検証99

本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。多くのサイトは日本語対応しており、さらに少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されていて無登録の違法業者と考えられます。また一部のサイトについては出金出来ないといった被害報告が確認されていますし、何の告知もなくサイトが続々と閉鎖されているようですこれらのサイトが詐欺目的のサイトである疑いは極めて濃厚と判断します

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」「検証80」「検証81「検証82「検証83「検証84「検証85「検証86」「検証87「検証88「検証89「検証90「検証91「検証92「検証93「検証94「検証95「検証96「検証97「検証98で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証37ページ目です。「検証100「検証101「検証102「検証103「検証104「検証105「検証106「検証107「検証108「検証109「検証110「検証111「検証112」「検証113」「検証114」「検証115」「検証116」「検証117」「検証118」「検証119」「検証120」「検証121」「検証122」「検証123」「検証124」「検証125」「検証126」「検証127」「検証128」「検証129」「検証130」「検証131」「検証132」「検証133」「検証134」「検証135」「検証136」「検証137」「検証138」「検証139」「検証140」「検証141」「検証142」「検証143」「検証144」「検証145」「検証146「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。

本ページでは以下のサイトを検証します。CoinEgg (コインエッグ)、Play to earn (プレイトゥーアーン)、BigBit (ビッグビット) についてはURLアドレスが異なる同名のサイトが各2つ確認されています。


●Allcoin / ALC (オールコイン https://www.alcvipa.com/#/、スマホ用:https://www.alcvipa.com/h5)

●bitfinex (ビットファイネックス https://www.bitfinexin.com/#/、スマホ用:https://www.bitfinexin.com/h5)

●BITX (https://www.kcpwr.com/#/、スマホ用:https://www.kcpwr.com/h5)

●CoinEgg (コインエッグ https://www.coinegglu.com/#/、スマホ用サイト:https://www.coinegglu.com/h5)

●CoinEgg (コインエッグ https://www.coineggss.com/#/、スマホ用サイト:https://www.coineggss.com/h5)

●CME Group (CMEグループ https://www.cmegroupter.com/#/、スマホ用サイト:https://www.cmegroupter.com/h5)

●NYSE (https://www.hifly31916.top/#/、スマホ用サイト:https://www.hifly31916.top/h5)

●BW (http://www.bwday.com/#/、スマホ用サイト:https://www.bwday.com/h5)

●XM (https://www.xmpra.com/#/、スマホ用サイト:https://www.xmpra.com/h5)

●Bibox (http://www.biboxwen.com/#/、スマホ用サイト:https://www.biboxwen.com/h5)

●AZone (Aゾーン https://azone.pro/、スマホ用サイト:https://azone.pro/h5/#/)

●BITPRO (ビットプロ https://bitpro.global/、スマホ用サイト:https://bitpro.global/h5/#/)

●FTEX (https://ft-ex.pro/、スマホ用サイト:https://ft-ex.pro/h5/#/)

●MCCEX (https://mccex.pro/、スマホ用サイト:https://mccex.pro/h5/#/)

●Blockex (ブロックex https://blockexcom.pro/、スマホ用サイト:https://blockexcom.pro/h5/#/)

●Joint Pro (ジョイントプロ https://jointpro.global/、スマホ用サイト:https://jointpro.global/h5/#/)

●BZEX PRO (BZEXプロ https://bzexpro.com/、スマホ用サイト:https://bzexpro.com/h5/#/)

●ExxPro (Exxプロ https://ehvx.pro/、スマホ用サイト:https://ehvx.pro/h5/#/)

●Mybinet (https://www.mybinet.com/、スマホ用サイト:https://mybinet.com/h5/#/)

●Play to earn (プレイトゥーアーン https://www.playtoearnvip.com/、スマホ用サイト:https://www.playtoearnvip.com/h5/#/)

●Play to earn (プレイトゥーアーン http://www.playtoearnvip.jp/、スマホ用サイト:https://www.playtoearnvip.jp/h5/#/)

●BigBit (ビッグビット http://www.bigbit.pro/、スマホ用サイト:https://www.bigbit.pro/h5/#/)

●COF Crypto (COFクリプト https://www.cofcrypto.com/、スマホ用サイト:https://www.cofcrypto.com/h5/#/)

●CryptoMonday (クリプトマンデー https://cryptomonday.pro/、スマホ用サイト:https://cryptomonday.pro/h5/#/)

●CoinCoke (コインコーク https://coincoke.org/、スマホ用サイト:https://coincoke.org/h5/#/)

●Fun Cube (ファンキューブ https://funcube.org/、スマホ用サイト:https://funcube.org/h5/#/)

●BigBit (ビッグビット https://bigbit.global/、スマホ用サイト:https://bigbit.global/h5/#/)

●Satang Coin (サタンコイン https://sntgpro.vip/、スマホ用サイト:https://sntgpro.vip/h5/#/)

●QTCoin (QTコイン https://hold-bit.com/、スマホ用サイト:https://hold-bit.com/h5/#/)

●CoinFloor (コインフロア https://coinfloor.pro/、スマホ用サイト:https://m.coinfloor.pro/)

●Tokendock (トークンドック https://tokendock.com/、スマホ用サイト:https://m.tokendock.com/)

●Etherb (https://www.etherb.com/、スマホ用サイト:https://m.etherb.com/)

●VirgoX (https://www.virgox.pro/、スマホ用サイト:https://m.virgox.pro/)

●BUF (https://www.bufcrypto.net/、スマホ用サイト:https://m.bufcrypto.net/)

●DCEX (https://www.dcex.net/、スマホ用サイト:https://m.dcex.net/)

●Shakepay (https://shakepayex.com/、スマホ用サイト:https://m.shakepayex.com/)

●AMTO LEAD (https://www.amtolead.net/、スマホ用サイト:https://m.amtolead.net/)

●Bittlo (https://www.bittlo.com/ja/、スマホ用サイト:https://m.bittlo.com/)

●Bitseam (https://www.bitseam.com/index.html、スマホ用サイト:https://m.bitseam.com/)


まず以下の3つのサイトを検証します。

●Allcoin / ALC (オールコイン https://www.alcvipa.com/#/、スマホ用:https://www.alcvipa.com/h5)

●bitfinex (ビットファイネックス https://www.bitfinexin.com/#/、スマホ用:https://www.bitfinexin.com/h5)

●BITX (https://www.kcpwr.com/#/、スマホ用:https://www.kcpwr.com/h5)

最初のオールコインはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、他の2つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まずYahoo知恵袋に出てきたオールコインに関する質問を引用します。

2021年10月7日投稿

1件目の投稿は単に勧誘されているとあるだけですが2件目はマッチングアプリで出会った人物に勧誘されて既に入金してしまい、出金しようとするとどういう根拠なのか全く理解不能ですが資金の倍のお金を一時的に入金しろと要求されているようです。これはまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系の詐欺グループによる詐欺の手口と合致します。そもそも追加入金しなければならない必然性が全く分かりませんし、追加入金に応じたところで出金出来るようにはならず、単に被害額が増えるだけと予測できます。

それから2件目の投稿ではオールコインという取引所で取引するように勧誘されたとありますが、以下に示すように投稿にあるリンク先のサイトはオールコインではなく、ALCという名称になっています。ALCはAllcoinの略称ということなのでしょうか?調べてみるとAllcoin (オールコイン https://www.allcoin.com/) という仮想通貨取引所のサイトが少なくともかつては存在していたらしく、仮想通貨データーベースのCoinMarketCapAllcoinの登録情報が見つかります。右に示したのはこの登録情報にあるAllcoinのロゴとURLアドレスの情報ですがこのAllcoinのサイト (https://www.allcoin.com/) は現時点で閉鎖されているようです。さらにロゴは以下に示すALCのサイトのロゴと似ているようにも思いますが関係性は何しろオールコインのサイトが閉鎖されていることもあって不明です。

ともかくYahoo知恵袋への投稿に出てきたURLアドレスのサイトのキャプ画像を以下に示します。左下がログイン画面、右下がスマホ用のトップページです。

画像検索で見つかってきた表題の2番目以降のサイトについてもスマホ用のサイトの画像を比較の為に示しておきます。まず表題2番目のビットファイネックスのスマホ用ログイン画面とスマホ用トップページの画像です。

次は表題3番目のBITXのスマホ用ログイン画面とトップページのキャプ画像です。

これらスマホ用の画面だけ見ても3つのサイトが互いによく似ているのは間違いありません。表示言語の選択肢は3つのサイトに共通してスペイン語、香港語、タイ語、マレー語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、中国語、英語、日本語、韓国語、ロシア語の12ヵ国語になっています。

さらにURLアドレスをいじってみるとパソコン用のサイトも見つかりました。これも以下に表題と同じ順 (オールコイン → ビットファイネックス BITX) でキャプ画像を示します。

並べてみると3つのサイトが互いに酷似していることが分かります。表示言語の選択肢は右側のプルダウンメニューに国旗アイコンが並んでいるのが見えますが上から英語、香港語、中国語、フランス語、日本語、韓国語、マレー語、ロシア語、ドイツ語。イタリア語、スペイン語、タイ語の12ヵ国語となっています。並び順は異なりますがスマホ画面で選択出来る表示言語と同じです。

さらに3つのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。まずサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明する部分のキャプ画像を表題と同じ順 (オールコイン → ビットファイネックス → BITX) で以下に並べます。

さらにマルチプラットフォーム対応を説明する部分の比較です。これも表題と同じ順 (オールコイン → ビットファイネックス → BITX) で以下に画像を示します。

これら3つの特長を説明する部分やマルチプラットフォーム対応を説明する部分は3つのサイトで全く違いが見つかりません。これらのサイトは同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと考えてまず間違いないと思います。

次に連絡先情報を探してみましたが全く情報が見当たりません。辛うじてBITXの場合のみサイト冒頭のメニューバーの部分に以下に拡大画像を示しますがWhatsAppのリンクがあります。

このWhatsAppのリンクもオールコインとビットファイネックスのサイトには見当たりません。

パソコン用のサイトの脚注には「私たちについて」「法的声明」といった項目があるのですがそれらの項目を見ても運営元が何処にあるのか、誰が運営しているのかといった情報は皆無です。それ以外によく見ると脚注の一番下に3つのサイトに共通して以下のキャプに示した記述があることに気が付きました。

まず上のキャプの一番下には共通して

>COPYRIGHT © 2017-2021

と書いてあります。これは2017年からこれらのサイトが運営されているということを意味すると思われますが、この記述の妥当性については以下で触れることにします。

次にテキスト部分の中に以下のような部分があります。

>CarrodSecuritiesCo Ltdはファイナンシャルアドバイザーではなく,一般的なアドバイスのみを提供します。

このCarrodSecuritiesCo Ltdというのが運営元、あるいは運営に関係している企業ではないかと思われるのですがこれだけの記述では話になりません。しかしこのCarrodSecuritiesCo Ltdという社名については聞き覚えがあります。すなわち、本サイトの姉妹サイト「検証28」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺目的のFXサイトとしてCarrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド)という名称のサイトを2つ確認し、検証対象としています。

▼Carrod Securities Co Ltd (https://carrodsecurities.com/Jp)

▼Carrod Securities Co Ltd (https://carrodsecuritiescoltd.com/Jp)

これら2つのサイトの内、前者についてはこの検証を書いている2021年11月中旬の時点で既に閉鎖されています。そしてこれらの検証で説明していますがCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドについてはイギリスに対応すると思われる法人登録が確認されています。そしてこの法人登録経営者情報のページを見るとWU, Weiという1994年12月生まれで中国国籍、中国在住の人物が経営者となっており、Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッドが中国系の詐欺目的の法人である可能性が濃厚と思われます。

ここで検証しているオールコイン (ALC) など3つのサイトに共通してこのCarrodSecuritiesCo Ltdという法人が関与しているのならばオールコイン (ALC) などのサイトも中国系の詐欺グループによる詐欺サイトである可能性が強く疑われることになると思います。

さらに連絡先情報など求めて例によってそれぞれのサイトのWho Is 情報も確認しましたが残念ながら運営元に関する情報は開示されていません。以下にはオールコイン (ALC) のサイトのWho Is 情報を示します。

「Creation Date (サイトの登録日)」を見ると2021年10月3日となっていて非常に新しいサイトであることが分かりました。最初に引用したYahoo知恵袋の投稿は2021年10月7日付ですからサイト開設から4日目には既に勧誘が始まっていたことになります。他の2つのサイトについてもWho Is 情報にあるサイトの開設日はやはりかなり新しいです。

ビットファイネックス: 2021107日

BITX: 2021924日

とてもではありませんがこれらのサイトの脚注にあった

>COPYRIGHT © 2017-2021

という記述、すなわち2017年から事業を行っているという記述は信用出来ません。

最初に引用したYahoo知恵袋の投稿で少なくともオールコイン (ALC) について既に出金出来なくなっているという情報が出ていますし、明らかに同じグループが同じテンプレートから量産したと思われるビットファイネックスとBITXについても危険なサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

本項で検証した3つのサイトと酷似したサイトがさらに見つかってきました。以下で検証しているので参照してください。

※付記2

2022年7月下旬に確認したとところ、本項で検証した3つのサイトはいずれも閉鎖されているようです。但しBITXのサイトの場合はアクセスしようとすると同じBITXという名称でURLアドレスが異なる別個のサイト、BITX (https://www.valkonp.top/#/、スマホ用サイト:https://www.valkonp.top/h5/#/) にリダイレクトされる設定になっています。この転送先のサイトも同じグループによる詐欺目的のサイトである可能性が極めて濃いです。「検証114」で検証しているので参照してください。

※付記3

本項で検証したサイトは「検証114」「検証118」で検証している一連のサイト、「検証126」で検証しているJ.P.モルガンという名称のサイトとと特にスマホ用サイトの比較でよく似ており、同じグループによるサイトである可能性が高いです。それぞれ参照してください。


●CoinEgg (コインエッグ https://www.coinegglu.com/#/、スマホ用サイト:https://www.coinegglu.com/h5)

●CoinEgg (コインエッグ https://www.coineggss.com/#/、スマホ用サイト:https://www.coineggss.com/h5)

●CME Group (CMEグループ https://www.cmegroupter.com/#/、スマホ用サイト:https://www.cmegroupter.com/h5)

●NYSE (https://www.hifly31916.top/#/、スマホ用サイト:https://www.hifly31916.top/h5)

●BW (http://www.bwday.com/#/、スマホ用サイト:https://www.bwday.com/h5)

●XM (https://www.xmpra.com/#/、スマホ用サイト:https://www.xmpra.com/h5)

●Bibox (http://www.biboxwen.com/#/、スマホ用サイト:https://www.biboxwen.com/h5)

これらのサイトは上で検証したオールコイン (ALC) 、ビットファイネックス、BITXの3つのサイトと酷似しており、同じテンプレート由来と考えられるサイトです。最初のコインエッグのサイト (https://www.coinegglu.com/#/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで他の6つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初のコインエッグについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2022年1月5日投稿

詳しい情報が分かりませんが、「友人」から勧誘されているようです。とにかくこの質問投稿に示されていたURLアドレスにアクセスしてみました。これが表題の最初にあるコインエッグというサイトのスマホ用のログイン画面 (左下) とスマホ用サイトのトップ画面 (右下) です。

このスマホ用のサイトを見た時点でこのコインエッグというサイトが上で検証した上で検証したオールコイン (ALC) 、ビットファイネックス、BITXの3つのサイトと非常によく似ていることに気が付きました。比較の為にオールコイン (ALC) のスマホ用サイトのキャプ画像を以下に再掲します。

コインエッグのサイトは明らかにオールコイン (ALC) のサイトに似ています。

次に表題2番目以降の画像検索で見つかってきたサイトについてもまずスマホ用サイトのキャプ画像を以下に示していきます。まず表題2番目のもう1つのコインエッグのスマホ用サイト (https://www.coineggss.com/h5) のキャプです。

最初のコインエッグのサイトとサイト名が同じでURLアドレスが微妙に違うだけのサイトですから予想はされていましたがこのスマホ用サイトの比較では2つのコインエッグのサイトは全く同じに見えます。そしてこれら2つのサイトの名称、コインエッグとそのロゴはCoinEgg (コインエッグ https://www.coinegg.com/) という既に閉鎖されている仮想通貨取引所の名称とロゴを盗用したものである疑いがあります。閉鎖されているコインエッグのロゴは仮想通貨データーベースのCoinMarketCapのページで確認することが出来ます。

次は表題3番目のCMEグループのサイトのキャプ画像です。

このCME Group (CMEグループ) というサイト名と地球型のロゴはアメリカのCME Group Inc.(シカゴ・マーカンタイル取引所) の名称やロゴを真似たものとしか思われません。右に本物のCME Groupのサイト (https://www.cmegroup.com/ja/) のロゴを示します。偶然とは思われないほどに似ています。

次は表題4番目のNYSEのスマホ用サイトのキャプを示します。

このサイトの場合もNYSEという名称はNew York Stock Exchange (ニューヨーク証券取引所 https://www.nyse.com/index) の名称を真似たものとしか思われないのですがロゴは似ていません。

次は表題5番目のBWのスマホ用サイトのキャプを示します。

このサイトの名称とロゴもBW.comという仮想通貨取引所 (https://www.bw.com/) の名称とロゴを盗用したものである可能性が高いです。但しこのBW.comのロゴは最近白黒のものに変更されたのではないかと思われ、右に示した赤いロゴのキャプはBW.comのLinked Inのアカウントから取得したものです。

次は表題6番目のXMのスマホ用サイトのキャプを示します。

このサイトのロゴは黒の部分が多いので背景を黒にしてしまうと埋もれてしまうということで左上のキャプは背景色の指定を白にしています。そしてこのサイトについても海外のFX業者であるXM (https://www.xm.com/) の名称と右に示したロゴを盗用しているものと思われます。

最後はBiboxのスマホ用サイトのキャプを示します。

このサイトのロゴも上のXMの場合と同じで黒の部分が多いので背景を黒にしてしまうと埋もれてしまうということで左上のキャプは背景色の指定を白にしています。そしてこのBiboxというサイト名とロゴについても探してみると同じ名称、非常によく似たロゴの仮想通貨取引所、Bibox (https://www.bibox.com/ja) が見つかってきました。このBiboxという取引所については個人的に初めて聞きましたが仮想通貨データーベースのCoinMarketCapBiboxのページによればそこそこに取引出来高のある取引所のようです。

つまり本項で検証対象にしている計7つのサイトについては既存のサイトの名称やロゴを盗用している偽サイトの疑いが濃いです。

次にスマホ用のサイトだけでは情報量が少ないのでパソコン用のサイトについてキャプを順に示していきます。

▼コインエッグ (https://www.coinegglu.com/#/)

▼コインエッグ (https://www.coineggss.com/#/)

▼CMEグループ (https://www.cmegroupter.com/#/)

パソコン用のサイトの比較でも7つのサイトは互いに酷似しています。プルダウンメニューに国旗アイコンが並ぶ表示言語の選択肢も7つのサイトで共通して英語、香港語、中国語、フランス語、日本語、韓国語、マレー語、ロシア語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、タイ語の12言語になっています。違いは左上のロゴだけです。

さらにこれら7つのサイトこの冒頭部に続く部分でも互いに酷似しています。まず以下にはサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明する部分のキャプ画像を表題と同じ順 (コインエッグ (https://www.coinegglu.com/#/) → コインエッグ (https://www.coineggss.com/#/) → CMEグループ → NYSE → BW → XM → Bibox) で示します

説明するまでもなく7つのサイトはこの特長を説明している部分で互いに全く区別出来ませんし、上で検証したオールコイン (ALC) 、ビットファイネックス、BITXの3つのサイトの相当部とも全く同じに見えます。さらに同じキャプ画像を7枚並べるのはもう止めておきますが7つのサイトには以下に示したアプリをダウンロード出来るようになっている部分も共通して存在します。以下に代表で示したのはコインエッグ (https://www.coinegglu.com/#/) からのキャプ画像です。この部分でも上で検証したオールコイン (ALC)、ビットファイネックス、BITXの3つのサイトと全く同じに見えます。

そしてこれら7つのサイトにはやはり連絡先情報が全く見当たりません。Who Is 情報も7つのサイトについて確認してみましたがやはり運営元に関する情報は開示されていません。Who Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 登録・開設日

コインエッグ (https://www.coinegglu.com/#/) 2021124日

コインエッグ (https://www.coineggss.com/#/) 2021126日

CMEグループ 2021年12月4日

NYSE 2021年12月4日

BW 2021年12月4日

XM 20211013日

Bibox 2021年12月4日

XMの場合を除いて全て2021年12月4日あるいは6日に開設されています。これだけ互いに酷似したサイトが同時期に開設されているという状況、さらに既存の有名なサイトの名称やロゴを盗用していると思われる点を考えてもこれらのサイトはやはり詐欺目的のサイトのサイトである疑いは極めて濃いです。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

2022年7月下旬に確認したとところ、本項で検証した7つのサイトの内、CMEグループのサイト以外の6つのサイトが閉鎖されているようです。唯一残っているCMEグループのサイトも一見しただけでは分からないほどに改編が施されています。改編したサイトについては「検証114」に検証を書き直したので参照してください。また閉鎖された6つのサイトの中で最後のBiboxの場合のみはアクセスしようとすると同じBiboxという名称でURLアドレスが異なる新たなサイトにリダイレクトされます。この転送先になっている新たなサイト、Bibox (https://www.biboxdfvq.cc/#/、スマホ用サイト:https://www.biboxdfvq.cc/h5/#/) についても「検証114」に検証を書きましたので参照してください。尚、上で検証した同じグループによると思われる3つのサイトの内、BITXのサイトの場合も同様に同じBITXという名称でURLアドレスが異なる別個のサイト、BITX (https://www.valkonp.top/#/、スマホ用サイト:https://www.valkonp.top/h5/#/) にリダイレクトされる設定になっています。

※付記2

本項で検証したサイトは「検証114」「検証118」で検証している一連のサイト、「検証126」で検証しているJ.P.モルガンという名称のサイトとと特にスマホ用サイトの比較でよく似ており、同じグループによるサイトである可能性が高いです。それぞれ参照してください。


●AZone (Aゾーン https://azone.pro/、スマホ用サイト:https://azone.pro/h5/#/)

●BITPRO (ビットプロ https://bitpro.global/、スマホ用サイト:https://bitpro.global/h5/#/)

●FTEX (https://ft-ex.pro/、スマホ用サイト:https://ft-ex.pro/h5/#/)

●MCCEX (https://mccex.pro/、スマホ用サイト:https://mccex.pro/h5/#/)

●Blockex (ブロックex https://blockexcom.pro/、スマホ用サイト:https://blockexcom.pro/h5/#/)

●Joint Pro (ジョイントプロ https://jointpro.global/、スマホ用サイト:https://jointpro.global/h5/#/)

●BZEX PRO (BZEXプロ https://bzexpro.com/、スマホ用サイト:https://bzexpro.com/h5/#/)

●ExxPro (Exxプロ https://ehvx.pro/、スマホ用サイト:https://ehvx.pro/h5/#/)

●Mybinet (https://www.mybinet.com/、スマホ用サイト:https://mybinet.com/h5/#/)

最初のAZone (Aゾーン) と2番目のBITPRO (ビットプロ) はYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけてきた同じグループによる可能性が高いサイトです。まずAゾーンとビットプロに関するYahoo知恵袋出てきた質問投稿を引用します。

2021年10月31日投稿 (Aゾーンに関する投稿)

誰かに紹介されたということですが、紹介してきた人物や勧誘された状況については残念ながら情報がありません。その後、この検証を一応書き終えた後ですがTwitterに同じAゾーンというサイトについて警告を呼び掛けるアカウント (https://twitter.com/komakoma011/) が存在することに気が付きました。

このアカウントに投稿されていた画像を見るとここで検証しているAゾーンのURLアドレスと一致しているようです。

次に表題2番目のビットプロに関する投稿を引用します。

2021年12月7日投稿 (ビットプロに関する投稿)

SNSで知り合った外国人に勧誘されてBITPROで勧誘役の指示に従っての取引を始めたところ順調に利益を出すことが口座の数字上は出来ていたが出金しようとするとマネーロンダリングの疑いがあるなどと主張されて追加入金を求められたということのようです。こうした経緯は「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる手口と合致しています。マネーロンダリングの疑いを晴らすのにどうして追加入金が必要なのか説得力がありません。とにかく追加入金に応じなかったところ勧誘役との連絡も途絶えて最初に入金した50万円を失ったということのようです。

さらにこのビットプロというサイトについて検索してみたところ、似たような手口で自称・シンガポール在住のジョニーと名乗る人物にビットプロでの投資を勧誘されて80万円を失ったというブログを発見しました。

▼ゆるブロ:BITPROという台湾の仮想通貨取引所で80万円失った【投資初心者は注意!】

 勧誘してきた人物のTwitterアカウントの名義はJonathan Ocampoとなっていてプロフィールによればアメリカのシカゴ在住、コメントは非公開となっています。

とにかくYahoo知恵袋への投稿にあったURLアドレスのサイトに行ってみました。まず以下にAゾーンのスマホ用サイトのキャプ画像を示します。

右上に言語設定の項目を示しましたが中国語、英語、日本語、韓国語に対応しています。これでは情報が少ないので対応するパソコン用のサイトが存在しないかURLアドレスを少し変更して探してみると予想通り表題に示したパソコン用のサイトが見つかってきました。以下にサイト冒頭のキャプ画像を示します。表示対応言語はやはり英語、中国語、日本語、韓国語の4つです。

表題2つ目のビットプロについてもスマホ用サイト、PC用サイトが存在するようです。まずスマホ用サイトのキャプ画像を左下に示します。右下はスマホ用サイトの言語選択画面です。

表示言語の選択肢は英語、香港語、韓国語、日本語、ロシア語の5つとなっていてAゾーンの場合の4ヵ国語 (中国語、英語、日本語、韓国語) と同じではありません。そしてAゾーンのスマホ用画面とビットプロのスマホ用画面を比べると言語選択の画面は明らかに似ていますがトップ画像同士の比較ではあまり似ているようには見えません。

しかし下に示したビットプロのパソコン用画面はAゾーンのパソコン用画面と明らかに似ています。

ビットプロの場合はパソコン用サイトでも上のキャプの右上に見えるプルダウンメニューに示されている表示言語の選択肢がスマホ用サイトの場合と同じ英語、香港語、韓国語、日本語、ロシア語の5つです。そして2つのサイトのパソコン用のサイトを比べてみれば明らかに同じテンプレートから量産されたサイトと思われました。

そしてAゾーンのパソコン用のサイトからさらに同じテンプレートに属するサイトが存在しないか例によって画像検索してみるとそれらしきサイトが続々と見つかってきました。

▼FTEX (https://ft-ex.pro/) 表示言語:香港語、英語、日本語、韓国語

▼MCCEX (https://mccex.pro/) 表示言語:香港語、英語、日本語、韓国語、中国語

▼ブロックex (https://blockexcom.pro/) 表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語、ロシア

▼ジョイントプロ (https://jointpro.global/) 表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ロシア語、ドイツ語

BZEXプロ (https://bzexpro.com/) 表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ロシア語

▼Exxプロ (https://ehvx.pro/) 表示言語:英語、中国語

背景画像が異なるのでこれらのキャプ画像の比較だけではこれらのサイトが同じテンプレートから作られていることが納得できないかもしれませんが、それぞれのキャプの下の部分に見える仮想通貨の相場情報とか左上に「白書あるいはWhite paper」と記されている点など偶然とは思えない共通点があります。

そしてこの冒頭部に続く部分を比較するとこれらのサイトが互いに似ていることがより明確になります。例えばサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明する部分について日本語に対応していないサイトもあるので英語版のキャプを以下に表題と同じ順で示します。

この部分を見ればこれらのサイトが同じテンプレート由来であることが明らかでしょう。ところがここでもう1つ、これらのサイトに明らかに似たCOINBENE (https://www.coinbene.com/) というサイトが存在します。以下にまずサイト冒頭のキャプを示します。

表示言語の選択肢は中国語、英語、韓国語、日本語の4つです。そしてこのCoinBeneというサイトの冒頭部を上に示したAゾーン以下の9つのサイトの冒頭部と比較するとキャプの下部に見える仮想通貨の相場を示す部分など明らかに似ている部分もあるのですが一方で明らかに異なっている部分もあるようです。例えばCoinBeneのサイトではキャプの上部に「相場」「現物取引」「レバレッジ取引」「先物取引」「ミニファンド」といった項目が並んでいます。しかし上にキャプを示した9つのサイトでは左上の端に「白書」あるいは「White paper」という項目があるだけです。また表示言語の選択肢はCoinBeneのサイトではプルダウンメニューに縦横それぞれ2段で4つの言語が表示されますが上に示した9つのサイトでは縦一列で表示されます。

この冒頭部だけを比較したのでは本項の検証対象である9つのサイトとCoinBeneが似ているかどうか微妙なのですがCoinBeneのサイトには以下に示すサイトの特長を説明する部分があり、これが上で示した9つのサイトについてキャプを示した部分と酷似しているのです。

並べて比較できるようにAゾーンのサイトからのキャプを以下に再掲します。

イラスト部分は全く同じに見えますし、文章も例えば2番目の項目の文章を比較すると

CoinBene:

>4-Year Well known Brand

>5 Million Users 

> HSM Safeguard (Bank Level) 

>Professional Distributed Frame, System Stop from DDOS Attack

Aゾーン:

>3-Year Well known Brand

>5 Million Users 

> HSM Safeguard (Bank Level) 

>Professional Distributed Frame, System Stop from DDOS Attack 

CoinBeneで「4-Year」となっている部分がAゾーンでは「3-Year」となっているだけで他は全く同じです。そして両方のサイトに「5 Million Users」、つまり500万人の顧客がいると書いてあります。本当に500万人の顧客がいるのかどうかについてはまた以下で触れることにします。

さらにこの3つの特長を説明する部分に続いては本項の検証対象である9つのサイトにもCoinBeneのサイトにも事業拠点を示すと思われる世界地図が出てきます。以下は順にCoinBene、Aゾーンのサイトからのキャプ画像です。

2つの世界地図を比較するとCoinBeneの世界地図では見当たらないドバイの拠点がAゾーンの世界地図に出現していること以外は全く同じに見えます。ちなみに本項で検証しているAゾーン以外の8つのサイトでも同じ世界地図があり、Aゾーンの場合と同様にドバイに拠点があることになっています。

要するにCoinBeneというサイトは相当程度にAゾーンなど本項で検証している9つのサイトと似ています。当然CoinBeneと本項で検証しているAゾーンなど9つのサイトは全て同じグループによって同じテンプレートから立ち上げられたサイトかと当初は考えました。しかしこのCoinBeneというサイトなのですが、仮想通貨データーベースのCoinMarketCapに登録があるようですし、Who Is 情報を見ると以下のキャプの黄色の枠で囲った部分にあるようにサイトの登録・開設日が2017年9月26日となっています。

上に示したサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分にCoinBeneでは

>4-Year Well known Brand

と書いてあることを指摘しましたがこの検証は2021年11月中旬に書いているのでサイトの登録・開設日 (2017年9月26日) から確かに4年が経過しています。さらにサイトの特長をまとめた部分に

>5 Million Users (500万人の顧客)

と書いてありましたがアクセス状況を解析できるサイトで見ると以下のキャプに示したように1日当たりの独立訪問者数が36万4815人となっていて500万人の顧客がいてもおかしくないだけのアクセスがあるようです。

しかし例えばAゾーンのサイトのWho Is 情報を見ると以下のキャプに示したようにサイトの登録・開設日が2021年7月20日となっていてまだ4ヶ月も経過していない新しいサイトであることが分かります。

またAZoneのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のキャプに示したように検出限界以下のアクセスしかないという結果になります。

とてもではありませんがAゾーンのサイトの3つの特長を説明する部分にあった

>3-Year Well known Brand

>5 Million Users 

といった記述は真実とは思えません。

Aゾーンを含む本項で検証している9つのサイト、さらにCoinBeneについてWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日とアクセス状況を以下にまとめます。

サイト名 サイトの登録・開設日 1日当たりの独立訪問者数

Aゾーン 2021年7月20日 検出限界以下

ビットプロ 2021年7月18日 検出限界以下

FTEX 2021年8月17日 検出限界以下

MCCEX 2021年7月6日 検出限界以下

ブロックex 2021年8月1日 986人

ジョイントプロ 2021年7月15日 検出限界以下

BZEXプロ 2021年7月18日 検出限界以下

Exxプロ 2021年7月16日 296人

Mybinet 2021年7月19日 検出限界以下

CoinBene 2017年9月26日 36万4815人

本項で検証している9つのサイトはいずれも2021年7~8月に登録・開設されたばかりのサイトです。また9つのサイトの中で最もアクセス数が多いのはブロックexですがそれでも1日当たりの独立訪問者数は1000人にも達していません。独立訪問者数が36万4815人というCoinBeneとは全く比べ物になりませんし、サイトの特長に書いてあった

>3-Year Well known Brand

>5 Million Users (500万人の顧客)

といった記述はとてもではありませんが事実とは思えません。どうやら本項で検証してきたAゾーンなど9つのサイトはCoinBeneのサイトの記述やイラストなどを盗用して作られたサイトと解釈するのが妥当ではないかと思われます。

尚、これら9つのサイトには表題にも書いてあるように上に示したパソコン用のサイトに加えてスマホ用のサイトが存在するようです。そしてパソコン用のサイトはここまで説明してきたように互いにかなり似ている部分が認められるのにスマホ用のサイトは互いにかなり見かけが異なっているようです。どれほど意味があるのか分かりませんが既にスマホ用サイトを示したAゾーンとビットプロを除く7つのサイトについてもスマホ用のサイトのキャプ画像を以下に示していきます。まず以下がFTEXのスマホ用サイトのキャプです。

次はMCCEXとブロックexのスマホ用サイトを示します。

次はジョイントプロとBZEXプロのスマホ用サイトのキャプ画像です。

最後はExxプロとMybinetのスマホ用サイトのキャプです。

9つのスマホ用サイトを互いに比較してみると敢えて言うならMCCEXとジョイントプロの2つのサイトは互いに似ている部分があるようにも思われますがそれぞれのパソコン用サイトほどに互いに明確に似ているというわけではありません。どういう理由でスマホ用サイトの見かけが互いに異なっているのか全く分かりませんがまた同じグループによる詐欺サイトが出てきてもスマホ用サイトだけ見たのでは同じグループのサイトであると判断できない可能性が高いということになりそうです。

最後に9つのサイトの連絡先情報を確認しておきます。まず以下がAゾーンの場合ですが脚注にメールアドレスが記されているだけです。

>カスタマーサービスEメール: AZoneexchange01@NTK

>コイン上場協力: AZoneexchange01@NTK

>参加しませんか: AZoneexchange01@NTK

なにやら3つのメールアドレスが記されているようにも見えますが、同じメールアドレスが3回書かれているだけです。さらにこれは本当にメールアドレスになっているのかさえ疑問です。インターネットのルールをよく理解していませんが@以降のドメイン名の部分がドットで区切られていない「NTK」だけというメールアドレスなんて初めて見たような気がします。これで本当にメールアドレスとして機能するのでしょうか?

他の8つのサイトについてもキャプは省略しますがAゾーンの場合を含めた9つのサイトのメールアドレスを以下にまとめます。

サイト名 メールアドレス

Aゾーン AZoneexchange01@NTK

ビットプロ 記載なし

FTEX ftex01@gmail.com

MCCEX mccexchange01@NTK

ブロックex blockexchange01@NTK

ジョイントプロ Jointpro@outlook.com

BZEXプロ bzexproexchange01@NT

Exxプロ exxproexchange01@NTK

Mybinet ybinet@NTK

メールアドレスとして機能しそうなのは3番目のFTEXのメールアドレス (ftex01@gmail.com) と6番目のジョイントプロのメールアドレス (Jointpro@outlook.com) だけではないかと思われます。しかもこれら2つのメールアドレスはいずれもフリーメールのアドレスでしょう。仮想通貨取引所の連絡先がフリーメールというのは有り得ません。

結論としてこれらのサイトが信頼出来るとは全く思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じないことを強く推奨します。


※付記

2021年11月下旬にAゾーンのサイトが閉鎖されたことを確認しました。アクセスすると以下のような中国語の告知が出るようになっています。

中国語は分からないのでGoogle翻訳に掛けると以下のような内容であることが判明しました。

ここで「管理者」というのが詐欺グループを意味するのかそれともサーバーの管理者などを意味するのか分かりませんが、とにかく中国語で警告が出るということは中国系の人物が関与していたことは間違いないと思われます。


●Play to earn (プレイトゥーアーン https://www.playtoearnvip.com/、スマホ用サイト:https://www.playtoearnvip.com/h5/#/)

●Play to earn (プレイトゥーアーン http://www.playtoearnvip.jp/、スマホ用サイト:https://www.playtoearnvip.jp/h5/#/)

●BigBit (ビッグビット http://www.bigbit.pro/、スマホ用サイト:https://www.bigbit.pro/h5/#/)

●COF Crypto (COFクリプト https://www.cofcrypto.com/、スマホ用サイト:https://www.cofcrypto.com/h5/#/)

URLアドレスが異なるプレイトゥーアーンというサイトが2つありますが最初のプレイトゥーアーン (https://www.playtoearnvip.com/) のサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のプレイトゥーアーンなど3つのサイトは画像検索で見つかってきたサイトです。その後、2つ目のプレイトゥーアーンについてもYahoo知恵袋に質問が出てきています。そしてこれら4つのサイトは上で検証したAゾーンなど9つのサイトと明らかに似ており、同じ系列と思われます。まず最初のプレイトゥーアーン (https://www.playtoearnvip.com/) のサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年1月18日投稿

Twitterで知り合った自称・イギリス人女性からプレイトゥーアーンのサイトでの仮想通貨投資を勧誘されて結局損をしたようです。そしてURLアドレスが記されています。3つのURLアドレスが記されていますが最初のサイトがスマホ用のサイトのURLアドレス、2番目がパソコン用サイトのURLアドレスになっているようです。

またこの検証を書き終えた後で出てきた以下の投稿も同じサイトに関する質問になっています。どういう経緯でこの質問をしているのか全く分かりませんが、右に示したこの質問の添付画像の一番下にプレイトゥーアーンのURLアドレス (playtoearnvip.com) が確認出来ます。

2022年2月12日投稿

さらにこの検証を書いた後でYahoo知恵袋に出てきた表題2つ目のプレイトゥーアーンに関する質問も引用しておきます。

▼2021年1月29日投稿

詳しい状況は分かりませんが「友達」という人から紹介されて1万円で試したところ、しっかり利益が出て出金も出来たとあります。しかし何かしらの不安を感じて質問しているようです。

とにかく最初の質問に記されていたサイトに行ってみました。まずスマホ用サイトのキャプを画像検索で見つかってきた表題の他の3つのサイトも含めて示します。まず左下が1つ目のプレイトゥーアーン、右下が2つ目のプレイトゥーアーンのスマホ用サイトのキャプ画像です。

URLアドレスが微妙に異なる2つのプレイトゥーアーンのサイトが互いに酷似していることが分かります。そして左下には1つ目のプレイトゥーアーンのスマホ用サイト言語選択画面、右下には2つ目のプレイトゥーアーンのスマホ用サイト言語選択画面のキャプ画像を示しました。表示言語の選択肢はいずれも英語、中国語、韓国語、日本語の4つになっています。

次いで左下に表題3番目のビッグビット、右下に4番目のCOFクリプトのスマホ用サイトのキャプ画像を示します。

この2つのサイトも互いにかなり似ているようです。但し上に示した2つのプレイトゥーアーンのサイトとはあまり似ているようには思えません。上で検証したMybinetのスマホ用サイトにかなり似ているようです。そしてこれら2つのサイトの表示言語設定画面を以下に示します。左下がビッグビット、右下がCOFクリプトの言語選択画面のキャプです。

ビッグビットは上に示した2つのプレイトゥーアーンのサイトの場合と同じで英語、中国語、韓国語、日本語の4つ、COFクリプトの場合はさらに香港語を加えた5言語からの選択になっています。

次にパソコン用サイトの冒頭部のキャプを示します。

プレイトゥーアーン (https://www.playtoearnvip.com/) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語]

▼プレイトゥーアーン (http://www.playtoearnvip.jp/) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語]

ビッグビット (http://www.bigbit.pro/) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語]

COFクリプト (https://www.cofcrypto.com/) [表示言語:英語、香港語、中国語、日本語、韓国語]

キャプの下の部分に見える仮想通貨の相場を示す部分など4つのサイトがこの冒頭部で互いに似ている、さらに上で検証したAゾーンなどのサイトなどとも似ていることが分かると思います。さらに以下はサイトの特長を3項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分の比較です。4つのサイトからのキャプを表題と同じ順で示します。さらに上で検証したAゾーンのサイトの相当部分のキャプも比較の為に示します。

本項で検証している4つのサイトでこの特長を説明する部分が互いに酷似しているのは明らかです。さらに上で検証したAゾーンのサイトの相当部分も非常によく似ています。特に3項目の特長の中で気になるのは2番目の項目です。

>3年間の有名ブランド

>500万人以上のユーザー

などと書いてありますがAゾーンなどの場合と同じで後述するようにこれらのサイトはいずれもサイトが立ち上げられてから非常に新しく、アクセスも少ないのでこうした主張が真実とは全く思われません。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたがAゾーンなどのサイトと同様に脚注部分にメールアドレスが記されているだけです。まず以下が2つのプレイトゥーアーンのサイトにあるメールアドレスのキャプです。

それぞれ3つのメールアドレスが記されているように見えますが、同じメールアドレス

>Play to earn@NTK

が3回繰り返し書かれているだけですし、2つのプレイトゥーアーンのサイトで記されているメールアドレスは同じです。しかもこのメールアドレスは上で検証したAゾーンのメールアドレス (AZoneexchange01@NTK) などと同じでドメイン名の部分がドットなしの「NTK」となっています。メールアドレスとして機能するのかどうか極めて疑問です。

さらに左下はビッグビット、右下はCOFクリプトのサイトに記されているメールアドレスのキャプです。

これもそれぞれ3つのメールアドレスが記されているように見えますが実際には3つ並んでいるメールアドレスは互いに同じです。それぞれ以下に記した1つのメールアドレスが開示されているだけということになります。

ビッグビット: bigbitglobal@gmail.com

COFクリプト: cofcrypto@gmail.com

そしてこれら2つのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。仮想通貨取引所の唯一の連絡先となっているメールアドレスがフリーメールというのは話になりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。登録者に関する情報が開示されているのは2つ目のプレイトゥーアーンのサイト (http://www.playtoearnvip.jp/) のWho Is 情報だけです。以下にキャプを示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの開設日は2021年12月6日と非常に新しいです。サイトの特長をまとめた部分に記されていた「3年間の有名ブランド」という記述と矛盾しています。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報をまとめて以下に書き出します。

登録者名: Lu Mei

メールアドレス: jiesen00087@gmail.com

住所: 〒465-0009 愛知県名古屋市名東区天神下

電話番号: +81.7850102

登録者名は「Lu Mei」という中国系かと思われる個人名になっています。メールアドレスも記されていますがまたしてもgmailのアドレスです。そして住所は何と日本の愛知県名古屋市になっています。電話番号も[+81]という日本の国番号から始まっているのですが、日本の市外局番のリストで調べると名古屋市の市外局番は「052」ですからここに記されている「+81.7850102」という電話番号は名古屋市の電話番号ではないようです。仮に「078」が市外局番なら神戸市ということになりますが、神戸市の電話番号は例えば神戸市役所の電話番号など調べると「078」という市外局番の後、7桁になっているようで数字の数が足りません。住所と電話番号が矛盾している上に電話番号は実際に使われている番号とは思えないということでこれらの情報の信頼性は極めて低いように思われます。

それ以外の3つのサイトのWho Is 情報については登録者に関する情報がありません。サイトの登録・開設日だけ以下に書き出します。

プレイトゥーアーン (https://www.playtoearnvip.com/): 2021114日

▼プレイトゥーアーン (http://www.playtoearnvip.jp/): 2021126日

ビッグビット (http://www.bigbit.pro/): 2021115日

COFクリプト (https://www.cofcrypto.com/): 2021128日

いずれも2021年11月以降に開設されたサイトです。またこれらのサイトへのアクセス数は非常に少ないようです。例えば以下は1つ目のプレイトゥーアーン (https://www.playtoearnvip.com/) のサイトへのアクセス状況を調べた結果ですが1日当たりの独立訪問者数、月間アクセス数などが全て検出限界以下になっています。

同様に他の3つのサイトへのアクセス状況も調べてみましたがやはり全て検出限界以下のアクセスしかありません。サイトの特長をまとめた部分に記されていた

>3年間の有名ブランド

>500万人以上のユーザー

といった記述は全く信用出来ません。

改めて結論するまでもないと思いますが本項の最初に引用したYahoo知恵袋の質問投稿にあるように少なくとも最初のプレイトゥーアーン (https://www.playtoearnvip.com/) のサイトでは被害が発生していますし、これだけ似たサイトが複数確認されている、記述内容も信用出来ない、連絡先が欠落しているといった状況からこれらのサイトは非常に危険なサイトとしか思われません。1万円だけ入金した人については出金出来たそうですがこれは少額の出金には応じて信頼出来るサイトであると信じ込ませる為の詐欺の手口と思われます。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●CryptoMonday (クリプトマンデー https://cryptomonday.pro/、スマホ用サイト:https://cryptomonday.pro/h5/#/)

●CoinCoke (コインコーク https://coincoke.org/、スマホ用サイト:https://coincoke.org/h5/#/)

●Fun Cube (ファンキューブ https://funcube.org/、スマホ用サイト:https://funcube.org/h5/#/)

●BigBit (ビッグビット https://bigbit.global/、スマホ用サイト:https://bigbit.global/h5/#/)

●Satang Coin (サタンコイン https://sntgpro.vip/、スマホ用サイト:https://sntgpro.vip/h5/#/)

●QTCoin (QTコイン https://hold-bit.com/、スマホ用サイト:https://hold-bit.com/h5/#/)

最初の2つ、クリプトマンデーとコインコークはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の4つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。そしてこれら6つのサイトは上で検証したAゾーン以下の13個のサイトとかなり似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まずYahoo知恵袋に出てきたクリプトマンデーに関する質問の引用から検証を始めます。幾つも質問投稿が出ており、回答側にも勧誘されているといった投稿が出ているのでかなり広範な勧誘が行われているようです。

2022年3月9日投稿

質問ではどういう状況でクリプトマンデーについて質問しているのか不明です。この質問に対して既に使っているという回答者から1度は出金出来たけど情報がないので信頼できるかどうかは不明であるという回答が寄せられています。

2022年3月17日投稿

最初の質問にはどういう経緯でクリプトマンデーについて質問しているのか経緯が書かれていませんが回答者が自分もクリプトマンデーでの投資をTwitter経由で自称・シンガポール人から勧誘されていると返信しており、質問者もTwitter経由で自称・韓国人から勧誘されているという状況を説明しています。さらに別の回答者がテレグラムから自称・韓国人女性から勧誘されて12万円を入金し、相手の指図通り取引したところ利益が出たけれどもさらに500万円~1000万円入金するように要求されて怪しいと考え、信頼できるかどうか確かめる為に一度出金したいと申し出たところ出金は出来たけどそれで安心して大金を入金すると出金出来なくなるという手口の詐欺であろうと書いています。

2022年3月21日投稿

この質問の投稿者にはTwitterから接触してきた自称・韓国人が高級車や高価な宝飾品などの画像で金持ちアピールをしながらクリプトマンデーでの投資を勧誘して来ているようです。勝率85%の取引を教えるとも称しているようです。

次に表題の2番目、コインコークに関する質問投稿を引用します。

2022年3月23日

ネットで知り合った自称・台湾人からコインコークでの投資を勧誘されているようです。

とにかくこれらの投稿に出てきたURLアドレスからそれぞれのサイトにアクセスしてみました。画像検索で見つけてきた明らかに同じテンプレート由来と思われる表題の3番目以降の4つのサイトも含めてまずはスマホ用サイトのキャプ画像を順に示します。まず以下が表題1番目のクリプトマンデーのスマホ用サイトのキャプ画像です。このクリプトマンデーのスマホ用サイトは部分的に上で検証した2つのプレイトゥーアーンのスマホ用サイトや以下に示すQTコインのスマホ用サイトと似ているようです。

次は表題2番目のコインコークのスマホ用サイト (https://coincoke.org/h5/#/) と3番目のファンキューブのスマホ用サイト (https://funcube.org/h5/#/) のキャプを並べて以下に示します。

この2つのスマホ用のサイトは全く同じというわけではありませんが明らかに互いに似ている部分が認められます。

次は表題4番目のビッグビットのスマホ用サイト (https://bigbit.global/h5/#/) ですがこのサイトは前項で検証した同名のビッグビットのスマホ用サイト (https://www.bigbit.pro/h5/#/) と非常に似ています。 左下が本項で検証しているビッグビットのサイトのキャプ、右下が前項で検証したビッグビットのスマホ用サイトのキャプの再掲です。

次は表題5番目のサタンコインのスマホ用サイトのキャプを左下に示します。このサイトは冒頭部の幾つかの画像がスライドショー形式で入れ替わりで表示される部分がなぜか空白になっています。そしてこのスマホ用サイトは上で検証したMCCEXのスマホ用サイト (https://mccex.pro/h5/#/) にかなり似ています。右下にそのMCCEXのスマホ用サイトのキャプを比較の為に再掲します。

最後の表題6番目のQTコインのスマホ用サイトのキャプを左下に示します。このスマホ用サイトは上で検証した2つのプレイトゥーアーンのスマホ用サイトに明らかに似ています。右下は1つ目のプレイトゥーアーンのスマホ用サイト (https://www.playtoearnvip.com/h5/#/) のキャプの再掲です。明らかに同じテンプレート由来でしょう。

6つのサイトは互いに非常に似ているわけではないのでスマホ用のサイトだけの比較ではこれら6つのサイトが同じ系列のサイトとは判断出来ません。しかしそれぞれのPC用のサイトは互いにかなり似ています。まずPC用サイトの冒頭部のキャプを順に示します。

▼クリプトマンデー (https://cryptomonday.pro/) [表示言語選択肢:英語、中国語、日本語、韓国語]

▼コインコーク (https://coincoke.org/) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、韓国語]

▼ファンキューブ (https://funcube.org/) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、韓国語]

▼ビッグビット (https://bigbit.global/) [表示言語選択肢:英語、中国語、日本語、韓国語]

▼サタンコイン (https://sntgpro.vip/) [表示言語選択肢:英語、中国語、日本語、韓国語]

▼QTコイン (https://hold-bit.com/) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、韓国語]

5番目のサタンコインのサイト以外は日本語表示に対応しています。サタンコインのサイトもスマホ用のサイトは日本語表示に対応しているのにPC用のサイトが日本語非対応なのはどういう訳なのか分かりません。

そして6つのPC用のサイトの冒頭部を比較すると背景画像がそれぞれ異なるので6つのサイトが一見して非常によく似ているとは言えませんがキャプの下の部分に見える仮想通貨の相場や出来高を示している部分とか表示言語の選択肢を示す右上のプルダウンメニューなどよく見れば互いに偶然とは思えないほど似ている部分が認められます。

さらにこの冒頭部に続いてはサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分が出てくるのですが、その部分のキャプを以下に表題と同じ順で示します。

この部分では6つのサイトが互いに非常に似ているだけでなく、上で検証したAゾーン以下の13個のサイトとも非常によく似ています。比較の為に以下に既に閉鎖されたAゾーンのサイトの相当部分のキャプ画像を示します。

そしてこの部分には各サイト共通して以下のような記述があります。

>3年間の有名ブランド

>500万人以上のユーザー

しかし上で検証してきたAゾーンなど同じテンプレート由来と思われる13個のサイトの検証でも指摘しましたがこれらの記述は全く信用出来ません。まず各サイトのWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日は以下のようになっています。

サイト名 サイトの登録・開設日

クリプトマンデー 2022216日

コインコーク 2022319日

ファンキューブ 2022111日

ビッグビット 2021113日

サタンコイン 2021年7月27日

QTコイン 2021729日

最も古いサタンコインでもこの検証を書いている2022年3月下旬時点で8ヶ月ほどしか経過しておらず、「3年間の有名ブランド」という記述と合致しません。また各サイトのアクセス状況も調べてみましたが6つのサイトの中で最もアクセス数が多いコインコークのサイトでも以下のキャプに示しましたが1日当たりの独立訪問者数が99人、1ヶ月のアクセス数が3119回に過ぎません。

それ以外の5つのサイトではファンキューブの1日当たりの独立訪問者数が49人、それ以外の4つのサイトは検出限界以下のアクセスしかありません。とてもではありませんが「500万人以上のユーザー」という記述が真実とは思えません。

それからこれも上で検証した同じテンプレート由来の13個のサイトと同じで本項で検証している6つのサイトには連絡先情報が殆どありません。Who Is 情報にも登録者に関する情報は一切ありません。唯一サイトの脚注にメールアドレスらしきものが記されているだけです。例えば以下はクリプトマンデーの場合です。3つのメールアドレスが記されているように見えますが3つのメールアドレスは同じです。

各サイトの脚注に記されているメールアドレスと思われるものを以下にまとめます。

サイト名 メールアドレス?

クリプトマンデー CryptoMonday@NTK

コインコーク CoinCoke@NTK

ファンキューブ FunCube@NTK

ビッグビット bigbitglobal@gmail.com

サタンコイン satangcoin01@NTK

QTコイン qtcoin001@jdpjmp.com / qtcoin@hold-bit.com

@NTK」で終わるメールアドレスが4つあるのですがこれらは本当にメールアドレスとして機能するのか疑問です。ビッグビットの場合は無料登録できるgmailのアドレスです。フリーメールのアドレスが唯一の連絡先というのはまともな仮想通貨取引所とは到底思われません。QTコインの場合のみなぜかメールアドレスが2種類書かれています。

とにかくこれしか連絡先情報がないというのは論外だと思われます。

改めて言うまでもないと思いますがこれらのサイトは詐欺目的で量産されたサイトの疑いが極めて濃いです。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●CoinFloor (コインフロア https://coinfloor.pro/、スマホ用サイト:https://m.coinfloor.pro/)

●Tokendock (トークンドック https://tokendock.com/、スマホ用サイト:https://m.tokendock.com/)

いずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したAZone (Aゾーン) 以下の一連のサイトと同じテンプレート由来思われます。まずYahoo知恵袋に出てきたこのサイトに関する質問投稿を引用します。

2022年7月22日投稿 (コインフロアに関する投稿)

詳しい状況は分かりませんが「友人」に勧められて11万円入金して投資したところ、プラス1万5000円になってしかもスムースに出金出来たけど信頼性について疑問を持っているという状況のようです。詐欺サイトでも少額しか入金していない場合にはすんなりと出金に応じて信頼できるサイトと思い込ませるというパターンは頻繁に出てくる詐欺のテクニックなので一度出金出来たことだけで信頼出来ると判断するのは危険です。そしてなにより添付されていたサイトの画像には既視感があります。添付画像の一番下の部分にURLアドレス「coinfloor.pro」が確認出来ます。

この検証を書き終えた後ですがさらに同じコインフロアのサイトについての質問が出てきました。

2022年8月9日投稿 (コインフロアに関する投稿)

こちらは一度出金出来たことに安心して再度入金してしまい、残念ながら認証が成功しないという形で既に出金出来なくなってしまっているようです。

2022年7月30日投稿 (トークンドックに関する投稿)

「Twitterで知り合った外国人」に勧誘されて日本の仮想通貨交換業者のコインチェックから送金してしまったが「安全何とか」扱いで送金キャンセルになった為に戻ってきたとあります。送金先アドレスがブラックリストに載っていたのかもしれません。そして詐欺を疑っているようです。

とにかくこれら2つのサイトのまずスマホ用サイトのキャプ画像を以下に示します。左下がコインフロア、右下がトークンドックのスマホ用サイトのキャプ画像です。

なぜか不明ですがコインフロアのスマホ用サイトは上で引用したYahoo知恵袋の質問の添付画像とはかなり印象が異なっています。最近モデルチェンジがあったのかもしれません。

そしてわざわざ指摘するまでもなくコインフロアとトークンドックのスマホ用サイトは互いに非常によく似ています。さらにこれらのスマホ用サイトは右にキャプを再掲しましたが上で検証した例えばビッグビットのスマホ用サイト (https://bigbit.global/h5/#/) に非常によく似ています。

他にも上で検証したサイトの中ではビッグビットのスマホ用サイト (https://www.bigbit.pro/h5/#/) やCOFクリプトのスマホ用サイト (https://www.cofcrypto.com/h5/#/) も非常によく似ているようです。

そしてコインフロア、トークンドックのスマホ用サイトの言語選択メニューは以下のようになっています。左下がコインフロア、右下がトークンドックの言語選択画面です。いずれも英語、香港語、韓国語、日本語の4言語対応です。

さらにこれら2つのスマホ用サイトには「私たちに関しては」という項目があります。以下にキャプを示します。左下に示したコインフロアの方は殆どロゴがあるだけで何の情報もありません。このコインフロアのロゴについてはまた後述します。一方でトークンドックの「私たちに関しては」の項目にはかなり長い文章が書かれていて右下に示したのは冒頭部だけです。

そしてトークンドックの「私たちに関しては」の場合のみですが、最後に一応連絡先らしきものが記されています。左下に日本語版、右下に英語版を示します。

>+65 83555443

>Serve@tokendock.email

>service@tokendock.email

>Marina Bay, Marina Boulevard, Downtown Singapore

[+65]というシンガポールの国番号から始まる電話番号、メールアドレスが2つ、そしてシンガポールの住所が書いてありますが、住所は番地がなく、明らかに不完全な住所です。またメールアドレスも「email」というドメイン名のメールアドレスが機能するのかどうか疑問です。

次にPC用のサイトの冒頭部のキャプをコインフロア → トークンドックの順で以下に示します。

 いずれも表示言語の選択肢英語、香港語、日本語、韓国語の4つです。そしてこのPC用のサイト冒頭部は明らかに上で検証したAゾーン以下のサイトの冒頭部に似ています。例えばスマホ用サイトの比較対象としたビッグビットのPC用サイト (https://bigbit.global/) の冒頭部のキャプを以下に再掲します。明らかに似ていることが分かると思います。表示言語も英語、香港語、日本語、韓国語の4つで同じです。

さらにこの冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分についてもコインフロア、トークンドック、そして比較の為のビッグビット (https://bigbit.global/) のキャプを以下に並べて示します。

コインフロアやトークンドックのサイトも上で検証してきたAゾーン以下のサイトと同じテンプレート由来のサイトであることは間違いないでしょう。そしてこの部分には上で検証してきた同じテンプレート由来のサイトと同様に以下のような記述があります。

>3年間の有名ブランド

>500万人以上のユーザー

しかしこの記述は到底信用出来ません。コインフロアおよびトークンドックのサイトへのアクセス状況を調べてみても以下のキャプに示したように1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下になっています。

Who Is 情報にあるサイトの登録・開設日はコインフロアが2022年4月21日と新しいのに対してトークンドックは2017年10月22日となっています、トークンドックはドメイン名が取得されてから5年近く経過していることになりますが、これは以前に別目的で使われていたドメイン名を買い取って転用している可能性があります。ともかくいずれのサイトについても「500万人以上のユーザー」がいるとは全く思えません。

さらにコインフロアについてもトークンドックについてもPC用のサイトには連絡先情報が何もありません。上で検証したサイトの多くでは脚注部分にメールアドレスらしきものが記されている場合が多かったのですが、これら2つのサイトでは相当の場所が空欄になっています。Who Is 情報にも登録者に関する情報は何も記されていません。到底信用出来るサイトとは思われません。

尚、CoinFloor (コインフロア) を検索するとかつてはコインフロアという仮想通貨取引所が存在していた痕跡が見つかります。例えば以下はかつて存在していたCoinFloor (コインフロア http://coinfloor.co.uk/) というイギリス本拠の仮想通貨取引所の公式Twitterアカウント (https://twitter.com/coinfloor) の冒頭部です。

ここに見えるコインフロアのロゴはここで検証しているコインフロアのスマホサイトの「私たちに関しては」の項目に示されていたロゴとよく似ています。しかしこのCoinFloor (コインフロア http://coinfloor.co.uk/) のサイトは既に閉鎖されており、Twitterアカウントの投稿も2021年10月を最後に停止しています。このTwitterアカウントの投稿によればCoinCorner (コインコーナー https://www.coincorner.com/) というサイトに移行したことになっているようです。となればここで検証しているコインフロアというサイトの名称やロゴはこの閉鎖されたコインフロアの名称を盗用している可能性が高いように思われます。

そして言うまでもないと思いますが本項で検証しているコインフロアについてもトークンドックについても到底信用に値するサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Etherb (https://www.etherb.com/、スマホ用サイト:https://m.etherb.com/)

●VirgoX (https://www.virgox.pro/、スマホ用サイト:https://m.virgox.pro/)

●BUF (https://www.bufcrypto.net/、スマホ用サイト:https://m.bufcrypto.net/)

●DCEX (https://www.dcex.net/、スマホ用サイト:https://m.dcex.net/)

●Shakepay (https://shakepayex.com/、スマホ用サイト:https://m.shakepayex.com/)

最初のEtherbというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の4つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初のEtherbというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年10月6日投稿

あまり詳しいことは分かりませんが、SNSで知り合った外国人に勧誘されているという状況のようです。まさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘の手口に合致するように思われます。

とにかく本項で検証対象とする5つのサイトの冒頭部のキャプを以下に示していきます。

▼Etherb (https://www.etherb.com/) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]

▼VirgoX (https://www.virgox.pro/) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]

▼BUF (https://www.bufcrypto.net/) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]

▼DCEX (https://www.dcex.net/) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]

▼Shakepay (https://shakepayex.com/) [表示言語:香港語、英語]

背景画像はそれぞれ異なりますが、5つのサイトが互いに似ているのは分かると思います。最後のShakepayを除く4つのサイトは日本語に対応しています。また後述しますがShakepayについてもスマホ用のサイトは日本語に対応しており、日本人を主な標的としていることは間違いないでしょう。

さらにこの冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分についてまずはEtherbのサイトのキャプを以下に示します。

この部分は上で検証してきたAゾーン (https://azone.pro/) 以下の多数のサイトにある相当部分と極めてよく似ています。以下には比較の為にAゾーン (https://azone.pro/) の相当部分のキャプを示します。

さらに本項で検証対象としている他の4つのサイトの相当部分についても表題と同じ順 (VirgoXBUF → DCEX → Shakepay) で以下にキャプを示します。

本項の検証対象である5つのサイトが上で検証してきたAゾーン (https://azone.pro/) 以下の多数のサイトと同じテンプレート由来であることは間違いないでしょう。

さらに以下ではスマホ用のサイトを示します。まず左下に最初のEtherbのスマホ用サイト (https://m.etherb.com/) のキャプを示します。このスマホ用サイトは例えば上で検証してきたスマホ用サイトの幾つかと明らかに似ています。例えば右下に比較の為に再掲したのはCoinFloor (コインフロア) のスマホ用サイト (https://m.coinfloor.pro/) のキャプ画像ですが明らかにEtherbのスマホ用サイトと似ています。

さらに本項で検証している他の4つのサイトについてもスマホ用サイトのキャプを順に示していきます。まず左下がVirgoXのスマホ用サイト (https://m.virgox.pro/)、右下がBUFのスマホ用サイト (https://m.bufcrypto.net/) です。

同様に左下にはDCEXのスマホ用サイト (https://m.dcex.net/)、右下にはShakepayのスマホ用サイト (https://m.shakepayex.com/) のキャプを示します。

Aゾーン (https://azone.pro/) 以下の一連のサイトと同じでこれら4つのスマホ用のサイトは互いに非常に似ているとか、特に似たサイトがあるとは言い難いものの似ている部分も確かに認められます。それからShakepayのPC用のサイト (https://shakepayex.com/) は上で示したように表示言語の選択肢が香港語と英語のみでしたがShakepayのスマホ用サイト (https://m.shakepayex.com/) は右に示した言語設定メニューのキャプで確認出来るように英語、香港語、中国語、韓国語、日本語から選択出来るようになっています

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。PC用のサイトの脚注部分にお問い合わせ (Contact) という項目があるのですが、Etherb、VirgoX、BUFの3つのサイトではその部分が空欄になっています。以下には何らかの情報が示されていた残りの2つのサイトの脚注部分に記されている部分のキャプを示します。左下がDCEX、右下Shakepayの連絡先情報のキャプ画像です。

まずDCEXのサイトの記述は以下のようになっています。

>お問い合わせ

>カスタマーサービスEメール: https://t.me/DCEX068

>Telegram: https://t.me/DCEX068

>E-mail: DCEX@gmail.com

記されているのはTelegramのアカウントとメールアドレスだけです。住所とか電話番号といった連絡先情報はありませんし、メールアドレスも無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所の連絡先情報とは思えません。

もう1つのShakepayの連絡先情報は以下のようになっています。

>Contact

>Support: service@shakepayex.com

>Listing Application: service@shakepayex.com

>Join Us: service@shakepayex.com

メールアドレスが3つ記されているように見えますが実際には同じメールアドレスが3回繰り返し記されているだけです。やはり住所とか電話番号といった情報はありません。

さらに連絡先情報を求めて各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 (アップデート日)

Etherb (https://www.etherb.com/) 2018114日 (2022824日)

VirgoX (https://www.virgox.pro/) 2022518日

BUF (https://www.bufcrypto.net/) 2022426日

DCEX (https://www.dcex.net/) 1998930日 (2022年8月8日)

Shakepay (https://shakepayex.com/) 202235日 (2022107日)

1998年に登録されたドメイン名なども含まれていますがこれらは中古ドメインを買い取って使い回している可能性が考えられます。

わざわざ結論するまでもないと思いますが、これらのサイトが投資先として信用出来るとは到底思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●AMTO LEAD (https://www.amtolead.net/、スマホ用サイト:https://m.amtolead.net/)

Yahoo知恵袋に出てきた質問投稿をきっかけに検索して見つけてきたサイトです。まずその質問を引用します。

2022年12月6日投稿

知り合いの中国人からAMTO LEADという仮想通貨取引所での投資を勧められたがネット検索しても情報が出てこないということで質問しているようです。残念ながらこれ以上の詳しい状況は分かりませんし、URLアドレスも記されていないので検索して表題のサイトを見つけてきました。実際のところ、これ以外にもAMTO LEADというサイトが存在する可能性もあるのでここで検証するサイトへの勧誘だったかどうかは確実ではありませんが、とにかく検索しても見つかるのはこのサイトだけなのでこのサイトへの勧誘だった可能性が高いと考えます。

そして見つかってきたサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

表示言語の選択肢は英語、香港語、日本語、韓国語の4言語です。そしてこのサイト冒頭部を見て直ぐに気が付きましたが、上で検証してきたAZone (Aゾーン https://azone.pro/) 以下のサイトと似ています。以下には比較の為にAゾーンのサイト冒頭の画像を再掲します。背景画像は異なりますが、言語選択メニューとかキャプ画像の下部に見られる仮想通貨相場の表示形式など明らかに似ている部分が確認出来ます。

さらに以下では冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分についてAMTO LEADとAゾーンを比較します。

サイト名が違うだけで明らかに同じテンプレート由来であることが分かります。そしてAMTO LEADのサイトにもAゾーンのサイトにも以下の記述があります。

>地球上の180以上の国をカバーし、暗号資産の取引と管理に関する安全で信頼性の高いサービスを何百万ものユーザーに提供します

>3年間の有名ブランド

>500万人以上のユーザー

3年間の歴史があって500万人の顧客を抱えている取引所ならば「AMTO LEAD」を検索しても殆ど情報が見つからないということにはならないでしょう。この点についてはまた後述します。

次にスマホ用サイトのキャプを左下に、スマホ用サイトの「私たちに関しては」というサブページのキャプを右下に示します。

スマホ用サイトのトップページは特にこれまで検証してきたサイトのいずれかと酷似しているということはないようです。しかし上で検証してきたAゾーン以下のサイトでもスマホ用サイトには既に示してきたようにかなりバリエーションがあるようなのでAゾーン以下のサイトと同じグループによるサイトという可能性はやはり濃厚でしょう。それから右上に示したスマホ用サイトの「私たちに関しては」というサブページで確認出来るロゴはArbitrum (https://bridge.arbitrum.io/)  というイーサリアムのガス代 (送金手数料) を節約できるブロックチェーンのロゴと非常によく似ているようです。以下にはArbitrumのTwitterアカウントのキャプを比較の為に示します。

このロゴは盗用されている可能性が高いです。

次に連絡先情報を探しましたが全く見当たりません。上で検証してきたAゾーン以下の同じテンプレート由来と思われるサイトの多くではPC用サイトの脚注にメールアドレスらしきものが記されていた場合が多かったのですがこのAMTO LEADのサイトの場合には以下に示すように相当部分に「お問い合わせ」という項目名だけがあって空欄になっています。これは話になりません。

そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。以下のキャプの黄色の枠で囲った部分に示されているようにサイトの登録・開設日は2022年11月15日になっています。

最初に引用したこのサイトに関する可能性があるYahoo知恵袋への質問投稿の日付が2022年12月6日ですからサイトが開設されてから3週間で質問が出ていることになります。上で示したようにサイトの特長を説明している部分には

>3年間の有名ブランド

という記述がありましたが、全くのデタラメとしか思われません。またサイトへのアクセス状況も調べてみると開設間もないサイトですから当然ですけど殆どアクセスがないという結果になります。以下のキャプに示したように1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった項目が全て検出限界以下になっています。

上で示したサイトの特長を説明している部分には

>500万人以上のユーザー

といった記述もありましたがこれもデタラメとしか思えません。

最初に引用したYahoo知恵袋への質問投稿がこのサイトに関する質問であったかどうかは不明確ですが、このサイトは日本語表示に対応しており、日本人に向けた勧誘が行われているあるいはこれから行われる可能性がかなり高いと考えざるを得ません。そしてこのサイトは到底信頼できるサイトとは思われません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Bittlo (https://www.bittlo.com/ja/、スマホ用サイト:https://m.bittlo.com/)

●Bitseam (https://www.bitseam.com/index.html、スマホ用サイト:https://m.bitseam.com/)

1つ目のBittloというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のBitseamというサイトはBittloからの画像検索で見つけてきたサイトです。これらのサイトにもPC用サイトとスマホ用サイトが存在しており、PC用サイトはこれまで検証してきたサイトと似ているようには思われないのですが、スマホ用サイトは上で検証した幾つかのサイトと明らかに似ていて同じグループによるサイトの可能性が高いように思われます。まずBittloのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年12月29日投稿

質問投稿にはURLアドレスが示されていませんが回答者から表題のサイトに関する質問かという回答が出て、そのサイトに関する質問であるという返信になっているのでURLアドレスは確認されています。SNSで知り合った外国人に勧誘されたというお馴染みのパターンのようです。

とにかくこの質問のBittloというサイト、さらに画像検索で見つかってきた表題2番目のBitseamというサイトのまずスマホ用のサイトのキャプを示します。最初に左下に示したのがBittloのスマホ用サイトのキャプ画面です。そしてこのスマホ用のサイトを見て直ぐに気が付きましたがこのスマホ用サイトは上で検証したAZone (Aゾーン https://azone.pro/) 以下の一連のサイトの幾つかのサイトと似ているようです。具体的にはBigBit (ビッグビット) のスマホ用サイト (https://bigbit.global/h5/#/)、COF Crypto (COFクリプト) のスマホ用サイト (https://www.cofcrypto.com/h5/#/)、CoinFloor (コインフロア) のスマホ用サイト (https://m.coinfloor.pro/)、Tokendock (トークンドック) のスマホ用サイト (https://m.tokendock.com/)、Etherbのスマホ用サイト (https://m.etherb.com/) といったサイトに似ているのです。例えば右下はCoinFloor (コインフロア) のスマホ用サイト (https://m.coinfloor.pro/) のキャプ画像の再掲です。

全く同じというわけではありませんが、明らかに偶然とは思えないほどには似ています。さらに以下は言語選択メニューの比較です。ここでも左下がBittlo、右下がCoinFloor (コインフロア) の言語選択メニューです。

いずれの場合も選択可能な言語は英語、香港語、韓国語、日本語の4つとなっており、並び順や表示形式も同じで区別出来ません。

次いで表題2番目のBitseamのスマホサイトのキャプ画像を左下に、上で検証したサイトの中で最もこのBitseamのスマホサイトに似ているShakepayのスマホ用サイト (https://m.shakepayex.com/) のキャプを右下に示します。

さらに左下はBitseamのスマホサイトの表示言語選択画面、右下は比較対象のShakepayのスマホ用サイトの表示言語選択画面です。いずれのサイトも英語、香港語、中国語、韓国語、日本語の5つからの選択になっています。Bitseamの場合のみ日本語が「日語」という中国語と思われる表記になっていますが、非常によく似ています。

本項で検証している2つのサイト、BittloとBitseamのサイトは上で検証したAゾーン (https://azone.pro/) 以下の一連のサイトと同じグループによって運営されている可能性が極めて濃厚と考えざるを得ません。しかしBittloとBitseamのサイトがAゾーン以下の一連のサイトと似ているのはスマホ用のサイトだけでPC用のサイトは全く似ていません。以下にBittloとBitseamのPC用のサイトの冒頭部のキャプを順に示します。

表示言語の選択肢はこれらPCサイトでは以下のようになっています。

Bittlo:英語、中国語、日本語、韓国語

Bitseam:英語、中国語、ロシア語

Bitseamはスマホ用サイトは日本語に対応していますが、PC用サイトは日本語対応していません。

そしてこれら2つのPC用サイトはこの冒頭部を見る限り、上で検証したAゾーン (https://azone.pro/) 以下の一連のPC用サイトと似ていないようですし、BittloとBitseamの相互比較でもあまり似ているようには見えません。しかし詳しく見比べてみるとメニューバーの項目とその並びなど共通点もあるようです。そしてこの冒頭部に続く部分を見ていくとこれら2つのサイトが互いにかなり似ていることが分かります。まず以下には冒頭部に続く部分についてBittlo (日本語版) → Bittlo (英語版) → Bitseamの順で3つのキャプ画像を示します。

並べてみれば明らかなように2つのサイトはこの部分で非常によく似ています。右側のイラスト部分は2つのサイトで全く区別出来ませんし、左側のテキスト部分もかなり似ています。Bittloのサイトにはアルトコインの取引所として上位1位と書いてあって取引高とか開設口座数とか何を基準に1位なのか全く分かりませんが、大手の取引所であると主張しているようです。さらに1位を主張する記述に続いて以下のような文章が出てきます。

日本語版:他の暗号化取引所では見つけられない有望なBitseamを発見した。

英語版:Discover promising Bitseam that cannot be found on other crypto exchanges.

日本語版の文章は明らかに不自然で何を意味するのか分かりません。英語版も説明不足ですが、他の仮想通貨取引所では扱っていないBitseamという仮想通貨を取引可能ということを意味しているのではないかと思います。そこで仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) でBitseamという仮想通貨に関する情報を探してみましたが該当はありません。また表題2番目のBitseamというサイトにも同じ位置に以下のような記述があります。

>Discover promising Bitseam that cannot be found on other crypto exchanges.

これはBittloのサイトの英語版にあった文章と全く同じです。このBitseamというのは仮想通貨の名称でもあり、仮想通貨取引所の名称でもあるとなれば仮想通貨取引所としてのBitseam (https://www.bitseam.com/index.html) で上場されている取引所専用の通貨ではないかと思われます。 だとすれば他の取引所で取引されていることがないのは当たり前の話としか思えません。Bitseamという仮想通貨が存在するとしてもホワイトペーパーが見つかるわけではないので本当に有望な仮想通貨なのかは判定しようがありません。いずれにしろBitseamという自称・有望な仮想通貨が存在していてそれが本項で検証している2つのサイトで共に取引されているということではないかと思われるのですが、そのBitseamという仮想通貨の情報が全く見当たらないのです。

それからこの部分にはいずれのサイトでも

>1+ Trillion

>累計取引高(米ドル)

という記述があります。「Trillion」は「兆」を意味しますから1兆ドル以上の累積取引高があるという意味と思われます。1米ドル=100円と考えても100兆円を超える累積出来高があるという主張をしている、つまりは大手の仮想通貨取引所であるという主張なのではないかと思われるのですが、これが事実であるかどうかは極めて疑問です。何しろ「Bittlo」とか「Bitseam」あるいはそれらのURLアドレスを検索しても見つかるのは本項で検証している2つのサイト自体とYahoo知恵袋への質問投稿などわずかな情報だけです。多数の顧客を抱えて100兆円もの累積取引出来高があるとは到底思えないのです。

そしてその顧客数に関する記述が次に出てくる部分に存在します。その部分についても2つのサイトの相互比較を続けます。やはりBittlo (日本語版) → Bittlo (英語版) → Bitseamの順で3つのキャプ画像を示します。

BittloBitseam、2つのサイトで左側の画像は異なりますが、右側のテキスト部分は一致しています。いずれのサイトでも最大のソーシャル取引プラットフォームであると主張し、ニュースの発信階数が100万回以上、世界中に2000万人以上の顧客を抱えていると自称しています。

さらに顧客数に関して似たような記述が以下に示すサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分にもあるのですが数字が食い違っています。やはりBittlo (日本語版) → Bittlo (英語版) → Bitseamの順で3つのキャプ画像を示します。

この部分はイラスト部分もテキスト部分も2つのサイトでそっくりです。そして3つの特長の項目の中で2番目の項目に顧客数に関する記述が含まれています。Bittlo (日本語版) の記述を以下に書き出します。

>Community

>Bittloグローバルコミュニティには、200か国以上から数百万人のユーザーがおり、20か国以上の言語をサポートしています。

数百万人のユーザー」と書いてありますが、これは上に示した

>世界中に2000万人以上の顧客

という記述と食い違っているように思われます。また「数百万人」と「2000万人以上」のいずれかでも正しいとするなら既に書いたようにサイト名やURLアドレスを検索に掛けてもこれらのサイト自体とわずかな数のサイトしか見つからないという状況は明らかにおかしいですさらにこれら2つのサイトへのアクセス状況を調べてみた結果を以下の2枚のキャプに示しますが1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字がいずれのサイトでも全て検出限界以下という結果になります。

「数百万人」とか「2000万人以上」の顧客を抱えている大手の仮想通貨取引所という主張は全く信用出来ません。さらに「20か国以上の言語をサポートしています。」という記述もPCサイト自体ではBittloが4ヵ国語、Bitseamは3ヵ国語、スマホ用サイトでも共に5ヵ国語にしか対応していないのですから現実とかけ離れています。

次に各サイトで連絡先情報を探しました。まずBittloのサイトにある連絡先情報のキャプを以下に示します。

>CALL US (電話番号)

> +1 (279)888 6668

>+1 (325)  666-3466  

>LOCATION (住所)

>121 Rock Sreet, 21 Avenue, New York, NY 92103-9000

>HOURS (営業時間)

>Bittlo@bittlo.com

電話番号が2つ、アメリカ・ニューヨークの住所、そしてなぜか営業時間という項目にメールアドレスが1つ示されています。意味が分かりません。ニューヨークの住所の「Sreet」という部分は「Street」の間違いでしょう。

同様に以下にはBitseamのサイトに示されている連絡先情報のキャプを示します。

こちらには電話番号とかメールアドレスが示されていません。ニューヨークの住所はBittloのサイトに連絡先として示されていた住所と同じです。

>LOCATION (住所)

>121 Rock Sreet, 21 Avenue, New York, NY 92103-9000

「Street」のスペルが間違っていて「Sreet」になっている部分まで同じです。

そしてこのニューヨークの住所が問題です。この住所をそのまま検索するとかなり多くの企業などがこの住所を所在地としていることが分かります。しかしこの住所が実際にどこにあるのかがよく分からないのです。ニューヨーク市内に「Rock Street」も「21 Avenue」も存在するのですが、交差しているようには見えません。どういうことなのか解釈不能です。そして同じ住所が多数のサイトで所在地とされていることなどからこの住所は信用出来るとは思えません。

さらに連絡先情報については例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は一切開示されていません。サイトの登録・開設日およびアップデート日は以下のようになっています。

サイト名 登録・開設日 アップデート日

Bittlo 20171124日 2022年12月4日

Bitseam 2019420日 20221123日


いずれのサイトもドメイン名が登録された日付からは数年経過しているのですが、アップデート日が最近です。中古ドメインが買い取られて最近になって現状の2つのサイトが立ち上げられた可能性が否定出来ません。

これらのサイトは情報開示も不充分、不適切ですし、少なくともBittoloについては本項の最初に引用したようにSNSを介して外国人による勧誘が行われているようです。またアメリカに拠点があると主張していますが、「日本語」という選択肢が「日語」という中国語的な表記になっている点などから考えても中国系のグループが運営している可能性が充分にあります。そしてスマホ用サイトについては上で検証した一連のサイトとの類似性が認められます。やはりこれらBittloとBitseamという2つのサイトは非常に危険なサイトである可能性が高いです。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。