検証132

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。無登録の違法業者である可能性が高いです。また本ページで検証するサイトは「検証125」「検証131」「検証138」「検証141」で検証し複数の被害報告が出ている一連のサイトと組織的な繋がりがある可能性が高く、非常に危険と考えられます。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112「検証113「検証114「検証115「検証116「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証70ページ目です。「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。


●Ezopr (https://www.ezopr.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.ezopr.com/#/)

●Zapth (https://www.zapth.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.zapth.com/#/)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.com/#/index)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.org/#/index)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.top/#/)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.net/#/)

●furmone (https://www.furmone.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.furmone.com/#/)

●MOAZZIN (https://www.moazzin.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.moazzin.com/#/)

●zztown (https://www.zztown.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.zztown.com/#/)

●hderke (https://www.hderke.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.hderke.com/#/)

●XT (https://www.xtlcd.com/#/index)

●Intbitkub (https://www.intbitkub.com/#/、スマホ用サイト:https://net.intbitkub.com/#/)

●Julycoin (Julyコイン https://www.julycoin.com/、スマホ用サイト:https://net.julycoin.com/#/)

●Chuzuk (https://www.chuzuk.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.chuzuk.com/#/)

●Feizmj (https://www.feizmj.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.feizmj.com/#/)

●Sqotdz (https://www.sqotdz.com/#/、スマホ用サイト:https://net.sqotdz.com/#/)

●Dzcsoft (DZCソフト https://www.dzcsoft.com/#/、スマホ用サイト:https://net.dzcsoft.com/#/)

●CIAJG (https://www.ciajg.com/#/、スマホ用サイト:https://net.ciajg.com/#/)

●Tjaxej (https://www.tjaxej.com/#/、スマホ用サイト:https://net.tjaxej.com/#/)

●DJEAW (https://www.djeaw.com/#/、スマホ用サイト:https://net.djeaw.com/#/)

●TODOCLON (https://www.todoclon.com/#/、スマホ用サイト:https://net.todoclon.com/#/)

●SHALIO (https://www.shalio.com/#/、スマホ用サイト:https://net.shalio.com/#/)

●Tstayy (https://www.tstayy.com/#/、スマホ用サイト:https://net.tstayy.com/#/)

●xawxd (https://www.xawxd.com/#/、スマホ用サイト:https://net.xawxd.com/#/)


まず以下の6つのサイトをまとめて検証します。

●Ezopr (https://www.ezopr.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.ezopr.com/#/)

●Zapth (https://www.zapth.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.zapth.com/#/)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.com/#/index)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.org/#/index)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.top/#/)

●Mtfexg (https://www.mtfexg.net/#/)

これらのサイトは「検証125」「検証131」で検証したサイトと似ている部分があり、さらに「検証125」「検証131」で検証したサイトについて宣伝目的と思われる投稿を繰り返しているTwitterアカウントから同様の投稿が出ていることが確認されたということで同じグループによるサイトであることが濃厚と考えられます。また表題3番目と6番目の2つのMtfexgという2つのサイトについてはYahoo知恵袋に質問が出ています。本項ではこれら明らかに互いに似た部分が認められる6つのサイトをまとめて検証しますが、最初の2つのサイト、ExoprとZapthについてはそれぞれPC用とスマホ用の2つのサイトが存在します。これに対して4つのサイトが確認されるMtfexgというサイトについては表題の3番目、4番目の2つのサイトがPC用のサイト、表題5番目、6番目のサイトがスマホ用のサイトのようです。

まず2つのMtfexgのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年6月5日投稿 (Mtfexg (https://www.mtfexg.com/#/index) に関する投稿) 

「海外に引っ越した友達」から勧誘されたとありますが、その人物が外国人かどうかは不明です。しかし税金がかからないというのは噓でしょう。そして回答者は「シンガポールのイケメン」からMtfexgでの投資を勧誘されたようです。

2022年8月9日投稿 (Mtfexg (https://www.mtfexg.net/#/) に関する投稿)

Instagramから連絡してきた自称・韓国人男性に甘い言葉を連発されるような勧誘を受けたようです。質問にURLアドレスは記されていませんが、右上のキャプ画像から「mtfexg.net」というURLアドレスのサイトに誘導されていることが分かります。そして回答者もやはりInstagramから接触してきた自称・韓国人男性にやはり恋愛感情を利用した勧誘を受けたようです。

2022年8月16日投稿 (Mtfexg (https://www.mtfexg.net/#/) に関する投稿)

この質問でもInstagramから接触してきた自称・韓国人から勧誘されてMtfexg (https://www.mtfexg.net/#/) に入金してしまい、利益分だけは出金できたものの全額出金を試みたところ出金出来なくなったようです。入金方法は日本人名義の日本国内の銀行口座を直前に入金先として指定されて入金するという方式だったようです。

2022年7月27日投稿 (Mtfexg (URLアドレス不明) に関する投稿) 

この投稿でもやはりInstagramから接触してきた「Nick」と名乗る「シンガポールのイケメン」からMtfexgという取引所での投資を勧誘されたようです。但しURLアドレスが記されていないので本項で検証対象としている4つのMtfexgのいずれかのサイトへの勧誘だったかどうかは不明です。回答者もやはりInstagramから接触してきた「Vic」と名乗る勧誘役から勧誘されたようです。

これらの勧誘されたという事例の勧誘された経緯はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘の手口と合致しているように思われ、さらに少なくとも1件については勧誘に応じて実際に入金してしまったところ出金出来なくなったという状況になっていることが確認されます。

さらにTwitterに表題最初のEzopr (https://www.ezopr.com/#/index) での投資を勧誘されたという投稿が出ていることに気が付きました。以下にキャプを示します。

詳しい状況は分かりませんが、「#ロマ彼」とあるので自称・ブルネイ出身、シンガポール在住の男性に恋愛感情を利用するような勧誘されたようです。投稿本文にURLアドレスは記されていませんが、添付画像の下端に見えるURLアドレスは本項で検証するEzoprのサイト (https://www.ezopr.com/#/index) のURLアドレスと一致します。また添付画像以下で示すEzoprのサイトと一致します。

次に「検証125」「検証131」で検証したサイトについて宣伝目的と思われる投稿を繰り返しているMetaverse321 (https://twitter.com/Anfaoplatform) というTwitterアカウントから投稿されていたEzoprとZapthに関する宣伝目的と思われる投稿の例を示します。

2023年1月3日投稿 (Ezoprに関する投稿)

2023年3月10日投稿 (Zapthに関する投稿)

投稿内容自体は直接的に投資を勧誘するようなものではありませんが、PC用、スマホ用のサイトへのリンクが示されています。様々な手段で勧誘が行われているように思われます。

とにかく表題の6つのサイトの内、PC用のサイトが存在する4つのサイトについて冒頭部のキャプ画像を順に示します。

▼Ezopr (https://www.ezopr.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Zapth (https://www.zapth.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Mtfexg (https://www.mtfexg.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語]

▼Mtfexg (https://www.mtfexg.org/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語]

最初のEzoprと2番目のZapthの冒頭部は互いに非常によく似ています。また3番目、4番目の2つのMtfexgのサイトも互いに非常によく似ています。さらにこれら4つのサイトに共通して表示言語の選択肢は英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語の9ヵ国語で共通ですし、それら票言語の選択肢のプルダウンメニューでの並び順も同じです。またメニューバーの項目も4つのサイトで互いに非常によく似ているようです。

次に各サイトのメニューバーに見える「登録」という項目をクリックすると出てくる登録画面を比較します。まずEzoprの登録画面を左下に、Zapthの登録画面を右下に示します。

さらに表題3番目のMtfexg (https://www.mtfexg.com/#/index) の登録画面、表題4番目のMtfexg (https://www.mtfexg.org/#/index) の登録画面、比較対象として「検証125」で検証したfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) のサイトの登録画面のキャプを左下右下に向けて順に示します。

本項で検証している4つのサイトの登録画面は互いに全く区別出来ないほど互いに似ていますし、「検証125」で検証したfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) のサイトの登録画面ともかなり似ています。

4つのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部や登録画面だけではありません。以下は冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分の比較です。表題と同じ順、Ezopr → Zapth → Mtfexg (www.mtfexg.com/) → Mtfexg (www.mtfexg.org/) でキャプを並べます。

さらに何の為に存在しているのか、何を説明しているのか分かりませんが「Open the gate of digital currency for you」と題された部分についても同様に4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順、Ezopr → Zapth → Mtfexg (www.mtfexg.com/) → Mtfexg (www.mtfexg.org/) で以下に並べます。

サイトの名称が記されている部分を除けばこの部分についても4つのサイトは互いに非常によく似ています。

さらに以下は4つのサイトの脚注部分の比較です。

この脚注部分も4つのサイトで互いに非常によく似ています。「私たちについて」「プラットフォームサービス」「ユーザーサポート」「利用規約」という4つの項目名が一致していますし、それらの項目名の下に並んでいるサブページへのリンクの名称も全て互いに一致しています。

さらにこの脚注の項目名とかサブページへのリンクの名称は「検証125」で検証したサイトの脚注とも酷似しています。例えば以下は「検証125」で検証したfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) のサイトの脚注部分の再掲です。

「私たちについて」「プラットフォームサービス」「ユーザーサポート」「利用規約」という4つの項目名も、それらの項目名の下に並んでいるサブページへのリンクの名称も全て本項で検証しているサイトの脚注と一致しています。

さらに以下ではこれら脚注の「会社概要」という項目からリンクされているサブページにある記述を比較します。まずEzopr → Zapthという順で最初の2つのサイトからのキャプ画像を以下に順に示します。

これら2つのサイトの会社概要は文中に出てくるサイト名以外の部分が殆ど同じです。いずれの会社でも2018年にセーシェルで創立され、本社はドバイ、それ以外にオペレーションセンダーがシンガポール、ソウルなどにあるといったことが書いてあります。さらに300万人以上の顧客が登録していて月間に30万人以上のユーザーが取引をしているといったことが書いてあります。

そしてこの会社概要の文章はまたしても「検証125」で検証した複数のサイトの会社概要の文章と酷似しています。以下には比較の為にfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) のサイトの脚注部分のキャプを再掲します。

EzoprおよびZapthの会社概要の文章と比較すると2018年にセーシェルで創立され、本社はドバイ、それ以外にオペレーションセンダーがシンガポール、ソウルなどにあるといった記述が全く同じです。しかしそれらの拠点の具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報は見当たりません。これらの会社概要は明らかに同じテンプレートからサイト名の部分だけ置き換えて作ったものでしょう。

次に表題3番目のMtfexg (www.mtfexg.com) と4番目のMtfexg (www.mtfexg.org) についても会社概要のサブページにある文章を以下に順に示します。

これら2つのMtfexgというサイトはこの会社概要の記述も互いに全く同じです。さらにこの会社概要の文章はやはり「検証125」で検証したMilanPavilion (ミランパビリオン https://www.milanpavilionlcd.com/#/index) およびFranziska (https://www.franziskalcd.com/#/index) という2つのサイトの会社概要の文章と非常によく似ています。以下には比較の為にミランパビリオンの会社概要の文章のキャプを再掲します。

特に2つ目の文節はこれらのサイトで全く同じと思われます。同じテンプレートから量産されているものと考えざるを得ません。そしてこれらの会社概要には実際には会社概要と言えるような情報、例えば連絡先とか会社沿革、経営陣に関する情報などは何もありません。

次にスマホ用のサイトについてキャプ画像を示していきます。表題3番目のMtfexg (https://www.mtfexg.com/#/index) と4番目のMtfexg (https://www.mtfexg.org/#/index) の2つのサイトには上で書いたようにスマホ用サイトが見つかりません。代わりにPC用サイトが見つからない表題5番目のMtfexg (https://www.mtfexg.top/#/) と表題6番目のMtfexg (https://www.mtfexg.net/#/) を加えて4つのサイトのスマホ用サイトと設定画面のキャプの組み合わせを以下に順に示します。

▼Ezopr スマホ用サイト (https://net.ezopr.com/#/) [表示言語:香港語、英語、マレー語、インドネシア語、ヒンディー語、韓国語、タイ語、ベトナム語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポルトガル語]

▼Zapthスマホ用サイト (https://net.zapth.com/#/) [表示言語:香港語、英語、マレー語、インドネシア語、ヒンディー語、韓国語、タイ語、ベトナム語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポルトガル語]

▼Mtfexg (https://www.mtfexg.top/#/) [表示言語:香港語、英語、マレー語、インドネシア語、ヒンディー語、韓国語、タイ語、ベトナム語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポルトガル語]

Mtfexg (https://www.mtfexg.net/#/) [表示言語:香港語、英語、マレー語、インドネシア語、ヒンディー語、韓国語、タイ語、ベトナム語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポルトガル語]

スマホ用のサイトについても最初の2つのサイト、EzoprとZapthが互いに非常によく似ており、2つのMtfexgのスマホ用サイトが互いに酷似しています。表示言語の選択肢は4つのスマホ用サイトで共通です。そして設定画面の方はここで検証した4つのサイトで互いに非常によく似ているだけでなく、「検証125」で検証した一連のサイトの場合とも非常によく似ています。以下には比較の為に「検証125」で検証したfakawlのスマホ用サイト (https://net.fakawl.com/#/) と設定画面のキャプ画像を再掲します。

スマホ用サイトについても同じテンプレートから量産されていることは間違いないでしょう。そしてスマホ用サイトについても連絡先情報などは見当たりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。例えば以下はEzopr (https://www.ezopr.com/#/index) のサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2020年12月17日、アップデート日が2022年12月5日となっています。開設日からアップデート日まで2年近くの時間があるので他の目的で使われていた中古のドメインが使われた可能性はあるかもしれません。そして赤枠内に示されている登録者に関する情報は殆どの項目が非開示となっていますが、わずかに所在地がHONG KONG, CN、つまり香港となっています。

これ以外のサイトについても同様にWho Is 情報を確認して本項で検証している6つのサイトの情報を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 アップデート日 所在地

Ezopr (www.ezopr.com) 2020年12月17日 2022年12月5日 香港

Zapth (www.zapth.com) 2006年5月16日 2023年1月19日 記載なし

Mtfexg (www.mtfexg.com) 2022年4月25日 2022年12月16日 香港

Mtfexg (www.mtfexg.org) 2022年4月25日 2022年8月4日 記載なし

Mtfexg (www.mtfexg.top) 2022年8月5日 2022年8月5日 香港

Mtfexg (www.mtfexg.net) 2022年4月25日 2022年10月26日 記載なし

Mtfexgという名称の4つのサイトの内、3つは2022年4月25日に開設されています。所在地について記載のある3つのサイトでは所在地が全て香港になっています。EzoprZapthの会社概要には本社がドバイにあるといった記述がありますが信頼出来る情報かどうか極めて疑わしいです。やはりこれらのサイトは勧誘の手口などから考えても中国系のグループによるサイトの可能性が高いように思われます。そして最初に引用したYahoo知恵袋への複数の投稿に書かれていた状況から考えてもこれらのサイトは到底信頼できるサイトとは思えません。また表題6番目のMTFEXG (https://www.mtfexg.net/#/) についてはこの検証を書いている2023年3月中旬現在で既に何の告知もなく閉鎖されているようです。残りのサイトについても突然閉鎖される可能性は充分に考えられます。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●furmone (https://www.furmone.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.furmone.com/#/)

●MOAZZIN (https://www.moazzin.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.moazzin.com/#/)

●zztown (https://www.zztown.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.zztown.com/#/)

●hderke (https://www.hderke.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.hderke.com/#/)

●XT (https://www.xtlcd.com/#/index)

最初のfurmoneというサイトはYahoo知恵袋およびTwitterに被害者からと思われる投稿が出ていたサイト、2番目のMOAZZINというサイトもYahoo知恵袋に質問投稿が出ていたサイトです。さらに最初のfurmoneというサイト以外の4つのサイトについてはTwitterに勧誘目的と思われる投稿が確認されています。

まず最初のfurmoneというサイトについてYahoo知恵袋に出ていた投稿の引用から始めます。

2023年4月7日投稿

インスタグラムで知り合った自称・韓国人から勧誘されて最初は出金出来たことで信頼してしまい、さらに勧誘役が共同出資を申し出てきて自分名義の口座に500万円入金されたことで消費者金融で借りてきた400万円ほどを入金してしまったようです。実際には勧誘役は詐欺グループの一員で実際に500万円のお金が入金されたわけではなく、詐欺グループが詐欺サイトの数字を動かしただけと思われます。そして400万円ものお金を入金した後で出金を試みたところ210万円の「認証金」を追加入金しないと出金出来ないとされ、仕方なく相手の言いなりで210万円を追加入金したものの今度は「生涯サービス料」という名目で240万円の追加入金を求められ、ついに警察に被害届を出すことになったようです。追加入金分と合わせて少なくとも600万円以上の被害額ということになるものと思われます。ネットで知り合っただけで実際に会ったことはない外国人が勧誘役である、最初は出金に応じて信頼できるサイトだと誤認させる、大金を投資して出金しようとすると今度は意味の分からない名目で追加入金を要求してくるといった経過はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われるグループによる詐欺の手口に合致しているように思われます。

次にTwitterに出ていた被害報告も引用します。Twitterアカウントがfurmoneでの詐欺被害を訴える内容になっています。

パピプペ (@papipupe123456)

インスタグラムで知り合った自称・韓国人の勧誘役に勧誘されて2023年3月20日から4月3日までの間に500万円弱を入金してしまったようです。上のYahoo知恵袋に出てきた投稿と比べると自称・韓国人が勧誘役であったことなど状況はかなり似ていますが、被害額は異なるようです。そして以下が投資先として紹介された取引所のサイトのキャプ画像のようです。

上のキャプの下端近くにサイトのURLアドレス (net.furmone.com) が示されています。これは上で引用したYahoo知恵袋への質問投稿に出てきたURLアドレスと同じで表題最初のfurmoneのスマホ用サイト (https://net.furmone.com/#/) のURLアドレスです。

次に表題2番目のMOAZZINというサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年4月7日投稿

>全く同じような方法で、USDTという暗号通貨を勧められました。

とありますが、何を指して「全く同じような方法」なのか全く分かりません。しかし誰かにMOAZZINというサイトでの仮想通貨投資を勧誘されたようです。この質問投稿にはURLアドレスがないので検索して表題のサイトを見つけてきました。

一方でこの表題2番目のMOAZZIN以降、4つのサイトについては「検証125」「検証131」で検証した一連のサイト、さらには上で検証したEzopr以下のサイトについて勧誘目的と思われる投稿を繰り返していた以下のTwitterアカウントからやはり勧誘目的と思われる投稿が出ていることを確認しました。

▼Metaverse321 (https://twitter.com/Anfaoplatform) [2022年8月開設]

▼Metaverse (https://twitter.com/m15927193) [2022年10月開設]

▼Metaverse654 (https://twitter.com/fusionuk3) [2022年7月開設]

▼Metaverse789 (https://twitter.com/Bitmelcd) [2022年7月開設]

本項で検証するサイトについてこれらのアカウントから出ている投稿を引用します。

2023年3月7日投稿 (MOAZZINに関する投稿)

2023年3月6日投稿 (zztownに関する投稿)

2023年3月13日投稿 (hderkeに関する投稿)

2022年10月21日投稿 (XTに関する投稿)

上で検証したEzoprなどに関するTwitter投稿と同じで投稿内容自体は直接的に投資を勧誘するようなものではありませんが、PC用、スマホ用のサイトへのリンクが示されています。

とにかく本項で検証対象とする5つのサイトについてまずはPC用のサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示していきます。

▼furmone (https://www.furmone.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼MOAZZIN (https://www.moazzin.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼zztown (https://www.zztown.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼hderke (https://www.hderke.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼XT (https://www.xtlcd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語]

これら5つのサイトの冒頭部は一見して似ているようには見えませんがメニューバーの項目とか表示言語の選択肢、その並びといった点で互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証したEzoprなどのサイトや「検証125」で検証したfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) などのサイトともよく似ているようです。以下には比較の為にfakawl のサイト冒頭部のキャプを再掲します。

まず比較対象のfakawlを含めて6つのサイトのメニューバーの項目を比較してみます。

▼furmone:ホーム、引用白書、トランザクション 財テク、アプリケーション、 アプリ

▼MOAZZIN:ホーム、引用、白書、トランザクション、 財テク、アプリケーション、 アプリ

▼zztown:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼hderke:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼XT:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼fakawl:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

5番目の項目が「財テク」になっている場合と「ファイナンス」になっている場合の2種類がありますが、それ以外は並び順まで含めて同じです。

また表示言語の選択肢についても同様に比較してみます。

▼furmone:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語

▼MOAZZIN:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語

▼zztown:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語

▼hderke:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語

▼XT:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語

▼fakawl:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語

XTと比較対象のfakawlの場合に最後のタイ語が抜けているだけで他は並び順まで全く同じです。これは偶然ではないでしょう。

さらに以下では登録画面を比較します。まず左下から右下にかけて最初の3つのサイトについて表題と同じfurmone → MOAZZIN → zztown という順序でキャプを示します。

次に表題4番目のhderke、5番目のXT、そして比較対象として「検証125」で検証したfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) の登録画面をやはり左下から右下に向けて示します。

これら登録画面は配色が異なるぐらいで明らかに互いに非常によく似ています。また以下にはスマホ用サイトを比較します。スマホ用サイトが見つからないXTの場合を除いて4つのサイトのスマホ用サイトとスマホ用サイトの設定メニューのキャプ画像を以下に順に示します。

▼furmone スマホ用サイト (https://net.furmone.com/#/)

▼MOAZZIN スマホ用サイト (https://net.moazzin.com/#/)

▼zztown スマホ用サイト (https://net.zztown.com/#/)

▼hderke スマホ用サイト (https://net.hderke.com/#/)

これら4つのスマホ用サイトはトップページでも似ている部分はありますが、やはり右側に示した設定画面の比較で明らかに似ています。

さらにこれらのスマホ用サイトを以下に再掲したfakawlのスマホ用サイト (https://www.fakawl.com/#/index)、スマホ用サイトの設定画面のキャプと比較するとやはり設定画面で特に似通っていることが分かります。

しかしPC用サイトに戻ってトップページの冒頭部に続く部分は互いにあるいは「検証125」や上で検証したサイトと似ているようには見えません。

そしてこの互いに特に似通っているようには見えない部分についてzztownとhderkeの2つのサイトでは複数の画像やテキストを含むかなり大きな部分が1枚の画像になっているようです。こうした複数の画像やテキスト部分を含む1枚の大きな画像でサイトが構築されているという奇妙な状況は「検証125」で検証したfakawl、COWOOO、ARTALLLの3つのサイトでも確認されています。以下はその大きな1枚画像の比較です。左下から右下に向けて本項で検証しているzztownとhderke、そして比較対象として「検証125」で検証したfakawlの3つのサイトの1枚画像を並べて示しています。

なぜこういったテキスト部分も画像として扱うといった非効率的としか思えないサイトの構築を行っているのか分かりません。テキスト部分が画像なので表示言語を変更しても常に英語のままです。また「検証125」「検証131」で検証してきた一連の同じグループによる可能性が高いサイトに共通して言えることなのですが、何の為に存在しているのか意味不明な単なるイメージ画像みたいなものが多いです。多数の画像が並んでいても記されている内容は空疎で意味が分からないのです。例えば以下はhderkeのサイトのトップページの一部です。

何の説明もない単なるイメージ画像としか思えない画像が7枚も並んでいます。内容の乏しさをごまかす為としか思えません。

次に「検証125」で検証したサイトや上で検証したEzoprなどのサイトで相同性が高かったサイトの脚注部分を比較します。本項で検証対象としている5つのサイトについて表題と同じfurmone → MOAZZIN → zztown → hderkeXT比較対象として「検証125」で検証したfakawlという順序で各サイトの脚注部分のキャプを以下に示します。

本項で検証している5つのサイトについてもやはりこの脚注部分は互いに、あるいは「検証125」で検証したfakawlの脚注と比較しても非常によく似ています。

さらにこの脚注部分にはサブページへのリンクが並んでいますが、サブページの内、一連のサイトで比較対象としてきた会社概要のサブページをここでも比較します。本項で検証対象としている5つのサイトについて表題と同じfurmone → MOAZZIN → zztown → hderke → XT → 比較対象として「検証125」で検証したfakawlという順序で各サイトの会社概要のキャプを以下に示します。

これら6つのサイトの会社概要に記されている文章はサイト名の部分が入れ替わっているだけで互いに非常によく似ています。いずれの場合も最初の文章には2018年に創設され、セーシェルに登録があり、本社はドバイ、オペレーションセンターがシンガポール、ソウルなど他の国や地域にも存在するといったことが書いてあります。さらに現時点で3百万人の登録ユーザー、30万人のマンスリーアクティブユーザーを抱えているといった記述があります。

しかしこういった記述内容が事実かどうかは極めて疑わしいです。何しろ3百万人の登録ユーザーがいるならばこれらのサイトの名称とかURLアドレスを検索に掛ければ非常に多くの情報が見つかってしかるべきなのに実際には検索しても殆ど情報が見つかりません。またドバイに本社があり、シンガポール、ソウルなどにオペレーションセンターがあると書いてありますがそれらの具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報は何もありません。情報開示は著しく不適切です。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下には最も情報量が多いMOAZZINのサイトのWho Is 情報のキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分によればドメイン名が登録されたのは2004年12月10日となっていて登録から18年以上が経過しています。しかし2004年に仮想通貨は存在していないはずなので2004年からこのドメイン名が仮想通貨取引所のサイトとして使われていたとは思えません。以前は他の目的で使用されていたサイトがドメイン名が中古で販売されて現在の仮想通貨取引所のサイトになっていると考えるのが妥当でしょう。

そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報があります。但しこのドメインが中古で転売されたものであるならこれが2004年のドメイン登録時の登録者の情報なのか現在このドメインを使っている人物の情報なのかよく分かりません。ともかく記載されている内容を見ると

登録者名:name nick

住所:香港

郵便番号:123456

電話番号:+852.1234567

メールアドレス:lvlina8023@126.com

一応記述はあるのですが、記されている内容は信頼出来そうにはありません。住所は香港になっているのですが郵便番号が「123456」になっているのは適当に埋めただけでしょう。香港には元々は郵便番号がなかったようですが「999077」という郵便番号が香港全域に使われているようです。電話番号も香港の国番号である[+852]から始まっていますがその後が「1234567」です。これも適当に埋めただけの可能性が高いです。

これ以外の4つのサイトについては電話番号などの記載はないのでドメインの登録日とアップデート日、所在地情報のみ以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日 アップデート日 所在地

furmone 20001219日 2023年2月2 記載なし

MOAZZIN 2004年12月10日 2023年2月11日 香港

zztown 20071210日 2023年3月2日 香港

hderke 2021911日 2023222日 香港

XT 202293日 20221227日 香港

記載のあるサイトについては全て所在地が香港になっています。ドメインの登録日を見るとfurmone、MOAZZIN、zztownの3つについては2007年までに登録されているので中古ドメインの使い回しの可能性が高いように思われます。

これらのサイトの情報開示は著しく不充分、不適切であり、到底信用できるサイトとは思われません。特に最初のfurmoneというサイトについては最初に引用したように数百万円単位の被害報告が複数確認されていて非常に危険としか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Intbitkub (https://www.intbitkub.com/#/、スマホ用サイト:https://net.intbitkub.com/#/)

●Julycoin (Julyコイン https://www.julycoin.com/、スマホ用サイト:https://net.julycoin.com/#/)

●Chuzuk (https://www.chuzuk.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.chuzuk.com/#/)

●Feizmj (https://www.feizmj.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.feizmj.com/#/)

●Sqotdz (https://www.sqotdz.com/#/、スマホ用サイト:https://net.sqotdz.com/#/)

●Dzcsoft (DZCソフト https://www.dzcsoft.com/#/、スマホ用サイト:https://net.dzcsoft.com/#/)

●CIAJG (https://www.ciajg.com/#/、スマホ用サイト:https://net.ciajg.com/#/)

●Tjaxej (https://www.tjaxej.com/#/、スマホ用サイト:https://net.tjaxej.com/#/)

●DJEAW (https://www.djeaw.com/#/、スマホ用サイト:https://net.djeaw.com/#/)

●TODOCLON (https://www.todoclon.com/#/、スマホ用サイト:https://net.todoclon.com/#/)

●SHALIO (https://www.shalio.com/#/、スマホ用サイト:https://net.shalio.com/#/)

●Tstayy (https://www.tstayy.com/#/、スマホ用サイト:https://net.tstayy.com/#/)

これらのサイトも上で検証したEzopr以下のサイト、「検証125」「検証131」で検証したサイトと共通点があり、同じグループによるサイトと思われます。これらのサイトの内、最初のIntbitkubと2番目のJulyコインはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以降のサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。尚、次項で検証しているxawxd (https://www.xawxd.com/#/) というサイトもこれらのサイトと非常によく似ており、数百万円単位のお金が出金出来なくなっているというやはりYahoo知恵袋の投稿が確認されています。併読してください。

まず最初のIntbitkubと2番目のJulyコインについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年6月9日投稿 (Intbitkubに関する投稿)

SNSで知り合った自称・韓国人にIntbitkubでの投資を勧誘されているようです。しかしサイトの情報を検索しても全く見つからない点などに不審を感じてこの質問を投稿しているという状況のようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した勧誘の手口と合致するようです。

次は2番目のJulyコインに関する投稿を引用します。

2023年6月25日投稿 (Julyコインに関する投稿)

どういう状況なのか全く分かりませんが、サイトの信頼性を質問しています。おそらくこのサイトでの投資を勧誘されているのではないかと思われます。

とにかく表題の12個のサイトについて表題と同じ順でまずはPC用のサイトの冒頭部のキャプ画像を示していくことにします。まず表題最初のintbitkubのサイトからです。

▼Intbitkub (https://www.intbitkub.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Julyコイン (https://www.julycoin.com/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

これら2つのYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトの冒頭部は改めて指摘するまでもなく、互いに非常によく似ています。さらに画像検索で見つけてきた10個のサイトについても同様に冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順で以下に示します。

▼Chuzuk (https://www.chuzuk.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Feizmj (https://www.feizmj.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Sqotdz (https://www.sqotdz.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Dzcソフト (https://www.dzcsoft.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

CIAJG (https://www.ciajg.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Tjaxej (https://www.tjaxej.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼DJEAW (https://www.djeaw.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼TODOCLON (https://www.todoclon.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼SHALIO (https://www.shalio.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Tstayy (https://www.tstayy.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

これら12個のサイトは背景画像は互いに異なりますが

>ポートフォリオをジャンプスタート

>クイックスタート 暗号ポートフォリオ

>〇〇〇〇〇 は、暗号通貨を売買する最も簡単な場所です。今すぐサインアップして始めましょう。

という文章が共通していますし、右上のプルダウンメニューから選択出来る12の表示言語の選択肢とその並びも全く同じ、さらにメニューバーの項目も互いに非常によく似ています。例えば最初のIntbitkubの場合、メニューバーの項目は左から以下のようになっています。

「ホーム」「引用」「白書」「トランザクション」 「財テク」「アプリケーション」 「アプリ」

この並びは他の11つのサイトでもほぼ同じで違っているのは9番目のDJEAWのサイトで5番目の「財テク」という項目が「ファイナンス」に置き換わっていることだけです。「財テク」と「ファイナンス」は翻訳の違いによるものかもしれません。さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下では各サイトの登録画面を比較します。まず表題1~3番目の3つのサイトについて左下から右下に向かってIntbitkub → Julyコイン → Chuzukの順でキャプを示します。

次は表題4~6番目の3つのサイトについて左下から右下に向けてFeizmj → Sqotdz → DZCソフトという順序で登録画面を示します。

最後は表題79番目の3つのサイトについて左下から右下に向けてCIAJG → Tjaxej → DJEAWという順序で登録画面を示します。

最後は表題10~12番目の3つのサイトについて左下から右下に向けてTODOCLON → SHALIO → Tstayy という順序で登録画面の画像を示します。

これらの登録画面は配色が異なるぐらいで互いに非常によく似ていますし、上で検証してきたEzopr以下のサイトの登録画面や「検証125」で検証してきたfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) 以下のサイトの登録画面とも非常によく似ています。比較の為に左下にはEzoprの登録画面、右下にはfakawlの登録画面のキャプを再掲します。

記入欄に示されている

>メールボックスを入力してください

>認証コード/認証コードを取得

>パスワードを入力してください

>パスワードを確認する

といった記述は全く同じです。偶然とは思えません。

次いでそれぞれのスマホ用サイトを比較します。各サイトについてスマホ用サイトのトップページと設定画面のキャプを表題と同じ順で示していきます。

▼Intbitkubのスマホ用サイト (https://net.intbitkub.com/#/)

▼Julyコインのスマホ用サイト (https://net.julycoin.com/#/)

▼Chuzukスマホ用サイト (https://net.chuzuk.com/#/)

▼Feizmjスマホ用サイト (https://net.feizmj.com/#/)

▼Sqotdzスマホ用サイト (https://net.sqotdz.com/#/)

▼DZCソフトスマホ用サイト (https://net.dzcsoft.com/#/)

▼CIAJGスマホ用サイト (https://net.ciajg.com/#/)

▼Tjaxejスマホ用サイト (https://net.tjaxej.com/#/)

▼DJEAWスマホ用サイト (https://net.djeaw.com/#/)

▼TODOCLONのスマホ用サイト (https://net.todoclon.com/#/

▼SHALIOスマホ用サイト (https://net.shalio.com/#/)

▼Tstayyスマホ用サイト (https://net.tstayy.com/#/)

スマホ用サイトを相互比較でまず目につくのはPC用のサイトの冒頭部の比較でも非常によく似ていた最初のIntbitkubと2番目のJulyコインはスマホ用サイトの比較でも互いにかなり似ていることです。

そして残りの10個のスマホ用サイトではスマホにローソク足チャートが示されている画像が登場していて「アカウントにチャージする」「完全な本人確認」「取引開始」といった説明文が共通して確認出来ます。

そして12個のスマホ用サイト全てが互いによく似ているのはトップページよりも設定画面の方です。各サイトロゴが大きく示されていてその下に

>クリックしてログイン

>アカウントセンター

>設定センター

>カスタマーサービス相談

>ヘルプセンター

>私たちについて

という6項目が共通して並んでおり、9番目のDJEAWのスマホ用サイト (https://net.djeaw.com/#/) の場合のみ7番目の項目として

>アプリをダウンロード

という項目が加わっています。このスマホ用サイトの設定画面は上で検証してきたEzopr以下のサイトの設定画面や「検証125」で検証してきたfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) 以下のサイトの設定画面とも非常によく似ています。以下にはEzoprとfakawlのスマホ用サイト設定画面のキャプを比較の為に再掲します。

さらにPC用サイトに戻って12個のサイトの相互比較を続けます。冒頭部に続いては12個のサイトに共通して「個人の暗号通貨ポートフォリオを作成する」と題された部分が出てきます。まず表題1~3番目の3つのサイトについて表題と同じ順、Intbitkub → Julyコイン → Chuzukという順でキャプを以下に示します。

次は表題4~6番目の3つのサイトについてやはり表題と同じFeizmj → Sqotdz → DZCソフトという順序で相当する部分を示します。

次は表題7~9番目の3つのサイトについてやはりCIAJG → Tjaxej → DJEAWという表題と同じ順序で相当する部分の画面を示します。

最後は表題10~12番目の3つのサイトについてTODOCLON → SHALIO → Tstayy という表題と同じ順序で相当する部分の画面を示します。

本項で検証している12個のサイトはこの部分で配色とかスマホの画像など若干の違いは認められますが、互いに非常によく似ています。さらに「検証125」で検証した以下の4つのサイトにも極めてよく似た部分があったことにも気が付きました。

▼Beulah (https://www.beulahlcd.com/#/index)

▼コイングリッド (https://www.coingridltd.com/#/index)

▼Uvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index)

▼AIGGA (https://www.aigga.com/#/index)

これら4つのサイトの内、Beulah、コイングリッド、AIGGAについてはネットで知り合った人物に投資を勧誘されたというYahoo知恵袋への投稿が確認されています。「検証125」を参照してください。以下には比較の為にBeulah (https://www.beulahlcd.com/#/index) の相当部分のキャプを再掲します。

同じテンプレートが使い回されて多数のサイトが立ち上げられているとしか思われません。

さらに12個のサイトの相互比較を続けます。これ以降の部分でも12個のサイトは互いに明らかに似通っているのですが、以下では「何百万人ものユーザーから信頼されています」と題された部分を比較します。ここでもまず表題1~3番目の3つのサイトについて表題と同じ順、Intbitkub → Julyコイン → Chuzukという順でキャプを以下に示します。

次は表題4~6番目の3つのサイトについてやはり表題と同じFeizmj → Sqotdz → DZCソフトという順序で相当する部分を示します。

次は表題7~9番目の3つのサイトについてやはりCIAJG → Tjaxej → DJEAW という表題と同じ順序で相当する部分の画面を示します。

最後は表題10~12番目の3つのサイトについてTODOCLON → SHALIO → Tstayy という表題と同じ順序で相当する部分の画面を示します。

画像部分や配置は変わっていますが、

>何百万人ものユーザーから信頼されています

>世界中の多くの国と地域にローカライズされたトランザクション サービス センターが設立され、複数のビジネス形態を統合するブロックチェーン エコシステムが構築されています。

>1000+ ユーザー優先

>200+ 対象国

というテキスト部分は12個のサイト全てで共通です。しかしこれらのサイトにそれぞれ数百万人ものユーザーがいるかどうかは極めて疑わしいです。これらのサイトの名称やURLアドレスで検索しても出てくる検索結果はわずかです。例えば表題最初のIntbitkubのURLアドレス「intbitkub.com」をGoogle検索に掛けて出てくるのはIntbitkubのサイト自体と最初に引用したYahoo知恵袋への質問投稿などたったの4件の検索結果だけです。数百万人のユーザーがいるなら良くも悪くも登録者からの投稿など多数見つかってくるはずです。さらに後述しますが、例えば表題最初のIntbitkub (https://www.intbitkub.com/#/) のサイトはサイトが登録・開設されてから1ヶ月も経過していないような非常に新しいサイトです。開設から1ヶ月以内で数百万人ものユーザーを獲得できているなどおよそ有り得ないはずです。

次に各サイトの下端にある脚注部分を比較します。まずは再び表題1~3番目の3つのサイトについて表題と同じ順Intbitkub → Julyコイン → Chuzukという順でキャプを以下に示します。

次は表題4~6番目の3つのサイトについてやはり表題と同じFeizmj → Sqotdz → DZCソフトという順序で脚注部分を示します。

次は表題7~9番目の3つのサイトについてやはりCIAJG → Tjaxej → DJEAW という表題と同じ順序で脚注部分の画像を示します。

最後は表題10~12番目の3つのサイトについてTODOCLON → SHALIO → Tstayy という表題と同じ順序で脚注部分を示します。

この脚注部分についても12個のサイトは互いに非常によく似ています。左端に各サイトのロゴが示されており、項目名は12個のサイトで全て並び順、配置まで含めて同じです。さらにこの脚注部分は上で検証してきたEzopr以下のサイトや「検証125」で検証してきたfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) 以下のサイトの脚注部分とも非常によく似ています。比較の為に以下にはEzoprfakawlの脚注部分のキャプを再掲します。

いずれのサイトでも左端にそれぞれのサイトのロゴが示され、「私たちについて」「プラットフォームサービス」「ユーザーサポート」「利用規約」とった項目名が配置まで含めて本項で検証している12個のサイトと同じです。

さらにこの脚注にリンクがあり、「検証125」や上で検証してきたサイトでも比較対象としてきた会社概要を比較します。例によってまず表題1~3番目の3つのサイトについて表題と同じ順、Intbitkub → Julyコイン → Chuzuk という順でキャプを以下に示します。

次は表題4~6番目の3つのサイトについてやはり表題と同じFeizmj → Sqotdz → DZCソフトという順序で会社概要を示します。

は表題7~9番目の3つのサイトについてやはりCIAJG → Tjaxej → DJEAWという表題と同じ順序で会社概要の画像を示します。

最後は表題10~12番目の3つのサイトについてTODOCLON → SHALIO → Tstayy という表題と同じ順序で会社概要を示します。

これら12個のサイトの会社概要は2つのパターンに分けられます。12個のサイトの内、10個のサイト (Intbitkub Julyコイン、ChuzukSqotdzDZCソフト、TjaxejDJEAWTODOCLONSHALIO、Tstayy) ではこの部分のタイトルが「Digital asset trading platforms (デジタル資産の取引プラットフォーム)」となっており、いずれの場合も2018年に創設され、セーシェルに登録があり、本社はドバイ、オペレーションセンターがシンガポール、ソウルなどにある、さらに3000万人のユーザーが登録していて1ヶ月の間に取引があるアクティブユーザーも30万人を超えているといったことが書いてあります。サイト名の部分を除けば10個のサイトの会社概要の文章は全く同じです。この文章は上で検証してきたEzoprなどのサイトや「検証125」で検証してきたfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) などのサイトの会社概要とも非常によく似ています。

比較の為に以下にはEzoprとfakawlの会社概要のキャプを再掲します。

サイト名の部分が入れ替わっているだけでそれ以外は本項で検証している10個のサイトの会社概要と基本的に同じです

本項で検証している12個のサイトの内、表題4番目のFeizmjと表題7番目のCIAJGの会社概要の文章は他の10個のサイトの場合とかなり異なります。まずタイトルが「Digital asset trading platforms (デジタル資産の取引プラットフォーム)」ではなく、「Company Profile (会社概要)」となっています。そして2018年に創設されたという点は他の10個のサイトの会社概要と同じですが、本社はドバイではなく、カナダの首都であるオタワあるとなっています。そしてこれと非常によく似た会社概要の文章が「検証125」で検証したBereajoy (https://www.bereajoy.com/#/index) で確認されています。以下に比較の為にBereajoyの会社概要を再掲します。

さらに「検証141」で検証している以下の2つの会社概要でもカナダのオタワに本社があるというほぼ同一の記述が確認されました。

▼Ozlancer (https://www.ozlancer.com/)

▼Biztorials (https://www.biztorials.com/)

本項で検証している12個のサイトは互いに明らかに似ており、同じグループによるサイトとしか思われませんが、本社の所在地がドバイとカナダのオタワに分裂しているのはおかしいでしょう。具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報がありませんし、金融ライセンスに関する情報もありません。会社概要の記述は信用出来るものとは全く思われません。

次に連絡先に関する情報が殆どないということで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下には表題最初のIntbitkub (https://www.intbitkub.com/#/) のサイトのWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年5月25日となっています。会社概要に記されていた2018年に創立されたといった記述はデタラメとしか思えませんし、会社概要に記されていた300万人もの登録ユーザーというのも到底事実とは思えません。また本項の最初で引用したこのIntbitkubというサイトでの投資を勧められたというYahoo知恵袋への質問投稿は2023年6月9日付ですからサイトが開設されてからせいぜい半月ほどで勧誘が行われていたことになります。

そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報は殆どの項目が非開示になっていますが、所在地が中国・香港ということだけ分かります。会社概要に記されていた本社がドバイという記述と全く矛盾しているように思われます。

他のサイトについてもキャプは省略しますが、サイトの登録・開設日と登録者の所在地情報を以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日 アップデート日 所在地

Intbitkub 2023年5月25日 2023年5月25日 香港

Julyコイン 2018年7月10日 2023年6月16日 香港

Chuzuk 201646日 2023412日 香港

Feizmj 2017217日 2023423日 香港

Sqotdz 2018626日 202359日 香港

DZCソフト 2016628日 2023425日 香港

CIAJG 20021210日 202366日 香港

Tjaxej 2016113日 2023427日 香港

DJEAW 200539日 2023530日 香港

TODOCLON 2001年12月21日 2023年6月5日 記載なし

SHALIO 2000年4月1日 2023年6月5日 香港

Tstayy 2018627日 202359日 香港

これら12個のサイトは会社概要の記述によればいずれも2018年に創立されているはずなのですが、サイトの登録開設日が2018年になっているのは2番目のJulyコイン、5番目のSqotdz9番目のTstayyの3つの場合だけです。CIAJG、DJEAW、TODOCLON、SHALIOという4つのサイトビットコインの歴史が始まったとされる2008年より以前に登録・開設されています。これらかなり以前に登録・開設されているサイトは中古ドメインを買ってきて再利用することによって立ち上げられたサイトである可能性が高いです。実際に現在の形でこれら12個のサイトが立ち上げられたのはアップデート日となっている2023年4月以降である可能性が充分に考えられます。そしてWho Is 情報に所在地の記載がないTODOCLONの場合を除き、他の11個のサイトの登録者の所在地は香港となっていて会社概要に記されていた本社がドバイあるいはカナダのオタワにあるという記述と完全に矛盾しています。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトの信頼性は到底高く評価出来ません。連絡先情報が殆ど示されていない、金融ライセンスに関する情報もない、ユーザー数などの記述内容も事実とは到底思えません。さらに「検証125」で検証したfakawl (https://www.fakawl.com/#/index) など同じグループによる可能性が高いサイトで既に被害報告が出でいる状況、同じ系列と思われる幾つかのサイトが既に何の告知もなく閉鎖されている状況など考えれば非常に危険なサイトの疑いが濃厚です。さらに本項の冒頭でも触れましたが、次項で検証しているxawxd (https://www.xawxd.com/#/) というサイトは本項で検証した12個のサイトと非常によく似ており、Yahoo知恵袋に被害報告が出ています。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●xawxd (https://www.xawxd.com/#/、スマホ用サイト:https://net.xawxd.com/#/)

Yahoo知恵袋に出金できなくなったという投稿が出てきたサイトで上で検証してきたサイトと明らかに似ています。まずYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年6月16日投稿

Instagramで知り合った自称・韓国人に勧誘されてxawadというサイトでの投資を始めてしまい。最初は少額を出金できたことに安心してしまい、残高が300万円近くになったところで再度出金しようとすると今度はさらに証拠金の入金が必要と言われて出金出来なくなったようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致するように思われます。

さらにこの検証を書いた後ですがこのサイトについてYahoo知恵袋にもう1件質問が出てきました。

2023年7月18日投稿

Instagramから接触してきた自称・韓国人に勧誘されて入金してしまったようです。状況がよく分かりませんが、出金出来なくなっているようです。

とにかくこの質問の対象になっているxawadのPC用サイトの冒頭部を以下に示します。

▼xawxd (https://www.xawxd.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

この冒頭部を見て直ぐに気が付きましたがこのサイトは上で検証したIntbitkub (https://www.intbitkub.com/#/) 以下の9つのサイトとかなり似ています。比較の為にIntbitkubのサイトの冒頭部のキャプを以下に再掲します。

xawxdとIntbitkubの冒頭部を相互比較すると右側のイラスト部分は全く異なりますが、左側の

>ポートフォリオをジャンプスタート

>クイックスタート

>暗号ポートフォリオ

>Xawxd は、暗号通貨を売買する最も簡単な場所です。今すぐサインアップして始めましょう。

という文章は2つのサイトでサイト名の部分を除いて全く同じですし、メニューバーの項目や右上のプルダウンメニューから選択出来る表示言語の選択肢やその並びも全く同じです。さらに以下は登録画面の比較です。左下がxawxd、右下がIntbitkubの登録画面です。

Intbitkubの方が記入欄が1つ多いですが、この登録画面もやはり互いに非常によく似ています。

さらに以下はxawxdのスマホ用サイト (https://net.xawxd.com/#/) とその設定画面のキャプを示します。

このスマホ用サイトは上で検証したIntbitkub以下の9つのサイトとやはり似ています。以下には比較の為にChuzukのスマホ用サイト (https://net.chuzuk.com/#/) と設定画面のキャプを再掲します。

スマホサイトのトップページを相互比較すると全く同じという訳ではありませんが、それでもメニューに並んでいる項目が「法定通貨」「リチャージ」「撤退」「転送」「貸し出し」「財務管理」「相談する」の7つで共通していますし、仮想通貨の相場情報の部分も非常によく似ています。また右側に示したスマホ用サイトの設定画面は大きなロゴの下に並んでいる項目名など完全に一致しています。

さらにPC用サイトに戻って冒頭部に続いて出てくる「個人の暗号通貨ポートフォリオを作成する」と題された部分を比較します。xawxd → 比較対象のIntbitkub の順で相当部分のキャプを以下に示します。

この部分ではxawxd比較対象のIntbitkub のサイトは右側のスマホ画面のサイズに違いがあるぐらいで左側のテキスト部分は完全に同じ、スマホ画面のチャートパターンさえ同じで互いに非常によく似ています。

さらに以下では上で9つのサイトの相互比較でも取り上げた「何百万人ものユーザーから信頼されています」と題された部分を比較します。やはりxawxd → 比較対象のIntbitkub の順でキャプを以下に示します。

右側の画像は変わっていますが、左側の

>何百万人ものユーザーから信頼されています

>世界中の多くの国と地域にローカライズされたトランザクション サービス センターが設立され、複数のビジネス形態を統合するブロックチェーン エコシステムが構築されています。

>1000+ ユーザー優先

>200+ 対象国

というテキスト部分はここで比較対象としたIntbitkubなど上で検証した9つのサイト全てで共通です。

さらに以下は脚注部分の比較です。ここでもxawxd → 比較対象のIntbitkubの順でキャプを以下に示します。

やはりxawxdの脚注はここで比較対象としたIntbitkubなど上で検証した9つのサイト全てと項目名やその並びが全く同じです。さらにこの脚注リンクがある「会社概要」Intbitkubの「会社概要」と比較します。やはりxawxd → 比較対象のIntbitkub の順でキャプを以下に示します。

サイト名の部分を除いて文章は基本的に同じです。サイト名の部分が変わっているだけ基本的に同じ文章が多くのサイトで確認されています。具体的には本ページで検証しているサイトの中では以下のサイトの会社概要の文章がサイト名以外の部分で同じです。

▼Ezopr (https://www.ezopr.com/#/index)

▼Zapth (https://www.zapth.com/#/index)

▼furmone (https://www.furmone.com/#/index)

▼MOAZZIN (https://www.moazzin.com/#/index)

▼zztown (https://www.zztown.com/#/index)

▼hderke (https://www.hderke.com/#/index)

▼Intbitkub (https://www.intbitkub.com/#/)

▼Chuzuk (https://www.chuzuk.com/#/index)

▼Sqotdz (https://www.sqotdz.com/#/)

▼DZCソフト (https://www.dzcsoft.com/#/)

▼Tjaxej (https://www.tjaxej.com/#/)

▼DJEAW (https://www.djeaw.com/#/)

▼Tstayy (https://www.tstayy.com/#/)

これら以外にも

「検証125」で検証した

▼fakawl (https://www.fakawl.com/#/index)

▼COWOOO (https://www.cowooo.com/#/index)

▼ファーストエクスチェンジ (https://www.firstexchangelcd.com/#/index)

▼vfxiu (https://www.vfxiu.com/#/index)

▼ARTALLL (https://www.artalll.com/#/index)

▼bossfz (https://www.bossfz.com/#/index)

▼Zire (https://www.zireworld.com/#/index)

▼JJIJD (https://www.jjijd.com/#/index)

▼Beulah (https://www.beulahlcd.com/#/index)

▼コイングリッド (https://www.coingridltd.com/#/index)

▼Uvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index)

▼Constance (https://www.constancelcd.com/#/index)

▼Beosコイン (https://www.beoscoin.com/#/index)

▼AANRENT (https://www.aanrent.com/#/index)

▼AIGGA (https://www.aigga.com/#/index)

「検証138」で検証している

Styuedi (https://www.styuedi.com/#/)

Fshoda (https://www.fshoda.com/#/)

でもサイト名だけ入れ替えた同じ文章が使われています。そしてこの会社概要の文章では2018年に創立され、セーシェルに登録があって本社はドバイにある、それ以外にシンガポール、ソウルなどにオペレーションセンターがあるなどと書いてありますが具体的な住所や電話番号といった連絡先情報はいずれのサイトでも見当たりません。また2番目の文章には300万人の登録ユーザーがいるなどと書いてありますが、「xawxd.com」というxawxdのドメイン名をGoogle検索して出てくるのはxawxdのサイト自体と本項の最初で引用したYahoo知恵袋への質問投稿だけです。さらにxawxdのサイトへのアクセス状況を調べてみましたが以下に示したようにやはり殆どアクセスがありません。

1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下になっています。どう考えても300万人の登録ユーザーがいる、多くの人によって使われているサイトとは思われません。

さらに連絡先情報が見つからなかったので例によってWho Is 情報も確認しました。

まず黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日、アップデート日は以下のようになっています。

登録・開設日: 2017年2月7日

アップデート日: 2023年4月25日

このサイトは会社概要の記述によれば2018年に創立されているはずなのですが、サイトの登録・開設日は2017年2月です。上に書いたIntbitkubなど9つのサイトの検証で中古ドメインを買ってきて新たにサイトを立ち上げたのは実はアップデート日ではないかという可能性を指摘しましたが、このxawxdのサイトについても中古ドメインを使っている可能性があるかもしれません。

さらにこのWho Is 情報で赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を見ると殆どの項目が非開示ですが、所在地が香港であるということだけ開示されています。会社概要に記されていたセーシェルに登録があり、本社はドバイといった記述と全く一致しません。

連絡先情報が殆ど示されていない、金融ライセンスに関する情報もない、ユーザー数などの記述内容も事実とは到底思えないといった状況を考えればxawxdのサイトの信頼性は極めて低いものと考えざるを得ません。さらに最初に引用したようにYahoo知恵袋にはこのサイトでの投資を勧誘されて投資したところ、出金出来なくなったという被害報告が投稿されています。またその勧誘された経緯はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致します。

改めて結論するまでもなくこのサイトでの投資は避けるべきです。