検証104

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。いずれのサイトも日本語対応しており、さらに少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されており、無登録の違法業者と考えられます。また一部のサイトについては出金出来ない事態に陥っているといった被害報告が確認されており、これだけ大量に同じテンプレート由来と思われるサイトが立ち上がっていること、突然何の告知もなくサイトが閉鎖されているということからもこれらのサイトは詐欺目的の危険なサイトである可能性が濃いです。

尚、本ページで検証対象としたサイトは「検証93」「検証96」「検証116」「検証127」で検証した一連のサイトと部分的に明らかに似ており、それらのサイトの中には被害報告が出ているサイトも含まれています。同じグループによって同じテンプレートから立ち上げられたサイトの可能性が高いです。

さらに本ページで検証対象としたサイトの中には既存のサイトの名称やロゴを盗用しているとしか思われないサイトなども含まれています。

削除の解除の再検討をお願いします。→ 姉妹サイト雑記0


このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証42ページ目です。「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112」「検証113」「検証114」「検証115」「検証116」「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。


●ETO Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (ETOグローバル https://www.etocoin-pro.com/app/#/)

●ETO Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (ETOグローバル https://www.etomtc.com/app/#/)

●MDTCoin Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (MDTコイングローバル https://www.tokenmdt.com/app/#/)

●MDTCoin Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (MDTコイングローバル https://mdttoken.com/app/#/)

●BYBIT Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (バイビットグローバル https://www.bybitbinance.com/app/#/)

●JYScoin (JYSコイン https://jyscoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://jyscoin.com/mobile/#/)

●Bceoin Global (Bceoinグローバル https://www.asianex.xyz/app/#/、スマホ用サイト:https://www.asianex.xyz/mobile/#/)

●CoinBuck Global (コインバックグローバル https://www.coinbuck.online/app/#/、スマホ用サイト:https://www.coinbuck.online/mobile/#/)

●FOAEX Global (FOAEXグローバル https://www.foaex.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.foaex.com/mobile/#/)

●SFBapp Global (SFBappグローバル https://sfbapp.com/app/#/、スマホ用サイト:https://sfbapp.com/mobile/#/)

●SFBapp Global (SFBappグローバル https://sfbweb.com/app/#/、スマホ用サイト:https://sfbweb.com/mobile/#/)

●SFBapp Global (SFBappグローバル https://sfbworld.com/app/#/、スマホ用サイト:https://sfbworld.com/mobile/#/)

●Scoin Global (Sコイングローバル https://fsdifsdoufiok.com/app/#/、スマホ用サイト:https://fsdifsdoufiok.com/mobile/#/)

●Scoin Global (Sコイングローバル https://www.tucovivic.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.tucovivic.com/mobile/#/)

●Xetraer Global (Xetraerグローバル https://www.bietxe.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.bietxe.com/mobile/#/)

●YaBocoin Global (YaBoコイングローバル https://www.yabocoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.yabocoin.com/mobile/#/)

●EoxScoin Global (EoxSコイン http://eoxscoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://eoxscoin.com/mobile/#/)

●TGC Global (TGCグローバル https://www.tgc-axwci.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.tgc-axwci.com/mobile/#/)

●PRDCOINEXGlobal (PRDCOINEXグローバル https://www.prdcoinex.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.prdcoinex.com/mobile/#/)

●feralas Securities (feralas セキュリティーズ https://feralassecurities.com/app/#/)

●YHEX (https://bit888.live/dist/#/)

●Coin Partner (コインパートナー https://btcfr.xyz/pc/#/、スマホ用サイト:https://btcfr.xyz/mobile/#/)

●WBF IO (https://binance.is-ie.com/app/#/、スマホ用サイト:https://binance.is-ie.com/mobile/#/)


まず以下の互いに非常によく似た4つのサイトをまとめて検証します。

●ETO Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (ETOグローバル https://www.etocoin-pro.com/app/#/)

●ETO Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (ETOグローバル https://www.etomtc.com/app/#/)

●MDTCoin Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (MDTコイングローバル https://www.tokenmdt.com/app/#/)

●MDTCoin Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (MDTコイングローバル https://mdttoken.com/app/#/)

1つ目のETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/) のサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の3つのサイトは1つ目のETOグローバルサイトの画像から画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初のETOグローバルのサイトに関するYahoo知恵袋への質問投稿を引用します。

2022年1月25日投稿

詳しい状況は分かりませんが「SNSで知り合った外国人」にETOグローバルでの投資を勧誘されたようです。この質問投稿に記されていたURLアドレスのサイト、そして画像検索で見つかってきた2つ目のETOグローバルのサイトについて以下にサイト冒頭部のキャプを示します。

説明するまでもなく2つのETOグローバルのサイトは互いに見分けられないほど似ています。キャプ画像右上のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢も中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語の7つで同じです。

さらに表題3番目、4番目のMDTコイングローバルという名称の2つのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に順に示します。

これら2つMDTコイングローバルのサイト互いに見分けられないほど似ています。そして上に示した2つのETOグローバルのサイトともかなり似ているように思われます。キャプ画像右上のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語の7つで2つのETOグローバルのサイト2つのMDTコイングローバルのサイトの計4つのサイトでプルダウンメニューでの並び順まで同じです。

さらにこれら4つのサイトで冒頭部の背景画像はスライドショー形式で4つのパターンが入れ替わるような設定になっていますが、その4つのパターンは2つのETOグローバル、2つのMDTコイングローバルのサイトで互いにかなり似ています。例えば以下には4番目の背景画像のパターンが表示された場合の4つのサイトのキャプを表題と同じ順で示します。

この4番目の背景画像が表示されている状況でこれら4つのサイトを比較すると互いに極めてよく似ていることが分かります。そしていずれのサイトでも以下のような文章が中央に示されています。

>MTC-ロケットプロジェクト

>MTCは、セキュリティ、信頼性、トレーサビリティを備えた医療トレーサビリティ通貨です

どうやらこれらのサイトでは共通してMTCという新しい仮想通貨を販売しているようです。この点についてはまた後述します。

さらに4つのサイトの比較を続けますがこの冒頭部に続く部分でも4つのサイトは互いに非常によく似ています。まず以下に示すのは各サイトの特長を4項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分のキャプです。

この部分についても4つのサイトは互いに非常によく似ていることが分かると思います。さらに部分はこの部分では「検証93」「検証96」で検証してきた多数のサイトと極めてよく似ています。例えば以下は「検証93」で検証したBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) という既に閉鎖されたサイトの相当部分のキャプ画像ですが明らかに似ています。同じテンプレートからこれらのサイトが量産されているとしか思われません。

そして本項で検証している4つのサイトのこの部分には直近24時間での取引出来高として1億ドルを超える数字が示されており、さらに

>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する

という文章が共通して存在します。しかしこれらのサイトで本当にこれだけの仮想通貨取引の出来高があるとか数百万人の顧客を抱えているかどうかは極めて疑問です。この点についてはまた後述します。

さらにこの特長を説明する部分に続いてはアプリのダウンロードボタンが用意されている部分が出てきますがこれら4つのサイトはその部分でも「検証93」「検証96」で検証してきた多数のサイトと極めてよく似ています。まず4つのサイトからのキャプを表題と同じ順で以下に示します。

さらに比較の為に「検証93」で検証したBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) サイトの相当部分のキャプ画像を示します。

本項の検証対象である4つのサイト、以前に検証したBceoinのサイトの5つのサイトはこの部分で全く区別出来ません。これらのサイトは同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと考えていいと思われます。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかに脚注部分にそれも小さい活字で目立たないようにメールアドレスが示されているだけです。以下にまとめます。

ETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/): info@etocoin-pro.com

ETOグローバル (https://www.etomtc.com/app/#/): etoofficialservice@gmail.com

MDTコイングローバル (https://www.tokenmdt.com/app/#/): support@tokenmdt.com

MDTコイングローバル (https://mdttoken.com/app/#/): support@mdttoken.com

連絡先情報がメールアドレスのみというのは話になりませんし、特に2番目のETOグローバルのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。これはまともな仮想通貨取引所の連絡先とは思えません。そしてこのgmailのアドレスは以下で検証しているバイビットグローバル https://www.bybitbinance.com/app/#/) のサイトでも唯一の連絡先情報として記されているメールアドレスと同じです。詳しくは以下のバイビットグローバルの検証を参照してください。

さらに運営元の情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。以下は最初のETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/) のサイトのWho Is 情報ですが、残念ながら運営元に関する情報は何も開示されていません。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録開設日が記されていますが、このサイトの場合は2021年12月30日となっています。この検証は2022年2月の頭に書いているのでサイトの開設からようやく1ヶ月が経過したばかりという新しいサイトということになります。キャプは省略しますが本項で検証している他の3つのサイトについても運営元の連絡先情報などは全く開示されていません。各サイトの登録・開設日だけ以下にまとめておきます。

ETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/): 2021年12月30日

ETOグローバル (https://www.etomtc.com/app/#/): 2021年10月27日

MDTコイングローバル (https://www.tokenmdt.com/app/#/): 2021年11月21日

MDTコイングローバル (https://mdttoken.com/app/#/): 2021年11月6日

最も古い2番目のETOグローバル (https://www.etomtc.com/app/#/) の場合でも開設から3ヵ月を経過したばかりという新しいサイトということになります。

さらにこれらのサイトのアクセス状況を調べてみました

いずれのサイトでも1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が検出限界以下になっています。サイトがいずれもかなり新しいサイトであることから考えてもこれは当然かと思います。そしてこれだけアクセスが少ないとなればサイトの特長をまとめた部分にあった

>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する

という記述や24時間で1億ドル以上の取引があるといった記述は到底信頼出来るようには思われません。

次に上で少し触れましたが4つのサイトの冒頭部に

>MTCは、セキュリティ、信頼性、トレーサビリティを備えた医療トレーサビリティ通貨です

という記述のあったMTCという仮想通貨についてです。4つのサイトの脚注部分には共通して「白書」というリンクがあってクリックするとこのMTCという仮想通貨のホワイトペーパーのPDFファイルが出てきます。以下のキャプはその表紙ですがホワイトペーパーと書いてあってもパワーポイントで作ったと思われるプレゼン資料といったものであり、内容を見ても説明不充分という印象です。

MTCというのはここに記されている「Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)」の略称のようです。そして「Version 1.1.3.2」というバージョン番号が記されていますが、同じバージョンのホワイトペーパーのPDFファイルが本項で検証している4つのサイトのいずれからもダウンロード出来るようになっています。そしてこのホワイトペーパーを一応理解しようと試みましたが、既に書いたようにこれはホワイトペーパーというよりもプレゼン資料であって全ての面で説明不足です。何千種類も出ている仮想通貨とどこが違うのか、どんな点で優れているのかさっぱり分かりませんし、運営元に関する情報も一切見当たりません。どうやら総発行枚数は1億枚でその内の10%、1000万枚をIEO (Initial Exchange offering、取引所を介した新規売り出し) で販売するようです。

さらによく見るとメニューバーに「MTC」という項目があるのでクリックしてみると以下のようなIEOに関する簡単な情報が出てきました。

上のキャプの左上に見えるマスクをした医師と思われる男性のイラストがこのMTCという仮想通貨のアイコンのようです。新規売り出しの枚数が1000万枚、売り出し価格が0.7USDT (0.7ドル) であること、売り出し期間が2021年10月15日から2022年2月15日までの4ヶ月であることが分かります。そして下のドーナツ型のグラフを見るとIEO終了まで10日ほどしか残っていないのにおそらく15%ほどしか売れていないようです。

そしてIEOが終了していないのに4つのサイトではこのMTCという仮想通貨が取引されているようでリアルタイムの相場情報がトップページに出ています。そしてこの相場情報が問題です。例えば左下が1つ目のETOグローバルの相場情報、右下が2つ目のETOグローバルの相場情報のキャプです。

上に出てきた医師らしき男性のアイコンが付いているMTCという仮想通貨の相場を見るとこのキャプを取得した時点で1つ目のETOグローバルでは0.6876ドル、2つ目のETOグローバルでは0.5792ドルで取引されていることになっています。IEOの売り出し価格である0.7ドルを既に下回っている上に2つのサイトで0.1ドル以上も相場水準が異なります。キャプは省略しますが、2つのMDTコイングローバルのサイトに示されているMTCの相場情報もいずれもやはり売り出し価格の0.7ドルを若干下回る水準になっています。

これではIEOで15%しか売れていないのも当然でしょう。値上がりの期待は非常に低いと見られているからIEOでの売れ行きも不調なのは当然だと思います。既に書いたようにサイトへのアクセスが非常に少ないのですからIEOで売れるわけがないです。そもそもアクセスが非常に少ないことを考えると15%ほどは売れているという情報もこの相場情報もどれほど信頼出来るか非常に疑問です。

改めて結論するまでもないと思いますが、本項で検証した4つのサイトは到底信用出来るサイトとは思われません。互いに非常によく似たサイトが複数存在するという時点で意味不明です。情報開示が明らかに不充分であることなどを考えてもこれらのサイトは「検証93」「検証96」で検証した多数のサイトと同じテンプレートから同じグループによって詐欺目的で量産されたサイトの疑いが濃厚であり、非常に危険と判断します。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●BYBIT Global [Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)] (バイビットグローバル https://www.bybitbinance.com/app/#/)

これも上で検証したETOグローバルのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトであり、見かけが似ているだけでなく、同じ「Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)」という仮想通貨を扱っているサイトです。

まずサイト冒頭のキャプ画像を示します。

このサイトは上のキャプの右端に見えるプルダウンメニューに国旗アイコンが示されていますが中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語の7ヵ国語に対応しています。上のキャプは日本語表示を選択した場合ですが、日本語表示を選択するとこの冒頭部にあると思われる背景画像の部分が正常に表示されません。ところが例えば中国語表示を選択すると以下のような背景画像が表示されます。

この背景画像が表示されている状態では上で検証した2つのETOグローバルのサイトの冒頭部に明らかに似ています。以下には比較の為に1つ目のETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/) のサイトの冒頭部のキャプを再掲します。

さらにここで検証対象になっているバイビットグローバルのサイトで中国語表示を選択すると背景画像はスライドショー形式で3つのパターンが入れ替わりで表示される設定になっています。その2番目のパターンを左下に示しますが、この背景画像は右下に示したETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/) のサイトの背景画像の2番目と同じものと思われます。

さらにバイビットとETOグローバルの3番目の背景画像のパターンを以下で比較します。左下がバイビットの3番目の背景画像、右下がETOグローバルの3番目の背景画像です。この背景画像も使い回しでしょう。

またこの3番目のパターンを見るとこのバイビットのサイトでも上で検証した2つのETOグローバルのサイト、2つのMDTコイングローバルのサイト、計4つのサイトで売り出していたMTCという仮想通貨の販売を扱っているようです。この件については後述します。

それからバイビットのロゴも問題です。ここで検証しているバイビットのロゴの拡大図を左下に示します。このロゴは右下に示したBYBIT (バイビット https://www.bybit.com/ja-JP/) というおそらく大手の仮想通貨取引所のロゴを盗用したものと思われます。

名称及びロゴの盗用対象になっているBYBIT (バイビット https://www.bybit.com/ja-JP/) についても日本の金融庁で交換業者の登録を得ておらず、関東財務局から警告が出ている違法業者ではありますが、仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) では取引出来高のランキング上位に入っている業者でもあります。顧客の多い大手取引所の名称とロゴを盗用して信頼出来る取引所のサイトと勘違いさせる意図があるように思われます。

さらにここで検証しているバイビットのサイトの冒頭部に続く部分を見ていきます。まず以下はサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分のキャプです。

なぜか左側の2項目にはイラストが欠落していますが、イラストの欠落を除けばこの部分とよく似た部分が上で検証したETOグローバルやMDTコイングローバル、さらには「検証93「検証96で検証した多くのサイトでも確認されています。例えば以下は1つ目のETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/) のサイトからのキャプの再掲ですがイラストが2つ欠落していることを除けばイラストの下にあるテキスト部分も全く同じす。

さらに以下はバイビットのサイトのアプリのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプです。

これも以下に再掲する1つ目のETOグローバル (https://www.etocoin-pro.com/app/#/) のサイトからのキャプと比較すると全く区別出来ません。

次に連絡先情報を探しましたが上で検証した2つのETOグローバル、2つのMDTコイングローバルの場合と同じで脚注部分に以下に示したメールアドレスが1つ記されているだけです。

>etoofficialservice@gmail.com

そしてこのメールアドレスは上で検証したETOグローバル (https://www.etomtc.com/app/#/) のメールアドレスと全く同じメールアドレスでしかも無料登録できるgmailのアドレスです。これでは話にならないので例によってWho Is 情報も確認しましたがやはり運営元に関する情報は開示されていません。サイトの登録・開設日は2021年12月14日となっていて上で検証したETOグローバルなど4つのサイトと同様にバイビットのサイトが非常新しいことが分かります。

こうして比較してみるとこのバイビットのサイトは上で検証した2つのETOグローバル、2つのMDTコイングローバルのサイトと明らかに繋がりがあります。さらにこの繋がりを強く示唆するのがバイビットのサイトの脚注にある白書と書かれたリンクです。このリンク先に用意されているのは以下に表紙のキャプを示しましたが2つのETOグローバル、2つのMDTコイングローバルのサイトにも存在していた「Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)」という仮想通貨のホワイトペーパーのPDFファイルです。バージョンナンバーも「Version 1.1.3.2」となっていて上で検証した4つのサイトに存在していたものと同じです。

そしてバイビットのサイトのトップページには取引されている仮想通貨のリアルタイムの相場情報を示す表がありますが、左のキャプに示したようにその中にこのMTCという仮想通貨の相場情報も含まれています。

そしてこの検証を書いている2022年2月上旬の時点でMTCは0.56ドルほどで取引されていることになっていますがこれはホワイトペーパーに記されている売り出し価格の0.7ドルを下回っています。

そしてバイビットのサイトへのアクセス状況を調べてみましたがETOグローバルなど上で検証した4つのサイトの場合と同じで以下のキャプに示したように1日当たりの独立訪問者数などが全て検出限界以下です。

いずれも非常にアクセスの少ない5つのサイトで「Medical Traceability Coin (MTC, メディカルトレーサビリティコイン)」という仮想通貨は販売されていることになり、さらにその取引相場はいずれのサイトでも売り出し価格の0.7ドルを下回る水準になっています。こんな仮想通貨に投資したところで値上がり利益は到底望めないでしょう。

このサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告は確認されていませんが、このサイトも詐欺目的で同じテンプレートから大量に立ち上げられたサイトの1つとしか思われません。このサイトでの投資は絶対に避けるべきと結論します。


●JYScoin (JYSコイン https://jyscoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://jyscoin.com/mobile/#/)

●Bceoin Global (Bceoinグローバル https://www.asianex.xyz/app/#/、スマホ用サイト:https://www.asianex.xyz/mobile/#/)

●CoinBuck Global (コインバックグローバル https://www.coinbuck.online/app/#/、スマホ用サイト:https://www.coinbuck.online/mobile/#/)

●FOAEX Global (FOAEXグローバル https://www.foaex.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.foaex.com/mobile/#/)

●SFBapp Global (SFBappグローバル https://sfbapp.com/app/#/、スマホ用サイト:https://sfbapp.com/mobile/#/)

●SFBapp Global (SFBappグローバル https://sfbweb.com/app/#/、スマホ用サイト:https://sfbweb.com/mobile/#/)

●SFBapp Global (SFBappグローバル https://sfbworld.com/app/#/、スマホ用サイト:https://sfbworld.com/mobile/#/)

●Scoin Global (Sコイングローバル https://fsdifsdoufiok.com/app/#/、スマホ用サイト:https://fsdifsdoufiok.com/mobile/#/)

●Scoin Global (Sコイングローバル https://www.tucovivic.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.tucovivic.com/mobile/#/)

●Xetraer Global (Xetraerグローバル https://www.bietxe.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.bietxe.com/mobile/#/)

●YaBocoin Global (YaBoコイングローバル https://www.yabocoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.yabocoin.com/mobile/#/)

●EoxScoin Global (EoxSコイン http://eoxscoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://eoxscoin.com/mobile/#/)

●TGC Global (TGCグローバル https://www.tgc-axwci.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.tgc-axwci.com/mobile/#/)

●PRDCOINEXGlobal (PRDCOINEXグローバル https://www.prdcoinex.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.prdcoinex.com/mobile/#/)

最初のJYSコインはYahoo知恵袋に詐欺被害者からの質問投稿が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まずJYSコインについて出てきたYahoo知恵袋への投稿を引用します。

2022年1月8日投稿

出会い系で知り合った自称・マレーシア人に投資勧誘されて最初は出金出来たことに安心してしまい、さらに出資額を増やしたところ出金出来なくなったようです。そこでサポートに質問したところ、さらに入金すれば出金出来るようになると言われたようですが詐欺の可能性に気が付いて質問している状況かと思います。大筋において「検証63」の冒頭で説明した典型的な詐欺の手口に合致しているように思われます。

そこでとにかくこの質問投稿に記されていたURLアドレス (https://jyscoin.com/mobile/#/) にアクセスしてみました。以下がそのURLアドレスのサイトのキャプ画像です。

表示対応言語は右上のプルダウンメニューに見えるように中国語、日本語、香港語、英語、韓国語の5つです。そしてURLアドレスに「mobile」という部分が含まれていることからも分かるようにこれはスマホ用のサイトのようです。そしてこのスマホ用サイトのURLアドレスの「mobile」の部分を除くとパソコン用と思われるサイトが出てきました。ここでは主に情報量が多いパソコン用のサイトを検証対象にします。まず以下がパソコン用サイトの冒頭部のキャプです。

そしてこのサイトの冒頭部を見ただけで気が付きましたがこのサイトは例えばいずれも既に閉鎖されているようですが「検証93」で検証したBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) 、Powerex (https://www.powerex.top/app/#/) 、Powerex (https://www.apower.xyz/app/#/)、HIVECOIN (https://www.ifti.top/app/#/)、LeverBtc (http://www.leverbtc.com/app/#/) などのサイトに非常によく似ています。以下にそれら似ているサイトの1つ、Bceoinのサイト (https://www.bceoin.com/app/#/) のサイトの冒頭部のキャプを比較の為に再掲します。

イラスト部分だけでなく、「Blockchain Technology」で始まる左半分の英語で書かれたテキスト部分も全く同じです。さらにメニューバーの項目なども同じです。

明らかに同じテンプレートからまた詐欺目的のサイトが量産されているとしか思われなかったのでさらに類似のサイトが立ち上がっている可能性を考え、画像検索で探してみると予想通り続々と非常によく似たサイトが見つかってきましたそれら表題の2番目以降のサイトについても同様にサイト冒頭のキャプ画像を以下に示していきます。

Bceoinグローバル (https://www.asianex.xyz/app/#/) (表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語) 「検証93」で検証したBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) と同じ名称で見かけも非常に似ていますがURLアドレスが異なる別サイトです。

▼コインバックグローバル (https://www.coinbuck.online/app/#/) (表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語、ドイツ語)

▼FOAEXグローバル (https://www.foaex.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語)

▼SFBappグローバル (https://sfbapp.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語)

▼SFBappグローバル (https://sfbweb.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語)

SFBappグローバル (https://sfbworld.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語)

Sコイングローバル (https://fsdifsdoufiok.com/app/#/) (表示言語:香港語、英語、韓国語、日本語)

▼Sコイングローバル (https://www.tucovivic.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語)

▼Xetraer グローバル (https://www.bietxe.com/app/#/) (表示言語:香港語、英語、韓国語、日本語、スペイン語、ポルトガル語)

▼YaBoコイングローバル (https://www.yabocoin.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語)

▼EoxSコイン (http://eoxscoin.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語) このサイトについては日本語表示を選択すると冒頭の背景画像が表示されない不具合があるようです。以下には日本語版と英語版の両方を示します。

▼TGCグローバル (https://www.tgc-axwci.com/app/#/) (表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語) このサイトについて日本語表示を選択すると冒頭の背景画像が表示されない不具合があるようです。以下には日本語版と英語版の両方を示します。

▼PRDCOINEXグローバル (https://www.prdcoinex.com/app/#/) (表示言語:日本語、香港語、英語、韓国語) このサイトについては2つの背景画像パターンがスライドショー形式で繰り返し表示される設定になっています。2つの背景画像パターンを示します。

同じ背景画像を使っている非常によく似たサイトが多数開設されていることが確認されました。さらにこれらのサイトの冒頭部に続く部分についても比較を続けます。まずサイトの特長を4項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分を比較します。まず本項で検証している14のサイトの内、最初の5つのサイト (JYSコイン、Bceoinグローバル、コインバックグローバル、FOAEXグローバル、SFBappグローバル (https://sfbapp.com/app/#/) についてキャプを順に並べます。

次はSFBappグローバル (https://sfbweb.com/app/#/)、SFBappグローバル (https://sfbworld.com/app/#/)、Sコイングローバル (https://fsdifsdoufiok.com/app/#/)、Sコイングローバル (https://www.tucovivic.com/app/#/)、Xetraerグローバルの5つのサイトからのキャプ画像を順に並べます。

最後はYaBoコイングローバル、EoxSコイン、TGCグローバル、PRDCOINEXグローバルの4つのサイトについて同じ部分のキャプ画像を順に示します。

説明するまでもなく、これら14個のサイトはこの部分で互いに非常に似ていますし、上で検証したETOグローバルなどのサイト、さらには「検証93「検証96で検証した一連のサイトと比べても非常に似ています。またいずれのサイトにも

>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する

という記述があり、さらにこれらのキャプ画像に見える過去24時間の出来高は最低でも数百万ドル単位、最も大きな数字が示されている最初のJYSコインの場合は2兆7761億2979万3623ドルという非常に大きな出来高があったことになっています。こうした顧客数や出来高の情報が信用出来るかどうかについては後述します。

さらにこの特長を説明する部分に続いてはアプリのダウンロードボタンが用意されている部分が共通して存在するので比較の対象にします。まずサイトの特長を説明している部分の場合と同様に表題の最初の5つのサイトJYSコイン、Bceoinグローバル、コインバックグローバル、FOAEXグローバル、SFBappグローバル (https://sfbapp.com/app/#/) についてキャプを順に並べます。

次はSFBappグローバル (https://sfbweb.com/app/#/)、SFBappグローバル (https://sfbworld.com/app/#/)、Sコイングローバル (https://fsdifsdoufiok.com/app/#/)、Sコイングローバル (https://www.tucovivic.com/app/#/)、Xetraerグローバルの5つのサイトからのキャプ画像を順に並べます。

最後はYaBoコイングローバル、EoxSコイン、TGCグローバル、PRDCOINEXグローバルの4つのサイトについて同じ部分のキャプ画像を順に示します。

以上14個のサイトからの14個のキャプ画像を並べましたが、9番目のSコイングローバル (https://www.tucovivic.com/app/#/) と13番目のTGCグローバルでキャプ左下の2つのダウンロードボタンが欠落しているのが目につくぐらいでそれ以外は全く同じに見えます。またこの部分でも上で検証したETOグローバルなどのサイト、さらには「検証93「検証96で検証した一連のサイトと比べても非常に似ていることが明らかです。おそらくは同じグループによって同じテンプレートから量産された詐欺目的のサイトとしか思われません。

次に連絡先情報を探しましたが一部のサイトについて脚注にメールアドレスの記載があるだけです。以下にメールアドレスの記載があった5つのサイトのメールアドレスをまとめておきます。

サイト名 メールアドレス

FOAEXグローバル support#foaex.com

SFBappグローバル (sfbapp.com) sfbservice1@gmail.com

SFBappグローバル (sfbweb.com) sfbservice1@gmail.com

SFBappグローバル (sfbworld.com) sfbservice1@gmail.com

EoxSコイン service@eoxscoin.com

最初のFOAEXグローバルの脚注部分、メールアドレスが記されている部分のキャプを右に示しました。メールアドレスはおそらく「@」があるべき部分が「#」になっています。迷惑メール対策なのかそれとも単に間違っているのか不明です。

そして3つのSFBappグローバルという同名のサイトに記されているメールアドレスは全く同じでしかも無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所がフリーメールのアドレスを使うなど考えられません。

また各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は殆どありません。サイトの登録・開設日と一緒にまとめておきます。

サイト名 登録者所在地 サイトの登録・開設日

JYSコイン 記載なし 2021118日

Bceoinグローバル 中国・北京 2021929日

コインバックグローバル 記載なし 20211229日

FOAEXグローバル 記載なし 2021年6月29日

SFBappグローバル (sfbapp.com) 記載なし 2021年8月18日

SFBappグローバル (sfbweb.com) 記載なし 2021年8月18日

SFBappグローバル (sfbworld.com) 記載なし 2021年8月18日

Sコイングローバル (fsdifsdoufiok.com) 記載なし 20211013日

Sコイングローバル (www.tucovivic.com) 記載なし 2021817日

Xetraerグローバル 記載なし 20211027日

YaBoコイングローバル 記載なし 202172日

EoxSコイン 記載なし 2021年5月12日

TGCグローバル 記載なし 202194日

PRDCOINEXグローバル 中国・北京 20211129日

登録者については登録者の名前などが記されているサイトは1つもなく、2番目のBceoinグローバルと最後のPRDCOINEXグローバルについて登録者の所在地として中国・北京という非常に大雑把な情報があるだけです。サイトの開設日は最も古いEoxSコインの場合でも2021年5月12日となっていてこの検証を書いている2022年2月上旬の時点で9ヶ月弱。最も新しいコインバックグローバルの場合はサイトの開設から1ヵ月半ほどしか経過していません。そして開設からそれほど時間が経過していないサイトということで予測はつきますが、これらのサイトへのアクセスはやはりかなり少ないようです。上に示したサイトの特長を説明している部分にはいずれのサイトでも

>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する

という記述があり、さらにキャプを取得した時点で各サイトの過去24時間の出来高は最低でも数百万ドル単位、最も大きな数字が示されている最初のJYSコインの場合は2兆7761億2979万3623ドルという非常に大きな出来高があったとなっていましたが、到底信用出来ません。例えば以下は2兆7761億ドルというべらぼうな出来高があったことになっているJYSコインのアクセス状況を調べた結果ですが1日当たりの独立訪問者数とか1ヶ月のアクセス数といった項目が全て検出限界以下になっています。

本項で検証している14のサイトについて全てアクセス状況を調べることが出来たわけではないのですが、調べた中で最もアクセスが多かったのはSコイングローバル (https://fsdifsdoufiok.com/app/#/) のサイトでそれでも1日当たりの独立訪問者数は以下のキャプに示したように246人というレベルです。

とてもではありませんが「世界130カ国を超える数百万人のユーザー」がいるとは思えませんし、24時間で少なくとも数十万ドル以上の出来高という数字も非現実的としか思われません。

そもそも明らかに同じテンプレートから量産されたサイトが多数存在するという時点でこれらのサイトの信頼性を強く疑わざるを得ません。また本項で検証しているサイトと冒頭部の背景画像が共通していることを指摘したサイト、例えば「検証93」で検証したBceoin (https://www.bceoin.com/app/#/) 、Powerex (https://www.powerex.top/app/#/) 、Powerex (https://www.apower.xyz/app/#/)、HIVECOIN (https://www.ifti.top/app/#/)、LeverBtc (http://www.leverbtc.com/app/#/) といったサイトはこの検証を書いている2022年2月上旬の時点で何の告知もなく、軒並み閉鎖されています。告知もなく閉鎖されているという事態はすなわちそれらのサイトが詐欺目的のサイトであったことを示していると思われ、本項で検証しているサイトもやはり突然閉鎖される危険性が高い詐欺目的のサイトである可能性が濃厚であると判断せざるを得ません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●feralas Securities (feralas セキュリティーズ https://feralassecurities.com/app/#/)

●YHEX (https://bit888.live/dist/#/)

●Coin Partner (コインパートナー https://btcfr.xyz/pc/#/、スマホ用サイト:https://btcfr.xyz/mobile/#/)

●WBF IO (https://binance.is-ie.com/app/#/、スマホ用サイト:https://binance.is-ie.com/mobile/#/)

いずれもYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイトで上で検証してきたサイトや「検証93「検証96で検証したサイトと共通点があって同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まずこれらのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年5月11日投稿 (feralas セキュリティーズに関する投稿)

外国人かどうかは不明ですが「出会い系で知り合った人」に勧誘されたようです。サイトのURLアドレスは記されていませんが添付画像から読み取ることが出来ます。

2022年5月12日投稿 (YHEXに関する投稿)

マッチングアプリで知り合った自称・シンガポールと日本のハーフという女性から執拗に仮想通貨投資を勧められているという状況のようです。

2022年5月16日投稿 (コインパートナーに関する投稿)

この投稿ではなぜこのサイトで取引することになってしまったのかという経緯の説明が何もありません。出金しようとしたら税金分を追加入金することを要求されたことで疑問を抱いて質問しているという状況のようです。

2022年5月18日投稿 (WBF IOに関する投稿)

この質問投稿でもどういう経緯でこのサイトについて質問しているのかという説明がありません。URLアドレスは記されていませんが添付画像から読み取ることが出来ます。

とにかくこれらの投稿に出てきた4つのサイトに行ってみました。まずサイト冒頭部のキャプ画像を順に示します。

▼feralas セキュリティーズ (https://feralassecurities.com/app/#/) [表示言語選択肢:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語]

この冒頭部にかなり長い文章が書かれています。内容としてはferalas セキュリティーズは2010年に設立されていて本社はオーストラリアのメルボルンとイギリスのロンドンにあること、それ以外にアジア、欧州、南米、中東、北アフリカにもオフィスがあること、イギリスのFinancial Conduct Authority (FCA) から登録番号 629628で、オーストラリアのAustralian Securities and Investments Commission から登録番号 424700で金融ライセンスを取得していると書いてあります。この点については以下で確認を試みることにします。

▼YHEX (https://bit888.live/dist/#/) [表示言語選択肢:英語、香港語、韓国語、日本語]

▼コインパートナー (https://btcfr.xyz/pc/#/) [表示言語選択肢:香港語、英語、韓国語、日本語]

▼WBF IO (https://binance.is-ie.com/app/#/) [表示言語選択肢:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語]

冒頭部を見ただけではこれらのサイトが互いに似ているかどうか分かりませんがいずれのサイトでも冒頭部に続く部分にはサイトの特長を4項目にまとめて説明する部分が出てきます。以下に表題と同じ順で4つのサイトからのキャプを以下に示します。

このサイトの特長を説明する部分はイラスト部分も添えられている文章も互いに完全に同じであるだけでなく、上で検証したサイトや「検証93「検証96で検証したサイトとも酷似していて同じテンプレート由来としか思われません。

さらにサイトの特長を説明する部分に続いてはいずれのサイトでもマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。この部分についても4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順 (feralas セキュリティーズ → YHEX → コインパートナー → WBF IO) で以下に示します。

この部分を互いに比較すると2番目のYHEXのサイトで右側の画像部分が全く見たことがないものに変更されていますがそれ以外の部分はやはり互いに非常によく似ていますし、上で検証してきたサイトや「検証93「検証96で検証したサイトとも非常によく似ています。やはりこれらのサイトは同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトの一角としか思われません。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報はわずかです。まず表題2番目のYHEXと3番目のコインパートナーについては脚注部分にメールアドレスのみ記されています。左下がYHEX、右下がコインパートナーの脚注に記されているメールアドレスのキャプです。

YHEX: staceyrudes1@gmail.com

コインパートナー: noreply@aucoinpartner.com

2つのメールアドレスの内、YHEXのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所の連絡先とは思えません。

それ以外にはferalas セキュリティーズとWBF IOのサイトに「私たちに関しては」というページがあって以下のキャプに示したような記述があります。キャプでは活字が小さくて判読困難なのでそれぞれ記述の冒頭部を書き出します。

▼feralas セキュリティーズ

>私たちに関しては

>Bceoin暗号通貨永久契約取引所は米国に本社を置いています。世界に加えて、韓国、イタリア、香港に3つのオペレーションセンターがあります。

▼WBF IO 

>私たちに関しては

>Bceoin暗号通貨永久契約取引所は米国に本社を置いています。世界に加えて、韓国、イタリア、香港に3つのオペレーションセンターがあります。

いずれの場合もアメリカに本社、それ以外に韓国、イタリア、香港にオペレーションセンターがあると書いてありますがそれらの拠点の住所とか電話番号といった情報は全く見当たりません。

さらに各サイトのWho Is 情報も確認しました。登録者に関する情報が出てくるのは以下に示したYHEXのサイトのWho Is 情報の場合だけです。

赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されています。記載内容をまとめて以下に書き出します。

登録者名: bing ka

登録者所属機関: beacon

所在地: the beacon tower, Makati-Ma Ka Ti, csdcs sd, 85014, Philippines

電話番号: +63.09565638554

メールアドレス: kakabing63@gmail.com

住所はフィリピンの首都・マニラの近郊、マカティ市にあるThe Beaconという高層マンションのようですが部屋番号が欠落していて不完全な住所と思われます。電話番号もフィリピンの国番号である[+63]から始まっています。そしてメールアドレスが記されていますがまたしても無料登録できるgmailのアドレスです。

他の3つのサイトのWho Is 情報には登録者に関する情報はありません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日

feralas セキュリティーズ 2022412日

YHEX 2022228日

コインパートナー 2022315日

WBF IO 2022319日

いずれもかなり新しいサイトです。この検証は2022年5月中旬に書いているので最も古いYHEXのサイトでも2ヵ月半ほどしか経過していません。そしてこの検証を準備している間に最も新しいferalas セキュリティーズのサイトが何の告知もなく閉鎖されたようです。何の告知もなく閉鎖されるというのはやはり詐欺目的のサイトであったとしか思われません。

わざわざ結論するまでもないと思いますがこれらは詐欺目的で量産されたサイトとしか思われません。勧誘されても決して応じるべきではありません。