検証108
本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されており、無登録の違法業者と考えられます。またこれらのサイトは互いに酷似していて明らかに同じグループによってコピペで量産されているとしか思えません。
削除の解除の再検討をお願いします。→ 姉妹サイト雑記0
このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証46ページ目です。「検証109」、「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」、「検証127」、「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」、「検証140」、「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」、「検証145」、「検証146」、「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。
●Stavexbit (https://stavexbit.com/)
●HOTCOINBIT (ホットコインビット https://hotcoinbit.com/)
●Tetherhot (テザーホット https://tetherhot.com/)
●Usdxcrypt (https://usdxcrypt.com/)
●AWECRYPT (オウクリプト https://awecrypt.com/)
●CRYPTOMASS (クリプトマス https://www.cryptomass.org/)
●COINMANEX (コインマネックス https://coinmanex.online/)
●PROKOAT (https://prokoat.com/)
●WMCPROM (https://wmcprom.com/)
●CATIDER (https://www.catider.com/)
●Karsen (https://www.karsenn.com/)
まず以下のサイトを検証します。
●Stavexbit (https://stavexbit.com/)
●HOTCOINBIT (ホットコインビット https://hotcoinbit.com/)
●Tetherhot (テザーホット https://tetherhot.com/)
●Usdxcrypt (https://usdxcrypt.com/)
●AWECRYPT (オウクリプト https://awecrypt.com/)
●CRYPTOMASS (クリプトマス https://www.cryptomass.org/)
●COINMANEX (コインマネックス https://coinmanex.online/)
最初のStavexbitと2番目のホットビットコインはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、残りの5つは画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初の2つのサイトについて知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
▼2022年3月19日投稿 (Stavexbitに関する投稿)
▼2022年4月17日投稿 (ホットコインビットに関する投稿)
いずれも質問の経緯、なぜこれらの取引所について質問しているのかという背景が全く不明ですが2件目の質問では出金しようとしたところ名目は不明ながら追加入金することを要求されたとあります。これは中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の可能性を伺わせます。
とにかくこれらの投稿に出てきたサイトにアクセスしてみました。さらに画像検索でこれらのサイトと同じテンプレート由来と思われるサイトが見つかってきたのでそれらも含めてまずはサイト冒頭のキャプ画像を以下に表題と同じ順で示していきます。
▼Stavexbit
▼HOTCOINBIT (ホットコインビット)
▼Tetherhot (テザーホット)
▼Usdxcrypt
▼AWECRYPT (オウクリプト)
▼CRYPTOMASS (クリプトマス)
▼COINMANEX (コインマネックス)
これら7つのサイトは全て表示言語が英語のみです。最後の2つのサイト、クリプトマスとコインマネックスで背景が青になっているのが目につくくらいで7つのサイトは互いに非常によく似ています。
>Buy, Sell & Trade Crypto using modern and secure trading platform
という標語は7つのサイトで共通です。
さらに7つのサイトの相互比較を続けます。以下には7つのサイトからの冒頭部に続く部分のキャプ画像を表題と同じ順で並べます。まず最初の2つのサイトについて、Stavexbit → ホットコインビットの順でキャプを示します。
次いで表題の3~5番目の3つのサイトについて、テザーホット → Usdxcrypt → オウクリプト の順でキャプを示します。
最後に残りの2つのサイトについて、クリプトマス → コインマネックス の順でキャプを示します。
この部分でも7つのサイトは互いに非常によく似ています。テキスト部分は7つのサイトで全く同じです。但し7つのサイトは最初の5つのサイトと冒頭部の背景が青になっていた最後の2つのサイトの2つのグループに分かれるようで中央に映っているノートパソコンの画像が似てはいてもチャートのパターンなど比べると異なるものになっているようです。
この部分に続いては7つのサイトに共通してサイトの特長を説明する部分があります。その部分についてもキャプ画像を示します。まず表題の最初の2つのサイトについて、Stavexbit → ホットコインビットの順でキャプを示します。
次は表題の3~5番目の3つのサイトについて、テザーホット → Usdxcrypt → オウクリプト の順でキャプを示します。
ここまで5つのサイトはこの部分でも互いに酷似しています。異なるのはテキスト部分の冒頭に出てくる各サイトの名称だけと思われます。ところが残りの2つのサイトについては特長の項目数が3つではなく6つに倍増し、代わりに添えられている簡単なイラストがさらに簡単なものになっています。クリプトマス → コインマネックス の順で以下にキャプを示します。
最初の5つと最後の2つの2つのグループに分かれるとは言え、これら7つのサイトが互いに明らかに似ているのは確かです。同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトで間違いないでしょう。
次に連絡先情報を探しましたがいずれのサイトでも全く開示されていないようです。さらに例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたがやはりサイトの登録者に関する情報は全く開示されていません。各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日
Stavexbit 2022年1月11日
ホットコインビット 2022年3月28日
テザーホット 2021年5月20日
Usdxcrypt 2021年5月17日
オウクリプト 2021年12月12日
クリプトマス 2021年11月27日
コインマネックス 2022年2月19日
最初の5つのサイトと最後の2つのサイトはサイトの見かけが異なるのでサイトが立ち上げられた時期が異なるのではないかとも考えましたが実際にはそれぞれのサイトが立ち上げられた時期が分かれているわけではないようです。この検証は2022年4月中旬に書いていますが、最も古いUsdxcryptは開設から1年近く経過しているのに対し、最も新しいホットコインビットはまだ開設から1ヶ月も経過していません。
ともかくこれらのサイトは到底信用出来るサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●PROKOAT (https://prokoat.com/)
●WMCPROM (https://wmcprom.com/)
●CATIDER (https://www.catider.com/)
●Karsen (https://www.karsenn.com/)
最初のPROKOATはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まずPROKOATに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
マッチングサイトのTinderで知り合った自称・マカオ在住の女性経営者から勧誘されてPROKOATという取引所のサイトでCAPという仮想通貨に投資することを勧められたようです。まさに「検証63」の冒頭に書いた中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致する経緯です。そして勧誘役はPROKOAT以外にもMeta Coin というサイト (https://www.metacoinbyte.com/) への投資も勧めてきたようですが、こちらは全く見かけの異なるサイトなので本項ではPROKOATの方だけ検証対象にします。
まずPROKOATのサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。
▼PROKOAT (https://prokoat.com/)
上のキャプの右上に表示言語を選択する為のプルダウンメニューが存在しますが選択肢は英語のみです。そして例によってこのサイトと同じテンプレート由来のサイトが存在する可能性を考えて画像検索してみると予想通り幾つかの明らかにPROKOATと似たサイトが複数見つかってきました。それが表題の2番目以降のサイトです。それらのサイトについてもサイト冒頭部のキャプ画像を以下に示します。
▼WMCPROM (https://wmcprom.com/)
▼CATIDER (https://www.catider.com/)
▼Karsen (https://www.karsenn.com/)
表示言語の選択肢はPROKOAT、WMCPROM、CATIDERの3つのサイトでは英語のみですが最後のKarsenの場合のみ英語、ドイツ語、スペイン語の3ヵ国語に対応しているようです。そして4つのサイトの冒頭部を相互比較すると右側のスマホの画像は表示されている金額とかチャートのパターンまで全く同じに見えます。一方で各サイトの左側に見えるテキスト部分は必ずしも似ていません。4つのサイトの間では3番目のCATIDERと4番目のKarsenのサイトのテキスト部分が互いに最も似ているようです。
この冒頭部に次いでは仮想通貨のリアルタイムと思われる相場情報を示す部分が出てきます。PROKOAT、WMCPROM、CATIDERの3つのサイトではそれぞれ20種類以上の仮想通貨の相場情報が示されています。以下にはまずPROKOATのサイトの相場情報の最初の部分を示します。
ビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH) といったメジャーな仮想通貨に並んで3番目にCAPという仮想通貨が登場していますが、これが最初に引用したYahoo知恵袋の質問投稿で
>PROKOATという取引所でCAPというコインを買うように勧められました。
と書かれていたCAPという仮想通貨ではないかと思われます。仮想通貨データーベースのCoinMarketCapで調べてみるとCAPという略称の仮想通貨が見つかりますが相場水準やロゴが全く異なるので別物の仮想通貨、おそらくPROKOAT独自の仮想通貨と思われます。
そしてPROKOATのサイトの相場情報の次に以下のような図があります。
全く説明がないのですが
▼ビットコイン 0.01枚を90日間預託すると1日当たりCAPが160枚得られる。
▼イーサリアム 0.1枚を90日間預託すると1日当たりCAPが100枚得られる。
▼USDT500枚を90日間預託すると1日当たりUSDTが1.66枚得られる。
と書いてあるように解釈出来ます。しかしこの検証を書いている2022年5月下旬現在で
ビットコイン 0.01枚は307ドル
イーサリアム 0.1枚は190ドル
CAP1枚は4.38ドル
となっているのでCAP160枚は約700ドル、CAP100枚は438ドル相当ということになり、預託するビットコインやイーサリアムの価値よりも2倍以上の価値があることになっているCAPを毎日得られることになってしまいます。USDTの預託についても90日間で得られるUSDTが149.4枚になるのでほぼ30%、月利が約10%という異様な高利回りです。
次にWMCPROMのサイトの仮想通貨相場情報の冒頭部分のキャプを示します。
この相場情報にもビットコインなどメジャーな仮想通貨に交じってGRAという聞いたことがない、CoinMarketCapで調べても情報が見つからない仮想通貨が出てきます。これもおそらくこのWMCPROMという取引サイト独自の仮想通貨と思われます。
そしてこのサイトの場合も以下のような図が出てきます。
ビットコイン、イーサリアム、ドージーコイン (DOGE) といったメジャーな仮想通貨を預託するとGRAコインが貰えるというシステムのようですが取引所独自と思われるGRAコインの形でリターンを受け取ってもそれが本当に現金化できるかどうかについては危うさしか感じません。
次はCATIDERの仮想通貨リストの冒頭部を示します。
このCATIDERのサイトでもビットコインやイーサリアムなどお馴染みの仮想通貨に並んでリストの3番目にSTARという謎の仮想通貨が登場しています。CoinMarketCapで調べるとSTARという略号の仮想通貨が4つ見つかります。
しかしやはりこれらも相場水準やロゴがCATIDERで取引されているSTARという仮想通貨とは異なり、CATIDERで取引されているSTARはCATIDER独自の仮想通貨と思われます。そしてこのCATIDERのサイトでも以下の説明図が出てきます。
やはり何の説明もありませんが、ビットコインあるいはイーサリアムを預託するとSTARコインを報酬として得られるというシステムになっているように見えます。
最後はKarsenの仮想通貨相場情報です。
これまでの3つのサイトでは20種類以上の仮想通貨の相場情報が示されていたのですがKarsenのサイトの場合は5種類の仮想通貨の相場情報が示されているだけです。そしてこのKarsenの場合はMAGE、DBSという2つの仮想通貨がCoinMarketCapで情報が見当たらず、Karsen独自の仮想通貨ではないかと思われます。そしてこのサイトの場合も以下に示すような図が存在します。イーサリアムを預託するとDBSコインが毎日受け取れるシステムがあるように解釈されます。
そしてこれらの取引所独自と思われる謎の仮想通貨についてそれぞれのサイトにあるチャートを示します。まずPROKOATのサイトで取引されているCAPという仮想通貨のドル建てチャートを以下に示します。
このチャートによればこのCAPという仮想通貨は2022年3月18日に0.0492396ドルで取引が始まってその後はほぼ一方的に右肩上がりの相場が続き、2022年5月下旬現在では約90倍の4ドル台半ばで取引されていることになっています。出来高情報は開示されていないようですが、これだけ一方的な右肩上がりの相場が続いているチャートには特にここ最近はビットコインなどメジャーな仮想通貨相場の低迷が続いていることを考えれば違和感を感じます。そしてこのチャートを見て既視感を感じたので調べてみると「検証102」で検証したXONSU (https://xonsu.com/) など6つのサイトで見たチャートと明らかに似ているのです。例えば以下はXONSU のサイト独自の仮想通貨と思われるAsset Libra (ASL、アセットリブラ) という仮想通貨のチャートの再掲です。
チャートの形式は明らかに本項で検証しているPROKOATと「検証102」で検証したXONSUの間で共通しています。一方的な右肩上がりのチャートになっているのも同じです。これらのサイトは同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトである可能性が高いように思われます。
ちなみに「検証102」で検証したXONSUのサイト、さらにXONSUのサイトと同じテンプレート由来と思われ、一緒に「検証102」で検証したBREEZUP (https://breezup.com/)、SWMOK (https://swmok.com/)、GOLLUMX (https://www.gollumx.com/)、VLAMME (https://www.vlamme.com/)、PEOCA (https://peoca.com/) の5つのサイトはいずれもこの検証を書いてる2022年5月下旬の時点で既に閉鎖されています。本項で検証している4つのサイトはXONSUなど6つのサイトの後継として立ち上げられたサイトということではないかと考えて他にもXONSUなどのサイトと明らかに似ている部分がないか探してみるとやはり幾つかの明らかに似ている部分を確認することが出来ました。例えば以下に4つのサイトの「About Us」というサブページにある「Who We Are」という項目のキャプを表題と同じ順 (PROKOAT → WMCPROM → CATIDER → Karsen) で示します。
いずれのサイトにも国際的なライセンスを取得していてサンフランシスコ、マルタ、香港、シンガポール、日本、韓国の6ヵ所にオフィスがあると書いてあります。しかし取得しているライセンスの具体的な説明や6ヵ所のオフィスの住所や電話番号といった連絡先情報は示されていません。そしてこの記述と非常によく似た記述が「検証102」で検証したXONSUなど閉鎖された6つのサイトにも存在していたことが確認されています。以下はXONSUのサイトの相当部分のキャプの再掲です。
主語になっているサイト名の部分が異なるだけで全く同じ文章であることが分かります。XONSUなど6つのサイトでも世界の6ヵ所にオフィスがあると書いてあるもののそれらのオフィスの所在地などの情報は記されていません。さらに同じく各サイトの「About Us」には以下のような顧客数などに関する記述も存在します。これもキャプを表題と同じ順 (PROKOAT → WMCPROM → CATIDER → Karsen) で示します。
いずれのサイトにも世界にオフィスが6ヵ所、従業員数は100人以上、サービスを提供している国が190ヶ国以上、取引しているアクティブな顧客数が10万人以上と書いてあります。そしてやはりこれと非常によく似た記述が「検証102」で検証したXONSUなど閉鎖された6つのサイトにも存在していたことが確認されています。以下はXONSUのサイトの相当部分のキャプの再掲です。
やはり本項で検証している4つのサイトは「検証102」で検証したXONSUなど閉鎖された6つのサイトと部分的にしろ同じテンプレートが使われていると考えて間違いないものと思われます。
一方で本項で検証している4つのサイトは全面的にXONSUなど閉鎖された6つのサイトと似ているわけではありません。特にトップページでは互いに似ている部分は少ないです。例えば以下にはPROKOAT以下の4つのサイトのトップページにある口座開設から取引が出来るようになるのに数分間しか掛かりませんといった取引開始の手軽さを説明する図のキャプを表題と同じ順 (PROKOAT → WMCPROM → CATIDER → Karsen) で示します。
説明の内容としてはこれと似た部分が「検証102」で検証したXONSUなど閉鎖された6つのサイトもあったのですが、見かけはかなり異なります。比較の為にXONSUのサイトからのキャプを以下に再掲します。
説明の内容としてはPROKOAT以下の4つのサイトと似ているのですが、イラスト部分もテキスト部分も全く似ていません。トップページは似ていないけれどもサブページとかチャートの形式などは非常によく似ているというのは詐欺グループがこれらのサイトが組織的に繋がっていることを直ぐに悟られるのを避ける為に目につきやすいトップページだけは大幅に改編し、それ以外の目につきにくい部分は同じテンプレートを流用して詐欺目的のサイトを量産しているのではないかと考えざるを得ません。
そして「検証102」で検証したXONSUなど閉鎖された6つのサイトには連絡先情報として脚注部分にメールアドレスだけは記されていたのですが、ここで検証しているPROKOATなどのサイトには連絡先情報が何もありません。例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。例えば以下はPROKOATのサイトのWho Is 情報です。
黄色の枠で囲った部分にサイトの登録日 (ドメイン名の登録日) とアップデートの日付が書かれていますが登録者に関する情報は何も開示されていません。またWho Is 情報を調べていて気が付きましたが以下に示すPROKOATのサイトへのアクセス数の解析結果を見ると1日当たりの独立訪問者数、月間アクセス数といった数字が全て検出限界以下です。
PROKOAT以外のサイトについてはキャプを省略しますが、本項で検証している4つのサイトのWho Is 情報に記されているサイト (ドメイン名) の登録日、アップデート日、アクセス解析の結果を以下にまとめておきます。
サイト名 登録日 アップデート日 アクセス数
PROKOAT 2014年12月5日 2022年1月16日 検出限界以下
WMCPROM 2010年12月5日 2022年1月16日 検出限界以下
CATIDER 2001年12月5日 2022年1月16日 検出限界以下
Karsen 2022年3月30日 2022年3月30日 解析出来ず
PROKOAT、WMCPROM、CATIDERの3つのサイトについてはドメイン名の登録が2001年から2014年に掛けて行われていますが、アップデートの日付が全て2022年1月16日で同じです。これは以前は別の目的で使われていたドメイン名を買い取って2022年1月16日に開設した現在のサイトに使っているということではないかと思われます。最後のKarsenについては登録日、アップデート日がいずれも2022年3月30日と非常に新しいです。
これら4つのサイトの事実上の開設日が2022年であることはサイトの脚注部分にある記述でも裏付けられます。以下はPROKOATのサイトの脚注部分のキャプです。
一番下の赤枠で囲った部分に以下のように書いてあります。
>© Copyright 2022 prokoat, Inc. All Rights Reserved
これはこのサイトが2022年に開設されたことを示していると考えられます。キャプは省略しますがWMCPROM、CATIDER、Karsenの3つのサイトにも同じ記述があります。やはりこれら4つのサイトは2022年になってから開設された新しいサイトであり、アクセス数は非常に低いということになると思われます。上で示したように4つのサイトの「About Us」のページには共通して
>100K+
>Active Traders and Investors
「アクティブにトレードしている顧客が10万人以上いる」という記述があることを示しましたが、サイトが開設された時期が新しく、アクセス数が検出限界以下ということになれば「顧客が10万人以上」などと言う記述は虚偽としか思われません。
わざわざ結論するまでもないと思いますが、最初に引用したYahoo知恵袋への被害報告、「検証102」で検証したXONSUなど閉鎖された6つのサイトとの組織的な繋がりの疑い、記述内容が事実と反していることなどから本項で検証してきた4つのサイトはいずれも非常に悪質な詐欺目的のサイトでほぼ間違いありません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。