検証125

本ページで取り上げるサイトは仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。これらのサイトの幾つかについては投資を勧誘されたという報告が出ていますから少なくとも無登録の違法業者ということになりますし、勧誘されたというサイトの幾つかについては出金出来ないという被害報告も出ています。非常に危険なサイトと思われるので厳重な注意が必要です。尚、本ページで検証したサイトと組織的な繋がりがあるサイトが他にも見つかっており、「検証131」「検証132」「検証138「検証141」で検証しています。そちらも参照してください。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98「検証99「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112「検証113「検証114「検証115「検証116「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証63ページ目です。「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●fakawl (https://www.fakawl.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.fakawl.com/#/)

●COWOOO (https://www.cowooo.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.cowooo.com/#/)

●FirstExchange (ファーストエクスチェンジ https://www.firstexchangelcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.firstexchangelcd.com/#/)

●vfxiu (https://www.vfxiu.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.vfxiu.com/#/)

●ARTALLL (https://www.artalll.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.artalll.com/#/)

●bossfz (https://www.bossfz.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.bossfz.com/#/)

●Zire (https://www.zireworld.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.zireworld.com/#/)

●JJIJD (https://www.jjijd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.jjijd.com/#/)

●Beulah (https://www.beulahlcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.beulahlcd.com/#/)

●Coingrid (コイングリッド https://www.coingridltd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.coingridltd.com/#/)

●Uvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.uvdvd.com/#/)

●Constance (https://www.constancelcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.constancelcd.com/#/)

●Beoscoin (Beosコイン https://www.beoscoin.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.beoscoin.com/#/)

●AANRENT (https://www.aanrent.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.aanrent.com/#/)

●Bereajoy (https://www.bereajoy.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.bereajoy.com/#/)

●KraUkonge (https://www.kraukonge.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.kraukonge.com/#/)

●MilanPavilion (ミランパビリオン https://www.milanpavilionlcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.milanpavilionlcd.com/#/)

●Franziska (https://www.franziskalcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.franziskalcd.com/#/)

●AIGGA (https://www.aigga.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.aigga.com/#/)

●Tsntel (https://www.tsntel.com/#/、スマホ用サイト:https://net.tsntel.com/#/)

●Buskdu (https://www.buskdu.com/#/、スマホ用サイト:https://net.buskdu.com/#/)


まず以下の5つのサイトをまとめて検証します。

●fakawl (https://www.fakawl.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.fakawl.com/#/)

●COWOOO (https://www.cowooo.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.cowooo.com/#/)

●FirstExchange (ファーストエクスチェンジ https://www.firstexchangelcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.firstexchangelcd.com/#/)

●vfxiu (https://www.vfxiu.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.vfxiu.com/#/)

●ARTALLL (https://www.artalll.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.artalll.com/#/)

最初の4つのサイトはいずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。一見すると互いに似ているようには見えなかったのですが調べてみると同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトである可能性が濃厚と考えられたのでまとめて検証することにします。5つ目のサイトは検索で見つけてきたサイトですがやはり同じテンプレート由来と思われるサイトであり、この検証を一度書き終えた後になってやはりYahoo知恵袋に質問投稿が出てきました。

とにかくこれらのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年12月10日投稿 (fakawlに関する投稿)

インスタグラムでメールを送ってきた自称・韓国人男性に勧誘されてこれまでに2回仮想通貨の取引を行い、出金できたようです。しかし最初は少額の出金には応じて信頼できるサイトと思い込ませる為の戦略とも思われます。実際に次に出てきた同じfakawlのサイトに関する以下の2件目の質問では出金できない状態に陥ったようです。

2023年1月3日投稿 (fakawlに関する投稿)

こちらは勧誘された経緯が全く分かりませんが、同じfakawlのサイトから出金できなくなったようです。入金は指定の銀行への振り込みだったようです。そして回答者の1つでは同様に出金出来なくなったという証言が出ています。上に示した1件目の投稿では出金出来たようですがこれはやはり一度は出金に応じてさらに大金を入金させる為の手段だった可能性が高いように思われます。

2023年1月12日投稿 (COWOOOに関する投稿)

SNSで知り合った「外国人の友達」にCOWOOOでの投資を勧められたようで最初は10万円の取引をして利益も含めて10万6000円が出金できたようです。しかしこれは最初は少額の出金に応じて信用させる為の常套手段ではないかと疑っているようです。そしてこの質問に対する回答でベストアンサーに選ばれたのが以下です。

やはりSNSでメールが来て知り合ったそして自称・お金持ちで美形の韓国人男性から勧誘されているようです。恋愛感情をほのめかす様な言葉を投げかけられているようです。そしてやはり10万円投資したところ6000円の利益が出て出金できたようですが次回は100万円用意するように指示されているようです。これで100万円を入金してしまうと出金出来なくなるパターンではないかとこの回答者も疑っているようです。

2023年2月5日投稿 (COWOOOに関する投稿)

この投稿はこの検証を書いてから出てきた投稿です。「インスタで知り合った人」に勧められて入金してしまったとあります。この勧誘役が外国人だったかどうかは分かりません。借金までして資金を追加してしまったようですが出金出来なくなり、勧誘役との連絡も途絶えてしまったようです。

2023年1月21日投稿 (ファーストエクスチェンジに関する投稿) 

この質問投稿は当事者ではない知人が質問して状況がよく分かりませんがインスタグラムで知り合った自称・シンガポール人から勧誘されたようです。そして解約を申し入れたところ資金が凍結されていて凍結解除する為に資金を預けている「PayPay銀行」に問い合わせたところ凍結解除するには資金の半額掃討を追加入金するように要求されたようです。追加入金に応じたところで出金出来るようになるかどうかは疑問でしょう「PayPay銀行」に問い合わせたとありますがこれは偽の窓口だった可能性も考えられます。

2023年1月6日投稿 (vfxiuに関する投稿)

知り合った経緯が不明ですが「韓国人の友人」に勧誘されたとあります。入金方法として日本人名義の銀行口座に入金するように指示されたことに不審を抱いていてさらに大金を入金するように勧誘されているが躊躇しているようです。

2023年2月2日投稿 (ARTALLLに関する投稿)

この質問投稿では信用できるかどうかというだけの質問になっていて質問することになった状況が分かりません。しかし信用できるかどうかという質問をしていることからやはり投資の勧誘を受けているのではないかと思われます。

2023年2月5日投稿 (ARTALLLに関する投稿)

こちらはインスタグラムからメールを送ってきた自称・韓国人に優しい言葉で勧誘されてARTALLLに最初は少額を入金して多少の利益が出てさらに出金出来たことで信頼してしまい、送金先の口座が日本人名義の口座だったことに違和感を感じていたもののさらに多額の入金をしてしまったようです。そして出金しようとしたら税金を追加入金しないと出金出来ないと言われてさらに追加入金してしたもののやはり出金出来るようにはならず、今度はマネーロンダリングの疑いがあるから「検証資金」を追加入金しろという意味の分からない請求を受けてさすがに詐欺の可能性を強く疑っているという状況のようです。この経過はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口と合致するように思われます。

とにかくこれらの質問投稿に出てきた5つのサイトについてまずはPC用サイト冒頭部のキャプ画像を以下に順に示します。

▼fakawl (https://www.fakawl.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語]

▼COWOOO (https://www.cowooo.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼ファーストエクスチェンジ (https://www.firstexchangelcd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語]

▼vfxiu (https://www.vfxiu.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼ARTALLL (https://www.artalll.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

一見しただけでは5つのサイトの冒頭部は互いに似ているようには見えません。しかし例えばメニューバーの項目名とその並びなど見ると互いに似ていることが分かります。

▼fakawl:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼COWOOO:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼ファーストエクスチェンジ:ホーム、引用、白書、トランザクション、金融、アプリケーション、アプリ

▼vfxiu:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼ARTALLL:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

5番目の項目名がfakawlとCOWOOOでは「ファイナンス」、3番目のファーストエクスチェンジというサイトでは日本語の「金融」、4番目のvfxiuと最後のARTALLLでは「財テク」となっているだけで他は全く同じです。さらには右端のプルダウンメニューから選択出来る表示言語の選択肢についてもfakawlとファーストエクスチェンジでは英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語の11言語、COWOOO、vfxiu、ARTALLLの3つのサイトでは最後にタイ語が加わった12言語となっているだけで他は並び順まで全く同じです。これは偶然とは思えません。ちなみにいずれのサイトも11あるいは12言語に対応しているとなっていても例えば日本語表示を選択して日本語になるのはトップページではメニューバーと脚注部分ぐらいで大半は英語表示になります。中途半端な表示言語対応もこれら5つのサイトの共通点と言えるかもしれません。

次に5つのサイトのスマホ用サイトを比較します。表題と同じ順で5つのサイトのスマホ版サイトとスマホ版サイトの設定メニューのキャプを示していきます。

▼fakawl スマホ用サイト (https://net.fakawl.com/#/)

▼COWOOO スマホ用サイト (https://net.cowooo.com/#/)

▼ファーストエクスチェンジ スマホ用サイト (https://net.firstexchangelcd.com/#/)

▼vfxiu スマホ用サイト (https://net.vfxiu.com/#/)

▼ARTALLL スマホ用サイト (https://net.artalll.com/#/)

5つのスマホ用サイトのトップページはPC用サイトと同じで一見して互いにあまり似ていません。しかしそれぞれについて示したスマホ用サイト左上のアイコン部分をクリックすると出てくる設定画面の方は明らかに互いに似ています。またスマホ用サイトのトップページについても部分的に見れば似ている部分があります。以下はスマホ用サイトの「貸し出し」などと書かれたリンクボタンが4つ並んでいる部分の拡大です。やはり表題と同じfakawl → COWOOO → ファーストエクスチェンジ → vfxiu → ARTALLL の順でキャプを並べます。

イラスト部分は5つのスマホ用サイトで明らかに異なるのですが項目名とその並びはfakawlファーストエクスチェンジで3つ目の項目が「コイン通貨」、COWOOO、vfxiu、ARTALLLで「財務管理」となっていることを除けば同じです。

PC用のサイトに戻って冒頭部に続く部分でも5つのサイトが一見して互いに似ているようには見えません。以下ではサイトの特長を説明している部分を比較します。まず最初の3つのサイトについて表題と同じfakawl → COWOOO → ファーストエクスチェンジの順にキャプを示します。

▼ファーストエクスチェンジ (https://www.firstexchangelcd.com/#/index)

説明するまでもなく、この部分で3つのサイトは全く似ているようには見えません。それでも例えば4つあるいは5つ挙げられているサイトの特長の第1項の説明を以下に並べてみます。

fakawl

7*24 hours, ready for operation

There is no limit to investment

COWOOO

24/7 support

Open transactions anytime anywhere, 7*24 hours

ファーストエクスチェンジ

There is no limit to investment

7*24 hours, ready for operation

要するにいずれのサイトでも週7日、24時間いつでも取引出来るということが特長の第一項として挙げられています。特にfakawlとファーストエクスチェンジの文章は2つの文章の順序が逆転しているだけでかなり似ています。

同様に第2項についても以下に書き出して比較します。

▼fakawl

Choice of 30 Million Encrypted Money Investors

Preferred investment platform

▼COWOOO

The choice of millions of users

20 million registered users, trustworthy

▼ファーストエクスチェンジ

Preferred investment platform

The Choice of 20 million Encrypted Money  Investors

文章は少しずつ違うのですが2000万人あるいは3000万人の顧客を抱えているという記述内容は似通っています。本当に2000万人とか3000万人といった顧客を抱えているかどうかについてはまた後述します。

4番目のvfxiuと最後のARTALLLについては他のサイトとこれほど似ている記述は見つかりません。それでもARTALLLについては似たような内容の記述は確認出来ます。以下にキャプを示します。

やはり記述を以下に書き出します。

THE CHOICE OF TEN MILLION ENCRYPTION CURRENCY INVESTORS
It has a team of professional block chain and encryption practitioners

TREDE ANYTIME, ANYWHERE WITH PLEASURE

24/7 seamless service, currency transactions can be completed in minutes

文章がそのままというわけではありませんが数千万人単位の顧客を抱えているとか週7日、24時間取引可能といった内容は似ているように思えます。こうして単純に文章の比較だけでは一致しているとまでは言えなくても記述内容を比べれば似ていなくもないということは分かりました。しかしこの部分は4つのサイトの相互比較で最も大きく異なる部分のようです。

使われている画像についても5つのサイトを相互比較してみると5つのサイト全てに共通して使われている画像はありませんがfakawl、COWOOO、ファーストエクスチェンジの3つのサイトに共通して2つの画像の組み合わせが使われていることが判明しました。以下にその2つの画像の組み合わせの部分のキャプをfakawl、COWOOO、ファーストエクスチェンジの順に示します。

画像のサイズも添えられている文章も違いますが、これらは明らかに同じ画像の組み合わせです。さらにこの画像の組み合わせは以下で検証しているやはり同じグループによると思われるbossfz (https://www.bossfz.com/#/index) というサイトでも使われています。以下のbossfzの検証を参照してください。

それからfakawl、COWOOO、ARTALLLの3つのサイトについてのみですが、冒頭部に続く部分について複数の画像や文章を含むかなり大きな1枚の画像になっていることが判明しました。以下にその大きな1枚画像のキャプを示します。左下から右下に向けてfakawl、COWOOO、ARTALLLのサイトの1枚画像の全体像です。文章も含まれていますがそれらも全てテキストデーターではなく画像の一部になっています。

これでは記されている文章や使われている画像を検索に掛けても見つからないことになるでしょう。似たような文章や画像を使っている関連サイトを芋づる式に発見されることを避けようとしているのかもしれません。

一方で5つのPC用サイトのトップページの相互比較で最もよく似ているのが以下に示す脚注部分です。やはり表題と同じfakawl → COWOOO → ファーストエクスチェンジ → vfxiu → ARTALLLの順でキャプを並べます。

この脚注部分は互いに非常によく似ています。項目名もその並びも完全に5つのサイトで全く同じです。これは偶然ではないでしょう。

こうして5つのサイトのトップページを比較すると全く異なる部分と非常によく似ている部分が混在しているようです。さらにサブページについても5つのサイト間で比較すると互いに非常によく似ている部分があることが分かってきました。例えば以下はメニューバーの「トランザクション」という項目の中にある「コイン通貨取引」という項目を選択すると出てくる仮想通貨のチャートの画面の比較です。ビットコイン (BTC) のUSDT建て日足チャートをやはり表題と同じfakawl → COWOOO → ファーストエクスチェンジ → vfxiu → ARTALLLの順で示します。

キャプ左上のロゴの部分を除けば5つのサイトのチャートは互いに非常によく似ています。

さらに以下は脚注の「会社概要」という項目からリンクされているサブページの比較です。これもfakawl → COWOOO → ファーストエクスチェンジ → vfxiu (英語版) → vfxiu (日本語版) → ARTALLLの順でキャプを示します。この部分が日本語表示に対応しているのはvfxiuだけです。

それぞれ最初の2つの文章を以下に書き出します。

▼fakawl

>fakawl.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.fakawl.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

▼COWOOO

>cowooo.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.cowooo.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

▼ファーストエクスチェンジ

>firstexchangelcd.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.firstexchangelcd.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

▼vfxiu (英語版) 

>vfxiu.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.vfxiu.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

ARTALLL

>artalll.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.artalll.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

太字で強調した1つ目の文章のサイト名の部分、2つ目の文章のドメイン名の部分が異なるだけで他は互いに全く同じ文章です。2つ目の文章にはトップページには顧客数に関する記述のなかったvfxiuの場合を含めて300万人の登録ユーザー、30万人のアクティブユーザー、3000万人のエコシステムユーザーを抱えていると書かれています。「エコシステム」の意味がよく分かりませんが、関連サイトを含めた顧客数ということかと思われます。「エコシステム」が同じグループによるサイトを示すものだとすればその「エコシステム」に含まれるサイトがどれほどあるのかは知りたいところですが情報はありません。

順序が逆ですが1つ目の文章を比較するといずれの場合も2018年に創立されてセーシェルで登録され、本社はドバイ、それ以外にオペレーションセンターがシンガポール、ソウルなどにあると書いてあります。(これと非常によく似た会社概要の記述がその後、続々と同じグループによると思われるサイトで見つかっています。具体的には以下に出てくるAIGGA (https://www.aigga.com/#/index) というサイトの検証の「付記」に極めてよく似た文章が確認されたサイトのリストをまとめてありますから参照してください。)

ちなみにfakawlのサイトの場合だけですがトップページに以下のキャプに示した部分があります。

オフィスがニューヨーク、東京、シンガポールなどにあると書いてあります。しかしいずれのサイトでも具体的な拠点の住所とか電話番号といった連絡先情報は一切開示されていません。メールアドレスさえ見当たりません。これは明らかに異常です。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。するといずれのサイトについて非常に断片的ですが登録者に関する情報が記されていることが分かりました。まずfakawlのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分にサイトの登録日が2021年8月4日、アップデート日が2022年11月18日と書いてあります。そして赤枠に囲った部分に登録者情報が記されているのですが殆どの項目がプライバシー保護の為に非開示となっていて分かるのは所在地が中国・香港であるということだけです。

同様に以下はCOWOOOのサイトのWho is 情報です。

同様にサイトの登録日は2021年4月24日、アップデート日が2022年12月16日となっています。そして登録者に関してはやはり所在地が中国・香港であるということだけしか開示されていません。

次はファーストエクスチェンジのサイトのWho is 情報です。

サイトの登録日は2021年9月21日、アップデート日が2022年12月27日となっています。登録日の比較では5つのサイトの中でこのサイトが最も新しいサイトのようです。登録者に関してはやはり所在地が中国・香港であるということだけしか開示されていません。

次は4番目のvfxiuの場合です。

サイトの登録日は2021年616日、アップデート日が2022年11月23日となっています。登録者に関してはやはり所在地が中国・香港であるということだけしか開示されていません。

最後はARTALLLのサイトのWho Is 情報です。

サイトの登録日は2021年57日、アップデート日が2022年1130す。登録者に関してはやはり所在地が中国・香港であるということだけしか開示されていません。5つのサイトに共通して登録者の所在地が香港であるということだけが分かるということになります。これらのサイトはやはり中国系のグループによるサイトの可能性が高いように思われます。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトは到底信用できるサイトとは思われません。いずれのサイトでも数百万人とか数千万人の顧客を抱えているといった記述があることを指摘しましたが、これらのサイトについて調べても殆ど情報が出てきません。本当に数百万人以上顧客を抱えている大手業者ならば検索して殆ど情報が出てこないということは有り得ませんし、例えば2022年9月に開設されたばかりのファーストエクスチェンジのサイトで2000万人以上という顧客を獲得しているというのは非現実的としか思われません。

またこれらは一見すると全く異なったサイトのように見えますが、細かく見ていくと明らかに同じテンプレート由来と思われ、これ以外にも同じテンプレート由来のサイトが量産されている可能性もあります。トップページを見比べただけでは互いに似ていることが分かりにくいのはこれらのサイト相互の関係を知られたくない、同じ画像や文章をそのまま使い回せば検索で複数用意したサイトを全て見つけられてしまうということを避けたいのではないかと推測されます。

そして最初に引用したYahoo知恵袋への投稿から少なくとも最後のARTALLLを除く4つのサイトでは「検証63」の冒頭で説明したようなネットで知り合った外国人による投資勧誘が行われていることが確実です。さらに少なくともfakawlとファーストエクスチェンジについては出金に困難が生じているという状況になっているようです。

いずれのサイトも非常に危険なサイトと考えられます。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

以下で検証しているbossfz (https://www.bossfz.com/#/index) やZire (https://www.zireworld.com/#/index) というサイトも本項で検証した5つのサイトと似ている部分があり、同じグループによるサイトである可能性が高いです。参照して下さい。またZireの検証をしていて気が付いたのですがMetaverse321 (https://twitter.com/Anfaoplatform) というTwitterアカウントから本ページで検証している幾つかのサイトでの投資を勧誘するような投稿が出ていることに気が付きました。それらの勧誘目的と思われる投稿の中にはZireやbossfzに加えて以下に示したARTALLLでの投資勧誘目的と思われる投稿 (2023年2月21日)COWOOOでの投資勧誘目的と思われる投稿 (2023年1月10日付) も含まれています。いかにそれら2つの投稿のキャプを示します。

2つ目の投稿では本文中ではARTALLLについて述べていますがリンクがCOWOOOへのリンクになっています。このTwitterアカウントからリンク付きの投資を推奨するような投稿が出ているARTALLL、COWOOO、bossfzZireといったサイト組織的に繋がっている可能性が高いように思われます。


●bossfz (https://www.bossfz.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.bossfz.com/#/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証した5つのサイト (fakawl、COWOOO、ファーストエクスチェンジ、vfxiu、ARTALLL) と同じ系列のサイトと思われるのでここで検証します。まずこのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年1月31日投稿

インスタグラムで知り合った自称・香港出身のVicあるいは陳(Chen)と名乗る人物に本項で検証対象とするbossfzというサイトでの仮想通貨投資を勧誘されたようです。勧誘してきた人物のインスタグラムのアカウント (https://www.instagram.com/9ria6/) は非公開設定 (フォロワーにならないと投稿を閲覧できない設定) になっているのにフォロワーが3万8000人もいるという謎のアカウントになっています。

非公開アカウントですからどんな投稿がされているのか確認はしていませんが同じ画像が投稿されている別個のアカウントが存在することに気が付いたとなっています。同じ組織によって複数の勧誘用アカウントが立ち上げられているのかもしれません。

さらにこの検証を書いた後ですがやはりYahoo知恵袋に以下の投稿が出てきました。

2023年3月24日投稿

この投稿者もInstagramから接触してきた人物に勧誘されて入金してしまったようです。勧誘役が外国人だったかどうかは不明です。警察に行ったとありますから出金に困難が生じたのだと思われます。

とにかくこの質問投稿に記されていたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭部のキャプを示します。

▼bossfz (https://www.bossfz.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語]

背景画像には見覚えがありませんがメニューバーの項目とかプルダウンメニューに示されている表示言語の選択肢などを見ると上で検証した5つのサイトと似ていることに気が付きました。まずメニューバーの項目をfakawl、COWOOOの場合と比較します。

▼bossz:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼fakawl:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼COWOOO:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

bosszのメニューバーの項目名はfakawlおよびCOWOOOの項目名と並び順まで含めて同じです。

同様に表示言語の選択肢もfakawl、COWOOOの場合と比較してみます。

▼bossz:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語

▼fakawl:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語

▼COWOOO:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語

英語からベトナム語までの11言語は6つのサイトに共通していてその並び順も同じです。6つのサイトの中で12番目の対応言語として最後のタイ語に対応しているのがbossz、COWOOO、vfxiu、ARTALLLの4つのサイトということになります。これらの一致は偶然ではないでしょう。

次にbossfzのスマホ版サイト (https://net.bossfz.com/#/) とスマホ版サイトの設定メニューのキャプを示します。

このスマホ用サイトを例えば以下にキャプを再掲したfakawlの スマホ用サイト (https://net.fakawl.com/#/) およびスマホ用サイトの設定画面と比較すると特に設定画面で明らかに似ていることが分かると思います。

上の5つのサイトの検証でも指摘しましたがあまり似ているようには見えないスマホ用サイトのトップページでも例えば4項目のメニューが並んでいる部分だけを抜き出して比較してみればやはり似ている部分があるようです。以下は順にbossfzのスマホ版サイト、fakawlの スマホ用サイトから4つのリンクが並ぶメニュー部分を抜き出したキャプ画像です。いずれの場合も「貸し出し」「法定通貨」「コイン通貨」「相談する」という4つの項目が左から順に並んでいます。

PC用のサイトに戻って冒頭部に続く部分については上で検証した同じグループによると思われる5つのサイトと同様で他のサイトとそれほど似ていません。それでも部分的には似ている部分が認められます。例えば以下は冒頭部直下に出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分のキャプです。

この3つの画像の組み合わせは上で検証したCOWOOOというサイト (https://www.cowooo.com/#/index) でも使われていた組み合わせと同じです。以下にそのCOWOOOのサイトのキャプ画像を再掲します。COWOOOのサイトではこれら3つの画像に特に説明は付いておらず、何のために存在する画像なのか意味不明です。

また3枚の画像の右側2枚は上のfakawlなどの検証で触れていますがfakawlおよびファーストエクスチェンジのサイトでも使われています。

さらにbossfzのサイトの冒頭部に続く部分は上で検証した5つのサイトの内のfakawl、COWOOO、ARTALLLの3つのサイトの場合と同様、冒頭部に続く部分が複数の画像や文章を含むかなり大きな1枚の画像になっています。左下にbossfzの大きな1枚画像の全容を示すキャプ、右下に比較対象としてのfakawlのサイトの1枚画像部分のキャプ (再掲) を示します。

1枚の画像になっているということでこの部分に書かれている文章はテキストデーターではなく、画像データーになっています。記されている文章を検索しても見つからないことになりますし、画像検索しても引っかかりにくいのではないかと思われます。わざわざ1枚画像になっている意味がよく分かりませんが、テキストや画像の検索で関連するサイトを芋づる式に見つけられたくないという意図があるのかもしれません。

次にbossfzと比較対象としてfakawlの脚注部分のキャプ画像を以下に示します。

この脚注部分は上で検証した5つのサイト (fakawl、COWOOO、ファーストエクスチェンジ、vfxiu、ARTALLL) の相互比較で互いによく似ていた部分ですが、bossfzの脚注もfakawlなどのサイトとよく似ているようで項目名などが全て一致しています。

さらに以下はメニューバーの「トランザクション」という項目の中にある「コイン通貨取引」という項目を選択すると出てくる仮想通貨のチャートの画面の比較です。ビットコイン (BTC) のUSDT建て日足チャートをやはりbossfzとfakawlの順で示します。

やはりチャートの形式など互いに非常によく似ていることは間違いありません。

同様に以下は脚注の「会社概要」という項目からリンクされているサブページの比較です。これもbossfzfakawlの順でキャプを示します。

それぞれ最初の2つの文章を以下に書き出します。

▼bossfz

>bossfz.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.bossfz.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.


▼fakawl

>fakawl.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.fakawl.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

上で検証した5つのサイトの場合と同様、太字で強調した1つ目の文章のサイト名の部分、2つ目の文章のドメイン名の部分が異なるだけで他は互いに全く同じ文章です。また2つ目の文章にはやはり上で検証した5つのサイトの場合と共通で300万人の登録ユーザー、30万人のアクティブユーザー、3000万人のエコシステムユーザーを抱えていると書かれています。しかしこれらの記述内容が事実であるかどうかは上で検証した5つのサイトの場合と同じで極めて疑わしいです。何しろ「bossfz」を検索しても見つかってくるのは「BOSS FZ-1W Fuzz」というギターのエフェクターという機器に関する情報ばかりです。

またいずれの場合も1つ目の文章には2018年に創立されてセーシェルで登録され、本社はドバイ、それ以外にオペレーションセンターがシンガポール、ソウルなどにあると書いてあります。しかしこれ以上の具体的な住所など連絡先情報は見当たりません。そこで例によって連絡先に関する情報を求めてbossfzのサイトについてもサイトのWho Is 情報を確認しました。

まず黄色の枠で囲った部分によればサイトの登録・開設日は2021年5月9日、アップデート日が2022年12月29日となっています。登録者に関しては上で検証したfakawl以下の5つのサイトと同じで所在地が中国・香港であるということだけしか開示されていません。

総合的に判断してbossfzというサイトはやはり上で検証したfakawlなど5つのサイトと同じグループに立ち上げられたサイトで間違いないでしょう。連絡先などの情報開示は極めて不適切ですし、金融ライセンスに関する情報も見当たりません。本項の最初に引用したYahoo知恵袋への質問投稿から外国人と思われる勧誘役によってSNSを介した勧誘が行われているようであり、極めて危険と考えざるを得ません。このサイトについても投資先としては全く推奨できません。


※付記

以下で検証しているZireというサイトも同じグループによるサイトと思われます。参照してください。またZireの検証をしていて気が付いたのですがMetaverse321 (https://twitter.com/Anfaoplatform) というTwitterアカウントから本ページで検証している幾つかのサイトでの投資を勧誘するような投稿が出ていることに気が付きました。それらの勧誘目的と思われる投稿の中にはZireに加え、上で検証したARTALLL (https://www.artalll.com/#/index) や本項で検証したbossfzでの投資勧誘目的と思われる投稿も含まれています。bossfでの投資を勧めていると思われる投稿を以下のキャプに示します。投稿の日付は2023年2月27日となっています。


●Zire (https://www.zireworld.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.zireworld.com/#/)

●JJIJD (https://www.jjijd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.jjijd.com/#/)

1つ目のZireはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、2つ目のJJIJDは後に他のサイトを調べていて偶然見つけたサイトで互いに非常によく似ています。さらに上で検証したfakawl以下の6つのサイトとも似ている部分があり、同じグループによるサイトと考えられます。まず1つ目のZireというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年1月27日投稿

この質問投稿はお薦めされたとあるだけで誰から勧誘されているのか分かりませんし、サイトの名称はZireであるとなっていますが画像があるだけでURLアドレスも分かりません。しかし再度Zireというサイトに関する投稿が出てきたことでURLアドレスなどが判明することになりました。

2023年2月23日投稿

この投稿ではInstagramで知り合った自称・韓国人からZireでの投資を勧誘され、日本人の個人名義の銀行口座への入金を指示されたようです。個人名義の銀行口座に入金するということに違和感を感じてこの質問を投稿しているようです。そしてこの投稿でURLアドレスが判明しました。後に見つかってきた2番目のJJIJDのサイトと一緒にまずPC用サイト冒頭部のキャプを以下に示します。

▼Zire (https://www.zireworld.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼JJIJD (https://www.jjijd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

これら2つのサイトはこのサイト冒頭部の比較だけでも互いに非常によく似ていることが分かります。またこれら2つのサイトは背景画像は全く異なりますがメニューバーの項目とかキャプ右端のプルダウンメニューに示されている表示言語の選択肢などを見ると上で検証した6つのサイトと似ています。まずメニューバーの項目ですがZire、JJIJDのメニューバーの項目名とその並びはvfxiu、ARTALLLの2つのサイトの場合と全く同じになっています。

▼Zire:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼JJIJD:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼vfxiu:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼ARTALLL:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

表示言語の選択肢も英語からベトナム語までの11言語は上で検証した6つのサイトと共通していてその並び順も同じです。12番目のタイ語に対応しているのがCOWOOO、vfxiu、ARTALLL、bossz、そして本項の検証対象であるZireとJJIJDの2つのサイトの計6つのサイトということになります。12言語の並び順まで一致しているのは偶然とは思えません。

次にZireのスマホ用サイト (https://net.zireworld.com/#/) を以下に示します。左下がスマホ用サイトのトップページ、右下がスマホ用サイトの設定画面のキャプです。

スマホ用サイトのトップ画面は上で引用した2023年1月27日付のYahoo知恵袋の質問投稿に添付されていた画像と一致するようです。

さらに以下には同様にJJIJDのスマホ用サイト (https://net.jjijd.com/#/) を示します。やはり左下がスマホ用サイトのトップページ、右下がスマホ用サイトの設定画面のキャプです。

スマホ用サイトの比較でもこれら2つのサイトは互いに非常によく似ています。さらにこれらのスマホ用サイトを例えば上で検証したARTALLLスマホ用サイト (https://net.artalll.com/#/) と比較します。同様に左下がスマホ用サイトのトップーページ、右下が設定画面のキャプ画像です。

ZireやJJIJDのスマホ用サイトとARTALLLのスマホ用サイトを比較すると特に右側に示した設定画面は互いにかなり似ています。スマホ用サイトの設定画面は本ページで検証したfakawl以下、本項で検証しているZireとJJIJDまで計8つのサイトでかなり共通性が高いようです。

スマホサイトのトップページでも「CRYPTO CURRENCY」と書かれた画像が3つのサイトで共通して使われていることが分かります。また例えば「貸し出し」などと書かれたリンクボタンが4つ並んでいる部分だけ抜き出して比べてみるとかなり似ているようです。以下には抜き出した部分のキャプをZire → JJIJD → ARTALLLの順で示します。

「貸し出し」「法定通貨」「財務管理」「相談する」という項目名が一致するだけでなく「相談する」の項目のイラストなど非常によく似ています。

さらにPC用のサイトに戻って比較を続けます。Zireや JJIJDのPC用サイトでは上で検証したfakawl、COWOOO、ARTALLL、bossfzの4つのサイトと同様に冒頭部に続く部分のかなり広範囲の部分がテキスト部分を含んでかなり大きな1枚画像になっています。左下がZireの1枚画像全体のキャプ、右下は JJIJDの1枚画像全体のキャプ画像です。

この一枚画像の範囲では文章もテキストデーターではなく画像データーなので表示言語を切り替えても常に英語のままです。そしてこれら2枚の大きな画像の最初の部分がZireJJIJDで互いに似ているだけでなく、上で検証したARTALLLと比較してもかなり似ているようなので拡大してZire → JJIJD → ARTALLLの順で示します。

ZireJJIJD、ARTALLLのそれぞれのサイトでこの部分の最初に出てくるイラスト画像は同じ画像と思われます。これもこれらのサイトが組織的に繋がっていることを強く示唆するように思われます。またこの部分にはいずれのサイトでも非常に多くの顧客を抱えているといったことが書いてあるようです。

ZireおよびJJIJD

>ENS OF MILLONS OF USERS PREFERED

ARTALLL

>THE CHOICE OF TEN MILLION ENCRYPTION CURRENCY INVESTORS.

ZireとJJIJDのサイトの記述の最初の単語、「ENS」はおそらく「TENS」の「T」が抜けた間違いでしょう。いずれの場合も1000万人単位の顧客から選ばれているという意味になります。しかしそれだけの顧客を本当に抱えているとは全く思えません。これらのサイトについて検索しても殆ど情報が見つからないのです。例えばZIreのURLアドレス、「zireworld.com」をGoogle検索に掛けてもZireのサイト自体を含めて10件ほどしか検索に引っかかりません。 JJIJDの場合「jjijd.com」を検索してもほぼ JJIJDのサイト自体が引っかかるだけです。本当に1000万人単位の顧客を抱えているならもっと多くのサイト、情報が見つかるはずです。

次にサイトの脚注部分を比較します。ここでもZire → JJIJD → 比較対象のARTALLLの順でキャプを示します。

いずれのサイトの脚注部分にも多くの項目が並んでいますがそれらの項目名、その配置が完全に同じです。この脚注部分の項目名とか配置は上で検証してきたfakawl以下、本項の検証対象であるZireとJJIJDまで計8つのサイトで全く共通のようです。

さらに以下はメニューバーの「トランザクション」という項目の中にある「コイン通貨取引」という項目を選択すると出てくる仮想通貨のチャートの画面の比較です。ビットコイン (BTC) のUSDT建て日足チャートをやはりZire → JJIJD → 比較対象のARTALLLの順で示します。

チャートパターンはARTALLLのみキャプの取得の時期が異なるので一致しませんが、チャートの表示形式などについては上で検証してきたfakawl以下、本項の検証対象であるZireとJJIJDまで8つのサイトで全く共通のように見えます。

同様に以下は脚注の「会社概要」という項目からリンクされているサブページの比較です。これもZire → JJIJD → 比較対象のARTALLLの順でキャプを示します。

それぞれの最初の2つの文節を以下に書き出します。

▼Zire

>zire.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.zire.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

JJIJD

>jjijd.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.jjijd.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.

▼ARTALLL

>artalll.com Exchange was established in 2018 and registered in Seychelles. Its operating headquarters is located in Dubai. It has operation centers in Singapore, Seoul and other countries and regions, and its business covers the world.

>The platform owns the global top-level domain www.artalll.com, and currently has more than 3 million registered users, more than 300,000 monthly active users, and more than 30 million users in the ecosystem.


まず違和感があるのがZireのサイトのURLアドレスは「zireworld.com」なのにZIreの会社概要では自らのサイトを「www.zire.com」としていることです。もしかすると「www.zire.com」というURLアドレスの似たようなサイトがもう1つ存在するのではないかと考えて「https://zire.com/」というサイトを確認してみましたが音楽関係のサイトになっているようです。

ZireJJIJDの文章をARTALLLなど上で検証した6つのサイトの文章と比較する太字で強調した1つ目の文章のサイト名の部分、2つ目の文章のドメイン名の部分が異なるだけで他は互いに全く同じ文章です。最初の文節にはZireあるいはJJIJDが2018年に創設されてセーシェルで登録され、運営本部はドバイ、オペレーションセンターがシンガポール、ソウルなどにあるという記述も上で検証してきた6つのサイトの記述と全く同じです。さらに2つ目の文章にはやはり上で検証した6つのサイトの場合と共通で300万人の登録ユーザー、30万人のアクティブユーザー、3000万人のエコシステムユーザーを抱えていると書かれています。(これと非常によく似た会社概要の記述がその後、続々と同じグループによると思われるサイトで見つかっています。具体的には以下に出てくるAIGGA (https://www.aigga.com/#/index) というサイトの検証の「付記」に極めてよく似た文章が確認されたサイトのリストをまとめてありますから参照してください。) しかし既に書いたようにzireworld.com」や「jjijd.com」を検索しても殆ど何も引っ掛かってきません。さらにWho Is 情報を調べてみるとサイトの登録・開設日が以下のようになっています。

Zire: 2023年1月9日

JJIJD: 2020622日 (アップデート日:2023年4月26日)

2018年に創設されたという記述と矛盾しているようにしか思えません。やはりZireやJJIJDが300万人の登録ユーザーを本当に抱えているとは到底思えません。

改めて結論するまでもなく、ZireやJJIJDも非常に危険なサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

zireworld.com」を検索して見つかってきた10件ほどの検索結果の中にMetaverse321という名義のTwitterアカウント (https://twitter.com/Anfaoplatform) から以下のキャプに示したZireでの投資勧誘目的と思われる投稿が出ていることに気が付きました。投稿日は2023年1月16日となっており、Who Is 情報に記されているZireのサイトの登録・開設日である2023年1月9日のわずか7日後の投稿です。このTwitterアカウントはZireの運営グループ自体のアカウントである可能性が高いです。

このTwitterアカウントからは他にも多くのサイトについて同様の勧誘目的と思われる投稿が出ており、それら他の勧誘対象となっているサイトの中には上で検証したARTALLL (https://www.artalll.com/#/index) やbossfz (https://www.bossfz.com/#/index) のサイトも含まれています。さらに以下で検証しているBeulah、コイングリッド、Constance、Beosコイン、AANRENT、Bereajoy、KraUkonge、ミランパビリオン、Franziskaといったサイトに勧誘するようなリンク付きの投稿も出ていますし、「検証131」で検証しているサイトに関する投稿も出ています。それぞれの検証の付記に書きましたので参照してください。


●Beulah (https://www.beulahlcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.beulahlcd.com/#/)

●Coingrid (コイングリッド https://www.coingridltd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.coingridltd.com/#/)

●Uvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.uvdvd.com/#/)

●Constance (https://www.constancelcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.constancelcd.com/#/)

●Beoscoin (Beosコイン https://www.beoscoin.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.beoscoin.com/#/)

●AANRENT (https://www.aanrent.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.aanrent.com/#/)

●Bereajoy (https://www.bereajoy.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.bereajoy.com/#/)

●KraUkonge (https://www.kraukonge.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.kraukonge.com/#/)

●MilanPavilion (ミランパビリオン https://www.milanpavilionlcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.milanpavilionlcd.com/#/)

●Franziska (https://www.franziskalcd.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.franziskalcd.com/#/)

これら10個のサイトは上で検証したARTALLL (https://www.artalll.com/#/index)、bossfz (https://www.bossfz.com/#/index)、Zire (https://www.zireworld.com/#/index) の3つのサイトでの投資を勧誘するような投稿を繰り返していたMetaverse321名義のTwitterアカウント (https://twitter.com/Anfaoplatform) から同様の投資を勧誘するような投稿が出ていたことで存在に気が付いたサイトです。またこの検証を書いている途中で最初の2つのサイト、BeulahとコイングリッドについてYahoo知恵袋に質問が出てきました。また検証を書き終えた後ですが最後のFranziskaというサイトについてもやはりYahoo知恵袋に勧誘されている人からの質問が出てきました。それらの投稿については本項末尾の付記1にまとめてありますが日本人に向けた勧誘が行われており、既に被害が発生している可能性が濃厚です。

そしてこれら10個のサイトは互いに似ている部分があるだけでなく、上で検証してきたfakawlからZireまで8つのサイトとも明らかに似ている部分があり、同じグループによるサイトと思われます。まずTwitterに出ていたこれらのサイトの宣伝目的と思われる投稿を引用していきます。まず以下が勧誘投稿を繰り返しているMetaverse321名義のTwitterアカウントの冒頭部です。登録者の所在地とかメールアドレスといった連絡先情報は何も示されていません。

このアカウントから本項で検証する10個のサイトでの投資を勧誘するようなリンク付きの投稿を示します。以下に示す投稿に記されている文章は直接的な広告とか勧誘とは言い難い文章ですがそれぞれのサイトに誘導するリンクが貼り付けられています。このアカウントからは同じサイトについて複数の投稿が繰り返されている場合が多いですがここではそれぞれ1件のみ引用します。

2023年2月3日投稿 (Beulahに関する投稿)

2023年2月24日投稿 (コイングリッドに関する投稿)

2023年3月15日投稿 (Uvdvdに関する投稿)

2023年2月14日投稿 (Constanceに関する投稿)

2022年10月26日投稿 (Beosコインに関する投稿)

2023年2月24日投稿 (AANRENTに関する投稿)

2023年1月13日投稿 (Bereajoyに関する投稿)

2022年12月7日投稿 (KraUkongeに関する投稿)

2022年11月8日投稿 (ミランパビリオンに関する投稿)

2022年10月21日投稿 (Franziskaに関する投稿)

これら10件の投稿はいずれもMetaverse321という名義のTwitterアカウント (https://twitter.com/Anfaoplatform) からの投稿であり、同じアカウントからは上で引用しましたがARTALLLでの投資勧誘目的と思われる投稿 (2023年2月21日付) Zireでの投資勧誘目的と思われる投稿 (2023年1月16日付) も投稿されています。

まずこれら10個のサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で示していきます。

▼Beulah (https://www.beulahlcd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

コイングリッド (https://www.coingridltd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Uvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Constance (https://www.constancelcd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Beosコイン (https://www.beoscoin.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム]

▼AANRENT (https://www.aanrent.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Bereajoy (https://www.bereajoy.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語]

▼KraUkonge (https://www.kraukonge.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼ミランパビリオン (https://www.milanpavilionlcd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、トルコ語]

▼Franziska (https://www.franziskalcd.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語]

2番目のコイングリッドと3番目のUvdvd、9番目のミランパビリオンと最後のFranziskaはそれぞれ互いに同じ背景画像が使われていて明らかに似ています。しかしそれ以外の6個のサイトの冒頭部は背景画像がそれぞれ異なっていて一見すれば互いに似ているようには見えません。しかし上で検証してきたサイトと同じでメニューバーの項目名とか右側のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢は互いに似ているようですし、上で検証してきたfakawl以下のサイトとも似ているようです。まずメニューバーの選択肢を上で検証したfakawlの場合と比較してみます。

▼fakawl:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーションアプリ

Beulah:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーションアプリ

▼コイングリッド:ホーム、引用、白書、トランザクション、 財テク、アプリケーション、アプリ

▼Uvdvd:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼Constance:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼Beosコイン:ホーム、引用、白書、トランザクション、 ファイナンス、 アプリケーション、アプリ

▼AANRENT:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、 アプリケーション、アプリ

▼Bereajoy:ホーム、引用、白書、トランザクション、財テク、アプリケーション、アプリ

▼KraUkonge:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

▼ミランパビリオン:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、保護タイプ、ハイイールド、アプリケーション 

▼Franziska:ホーム、引用、白書、トランザクション、ファイナンス、アプリケーション、アプリ

メニューバーの項目名とその並びがfakawlの場合と同じなのがBeosコイン、AANRENT、KraUkonge、Franziskaの4つのサイト、Beulah、コイングリッド、Uvdvd、Constance、Bereajoyの5つのサイトでは5番目の項目が「ファイナンス」ではなく「財テク」となっている以外は全く同じです。ミランパビリオンの場合も5番目の「ファイナンス」まではfakawlの場合と全く同じです。

また表示言語の選択肢やその並びについてもfakawlの表示言語の選択肢英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語の11言語となっているのと比較してBeosコインの場合が全く同じ、Beulah、コイングリッド、コイングリッドUvdvdAANRENTKraUkongeの6つのサイトではタイ語が最後に加えられた12言語が選択可能となっていてよく似ています。残りのBereajoy、ミランパビリオン、Franziskaの場合も英語からポルトガル語までの9言語については全く同じです。偶然の一致とは思えません。

さらに以下では登録画面を比較します。

まず比較対象のfakawlの登録画面Beulahの登録画面キャプをに順に示します。

次いで表題2~4番目の3つのサイト、コイングリッド、Uvdvd、Constanceの3つのサイトの登録画面を左下から右下に向かって並べます。

次いで表題5~7番目のBeosコイン、AANRENT、Bereajoyの3つのサイトについて登録画面をやはり左下から右下に向かって並べます。

最後に表題8~10番目の3つのサイト、KraUkonge、ミランパビリオン、Franziskaの3つのサイトの登録画面を左下から右下に向かって並べます。

これら比較対象を含めた10個のサイトの登録画面は配色など細かい違いはあっても互いに明らかに似ています。同じテンプレート由来で間違いないでしょう。

次はスマホ用サイトおよびスマホ用サイトの設定画面を比較します。ここでもまず比較対象としてfakawlのスマホ用サイトを最初に再掲し、次いで本項の検証対象である10個のサイトのスマホ用サイトと設定画面を表題と同じ順で示します。

▼fakawl スマホ用サイト (https://net.fakawl.com/#/)

▼Beulah スマホ用サイト (https://net.beulahlcd.com/#/)

▼コイングリッド スマホ用サイト (https://net.coingridltd.com/#/)

▼Uvdvd スマホ用サイト (https://net.uvdvd.com/#/)

▼Constance スマホ用サイト (https://net.constancelcd.com/#/)

▼Beosコイン スマホ用サイト (https://net.beoscoin.com/#/)

▼AANRENT スマホ用サイト (https://net.aanrent.com/#/)

▼Bereajoy スマホ用サイト (https://net.bereajoy.com/#/)

▼KraUkonge スマホ用サイト (https://net.kraukonge.com/#/)

▼ミランパビリオン スマホ用サイト (https://net.milanpavilionlcd.com/#/)

▼Franziska スマホ用サイト (https://net.franziskalcd.com/#/)

スマホ用サイトについてもトップページについては2番目のコイングリッドと3番目のUvdvd互いにかなり似ていますがそれ以外のサイトについては互いに非常に似ているとは言い難いです。しかし設定画面の方は互いに明らかに似ています。各サイトのロゴがまず示されて「クリックしてログイン」と書かれている部分、さらに「ID認証」「アカウントセンター」「設定センター」「カスタマーサービス相談」「ヘルプセンター」「私たちについて」という6つの選択肢が並んでいるという点について比較対象のfakawlのスマホサイトを含む11個のサイトが殆ど同じです。Bereajoyの場合のみ一部の項目名が微妙に変わっているのが唯一の例外のようです。表示言語の選択肢も互いに似ています。選択肢の並び順もそれぞれのPC版の選択肢の並び順とは異なっていますがスマホ版同士の比較では非常によく似ています。PC版では表示言語の選択肢が他のサイトよりも少ない9言語だったBereajoyについてもスマホ版では他のサイトと同等の14言語対応になっています。尚、このスマホ用の設定画面についてはfakawlだけでなく上で検証してきたZireやJJIJDまでの8つのサイト全てで非常によく似ています。

次にPC版サイトに戻って冒頭部に続く部分を互いに比較しましたが互いによく似ているのは最初の4つのサイト、Beulah、コイングリッド、Uvdvd、Constanceだけのようです。例えば上に示したPC用サイト冒頭部に次いで出てくるのはこれら4つのサイトで共通して「個人の暗号通貨ポートフォリオを作成する」と題された部分です。その部分のキャプをBeulah、コイングリッド、Uvdvd、Constanceの順で以下に示します。

この部分については冒頭部に比較でも非常によく似ていたコイングリッドUvdvdがやはり見分けることも困難なほどに互いに似ています。それ以外の2つのサイトも背景などの配色が異なるだけで記されている文章は互いに全く同じです。キャプ右側のスマホの画像に示されているチャートパターンまで互いに全く同じです。本項で検証している他の6つのサイトには相当する部分が見当たらないのですが、上で検証したvfxiuというサイト (https://www.vfxiu.com/#/index) には日本語表示には対応していませんが相当すると思われる部分が見つかります。その部分のキャプを以下に示します。

日本語版と英語版では比較しにくいのでBeulahの表示言語を英語にして以下にキャプを示します。vfxiuの場合と比較してみると右側のスマホのチャートパターンは異なるようですし、3つの項目の並びが入れ替わっていますが文章は非常によく似ています。

Beulah、コイングリッド、Uvdvd、Constance、そして上で検証したvfxiu、計5つのサイトが互いに似ているのはこの部分だけではありません。例えばBeulah、コイングリッド、UvdvdConstanceの4つのサイトには何のために存在しているのかよく分かりませんが「ローン」「フィアット口座」「デジタル資産の紹介」「初心者ガイド」「オンラインカスタマーサービス」「ダウンロードAPP」という6項目が並んでいる部分があります。以下にBeulah、コイングリッド、Uvdvd、Constanceのサイトからのキャプを順に示します。

この部分でこれら4つのサイトが互いに似ているのは明らかでしょう。そしてvfxiuのサイトでは上でキャプを示した冒頭部がこれらのサイトのこの部分と似ていることに気が付きました。そのvfxiuのサイトの冒頭部のキャプを比較の為に再掲します。

vfxiuのサイトでは日本語表示を選択してもこの部分が日本語にならないのでBeulahのサイトの相当部分の英語版のキャプも示します。

Beulahのサイトの英語版とvfxiuのサイトを比較すると「Loan」「Fiat Account」「Introduction to Digital Assets」「Beginner's Guide」「Online Customer Service」「Downloan APP」という6つの項目名が一致していますし、項目名に続く文章も同じ、イラスト部分も配色が異なるぐらいで一致しているようです。

さらにBeulah、コイングリッド、UvdvdConstanceのサイトには共通して「私たちの利点」という項目があります。その部分のキャプ画像をやはりBeulah、コイングリッド、Uvdvd、Constanceの順で以下に示します。

この部分でもコイングリッドとUvdvdがやはり見分けることも困難なほどに互いに酷似しています。それ以外の2つのサイトについては画像部分は互いに一致しているものは少ないですが文章の方は全て同じに見えます。そしてvfxiuのサイトにもやはり日本語には対応していませんがこれと明らかに似た「Our advantage」と題された部分があります。その部分のキャプと比較の為にここでもBeulahのサイトの英語版のキャプも示します。

画像部分はvfxiuのサイトとBeulah、コイングリッド、Uvdvd、Constanceの画像と1つも一致しませんが、文章はBeulahの英語版と同一のようです。これら5つのサイトは同じテンプレート由来で間違いないでしょう。

Beulah、コイングリッド、Uvdvd、Constance以外の6つのサイトについても相互に似ている部分とか上で検証したfakawl以下のサイトと似ている部分がないか調べてみると本項の表題5番目のAANRENT (https://www.aanrent.com/#/index) と上で検証したファーストエクスチェンジ (https://www.firstexchangelcd.com/#/index) がかなり似ていることに気が付きました。以下にはAANRENT → ファーストエクスチェンジの順でサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分のキャプを示します。

文章部分は全く異なるのですが明らかに同じ6枚の画像が同じ配置で使われています。この2つのサイトも同じテンプレートから量産されたサイトで間違いないでしょう。

残りのBeosコイン、Bereajoy、KraUkonge、ミランパビリオン、Franziskaについてはトップページのサイトの特長などを説明している部分に限れば似たような記述はあるもののここまで明確に相互あるいは以前に検証したサイトと似ている部分は見当たりません。しかし例えば脚注部分を見ると本項で検証している10個のサイト、上で検証した8つのサイトが明らかに似ていることが分かります。以下には脚注部分のキャプ画像を最初に比較対象のfakawl、その後は本項で検証している10個のサイトの脚注を表題と同じBeulah → コイングリッド Uvdvd → Constance Beosコイン AANRENT Bereajoy KraUkonge ミランパビリオン → Franziskaという順で以下に示します。

上で検証したfakawlを含む8つのサイトでもこの脚注部分は互いに似ていることを指摘しましたが、本項で検証している10個のサイトでも脚注部分は互いにあるいは上で検証した7つのサイトと非常によく似ています。いずれの場合でも左から「私たちについて」「プラットフォームサービス」「ユーザーサポート」「利用規約」という4つの項目があり、それらの下にサブページへのリンクが並んでいる点が全く同じです。他のサイトとの数少ない違いとしてはKraUkongeのサイトでは「利用規約」に他のサイトには存在しない「法執行の要請」という項目が加わっており、ミランパビリオンでは逆に他のサイトに存在する「プライバシー条項」という項目が欠落しているという点ぐらいが目についたところです。

次にさらに以下はメニューバーの「トランザクション」という項目の中にある「コイン通貨取引」という項目を選択すると出てくる仮想通貨のチャートの画面の比較です。ビットコイン (BTC) のUSDT建て日足チャートを比較対象のfakawlと表題最初のBeulahについて順に示します。

説明するまでもなく、このチャート画面は互いに非常によく似ていて左上のロゴの部分以外全く同じに見えます。表題の他の9つのサイトについてもキャプは省略しますが、やはりチャート画面は全く同じです。これもこれらのサイトが同じテンプレート由来であることを示していると思われます。

さらにこの脚注部分から選択できる「会社概要」のサブページの記述を比較します。まず比較対象としてfakawlの会社概要、その後は本項で検証している10個のサイトの内、最初の6つのサイトの脚注を表題と同じBeulah → コイングリッド → Uvdvd → Constance → Beosコイン → AANRENTという順で示します。

これらのサイトの会社概要はサイト名の部分が入れ替わっているだけでそれ以外の部分は全く同じです。いずれの場合も最初の文節には2018年に創設され、セーシェルに登録があり、本社はドバイ、オペレーションセンターがシンガポール、ソウルあるいは他の国にあるといったことが書いてあります。しかしそれらの拠点の具体的な連絡先情報は全く見当たりません。

さらに2番目の文節には300万人の登録ユーザー、1ヶ月以内に取引があるアクティブユーザーが30万人以上いるといったことが書いてあります。(これと非常によく似た会社概要の記述がその後、続々と同じグループによると思われるサイトで見つかっています。具体的には以下に出てくるAIGGA (https://www.aigga.com/#/index) というサイトの検証の「付記」に極めてよく似た文章が確認されたサイトのリストをまとめてありますから参照してください。) それだけ多くの顧客を本当に抱えているかについては極めて疑わしいのですがまた後述します。

残りの4つのサイトの会社概要はそれぞれ異なるのですが順に示していきます。まず表題6番目のBereajoyの場合です。

このBereajoyの会社概要では2018年に創立されたという点は他のサイトと同じですが本社がカナダの首都であるオタワであるとなっています。本項で検証しているサイトは互いに明らかに似ており、同じグループによるサイトである可能性が高いことを考えると本社がドバイとカナダに分裂しているというのは信頼できる情報かどうか極めて疑問です。顧客数に関する記述はありません。

尚、Bereajoyの会社概要の文章と非常によく似た会社概要のサイトが複数見つかってきました。本項末尾の付記3を参照してください。

次は表題7番目のKraUkongeの会社概要です。

創立年は2018年ではなく、2014年となっていて本社はシンガポール、それ以外に支社がニューヨーク、東京、台北、ソウルにあるとなっています。同じグループによる可能性が高いサイトの本社がドバイ、カナダ、さらにシンガポールに分裂しているというのは不合理としか思えません。信頼できる情報かどうか極めて疑問です。

そして上のキャプでは一部しかカバーされていませんが最高経営責任者 (CEO) で創設者であるJustin Armstrongという人物の紹介が記されています。アメリカの名門大学であるハーバード大学を卒業してGoogleに入社し、IBMやFacebookでも働いた経験があるといった経歴が書いてありますが実在の人物かどうかは疑問でしょう。東京にも支社があると書いてあるので一応国税庁の法人番号公表サイト (https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/index.html) でKraUkongeという法人の登録があるかどうか探してみましたが該当するような登録は見つかりません。

次は最後の2つのサイト、ミランパビリオンとFranziskaの会社概要をまとめて示します。

ミランパビリオンとFranziskaの場合はCompany Profile (会社概要) と題された文章ではありますが、実際のところ会社概要に関する情報は何も記されていません。上に示したのは文章の一部ですが、キャプに示されていない部分も含めて仮想通貨の説明が長々と書いてあるぐらいでミランパビリオンやFranziskaの連絡先情報とか設立年といった情報は皆無です。会社概要になっていないのです。

次にいずれのサイトにも連絡先情報が見当たらないので例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下には表題最初のBeulah (https://www.beulahlcd.com/#/index) のWho is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年1月4日となっています。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されているのですが殆どの項目が非開示になっていて分かるのは所在地が香港であるということだけです。

これ以外のサイトについてもWho Is 情報に記されている情報を以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日 所在地

Beulah 2023年1月4日 中国・香港

コイングリッド 2023年2月4日 中国・香港

Uvdvd 2003年1月24日 中国・香港

Constance 2023年1月4日 中国・香港

Beosコイン 2022年9月16日 記載なし

AANRENT 1998年12月1日 記載なし

Bereajoy 2022年10月19日 中国・香港

KraUkonge 2022年11月2日 中国・香港

ミランパビリオン 2022年10月18日 中国・香港

Franziska 2022年9月3日 中国・香港

AANRENTのサイトが1998年に、Uvdvdのサイトが2003年に登録されていますがこれは中古ドメインを購入して使っている可能性が考えられます。他のサイトは全て2022年9月3日以降に登録されている新しいサイトです。中でもコイングリッドのサイトが最も新しいサイトのようです。所在地は記載のある7つのサイトについて全て中国・香港となっています。

一方で上で示した会社概要に記されていた創立年と本社所在地を改めて以下にまとめます。

サイト名 創立年 所在地

Beulah 2018年 ドバイ

コイングリッド 2018年 ドバイ

Uvdvd 2018年 ドバイ

Constance 2018年 ドバイ

Beosコイン 2018年 ドバイ

AANRENT 2018年 ドバイ

Bereajoy 2018年 カナダ・オタワ

KraUkonge 2014年 シンガポール

ミランパビリオン 記載なし 記載なし

Franziska 記載なし 記載なし

会社概要に記されていた創立年とか本社所在地といった情報は全く信用出来るように思われません。改めて結論するまでもないと思いますが、これらのサイトは投資先として信頼できるとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じないことを強く推奨します。


※付記1

検証を書いている途中でYahoo知恵袋に表題最初のBeulahと2番目のコイングリッドに関する質問投稿が出てきました。また検証を書いた後にも表題最後のFranziskaに関する質問が出てきました。それぞれ引用します。

2023年2月27日投稿 (Beulahに関する質問)

ネットで知り合った外国人にBeulahでの仮想通貨投資を勧誘されて相当な金額を投資してしまったようです。出金しようとしたところ税金を追加入金するように要求されたようです。状況は「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致しているように思われます。

2023年2月27日投稿 (コイングリッドに関する投稿)

この投稿では詳しい状況が何も分かりませんが詐欺に遭っているかもしれないとあることから既に入金してしまっているものと思われます。

2023年3月5日投稿 (Franziskaに関する投稿)

この質問でも状況が分かりませんが、勧誘を受けて質問しているものと思われます。


※付記2

本項で検証した10個のサイトはいずれもMetaverse321名義のTwitterアカウント (https://twitter.com/Anfaoplatform) から投資を勧誘するような投稿が出ていたことで存在に気が付いたサイトです。最初に書いたようにこのTwitterアカウントからは上で検証したRTALLL (https://www.artalll.com/#/index)、bossfz (https://www.bossfz.com/#/index)、Zire (https://www.zireworld.com/#/index) の3つのサイトでの投資を勧誘するようなリンク付きの投稿も出ていました。また同じTwitterアカウントからの投稿の中には既に閉鎖されているサイトに誘導するような投稿も確認されています。

閉鎖されていたサイトとしては以下のようなサイトがあります。

https://www.anfao.ltd/

https://www.bitmelcd.com/

さらに以下の投稿で取り上げられていたRoomelfというサイト (https://www.roomelf.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.roomelf.com/#/) は一度は存在を確認して本項で検証した10個のサイトと似たサイトであることを確認したのですが直後に閉鎖されたようです。

2023年2月24日投稿 [Roomelf (https://www.roomelf.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.roomelf.com/#/) に勧誘する投稿]

こうした例からも本項で検証した10個のサイトも突然閉鎖される可能性が充分にあると考えざるを得ません。


※検証3

Bereajoyの会社概要と非常によく似た会社概要が以下のサイトで見つかりました。

「検証132」

▼Feizmj (https://www.feizmj.com/#/index)

▼CIAJG (https://www.ciajg.com/#/)

「検証141」

▼Ozlancer (https://www.ozlancer.com/)

▼Biztorials (https://www.biztorials.com/)

これらのサイトの会社概要はサイト名の部分を除けば基本的にBereajoyの会社概要と同じ文章になっており、本社がカナダのオタワにあるとなっていますが、事実かどうかは極めて疑わしいです。「検証132」「検証141」を参照してください。



●AIGGA (https://www.aigga.com/#/index、スマホ用サイト:https://net.aigga.com/#/)

●Tsntel (https://www.tsntel.com/#/、スマホ用サイト:https://net.tsntel.com/#/)

●Buskdu (https://www.buskdu.com/#/、スマホ用サイト:https://net.buskdu.com/#/)

最初のAIGGAはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の2つのサイト、TsntelとBuskduは画像検索で見つけてきたサイトです。その後、TsntelについてもYahoo知恵袋に質問が出てきました。そしてこれらのサイトは上で検証したコイングリッド (https://www.coingridltd.com/#/index) およびUvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index) という2つのサイトに非常によく似ていることからここで検証することとしました。まず最初のAIGGAついてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年5月24日投稿 (AIGGAに関する質問投稿)

この質問は別のサイト、具体的には「検証130で検証したコインバース (https://coinverse-nft.com/app/#/) というサイトに関する質問だったのですが、また別の人物ネットで知り合った自称ハーフの人物からAIGGAでの投資を勧誘されているという質問追加の形で信頼性を問う質問になっています。勧誘してきた人物は信頼を勝ち得ようということなのかダイソンの6万円ほどするドライヤーをプレゼントしてくれたそうです。プレゼントまでして勧誘してくるという事例は初めて聞きました。

次いでこの検証を書いた後でやはりYahoo知恵袋に出てきた表題2番目のTsntelに関する質問を引用します。

2023年8月16日投稿 (Tsntelに関する質問投稿)

Instagram経由で知り合った自称・韓国人からTsntelでの仮想通貨投資をかなり執拗に勧誘されているようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致するように思われます。

さらにこの検証を書いた後ですが、Tsntelで出金できなくなったという投稿が出てきました。

2023年8月18日投稿 (Tsntelに関する質問投稿)

Instagram経由で知り合った自称・38歳で不動産会社を経営する韓国人男性にTsntelでの投資を勧誘され、一度は5万円を入金して8000円ほどの利益を得て普通に出金できたようです。しかし再度入金したところ、今度は出金出来なくなってしまったようです。最初は普通に出金に応じて信頼できるサイトだと思い込ませるのがこの手の詐欺の常套手段ですが、まさにこの常套手段に騙されてしまったような状況と思われます。

とにかく本項で検証対象とする3つのサイトの冒頭部のキャプを以下に順に示します。

▼AIGGA (https://www.aigga.com/#/index) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Tsntel (https://www.tsntel.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

▼Buskdu (https://www.buskdu.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語]

れら3つのサイトは既に書いたようにで検証したコイングリッド (https://www.coingridltd.com/#/index) およびUvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index) のサイトと非常によく似ています。以下には比較の為にUvdvdの冒頭部の画像を再掲します。

この冒頭部の相互比較でUvdvdのサイトがコイングリッドのサイトに酷似しているのは明らかです。表示言語の選択肢やその並び順まで同じです。

さらに下では登録画面を比較します。まず左下がAIGGA、右下がTsntelの登録画面です。

同様に左下が表題3番目のBuskduの登録画面、右下が比較対象のUvdvdの登録画面です

これら4つのサイトの登録画面は互いに非常によく似ていますし、上で検証してきたfakawl以下のサイトの登録画面とも非常によく似ています。

さらに以下はスマホ用サイトの比較です。まずAIGGAのスマホ用サイトトップページと設定画面を以下に示します。

次は表題2番目のTsntelのスマホ用サイトとスマホ用サイトの設定画面です。

次は表題3番目のBuskduのスマホ用サイトとスマホ用サイトの設定画面です。

そして比較対象のUvdvdについてもスマホ用サイトのトップページと設定画面のキャプを以下に再掲します。

スマホ用サイトの冒頭にある画像は異なりますが、それ以外の部分は明らかに互いに似ています。

さらにPC用サイトに戻って以下は冒頭部に続いて出てくる「個人の暗号通貨ポートフォリオを作成する」と題された部分の比較です。やはりAIGGA → Tsntel → Buskdu → Uvdvdの順で4枚の画像を示します。

この部分では比較対象のUvdvdを含めた4つのサイトが互いに非常によく似ています。せいぜい右側のスマホに表示されているチャートのパターンが2種類あるぐらいです。

次は「C2C使い方」と題された部分の比較です。同様にAIGGA → Tsntel → Buskdu → Uvdvdの順でキャプを示します。

この部分では4つのサイトが全く同じに見えます。

さらに以下は「ローン」「フィアット口座」「デジタル資産の紹介」など6項目の内容はよく分からないのですがサイトの特長的な項目を説明している部分の比較です。同様にAIGGA → Tsntel → Buskdu → Uvdvdの順で4枚のキャプを示します。

この部分でも4つのサイトは互いに全く区別出来ません。

さらに「私たちの利点」と題された部分についても比較します。やはりAIGGA → Tsntel → Buskdu → Uvdvdの順で4枚のキャプを示します。

この部分でも4つのサイトは互いに全く区別不能です。

さらに以下は脚注部分の比較です。左端のロゴの部分が異なるだけで項目名やその並びは全く同じです。

要するにPC用サイトのトップページを相互比較してみるとこれら4つのサイトは冒頭部左上と脚注の左端にあるロゴとサイト名、「個人の暗号通貨ポートフォリオを作成する」と題された部分のスマホの画像ぐらいしか違いが見つかりません。間違いなく同じテンプレートをコピペして量産されたサイトです。

さらに以下はサブページにある会社概要の比較です。ここでもAIGGA → Tsntel → Buskdu → Uvdvdの順で4枚のキャプを示します。

タイトルはAIGGAと比較対象のUvdvdが「Company Profile」TsntelBuskduでは「Digital asset trading platforms」となっていますが本文についてはサイト名が変わっているだけでほぼ同じ文章です。いずれの場合も2018年に創立され、セーシェルに登録があり、本社はドバイ、オペレーションセンターがシンガポール、ソウルなど世界各地に存在するとか、300万人のユーザーが登録しているといったことが書いてありますが全くのデタラメとしか思えません。そしてこれ以外に連絡先情報は見当たりません。

そこで例によってWho Is 情報を確認しましたが登録者に関する情報がわずかでも記されているのは以下に示したAiggaのWho Is 情報の場合のみです。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録日は2005年2月4日と18年以上前になっています。会社概要に記されていた2018年に創設されたという記述と全く合致しません。そして2023年3月20日にアップデートされています。最初の仮想通貨であるビットコインの歴史は2008年に始まっているようですから、AIGGAという仮想通貨取引所のサイトが2005年から運営されていると考えるよりも、中古ドメインを買ってきて2023年3月に現在のサイトを立ち上げたという可能性が高いと思われます。また赤枠で囲った部分に記されているサイトの登録者に関する情報は殆ど非開示になっており、わずかに所在地が香港であることが分かるだけです。

AIGGAのサイトと明らかに酷似しているコイングリッド、Uvdvdと一緒にWho Is 情報の記載内容を以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日 アップデート日 所在地

AIGGA 20052月4日 2023年3月20日 中国・香港

Tsntel 202091日 2023717日 記載なし

Buskdu 2013812日 2022923日 記載なし

コイングリッド 2023年2月4日 2023年2月4日 中国・香港

Uvdvd 2003年1月24日 202338日 中国・香港


コイングリッドは2023年2月にドメインが登録された新しいサイトですがそれ以外のサイトはドメインの登録日からかなりの年月が経過していて、中古ドメインを買ってきて再利用したサイトの可能性が高いです。やはり実質的にはかなり新しいサイトの可能性が高いと考えます。会社概要に記されていた2018年創設といった記述は信頼出来るものとは思えません。

そしてこれらのサイトについてはサイト名、ロゴ、URLアドレスが変わっているだけという互いに酷似したサイトが少なくとも5つも存在するという時点で極めてその信頼性は疑わしいです。さらに本項の冒頭で書いたようにTsntelについてはYahoo知恵袋に出金出来なくなったという投稿が出ていますし、この検証を書いている2023年8月時点でコイングリッドのサイトは何の告知もなく閉鎖されているようです。他の4つのサイトについても告知なしで閉鎖される可能性があると思われ、投資先として全く信用出来ません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

会社概要に記されていた「2018年に創立され、セーシェルに登録があり、本社はドバイ、オペレーションセンターがシンガポール、ソウルなど世界各地に存在する、300万人のユーザーが登録している」といった文章と極めてよく似た文章がその後も多くのサイトの会社概要で確認されました。具体的には以下のサイトで極めてよく似た文章が確認されています。

「検証125」で検証したサイト

▼fakawl (https://www.fakawl.com/#/index)

▼COWOOO (https://www.cowooo.com/#/index)

▼ファーストエクスチェンジ (https://www.firstexchangelcd.com/#/index)

▼vfxiu (https://www.vfxiu.com/#/index)

▼ARTALLL (https://www.artalll.com/#/index)

▼bossfz (https://www.bossfz.com/#/index)

▼Zire (https://www.zireworld.com/#/index)

▼JJIJD (https://www.jjijd.com/#/index)

▼Beulah (https://www.beulahlcd.com/#/index)

▼コイングリッド (https://www.coingridltd.com/#/index)

▼Uvdvd (https://www.uvdvd.com/#/index)

▼Constance (https://www.constancelcd.com/#/index)

▼Beosコイン (https://www.beoscoin.com/#/index)

▼AANRENT (https://www.aanrent.com/#/index)

▼AIGGA (https://www.aigga.com/#/index)

「検証132」で検証したサイト

▼Ezopr (https://www.ezopr.com/#/index)

▼Zapth (https://www.zapth.com/#/index)

▼furmone (https://www.furmone.com/#/index)

▼MOAZZIN (https://www.moazzin.com/#/index)

▼zztown (https://www.zztown.com/#/index)

▼hderke (https://www.hderke.com/#/index)

▼Intbitkub (https://www.intbitkub.com/#/)

▼Chuzuk (https://www.chuzuk.com/#/index)

▼Sqotdz (https://www.sqotdz.com/#/)

▼DZCソフト (https://www.dzcsoft.com/#/)

▼Tjaxej (https://www.tjaxej.com/#/)

▼DJEAW (https://www.djeaw.com/#/)

▼Tstayy (https://www.tstayy.com/#/)

▼xawxd (https://www.xawxd.com/#/)

「検証138」で検証しているサイト

▼Styuedi (https://www.styuedi.com/#/)

▼Fshoda (https://www.fshoda.com/#/)

これらのサイトが同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられているのは間違いないものと思われます。また300万人の顧客が登録しているといった記述が事実かどうかは極めて疑わしいと考えざるを得ません。