検証102

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。さらに少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されており、無登録の違法業者と考えられます。

尚、このページで検証しているサイトは2つのグループに分けられます。最初のバンテージFX以下61個のサイトは全て日本語に対応しており、明らかに同じテンプレートからコピペで量産されたサイトです。このグループに属するサイトについてはその後も続々と確認されており、「検証113」「検証124」「検証136」で検証しています。またこれら61個のサイトの一部についてはサイトの名称やロゴを既存のサイトから盗用している疑いが濃厚です。さらにXONSU以下の6つのサイトはまた別のグループですが、2022年7月下旬現在で全て何の告知もなく閉鎖されており、詐欺目的のサイトでったとしか解釈できません。

削除の解除の再検討をお願いします。→ 姉妹サイト雑記0


このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証40ページ目です。「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112」「検証113」「検証114」「検証115」「検証116」「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。


●vantagefx (バンテージFX https://www.vantgfx.vip/)

●Paxtun (https://www.paxtuns.com/)

●BANVENY (https://www.banvemy.space/)

●Webull (https://www.webullxa.com/)

●MATH (https://www.mathns.com/)

●SIMPLE FX (シンプルFX https://www.simpfxs.com/)

●CoinGate (コインゲート https://www.coingatess.top/)

●GOHEX (https://www.gohexs.com/)

●BQB (https://www.bqbss.vip/)

●Freedom (フリーダム https://www.freedams.top/)

●AscendEX (https://www.asndex.com/)

●DMT Trust (DMTトラスト https://www.dmttrust.com/)

●Tidex (https://www.tidexos.vip/)

●ZenGo (https://www.zengoq.com/)

●BitPlus (ビットプラス https://www.bitplusss.com/)

●GoBit (ゴービット https://www.gobitss.com/)

●BIKA (https://www.bikas.vip/)

●Freedom (フリーダム https://www.freedos.vip/)

●Peppa (https://www.peppab.com/)

●Oasis (オアシス https://www.oasiss.vip/)

●Casley (https://www.casleys.vip/)

●BCS (https://www.bbcs.vip/)

●WhiteBIT (ホワイトビット https://www.wtebita.com/)

●BINVET (https://www.binvets.com/)

●Kine Protocol (Kineプロトコール https://www.kinepro.vip/)

●Bitmox (https://www.bitmoxa.com/)

●ECYTDLK (https://www.ecytdlk.vip/)

●Bakkt (https://www.bakkts.com/)

●CoinTiger (コインタイガー https://www.cotigerr.com/)

●Superforex (スーパーフォレックス https://www.sprforex.com/)

●GDAX (https://www.gdaxss.vip/)

●Freedom (フリーダム https://www.freeddom.vip/)

●BitRabbit (ビットラビット https://www.bitrabbit.vip/)

●ZenGo (https://www.zengoss.com/)

●WhiteBIT (ホワイトビット https://www.whitebitss.com/)

●onto (https://www.ontos.vip/)

●MATH (https://www.mathos.vip/)

●Scoin (Sコインhttps://www.scoins.vip/)

●STEX (https://www.stexzx.com/)

●WRS (https://www.wrsss.com/)

●ZenGo (https://www.zengoji.com/)

●KCM (https://www.kcms.vip/)

●HXEX (https://www.hxexs.vip/)

●FOREX (フォレックス https://www.forext.vip/)

●Coinzoom (コインズーム https://www.cozooms.vip/)

●SogoTrade (Sogoトレード https://www.sogotradez.com/)

●SafePal EX (セーフパルEX https://www.sfpalex.com/)

●Spot Global (スポットグローバル https://www.spotbals.com/)

●Tidex (https://www.tidexz.vip/)

●CCFOX (CCフォックス https://www.ccfoxs.vip/)

●Pepperstone (ペッパーストーン https://www.ppstones.com/)

●GreateToken (グレートトークン https://www.greatetokens.com/)

●Krakend (https://www.kkends.vip/)

●IMX (https://www.imxs.vip/)

●Supercoin (スーパーコイン https://www.supercos.vip/)

●DigiFinex (デジファイネックス https://www.dgfinexx.com/)

●LBRANCE (https://www.lbrances.vip/)

●VIRTU (https://www.virtues.vip/)

●pearCoin (ペアコイン https://www.pearcnco.com/)

●Doo Coin (DOOコイン https://www.doocos.vip/)

●Bingbon (https://www.bingbonss.com/)

●XONSU [Asset Libra、アセットリブラ] (https://xonsu.com/)

●BREEZUP (https://breezup.com/)

●SWMOK (https://swmok.com/)

●GOLLUMX (https://www.gollumx.com/)

●VLAMME (https://www.vlamme.com/)

●PEOCA (https://peoca.com/)


まず同じテンプレートから量産されたと思われる以下のサイトをまとめて検証します。

●vantagefx (バンテージFX https://www.vantgfx.vip/)

●Paxtun (https://www.paxtuns.com/)

●BANVENY (https://www.banvemy.space/)

●Webull (https://www.webullxa.com/)

●MATH (https://www.mathns.com/)

●SIMPLE FX (シンプルFX https://www.simpfxs.com/)

●CoinGate (コインゲート https://www.coingatess.top/)

●GOHEX (https://www.gohexs.com/)

●BQB (https://www.bqbss.vip/)

●Freedom (フリーダム https://www.freedams.top/)

●AscendEX (https://www.asndex.com/)

●DMT Trust (DMTトラスト https://www.dmttrust.com/)

●Tidex (https://www.tidexos.vip/)

●ZenGo (https://www.zengoq.com/)

●BitPlus (ビットプラス https://www.bitplusss.com/)

●GoBit (ゴービット https://www.gobitss.com/)

最初のバンテージFXと2番目のPactunはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他のサイトは画像検索で見つけてきた同じテンプレート由来と思われるサイトです。

まずYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2021年11月25日投稿 (バンテージFXに関する投稿)

状況がよく分かりませんがSNSで自称・韓国人男性が大儲けしているのを見て連絡したところバンテージFXというサイトを紹介されて入金してしまっているようです。

2021年12月7日投稿 (Paxtunに関する投稿)

これは勧誘された状況など全く分かりませんがPaxtunというサイトで仮想通貨取引をしていて出金しようとしたところ所得税分の入金を要求されて不審を抱いたという状況かと思われます。

そして最初のバンテージFXについては知恵袋の質問投稿にURLアドレスが記されていたサイト、Paxtunというサイトについては検索して見つかってきたサイトにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭部のキャプ画像を示します。

キャプ画像を見れば明らかですがこれら2つのサイトは互いに酷似しています。以下はバンテージFXの表示言語選択画面ですが中国語、香港語、英語、日本語、ベトナム語、韓国語、タイ語、ドイツ語、フランス語、スペイン語での表示が可能となっています。

明らかに同じテンプレート由来と思われる2つのサイトが見つかってきたということで他にも同じテンプレートから量産されたサイトが存在している可能性が考えられたのでバンテージFXのサイトにある画像を画像検索に掛けてみると予想通りさらに同じテンプレート由来と思われるサイトが続々と見つかってきました。それが表題3番目以降のBANVENY以下のサイトです。それぞれのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で以下に示します。まずBANVENYWebullMATHの3つのサイトのキャプを順に示します。

同様にシンプルFX、コインゲート、GOHEXのサイトの冒頭部のキャプを順に以下に示します。

さらにBQB、フリーダム、AscendEXDMTトラストのサイトの冒頭部のキャプを順に以下に示します。

最後はTidex、ZenGo、ビットプラス、ゴービットの4つのサイトのキャプ画像です。

ここまで16個のサイトがキャプ左上のロゴの部分が違うだけで互いに非常に似通っていることが分かりますがこれらのサイトが互いに似通っているのはこの冒頭部だけではありません。冒頭部に続いてはサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分が出てきますが、まずバンテージFX、Paxtun、BANVENY、Webullの4つのサイトからのキャプを以下に順に並べます。

さらに同じ部分についてMATH、シンプルFX、コインゲート、GOHEXのサイトからのキャプを順に示します。

同様にBQB、フリーダム、AscendEX、DMTトラストの各サイトからのキャプを以下に示します。

最後はTidex、ZenGo、ビットプラス、ゴービットの4つのサイトのキャプ画像です。

16個のキャプ画像を並べましたがこの部分にはサイト名なども含まれていないので全く同じキャプ画像が16個並んでいるようにしか見えません。そして例えば最初の項目の文章は以下のようになっています。

>30種類以上のデジタル資産インデックス契約取引をサポートします。 任意の長短、柔軟なレバレッジ、収入の拡大

しかしここで「30種類以上のデジタル資産インデックス」の内容が分かりません。仮想通貨を取引しているらしいことは分かりますが、具体的に取引されている仮想通貨の種類など何も情報がないのです。当然、リアルタイムの相場情報とかチャートもありません。またレバレッジを掛けた取引も出来るとなっていますが、何倍までのレバレッジ取引が可能なのかといった基本的な情報さえ見当たりません。口座を開設すればそうした情報も出てくるのかもしれませんが、非常に違和感があります。

同じキャプ画像を繰り返し貼り付けても意味が薄いのでサイト同士の比較はここで止めておきますがこれらのサイトはこれ以降の部分でも互いに非常によく似ていて区別するのも難しいです。そしてこれらのサイトには連絡先情報が一切見当たりません。メールアドレスさえ記されていないというのは異常です。さらにそれぞれのサイトのWho Is 情報も確認しましたがやはり運営元に関する情報は全く開示されていません。Who Is 情報にあるサイトの登録・開設日だけ以下にまとめておきます。

サイト名 登録・開設日

バンテージFX 2021116日

Paxtun 20211117日

BANVENY 2021918日

Webull 20211031日

MATH 2021年11月16日

シンプルFX 2021年11月28日

コインゲート 2021年10月8日

GOHEX 2021年11月17日

BQB 2021810日

フリーダム 202199日

AscendEX 2021年11月19日

DMTトラスト 20211117日

Tidex 2021112日

ZenGo 20211214日

ビットプラス 2021123日

ゴービット 2021125日

いずれもかなり新しいサイトです。そしてこの検証を準備している間にこれらの中でBANVENYのサイトは何の告知もなく閉鎖されたようです。

そもそもこれだけ互いに酷似した、明らかにコピペで量産したサイトが多数存在するというだけで怪しい状況としか思えませんし、何の告知もなく閉鎖されるサイトも出てくるとなると他のサイトも突然閉鎖されてしまう可能性があると考えざるを得ません。これらのサイトはやはり詐欺目的で立ち上げられたサイトの疑いが濃厚と考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

2022年4月上旬に確認したところ、本項で検証した16個のサイトの内、以下に示す9つのサイトが何の告知もなく閉鎖されたようです。

vantagefx (バンテージFX https://www.vantgfx.vip/)

Paxtun (https://www.paxtuns.com/)

BANVENY (https://www.banvemy.space/)

Webull (https://www.webullxa.com/)

CoinGate (コインゲート https://www.coingatess.top/)

GOHEX (https://www.gohexs.com/)

BQB (https://www.bqbss.vip/)

Freedom (フリーダム https://www.freedams.top/)

GoBit (ゴービット https://www.gobitss.com/)

残りの7つのサイトは存続しているのですが、存続しているサイトの中で表題11番目のAscendEX (https://www.asndex.com/) というサイトはサイトの見かけが完全に変更されています。以下にサイト冒頭部のキャプを示します。

以前は日本語表示に対応したサイトだったのですが大幅な更新によって表示言語の選択肢は英語、中国語、香港語の3つだけになっています。そしてこのサイト冒頭部は「検証92」で検証した多数のサイトと酷似しています。実際問題としては「検証92」で検証した多数のサイトと酷似しているのはこの冒頭部だけではなく、サイト全体が大幅な改訂によって「検証92」で検証したサイトのタイプに変更されています。例えば以下は冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を説明する部分のキャプです。

この部分も例えば「検証92」で検証したFXCM (https://www.fcmarkets.xyz/) というサイトの相当部分と極めてよく似ています。そして以前に検証した際のサイトの痕跡はどこにもありません。なぜこういうことになっているのか全く分かりませんが、「検証92」で検証した多数のサイトとこのページで検証したバンテージFX以下のサイトは同じ詐欺グループによる詐欺サイトと考えてほぼ間違いないものと考えます。

尚、本項で検証したサイトと同じテンプレートから立ち上げられたと思われるサイトが他にも多数見つかってきたので以下で検証しています。参照してください。


※付記2

2022年5月初旬に確認したところ、さらに以下の4つのサイトがやはり何の告知もなく閉鎖されたことを確認しました。

DMT Trust (DMTトラスト https://www.dmttrust.com/)

Tidex (https://www.tidexos.vip/)

ZenGo (https://www.zengoq.com/)

BitPlus (ビットプラス https://www.bitplusss.com/)

本項で検証した16個のサイトの内、13個が閉鎖されたことになります。最初の検証の時の形でサイトが存続しているのが以下の2つのサイト、

MATH (https://www.mathns.com/)

SIMPLE FX (シンプルFX https://www.simpfxs.com/)

付記1で書いたようにAscendEX (https://www.asndex.com/) は「検証92」で検証したサイトの形に大きく改編されて存続しています。一方で同じテンプレートから量産された非常によく似たサイトが続々と立ち上げられているようです。


●BIKA (https://www.bikas.vip/)

●Freedom (フリーダム https://www.freedos.vip/)

●Peppa (https://www.peppab.com/)

●Oasis (オアシス https://www.oasiss.vip/)

これらも上で検証したバンテージFX以下のサイトと同じテンプレート由来のサイトです。最初のBIKAと2番目のフリーダムはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、PeppaとオアシスはBIKAのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。尚、上でもフリーダムというサイトについて検証していますがURLアドレスが異なる別サイトです。まずBIKAとフリーダムについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2022年1月7日投稿 (BIKAに関する質問、その後削除)

SNSを通じて知り合った人物に勧誘されて当初は順調にお金が増えて出金出来たことに安心して大金を入金してしまい、出金出来なくなっているということのようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した典型的な詐欺の手口に合致します。

そしてこの投稿に添付されていた画像の一部を右に示します。不鮮明な画像ですが身分証明書のようなものと思われ、「広東省」と書いてあるようなので中国の男性かと思われます。但しこの人物が実際に勧誘しているのではなく、単に画像を使われているだけという可能性が高いと思われます。ネットに身分証明書をアップしている人はまずいないと思われるのでむしろこの人物も詐欺に遭った被害者なのかもしれません。

2022年1月16日投稿 (フリーダムに関する投稿)

こちらも「友人」に投資勧誘されているようですが「友人」の素性などについては全く不明です。

そしてこれらの質問投稿に記されていたURLアドレスのサイトに行ってみました。ついでに画像検索で見つかってきた表題3番目のPeppaと4番目のオアシスのサイトも含めた4つのサイトについて冒頭部のキャプ画像を以下に表題の順 (BIKA → フリーダム → Peppa → オアシス) で示します。 

これら4つのサイトは明らかに上で検証したバンテージFX以下のサイトと非常によく似ています。さらにこの冒頭部に続く部分でも比較を続けます。サイトの特長を3項目にまとめて説明している部分のキャプ画像をやはり表題と同じ順 (BIKA → フリーダム → Peppa → オアシス) で以下に示します。

4つのサイトはこの部分でも互いに全く区別できないほどに似ていますし、上で検証したバンテージFX以下のサイトとも酷似しています。これら4つのサイトが同じテンプレートから量産されたサイトであるのは間違いないでしょう。そしてバンテージFX以下のサイトと同様にこれらのサイトには連絡先情報が全く見当たりません。例によってサイトのWho Is情報も確認しましたが登録者に関する情報は全く記されていません。各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 登録・開設日

BIKA 20211129日

フリーダム 2021年11月21日

Peppa 20211221日

オアシス 20211220日

いずれも非常に新しいサイトであることが分かります。特にPeppaとオアシスのサイトはこの検証を書いている2022年1月中旬時点で1ヵ月も経過していない非常に新しいサイトです。

そして最初に引用したYahoo知恵袋への投稿で被害が報告されているBIKAやフリーダムだけでなく、残りの2つのサイトも詐欺目的で立ち上げられたサイトである可能性が極めて濃厚です。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

2022年4月上旬に確認したところ、本項で検証した4つのサイトの内、最後のオアシスのサイト以外の3つのサイトが何の告知もなく閉鎖されているようです。これらが詐欺サイトであったことを示していると考えます。また同じグループによる同じテンプレート由来と思われる極めてよく似たサイトがさらに見つかってきたので以下で検証しています。参照してください。


●Casley (https://www.casleys.vip/)

●BCS (https://www.bbcs.vip/)

●WhiteBIT (ホワイトビット https://www.wtebita.com/)

●BINVET (https://www.binvets.com/)

●Kine Protocol (Kineプロトコール https://www.kinepro.vip/)

●Bitmox (https://www.bitmoxa.com/)

●ECYTDLK (https://www.ecytdlk.vip/)

●Bakkt (https://www.bakkts.com/)

●CoinTiger (コインタイガー https://www.cotigerr.com/)

●Superforex (スーパーフォレックス https://www.sprforex.com/)

●GDAX (https://www.gdaxss.vip/)

これらは上で検証したバンテージFXなどのサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから量産されたと思われるサイトです。これらの中で最初のCasleyというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけたサイトです。まずCasleyのサイトについてのYahoo知恵袋への投稿をかなり長いですが引用します。

2022年3月30日投稿

SNSで知り合った「海外の友人」に勧誘され、CasleyとBinanceという2つの取引所を使って海外株の取り引きで270万円の利益を出したけれど出金出来たのは初回だけで現在は香港税務局に10%の所得税を支払うことを要求されて出金出来なくなっているという状況にあるようです。日本に住んでいて香港に所得税を支払うというのが理解不能ですし、そもそも税金の源泉徴収なら出ている利益の一部を留保すれば済むことなのですから追加入金を要求されているというのは明らかにおかしいです。そしてこの投稿に出てくるCasleyのサイトにアクセスしてみたところ、上で検証してきたバンテージFX以下のサイトと極めてよく似たサイトであることが判明しました。とりあえずそのCasleyのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

このサイトを確認したことでまた同じテンプレートから量産されたサイトが増えている、あるいは以前に画像検索で見つからなかったサイトが存在しているということが分かったので改めてこのCasleyのサイトから画像検索をやり直してみることにしました。すると予想通り、また新たなサイトが続々と見つかってきました。それらのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で示していきます。まずBCS、ホワイトビット、BINVET、Kineプロトコールの4つのサイトのキャプ画像を以下に示します。

次はBitmox、ECYTDLK、Bakkt、コインタイガーの4つのサイトのキャプを順に示します。

さらにスーパーフォレックスとGDAXの2つのサイトについても冒頭部のキャプを以下に示します。

同じテンプレートからまたも多数のサイトが量産されているようであり、到底まともなサイトとは思われません。そして少なくとも幾つかのサイトは既存のサイトの名称やロゴを盗用しているようです。例えば左下はここで検証しているCoinTiger (コインタイガー https://www.cotigerr.com/) のロゴですがこれは右下に示した同名でURLアドレスが異なるCOINTIGER (コインタイガー https://www.cointiger.com/ja-jp/#/index) というサイトからの盗用ではないかと思われます。

盗用された側と思われるコインタイガー (https://www.cointiger.com/ja-jp/#/index) は仮想通貨データーベースCoinMarketCap登録情報がありサイトへのアクセス数もこの検証を書いている2022年4月上旬現在で月間で480万回というレベルであって決して少なくはありません。一方でここで検証しているコインタイガー https://www.cotigerr.com/) のサイトは後述しますがサイトが開設されてから1ヶ月も経過していない非常に新しいサイトでアクセスは非常に少ないようです。他にも表題10番目のスーパーフォレックスのサイト (https://www.sprforex.com/) なども既存のサイトから名称やロゴを盗用した偽サイトと思われます。

さらに各サイトで上に示した冒頭部に続いては上に書いたバンテージFX以下のサイトの検証でも取り上げましたがサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分が出てきます。まずCasleyのサイトからのキャプ画像を以下に示します。

この部分でもCasleyのサイトは上で検証したバンテージFX以下の20個のサイトと明らかに似ています。さらにBCS、ホワイトビット、BINVET、Kineプロトコールの4つのサイトについても相当部分のキャプ画像を以下に順に示します。

同様にBitmox、ECYTDLK、Bakkt、コインタイガーの4つのサイトからのキャプを以下に順に示します。

最後のスーパーフォレックスとGDAXの2つのサイトについても相当部分のキャプを順に示します。

要するにこれら11個のサイトはこの部分でも互いに全く区別出来ませんし、これ以降の部分でも全く同じに見えます。上で検証したバンテージFX以下のサイトと同じでサイト名とトップページ左上のロゴ、そしてURLアドレスが異なるだけのサイトが大量に立ち上げられては数ヵ月程度で閉鎖され、また同じテンプレートから似たようなサイトが量産されるということが繰り返されていると思われます。

そしてこれらのサイトにはやはり連絡先情報が何もありません。サイトのWho Is 情報も確認しましたがいずれの場合も登録者に関する情報は何も開示されていません。Who Is 情報にあるサイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日

Casley 2022213

BCS 2021年11月24

ホワイトビット 2022年2月8

BINVET 2022年1月20日

Kineプロトコール 2021年12月4日

Bitmox 2022年1月13日

ECYTDLK 2022年1月12

Bakkt 2022年3月13日

コインタイガー 2022年3月14

スーパーフォレックス 2022年2月3

GDAX 2022年2月4

やはりいずれもかなり新しいサイトばかりです。

これらのサイトの中で被害報告が確認されているのは最初のCasleyのサイトだけですがこれだけ多数の極めてよく似たサイトが多数開設され、短期間で閉鎖されることが繰り返されているとなればこれらのサイトの目的は投資詐欺としか思われません。言うまでもないと思いますがこれらのサイト、これらのサイトと同じテンプレートからこれからも立ち上げられることが予想されるサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

2022年5月初旬に確認したところ、本項で検証した11個のサイトの内、以下の2つのサイトが何の告知もなく閉鎖されているようです。

BCS (https://www.bbcs.vip/)

WhiteBIT (ホワイトビット https://www.wtebita.com/)


●Freedom (フリーダム https://www.freeddom.vip/)

●BitRabbit (ビットラビット https://www.bitrabbit.vip/)

●ZenGo (https://www.zengoss.com/)

●WhiteBIT (ホワイトビット https://www.whitebitss.com/)

●onto (https://www.ontos.vip/)

●MATH (https://www.mathos.vip/)

●Scoin (Sコインhttps://www.scoins.vip/)

●STEX (https://www.stexzx.com/)

●WRS (https://www.wrsss.com/)

最初のフリーダムと2番目のビットラビットという2つのサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の7つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。フリーダム、ホワイトビット、MATHといった名称のサイトは既に上で検証していますが、URLアドレスが微妙に異なる別個のサイトです。まず最初のフリーダムとビットラビットのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年4月12日投稿 (フリーダムに関する投稿)

質問の経緯が全く分かりませんが誰かに勧誘されているようです。

2022年4月26日投稿 (ビットラビットに関する投稿)

wechatで知り合っただけで実際に会ったことはない自称・日本とシンガポールのハーフの女性から勧誘されてビットラビットに口座を作り、入金するように指示されたが入金先として指定されたのがベトナム人名義と思われる三井住友銀行の銀行口座だったことに不審を抱いて入金を思い留まったという状況のようです。

とにかくこれらの質問投稿に出てきたURLアドレスのサイトを確認しました。画像検索で見つかってきた表題3番目以降の7つのサイトと共に以下にまずサイト冒頭部のキャプを示します。

まず最初の3つのサイト、フリーダム、ビットラビット、ZenGoの3つのサイトの冒頭部を順に示します。

次は表題4~6番目のホワイトビット、onto、MATHのサイト冒頭のキャプを順に示します。

最後は表題79番目のSコイン、STEX、WRSの3つのサイトの冒頭部を示します。

本項の検証対象である9個のサイトがキャプ左上のロゴの部分が違うだけで互いにあるいは上で検証してきた多数のサイトと比較しても非常に似通っていることが分かります。さらにこれらのサイトが互いに酷似しているのはこの冒頭部だけではありません。この冒頭部に続くサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分についても相互比較を続けます。まず最初の3つのサイト、フリーダム、ビットラビット、ZenGoのサイトのキャプを以下に順に並べます。

次は表題4~6番目のホワイトビット、onto、MATHの同じ部分のキャプを順に示します。

最後は表題7~9番目のSコイン、STEX、WRSの3つのサイトの同じ部分のキャプを順に示します。

要するにこれら9つのサイトは互いに酷似しているだけでなく、上で検証してきたバンテージFX以下31個のサイトとも非常によく似ていて明らかに同じテンプレートから量産されたサイトです。さらにこれも上で検証した31個のサイトと同じでこれらのサイトには全く連絡先情報が見当たりませんし、金融ライセンスに関する情報も皆無です。例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日

フリーダム 2022123日

ビットラビット 2022330日

ZenGo 2022420日

ホワイトビット 202244日

onto 202227日

MATH 20211114日

Sコイン 2022322日

STEX 2022314日

WRS 20211221日

この検証は2021年5月頭に書いているのですが最も古いサイトでも開設が2021年11月14日ですから5ヵ月半、最も新しいZenGoのサイトは2022年4月20日に開設ですから10日ほどしか経過していません。例によって非常に新しいサイトであることが分かります。

これらのサイトには連絡先情報や金融ライセンスの記述がありません。またそもそもこれだけ互いによく似たサイトが大量に存在するという時点でまともなサイトとは思われません。さらに上の同じテンプレートから量産されたサイトの検証の「付記」に書きましたが上で検証してきたサイトは続々と閉鎖されており、上で検証してきたバンテージFX以下31個のサイトの内、この検証を書いている2022年5月初旬の時点でそのままの形でサイトが存続しているのは12個、サイトが大幅に改編された形で存続しているAscendEX (https://www.asndex.com/) を含めても13個しかありません。18個が何の告知もなく閉鎖されています。

当然これらのいつ閉鎖されるかも分からないサイトが信頼出来るはずがありません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●ZenGo (https://www.zengoji.com/)

●KCM (https://www.kcms.vip/)

●HXEX (https://www.hxexs.vip/)

●FOREX (フォレックス https://www.forext.vip/)

●Coinzoom (コインズーム https://www.cozooms.vip/)

●SogoTrade (Sogoトレード https://www.sogotradez.com/)

●SafePal EX (セーフパルEX https://www.sfpalex.com/)

●Spot Global (スポットグローバル https://www.spotbals.com/)

●Tidex (https://www.tidexz.vip/)

●CCFOX (CCフォックス https://www.ccfoxs.vip/)

●Pepperstone (ペッパーストーン https://www.ppstones.com/)

●GreateToken (グレートトークン https://www.greatetokens.com/)

●Krakend (https://www.kkends.vip/)

●IMX (https://www.imxs.vip/)

●Supercoin (スーパーコイン https://www.supercos.vip/)

●DigiFinex (デジファイネックス https://www.dgfinexx.com/)

●LBRANCE (https://www.lbrances.vip/)

●VIRTU (https://www.virtues.vip/)

●pearCoin (ペアコイン https://www.pearcnco.com/)

●Doo Coin (DOOコイン https://www.doocos.vip/)

Bingbon (https://www.bingbonss.com/)

これら21このサイトも上で検証してきたバンテージFX以下のサイトと同じテンプレートから量産されたと思われるサイトです。いずれも画像検索で見つけてきたサイトです。まずZenGo、KCM、HXEX、FOREXの4つのサイトについてサイト冒頭のキャプ画像を順に示します

次はコインズーム、Sogoトレード、セーフパルEX、スポットグローバルの4つのサイトの冒頭部のキャプを以下に順に示します。

次はTidex、CCフォックス、ペッパーストーン、グレートトークンの4つのサイトの冒頭部を順に示します。

さらにKrakend、IMX、スーパーコイン、デジファイネックスの4つのサイトの冒頭部のキャプを以下に順に示します。

最後はLBRANCE、VIRTU、ペアコイン、DOOコイン、Bingbonの5つのサイトの冒頭部を示します。

これら21個のサイトも互いに酷似しているだけでなく、明らかに上で検証してきたバンテージFX以下のサイトと極めてよく似ており、同じテンプレートから量産されたサイトとしか思われません。また上で説明したCoinTiger (コインタイガー https://www.cotigerr.com/) などの場合と同じでこれらのサイトの幾つかは名称やロゴを無関係のサイトから盗用しているようです。

例えばセーフパルEXの名称とキャプの左上に見えるロゴは同名のSafePalという仮想通貨の名称やロゴを盗用したものではないかと思われます。左下に示したのがここで検証しているセーフパルEXのロゴの拡大図、右下がSafePalの公式サイト (https://safepal.io/) から取得したロゴのキャプですが明らかに似ています。

さらに左下は本項で検証しているPepperstone (ペッパーストーン https://www.ppstones.com/) のロゴの拡大ですが、右下に示した以前は日本人顧客も受け入れていた海外FX業者のPepperstone (https://pepperstone.com/en-au/) のロゴと酷似しています。

また左下は本項で検証対象としているKrakend (https://www.kkends.vip/) のロゴの拡大ですが、Krakendというサイト名とロゴは右下に示したKraken (クラーケン https://www.kraken.com/ja-jp/) という仮想通貨取引所のサイトからの盗用ではないかと思われます。

ちなみにこのKraken (クラーケン https://www.kraken.com/ja-jp/) という仮想通貨取引所は仮想通貨データーベースCoinMarketCap登録があってアクセス数もかなり多いサイトですが、トップページに

>日本では、暗号資産交換業の登録を行っています。

という記述があるものの金融庁のサイトで公表されている暗号資産交換業者のリストには該当がありません。

本項で検証している21個のサイトの比較に戻りますが、これらのサイトが互いにあるいは上で検証したバンテージFX以下のサイトと似ているのは冒頭部だけではありません。上で検証したサイトと同じく、本項で検証しているサイトについてもサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分のキャプを以下に示します。

まず最初の4つのサイト、ZenGo、KCM、HXEX、FOREXについてキャプを順に示します。

次はコインズーム、Sogoトレード、セーフパルEX、スポットグローバルのサイトからのキャプを順に示します。

次はTidex、CCフォックス、ペッパーストーン、グレートトークンの4つのサイトからのキャプを順に示します。

さらにKrakend、IMX、スーパーコイン、デジファイネックスの4つのサイトのキャプを以下に順に示します。

最後はLBRANCE、VIRTU、ペアコイン、DOOコイン、Bingbonの5つのサイトの特長を説明する部分のキャプを示します。

要するに21個のサイトはこの部分で互いにあるいは上で検証してきたバンテージFX以下のサイトと全く区別出来ません。これ以上のキャプは省略しますがサイトのこれ以外の部分でもこれらのサイトは互いに酷似しており、同じグループによって同じテンプレートからコピペで大量生産されたサイトで間違いないと考えます。

そしてこれらのサイトには連絡先情報や金融ライセンスに関する情報が何もありません。例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたがやはり登録者に関する情報は何も開示されていません。これらのサイトについても上で検証したサイトと同様にサイトの登録・開設日だけ以下にまとめておきます。

サイト名 登録・開設日

ZenGo 2022年518

KCM 2022年1月21日

HXEX 2022年2月27日

FOREX 2022年2月13日

コインズーム 2022年2月23日

Sogoトレード 2022年4月18

セーフパルEX 2022年5月3日

スポットグローバル 2022年4月30日

Tidex 2022年2月12

CCフォックス 202111月14

ペッパーストーン 2022年322

グレートトークン 2022年4月11

Krakend 2022年2月13日

IMX 2022年324

スーパーコイン 2022年2月21日

デジファイネックス 2022年4月11

LBRANCE 2022年328

VIRTU 2022年121

ペアコイン 2022年55

DOOコイン 2022年2月19

Bingbon 2022年5月10

やはりいずれも新しいサイトです。この検証は2022年6月上旬に書いているのですが最も新しい最初のZenGo (https://www.zengoji.com/) のサイトは開設から半月しか経過していません。

これらのサイトは画像検索で見つけてきたサイトであり、投資勧誘を受けたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかし上で検証してきた同じグループによると思われるサイトの幾つかについては被害報告も確認されていることを考えるとこれらも極めて危険なサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。

尚、本ページの最初にも書きましたがこれらのサイトと同じテンプレート由来と思われるサイト、明らかに共通性が認められ、同じグループによると思われるサイトが多数見つかっており、「検証113」「検証124」「検証136」で検証しています。それらの中には被害報告が出ているサイトも含まれています。参照してください。


●XONSU [Asset Libra、アセットリブラ] (https://xonsu.com/)

●BREEZUP (https://breezup.com/)

●SWMOK (https://swmok.com/)

●GOLLUMX (https://www.gollumx.com/)

●VLAMME (https://www.vlamme.com/)

●PEOCA (https://peoca.com/)

最初のXONSUはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の5つのサイトは画像検索で見つけてきた同じテンプレートから量産されたと思われるサイトです。まずXONSUについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2021年12月23日投稿  (返信は数が多いので一部抜粋)

あまり詳しい状況は分かりませんが、Facebookから知り合った自称・シンガポール在住の中国系と思われる女性からXONSUという取引所で販売されているAsset Libra (ASL、アセットリブラ) という仮想通貨への投資勧誘されて購入してしまったということのようです。そして何処にあった文章なのか不明ですが英文が引用されています。特に気になる部分を以下に書き出します。

>under the guidance of the Ethereum Foundation, future development direction of ASL has become clearer and clearer.

イーサリアム財団の指導の下、ASLの今後の開発の方向性はますます明確になったといったことが書いてあります。これでは「イーサリアム財団の指導」の意味が分かりませんがアセットリブラという仮想通貨はメジャーな仮想通貨であるイーサリアムERC-20という企画を使って作られた仮想通貨であるという意味ではないかと思われました。

2021年12月28日投稿

こちらの投稿は質問の背景が何も分かりません。しかし日本人に向けた勧誘が広く行われている可能性が高いように思われます。そしてとにかく最初の投稿にあったURLアドレスのサイトに行ってみました。以下にサイト冒頭部のキャプを示します。さらに画像検索で見つけてきた同じテンプレート由来と思われるサイトについてもサイト冒頭部のキャプを示します。

表示言語は英語のみです。上のキャプの右上に表示言語を選択する為のプルダウンメニューはあるのですが選択肢が「EN (英語)」しかないので他の言語表示を選択できないという奇妙な状況になっています。もしかすると将来的には多言語表示に対応する予定があるのかもしれません。

そして上のキャプでは一部 (5銘柄分) しか表示されていませんが26の通貨通貨の相場情報が示されています。そして5銘柄分表示されている中の3番目に上で引用したYahoo知恵袋の投稿で投資対象として勧められたというAsset Libraという仮想通貨が出てきています。この仮想通貨についてはまた後述します。

画像検索で見つけてきた表題の2番目以降の5つのサイトについてもサイト冒頭のキャプを表題と同じ順 (BREEZUP → SWMOK → GOLLUMX → VLAMME → PEOCA) で以下に示します。

冒頭部の比較だけでこれら5つのサイトが互いに酷似しているのが分かると思います。表示言語を切り替えることが出来るのは最後のPEOCAのサイトだけで日本語、英語、香港語から表示言語を選択出来るようになっています。それ以外のサイトはいずれも言語切り替えのプルダウンメニューがあるものの英語しか選択出来ません。XONSUのサイトの冒頭部との比較でも背景の色は異なりますが冒頭に示されている

>Everyone is a trader (誰もがトレーダーです)

>Transfer USDT or crypto and start trading on the leading global cryptocurrency exchange (USDTまたは暗号通貨を転送し、世界をリードする暗号通貨取引所で取引を開始します)

という文章が共通している、取引されていると思われる仮想通貨の相場を示すリストが出てくるなど多くの点で共通点が見られます。さらに仮想通貨のリストの下に続く部分でも本項で検証する6つのサイトは互いに非常によく似ています。例えば以下は取引開始のステップを3段階で説明する部分のキャプです。これも表題と同じ順で示します。まず (XONSU → BREEZUP → SWMOK) の3つのサイトからのキャプ画像です。 

さらに以下が (GOLLUMX → VLAMME → PEOCA) の3つのサイトからのキャプです。

説明するまでもなく6つのサイトは互いに非常によく似ています。さらにどこでも取引できる、つまりスマホで取引できることを説明している部分についても6つのサイトを比較します。まずXONSU (左下) とBREEZUP (右下) のサイトからのキャプを示します。

次にSWMOK (左下) とGOLLUMX (右下) のサイトからのキャプです。

同様にVLAMM (左下) とPEOCA (右下) のサイトからのキャプです。

XONSUのサイトのこの部分のスマホ画像を画像検索に掛けて残りの5つのサイトを見つけてきたので当然ではあるのですが6つのサイトはこの部分でも互いに非常によく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトということで間違いないでしょう。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。まず以下には6つのサイトの脚注左半分のキャプ画像を示します。6つのサイトの内、4つのサイトについてのみメールアドレスが記されています。

メールアドレスを以下に書き出します。

XONSU: 記載なし

BREEZUP: support@breezup.com

SWMOK: support@swmok.com

GOLLUMX: support@gollumx.com

VLAMME: support@vlamme.com

PEOCA: 記載なし

他には例えば以下はXONSUのサイトの「About Us」のページからのキャプです。

この文章はXONSUのサイトだけでなく、本項で検証している6つのサイトの全てにあるのですがアメリカのサンフランシスコ、マルタ、香港、シンガポール、日本、韓国にオフィスがあると書いてあります。しかしそれらのオフィスの具体的な連絡先情報は全く見当たりません。各サイトのWho Is 情報も確認しましたが運営元に関する情報はやはり何も記されていません。

さらにこれも6つのサイトの全てにある記述ですが、

世界各地に6つのオフィスがあり、100人以上の従業員がいて、190以上の国の10万人以上の顧客を抱えているといったことが書いてあります。しかしアクセス状況を解析出来るサイトで各サイトへの訪問者数を調べてみるとこういった数字は非常に疑わしいように思われます。例えば以下はXONSUのサイトへのアクセス状況の解析結果のキャプですが1日当たりの独立訪問者数が4733人となっています。

10万人以上の顧客がいても全ての顧客が毎日アクセスしているとは限らないでしょうけど4733人という独立訪問者数では顧客の5%以下しかアクセスしていないということになります。さらに他の5つのサイトへのアクセス状況を同様に調べてみると最も多いのがこのXONSUのサイトであり、他のサイトはこれよりもかなり少ないことが分かりました。以下に解析結果のキャプ画像を表題と同じ順 (BREEZUP → SWMOK → GOLLUMX → VLAMME → PEOCA) で以下に示します。

SWMOKの場合のみ1日当たりの独立訪問者数が99人という結果が出てきますが、他の4つのサイト  (BREEZUPGOLLUMXVLAMMEPEOCA) については1日当たりの訪問者数が検出限界以下という結果になっています。XONSU以外の5つのサイトについてはとてもではありませんが10万人以上の顧客を抱えているとは思われません。

それから本項の冒頭で引用したYahoo知恵袋への質問投稿ではXONSUで取引されている「Asset Libra (ASL、アセットリブラ)」 という仮想通貨の購入を勧誘されて購入してしまったということです。そこでXONSUのサイトにあるアセットリブラの情報を調べてみました。残念ながらホワイトペーパーのようなものは見当たらず、開示されている情報はわずかですが以下に示すキャプの部分によれば2021年12月末現在で75ドルほどで取引されていることになっています。

そして上のキャプの中に見える折れ線チャートによれば2021年10月18日の時点では0.33ドルほどで取引されていたことになっており、それから一方的な右肩上がりの上昇が続いて2ヶ月半にもならない期間で200倍以上に上昇していることになっています。

また説明や情報が明らかに足りておらず、非常に分かりにくいのですが以下はアセットリブラのUSDT建て日足チャートです。

ローソク足が連日並んでいるのですから毎日複数回の取引が成立しており、殆ど陽線ばかり並ぶ右肩上がりのチャートになっていることは分かります。

ところが一方で「Asset Libra (ASL、アセットリブラ)」という仮想通貨の名称を検索してみるとイーサリアムのシステムを使っている仮想通貨のデーターベースであるEthescanというサイト (https://etherscan.io/) にアセットリブラのものと思われる情報が存在することが分かりました。本項の最初で引用した以下にEtherscanで公開されているアセットリブラの概要を示します。

緑色の枠で囲った部分を見るとこのイーサリアムのシステムを使って作られた仮想通貨・アセットリブラの最大発行枚数が21億枚であること、赤枠で囲った部分にあるアセットリブラを組成した人物のアカウントのアドレス (上のキャプでは一部しか表示されていない) が以下のようになっていることが分かります。

>0x1c55886b8441aEB27C58Cb4a40DcBc152Cf729B6

そして以下は本項の最初に引用したYahoo知恵袋の質問投稿の多数の返信の内、上では引用しなかった返信の1つです。

この返信で最初は気が付かなかったのですがよく見ると緑の枠の部分に総発行枚数、赤枠の部分にアセットリブラの仮想通貨アカウントが記されています。そしてこれらは上のEtherscanに出てきたアセットリブラの発行枚数とアドレスに完全に一致しています。つまりEtherscanの情報はまさに知恵袋に質問が出てきたアセットリブラのもので確定でしょう。

そこでさらにEtherscanの情報をよく見るとアセットリブラを保有しているホルダーの数が10人、Transfer (アカウント間の移動) の回数が17回しかありません。まずアセットリブラのホルダーのリストを以下に示します。

21億枚の内、20億7885万枚以上、全体の98.9934%が最初のアドレスから動いていないようです。さらに17回しかないアカウント間の移動のリストの内、直近の10回分を以下に示します。

一番最近のトランスファーが23日前、102日間で10回しかトランスファーがないのですから10日に1回のペースということになります。アセットリブラは殆ど流動性がない仮想通貨ということになります。XONSUのサイトにあった日足チャートで毎日、ローソク足が並んでいる、つまり毎日複数回の取引が成立していることになっていたのとこのトランスファーの記録は明らかに矛盾しています。

XONSUのサイトにあるアセットリブラのチャートは全て架空のものとしか思われません。そしてアセットリブラという仮想通貨やXONSUという取引所のサイトも詐欺目的のものとしか思われません。

XONSU以外の5つのサイトについてもアセットリブラのような詐欺目的で立ち上げられた可能性がある仮想通貨が見つかります。例えば以下はBREEZUPのサイトで取引されているSBKという仮想通貨の情報です。

このSBKという仮想通貨については仮想通貨データーベースのCoinMarketCapで探しても情報が見つかりませんし、上のキャプに見える折れ線チャートはアセットリブラの場合と同様の右肩上がりのチャートになっています。しかもこのSBKという仮想通貨はBREEZUPだけでなく、 SWMOKGOLLUMXのサイトでも取引対象となっているようです。但しこのSBKという仮想通貨についてはイーサリアムのデーターベースであるEtherscanで情報を探しても見つかってきません。

同様にVLAMMEのサイトではDCM、PEOCAのサイトではPBAというやはりCoinMarketCapで探しても情報が見つからず、チャートが不自然なほど右肩上がりになっている仮想通貨が取引されています。やはり以下にキャプを示します。

これらの謎の仮想通貨もやはり詐欺目的で用意された仮想通貨の可能性が高いように思われます。

そもそもこれだけ明らかに同じテンプレートから作られたと思われる取引所のサイトが乱立している状況だけで極めて異様であり、信用出来るとは到底思えません。これらの取引所サイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


※付記

このページの冒頭にも書きましたが本項で検証したXONSUなど6つのサイトは2022年5月下旬に確認したところいずれも何の告知もなく閉鎖されているようです。告知なしで閉鎖されたということはこれらのサイトが詐欺目的のサイトで会ったことを強く示唆すると考えます。そして閉鎖されたXONSUなどのサイトと明らかに似ている点が認められ、同じテンプレートが部分的に使われていると思われる新たな4つのサイトが見つかってきました。見つかってきたのは以下の4つのサイトであり、「検証108」でまとめて検証しているので参照してください。

PROKOAT (https://prokoat.com/)

WMCPROM (https://wmcprom.com/)

CATIDER (https://www.catider.com/)

Karsen (https://www.karsenn.com/)