検証131

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。無登録の違法業者である可能性が高いです。また本ページで検証するサイトは「検証125で検証した複数の被害報告が出ている一連のサイトと組織的な繋がりがあると思われ、非常に危険と考えられます。さらに同じグループによると思われるサイトが見つかってきているので「検証132」「検証138」「検証141」でも検証しています。それらのサイトの検証についても必要に応じて参照してください。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112「検証113「検証114「検証115「検証116「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証69ページ目です。「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●Royalqatarlcd (https://www.royalqatarlcd.com/#/、スマホ用サイト:https://net.royalqatarlcd.com/#/)

●echovfx (https://www.echovfx.com/#/、スマホ用サイト:https://net.echovfx.com/#/)

●lycux (https://www.lycux.com/#/home、スマホ用サイト:https://net.lycux.com/#/)

●Wazijie (https://www.wazijie.com/#/、スマホ用サイト:https://net.wazijie.com/#/)

●Ymigou (https://www.ymigouworld.com/#/、スマホ用サイト:https://net.ymigouworld.com/#/)

●Textdiy (https://www.textdiy.com/#/、スマホ用サイト:https://net.textdiy.com/#/)

●wetuoke (ウェットオーク https://www.wetuoke.com/#/、スマホ用サイト:https://net.wetuoke.com/#/)

●BitForex Global (ビットフォレックスグローバル https://www.bitforexworld.com/#/、スマホ用サイト:https://net.bitforexworld.com/#/)

●Xmtalk (Xmトーク https://www.xmtalk.com/#/、スマホ用サイト:https://net.xmtalk.com/#/)

●Mobzan (https://www.mobzan.com/#/、スマホ用サイト:https://net.mobzan.com/#/)

●Wobzl (https://www.wobzl.com/#/、スマホ用サイト:https://net.wobzl.com/#/)

●FxFoo (https://www.fxfoo.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.fxfoo.com/#/)

●BitForex Security (ビットフォレックスセキュリティ https://www.bitforextop.com/#/、スマホ用サイト:https://net.bitforextop.com/#/)

●DGJIESI (https://www.dgjiesi.com/、スマホ用サイト:https://net.dgjiesi.com/#/)

●acvma (https://www.acvma.com/、スマホ用サイト:https://net.acvma.com/#/)

●anfuly (https://www.anfuly.com/home、スマホ用サイト:https://net.anfuly.com/#/)


まず以下の8つのサイトをまとめて検証します。

●Royalqatarlcd (https://www.royalqatarlcd.com/#/、スマホ用サイト:https://net.royalqatarlcd.com/#/)

●echovfx (https://www.echovfx.com/#/、スマホ用サイト:https://net.echovfx.com/#/)

●lycux (https://www.lycux.com/#/home、スマホ用サイト:https://net.lycux.com/#/)

●Wazijie (https://www.wazijie.com/#/、スマホ用サイト:https://net.wazijie.com/#/)

●Ymigou (https://www.ymigouworld.com/#/、スマホ用サイト:https://net.ymigouworld.com/#/)

●Textdiy (https://www.textdiy.com/#/、スマホ用サイト:https://net.textdiy.com/#/)

●wetuoke (ウェットオーク https://www.wetuoke.com/#/、スマホ用サイト:https://net.wetuoke.com/#/)

●BitForex Global (ビットフォレックスグローバル https://www.bitforexworld.com/#/、スマホ用サイト:https://net.bitforexworld.com/#/)

これら8つのサイトは互いに明らかな共通点が認められ、同じグループによるサイトと思われるのでまとめて検証します。8つのサイトの内、最初の3つ、Royalqatarlcd、echovfxおよびlycuxという3つのサイトはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイトです。残りの5つのサイトはRoyalqatarlcdやlycuxの宣伝、勧誘が目的と思われる投稿が出ていたTwitterアカウントからやはり勧誘が目的と思われる投稿が出ていたことで存在や関連に気が付いたサイトです。さらにRoyalqatarlcdやlycuxなどの勧誘投稿が出ていたTwitterアカウントからは「検証125」で検証したbossfz (https://www.bossfz.com/#/index) など複数のサイトに関する同様の勧誘目的と思われる投稿出ていたことから本ページで検証するサイト検証125で検証した一連のサイトとの組織的な繋がりの可能性が考えられることにもなりました。

まず最初の3つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年1月31日投稿 (Royalqatarlcdに関する質問投稿)

Instagramを介して知り合った自称・韓国人男性から仮想通貨投資を勧誘され、入金先が個人名義の銀行口座だったことに違和感を覚えて問い詰めたようですが結局は入金してしまったようです。利益が出たことで信頼してしまい、追加入金したところ今度は税務記録がないという意味の分からない理由で出金出来なくなり、出金するには保証金という名目で追加入金が必要という状況になっているようです。こういった経緯はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの手口に合致するように思われます。

さらにこの検証を書いた後ですがRoyalqatarlcdで被害を受けた人がTwitterで被害を訴えていることに気が付きました。以下が被害者のアカウントです。

インスタグラムで知り合った人物からLINEに誘導されて勧誘されたようです。

2023年4月7日投稿

サイト名やURLアドレスは記載されていませんが、上の添付画像の下端からURLアドレスを読み取ることが出来ますし、画像は以下で示すRoyalqatarlcdのスマホ用サイト (https://net.royalqatarlcd.com/#/) と一致します。

次は表題2番目のechovfxについてYahoo知恵袋に出てきた投稿です。

2023年2月22日投稿 (echovfxに関する投稿)

この事例でもインスタグラムで知り合った自称・韓国人からechovfxでの投資を勧誘されて免許証を提出したものの怪しいと感じて入金を断ったところ勧誘役が怒って罵りの文章が来たということのようです。また別の人物から連絡があったものの飼っているペットが同じ名前で似たような犬だったということから同じ人物が別名で勧誘しているあるいは同じグループの勧誘役がペットの画像を共有して勧誘を行っている可能性があるようです。

2023年2月5日投稿 (lycuxに関する投稿)

この投稿でインスタグラムからメールを送ってきた自称・タイ在住のイタリア人男性から当初は趣味の話などをした後でlycuxでの投資を勧誘されたようです。これも勧誘された経緯が「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの手口と矛盾しません。

さらに最初のRoyalqatarlcdについては「検証125」で取り上げた多くのサイトについて勧誘目的と思われる投稿を連発していたMetaverse312 (https://twitter.com/Anfaoplatform) というTwitterアカウントから勧誘投稿が出ていることに気が付きました。以下にその投稿を引用します。

2022年10月31日投稿 (Royalqatarlcdに関する投稿)

また表題3番目のlycuxについても同一人物あるいは同一グループによると思われるMetaverse (https://twitter.com/m15927193) という別のTwitterアカウントから同様の勧誘目的と思われる投稿が出ていることに気が付きました。 

2023年2月13日投稿 (lycuxに関する投稿)

同様の勧誘用と思われるTwitterアカウントを探してみると上で示した2つのアカウントを含めて少なくとも4つのアカウントが存在することが判明しました。

▼Metaverse321 (https://twitter.com/Anfaoplatform) [2022年8月開設]

Metaverse (https://twitter.com/m15927193) [2022年10月開設]

▼Metaverse654 (https://twitter.com/fusionuk3) [2022年7月開設]

▼Metaverse789 (https://twitter.com/Bitmelcd) [2022年7月開設]

例えば「検証125」で検証したbossfz (https://www.bossfz.com/#/index)、Bereajoy (https://www.bereajoy.com/#/index)、KraUkonge (https://www.kraukonge.com/#/index) といったサイトについてはこれら4つのTwitterアカウントの全てから勧誘目的と思われる投稿が出ています。しかしやはり「検証125」で検証したBeosコイン (https://www.beoscoin.com/#/index) に関する投稿はMetaverse321というアカウントからしか出ていないようですし、本項で検証しているビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/) に関する投稿はMetaverse789というアカウントからしか出ていません。とにかくこれらのTwitterアカウントはアカウントの名称も互いに似ていますし、「検証125」で検証した一連のサイトへの勧誘を行っている、投稿の形式なども明らかに似通っているということで同じグループによるアカウントで間違いないでしょう。

表題4番目のWazijie以下の5つのサイトについてこれらのTwitterアカウントからの投稿の例をそれぞれ引用します。

2023年2月9日投稿 (Wazijieに関する投稿)

2023年2月10日投稿 (Ymigouに関する投稿)

2023年2月17日投稿 (Textdiyに関する投稿)

2023年2月27日投稿 (ウェットオークに関する投稿)

2023年1月10日投稿 (ビットフォレックスグローバルに関する投稿)

アカウントが違っても投稿内容や添えらえている画像は互いに似通っているようです。

とにかく本項で検証する8つのサイトの冒頭部のキャプ画像を順に示していきます。

▼Royalqatarlcd (https://www.royalqatarlcd.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼echovfx (https://www.echovfx.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼lycux (https://www.lycux.com/#/home) [英語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、香港語、日本語、韓国語]

▼Wazijie (https://www.wazijie.com) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Ymigou (https://www.ymigouworld.com/#/) [表示言語:英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Textdiy (https://www.textdiy.com/#/) [表示言語:英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、香港語、韓国語]

▼ウェットオーク (https://www.wetuoke.com/#/) [表示言語:英語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、日本語]

▼ビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/) [表示言語:香港語、英語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

これら8つのサイトの冒頭部を相互比較するとまず明らかに5番目のYmigouと6番目のTextdiyが同じ背景画像を使っていて非常によく似ています。2番目のechovfxから7番目のウェットオークまで6個のサイトでは上のキャプ画像で一番下の部分に見えるリアルタイムの為替相場が示されている部分も互いに似ているように見えます。さらに各サイトの言語選択のプルダウンメニューが互いに似ているように見えます。言語選択のプルダウンメニュー部分のみ切り取って以下で比較してみます。

まず左下から右下に向かってRoyalqatarlcd → echovfx → lycux → Wazijie の4つのサイトのプルダウンメニューを示します。

同様に表題5~8番目の4つのサイトのプルダウンメニューを左下から右下に向かってYmigou → Textdiy → ウェットオーク → ビットフォレックスグローバルの順で示します。

8つのサイトのプルダウンメニューを比較してみると最初のRoyalqatarlcdと2番目のechovfx、最後のビットフォレックスグローバルの3つのサイトの選択肢が並び順まで含めて同じです。それ以外のサイトで示される表示言語の選択肢は互いに一致しているわけではないのですが、黒の背景を使った表示形式とかフォントが似ているように思えます。

また以下では各サイトの口座開設画面を比較します。まず最初のRoyalqatarlcdの口座開設画面を左下に2番目のechovfxの口座開設画面を右下に示します。

次は表題3番目のlycuxの登録画面 (左下) と4番目のWazijieの登録画面 (右下) です。 

同様に以下は表題5番目のYmigouの登録画面 (左下) と6番目のTextdiyの登録画面 (右下) です。

最後は表題7番目のウェットオークの登録画面 (左下) と8番目のビットフォレックスグローバルの登録画面 (右下) です。

8つのサイトの口座開設画面が全く同じという訳ではありませんが例えば最初の2つのサイト、Royalqatarlcdechovfx、さらに5番目のYmigou、計3つのサイトの登録画面は互いに配色が異なるぐらいで非常によく似ています。またこれら登録画面のURLアドレスを以下に示します。

サイト名 登録画面URLアドレス

Royalqatarlcd https://www.royalqatarlcd.com/#/register

echovfx https://www.echovfx.com/#/register

lycux https://www.lycux.com/#/register

Wazijie https://www.wazijie.com/#/register

Ymigou https://www.ymigouworld.com/#/register

Textdiy https://www.textdiy.com/#/register

ウェットオーク https://www.wetuoke.com/#/register

ビットフォレックスグローバル https://www.bitforexworld.com/#/register

8つのサイト全てで登録画面のURLアドレスの末尾が「/#/register」で共通しています。これは偶然とは思えません。

次にスマホ用サイトを比較します。まず最初のRoyalqatarlcdのスマホ用サイト (https://net.royalqatarlcd.com/#/) と2番目のechovfxのスマホ用サイト (https://net.echovfx.com/#/) のキャプを示します。

Royalqatarlcdのスマホ用サイトは上で引用した被害者のTwitter投稿に添付されていた画像と一致します。

次は表題3番目のlycuxのスマホ用サイト (https://net.lycux.com/#/) と4番目のWazijieのスマホ用サイト(https://net.wazijie.com/#/) を示します。これらのスマホ用サイトではアクセスするとログインを要求するログイン画面しか見ることが出来ません。

次は表題5番目のYmigouのスマホ用サイト (https://net.ymigouworld.com/#/) と6番目のTextdiyのスマホ用サイト (https://net.textdiy.com/#/) のキャプを示します。これらの場合もスマホ用サイトはログイン画面しか見ることが出来ません。そしてこれらのログイン画面は上に示したlycuxやWazijieのスマホ用サイトのログイン画面と非常によく似ています。

スマホ用サイトの最後は表題7番目のウェットオークのスマホ用サイト (https://net.wetuoke.com/#/)、8番目のビットフォレックスグローバルのスマホ用サイト (https://net.bitforexworld.com/#/) のキャプを示します。

これらのサイトでもログイン画面しか見ることが出来ません。そしてウェットオークのスマホ用サイトはlycux、Wazijie、Ymigou、Textdiyの4つのスマホ用サイトログイン画面と酷似しています。しかし最後のビットフォレックスグローバルのスマホ用サイトログイン画面はかなり毛色が異なるようです。

次にPC用のサイトに戻って以下は表題2番目のechovfxのサイト (https://www.echovfx.com/#/) で冒頭部に続く部分にある「安全で安定している」と題された部分のキャプです。高度のセキュリティなどサイトの特長を説明しているようです。

これとよく似た部分が表題4番目のWazijie、5番目のYmigou、6番目のTextdiy、7番目のウェットオークの各サイトにも確認されます。以下に順にWazijie、Ymigou、Textdiy、ウェットオークの4つのサイトの相当すると思われる部分のキャプ画像を示します。

さらに表題3番目のlycuxのサイトにも配置が異なりますが、似たような部分があります。以下にその部分のキャプを示します。

いずれのサイトでも3つの特長についての説明があり、例えば最初の項目はいずれのサイトでも「銀行レベルのセキュリティシステム」で一致しています。おそらく翻訳の問題で不自然な日本語が多いし、意味がよく分からない文章もありますが、この部分は原文は同じ文章だった可能性が高いように思われます。

次に8つのサイトのビットコイン (BTC) のUSDT建て日足チャートを表題と同じ順で示します。

特に説明するまでもなく、このチャートの比較では8つのサイトは他の部分の比較では互いに似ている部分が殆ど見つからない最初のRoyalqatarlcdや最後のビットフォレックスグローバルの場合を含めて互いに非常によく似ています。これらのサイトが同じテンプレート由来であることを示していると考えます。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は充分とは言い難いです。まず以下に表題最初のRoyalqatarlcdの「私たちに関しては」というサブページの記述冒頭部を示します。

カタールで開催されたサッカーのFIFAワールドカップのことが書いてあってサッカーに関連した仮想通貨の将来性などに関して主張しているようですが、サッカーに関連した仮想通貨に存在理由が認められるかどうか極めて疑わしいです。そしてRoyalqatarlcdについては2016年にMr. Dominic Hoskinsonという人物によってカタールで創設された業界をリードする仮想通貨取引所であると称しています。この検証を書いている2023年3月上旬現在で少なくとも6年以上前に創設されていることになりますが後述するようにRoyalqatarlcdのサイトは2022年に開設されており、創設時期と矛盾があります。そして連絡先情報として以下の住所のみ示されています。

>7GAE+9VC, Rawdat Umm Al Rumram, Doha, Qatar.

電話番号やメールアドレスはありません。

次は表題2番目のechovfxの「私たちに関しては」というサブページの記述冒頭部を示します。

こちらは2013年にGail Smithという人物によってアメリカ・ワシントン州シアトルで創設時の資本金「300 million US dollars (3億米ドル)」で創設されたとなっています。この2013年創設という記述についても後述しますが事実かどうか疑わしいです。そして創設時の住所として以下の住所が示されています。

>5186 Beacon Ave B, Seattle, WA 98108.

やはり電話番号やメールアドレスは見当たりません。

次は表題3番目のlycux「私たちに関しては」というサブページの記述冒頭部を示します。

lycuxは2009年にLanny Toniという人物によって創設時の資本金「300 million US dollars (3億米ドル)」で創設されたとなっています。そして創設時の住所として以下の住所が記されています。

>60 Joo Chiat Pl, Singapore 423484

このサイトの場合にも後述しますが2009年に創設されたという記述には疑問があります。

次は表題4番目のWazijieの「私たちに関しては」というサブページの記述冒頭部を示します。

WazijieはKaiser Davisという人物によって2009年にカナダのトロントで創設されたとなっています。そして創設時の住所として以下の住所が示されています。

>286 King St W, Toronto, ON Q9V 3C2 Canada

このサイトについても創設年には疑問があり、後述することにします。

次は表題5番目のYmigou「私たちに関しては」というサブページの記述冒頭部を示します。

Ymigouは2014年にMr. Tony Taylorという人物によって創設時の資本金「200 million US dollars (2億米ドル)」で創設されたとなっています。そして本社登録住所として以下のイギリス・ロンドンの住所だけが記されています。

>205, 222 Commercial Rd, London E1 2EZ United Kingdom

さらにニューヨーク、トロント、シドニーそして東京などに支店があると記されています。但しそれら支店の連絡先情報などは何も示されていません。

次は表題6番目のTextdiyAbout us」というサブページの記述冒頭部を示します。

textdiyは2020年にカナダのトロントで創設されたとあります。そして以下の登録住所が示されています。

>42 Housey St Unit 12, Toronto, ON E5Q 0S4 Canada

創設者の名前は上のキャプの範囲には記されていませんが続く部分に創設者兼CEOとしてVerdier Thomasという名前が記されています。

次は表題7番目、ウェットオーク「About us」というサブページの記述冒頭部を示します。

ウェットオークは2020年にカナダのトロントで創設されたとあります。そして以下の登録住所が示されています。

>23 Sherbourne St #45, Toronto, ON M7B 3T1 Canada

創設者の名前は上のキャプの範囲には記されていませんが続く部分に創設者兼CEOとしてVerdier Thomasという名前が記されています。この創立者兼CEOという人物の名前はtextdiyのサイトに創設者兼CEOとして示されている名前と同じです。

最後は表題8番目のビットフォレックスグローバルの「私たちに関しては」のサブページにある記述の冒頭部を示します。

ビットフォレックスグローバルは2009年にLanny Toniという人物によって創業時の資本金300 million US dollars (3億米ドル)」で創設されたとなっています。そして本社の所在地として以下のシンガポールの住所が示されています。

>60 Joo Chiat Pl, Singapore 423484

これらのサイトは同じグループによるサイトの可能性が高いと思われるのに所在地情報がカタール、アメリカ、シンガポール、カナダの4ヵ国に分散して一致していないことに違和感があります。lycuxとビットフォレックスのシンガポールの住所 (60 Joo Chiat Pl, Singapore 423484) は同じです一方で3つ存在する創設地あるいは本社所在地をカナダのトロントとしているサイトに記されている住所は同じトロント市内でも異なる住所になっています。

Wazijie 286 King St W, Toronto, ON Q9V 3C2 Canada

Textdiy 42 Housey St Unit 12, Toronto, ON E5Q 0S4 Canada

ウェットオーク 23 Sherbourne St #45, Toronto, ON M7B 3T1 Canada

8つのサイトに記されている住所が7つに分かれていることになります。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。例えば以下には最初のRoyalqatarlcdのWho Is 情報を示します。

Royalqatarlcdの会社概要には2016年に会社創設とありましたが、黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2022年10月6日、アップデート日が2022年12月28日となっています。会社創設から6年ほども公式サイトなしだったとは考えにくいです。また会社概要にはカタールで創設されたと記されていましたが、上のWho Is情報の赤枠で囲った部分に記されている登録者情報では登録者の所在地が香港とだけ記されています。会社概要の記述とWho Is情報が矛盾しているようにしか思えません。同様に8つのサイトのWho Is 情報をまとめて各サイトの「会社概要」あるいは「About Us」のページに記されているサイトの登録・開設日や登録者の所在地と比較してみます。まず会社の創設年とサイトの登録・開設日やアップデート日を以下にまとめます。

サイト名 創設年 サイトの登録・開設日 アップデート日

Royalqatarlcd 2016年 2022年10月6日 2022年12月28日

echovfx 2013年 2021年5月7日 2022年12月29日

lycux 2009年 2004年8月31日 2022年9月1日

Wazijie 2009年 2021年9月8日 2022年11月26日

Ymigou 2014年 2023年1月6日 2023年1月6日

Textdiy 2020年 2021年4月19日 2022年12月29日

ウェットオーク 2020年 2021年9月7日 2023年2月22日

ビットフォレックス 2009年 2022年12月26日 2022年12月26日

殆どのサイトでサイトに記されている創設年よりサイトの登録・開設日はかなり遅いようです。唯一lycuxの場合のみサイトの登録・開設日よりも創設年が5年も遅いことになっていますがこれもおかしいでしょう。別の目的で登録されていたドメインが使われなくなった後で中古で購入してきて使っている可能性が考えられます。いずれにしろ会社概要に記されていた創設年の情報はかなり疑わしいと考えざるを得ません。

所在地についても各サイトの「会社概要」あるいは「About Us」のページに記されていた所在地とWho Is 情報の所在地情報を同様にまとめてみます。

サイト名 創設地あるいは本社所在地 Who Is 情報の所在地

Royalqatarlcd カタール・ドーハ 香港

echovfx アメリカ・シアトル 香港

lycux シンガポール 香港

Wazijie カナダ・トロント 記載なし

Ymigou イギリス・ロンドン 記載なし

Textdiy カナダ・トロント 香港

ウェットオーク カナダ・トロント 香港

ビットフォレックス シンガポール 香港

これらのサイトは同じグループによるサイトの可能性が濃厚と考えられるのに各サイトの「会社概要」あるいは「About Us」のページに記されていた所在地情報がカタール、アメリカ、シンガポール、カナダと分散していることについては信用出来るような気がしません。一方でWho Is 情報では記載のある6つのサイトが全て香港になっていてこれらのサイトはやはり中国系のグループによるサイトの可能性が高いように思われます。また本項の最初に引用したRoyalqatarlcd、echovfxおよびlycuxに関するYahoo知恵袋質問投稿でもネットで知り合った外国人に勧誘されたというパターンからこれらのサイトが中国系のグループによるサイトである可能性が濃厚と考えざるを得ません。そして同じグループによる可能性が高いサイトが続々と立ち上げられている状況から考えてもこれらのサイトはいずれも危険なサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Xmtalk (Xmトーク https://www.xmtalk.com/#/、スマホ用サイト:https://net.xmtalk.com/#/)

Mobzan (https://www.mobzan.com/#/、スマホ用サイト:https://net.mobzan.com/#/)

●Wobzl (https://www.wobzl.com/#/、スマホ用サイト:https://net.wobzl.com/#/)

最初のXmトークは上で検証したサイトや同じグループによると思われる「検証125」「検証132」で検証している一連のサイトについて宣伝目的と思われる投稿を繰り返しているTwitterのMetaverse (https://twitter.com/m15927193) というアカウントに宣伝目的と思われる投稿が出ていたサイト、2番目のMobzanは画像検索で見つけてきたよく似たサイトですが後にYahoo知恵袋に質問が出てきました。3番目のWobzlもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。そしてこれら3つのサイトは明らかに互いに似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われるのでまとめて検証します。

まず最初のXmトークについてTwitterに出ていた宣伝目的と思われる投稿を引用します。

>#xmtalk provides a highly liquid trading environment. It is the most efficient and safe online foreign exchange trading platform. Founded in 2013, located in 5186 Beacon Ave B, Seattle, WA 98108.

Xmトークを優れたFX業者であると推奨するような文章とアメリカのワシントン州・シアトルの住所が記されていてPC用サイト、スマホ用サイトへのリンクが示されています。

次に表題2番目のMobzan、表題3番目のWobzlについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年4月15日投稿 (Mobzanに関する投稿)

詳しい状況が分かりませんがSNSで知り合った人物 (外国人かどうかは不明) に勧誘されて既に入金してしまっているようです。不安を覚えてこの質問を投稿しているようです。

2023年4月21日投稿 (Wobzlに関する投稿)

インスタグラム経由で接触してきた韓国のジョンホと名乗り、39歳で生地の輸入販売をしていると自称する人物から勧誘されて入金はしていないけど身分証明書を提出して登録してしまったという状況のようです。

表題の3つのサイトについてまずPC用サイトの冒頭部のキャプを順に示します。

▼Xmトーク (https://www.xmtalk.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Mobzan (https://www.mobzan.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Wobzl (https://www.wobzl.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

これら3つのサイトは冒頭部を比較しただけでかなり似ています。キャプ下端にある何の為に存在しているのか分からない4つのイラスト部分は順序が入れ替わっていても非常によく似ていますし、メニューバーの項目の並びは以下のようになっています。

▼Xmトーク

「トップページ」「白書」「契約取引」「取引」「金融商品」「ニュース」「NFT」「アプリ」

▼Mobzan

「トップページ」「契約取引」「取引」「金融商品」「ニュース」「NFT」「アプリ」

▼Wobzl

「トップページ」「契約取引」「取引」「金融商品」「ニュース」「NFT」「アプリケーション」「アプリ」

Xmトークの2番目の「白書」という項目、Wobziで「アプリケーション」という項目がそれぞれ付け加わっているという2点が異なるだけでそれ以外は同じです。また以下は左下から右下に向けてXmトーク、Mobzan、Wobzl、そして上で検証したRoyalqatarlcd (https://www.royalqatarlcd.com/#/) の言語選択のプルダウンメニューの比較です。

いずれの場合も香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語の11言語からの選択になっていて並び順やフォントもよく似ています。メニューバーの項目や言語選択メニューという小さな部分ですが明らかな共通性が認められることなどから本項で検証している3つのサイトは上で検証した一連のサイトと同じグループに属するサイトである可能性が高いものと考えられました。

さらに以下は口座開設画面の比較です。まず左下がXmトークの口座開設画面 (https://www.xmtalk.com/#/register)、右下がMobzanの口座開設画面 (https://www.mobzan.com/#/register) です。

さらに左下にWobzl (https://www.wobzl.com/#/) の口座開設画面 (https://www.wobzl.com/#/register)、さらに比較対象とする為に上で検証した8つのサイトの内、ビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/) の口座開設画面 (https://www.bitforexworld.com/#/register) を右下に再掲します。

本項の検証対象である3つのサイトの口座開設画面は互いによく似ているだけでなく、右上のビットフォレックスグローバルの口座開設画面ともよく似ているようです。

次にスマホ用サイトですが、本項で検証しているXmトーク、Mobzan、Wobzlの3つのスマホ用サイトはいずれもアクセスすると直ぐにログイン画面に飛ばされてしまいます。まず左下がXmトークのスマホ用サイトログイン画面 (https://net.xmtalk.com/#/pages/common/login)、右下がMobzanのスマホ用サイトログイン画面 (https://net.mobzan.com/#/pages/common/login) のキャプ画像です。

さらに左下がWobzlのログイン画面、右下には同様にスマホ用サイトにアクセスするとログイン画面に飛ばされるビットフォレックスグローバルのスマホ用サイト (https://net.bitforexworld.com/#/) のログイン画面のキャプを示します。

これら4つのスマホ用サイトログイン画面は互いに非常によく似ています。

そしてXmトーク、Mobzan、Wobzlのスマホ用サイトはアクセスすると直ぐにログイン画面に飛ばされるのですが、一瞬だけ表示されるスマホ用サイトのキャプを取得することが出来ました。まず左下がXmトークのスマホ用サイト、右下がMobzanのスマホ用サイトのキャプ画像です。

さらに左に示したのが表題3番目のWobzlのスマホ用サイトのキャプ画像です。

本項で検証対象としている3つのサイトはスマホ用サイトでも互いに非常によく似ています。残念ながらビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/、スマホ用サイト:https://net.bitforexworld.com/#/) はこの検証を書いてる2023年4月中旬の時点で既に閉鎖されており、同様に一瞬だけ表示されていたスマホ用サイトは確認出来ません。

PC用のサイトに戻って比較を続けます。冒頭部に続いては仮想通貨の相場を示す表があってさらに以下のキャプに示した取引条件や取引対象などを説明していると思われる部分が出てきます。Xmトーク → Mobzan → Wobzlの順でキャプを示します。

3つのサイトがこの部分でも互いに酷似しています。そしてこの部分には4つの項目が並んでいてどうやら取引対象などについての説明があるサブページへのリンクになっているようなのですがそれらのサブページへのアクセスにはログインを要求されて見ることが出来ません。取引対象などの説明がどうして登録者限定なのか意味が分かりません。

さらにこの部分に続いてはサイトの特長を説明する部分やアプリのダウンロードが出来るようになっている部分が出てきます。順序がXmトークでは「サイトの特長を説明する部分」→ 「アプリのダウンロード部分」の順になっていますがMobzanとWobzlではその逆になっていますが、それらの部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。まず「サイトの特長を説明する部分」のキャプをXmトーク → Mobzan → Wobzlの順で示します。

サイト名の部分が変わっていることに加えてよく見るとイラスト部分の配色がXmトークと他の2つのサイトの場合とでは微妙に異なりますが互いによく似ているのは明らかです。

さらにアプリをダウンロードする部分」についてもキャプをXmトーク → Mobzan → Wobzlの順で示します。

この部分でもサイト名、QRコード、右側のスマホの画面など異なる部分はありますが、一見して違いを見つけるのも困難なほどに3つのサイトは互いに似ています。

そしてこれらの部分に続いては「よくある質問」と題された部分が出てきます。左下から右下に向けてXmトーク → Mobzan → Wobzlの順で3つのサイトからのキャプを示します。

この部分はいずれのサイトでもなぜか項目名の内、3つが中国語 (簡体字) になっています。

「优势」「持币生息」「委托操盘」の意味が分からないのでGoogle翻訳に掛けてみると「アドバンテージ」「通貨を保有することで利息を得る」「委託業者」と翻訳されました。このサイトを運営しているのは中国系のグループであることが強く示唆されるように思います。

次はチャートの比較です。Xmトーク → Mobzan → Wobzl → 比較対象として上で検証したRoyalqatarlcdの順でビットコインのUSDT建て日足チャートを示します。

チャート画面の比較でも本項の検証対象である3つのサイトが互いに似ているだけでなく、Royalqatarlcdなど上で検証した8つのサイトが互いに非常によく似ていることは間違いありません。

次に連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。いずれのサイトでも脚注部分に「企業情報」というサブページへのリンクがあるので行ってみると「私たちに関しては」と題された以下の記述があります。やはりキャプをXmトーク → Mobzan → Wobzlの順で示します。

この部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。いずれのサイトでも2013年にGail Smithという人物によって3億ドルの資金を元手に創設されたと書いてあり、所在地の住所だけ示されています。

>5186 Beacon Ave B, Seattle, WA 98108

そしてこの記述は上で検証したechovfx (https://www.echovfx.com/#/) の「私たちに関しては」の記述とも基本的に同じです。以下に比較の為にechovfxのサイトのキャプを再掲します。

検証対象の3つのサイトとechovfx、計4つのサイトに記されている創設年度、創設者の名前、創設時の資金額、所在地住所など全て同じです。同じ住所に同じ年度に同じ人物によって創設された4つの仮想通貨取引所が存在するということになってしまいます。これらのサイトの記述の信頼性は極めて低いものと判断せざるを得ません。

連絡先がこれだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報も確認しました。以下にはXmトークのサイトのWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているドメインの登録日は2003年12月28日です。しかし上で示した「私たちに関しては」の項目にはXmトークは2010年に創設されたと書いてあるのですから2003年からXmトークのサイトが存在していたとは思えません。そもそも2003年には仮想通貨は存在していないでしょう。おそらく他の目的で使われていたドメイン名が中古で売り出されたものを買ってきて使っている可能性が高いです。2023年3月10日にアップデートされたと書いてありますが、Xmトークの事実上のサイト開設はこのアップデートの日付かもしれません。一方で赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報は殆どの項目が非開示になっていて分かるのは住所が香港であるということだけです。

MobzanのサイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も記されていないようなのでキャプは省略します。登録日は2014年2月23日、アップデート日は2016年2月18日です。やはり「私たちに関しては」の項目に記されていた2010年に創設されたという記述とは合致しません。

最後のWobzlのWho Is 情報についてもキャプは省略しますが記述内容はXmトークのサイトのWho Is 情報と似ていて登録者に関しては所在地が香港ということだけ記されています。サイトの登録日は20131114日、アップデート日は2023327日です。やはり「私たちに関しては」の項目に記されていた2010年に創設されたという記述とは合致しません。

Who Is 情報についてまとめておきます。

サイト名 登録日 アップデート日 登録者所在地

Xmトーク 2003年12月28日 2023年3月10日 香港

Mobzan 2014年2月23日 2016年2月18日 記載なし

Wobzl 2013年11月14日 2023年3月27日 香港


情報開示は不充分、不適切であり、何よりこれだけ互いによく似たサイトが3つも存在するというだけで異様です。さらに上で検証し、被害報告が確認されているRoyalqatarlcd (https://www.royalqatarlcd.com/#/) などのサイトとも似ている部分があって同じグループのサイトである疑いが濃厚となればこれらのサイトの信頼性は非常に疑わしいです。XmトークMobzan、Wobzlでの投資を勧誘されても決して応じるべきではないと結論せざるを得ません。


●FxFoo (https://www.fxfoo.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.fxfoo.com/#/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。このサイトは上で検証したビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/)、Xmトーク (https://www.xmtalk.com/#/)、Mobzan (https://www.mobzan.com/#/)、Wobzl (https://www.wobzl.com/#/) といったサイトと最もよく似ているようですが、「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトとも似ている部分があるようです。

まずはこのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年6月13日投稿

状況が全く分かりませんが、FxFooというサイトで既に投資してしまっており、出金しようとしたところ税金を支払わなければ出金出来ないという事態に陥ったようです。FxFooというサイトで投資を始めてしまった経緯が分かりませんが、出金しようとしたら税金名目で追加入金を求められたというのは「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われるグループによる詐欺の手口に合致するように思われます。

さらにFxFooについて検索してみるとJust Answer (ジャストアンサー https://www.justanswer.jp/) というサイトで以下に示したFxFooに関する質問投稿を見つけました。

この質問の投稿者についてもFxFooでの取引を始めてしまった経緯が分かりませんが、出金しようとしたところ税金の支払いが必要と言われて出金できなかったようです。しかし税金の追加入金に応じても出金出来るようになるかどうかについて不安を感じてこの質問をしているようです。そしてこの質問に対して税理士の方がそんな規定は有り得ないので払うべきでないという回答を寄せられています。

とにかく出金出来なくなっているというFxFooのサイトにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭部のキャプ画像です。

▼FxFoo (https://www.fxfoo.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

このサイト冒頭部は本項の最初に書きましたが幾つかの部分で上で検証したビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/)、Xmトーク (https://www.xmtalk.com/#/)、Mobzan (https://www.mobzan.com/#/)、Wobzl (https://www.wobzl.com/#/) といったサイトと似ているようです

また別の部分では「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトと似ている部分もあるようです。

そこで以下には比較の為に上で検証したXmトークと「検証132」で検証したIntbitkub (https://www.intbitkub.com/#/) の計2つのサイトの冒頭部のキャプを再掲します。

▼Xmトーク (https://www.xmtalk.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

Intbitkub (https://www.intbitkub.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

例えばこの冒頭部左側に記されている文章をFxFooとXmトークの2つのサイトで比較します。

FxFoo

>Fxfooでの取引 将来に投資する

>Fxfoo で 500 以上の暗号通貨を購入、販売、保持

Xmトーク

>Xmtalkで取引 未来への投資

>Xmtalkで500以上の暗号通貨を購入、売却、保有が可能です

さらに英語版では以下のようになります。

▼FxFoo (英語版)

>Trade On Fxfoo Invest In The Future

>Buy, Sell And Hold 500+ Cryptocurrencies On Fxfoo

▼Xmトーク (英語版)

>Trade at Xmtalk Invest In The Future

>Buy, sell, and hold 500+ cryptocurrencies on Xmtalk

日本語版相互の比較でも2つのサイトの文章は互いにかなり似ていますが、英語版で比較するとさらによく似ています。一方、Intbitkubのサイトでは相当部分に記されている文章は以下のようになっていて全く似ていません。

▼Intbitkub

>ポートフォリオをジャンプスタート

>クイックスタート

>暗号ポートフォリオ

>Intbitkub は、暗号通貨を売買する最も簡単な場所です。今すぐサインアップして始めましょう。


一方でこれら3つのサイトのメニューバーの項目を比較すると以下のようになります。

▼FxFoo ホーム、引用、白書、トランザクション、 財テク、アプリケーション、 アプリ

▼Xmトーク: トップページ白書、契約取引、取引金融商品、ニュース、NFT、アプリケーション、 アプリ

Intbitkub: ホーム、引用、白書、トランザクション、 財テクアプリケーション、 アプリ

FxFooのメニューバーに並んでいる項目名とその並び順はIntbitkubなど「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトの場合と一致あるいはよく似ていてXmトークなどのサイトとは全く異なるのです。

また以下は表示言語選択のプルダウンメニューの比較です。左下から右下に向けてFxFoo → Xmトーク → Intbitkub の順でプルダウンメニューのキャプ画像を示します。

プルダウンメニューの形式、そして選択肢として示されている言語とその並びを比較すればFxFooIntbitkubの場合が全く同じ (英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語) であり、Xmトークの場合 (香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語) とは異なることが確認出来ます。

次は登録 (口座開設) 画面の比較です。やはり左下から右下に向けてFxFoo → Xmトーク → Intbitkub の順で登録画面の画像を示します。

この登録画面の比較でもFxFooのサイトはIntbitkubの登録画面と非常によく似ていて、Xmトークの登録画面とは一致しません。

一方で左下に示したのはFxfooのスマホ用サイト、 右下がXmトークのスマホ用サイトの画像です。互いに明らかににていることが分かると思います。一方でキャプは省略しますがIntbitkubなど「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトのスマホ用サイトとは似ていません。

PC用サイトに戻って比較を続けます。FxFooのサイトで冒頭部に続いて出てくる「Fxfooでの探索と取引」と題された部分のキャプ画像を以下に示します。

この部分によく似た部分がXmトークなどのサイトに存在します。Xmトークの相当部分を比較の為に以下に再掲します。画像などは入れ替わっていますが項目名などはよく似ているようです。

一方でこれと似ている部分はIntbitkubなど「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトのでは確認出来ません。

さらにFxFooのサイトで続いて出てくる「なぜFxfooを選ぶのですか?」と題されたサイトの特長を説明している部分についても以下にキャプを示します。

これとよく似た部分がXmトークなどのサイトに存在します。以下にXmトークからのキャプ画像を比較の為に再掲します。

3つのイラストは似ているものの同じではありませんし、文章も意味は似ていても全く同じという訳ではありません。しかし表示言語を切り替えてみると文章が違うのは翻訳の問題である可能性が高いようです。英語表示にしてみるとFxfooとXmトークのサイト間の違いは少なくなり、さらに香港語表示にしてみると(香港語は全く分かりませんが)、サイト名の部分を除いて文章が同じになることが分かりました。以下には香港語表示を選択した場合の同じ部分のキャプ画像をFxfooXmトークの順で示します。

これらのサイトの日本語の文章はかなり不自然でしばしば理解不能ですが、これらのサイトはやはり中国系のグループによるサイトである可能性が高いように思われます。

次はサイトの脚注部分を比較します。ここでもFxFoo → Xmトーク → Intbitkub の順で脚注部分のキャプ画像を以下に順に示します。

この脚注部分についてはFxFooのサイトはXmトークなどのサイトではなく、Intbitkubなど「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトの脚注部分に似ています。「私たちについて」「プラットフォームサービス」「ユーザーサポート」「利用規約」など項目名やそれらの項目の配置が一致しています。

次はこの脚注からリンクされている会社概要の比較です。やはりFxFoo → Xmトーク → Intbitkub の順で「会社概要」あるいはXmトークの場合には相当する「企業情報」のキャプ画像を以下に順に示します。

この部分でもFxFooのサイトはIntbitkubなど「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトの会社概要に似ています。タイトルも「Digital asset trading platformsで一致していますし、文章もかなり似ています。但し全く同じという訳ではなく、Intbitkubなどのサイトでは2018年に創業して登録がセーシェルにあり、本社はドバイとなっているのに対してFxFooのサイトでは2018年に創業は同じでも本社がシンガポールにあるとなっています。また登録顧客数についてもIntbitkubなどのサイトでは3000万人と記されているのに対してFxFooでは600万人と5分の1になっています。但し本社やそれ以外の拠点についても住所や電話番号といった具体的な連絡先情報がないのは同じですし、FxFooのサイトについて600万人もの登録ユーザーがいるとは全く思えません。FxFooについて検索してもFxFooのサイト自体と本項の最初で引用したYahoo知恵袋及びジャストアンサーへの出金出来なくなったという質問投稿以外殆ど何の情報も出てきませんし、FxFooのサイトへのアクセス状況を調べても以下に示したように1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数が検出限界以下になっています。

600万人の登録ユーザーがいるという主張は全く信用出来ません。またアクセスを確認するついでにサイトのWho Is 情報も確認しましたが、登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録日は2013年11月14日、アップデート日は2023年4月8日となっていて会社概要に記されていた2018年創業という記述と合いません。おそらく2013年に登録されたドメインを中古で買ってきて再利用して立ち上げたのがFxFooのサイトではないかと思われますが、確実ではありません。

いずれにしろ、最初に引用した出金出来ないという投稿が2件確認されているこのサイトが信頼出来るサイトとは思えません。「検証125」「検証132」で検証した一連のサイトあるいは上で検証したXmトークなどのサイトと偶然とは思えない類似性が認められ、これらのサイトと同じグループによって同じテンプレートを使い回して立ち上げられたサイトとしか思われません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


●BitForex Security (ビットフォレックスセキュリティ https://www.bitforextop.com/#/、スマホ用サイト:https://net.bitforextop.com/#/)

●DGJIESI (https://www.dgjiesi.com/、スマホ用サイト:https://net.dgjiesi.com/#/)

1つ目のビットフォレックスセキュリティはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のDGJIESIは画像検索で見つけたサイトです。やはり上で検証してきた一連のサイトと明らかな共通点が認められるのでここで検証します。まずビットフォレックスセキュリティについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年6月20日投稿

SNSで知り合った自称・韓国人で言葉の関係から実際には中国人ではないかと思われることもあった人物から勧誘され、さらに勧誘役から資金援助まで受けたことで取引を始めてしまい、勧誘役の指示しに従って取引したところかなりの利益も出たし、最初は出金も出来たようですが結局はマネーロンダリングの疑いがあるという理由で口座が凍結されて凍結を解除したければセキュリティ検証の為に資金の10%を請求されている、脅かしのようなメールが来ているという状況のようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致します。

とにかくこの質問投稿に出てきたURLアドレスから表題のPC用のサイトを見つけてきました。以下にサイト冒頭部のキャプを示します。

▼ビットフォレックスセキュリティ (https://www.bitforextop.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

このサイトについて同じテンプレート由来のサイトが存在する可能性が考えられたので画像検索に掛けてみるとまず見つかってきたのは以下にやはりサイト冒頭部のキャプを示すBitForex (ビットフォレックス https://www.bitforex.com/) というサイトです。

このサイトはここで検証しているビットフォレックスセキュリティのサイトと比べると同じサイトの日本語版と英語版ではないかと思えるぐらい、明らかに似ています。しかしこのビットフォレックスのサイト (https://www.bitforex.com/) は上で検証してきた一連のサイトとは異なる点も多いです。例えばこのサイトは仮想通貨データーベースのCoinMaketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) の取引所リスト登録情報があります。またこのビットフォレックスは以前は日本語に対応していて2020年6月と2023年3月に2度に渡って日本の暗号資産交換業者の登録を得ずに日本の顧客を受け入れているという警告が出されている業者と思われます。

金融庁、バイビットなど海外暗号資産取引所を無登録で警告 (Yahooニュース、2023年4月3日付)

無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について (金融庁 PDFファイル)

2020年6月に警告が出ているということはその時点でビットフォレック(https://www.bitforex.com/) がかなりの日本人顧客を受け入れていたことを意味します。またアクセス状況を調べてみると月間で200万回ほどのアクセスがあるようで上で検証してきた一連のサイトと同じグループによるサイトではないようです。どうやらこのサイトの名称、ロゴ、画像などを盗用してビットフォレックスセキュリティなどのサイトが立ち上げられている、つまりこのサイトのデザインなどを盗用して詐欺目的と思われるサイトが多数立ち上げられているのではないかと思われます。

次にこれも画像検索で見つけてきた表題2番目のDGJIESI (https://www.dgjiesi.com/) のサイトの冒頭部のキャプを示します。

▼DGJIESI (https://www.dgjiesi.com/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

本項で検証対象とするビットフォレックスセキュリティ、DGJIESIというこれら2つのサイトの冒頭部は上で検証したビットフォレックスグローバル (https://www.bitforexworld.com/#/)、Xmトーク (https://www.xmtalk.com/#/)、Mobzan (https://www.mobzan.com/#/)、Wobzl (https://www.wobzl.com/#/) といったサイトと最もよく似ているようです。以下には比較の為にXmトークの冒頭部の画像を再掲します。

▼Xmトーク (https://www.xmtalk.com/#/) [表示言語:香港語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

例えばこの冒頭部左側に記されている文章を本項の検証し対象であるビットフォレックスセキュリティとDGJIESI、比較対象のXmトークの計3つのサイトで比較します。

▼ビットフォレックスセキュリティ

>BitForex Securityで取引 未来への投資

>BitForex Securityで500以上の暗号通貨を購入、売却、保有が可能です

DGJIESI

>Dgjiesiで取引 未来への投資

>Dgjiesiで500以上の暗号通貨を購入、売却、保有が可能です

▼Xmトーク

>Xmtalkで取引 未来への投資

>Xmtalkで500以上の暗号通貨を購入、売却、保有が可能です

要するにサイト名の部分が入れ替わっているだけで基本的に同じ文章です。そして日本語には対応してませんが、盗用元と思われるビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) にも同じ内容の文章があります。

さらにビットフォレックスセキュリティとDGJIESI、比較対象のXmトークの計3つのサイトはメニューバーの項目なども互いによく似ていますし、言語選択のプルダウンメニューなども似ています。以下には左下から右下に向かってビットフォレックスセキュリティ → DGJIESI → Xmトークのサイトの言語選択メニューのキャプ画像を示します。選択肢の言語、その並び順、表示形式など互いに全く同じに見えます。

一方で以下は盗用元と思われるビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) の表示言語選択メニューです。選択出来る表示言語は英語、ロシア語、ポルトガル語、香港語の4つとなっています。それ以外に表示される仮想通貨の相場を指定した通貨建てで表示できるようになっているらしく、豪ドル、ユーロ、英国ポンド、香港ドル、インドルピー、ロシアルーブル、米ドルと7種の通貨が選択肢として用意されているようです。指摘するまでもなく、通貨単位上に示したばかりのビットフォレックスセキュリティDGJIESIXmトークの言語選択メニューとは選択可能な言語も表示形式も全く異なります。

次は登録 (口座開設) 画面の比較です。やはり左下から右下に向けてビットフォレックスセキュリティ → DGJIESI → Xmトーク の順で登録画面の画像を示します。この登録画面でも3つのサイトは互いによく似ています。

一方で以下は盗用元と思われるビットフォレックス https://www.bitforex.com/) の登録画面の画像です。全く異なることが分かります。

次はスマホ用サイトの比較ですがビットフォレックスセキュリティのスマホ用サイトはおそらくログインしないと何も見られない設定になっています。

表題に書いたビットフォレックスセキュリティのスマホ用サイト (https://net.bitforextop.com/#/) にアクセスすると右に示したロゴとサイト名が書いてあるだけの画面が出てくるだけです。

これに対してDGJIESIのスマホ用サイト (https://net.dgjiesi.com/#/) は上で検証してきた幾つかのサイトのスマホ用画面と似ています。左下にDGJIESIのスマホ用サイト、右下には比較対象としてXmトークのスマホ用サイト (https://net.xmtalk.com/#/) のキャプ画像を示します。

これら2つのスマホ用サイトは互いによく似ており、まず間違いなく同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトで間違いないものと考えます。

さらにPC用サイトに戻って比較を続けます。ビットフォレックスセキュリティDGJIESIで冒頭部に続いて出てくる深く探求し、収益を上げよう」と題された部分比較対象のXmトークの相当部分のキャプ画像を以下に順に示します。

さらにビットフォレックスセキュリティと冒頭部の画像などが一致しており、盗用元と思われたビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) にもこれとかなり似た部分があります。

ビットフォレックスセキュリティとビットフォレックスのこの部分を比較するとビットフォレックスセキュリティの「NFT市場」という項目の背景画像とビットフォレックスの「NFT Marketplace」という項目の背景画像が同じものではないかと思われます。

さらにサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分についてもまずビットフォレックスセキュリティ → DGJIESI → 比較対象のXmトーク の順で登録画面の画像を示します。

さらにビットフォレックスセキュリティの盗用元と思われるビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) にもこれとかなり似た部分があります。

比較の為にビットフォレックスセキュリティの英語版で相当する部分のキャプを以下に示します。

日本語非対応のビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) とビットフォレックスセキュリティの英語版の比較ではイラスト部分も文章部分も全く同じです。ビットフォレックスセキュリティのサイトのかなりの部分はビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) のコピーと思われます。DGJIESIやXmトークなどの相当部分もイラストは変わっていますが、文章はビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) のものと基本的に同じです。

次にこのサイトの特長を説明している部分に続いて出てくるアプリがダウンロード出来るようになっている部分を比較します。やはりビットフォレックスセキュリティ → DGJIESI → 比較対象のXmトーク の順でキャプ画像を示します。

さらに盗用元と思われる日本語非対応のビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) にも似たような部分があるので以下に画像を示します。

盗用元と思われるビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) も含めてこれら4つのサイトはこの部分でも互いに似ているように思われます。盗用元と思われるビットフォレックスのサイトが似ているのは以下に示すビットフォレックスセキュリティの英語版と比較することでより明確になります。

ビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) とビットフォレックスセキュリティの英語版、左側のテキスト部分はいずれの場合も以下のようになっています。

>Trade 24/7 Earn Anywhere

>Please use your Smartphone to download.

>Multi-terminal support, convenient and efficient transactions.

全く同じ文章であり、これも偶然の一致とは思われません。

次に脚注部分を比較します。やはりビットフォレックスセキュリティ → DGJIESI → 比較対象のXmトーク → 盗用元と思われるビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) の順で4枚のキャプ画像を示します。

この脚注部分の比較ではビットフォレックスセキュリティDGJIESI比較対象のXmトークの3つのサイトは互いによく似ていますが盗用元と思われるビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) は全く異なります。リンク項目の数からして全く異なりますしビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) のサイトで確認出来るSNSアカウントなどへのリンクもビットフォレックスセキュリティ、DGJIESI、比較対象のXmトークの3つのサイトにはありません。

そして本項の検証対象であるビットフォレックスセキュリティ、DGJIESIのこの脚注部分にリンクが見える「企業情報」という項目からサブページを確認しました。ところがビットフォレックスセキュリティの場合はサブページが空欄になっていて何の情報も記されていません。一方でDGJIESIの「企業情報」からリンクされているサブページは以下のような記述があります。

ここに記されている文章は上で検証した幾つかのサイトの企業情報のサブページに記されている文章と基本的に同じです。具体的には上で検証したサイトの内、echovfx、Xmトーク、Mobzan、Wobzlの4つのサイトの企業情報の文章がサイト名が入れ替わっているだけで基本的に同じなのです。以下には比較対象としてXmトークの企業情報のサブページにある文章の冒頭を示します。

最初の2つの文章を以下に書き出します。

DGJIESIの記述

>Company profile:

>dgjiesi provides a highly liquid trading environment. It is the most efficient and safe online foreign exchange trading platform. Founded in 2013, located in 5186 Beacon Ave B, Seattle, WA 98108.

>Founded by Gail Smith, the president of the company, the company has a startup capital of 300 million US dollars and the company is operating normally.

▼Xmトークの記述

>Company profile:

>xmtalk provides a highly liquid trading environment. It is the most efficient and safe online foreign exchange trading platform. Founded in 2013, located in 5186 Beacon Ave B, Seattle, WA 98108.

>Founded by Gail Smith, the president of the company, the company has a startup capital of 300 million US dollars and the company is operating normally.

太字で示したサイト名の部分以外は全く同じ文章です。いずれのサイトでも2013年にGail Smithという人物によって3億ドルの資金を元手に創設されたと書いてあり、所在地の住所だけ示されています。

>5186 Beacon Ave B, Seattle, WA 98108

電話番号はありませんし、少なくとも4つのサイトが同じ創立年、同じ創業者、同じ住所ということは有り得ないでしょう。この住所に実際に4つのサイトの事業実体が存在するかどうかは極めて疑わしいです。

そこで例によってビットフォレックスセキュリティ、DGJIESIのサイトのWho Is 情報を確認しました。まずビットフォレックスセキュリティのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年3月29日です。2020年6月に金融庁から警告を受けているビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) よりも明らかに新しいサイトです。ビットフォレックスにビットフォレックスセキュリティが酷似しているというのはビットフォレックスをビットフォレックスにビットフォレックスセキュリティが模倣したとしか思われません。

そして赤枠で囲った部分に記されている登録者の情報は殆どの項目が非開示ですが、所在地が香港であるということだけ示されています。

次はDGJIESIのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は201810月25、アップデート日が2023年5月17日です。2018年に登録され、その後閉鎖されたサイトのドメインを中古で買ってきて利用している可能性があるかもしれません。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者の情報を見ると記載はあるのですが、信頼出来る情報とは思えない部分があります。

登録者名:name nick

住所:zhong xi qu, 香港

郵便番号:123456

電話番号:+852. 1234567

メールアドレス: lvlina8023@126.com

住所の「zhong xi qu, 香港」は明らかに不完全な住所と思われますし、検索してみましたが香港のどこの地区なのか分かりません。また郵便番号が「123456」で電話番号が「1234567」となっているのは冗談としか思えません。信頼に足る情報とは思えません。

総合的に判断してこれらのサイトは信頼できるサイトとは思えません。そしてこれらのサイトはビットフォレックス (https://www.bitforex.com/) の画像やデザイン、文章などのかなりの部分を盗用して立ち上げられているものと考えられます。また本項の最初で引用したYahoo知恵袋への投稿の投稿者はSNSで知り合った外国人にビットフォレックスセキュリティでの投資を勧誘され、結局は口座を凍結されて追加入金を要求されているという事態に陥っていてこうした経緯は「検証63」の冒頭で説明した詐欺の手口に合致します。これらのサイトは非常に危険なサイトと考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても、特にネットで知り合っただけで実際に会ったことはない外国人あるいは外国人である可能性のある人物に勧誘されても決して応じるべきではありません。


●acvma (https://www.acvma.com/、スマホ用サイト:https://net.acvma.com/#/)

●anfuly (https://www.anfuly.com/home、スマホ用サイト:https://net.anfuly.com/#/)

いずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで互いに非常によく似ているのでまとめて検証します。まずこれらのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年6月19日投稿 (acvmaに関する投稿)

SNSで知り合った男性 (外国人かどうかは不明) からacvmaでの投資を勧誘されているようです。

2023年9月8日投稿 (anfulyに関する投稿)

「海外の知り合い」に投資を教えると言われてAnfuly Exchangeでの投資を勧められていて信頼できるかどうか分からないという状況のようです。とにかくこれらの質問投稿に出てきたサイトを確認してみたところ互いに非常によく似たサイトであることが分かりました。またこれらのサイトは上で検証済みの一連のサイトともよく似ていて同じ系列のサイトと思われます。まずは各サイトの冒頭部を以下に順に示します。

▼acvma (https://www.acvma.com/) [表示言語:英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

▼anfuly (https://www.anfuly.com/home) [表示言語:英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、トルコ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語]

説明するまでもなくこれら2つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。そしてこのPC用サイトの冒頭部はこれまでに検証してきたサイトとは特に似ているようには思えなかったのですが、細かい部分を見ていくと上で検証済みのサイトの幾つかと似ている部分があることに気が付きました。例えば以下は言語選択メニュー部分の比較です。左下から右下に向かってacvma → anfuly → 上で検証したymigou (https://www.ymigouworld.com/#/)  の言語選択のプルダウンメニューの部分の画像を示します。

これら3つのサイトの言語選択メニューは書式、フォント、選択出来る言語とその並び順など互いに非常によく似ています。さらに以下では口座開設画面を比較します。やはり左下から右下に向かってacvma → anfuly → 上で検証したymigou (https://www.ymigouworld.com/#/)  の口座開設画面を示します。

この口座開設画面でも比較対象のymigouを含めた3つのサイトは互いにかなり似ています。ymigouの背景が白ではなく黒になっている点だけが異なります。さらに以下では「安全で安定している」と題されたサイトの特長を説明している部分のキャプ画像をacvma → anfuly → 比較対象のymigouの順で示します。

この部分でもacvmaanfulyのサイトは互いに区別出来ないほど非常によく似ています。一方で比較対象のymigouのサイトは一見して全く似ていませんが、「安全で安定している」という題目、さらには

>銀行レベルのセキュリティシステム

>イノベーティブ契約契約

>グローバルな生態系

という3つの特長の項目名も全く同じです。特に「契約契約」という明らかな間違いと思われる部分、「イノベーティブ契約契約」の下に記されている「一ボタン名前大神高性能エンジンかくそ|という全く意味不明の誤訳と思われる部分まで3つのサイトで共通しているというのはこれらのサイトがコピペで量産されている結果としか思えません。

この部分に続いて出てくるのはアプリをダウンロード出来るようになっている部分です。やはりキャプ画像をacvma → anfuly → 比較対象のymigouの順で示します。

この部分でもacvmaanfulyは互いに非常によく似ています。また比較対象のymigouはこの部分でも一見して全く異なるように見えますが、よく見ると

>手のひらの取引

>リアルタイム相場

>優れた体験

>スピードチャージ

といった項目名が共通して存在しているようです。やはり画像部分は入れ替えてあるので一見すると全く別個のサイトに見えてもacvmaとanfulyは上で検証したymigouなどのサイトと同じグループによるサイトと考えて間違いないように思います。

次にacvmaとanfulyのサイトで連絡先情報とか金融ライセンスに関する記述を探しましたが、全く見当たりません。いずれのサイトでも脚注部分には「概要」という項目があるのですが、この「概要」というリンクに繋がっているサブページは以下に示すように「条約の合意」という項目名以外は空欄になっています。

これでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、開示されている情報はわずかです。以下にacvmaanfulyのWho Is 情報を順に示します。

Who Is 情報にあるサイトの登録・開設日、登録者の所在地情報などを以下にまとめます。

acvma

登録・開設日: 2005年2月2日

アップデート日: 2023年3月13日

登録者名: nick

登録者住所: 香港

電話番号: [+852]-1234567

メールアドレス: lvlina8023@126.com

anfuly

登録・開設日: 2017818

アップデート日: 2023年8月14

登録者名: 記載なし

登録者住所: 香港

電話番号: 記載なし

メールアドレス: 記載なし

いずれも登録者の所在地が香港になっていますが、例えばacvmaの登録者の電話番号が1234567」という冗談としか思えない番号になっていることなどから信頼出来る情報かどうかは極めて疑わしいです。ドメインの登録はそれぞれ2005年、2017年となっていてかなり年月が経過していますが、さすがに2005年から仮想通貨の取引所が存在していたとは思えませんからこれらのサイトは中古ドメインを購入してきて立ち上げたサイトである可能性が高いと考えます。

次にスマホ用サイトについて画像を示します。残念ながらacvma、snfulyについてはスマホ用サイトは以下に示すログイン画面しか見ることが出来ません。ここでも左下から右下に向かってacvma → anfuly → 上で検証したymigou (https://www.ymigouworld.com/#/)  のスマホ用サイトログイン画面を示します。

このスマホ用サイトのログイン画面の比較でもこれら3つのサイトは互いにかなり似ています。同じテンプレート由来のサイトと考えて間違いないものと判断します。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトは信頼出来る投資先とは思えません。情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、最初に引用したYahoo知恵袋に出てきた質問から分かる勧誘の経緯も「検証63」の冒頭で説明した詐欺勧誘の手口に合致します。非常に危険なサイトの可能性が非常に高く、これらのサイトでの投資は全く推奨できません。