検証103

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されており、無登録の違法業者と考えられます。またFacebookやYoutubeといったSNS関連のサイトと極めて紛らわしい名称やロゴを使っていること、何の告知もなくサイトが続々と閉鎖されている実態があることなどからもまともなサイトとは到底思われません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証41ページ目です。「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112」「検証113」「検証114」「検証115」「検証116」「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。このページで検証するサイトは「検証101」で検証したサイトと明らかに似ており、同じグループによるサイトと思われます。「検証101」と併読してください。


●COASTCOIN (コーストコイン https://www.thebitcoincoast.com/#/)

●VCOIN (Vコイン https://vcoin.so/#/)

●FaceBookbit (フェイスブックビット https://www.facebookbit1.com/#/)

●FaceBookbit (フェイスブックビット https://www.facebookbit2.com/#/)

●FaceBookbit (フェイスブックビット https://www.facebookbit3.com/#/)

●YouTubit (ユーチュービット https://www.youtubit5.com/#/)

●YouTubit (ユーチュービット https://www.youtubit6.com/#/)

●GTVCOIN (GTVコイン https://gtvcoin.com/#/)

●MetaEarthEX (メタアースEX https://www.metaearthex.com/#/)

●GDZE (http://gdze.us/#/)

●Bttal (https://941516.com/#/)

●EnjoyBit (エンジョイビット https://www.enjoybit.net/#/)

●YCOIN (Yコイン https://www.ycoin.world/#/)

●BXAN (http://www.bxan.net/#/)

●Coin World (コインワールド https://www.coin-world.co/#/)

●X-Bit (X-ビット https://www.xssjj.com/#/)

●MIBI (https://www.mibi02.com/#/)

●DFLLCoin (DFLLコイン https://www.dfllcoin.com/)

●tdropcoin (tdropコイン https://www.tdropcoin.com/)

●MDCRCoin (MDCRコイン https://www.mdcrcoin.com/)

●thetackuhu (https://www.thetackuhu.com/)

●bitzzillacoin (bitzzillaコイン https://www.bitzzillacoin.com/#/)


まず以下のサイトを検証します。

●COASTCOIN (コーストコイン https://www.thebitcoincoast.com/#/)

●VCOIN (Vコイン https://vcoin.so/#/)

これらはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。そしてこれらのサイトは「検証101」で検証したBEATBTC (https://www.beatbtc.com/#/) などのサイトと同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。

まずYahoo知恵袋に出てきた質問から引用します。

2022年1月8日投稿 (コーストコインに関する質問)

情報が断片的ですが仮想通貨投資を勧誘されて既に入金してしまい、マネーロンダリングの疑いがあるとして出金が停止され、20%の税金を払えと宣告されているようです。入金は日本国内の銀行の個人名義の口座への入金だったようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致しています。

2021年12月29日投稿 (Vコインに関する質問)

こちらは詳しい状況は何も分かりません。単に知っているかというだけの質問になっていて添付画像から辛うじてURLアドレスが読み取れます。

とにかくこれらの投稿にあったURLアドレスサイトに行ってみました。以下にサイト冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順示します。

これらの冒頭部を見て直ぐに気が付きましたがこの冒頭部は「検証101」で検証したBEATBTC (https://www.beatbtc.com/#/) などのサイトと明らかに似ています。以下に比較の為にBEATBTCのサイトの冒頭部のキャプを再掲します。背景の世界地図など明らかに本項の検証対象である2つのサイトとの共通点が認められます。

さらにコーストコイン、VコインとBEATBTCなどのサイトが似ているのはこの冒頭部だけではありません。この冒頭部に続いては簡単なイラスト付きでサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分が出てきますがそのキャプ画像を以下に示します。さらに比較の為にBEATBTCのサイトの相当部分のキャプ画像も再掲します。

これらのキャプを比較すればイラスト部分は全く同じものが使い回されているとしか思えません。テキスト部分も同じ文章ではありませんが、全体的な意味としては明らかに似通っています。VコインとBEATBTCの文章は誤訳などあってよく意味が分からない部分がありますが、それがコーストコインのサイトでは翻訳がマシになっているような印象があります。例えば2番目の項目はVコインとBEATBTCでは「急速充電」となっていて意味が分かりませんがこれは英語の「Charge」の誤訳なのかもしれません。

そしていずれのサイトでも連絡先情報が殆ど開示されていません。以下はそれぞれのサイトのAbout Us (私たちについて) 項目にある記述の冒頭部を以下に示します。まずコーストコインの場合です。

>COASTCOINは、ケイマン諸島に登録された世界的先進な技術を持っているデジタル資産取引所であり、コア運営チームはAustraliaにあります。COASTCOINのコアメンバーは、トップレベルのIT企業や金融企業から来ており、その中、大多数のメンバーがディープなビットコインやブロックチェーンの信奉者であり、ブロックチェーンが伝統的な独占金融システムを変え、より民主的、自律的な社会構造を構築できると確信しています。

租税回避地として有名でカリブ海に浮かぶケイマン諸島に登録があって本拠 (コア運営チームの所在地) はオーストラリアと書いてあります。

一方でVコイン記述は以下のようになっています。

>VCOIN(VCOIN.SO)技術世界トップのデジタル資産取引プラットフォームであり、ケイマン諸島に登録され、核心運営チームは香港にあります。VCOIN(VCOIN.SO)コアメンバーはトップクラスのインターネットと金融会社から来ています,ほとんどのメンバーは深ビットコインとブロックチェーン信奉者です,ブロックチェーンは伝統的な独占金融システムを変え、より民主的、自治的な社会構造を構築すると確信しています

コーストコインの記述と殆ど同じ文章でケイマン諸島に登録があるというところまでは同じなのですが本拠 (核心運営チームの所在地) は香港と書いてあります。

また一方でBEATBTCの記述は以下のようになっています。

>BEATBTC(WWW.BEATBTC.COM)技術世界トップのデジタル資産取引プラットフォームであり、ケイマン諸島に登録され、核心運営チームは新加坡にあります。BEATBTC(WWW.BEATBTC.COM)コアメンバーはトップクラスのインターネットと金融会社から来ています,ほとんどのメンバーは深ビットコインとブロックチェーン信奉者です,ブロックチェーンは伝統的な独占金融システムを変え、より民主的、自治的な社会構造を構築すると確信しています

こちらもケイマン諸島に登録があるというのは同じですが、本拠 (核心運営チーム) は新加坡 (中国語でニュージーランド) と書いてあります。これだけ3つのサイトが互いに似ているのに本拠地が異なることには違和感があります。いずれもデタラメではないかと疑わざるを得ません。

それ以外にはメールアドレスだけ記されています。左下がコーストコインのメールアドレスのリスト、右下がVコインのメールアドレスのリストです。

連絡先情報がこれだけでは明らかに不充分です。それからそれぞれのサイトの脚注に以下のような記述があります。

>Copyright © 2019 - THEBITCOINCOAST.COM All rights reserved.

これはコーストコインが2019年から事業を行っているという意味だと思われます。同様にVコインの場合は以下のようになっています。

>Copyright © 2012-2021 VCOIN.SO All rights reserved. 

Vコインは2012年から事業を継続していると主張しているようです。

しかしまずコーストコインのサイトのWho Is 情報を見ると以下のようになっています。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が2021年11月13日と書いてあります。2019年からサイトが存続しているとは到底思われません。

同様にVコインのサイトのWho Is 情報も調べてみました。

こちらもサイトの開設日が2021年11月10日になっています。2012年から事業を行っているサイトとは到底思えません。

このサイトの連絡先など情報開示は明らかに不十分ですし、信頼出来ません。経営陣や金融ライセンスに関する記述も見当たりません。これらのサイトはやはり「検証101」で検証したBEATBTCなどのサイトと同じ詐欺グループによって同じテンプレートからコピペで量産された詐欺サイトの一角である疑いが極めて濃厚です。これのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。

そしてこれらのサイトからの画像検索で同じテンプレートから量産されたと思われるサイトが多数見つかってきました。それらについて次項以下で検証します。


●FaceBookbit (フェスブックビット https://www.facebookbit1.com/#/)

●FaceBookbit (フェスブックビット https://www.facebookbit2.com/#/)

●FaceBookbit (フェスブックビット https://www.facebookbit3.com/#/)

●YouTubit (ユーチュービット https://www.youtubit5.com/#/)

●YouTubit (ユーチュービット https://www.youtubit6.com/#/)

これらは上で検証したコーストコインのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。URLアドレスが微妙に異なるフェイスビットという名称のサイトが3つ、ユーチュービットという名称のサイトが2つ、計5つのサイトをまとめて検証します。まずフェイスブックビットという名称の3つのサイトの冒頭部を表題と同じ順で示します。

これらのサイトは互いに非常によく似ており、互いに全く区別出来ません。右端のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢も英語、香港語、中国語、日本語、ベトナム語、タイ語、スペイン語の7つで共通しています。そしてフェイスブックビットというサイトの名称とキャプの左上に見えるロゴは明らかにSNSのFacebookの名称と右に示したロゴを真似たものでしょう。

次はユーチュービットという名称の2つのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で示します。

これら2つのサイトも互いに非常によく似ていてサイトの見た目では区別出来ません。右端に見えるプルダウンメニューから選択出来る表示言語も英語、香港語、中国語、日本語、ベトナム語、タイ語、スペイン語の7つで共通しています。そしてYouTubit (ユーチュービット) というサイトの名称とロゴは明らかに動画投稿サイトのYouTube (https://www.youtube.com/) の名称と右に示したロゴのパクリでしょう。

そしてこれら5つのサイトの冒頭部は背景になっている世界地図など明らかに互いに似ていますし、上で検証したコーストコインやVコイン、「検証101」で検証したBEATBTCなどのサイトとも明らかに似ています。

そしてこれら5つのサイトが他のサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下には5つのサイトの冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分のキャプを示します。

この部分は5つのサイトで互いに全く区別出来ず、同じキャプ画像が5つ並んでいるようにしか見えません。次に連絡先情報を探しましたがやはり殆ど開示されていません。まず3つのフェイスブックビットのサイトの会社概要の項目にある記述のキャプを示します。

いずれのサイトの記述も全く同じで以下のようになっています。

>Facebookbit暗号通貨永久契約交換はシンガポールに本社を置いています。さらに、韓国、イタリア、香港に3つの主要なオペレーションセンターがあります。 

シンガポールに本社があってそれ以外に韓国、イタリア、香港にオペレーションセンターがあるというのですがそれらの拠点の具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報は全く見当たりません。これでは本当にシンガポールに本社があるのかどうか疑わざるを得ません。

連絡先情報として開示されているのはいずれのフェイスブックビットのサイトでもメールアドレスだけです。左下に示したのが1つ目のフェイスブックビットのサイト (https://www.facebookbit1.com/#/) からのキャプ、右下に示したのが2つ目のフェイスブックビットのサイト (https://www.facebookbit2.com/#/) からのキャプですがいずれの場合もたった1つのメールアドレス

>service@facebookbit.com

が4回繰り返し書かれているだけです。

さらにキャプは省略しますが3つ目のフェイスブックビットのサイト (https://www.facebookbit3.com/#/) にあるメールアドレスのリストも全く同じアドレスが4回繰り返し書かれているだけになっています。つまり3つのフェイスブックビットの連絡先となっているメールアドレスは全て同じであり、同じ運営元が3つの互いに極めてよく似た3つのフェイスブックビットのサイトを運営しているということになります。同じ運営元が同じサイトを3つ立ち上げているという状況は明らかに異様です。

次に2つのユーチュービットのサイトについても連絡先情報を探しましたが状況は同じです。まず2つのユーチュービットのサイトの会社概要の項目にある記述を以下に示します。

2つのユーチュービットのサイトのいずれにある記述も以下のようになっています。

>YouTubit暗号通貨永久契約取引所はシンガポールに本社を置いています。世界に加えて、マレーシア、イギリス、日本、イタリア、香港に5つのオペレーションセンターがあり、世界中に幅広いサービスと市場があります。

こちらも本社はシンガポールとなっており、それ以外にマレーシア、イギリス、日本、イタリア、香港にオペレーションセンターがあるとなっていますがやはりそれらの拠点の具体的な住所とか電話番号といった情報がありません。そしてここでも開示されているのはメールアドレスだけです。左下が1つ目のユーチュービットのサイト (https://www.youtubit5.com/#/) からのキャプ、右下が2つ目のユーチュービットのサイト (https://www.youtubit6.com/#/) からのキャプです。

いずれの場合も全く同じメールアドレス

>youtubit88@gmail.com

が4回繰り返し記されているだけ、しかも2つのユーチュービットのサイトに記されているのは全く同じメールアドレスです。さらにこのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともな仮想通貨取引所の連絡先情報ではありません。

それから3つのフェイスブックビットのサイトには共通して脚注部分に以下のキャプに示したような記述があります。以下は1つ目のフェイスブックビットのサイトからのキャプですが他の2つのフェイスブックビットのサイトの脚注にも全く同じ記述があります。

>Copyright © 2016 - All rights reserved. v2.9.1

これは2016年からサイトが運営されているという意味としか思われません。同様に2つのユーチュービットのサイトの脚注には共通してロゴと並んで以下のような記述があります。

>Copyright © 2016 - All rights reserved. v2.9.1

こちらの記述も3つのフェイスブックビットのサイトの脚注にあった記述と全く同じで2016年からサイトが運営されているという意味としか思われません。既に少なくとも5年以上はサイトが運営されているということになります。しかし5つのサイトのWho Is 情報を調べてみるとこの記述が事実かどうか極めて疑わしいようです。例えば以下は1つ目のフェイスブックビットのサイト (https://www.facebookbit1.com/#/) のWho Is 情報のキャプです。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が記されていますが2021年2月20日になっています。キャプは省略しますが、他の2つのフェイスブックビットのサイトもWho Is 情報に記されているサイトのサイトの登録・開設日は全く同じ2021年2月20日になっています。とてもではありませんが2016年から運営されているサイトとは思えません。ちなみに3つのフェイスブックビットのサイトは全て同一のIPアドレス (207.46.132.103) 上にあるようです。以下のキャプは1つ目のフェイスブックビットのサイト (https://www.facebookbit1.com/#/) を基準にして同一IPアドレス上のサイトを探した結果です。2番目、3番目のフェイスブックビットのサイトが同一IPアドレス上にあるサイトとして検出されています。

同様にユーチューブビットのサイトについてもWho Is 情報を調べてみました。以下は1つ目のユーチュービットのサイト (https://www.youtubit5.com/#/) のWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2020年12月18日になっています。ちなみにキャプは省略しますが2つ目のユーチュービットのサイト (https://www.youtubit6.com/#/) もWho Is 情報を見るとサイトの登録日が2020年12月18日になっています。つまり2つのユーチュービットのサイトは同日に開設されています。この手の詐欺サイトとしては既に開設から1年以上経過しており、かなり古い部類ですがそれにしてもサイトの脚注に記されていた2016年から営業しているかのような記述が真実とは思えません。

改めて結論するまでもなく、これら5つのサイトは到底信用出来るサイトとは思えません。そもそもフェイスブックやユーチューブのサイト名やロゴと混同させる意図を持っているとしか思われないサイトである時点で怪しすぎますし、非常によく似たサイトが大量に存在しているというのは詐欺目的で使い捨てにする為にサイトを量産しているとしか考えられません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●GTVCOIN (GTVコイン https://gtvcoin.com/#/)

●MetaEarthEX (メタアースEX https://www.metaearthex.com/#/)

●GDZE (http://gdze.us/#/)

●Bttal (https://941516.com/#/)

●EnjoyBit (エンジョイビット https://www.enjoybit.net/#/)

●YCOIN (Yコイン https://www.ycoin.world/#/)

●BXAN (http://www.bxan.net/#/)

●Coin World (コインワールド https://www.coin-world.co/#/)

●X-Bit (X-ビット https://www.xssjj.com/#/)

●MIBI (https://www.mibi02.com/#/)

●DFLLCoin (DFLLコイン https://www.dfllcoin.com/)

●tdropcoin (tdropコイン https://www.tdropcoin.com/)

●MDCRCoin (MDCRコイン https://www.mdcrcoin.com/)

●thetackuhu (https://www.thetackuhu.com/)

●bitzzillacoin (bitzzillaコイン https://www.bitzzillacoin.com/#/)

これらは上で検証しているコーストコイン以下のサイトや「検証101」で検証したBEATBTCなどのサイトとよく似ており、同じグループにより同じテンプレートから量産されたと思われるサイトす。そしてここで検証するサイトの内、最初のGTVコインはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトは上で検証したコーストコインやVコインのサイトからの画像検索で見つかってきたサイトです。まずGTVコインについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年1月16日投稿

詳しい状況は全く分かりませんが「知り合い」という人物にGTV COINというサイトでの仮想通貨投資を勧められているようです。とにかくこの質問投稿に記されていたURLアドレスのサイトに行ってみました。以下がサイト冒頭のキャプ画像です。

GTVコイン (表示言語:英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、香港語、中国語)

一見して上で検証したコーストコイン以下のサイトや「検証101」で検証したBEATBTCなどのサイトとよく似ていることが分かると思います。さらに以下には画像検索で見つかってきた表題2番目以降のサイトの冒頭部のキャプを示していきます。

メタアースEX (表示言語:英語、日本語、韓国語、香港語)

▼GDZE (表示言語:英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、香港語、中国語)

▼Bttal (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、ベトナム語、タイ語、スペイン語)

▼エンジョイビット (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、ベトナム語、タイ語、スペイン語)

▼Yコイン (表示言語:英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、香港語、中国語)

▼BXAN (英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、香港語、中国語)

▼コインワールド (表示言語:英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、香港語、中国語)

▼X-ビット (表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、ベトナム語、タイ語、スペイン語)

▼MIBI (表示言語:英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、香港語、中国語)

▼DFLLコイン (表示言語:英語、中国語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語)

▼tdropコイン (表示言語:英語、中国語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、スペイン語)

▼MDCRコイン (表示言語:英語、中国語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語)

▼thetackuhu (表示言語:英語、中国語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、スペイン語)

▼bitzzillaコイン (表示言語:英語、日本語、韓国語、ロシア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、香港語)

これら15のサイトの冒頭部は背景になっている世界地図など明らかに互いに似ていますし、上で検証したコーストコインやVコイン、「検証101」で検証したBEATBTCなどのサイトとも明らかに似ています。さらに以下に15のサイトの冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分のキャプを示します。

まず最初の5つのサイトについて表題と同じ順でキャプを並べます。

GTVコイン → メタアースEX → GDZE → Bttal → エンジョイビット

次は表題の6番目~10番目のサイトからのキャプ画像を示します。

Yコイン → BXAN → コインワールド → X-ビット → MIBI

最後は表題の15のサイトの内、10番目~15番目のサイトからのキャプ画像を示します。

DFLLコイン → tdropコイン → MDCRコイン → thetackuhu → bitzzillaコイン

「検証101」や上で検証してきた同じテンプレート由来と思われる多数のサイトと同じで4つのイラスト部分は全く同じものが使い回されています。各イラストの下にある文章の部分も15個のサイトからのキャプを比較すると全てが全く同じという訳ではなく、幾つかのバリエーションがあるようですがやはり互いに明らかに似通っています。

次に連絡先情報ですがやはり開示されている情報は少ないです。例えば以下はGTVコインの場合ですが、左下がメールアドレスのリスト、右下がSNSアカウントのリストになっています。

メールアドレスは目的別に5つも記されていますが住所とか電話番号といった情報はありません。またSNSのアカウント一覧と思われる右上のキャプの部分についてはよく見るとアカウント情報になっていません。例えば

ツイッター:https://twitter.com/

というのは単にTwitterの公式サイトのURLアドレスが記されているだけでGTVコインのTwitterアカウントが記されているわけではありません。微博などのアドレスも公式サイトのURLが記されているだけで全く意味のないリストです。

また例えば以下はBttalのサイトにあるメールアドレスのリストです。BttalのサイトにはSNSアカウントのリストはありません。

ここでも4つのメールアドレスが記されているように見えますが、実際には同じメールアドレスが4回繰り返されているだけです。しかもこれは無料登録できるgmailのアドレスですし、

>contactus@gmail.com

というメールアドレスが実際に使われているアドレスかどうか疑問を感じます。これは話になりません。15個のサイト全てについてキャプ画像を示しても仕方がないので記されているメールアドレス (複数のメールアドレスが記されている場合には最初のメールアドレスのみ) を以下にまとめます。

サイト名

GTVコイン: service@gtvcoin.com

メタアースEX: metaearthex-kf@outlook.com (フリーメール)

GDZE: service@GDZE.US

Bttal: contactus@gmail.com (フリーメール)

エンジョイビット: EnjoyBit@gmail.com (フリーメール)

Yコイン: service@KT.COOL

BXAN: 記載なし

コインワールド: CoinworldPR@yahoo.com (フリーメール)

X-ビット: X-Bit@xssjj.com

MIBI: MIBI888@126.com (フリーメール)

DFLLコイン: service@dfllcoin.com

tdropコイン: service@tdropcoin.com

MDCRコイン: service@mdcrcoin.com

thetackuhu: service@thetackuhu.com

bitzzillaコイン: service@bitzzillacoin.com

@gmail.com」「@yahoo.com」など無料登録できるフリーメールのアドレスと思われるアドレスにはその旨を記してあります。「@126.com」も中国のネット企業が提供しているフリーメールのアドレスのようです。またメールアドレスとして機能するかどうか疑問を感じるようなメールアドレスもあります。さらにBXANなどはこのメールアドレスさえ記載がありません。

連絡先情報がこれだけでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが運営元に関する情報が多少でも記されている場合は少ないです。本項で検証している15のサイトのWho Is 情報の中で最も登録者に関する情報が多いのは以下に示したX-ビットの場合です。

まず黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が記されており、2021年2月27日となっています。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されています。記載内容をまとめて以下に書き出します。

登録者名: su shihui

登録者住所: 中国浙江省温州市鹿城区 (ろくじょう-く)

郵便番号: 325000

電話番号: +86.19528367379

メールアドレス: mahuachuanmei@163.com

このサイトについてはかなり具体的な連絡先情報が記されていますがこの情報がどれほど信用に値するかは不明です。他のサイトについてはこれほど詳細な情報はないので各サイトの開設日と運営者に関する情報を以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日 登録者所在地

GTVコイン: 2021年12月30日 記載なし

メタアースEX: 2021年7月28日 記載なし

GDZE: 2021年10月18日 記載なし

Bttal: 2020年12月16日 中国・上海

エンジョイビット: 2020年10月10日 記載なし

Yコイン: 2021年7月15日 記載なし

BXAN: 2021年10月5日 香港

コインワールド: 2021年10月15日 中国・北京

X-ビット: 2021年2月27日 中国浙江省温州市鹿城区

MIBI: 2021年8月9日 記載なし

DFLLコイン: 2021年9月26日 中国・北京

tdropコイン: 2021年10月14日 中国・北京

MDCRコイン: 2021年10月5日 香港

thetackuhu: 2021年9月27日 中国・北京

bitzzillaコイン: 2021年11月28日 記載なし

互いに非常に似通ったサイトで同じグループによるサイトとしか思われないのに所在地が北京、香港、上海、浙江省温州市とばらけています。どれが本当なのか、それともいずれも虚偽なのか分かりませんが、所在地情報は信用出来そうにありません。ともあれ中国系のサイトである可能性はやはり高いように思われます。

いずれにしろこれらのサイトは到底信用出来るサイトとは思えません。勧誘されたという証言が確認されたのは最初にYahoo知恵袋への投稿を引用したGTVコインだけですがいずれも詐欺目的で量産された疑いが濃厚と考えます。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。