サイト:https://www.globalbtmarket.com/m/#/)

●Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home)

●Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home)

●SKY (https://skycoin.buzz/index.html#/home)

●SGX (https://www.sgxapp.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.sgxapp.com/h5/#/)

●FTC (https://www.ftc88.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.ftc88.com/h5/#/)

まず以下のサイトを検証します。

●BBANK (http://ninefortunefinancial.com/dist/#/)

●BBANK (http://www.jinglefortune.com/dist/#/)

これら2つのサイトは画像検索で見つかってきたサイトでURLアドレスが異なるだけで互いに酷似しています。そしてこれらのサイトについて現時点で勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかし興味深い点があるので検証対象として取り上げることにします。

まずそれぞれのサイトの冒頭部のキャプを示します。

いずれの場合も表示言語の選択肢は中国語、英語、香港語、日本語の4つになっています。そしてこれらのサイトを見て直ぐに気が付きましたが冒頭部の背景画像は「検証93」で検証した幾つかのサイトで使われていた背景画像と同じものです。例えば以下はBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) というサイトの冒頭部のキャプ画像ですが明らかに同じ背景画像が使われています。

これ以外にも「検証93」で検証した以下のサイトでも同じ背景画像が使われていることが確認されています。

Powerex (www.powerex.top)

HIVECOIN (www.ifti.top

LeverBtc (www.leverbtc.com/app/#/)

Gekini (www.fbcoin.cm/app/#/)

Doggoブロックチェーン (558btc.com/app/#/)

ST-DEAL (st-deal.com/app/#/)

TGC (tgcii.com/app/#/)

TGC (i7805.com/app/#/)

さらに以下で検証しているDogeコイン (https://www.021ctp.com/dist/#/) や「検証104」で検証しているJYSコイン (https://jyscoin.com/app/#/) など14個のサイトでも同じ背景画像が使われています。

しかし「検証93」「検証104」で検証したこれら20個以上のサイトと本項で検証している2つのBBANKのサイトはこの冒頭部以降では明らかに異なります。2つのBBANKのサイトでこの冒頭部に続いて出てくるのは以下にそれぞれのキャプを示しましたがサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明している部分です。この部分でも2つのBBANKのサイトで違いは認められません。

そしてこのイラストと説明文の組み合わせは「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺目的と思われるサイトの中でも最も頻繁に出てきている組み合わせです。例えば以下は「検証87」で検証したBcyll (www.bcyll.com/dist/#/) というサイトからのキャプですがイラスト部分も説明文も全く同じに見えます。

一方で「検証93」で検証したBceoin (www.bceoin.com) など9つのサイトにも簡単なイラスト付きでサイトの特長を説明する部分がありますが全く異なるイラストと説明文の組み合わせになっています。以下はBceoin (www.bceoin.com) のサイトからのキャプ画像の再掲ですが明らかに本項の検証対象である2つのBBANKのサイトにあるイラストと説明文の組み合わせとは項目数から異なり、イラストも説明文も似ているようには思えません。

さらに2つのBBANKのサイトでこのサイトの特長を説明する部分に続いては以下のような部分が出てきます。ここでも2つのBBANKのサイトからのキャプを表題と同じ順で示します。

マルチプラットフォーム対応を説明し、iPhone版とアンドロイド版のアプリをダウンロードできるようなリンクが用意されているようです。厳密にはアプリのダウンロードボタンではなく、ダウンロード用のQRコードが出てくるような設定になっているようです。

そしてこのマルチプラットフォーム対応を説明し、アプリダウンロードのリンクが用意されている部分についても「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺サイトと思われるサイトで頻繁に極めてよく似た部分が確認されています。例えば以下はサイトの特長を説明する部分の説明でも比較対象としましたが「検証87」で検証したBcyll (www.bcyll.com/dist/#/) というサイトからのキャプ画像です。BBANKのサイトのキャプと全く同じに見えます。

一方でBBANKのサイトと冒頭部の背景画像で一致しているサイト、例えば「検証93」で検証したBceoin (www.bceoin.com) というサイトでもiPhone用とアンドロイド用のアプリがダウンロードできる部分が出てきますが、その見かけはBBANKやBcyllのサイトのものとは全く異なります (以下のキャプ参照)。

要するに本項の検証対象であるBBANKのサイトはサイト冒頭部の背景画像では「検証93」で検証したBceoin (www.bceoin.com) など9つのサイトと一致しているのですが、冒頭部に続く部分では「検証87」で検証したBcyll (www.bcyll.com/dist/#/) など非常に多くのサイトと一致しているのです。BceoinなどのサイトとBcyllなどのサイトは互いに直接似ている部分は見当たらないものの間にBBANKのサイトを入れてみるとこれらのサイトは全て同じグループによるサイトである可能性が強く疑われるということになります。

次に2つのBBANKのサイトで連絡先情報を探しましたが全く見当たりません。代表して1つ目のBBANKのサイトの脚注部分のキャプを以下に示しますが右端に一応「連絡先」という項目があります。

この「連絡先」と書いてある部分の拡大図を右に示します。FacebookやTwitterなどSNSのアイコンが並んでいてそれぞれのリンクになっているように見えるのですが、これらは実際にはリンクにはなっておらず、単なる画像データーになっています。つまり何らかの連絡先情報が開示されているように見せかけられているだけで実際には何も開示されていません。これは論外です。

そこでさらに連絡先情報を求めて例によってWho Is 情報を確認しました。以下に2つのBBANKのサイトのキャプを示します。

2つのWho Is 情報を比べると勿論、青枠で囲った部分にあるドメイン名の部分は互いに異なりますし、黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は1つ目のBBANKのサイトが2021年6月15日、2つ目のBBANKのサイトが2021年5月28日となっていてやはりいずれもかなり新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分にある運営元に関する情報は2つのWho Is 情報で共通しているようです。概要を以下にまとめます。

登録者:   haungxiaoxiao

住所:   中国北京市、sahnghao

電話番号:   +86.155***951508

メールアドレス: linw14942@gmail.com

住所の「sahnghao」というのは北京市内の町の名称かと思いましたが検索しても情報が見つかりません。電話番号は一部伏字になっていますが中国の国番号である[+86] から始まっています。そしてメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。

尚、2つのBBANKのサイトは同一IPアドレス上にあるようです。以下は1つ目のBBANKのサイト (ninefortunefinancial.com/dist/#/) を基準にして同一IPアドレス (103.142.190.165) 上のサイトを探した結果を示したものですが、2つ目のBBANKのサイト (www.jinglefortune.com/dist/#/) が同一IPアドレス上にあるサイトとして見つかってきて来ます。

これら2つのBBANKのサイトはここまで示してきたように「検証93」で検証したBceoin (www.bceoin.com) などのサイトと「検証87」で検証したBcyll (www.bcyll.com/dist/#/) というサイトに代表される多くのサイトの両方と明らかに同じ部分が認められることからこれらのサイトが実は全て同じグループによるサイトである可能性が浮かび上がってきました。「検証63」以降で検証してきた詐欺目的と思われるサイトが全て同じグループによるサイトとは思いませんが、かなり多くのサイトが同一の詐欺グループによるサイトである可能性は高いように思われます。

尚、以下で検証しているBITTREXというサイトも「検証93「検証96」に検証をまとめたサイトと「検証87」で検証したBcyllなど多くのサイトの両方のタイプに繋がるサイトになっています。併読してください。

そしてここで検証した2つのBBANKのサイトは改めて書くまでもなく信用出来る仮想通貨取引所のサイトとは思えません。最初に書いたようにこれらのサイトでの投資を勧められたとか、出金出来なくなったといった報告は確認されていませんが投資勧誘を受けても決して応じるべきではありません。


●Dogecoin (Dogeコイン https://www.021ctp.com/dist/#/)

Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずその質問投稿を引用します。2件の投稿がありますが投稿者は同一です。

2022年6月2日投稿

自称・台湾人から紹介されて200万円程を投資してしまい、勧誘役も名目の上では共同出資してきたけれど結局口座が凍結されたという状況のようです。また免許証などを提出してしまったようです。

とにかくこれらの投稿にあったURLアドレスのサイトを確認しました。

この冒頭部の背景画像は上で検証した2つのBBANKのサイトや「検証93」で検証したBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) というサイトなどかなり多くのサイトで使われていることが確認されています。そしてこの冒頭部に続く部分は以下のようになっています。英語版と日本語版の両方を以下に示します。

このイラストと説明文は上の2つのBBANKのサイトの検証でも説明しましたが全く同じものが「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺目的と思われるサイトの中で最も頻繁に出てきている組み合わせです。

>130カ国を超える数百万のユーザー

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

といった定番の文章が確認出来ますが、実際にそれだけの数百万人の顧客や5年間の経験があるかどうかは後述しますが極めて疑問です。さらにこの部分に続いてはこれも上で検証した2つのBBANKのサイトを含めてこれまで検証してきた非常に多くの詐欺サイトで確認されているマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。

そしてこのサイトには連絡先情報が全く見つかりません。メールアドレスさえ見つかりません。以下は脚注部分のキャプ画像ですが右端の「連絡先」という項目に並んでいるのはFacebookやTwitterなどSNSのアイコンだけです。

一見してこれらはSNSの公式アカウントへのリンクであるように見えますが実際には上で検証したBBANKの場合と同じでこれらは単なる画像であってリンクにはなっていません。つまり連絡先は何も示されていません。

そこでサイトのWho Is 情報を確認すると登録者に関する断片的な情報が出てきました。以下にキャプを示します。

記されている情報を以下にまとめます。

登録者: liu zhihao

メールアドレス: 3240312085@qq.com

電話番号: +86.15940736607

登録日: 2019年10月28日

アップデート: 2021年10月31日

登録者はliu zhihaoという中国系かと思われる名前の人物になっています。「liu」を漢字表記すると「劉」かもしれません。さらにメールアドレスは中国でよく使われているらしい「qq.comというフリーメールのアドレスですし、電話番号も中国の国番号である[+86] から始まっています。またドメインの登録日が2019年10月、アップデートの日付が2021年10月と2年も空いていてどちらの日付で現在のサイトが開設されたのか分かりませんが、2019年10月に現在のサイトが開設されたのだとしても開設から3年未満です。サイトの特長を説明する部分に記されていた

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

という記述は事実とは思われません。

結論としてやはりこれは中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトである疑いが極めて濃いです。サイトは明らかにこれまでにも使われてきた部品を組み合わせて構築されており、最初に引用したYahoo知恵袋への投稿では200万円入金した口座が凍結されたという証言も出ています。非常に危険なサイトで間違いありません。このサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●BITTREX (ビットトレックス http://bittrex888.xyz/index.html#/home)

これも画像検索で見つかってきたサイトですが上で検証した2つのBBANKのサイトと同様に「検証93」「検証96」で検証してきたサイトの1つと同じ画像が使われていることに気が付いたので検証対象とします。まずサイト冒頭のキャプ画像を示していきます。これらのサイトでは背景画像が3つ存在していてスライドショー形式で順に入れ替わる設定になっています。そしてそれら3つの背景画像は互いに全く同じです。まず3つの背景画像の内、2つのパターンの画像を順に示します。

表示言語の選択肢は英語、日本語、香港語、中国語の4つです。これら2つの背景画像の内、2番目の背景画像は「検証63」以降の一連の中国系の詐欺サイトと思われるサイトの検証で何度か見ている背景画像です。例えば以下のキャプは「検証63」で検証したHKEXというサイト (hkex.us/#/) の冒頭部のキャプ画像です。

そしてこのビットトレックスの冒頭部の3種類の背景画像の中で最も気になるのは以下のキャプに示した背景画像です。

この背景画像は「検証96」で検証したBTMT5というサイト (www.mt5.uk/app/#/) の冒頭部の背景画像と同じものと思われます。以下にBTMT5のサイトからのキャプ画像を再掲します。明らかに背景画像は同じものでしょう。

そしてビットトレックスのサイトの冒頭部に続く部分には以下のキャプに示しましたが一連の中国系の詐欺目的と思われるサイトで最も頻繁に出てくるサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明する部分が出てきます。

さらにこの部分に続いては下のキャプに示したアンドロイドとiOS向けのアプリをダウンロードするリンクが用意されている部分が出てきます。これも一連の検証で最も頻繁に見る画像です。

しかしサイト冒頭部でBITTREXと同じ背景画像が使われていたBTMT5というサイトでは検証96で示したようにこれら最も頻繁に出てくるイラストと説明文の組み合わせなどではなく、異なったタイプのイラストと説明文の組み合わせが使われています。

要するにこのビットトレックスというサイトは上で検証した2つのBBANKのサイトと同じでサイト冒頭部の背景画像では「検証93」「検証96」で検証しサイトと同じグループに属すると思われるのですが、冒頭部に続く部分では「検証87」で検証したBcyll (www.bcyll.com/dist/#/) など最も頻繁に出てきたタイプのサイトと一致しています。これらのサイトが実は全て同じグループによるサイトである可能性を示していると考えます。

次にビットトレックスのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。わずかに以下に示した脚注部分にメールアドレスのみ記されています。

>メールボックス:exxbtc@fastmail.com

連絡先情報がメールアドレスだけでは話にならないので例によってWho Is 情報を確認しましたがWho Is 情報にも運営元に関する情報は記されていません。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が2021年8月20日と記されています。やはりかなり新しいサイトです。

言うまでもありませんがこのビットトレックスのサイトも詐欺目的で量産された多数のサイトの1つである可能性が濃いです。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Dcoin (Dコイン https://www.bigbadu.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.bigbadu.com/h5/#/)

●Coinmarkets (コインマーケッツ https://www.coinmarkets.vip/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.coinmarkets.vip/h5/#/)

最初のDコインというサイトはYahoo知恵袋に被害者からと思われる質問が出てきたサイト、2つ目のコインマーケッツは画像検索で見つけてきたサイトです。まずDコインについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年8月21日投稿

SNSで知り合った外国人に勧誘されて取引を始めてしまい、さらに一度は出金出来たことに安心して再び投資額を増やして投資を継続してしまったようです。ところが利益が18000ドルにまで達したところで出金しようとしたところ、利益の20%を追加入金しなければならないと宣告されて出金不能になったようです。これはまさに「検証63」の冒頭部で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致します。海外の業者が日本の源泉徴収に対応しているわけがないですし、仮に源泉徴収するならば出ている利益の一部を留保すれば済むことなのですから追加入金を要求されるという事態は明らかに異常です。追加入金に応じても被害額が増えるだけということになるものになると思われます。

まず表題の2つのサイトについてPC用のサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

▼Dコイン (https://www.bigbadu.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、韓国語]

Dコインのサイトの冒頭部には大きく「Beware of Scams (詐欺に注意)」と書いてあります。しかし現実としてこのサイトで出金出来なくなったという報告が出ているのですから皮肉としか思えません。

▼コインマーケッツ (https://www.coinmarkets.vip/dist/#/) [表示言語:英語、ドイツ語、香港語、日本語、韓国語]

2つのサイトの冒頭部を相互比較すると表示言語の選択肢が示されているプルダウンメニューとかキャプの下部に共通して見られる仮想通貨のリアルタイムの相場を示している部分などかなり似ていることが分かります。

それからコインマーケッツのロゴはこのサイトにおける検証でしばしば引用してきた仮想通貨のデーターベースであるCoinMarketCap (コインマーケットキャップ https://coinmarketcap.com/ja/) のロゴと偶然とは思えないほど似ているようです。左下にここで検証しているコインマーケッツのロゴの拡大図、右下にコインマーケットキャップ (https://coinmarketcap.com/ja/) のロゴの拡大図を並べて示します。ロゴが盗用されている可能性があります。

次に2つのサイトのスマホ法と思われるサイトのキャプ画像も以下に示します。左下がDコインのスマホ用サイト:(https://www.bigbadu.com/h5/#/) のキャプ画像、右下がコインマーケッツのスマホ用サイト(https://www.coinmarkets.vip/h5/#/) のキャプ画像です。

やはり全く同じとは言えませんが、2つのスマホ用サイトを相互比較しても相当に似ている部分が認められます。

さらにPC用のサイトに戻って冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分についても以下に2つのサイトのキャプ画像を表題と同じ順、Dコイン → コインマーケッツの順で示します。

この部分は2つのサイト互いに酷似していますし、このイラストと説明文の組み合わせは「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺目的と思われるサイトの中でも最も頻繁に出てきている組み合わせです。上で検証してきたBBANKなどのサイトとも非常によく似ています。そしていずれのサイトにも以下のような記述があります。

>130カ国を超える数百万のユーザーのために、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供しています。

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

数百万人の顧客を抱えているとか5年間の経験があるといった記述が事実であるかどうかはさらに後述しますが極めて疑問です。

さらに2つのサイトの特長を説明している部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。この部分についても2つのサイトのキャプ画像を表題と同じ順、Dコイン → コインマーケッツの順で示します。

この部分についても2つのサイトは互いに酷似していますし、上で検証したBBANKなどのサイトも含め、「検証63」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺目的と思われるサイトでも頻繁にこうした画像が登場しています。

次にこれらのサイトで連絡先情報を探しましたが全く記載がありません。以下にはDコインのサイトの脚注部分のキャプを示しますが右端に「連絡先」という項目があってFacebookとかTwitterなどSNSのアイコンが幾つか並んでいるのが分かると思います。

しかしこれらのSNSのアイコンは単なる画像データーであってリンクになっていません。一見すると公式アカウントなどへのリンクになっているように見えて実際には全くリンクになっていないのです。

一方で以下はコインマーケッツの脚注部分のキャプです。「About us」という項目があるのですがその下に示されているのは「コインリムの紹介」という項目名になっています。

意味が分かりませんがともかくこのリンクから「コインリムの紹介」というサブページに行ってみました。以下にそのサブページの冒頭部を示します。

活字が小さいので記述内容を以下に書き出します。

>コインリムの紹介

>CoinMarketsはグローバルサービスに向けたデジタル通貨契約取引プラットフォームで、専門の研究開発と管理チームを擁し、強力な取引システム、安全で厳格な資金管理、心のこもったサービスを提供している。CoinMarketsはセーシェル諸島、シンガポール、香港、マレーシア、韓国、日本、ベトナムなど世界の多くの場所にオフィスを持っています。

コインリムの紹介というサブページなのですが記されている文章の主語は「CoinMarkets」になっています。そして「セーシェル諸島、シンガポール、香港、マレーシア、韓国、日本、ベトナムなど世界の多くの場所」にオフィスがあると書いてありますが、具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報はやはり全く見当たりません。

そこで例によってさらに2つのサイトのWho Is 情報を確認しました。まずDコインのサイト (https://www.bigbadu.com/dist/#/) のWho Is情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2021年11月6日となっています。そして赤枠で囲った部分に一応登録者に関する情報があるのですが大半の項目が非開示となっていて分かるのは以下にまとめた情報のみです。

登録者所属機関名: Wang Xian Sheng

住所: 中国・河北省

所属機関名の「Wang Xian Sheng」は機関名というよりは中国系の人物の個人名のような気がします。住所は中国・河北省とあるだけです。

次にコインマーケッツのサイト (https://www.coinmarkets.vip/dist/#/) のWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。

黄色の枠で囲った部分にある登録・開設日は2022年8月5日となっています。この検証は2022年9月中旬に書いているので1ヶ月半ほどしか経過していない非常に新しいサイトということになります。

サイトの特長を説明している部分に

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

という記述があることを上で指摘しましたが、いずれのサイトも5年も前に開設されたサイトでは決してありません。またアクセス状況を確認しましたが、アクセス数は非常に少ないです。以下にアクセス状況解析の結果を表題と同じ順、Dコイン → コインマーケッツの順で示します。

いずれも1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が検出限界以下です。とてもではありませんが、サイトの特長の説明に記されていた

>130カ国を超える数百万のユーザー

という記述は事実とは思えません。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトでの投資は絶対に推奨できません。


●LucksCoins (ラックスコインズ https://www.luckscoins.com/d/#/、スマホ用サイト;http://www.luckscoins.com/m/)

●Bit-Times (ビットタイムス https://www.bit-times.net/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.bit-times.net/h5/#/)

●flcoin (flコイン https://www.flcoin.club/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.flcoin.club/h5/#/)

●flcoin (flコイン https://www.flcoin.shop/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.flcoin.shop/h5/#/)

これらのサイトも上で検証してきたサイトと同じテンプレート由来と思われるサイトです。本項では4つのサイトをまとめて検証しいますが最初の3つのサイト、ラックスコインズ、ビットタイムス、flコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。最後のflコイン (https://www.coinglobalpro.com/dist/#/) は画像検索で見つかってきたサイトですが、3番目のflコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) とサイト名や見かけが全く同じなので一緒に検証します。まず最初の3つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年9月27日投稿 (ラックスコインズに関する投稿) 

知り合った経緯が不明ですが、自称・フランスに20年住んでいたということで日本語が片言の札幌在住の女性に勧誘されたということです。「検証63」の冒頭で説明したように長期間海外在住だったと称して日本語が不自然でも日本人を名乗るのは詐欺勧誘の手口では知られた手口なので勧誘役の自己紹介の内容は相当に疑わしいように思われます。ビットバンクという仮想通貨取引所でビットコインを購入し、そのビットコインをラックスコインズに送金するように指示されたようですが、ここで疑問を感じてこの質問をしているようです。

2022年10月18日投稿 (ラックスコインズに関する投稿)

GolWhoというゴルフ仲間を探すアプリで知り合った人物に勧誘されてビットバンクで購入した仮想通貨をラックスコインズに送金してしまったようです。そして出金に困難が生じているようで既に警察に相談済みとなっています。この質問投稿に対して自分もラックスコインズに入金してしまい、数千万円単位の被害を受けたという回答者から回答が寄せられています。出金しようとすると税金の追加入金が必要と言われて出金出来なくなっているようです。これもまさに「検証63」の冒頭で説明したパターンに合致していると思われます。

2022年10月10日投稿 (ビットタイムスに関する投稿)

「ネットで知り合った人」に勧誘されて50万円ほど入金してしまっているようです。勧誘してきた「ネットで知り合った人」が外国人かどうか、出金出来ない状況に陥っているかどうかは不明です。

2022年11月21日投稿 (flコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) に関する投稿)

質問している経緯が全く分かりませんが、最後に「警察に相談します」とあることから既に入金してしまい、さらに出金に困難が生じている状態かと思われます。

次にこれらのサイトについてまずスマホ用サイトのキャプ画像を示していきます。左下がラックスコインズのスマホ用サイト (http://www.luckscoins.com/m/)、右下がビットタイムスのスマホ用サイト (https://www.bit-times.net/h5/#/) です。

さらに以下が表題3番目のflコインのスマホ用サイト (https://www.flcoin.club/h5/#/)、右下が表題4番目のflコインのスマホ用サイト (https://www.flcoin.shop/h5/#/) のキャプ画像です。

このスマホサイトで見ても4つのサイトは互いに似ているようです。特に2つのflコインのサイトは互いに全く区別出来ませんし、2番目のビットタイムスも2つのflコインのサイトにかなり似ています。さらに例えば右にキャプを再掲しましたが上で検証したサイトの内、Dコインのスマホ用サイト (https://www.bigbadu.com/h5/#/) と非常によく似ていることが分かります。

一方で最初のラックスコインズのスマホ用サイトだけは他の3つのサイトとは相同性が低くなっています。

さらにPC用のサイトを見るとスマホ用サイトでは相同性が低かったラックスコインズのサイトを含め、本項で検証している4つのサイト相互、あるいは上で検証してきたサイトと似ている部分があることが明確になります。まず本項で検証対象としている4つのサイトの冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順で示します。

▼ラックスコインズ (https://www.luckscoins.com/d/#/) [表示言語:英語、日本語、香港語、中国語]

▼ビットタイムス (https://www.bit-times.net/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語]

▼flコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) [表示言語:英語、トルコ語、香港語、日本語、韓国語]

▼flコイン (https://www.flcoin.shop/dist/#/) [表示言語:英語、トルコ語、香港語、日本語、韓国語]

PC版のサイトでも2つのflコインのサイトは互いに区別出来ないほど互いに酷似しています。それ以外の2つのサイトも含めた本項の検証対象である4つのサイトの相互比較でもメニューバーの項目名とか表示言語の選択肢を示すプルダウンメニューの国旗アイコン、さらにキャプの下端に見える仮想通貨のリアルタイム相場情報の部分など明らかに似ていますし、上で検証してきたサイトとも似ています。

さらにこの冒頭部に続く部分を見るとさらに4つのサイト相互、あるいは上で検証してきたサイトとの相同性が明確になります。まず冒頭部の直後にあるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分の比較です。この部分についても4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じラックスコインズ → ビットタイムス → flコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) flコイン (https://www.flcoin.shop/dist/#/) の順でキャプ画像を示します。

このイラストと説明文の組み合わせは4つのサイトは全く同じに見えますし、全く同じものが「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺目的と思われるサイトの中で最も頻繁に出てきている組み合わせで具体的には「検証63」「検証69」「検証75」「検証78「検証80「検証84「検証87などで極めてよく似たイラストと文章の組み合わせが掲載されているサイトを多数検証しています。あるいは例えば以下は上で検証したDコイン (https://www.bigbadu.com/dist/#/) の相当部分のキャプ画像ですが全く同じに見えます。

そしていずれのサイトでもこの部分には

>130カ国を超える数百万のユーザー

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

といった定番の文章が確認出来ますが、実際にそれだけの数百万人の顧客や5年間の経験があるかどうか極めて疑問です。この点についてはまた後述します。

さらにこの部分に続いてはいずれのサイトでもマルチプラットフォーム対応を説明する部分があります。ここでも4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じラックスコインズ → ビットタイムス → flコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) → flコイン (https://www.flcoin.shop/dist/#/) の順でキャプ画像を示します。

この部分についても4つのサイトは互いにほぼ同じですし、「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺目的と思われるサイトでも頻繁にこれとよく似た部分が確認されています。例えば以下は上で検証したDコイン (https://www.bigbadu.com/dist/#/) の相当部分のキャプ画像ですが極めてよく似ています

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。以下には4つのサイトの脚注部分のキャプをやはり表題と同じラックスコインズ → ビットタイムス → flコイン (https://www.flcoin.club/dist/#/) → flコイン (https://www.flcoin.shop/dist/#/) の順で示します。

ラックスコインズビットタイムスの脚注にはメールアドレスだけ記されています。

ラックスコインズ:service@luckscoins.com

ビットタイムスBitTimes999@gmail.com

ビットタイムスのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所の連絡先とは思えません。また残りの2つのflコインのサイトには「連絡先」と書いてある下にFacebook、TwitterなどSNSのアイコンが並んでいて公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらのアイコンは全て単なる画像データーでリンクになっていません。見かけだけのリンクで他に連絡先情報は何も見当たりません。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報はやはりに何も開示されていません。以下にはサイトの登録・開設日のみまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

ラックスコインズ (www.luckscoins.com) 20211129日

ビットタイムス (www.bit-times.net) 202246日

flコイン (www.flcoin.club) 202294日

flコイン (www.flcoin.shop) 2022528日

これらのサイトは明らかに同じテンプレートから量産されたサイトです。運営もまず間違いなく同じグループでしょう。そして最初に引用したYahoo知恵袋への投稿でラックスコインズでは数千万円といった被害報告が出ていることなどから考えてもこれらのサイトは到底信用出来るサイトではなく、非常に危険なサイトと考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●CoinCasso (コインキャッソ https://coincassopro.com/dist/#/、スマホ用サイト:https:/www.coincassopro.com/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://www.coincasso.site/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.coincasso.site/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://www.npay.biz/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.npay.biz/h5/#/)

●CoinCasso (コインキャッソ https://www.coinglobalpro.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.coinglobalpro.com/h5/#/)

これらは上で検証したラックスコインズのサイトからの画像検索などで見つかってきたサイトです。本項で取り上げる4つのサイトはいずれもCoinCasso (コインキャッソ) というサイト名が共通であるだけでなく、サイトの見かけも互いに非常によく似ていて見分けることも難しいです。まず4つのスマホ用のサイトのキャプ画像を以下に示します。左下が表題1番目のコインキャッソ (https:/www.coincassopro.com/h5/#/)、右下が表題2番目のコインキャッソ (https://www.coincasso.site/h5/#/) のキャプです。

さらに左下が表題3番目のコインキャッソ (https://www.npay.biz/h5/#/)、右下が表題最後のコインキャッソ (https://www.coinglobalpro.com/h5/#/) のキャプです。

このスマホ用サイトを見る限り、4つのコインキャッソのサイトは互いに全く同じに見えます。表示言語の選択肢も4つのサイトで共通していて英語、香港語、日本語、韓国語、タイ語、ヒンディー語、スペイン語、ドイツ語、ベトナム語、イタリア語、フランス語の11ヵ国語となっています。

次にPC用のサイトを比較していきます。まずサイト冒頭のキャプを表題と同じ順で以下に示していきます。

▼コインキャッソ (https://coincassopro.com/dist/#/) (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、韓国語)

▼コインキャッソ (https://www.coincasso.site/dist/#/) (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、韓国語)

▼コインキャッソ (https://www.npay.biz/dist/#/) (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、韓国語)

▼コインキャッソ (https://www.coinglobalpro.com/dist/#/) (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、韓国語)

説明するまでもなく、4つのコインキャッソのサイトはPC用サイトの冒頭部でも互いに極めてよく似ています。表示言語の選択肢はスマホ用のサイトよりも少なくなっていて英語、香港語、中国語、日本語、韓国語の5つです。

さらに以下には4つのサイトで冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分のキャプを表題と同じ順、すなわちコインキャッソ (https://coincassopro.com/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.coincasso.site/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.npay.biz/dist/#/) コインキャッソ (https://www.coinglobalpro.com/dist/#/) の順で示します。

この部分についても4つのサイトは全く同じに見えます。以下に上で検証したDコイン (https://www.bigbadu.com/dist/#/) の相当部分のキャプ画像を比較の為に再掲しますが、どういう訳か4つのコインキャッソのサイトでは3つ並んでいるはずのイラストの左側、「安全で信頼できます」の項目のイラスト部分が欠落しています。イラストが欠落したコインキャッソのテンプレートが作られ、そこから4つのサイトが量産されたのだと思われます。

さらに以下にはマルチプラットフォーム対応を説明する部分について比較します。やはり4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順、すなわちコインキャッソ (https://coincassopro.com/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.coincasso.site/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.npay.biz/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.coinglobalpro.com/dist/#/) の順で以下に示します。

この部分でも4つのコインキャッソのサイトは互いに全く同じに見えます。また以下に上で検証したDコイン (https://www.bigbadu.com/dist/#/) の相当部分のキャプ画像を比較の為に再掲しますがやはり全く同じに見えます。

最後に4つのコインキャッソのサイトの脚注部分のキャプを示します。やはりキャプ画像を表題と同じ順、すなわちコインキャッソ (https://coincassopro.com/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.coincasso.site/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.npay.biz/dist/#/) → コインキャッソ (https://www.coinglobalpro.com/dist/#/) の順で以下に示します。

やはり4つのコインキャッソのサイトはこの部分でも互いに全く区別出来ません。右端に「連絡先」という項目があるのですが、住所や電話番号といった連絡先情報が記されているわけではなく、FacebookとかTwitterといったSNSのアイコンが8つ並んでいるだけです。そして一見するとこれらはSNSの公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、これらのアイコンは単なる画像データーであってリンクにはなっていません。見かけだけのリンクで連絡先情報は全く開示されていないことになります。

次に各サイトのWho Is 情報を確認しました。するとこれら4つのサイトを検証する動機にもなったのですが、それぞれ開設者に関する情報が信頼出来るかどうかはともかくとして多少なりとも記されているようです。

▼コインキャッソ (https://coincassopro.com/dist/#/)

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2022年2月23日です。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報をまとめると以下のようになっています。

登録者名:songfei lin 

登録者所属機関:huashengruji

所在地:中国・福建省莆田市 (ほでん-し)

登録者名は中国系の人物の名前のように思われます。「Lin」は中国人に多い「林」という名字かもしれません。

▼コインキャッソ (https://www.coincasso.site/dist/#/)

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2022年101日です。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報をまとめると以下のようになっています。

登録者所属機関:huashengruji

所在地:中国・福建省

コインキャッソ (https://www.npay.biz/dist/#/)

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2022年628日です。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報はほぼ全てが非開示になっており、断片的な所在地情報だけが示されています

所在地:インド・タミル·ナードゥ州

コインキャッソ (https://www.coinglobalpro.com/dist/#/)

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年12月4日です。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報をまとめると以下のようになっています。

登録者名:songfei lin 

登録者所属機関:huashengruji

所在地:中国・福建省莆田市 (ほでん-し)

この登録車情報は最初のコインキャッソ (https://coincassopro.com/dist/#/) のWho Is 情報に記されていた内容と全く同じです。

4つのサイトのWho Is 情報を見比べると3番目のコインキャッソ (https://www.npay.biz/dist/#/) の場合だけ所在地がインドのタミル・ナードゥ州になっていて他の3つのサイトのWho Is 情報では所在地となっている中国・福建省という所在地と食い違っています。一方で4つのサイトはここまで示してきたように互いにあまりにも似すぎていて同じグループによるサイトとしか思えません。Who Is 情報に所在地として登場した中国・福建省あるいはインド・タミル・ナードゥ州のいずれが正しいのかあるいは両方とも虚偽なのかは分かりませんが、福建省の方が情報がより具体的ですし、やはりこれらのサイトを運営しているのは中国系のグループである可能性が高いように思います。

いずれにしろこれらのサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切です。またそもそも互いに区別するのも困難なほど似通ったサイトが少なくとも4つも存在するということの意味が全く不明であり、信用出来るサイトとは到底思えません。これらのサイトで投資を勧誘されたとか、出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありませんが、やはり危険なサイトの疑いが充分に考えられます。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。


●BtCoinSwap (Btコインスワップ https://www.btcoinswap.com/d/#/、スマホ用サイト:https://www.btcoinswap.com/m/#/)

●BtCoinSwap (Btコインスワップ https://www.globalbtmarket.com/d/#/、スマホ用サイト:https://www.globalbtmarket.com/m/#/)

●Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home)

●Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home)

●SKY (https://skycoin.buzz/index.html#/home)

最初のBtコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、残りの4つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。上で検証してきた一連のサイトと同じテンプレート由来と思われるサイトなのでここで検証します。

まず最初のBtコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) のサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年6月21日投稿

ネットでBtコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) での投資を勧誘されたようですが、勧誘した人物の情報は残念ながらありません。外国人による勧誘だったのか不明です。ともかくこのサイトを含む表題の4つのサイトについてまずはPC用サイトの冒頭部の画像を以下に順に示します。

▼Btコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) [表示言語:英語、日本語、香港語、中国語]

▼Btコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) [表示言語:英語、日本語、香港語、中国語]

これらサイト名が同じBtコインスワップでもURLアドレスが異なる2つのサイトは互いに非常によく似ていて明らかに同じ画像を使い回して立ち上げたサイトであることが分かります。さらにこれら2つのサイトの冒頭部はYahoo知恵袋に数千万円の被害を受けたという投稿が出ていて上で検証対象としたラックスコインズ (https://www.luckscoins.com/d/#/) のサイト冒頭部と酷似しています。以下に比較の為にラックスコインズのサイト冒頭部のキャプ画像を再掲します。

▼ラックスコインズ (https://www.luckscoins.com/d/#/) [表示言語:英語、日本語、香港語、中国語]

2つのBtコインスワップのサイト、ラックスコインズのサイトは表示言語の選択肢も英語、日本語、香港語、中国語の4つで全く同じです。これら3つのサイトは明らかに同じテンプレートの使い回しで立ち上げられたサイトでしょう。

さらに表題3~5番目の3つのサイトについても冒頭部を比較します。

▼Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]

▼Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]

▼SKY (https://skycoin.buzz/index.html#/home) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語、ポルトガル語]

2つのPoloniex、さらにSKYという3つのサイトはこの冒頭部は互いにそっくりでこちらも明らかに同じ画像の使い回しで作られたサイトでしょう。特に2つのPoloniexというサイトは表示言語の選択肢やその並びも同じでこの冒頭部を相互比較する範囲では全く同じに見えます。

次に2つのBtコインスワップについてスマホ用サイトの画像を示します。左下が表題最初のBtコインスワップのスマホ用サイト (https://www.btcoinswap.com/m/#/)、右下が表題2番目のBtコインスワップのスマホ用サイト (https://www.globalbtmarket.com/m/#/) のキャプ画像です。

これら2つのBtコインスワップのサイトはPC用サイトだけでなく、スマホ用サイトを相互に比較しても互いに全く区別出来ないほどよく似ています。さらに左に示したのはPC用サイトで2つのBtコインスワップのサイトと酷似していることを示したラックスコインズのスマホ用サイト (http://www.luckscoins.com/m/) の画像です。スマホ用サイト相互の比較でも2つのBtコインスワップとラックスコインズのサイトはかなり似ていることが分かると思います。


スマホ用サイトは表題3~5番目の2つのPoloniexやSKYについても存在するのではないかと思われるのですが、残念ながら存在を確認出来ませんでした。

次にこれら5つのサイトについてPC用サイトに戻って比較を続けます。まず冒頭部に続いて出てくるサイトの特長説明している部分のキャプを表題と同じ順、Btコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) → Btコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) → Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home) → Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home) → SKY という順で以下に示します。

よく見ると文章は全く同じという訳ではないようですが、この部分では5つのサイトは互いに非常によく似ていますし、上で検証してきた一連のサイトや「検証80」「検証87」どで検証してきたサイトとも非常によく似ています。特に表題部分の

>世界でリードしているデジタル資産取引プラットフォーム

>130カ国を超える数百万のユーザーのために、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供しています。

といった文章はこれらのサイトで全く共通ですがこれらのサイトのそれぞれに「数百万のユーザー」がいるとは到底思えません。この点に関してはまた後述します。

さらにこのサイトの特長をまとめた部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。その部分についても表題と同じ順、Btコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) → Btコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) → Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home) → Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home) → SKY という順で5つのサイトからの画像を以下に示します。

この部分でも本項の検証対象である5つのサイトは互いによく似ています。特に2つのBtコインスワップのサイトはこの部分でも互いに全く区別出来ませんし、残りの3つのサイトはまた相互に区別出来ないほど非常によく似ています。

さらに脚注部分についても5つのサイトを相互比較します。やはり表題と同じ順、Btコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) → Btコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) → Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home) → Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home) → SKY という順で5つのサイトからのキャプ画像を以下に示します。

脚注部分については他の部分ほど5つのサイトが互いに似ているわけではありません。しかし2つのBtコインスワップのサイトはこの部分でも互いに全く同じに見えますし、2つのPoloniexのサイトについても互いに区別出来ません。さらにこの脚注部分には2つのPoloniexのサイトの場合を除いて唯一の連絡先情報としてメールアドレスが記されています。記されているメールアドレスを以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

Btコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) service@btcoinswap.com

Btコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) service@btcoinswap.com

SKY (https://skycoin.buzz/index.html#/home) sky.cryptoactivity@gmail.com

2つのBtコインスワップのサイトはメールアドレスまで同じです。運営が同じであることは確実でしょう。

一方でSKYのサイトに記されているメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所がフリーメールのアドレスを連絡先として使用するなんてことがあるとは思えません。

連絡先がこれだけでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。しかしWho Is 情報にも登録者に関する情報は殆ど示されていません。以下に5つのサイトのWho Is 情報から拾ってきたサイトの登録・開設日の情報と登録者の所在地情報をまとめて示します。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者所在地

Btコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) 2023年6月12日 香港

Btコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) 2023222日 香港

Poloniex (https://houzibit.buzz/index.html#/home) 2023年4月23日 記載なし

Poloniex (https://bitso.buzz/index.html#/home) 2023年4月6日 記載なし

SKY (https://skycoin.buzz/index.html#/home) 2023年3月30日 記載なし

いずれもかなり新しいサイトです。中でも最初のBtコインスワップ (https://www.btcoinswap.com/d/#/) は非常に新しいサイトです。最初に引用したこのサイトでの投資を勧誘されたというYahoo知恵袋への質問投稿の日付が2023年6月21日ですからサイトが開設されてから10日以内ということになります。サイトの特長を3項目にまとめて説明している部分にはいずれのサイトでも

>130カ国を超える数百万のユーザーのために、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供しています。

という記述があることを指摘しましたが、これら非常に新しいサイトにそれぞれ数百万人ものユーザーがいるとは到底思えません。実際にこれら5つのサイトへのアクセス状況も調べてみましたが、5つのサイトの中で最もアクセスが多かったのはサイトの登録・開設日が2023年2月22日と最も古い、表題2番目のBtコインスワップ (https://www.globalbtmarket.com/d/#/) の場合のようです。以下にアクセス数を調べた結果を示します。

5つのサイトの中で最もアクセスが多いと言っても1日当たりの独立訪問者数が14人、月間のアクセス数が424回しかありません。これ以外のサイトについては同様にアクセス状況を調べても検出限界以下のアクセスしかないという結果になります。どう考えてもこれらのサイトが「数百万のユーザー」を抱えているとは思えません。

これらのサイトは明らかに既に確認されている多数のサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから同じグループによってコピペで量産されたサイトとしか思われません。特に最初の2つのBtコインスワップというサイトは上で検証したラックスコインズ (https://www.luckscoins.com/d/#/) というサイトと酷似しており、ラックスコインズで数千万円単位もの被害を受けたといった証言が出ていることを考えれば非常に危険なサイトとしか思われません。

改めて結論するまでもなくこれらのサイトでの投資は全く推奨できません。


●SGX (https://www.sgxapp.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.sgxapp.com/h5/#/)

Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずその質問投稿を引用します。

2022年9月16日投稿

詳しい状況は不明ですが会社の同僚から本項で検証するSGXというサイトでの投資を勧誘されたようです。その同僚は「たまたまネットでみつかけた(?)」ということなのですが、この同僚という人物が詐欺グループに勧誘されたのかもしれません。その同僚は出金しようとしたところ「身分証明書+6万円分のビットコイン」を要求された、つまり事実上出金拒否を受けているのではないかと思われる状況になっているようです。

さらにこの検証を書いた後ですが類似の質問が出てきました。添付画像と共に示します。

2022年12月9日投稿

状況がよく分かりませんが「2、3度遊んだことがあった海外の知り合い」に投資を勧誘され、200ドルを提供されて試してみたところ簡単に増えたので自分で資金を追加するかどうか迷っているという状況のようです。ネットで知り合っただけの人物から勧誘されたわけではなさそうです。そして質問や返信にはURLアドレスが記されていませんが、添付画像の一番下の部分からURLアドレスが読み取れて同じサイトに関する質問であることが確認されました。

とにかく最初の質問投稿に示されていたURLアドレスのサイトに行ってみました。以下にサイト冒頭部のキャプ画像を示します。

▼SGX (https://www.sgxapp.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、日本語]

表示言語の選択肢は香港語、英語、日本語の3つです。

さらにこのサイトには表題に示したスマホ用のサイトが存在することが分かったので左下にキャプを示します。こちらは中国語、英語、香港語、日本語の4ヵ国語対応になっています。そしてこのスマホ用のサイトは上で検証したばかりで右下にキャプを再掲したDコインのスマホ用サイト (https://www.bigbadu.com/h5/#/) と明らかに似ている部分が認められます。

特に「安全信頼 世界でリードしているデジタル資産取引プラットフォーム」と書かれている青い長方形の部分は記されている文章やイラストが全く同じに見えます。これらのサイトには組織的な繋がりがあるように思われます。

PC用のサイトに戻りますが冒頭部に続いては以下にキャプを示すサイトの特長を説明している部分が出てきます。

この部分についても上で検証したばかりのDコインのサイト (https://www.bigbadu.com/dist/#/) の相当部分と比較してみます。

2つのサイトを比較するとイラスト部分は変わっていますが記されている文章は全く同じであることが分かります。SGXのサイトはDコインなど同じテンプレートから量産されたと思われるサイトと同じグループによるサイトである可能性が高いと考えられます。

そしていずれのサイトでも「130カ国を超える数百万のユーザー 」がいるとか「5年間の暗号資産金融サービスの経験」があるといったことが書いてあります。しかしこれらの記述が事実かどうかは極めて疑問です。

Dコインなど同じテンプレートから量産されたと思われるサイトではこのサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分に続いてマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てくるというのが定型になっています。しかしSGXのサイトではその部分がありません。そこで代わりにSGXの新規登録の登録画面をDコインのサイト (https://www.bigbadu.com/dist/#/) の登録画面と比較してみます。以下にSGX → Dコインの順で登録画面のキャプを示します。

特に説明する必要もないと思いますがSGXとDコインのサイトの口座開設画面は配色が異なるだけで互いに酷似しています。やはりSGXのサイトはDコインなどのサイトと同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられているサイトであると考えて間違いないものと思われます。

次にSGXのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示がありません。わずかに以下に示したサイト脚注部分、右端に「連絡先」としてメールアドレスが1つ記されているだけです。

>連絡先

>sgxapp@sgxapp.com

これだけでは話にならないので例によって以下に示したサイトのWho Is 情報を確認しましたが登録者に関する情報は何も示されていません。

黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2022年6月22日となっています。この検証は2022年9月下旬に書いているので開設からちょうど3ヵ月しか経過していません。またアクセス状況を調べてみると以下に示したように1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字がいずれも検出限界以下です。

上で示したようにSGXのサイトの特長を説明する部分には「130カ国を超える数百万のユーザー 」がいるとか「5年間の暗号資産金融サービスの経験」があるといったことが書いてありますが全くのデタラメとしか思われません。

このサイトでの投資は絶対に避けるべきです。


●FTC (https://www.ftc88.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.ftc88.com/h5/#/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したSGX (https://www.sgxapp.com/dist/#/、スマホ用サイト:https://www.sgxapp.com/h5/#/) と明らかに似ているのでここで検証します。まずこのサイトについてYahoo知恵袋出てきた質問を引用します。

2023年9月24日投稿

マッチングサイトで知り合ったシンガポールと日本のハーフを自称する女性から表題のFTCというサイトでの投資を勧誘されたようです。恋愛感情を利用した勧誘ではなかったということですが、やはり「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致する部分が多いように思われます。そしてお金がないことを伝えると実際にお金が動いたわけではないと思われますが、50万円を融資してくれたようです。融資したお金で簡単に儲かると思い込ませることでお金を引き出す、あるいは出た利益を引き出すのに10%の税金が掛かるということなので税金名目で入金させるのが目的と思われます。とにかくこの質問に出てきたサイトにアクセスしてみました。まずPC用サイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

▼FTC (https://www.ftc88.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、日本語]

このサイト冒頭部を見て既視感を感じたので調べてみると上で検証しているSGXのサイトに非常によく似ていることに気が付きました。比較の為にSGXのサイトの冒頭部の画像を以下に再掲します。配色が変わっているだけで互いによく似ていることが分かると思います。

▼SGX (https://www.sgxapp.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、日本語]

さらにFTCとSGXのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下は登録画面の比較です。FTCの登録画面 (https://www.ftc88.com/dist/#/components/register) → SGX (再掲) の順で画像を示します。

配色が異なるぐらいで互いに非常によく似ています。

また以下はサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分の比較です。やはりFTC → SGX (再掲) の順で画像を示します。

イラスト部分の大きさと配色が変わっているだけで互いに非常によく似ています。

>130カ国を超える数百万のユーザー

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

といった記述があって多くの顧客を抱え、長期の経験・歴史があって信頼出来ることを強調していますが、実際に多くの顧客を抱えているか、長期の経験・歴史があるかどうかは極めて疑問です。この点については後述します。

さらに以下は脚注部分の比較です。同様にFTC → SGX (再掲) の順で画像を示します。

いずれのサイトでもこの脚注部分には唯一の連絡先情報としてメールアドレスだけ示されています。FTCのメールアドレスは以下のようになっています。

>連絡先 service@ftc88.com

次にスマホ用サイトをやはりSGXのスマホ用サイトと比較します。左下がFTCのスマホ用サイト (https://www.ftc88.com/h5/#/)、右下がSGXのスマホ用サイト (https://www.sgxapp.com/h5/#/) の画像です。

スマホサイトの比較でもこれら2つのサイトが非常によく似ていることは明らかです。

次に連絡先情報がメールアドレスしかないということで例によって運営者に関する情報を求めてサイトのWho Is 情報を確認しました。しかし以下に画像を示しますが、登録者に関する情報は何も開示されていません。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年1月7日になっています。上で示したようにサイトの特長を3項目にまとめた部分に

>130カ国を超える数百万のユーザー

>5年間の暗号資産金融サービスの経験

といった記述がありますが、サイトが2023年1月に開設されたばかりとなればこれらの記述が事実かどうかは極めて疑わしいです。そこでアクセス状況も解析してみました。

1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下です。また「ftc88.com」をGoogle検索してもFTCのサイト自体と最初に引用したYahoo知恵袋への投稿が見つかるぐらいです。とてもではありませんが「数百万のユーザー」を抱えているとは思えません。

改めて結論するまでもなくFTCは信頼できる投資先とは到底思われません。明らかに同じテンプレートから似たようなサイトが量産されており、情報開示は著しく不充分かつ不適切です。金融ライセンスも確認できません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。