検証61

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。また本ページで検証しているサイトの多くは同一のIPアドレスを共有しており、同じグループによるサイトで間違いないものと思われます。同時にこれらのサイトは短期間で続々と閉鎖されていて非常に危険です。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50」「検証51」「検証52」「検証53」「検証54」「検証55」「検証56」「検証57」「検証58」「検証59」「検証60に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証49ページ目です。「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmusa.net/jp)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmusafx.com/jp)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://xmjp.cc/jp)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.fxglobalxm.com/en)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xm-jp.com/)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xm-81jp.com/jp)

●Araka FinTech Limited (Arakaフィンテックリミテッド https://arakaltd.com/jp)

●Reliance Capital Markets Ltd (リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド https://reliancecapitalltd.com/jp)

●Wisegate Capitals (ワイズゲートキャピタルズ https://www.wisegatecapitals.com/jp/index.html)

●Luda Markets Ltd (Ludaマーケッツリミテッド https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp)

●LION BROKERS (ライオンブローカーズ https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp)

●BUX Financial Services (BUXファイナンシャルサービシーズ https://bux-asia.com/jp)

●BUX Financial Services (BUXファイナンシャルサービシーズ https://buxasia.co/jp)

●FX Corp Limited (FXコープリミテッド https://www.fxcorpltd.com/jp)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubfx.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubfx6.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yuboe.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubtw.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubhk.com/en/)


まず以下のサイトを検証します。

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmusa.net/jp)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmusafx.com/jp)

これら2つのサイトは日本で利用者が多いと思われるXMトレーディングという海外FXサイトの名称やロゴを盗用した偽サイトと思われるサイトです。そして同時に「検証60」で検証した以下の4つの中国系と思われるサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることで見つかってきたサイトでもあり、これらのサイトと組織的な結び付きが疑われます。

Foya Limited (Foyaリミテッド https://foyavip.com/jp)

Shunxin Fortune Limited (Shunxinフォーチュンリミテッド https://fxshunxin.com/en)

Pandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://fxpandorafx.com/)

Cowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド https://www.cowtradingvip.com/jp)

以下はFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) のサイトを基準にして同じIPアドレス上のサイトを検索した結果のキャプです。

基準にしFoyaリミテッドのサイト、「検証60」で検証した他の3つのサイトに加えて他に6つのサイトが検出されていますが新たに見つかってきた6つのサイトの最初と最後に出ているサイト、

>xmusa.net

>xmusafx.com

が本項の検証対象です。それ以外のサイトについては以下で順次検証しています。(その後も同じIPアドレス上に多数のサイトが確認されています。確認されたサイトのリストは本項末の「付記4」を参照してください。)

これらのサイトはIPアドレスを共有しているということで同じグループによるサイトの可能性が当然考えられました。とにかく本項で検証する2つのサイトにアクセスしてみました。以下にはまず2つのサイトの冒頭のキャプを表題と同じ順で示します。

▼XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp)

表示言語の選択肢は右に示した選択メニューに見えるように英語、中国語、香港語、スペイン語、日本語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語の11言語です。

▼XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp)

2つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。表示言語の選択肢右に示した選択メニューに見えるように英語、中国語、香港語、スペイン語、日本語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語の11言語で同じです。

そしてサイト冒頭部を見て直ぐに気が付きましたが、これらのサイトの名称、ロゴ、サイト全体の見かけは本サイトの旧サイトの「海外FX業者検証9」で検証したXMという海外FX業者と非常によく似ているのです。そしてXMには少なくとも3つのサイトが存在することが分かっています。その3つのサイトの冒頭部のキャプを比較の為に以下に示していきます。

▼XMTrading (XMトレーディング https://www.xmtrading.com/jp/) [表示言語:英語、日本語、マレー語、ロシア語、韓国語、ベトナム語、タイ語、ベンガル語]

▼XM (https://www.xm.com/) [表示言語:英語、マレー語、中国語、香港語、ギリシャ語、ハンガリー語、ロシア語、インドネシア語、フランス語、イタリア語、スウェーデン語、ドイツ語、ポーランド語、アラビア語、スペイン語、韓国語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、フィリピン語、オランダ語、チェコ語、ベンガル語、ウルドゥー語、トルコ語、ヒンディー語]

▼XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xmglobal.com/) [表示言語:英語、マレー語、中国語、香港語、ギリシャ語、ハンガリー語、ロシア語、インドネシア語、フランス語、イタリア語、スウェーデン語、ドイツ語、ポーランド語、アラビア語、スペイン語、韓国語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、フィリピン語、オランダ語、チェコ語、ベンガル語、ウルドゥー語、トルコ語、ヒンディー語]

既知の3つのXMの内、日本語対応しているのは最初のXMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/) のみでこの日本語対応サイトへのアクセスの大半が日本からのアクセスであることが分かっています。実質的に日本人専用的なサイトですがXM自体は日本の金融庁で登録を得ているわけではありません。

2番目のXM (https://www.xm.com/) と3番目のXMグローバルリミテッド https://www.xmglobal.com/) はどういう使い分けなのかそもそも3番目のXMグローバルリミテッド https://www.xmglobal.com/) が最初のXMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/) や2番目のXM (https://www.xm.com/) と本当に同じグループのサイトなのかもよく分からないのですが、ともかくいずれも日本語には対応していません。キプロスのCYPRUS SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC、キプロス証券取引委員会) のサイトで金融ライセンス情報が確認出来るのは2番目のXM (https://www.xm.com/) です。

そして本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) とXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp)はサイト全体として既知の3つのXMのサイトの内、日本語表示に対応していない2番目のXM (https://www.xm.com/) と3番目のXMグローバルリミテッド https://www.xmglobal.com/) によく似ているようです。以下では本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) とXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) を既知の3つのXMのサイトの内、2番目のXM (https://www.xm.com/) 比較していきます。まず冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を9項目にまとめて説明する部分を比較する為にXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 英語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 英語版 → 比較対象のXM (https://www.xm.com/) の順でキャプを示します。

2つの検証対象のサイトと比較対象のXM (https://www.xm.com/) のサイトで9つのイラストは全く同じに見えます。文章の部分も細かな違いはありますが、基本的に記述内容は互いに非常によく似ているようです。気になるのは3番目の項目です。

>参加無料 毎日の外国為替ウェビナー

とあります。このウェビナー (ネット配信するセミナー) の提供についてはまた後述します。

さらにこの9つの特長を説明している部分の次に出てくるマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても同様にXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 英語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 英語版 → 比較対象のXM (https://www.xm.com/) の順でキャプを示します。

ノートパソコン、タブレット、スマホが並ぶ画像は映っているチャートパターンなども含めて全く同じです。テキスト部分も非常によく似ていますが、取引対象の数が本項の検証対象である2つのXMグローバルリミテッドのサイトでは「1000以上」となっているのに対して既知のXM (https://www.xm.com/)  では「50以上」となっているようです。

次は取引対象を具体的に説明している部分の比較です。この部分についてもXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 英語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 英語版 → 比較対象のXM (https://www.xm.com/) の順で5つのキャプを示します。

この部分でも本項の検証対象である2つのXMグローバルリミテッドのサイトは既知のXM (https://www.xm.com/と非常によく似ていて最も明確な違いは後者で「CFD on Stocks」という項目が増えていることのようです。それ以外にも文章が微妙に違っている部分がありますが、意味するところは基本的に変わっていませんし、イラスト部分は全く同じに見えます。

次に出てくるのはニュースとXMグループにおける買いポジション、売りポジションの割合を示している部分です。やはりXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 英語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 英語版 → 比較対象のXM (https://www.xm.com/) の順で5つのキャプを示します。

この部分についても検証対象である2つのXMグローバルリミテッドのサイトはXM (https://www.xm.com/)  とよく似ている部分があるのですが、幾つか違いがあります。まず最後のXM (https://www.xm.com/)  の場合は右側にウェビナーの動画が並んでいます。これがサイトの特長を9項目にまとめて説明している部分の第3項に記されていたウェビナーに相当するものでしょう。しかし本項の検証対象である2つのXMグローバルリミテッドのサイトにもウェビナーを提供すると書いてあったのにそのウェビナーに相当するものが日本語版でも英語版でも見当たりません。代わりに「グループニュース」というタイトルで幾つかのニュース記事が並んでいます。

また上の5枚のキャプ画像で左3分の1には「ニュース記事」が書かれているのですが、この検証を書いてる2022年12月上旬の時点で本項の検証対象である2つのXMグローバルリミテッドのサイトでは最新の記事は左下に示した2022年9月29日付の記事です。一方でXM (https://www.xm.com/)  の場合は最新の記事を右下に示しましたが、2022年12月7日付になっています。

つまりXM (https://www.xm.com/)  の場合は記事が確かに更新されていて新しい記事が提供されているのに対して本項の検証対象である2つのXMグローバルリミテッドの場合は2ヵ月半ほどもニュースが更新されていないということになります。これは異様です。

次に金融ライセンスなどに関する記述がある部分を比較します。再びXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 日本語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) 英語版 → XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) 英語版 → 比較対象のXM (https://www.xm.com/) の順で5つのキャプを示します。

この部分でも2つのXMグローバルリミテッドと既知のXMのサイト (https://www.xm.com/) は非常によく似ています。特に重要なのは左上の「厳しく規制されたブローカー」という項目です。日本語版の記述を以下に書き出します。

>XM Group傘下のTrading Point of Financial Instruments Pty Limited豪州ASIC、Trading Point of Financial InstrumentsLtdはキプロスCySEC、XM Global LimitedはベリーズFSC、Trading Point MENA LimitedはドバイDFSAの規制を受けており、規制基準を厳格に遵守している。

オーストラリア、キプロス、ベリーズ、ドバイで金融ライセンスを取得しているという記述は XM (https://www.xm.com/) にある英語の記述と同じです。そして例えばキプロスの金融ライセンスを管理するCYPRUS SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC、キプロス証券取引委員会) のサイト (https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/) で探してみると、以下のキャプに示したXMの運営会社であるTrading Point社の登録が確認出来ます。

しかしこの登録情報を見ると一番下に「Approved Domains (認可されたドメイン名)」という項目があって

www.trading-point.com

www.xm.com

www.pipaffiliates.com

の3つのドメイン名の使用が認められているということになっています。 つまりXM (https://www.xm.com/) については登録が確認出来るがここで検証しているXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) とXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) についてはキプロスのライセンスでカバーされていません。キプロスのCySECで金融ライセンスを取得しているという記述は事実ではないということになります。

そもそも本項で検証している2つのXMグローバルリミテッドは最初にサイト冒頭のキャプを示した以下の3つのXMグループのサイト

XMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/)

XM (https://www.xm.com/)

XMグローバルリミテッド (https://www.xmglobal.com/)

と名称やロゴを共有しているのは明らかなのですが同じグループのサイトなのかどうかが非常に疑問です。まず最初に書いたように本項で検証している2つのXMグローバルリミテッド「検証60」で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) など4つの中国系と思われるサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることで見つかってきたサイトです。同じグループによって立ち上げられたサイトである可能性を考えざるを得ません。また2つのXMグローバルリミテッドと3つの既知のXMグループのサイトのWho Is 情報に記されているサイトの開設日とアクセス状況を以下にまとめました。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 1日当たり独立訪問者数

XMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) 2022929日 検出限界以下

XMグローバルリミテッド (www.xmusafx.com/jp) 2022年10月25日 4人

XMトレーディング (www.xmtrading.com/jp/) 2012426日 34万8500人

XM (www.xm.com/) 1994920日 38万8600人

XMグローバルリミテッド (www.xmglobal.com/) 2003915日 1万3800人

3つの既知のXMグループのサイトはいずれも少なくとも10年以上前に開設されており、アクセスもかなり多いです。特に日本語に対応していて事実上日本人向けと思われるXMトレーディング (www.xmtrading.com/jp/) とキプロスのCySECに登録があるおそらくグループの中心と思われるXM (www.xm.com/) は1日当たりの独立訪問者数が30万人を軽く超えるレベルのアクセスがあります。これに対して本項の検証対象である2つのXMグローバルリミテッドのサイトは開設されたのが2022年9月末あるいは10月末となっていてこの検証を書いている2022年12月上旬時点で2ヵ月半あるいは1ヵ月半ほどしか経過していない非常に新しいサイトですし、新しいサイトだから当然とも言えますが独立訪問者数も検出限界以下あるいはたったの4人となっていて非常に少ないようです。また上で2つのXMグローバルリミテッドのサイトのニュースの項目がいずれも2022年9月29日付の記事を最後に2ヶ月以上更新されていないことを指摘しましたが、2022年9月29日というのは要するに本項の検証対象である1つ目のサイト、グローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) が開設された当日です。サイトが開設されてから一度も更新されていないということになります。

また以下は順に本項の検証対象である2つのサイト、XMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) とXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp)のサイトで日本語表示を選択した状態でのメニューバー部分のキャプ画像です。

いずれの場合もメニューバーの項目名は「トップページ」「取引」「取引プラットフォーム」「研究と教育」「割引キャンペーン」「简介」の6項目になっていますが最後の「简介」の意味が分かりません。そこで「简介」を検索してみるとこれはどうやら中国語で「紹介」を意味するようです。

同様に以下は上でキャプを示しましたがXMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) とXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp)のサイトで買いポジ、売りポジの比率を示しているグラフの一部を拡大したキャプです。

ここでも日本語表示を選択しているのに上のキャプの一番下の部分、緑と赤のグラフを説明する部分に「买入」「卖出」という日本語とは思われない、意味の分からない部分があります。これも調べてみるとそれぞれ中国語で「買い」「売り」を意味する単語のようです。

なぜ日本語表示を選択した状態で中国語が混じっているという不可解なことが起こるのか考えてみるとこのサイトを運営しているのが中国系のグループであるからではないか思われるのです。XMグループは基本的にキプロスなど欧州圏を地盤としていると思われ、少なくとも中国系とは思われません。断言するには判断材料や証拠が足りないかもしれませんが、本項で検証している2つのXMグローバルリミテッドのサイトはやはり中国系と思われるグループによってXMグループの名称やロゴを盗用して立ち上げたサイトである可能性が濃厚と考えます。

そして改めて結論するまでもないと思いますが、これら2つのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

WikiFXという海外のFX業者口コミ情報サイトにXMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) での被害報告投稿が2件出ています。2件の投稿はそれぞれ日本と台湾から出ており、日本からの2022年12月8日付の投稿ではLINEで勧誘されて突然保証金を払えと言われて出金出来なくなったとあります。一方の2022年11月10日付の台湾からの投稿ではFacebookで勧誘されて結局出金出来なくなったようです。これら2件の投稿内容も「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの手口に矛盾しません。やはり非常に危険なサイトとしか思われません。

※付記2

2022年12月中旬に確認したところ、本項で検証した1つ目のサイト、XMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) のサイトは何の告知もなく、閉鎖されたようです。2つ目の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) もその後、2022年12月下旬に閉鎖されたようです。


※付記3

以下は本項で検証した1つ目のサイト、XMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) のサイトの口座開設画面のキャプです。キャプは省略しますが、XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) のサイトの口座開設画面もこれと極めてよく似ています。

一方で以下は「検証62」で検証しているDecode Global Ltd (デコードグローバルリミテッド https://www.decodeefx.com/jap/index) の登録ページのキャプです。

明らかにこれら2つのサイトの登録ページは互いに酷似しています。互いに似ているのはこの登録ページだけですが、これらのサイトは同じグループによるサイトである可能性が高いように思われます。さらにその後、

「検証27」 SMK (https://www.radiantfex.com/Jp)

「検証68」 XMマーケットリミテッド (https://www.xmmarketlimited.com/

「検証78」 グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)

の口座開設画面よく似ていることが判明しています。同じグループによるサイトであると考えてほぼ間違いないでしょう。


※付記4

本項で検証した2つのサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にさらに2つ、その後さらに1つのXMの偽サイトと思われるサイトが確認されました。次項以降で検証しているので参照してください。尚、同じIPアドレス上にはその後も新たなサイトが幾つも見つかってきています。20243月現在で同じIPアドレスを共有しているサイトの中で検証済みのサイトは以下のようになっています。

「検証33」

WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp)  [閉鎖済み] 

「検証60」

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み] 

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み] 

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み] 

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み] 

Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み] 

Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証61」 (本ページ)

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み] 

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み] 

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp)

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み] 

FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証66」

FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp) [閉鎖済み] 

ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/) [閉鎖済み] 

「検証70」

HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)

ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)

BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)

「検証71」

CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)

CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en)

「検証77」

スター バナー グローバル リミテッド (https://starbannerglobal.com/jp)

「検証78」

グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)

それぞれ参照してください。

尚、実際にはこれ以外にもかなりのサイトが同じIPアドレス上に確認されていますが検証を書く前に閉鎖されたサイトも複数あるようです。非常に危険なサイトが量産されているようで非常に危険です。


●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://xmjp.cc/jp)

●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.fxglobalxm.com/en)

1つ目のXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) はYahoo知恵袋に被害者からの質問が出てきたサイトで後から調べてみると上で検証した2つの偽のXMグローバルリミテッドのサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることが分かったサイト、2番目のXMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) も同じIPアドレス上にあることで見つかったサイトです。まず1つ目のXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) に関してYahoo知恵袋に出てきた質問をかなり長いですが引用します。

2022年12月29日投稿

インスタグラムで接触してきた勧誘役は東京都渋谷区居住で東京、静岡、名古屋に店舗を構える台湾人女性を自称していたようですが、クリスマスに直接会うことを約束していたものの結局ドタキャンされて会うことは出来なかったようです。こういった状況はまさに「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの勧誘の手口に合致しているように思われ、この勧誘役のプロフィールの信頼性は著しく低いものと考えざるを得ません。そしてこの勧誘役の勧めで本項で検証するXMの偽サイトと思われるサイト (XMグローバルリミテッド https://xmjp.cc/jp) に誘導され、かなりの大金を入金してしまったようです。そこからの収支がよく分かりませんが毎月4.5~5.5%の利益が得られるプログラムを契約してしまい、数字の上では利益が出ていたものの口座を凍結され、その凍結は勧誘役の叔父さんの協力で解除されたものの出金しようとすると税金名目で31万3300米ドルを支払うよう要求されているというのが現在の状況のようです。

さらにこの検証を書いた後ですが以下の質問が出てきました。

2023年3月13日投稿

詳しい状況が全く分かりませんが「友人」という人から勧誘されて3000万円ものお金を入金してしまった、そしてどうしたらいいかという質問をしていることからおそらく出金に困難が生じているものと思われます。かなり悲惨な被害事例と思われます。


とにかくこれらの質問に出てきたXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) について調べてみるとまずこのサイトが上で検証した2つのXMの偽サイト、XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) やXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) と同じIPアドレス (34.233.14.55) 上に存在することが判明しました。さらに同じIPアドレス上に本項で検証する2つ目のサイト、XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) も同じIPアドレスを共有していることで見つかってきました。以下が本項で検証対象とする2つのサイトのIPアドレス情報を調べた結果のキャプ画像です。

いずれのサイトもIPアドレスが「34.233.14.55」となっており、このIPアドレスを共有しているサイトして「検証60」で検証したFoyaリミテッド (foyavip.com)Shunxinフォーチュンリミテッド (fxshunxin.com)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (fxpandorafx.com)、カウトレーディングウエルスリミテッド (cowtradingvip.com) の4つのサイト、上で検証したXMグローバルリミテッド (xmusa.net) とXMグローバルリミテッド (xmusafx.com)、以下で検証しているLudaマーケッツリミテッド (ludamarkets.com)Arakaフィンテックリミテッド (arakaltd.com)、リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (reliancecapitalltd.com)、ライオンブローカーズ (libkrsgrr.com) といったサイトが検出されています。これらのサイトは同じグループによるサイトである可能性が強く示唆されます。

まず以下に本項で検証する2つのサイトの冒頭部を示します。

▼XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp)

表示言語の選択肢は右に示した選択メニューに見えるように英語、中国語、香港語、スペイン語、日本語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語の11言語です。


▼XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en)

表示言語の選択肢は右に示した選択メニューに見え英語、中国語のみです。

そしてこれらのサイトは上で検証したXMグローバルリミテッド (xmusa.net) XMグローバルリミテッド (xmusafx.com) のサイトと極めてよく似ています。以下には比較の為にXMグローバルリミテッド (xmusa.net) のサイト冒頭部のキャプを再掲します。

本項の検証対象で日本語対応しているXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) と比べて全く同じに見えます。特に気になるのはメニューバーのメニューの最後の項目が中国語で「紹介」を意味する「简介」となっていることまで共通していることです。これら「简介」という中国語が日本語版で使われているサイトは同じ中国系のグループによって立ち上げられたサイトである可能性が高いものと考えます。

さらに以下には本項で検証する2つのサイトのニュースと買いポジ、売りポジの比率を示す部分を表題と同じXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) → XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) という順で示します。

さらに以下には比較対象として既知の、あるいは別の言い方をすれば本物の、模倣対象となっているXM (https://www.xm.com/) の相当部分のキャプを示します。

上のXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) の検証でも指摘しましたがこの本物のXM (https://www.xm.com/) の場合にはニュースをまとめている部分の右3分の1にはウェビナーの動画を提供する部分になっているの対してここで検証している2つのXMグローバルリミテッドの場合には右3分の1が「グループニュース」に割り当てられています。

さらに示されているニュースの日付も問題です。以下は本項で検証している2つのXMグローバルリミテッドトップ記事の拡大です。左下がXMグローバルリミテッド https://xmjp.cc/jp)、右下がXMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) のサイトのトップ記事です。

いずれも2022年9月29日付の米ドル指数に関する記事です。この検証は2022年12月下旬に書いているので約3ヶ月間、ニュースが更新されていないことになります。またこの9月29日付のニュースは上で検証した、そして既に閉鎖されたXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) とXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) でもニュースセクションのトップになっていた記事です。

一方で本家のXM (https://www.xm.com/) の場合はニュースが更新されているようで、最新の記事は右に示した2022年12月22日付、年末年始のホリデーシーズンに向けての挨拶になっています。

さらに上のXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) およびXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) の検証でも同じことを指摘しましたが、XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) のニュースセクション、外貨の買いポジ、売りポジの比率を示している部分の下の部分に中国語の記述があります。以下はその部分の拡大図です。

上のキャプの一番下の部分、緑と赤のグラフを説明する部分に「买入」「卖出」というそれぞれ中国語で「買い」「売り」を意味する単語が確認出来ます。メニューバーの最後の項目が中国語で「紹介」を意味する「简介」となっている点と併せ、XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) を立ち上げているのは中国系の人物、組織である可能性が濃厚と考えます。

次に連絡先情報やライセンス情報ですが、以下にまずXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の脚注にある住所やライセンスに関する記述のキャプを日本語版、英語版の順に示します。

▼日本語版

>法律: このサイトはXM Global Limitedによって運営され,登録アドレスはSuite 404, The Matalon, Coney Drive,ベリーズ市,ベリーズである。

>XM Global Limitedは、ベリーズ金融サービス委員会(FSC)の認可および監督を受けている(登録番号:000261309)、Trading Point of Financial Instruments Limitedはキプロス証券取引委員会(CySEC)の権限と監督を受けており(登録番号:12010)、いずれもTrading Point Groupの傘下にある。

▼英語版

>The law: This site is run by XM Global Limited and is registered at: Suite 404, The Matalon, Coney Drive, Belize City, Belize.

>XM Global Limited is authorized and regulated by the Belize Financial Services Commission (FSC) (License No. 000261309), Trading Point of Financial Instruments Limited is authorized and regulated by the Cyprus Securities and Exchange Commission (CySEC) (License number: 12010) and is a subsidiary of the Trading Point Group.

さらに以下がXMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) の脚注にある住所やライセンスに関する記述のキャプです。

>The law: This site is operated by XM Global Limited and is registered at: Suite 404, The Matalon, Coney Drive, Belize City, Belize.

>XM Global Limited is authorized and regulated by the Belize Financial Services Commission (FSC) (License number: 000261309), Trading Point of Financial Instruments Limited is authorized and regulated by the Cyprus Securities and Exchange Commission (CySEC) (License number: 12010) and is a subsidiary of the Trading Point Group.

これら2つのサイトの記述は同じです。

住所はベリーズ (Suite 404, The Matalon, Coney Drive, Belize City, Belize.)、金融ライセンスはベリーズのFSC (ライセンス番号:000261309) とキプロスのCySEC (ライセンス番号:12010) から取得しているとあります。そこでこれらのライセンスの確認を試みました。まずベリーズのライセンスですがBelize Financial Services Commission (FSC) のサイト (https://www.belizefsc.org.bz/) にある登録リストを見ていくと以下の登録情報が見つかりました。

住所も

>Suite 404, The Matalon, Coney Drive, Belize City, Belize.

となっていて脚注に記されていた住所と一致しています。しかしこの登録情報にはウェブサイトのURLアドレスも記されていて「www.xm.com/global」となっています。これは既知のあるいは本物のXM (https://www.xm.com/) のURLアドレスです。つまりこれは既知のXMグローバル (https://www.xm.com/) の登録であってここで検証対象としている2つのサイトの登録ではありません。

さらに脚注に記されていたもう1つのキプロスのCySECの登録も確かにCYPRUS SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC、キプロス証券取引委員会) のサイト (https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/) についても上のXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) などの検証で指摘したように以下のキャプに示したようにXMの運営会社であるTrading Point社の登録が確認出来ます。

しかしこれも登録情報の一番下に示されているようにURLアドレスが限定されていて、やはり既知のXMグローバル (https://www.xm.com/) の登録であることが分かります。ここで検証対象としている2つのサイトの登録ではありません。要するに本項で検証している2つのサイトの住所とか金融ライセンスの情報は既知のXMグローバル (https://www.xm.com/) の登録情報をそのまま引き写しているだけであって、これらのサイトについて取得されたものではありません。

そこでさらに連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたが、登録者に関する情報は何も開示されていません。上で検証した既に閉鎖された2つのXMグローバルリミテッドと本稿で検証した2つのサイトについてWho Is 情報にある「登録・開設日」と「1日当たりの独立訪問者数」を調べた結果をまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 1日当たり独立訪問者数

XMグローバルリミテッド (www.xmusa.net/jp) 2022年9月29日 検出限界以下

XMグローバルリミテッド (www.xmusafx.com/jp) 2022年10月25日 4人

XMグローバルリミテッド (xmjp.cc/jp) 2022年12月14日 検出限界以下

XMグローバルリミテッド (www.fxglobalxm.com/en) 2022年12月1日 検出限界以下

本項で検証した2つのXMグローバルリミテッドのサイトはいずれも2022年12月になってから、この検証を書いている2022年12月下旬の時点でまだ1ヶ月も経過していない非常に新しいサイトということになります。

上で検証した2つのXMグローバルリミテッドのサイトも2022年9月あるいは10月に立ち上げられたサイトで決して古いサイトではないのですが既にアクセス不能、おそらく閉鎖されているとなればやはりまともなサイトとは思われません。本項で検証した2つのサイトも閉鎖された2つのサイトの代わりにURLアドレスのみ変更して立ち上げられたサイト、全て既知のXMのサイトを盗用した偽サイトである可能性が極めて濃厚でしょう。

同時にこれらのサイトはいずれも非常に危険なサイトとしか思われず、これらのサイトでの投資は絶対に避けるべきと結論せざるを得ません。


※付記

本項で検証した2つのサイトについても口座開設ページのキャプ画像を以下に表題と同じXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) → XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) という順で示します。

表示言語の選択肢の数が異なるぐらいで2つのサイトの口座開設画面は互いに非常によく似ています。またこの口座開設ページは上で検証した2つのXMグローバルのサイトの口座開設ページや「検証62」で検証しDecode Global Ltd (デコードグローバルリミテッド https://www.decodeefx.com/jap/index) の登録ページと非常によく似ています。一方で以下に示す既知のXMグローバル (https://www.xm.com/) の口座開設ページとは全く異なります。

トップページでは非常によく似ていても口座開設ページのような目立たない部分で全く異なるというのは本項で検証したサイトが本物XMのサイトの名称やロゴ、さらにはトップページを盗用した偽サイトであることを強く示唆しているように思います。


●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xm-jp.com/)

上で検証した4つのXMグローバルリミテッド

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

が閉鎖され、代わりに立ち上げられたサイトと思われます。基本的に閉鎖された4つのサイトと極めてよく似ており、しかも同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあります。このIPアドレスを使っていることで存在に気が付くことになりました。左下に示したのが本項で検証するXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の使っているIPアドレスとそのIPアドレスを共有するサイトを調べた結果です。そして右下が上で検証したXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) について同様にIPアドレスとIPアドレスを共有しているサイトを調べた結果です。

同一IPアドレス上のサイトは10個までしか表示されない仕様なのでIPアドレスを共有するサイトとしてお互いのサイトは出てきていませんがいずれのサイトもIPアドレスが「34.233.14.55」となっており、このIPアドレスを共有しているサイトとして「検証60」で検証したFoyaリミテッド (foyavip.com)、Shunxinフォーチュンリミテッド (fxshunxin.com)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (fxpandorafx.com)、カウトレーディングウエルスリミテッド (cowtradingvip.com) の4つのサイト、上で検証したXMグローバルリミテッド (xmusa.net) とXMグローバルリミテッド (xmusafx.com)、以下で検証しているLudaマーケッツリミテッド (ludamarkets.com)、Arakaフィンテックリミテッド (arakaltd.com)、リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (reliancecapitalltd.com)、ライオンブローカーズ (libkrsgrr.com) といったサイトが検出されています。同一のIPアドレス上にこれだけFX業者のサイトばかり偶然集中するとは思えませんからこれらのサイトは同じグループによるサイトである可能性が高いものと考えられます。

さらにこの検証を書いた後ですが、Yahoo知恵袋にこのサイトに関する質問が4件も出てきました。

2023年8月20日投稿

4件の投稿のいずれでも詳しい状況が分かりませんが、1件目、2件目、4件目の投稿では誰かに表題のサイトでの投資を勧められたようです。1件目と4件目の投稿では勧誘している人物とはネットでのみの接触であり、入金方法が毎回異なる個人名義の銀行口座を指定されての振込であること不審を感じているようです。勧誘役が外国人かどうかは不明です。それでも日本人に向けてこのサイトでの投資の勧誘が行われていることは間違いありません。

とにかくまずはサイト冒頭部の画像を示します。

▼XMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/)

このサイト冒頭部は日本人の口座開設が多いことで知られるXMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/) や上で検証した4つのXMトレーディングの名称やロゴを盗用して立ち上げられたと思われる一連の偽サイトと非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証し、この検証を書いている2023年4月下旬現在では既に閉鎖されている偽サイトと思われるサイトの1つ、XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) のサイト冒頭部のキャプを再掲します。テキスト部分は多少変わっていますが非常に似ているのは間違いありません。

さらに左下が本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の言語選択メニュー、右下が以前に検証したXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の言語選択メニューのキャプです。

表示言語の選択肢は英語、中国語、香港語、スペイン語、日本語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語の11言語で並び順まで含めて共通です。

さらに以下にはここで検証しているXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) のサイトでは相場情報を示している部分のキャプを示します。

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) のサイトではこの部分は全て相場情報になっていますが上で検証した4つのXMトレーディングの名称やロゴを盗用して立ち上げられたと思われる一連の偽サイトではニュースが示されている部分です。また盗用元になったと思われる日本人の口座開設が多いことで知られるXMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/) では右3分の1がウェビナー (基本的情報を教えるセミナー動画) が提供されている部分でもあります。しかしこのサイトではニュースやウェビナーは見当たりません。

但しこの検証は基本的にPCでサイトを閲覧して書いているのですが、ブラウザの幅を狭くするとサイト全体がスマホ用対応画面と思われるものに変化します。左下はそのスマホ対応画面の冒頭部のキャプです。そしてこのスマホ対応画面にはたったの1件だけですが右下に示した「市場ニュース」が示されています。

しかしこの「市場ニュース」の日付は

>GMT 2022929 午前 12 時 57 分

となっています。この検証を書いている2023年4月下旬現在で「市場ニュース」と題して表示されているのが2022年9月29日、つまり7ヶ月ほど前の為替相場情報に関するコメントというのは「ニュース」になっておらず明らかにおかしいです。またこのスマホ対応画面にはPC用サイトには見当たらないサイトの特長を説明する部分があります。9つの特長が挙げられていますが1度に2から4個の項目が表示されるようになっており、基本的に9つの特長の内容は上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) で確認されているものと同じです。そしてそれら9項目の特長の中には以下のような項目があります。

気になるのは左から2番目、3番目の項目です。

>参加無料 毎日の外国為替ウェビナー

>見放題 ビデオチュートリアル

と書かれていますが、このサイトでウェビナーやビデオチュートリアルが提供されている様子は全くありません。これは盗用元、本家と思われるXMトレーディング (https://www.xmtrading.com/jp/) の記述をそのまま引き写してサイトを作っているからとしか思えません。

次に示すのは口座開設のページ (https://trader.xm-jp.com/reg/real) の画像です。

この口座開設画面も上で検証した同じXMグローバルリミテッドというサイトの口座開設画面と酷似しています。以下には比較の為にXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の口座開設画面 (https://trader.xmjp.cc/reg/real) の画像を再掲します。

次に連絡先情報やライセンス情報を探しましたが開示されている情報はわずかです。まず脚注部分に以下の記述があります。

活字が小さくて読みにくいので以下に記載内容を書き出します。

>条項と条例です

>法律: このサイトはXM Global Limitedによって運営され,登録アドレスはSuite 404, The Matalon, Coney Drive,ベリーズ市,ベリーズである。

>XM Global Limitedは、ベリーズ金融サービス委員会(FSC)の認可および監督を受けている(登録番号:000261309)、Trading Point of Financial Instruments Limitedはキプロス証券取引委員会(CySEC)の権限と監督を受けており(登録番号:12010)、いずれもTrading Point Groupの傘下にある。

この記述は上で検証したXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の脚注にある住所やライセンスに関する記述と全く同じです。以下にXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の脚注部分のキャプを再掲します。

それ以外には「サポート」というサブページに住所とかメールアドレスが書いてあります。

こちらには脚注に記されていたのと同じベリーズの住所とメールアドレスだけが連絡先情報として記されています。

>登録住所 Suite 404, The Matalon, Coney Drive, ベリーズ市ベリーズ

>メール cs@xm-jp.com

そして住所が中米のベリーズ、金融ライセンスはベリーズとキプロスで取得しているという記述は上で検証したXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の脚注の記述と同じですから同じことを書くことになりますが、脚注に記載されていたベリーズの金融ライセンスを確認しようとベリーズ金融サービス委員会 (The Financial Services Commission (FSC)) のサイト (https://www.belizefsc.org.bz/) にある登録リストを探すと以下のキャプの赤枠で囲った部分にある登録情報が見つかってきます。

確かに「XM GLOBAL LIMITED」の登録があり、

>Suite 404, The Matalon, Coney Drive, Belize City, Belize, C.A.

という住所も本項で検証しているXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) のサイトの脚注に記されている住所と部屋番号まで一致しています。しかしこの登録情報にはWEBSITEやEMAILという項目があって以下のようになっています。

>WEBSITE:www.xm.com/global

>EMAIL:support@xmglobal.com

これは本項で検証しているXMグローバルリミテッドのサイト (https://www.xm-jp.com/) のURLアドレスやメールアドレスではなく、サイトの盗用元となっているXM (https://www.xm.com/) のURLアドレスやメールアドレスと思われます。つまりXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) は名称やサイトの記述内容、デザインやロゴなどを盗用しているだけでなく、金融ライセンスまで盗用していることになるものと考えられます。

もう一方のキプロス証券取引委員会(CySEC) から得ているというライセンスも同じです。CYPRUS SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC、キプロス証券取引委員会) のサイト (https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/) にある金融ライセンスの登録リストを探すと以下に示すXMの運営会社であるTrading Point社の登録が見つかります。

しかし上のキャプに示した登録情報の一番下に見える「Approved Domains (登録ドメイン)」は以下の3つだけです。

>www.trading-point.com

>www.xm.com

>www.pipaffiliates.com

本項で検証しているXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) は登録ドメインと全く異なりますからキプロスのCySECから登録を得ているとは言えません。このキプロスの登録に関する記述も本家、盗用元のサイトの登録を盗用したものと判断します。別の言い方をすれば本項で検証しているXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) は日本の金融庁から登録を得ていないだけでなく、いずれの国からも登録を得ていない違法業者としか思われません。

記されている連絡先情報が信頼出来るようには思われないので例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は2023年3月27日となっています。この検証は2023年4月下旬に書いているのでドメイン名の登録からちょうど1ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトということになります。非常に新しいサイトということでこのサイトでの投資を勧誘されたとか、出金出来なくなったといった報告は確認されていませんが、上で検証した同じIPアドレス上にあって非常によく似たサイトで複数の被害報告が確認されていること、それらのサイトがいずれも告知なしで閉鎖されていることなど考えるとこのサイトについても非常に危険なサイトの疑いが濃いです。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


●XM Global Limited (XMグローバルリミテッド https://www.xm-81jp.com/jp)

これも上で検証した以下の5つのXMグローバルリミテッドという名称のサイト

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/)

と同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。そして本項で検証するXMグローバルリミテッドのサイトも上で検証してきた一連のサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあるサイトとして見つかってきたサイトです。左下に示したのが本項で検証するXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) の使っているIPアドレスとそのIPアドレスを共有するサイトを調べた結果、同様に右下が上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) についてIPアドレスとIPアドレスを共有しているサイトを調べた結果です。

同一IPアドレス上のサイトは10個までしか表示されない仕様なのでIPアドレスを共有するサイトとしてお互いのサイトは出てきていませんがいずれのサイトもIPアドレスが「34.233.14.55」となっており、このIPアドレスを共有しているサイトとして「検証60」で検証したFoyaリミテッド (foyavip.com)、Shunxinフォーチュンリミテッド (fxshunxin.com)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (fxpandorafx.com)、カウトレーディングウエルスリミテッド (cowtradingvip.com) の4つのサイト、上で検証したXMグローバルリミテッド (xmusa.net) とXMグローバルリミテッド (xmusafx.com)、以下で検証しているLudaマーケッツリミテッド (ludamarkets.com)、Arakaフィンテックリミテッド (arakaltd.com)、リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (reliancecapitalltd.com)、ライオンブローカーズ (libkrsgrr.com) といったサイトが検出されています。同一のIPアドレス上にこれだけFX業者のサイトばかり偶然集中するとは思えず、これらのサイトは同じグループによるサイトで間違いないものと考えます。

とにかく本項で検証するXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) のサイト冒頭部の画像をまず以下に示します。

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp

このサイトは上で検証してきた5つのXMグローバルリミテッドという名称のサイトと非常によく似ています。比較の為に以下にはXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) のサイト冒頭部の画像を再掲します。

▼XMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/)

さらに以下は言語選択メニューの比較です。左下が本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) の言語選択メニュー、右下が上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の言語選択メニューの画像です。

選択可能な表示言語は英語、中国語、香港語、スペイン語、日本語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語の11言語で並び順まで含めて共通です。

さらに以下は本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) のサイトで冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を9項目にまとめて説明している部分の画像を示します。

比較の為に上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の相当部分の画像を以下に示します。

この部分でも2つのXMグローバルリミテッドのサイトは互いに非常によく似ていて互いに区別出来ません。

さらに以下には本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) の「トレーダーダッシュボード」と題された相場情報を示している部分の画像を示します。

この部分についても比較の為に上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の相当部分の画像を以下に再掲します。

この部分でも2つのXMグローバルリミテッドのサイトは互いに全く区別出来ません。よく見るとこの部分では単に書式が一致しているというだけでなく、為替相場の情報とか売買ポジションの比率といった数字まで互いに全く同じです。例えばいずれのサイトでもドル円の売値が1ドル=131.602円となっています。この検証を書いている2024年1月中旬現在の相場は1ドル=148円台となっており、明らかに更新されていません。ちなみに上に再掲したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の画像は2023年4月に取得しているのですが、同じサイトを確認すると2024年1月中旬現在でも相場の数字は全く変わっていません。リアルタイムの相場情報を示しているように見えても全く更新されていないというのはFXの取引サイトとして有り得ないでしょう。

さらに以下はPCでウインドウの幅を狭くすることで表示されるスマホ用サイトと思われるサイトの比較です。左下が本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) 、右下が上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の冒頭部の画像です。互いに非常によく似ています。

同様に以下は「サポート」というサブページに記されている連絡先情報です。左下が本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) の連絡先情報、右下が上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の連絡先情報の画像です。

いずれの場合も「登録住所」として租税回避地として有名なベリーズの同じ住所が記されています。単に「住所」ではなくわざわざ「登録住所」という書き方をしていることが気になります。「登録住所」という書き方は名目上の住所で実際に事業実態が存在する住所ではないという意味ではないかと疑いたくなります。また上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の連絡先情報にはメールアドレスが記されていますが、本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp) の連絡先情報にはメールアドレスがなく、住所のみしか示されていません。

連絡先情報がこれだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報も確認しました。しかし登録者に関する情報は何も開示されていません。

上に示したWho Is 情報で黄色の枠で囲った部分に記されている部分に記されているサイトの登録・開設日は2024年1月6日となっています。この検証は2024年1月中旬に書いており、サイトの開設からせいぜい半月程度しか経過していない非常に新しいサイトということが分かります。ともかく、連絡先情報など運営元に関する情報の開示は明らかに不充分、不適切です。

比較したいずれの部分でも本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)  と本項で比較対象としてきたXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/)、2つのサイトは互いに非常に似ているのですが、決定的なのは以下に示す口座開設画面 (https://trader.xm-81jp.com/reg/real) です。

この口座開設画面についても上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の口座開設画面と比較しようとしてアクセスしてみたところ、URLアドレスが同じであることに気が付きました。つまり本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)  と上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/)、2つのサイトは上に画像を示した口座開設のページを共有しています。

上にXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) の検証を書いた時点では口座開設ページのURLアドレスは

https://trader.xm-jp.com/reg/real

であったことが分かっています。この以前の口座開設ページもこの検証を書いている2024年1月中旬現在でアクセス可能ですがXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) のサイトからのリンク先が変更になったようです。いずれにしろ本項の検証対象であるXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)  と上で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) は間違いなく同じグループによるサイトです。

そしてXMグローバルリミテッド (https://www.xm-jp.com/) については上の検証で示したように投資を勧誘されたという報告が複数確認されています。本項で検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)  についてはこの検証を書いている時点で投資を勧誘されたといった証言は確認されていませんが、Who Is 情報から開設されて半月程度しか経過していない非常に新しいサイトであることが分かっていることを考えれば当然とも言えます。そしてこれからこのサイトでの投資を勧誘する活動が行われる可能性は非常に高いです。

そしてこれだけ非常によく似たサイトが幾つも確認され、しかもそれらの中には何の告知もなく既に閉鎖されているサイトが少なくとも4つもあることを考えれば、あるいは情報開示が極めて不充分、不適切であることを考えればこのサイトでの投資は非常に危険と考えざるを得ません。

このサイトでの投資を勧誘されても応じないことを強く推奨します。


●Araka FinTech Limited (Arakaフィンテックリミテッド https://arakaltd.com/jp)

●Reliance Capital Markets Ltd (リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド https://reliancecapitalltd.com/jp)

●Wisegate Capitals (ワイズゲートキャピタルズ https://www.wisegatecapitals.com/jp/index.html)

最初のArakaフィンテックリミテッドと2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドはいずれも上で検証した2つのXMグローバルリミテッドのサイトと同様、「検証60」で検証した以下の4つの中国系と思われるサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることで見つかってきたサイトです。

Foya Limited (Foyaリミテッド https://foyavip.com/jp)

Shunxin Fortune Limited (Shunxinフォーチュンリミテッド https://fxshunxin.com/en)

Pandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://fxpandorafx.com/)

Cowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド https://www.cowtradingvip.com/jp)

以下はFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) のサイトを基準にして同じIPアドレス上のサイトを検索した結果のキャプです。

本項で検証するArakaフィンテックリミテッド https://arakaltd.com/jp) とリライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) が「検証60」で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) など4つのサイトや上で検証した2つのXMグローバルリミテッドとIPアドレス (34.233.14.55) を共有していることが分かります。それ以外にもLudaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)、ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp) という2つのサイトがやはり同じIPアドレス上のサイトとして検出されていますが、これら2つのサイトについては以下で検証しています。これらのサイトの間での組織的な結び付きが強く疑われます。

さらに本項で検証する3番目のサイト、ワイズゲートキャピタルズはArakaフィンテックリミテッドからの画像検索で見つかってきたサイトです。

まずはこれら2つのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

▼Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [表示言語:英語、日本語、香港語、ベトナム語]

▼リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [表示言語:英語、日本語、香港語、ロシア語]

▼ワイズゲートキャピタルズ (https://www.wisegatecapitals.com/jp/index.html) [表示言語:日本語、英語、スペイン語、デンマーク語、中国語、フィンランド語、ロシア語、オランダ語、イタリア語、香港語、フランス語]

最初のArakaフィンテックリミテッドと2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドは背景画像は異なりますが、それ以外の部分、例えば「多様な取引の選択肢を提供します」という文章やメニューバーの項目、表示言語の選択メニューなどでは互いに非常によく似ています。一方で2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドと3番目のワイズゲートキャピタルズは背景画像が同じです。結果として最初のArakaフィンテックリミテッドと3番目のワイズゲートキャピタルズを比較すると全く似ている部分が見つかりません。

しかしこの冒頭部に続く部分を見ていくと3つのサイトが互いに似ているようです。まずサイトの特長を説明している部分のキャプを表題と同じ順で以下に示します。

このサイトの長所を説明している部分を3つのサイトで比較すると互いに似ているのは明らかです。6つの簡単なイラストは3つのサイトで共通していますし、記述内容も最初のArakaフィンテックリミテッドと2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドの比較ではサイト名の部分を除いて完全に同じです。3番目のワイズゲートキャピタルズは文章が少し異なり、仮想通貨のレバレッジが500倍から1000倍に変化していますがやはりかなり似ています。

但し、3つのサイトの記述を比べると例えばそれぞれのサイトの最初の部分に

>Araka FinTech Limitedは世界の外国為替取引の第一選択である。

>Reliance Capital Markets ltdは世界の外国為替取引の第一選択である。

>Wisegate Capitals は、世界中の暗号通貨取引のナンバーワンの選択肢です。

という記述があって前2社はFX取引を主軸としているのに対して最後のワイズゲートキャピタルズはFX取引よりも暗号通貨(仮想通貨)取引を主軸に据えているようです。ワイズゲートキャピタルズが仮想通貨取引に重点を置いているというのはさらに次の部分でも明らかです。ここでも3つのサイトからのキャプを表題と同じ順で以下に示します。

一見してこの部分でも3つのサイトは互いに似ているのですが、最初のArakaフィンテックリミテッドと2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドでは「外貨」「貴金属」「BTC (仮想通貨)」「株価指数と原油」の4項目を取引対象として紹介しているのに対して最後のワイズゲートキャピタルズでは全てがワイズゲートキャピタルズで仮想通貨取引を行うことの利点の説明になっています。

この部分ではワイズゲートキャピタルズが他の2つのサイトと全く異なっていますが、次に比較する「資金 安全性」と題された部分では3つのサイトが互いに酷似しています。やはり以下に3つのサイトからのキャプを表題と同じ順で示します。

この部分でも最初のArakaフィンテックリミテッドと2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドは互いに全く同じ、一方で最後のワイズゲートキャピタルズでは文章が少し変わっていますが文章の内容自体はほぼ同じで翻訳の違いレベルです。

さらに以下では「取引未来」と題され、アプリのダウンロードボタンが用意されている部分を比較します。やはり3つのサイトからのキャプを表題と同じ順で示します。

この部分でも最初のArakaフィンテックリミテッドと2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドは互いに全く同じに見えます。一方で最後のワイズゲートキャピタルズでは文章が少し変わっていて、さらに右側の画像のスマホにメタトレーダーのロゴが映っている部分が異なりますが文章の内容自体はほぼ同じで翻訳の違いレベルのようです。やはりこれら3つのサイトは同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトという可能性が高いように思われます。

次にこれら3つのサイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は少ないです。まず最初のArakaフィンテックリミテッドのサイトの脚注、2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドのサイトの脚注にある連絡先情報を以下に示します。

いずれのサイトでも示されているのはメールアドレスだけです。

Arakaフィンテックリミテッド:support@arakaltd.com

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド:support@reliancecapitalltd.com

連絡先情報がメールアドレスだけというのは話になりません。金融ライセンスに関する記述も見当たりません。そしてこの部分には気になる点があります。すなわち上の2つのキャプ画像でメールアドレスの上に

>连络する

と書いてありますが「连络」は日本語の「連絡」ではなく、中国語の簡体字になっています。このサイトの運営は中国系の人物であることが示唆されます。

一方で表題3番目のワイズゲートキャピタルズの場合は脚注に記されている連絡先情報驚いたことにが日本語版と英語版で異なります。まず日本語版、次に英語版のキャプを示します

いずれも示されているのは住所とメールアドレスだけで電話番号とか金融ライセンスに関する情報は示されていません。示されている連絡先情報を以下に書き出します。

▼日本語版

住所:トラスト カンパニー コンプレックス、アジェルテイク ロード、アジェルタケ島マジュロ、マーシャル諸島共和国, MH96960

メールアドレス:support@wisegatecapitals.com

▼英語版

住所:405 Lexington Ave, New York, NY 10174, United States

メールアドレス:support@wisegatecapitals.com

まず日本語版に記されているマーシャル諸島の住所ですがカタカナ表記になっているのを英語表記に直すと以下のようになるものと思われます。

>Trust Company Complex, Ajeltake Road, Ajeltake Island, Majuro, Marshall Islands, MH96960

この住所は以前にも見た記憶がある住所です。これはマーシャル諸島海事局 (https://iritokyo.co.jp/) というマーシャル諸島共和国政府から法人登録の管理を請け負っている組織が提供するSpecial Purpose Company (SPC) というペーパーカンパニーの住所と一致するのです。

この説明を見るとSPCは本来は船籍登録の為の法人ではないかと思われるのですが、法人登録に650ドル、次年度以降は毎年500ドル払えば法人を設立、維持できるようです。そして上のキャプの一番下に示されているSPCの住所がワイズゲートキャピタルズの日本語サイトに記されていた住所と一致します。これは名目だけのペーパーカンパニーで間違いないでしょう。

一方でワイズゲートキャピタルズの英語サイトに記されていたアメリカ・ニューヨークの住所 (405 Lexington Ave, New York, NY 10174, United States) についても検索してみるとニューヨークで有名なChrysler Building (クライスラー・ビルディング) という77階建ての高層ビルの住所に一致することが分かりました。しかしワイズゲートキャピタルズの住所には77階建ての高層ビルなのに階数とか部屋番号の情報が含まれていません。またこのクライスラービルディングの26階にはRegusというシェアオフィス/バーチャルオフィス業者の拠点があるようですし、他にもpivot desk (https://www.pivotdesk.com/) というやはりシェアオフィス/バーチャルオフィス業者がクライスラービルディングの1階と7~9階に拠点を持っているようです。電話番号が示されていないことも考えるとこのニューヨークの住所も架空住所である疑いを抱かざるを得ません。

サイトに示されている連絡先情報が乏しい上に信憑性も危ういということで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。まず最初のArakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) の場合です。

まず黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2022年10月11日です。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が示されています。示されている情報を以下に書き出します。

登録者所属機関:VI VAN TOI

住所:37 W San Bernardino Rd., Covina, CA. 91723

電話番号:+1.3949899

住所はアメリカのカリフォルニア州、ロサンゼルスの近郊にあるCovina市になっています。しかし、「37 W San Bernardino Rd., Covina, CA. 91723」という住所が実在の住所かどうか確認出来ません。「W San Bernardino Rd.」という名称の通りは実在するのですが「37番地」が確認出来ません。実在しない住所の可能性があるように思われます。「+1.3949899」という電話番号も桁数が合いません。[+1] の部分はアメリカとカナダの国番号です。Covina市の近隣の商店などの電話番号を調べてみると国番号から10桁の番号が続いているのです。例えば近隣にある「SCOOPS ON TAP」というアイスクリームショップ (https://www.scoopsontap.com/) の住所と電話番号は以下のようになっています。

住所:491 N. Citrus Ave., Covina, California 91723

電話番号:(626) 498-0083

国番号に加えて10桁の電話番号でなければならないはずなのに7桁しかない電話番号というのはデタラメとしか思われません。所属機関となっている「VI VAN TOI」についても検索してみましたがそれらしい情報は見つかりません。

次に表題2番目のリライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) のWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2022年10月11日です。これは上に示したArakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) のWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日と同じです。2つの互いに酷似したサイトが同じ日付に登録されていることになります。この2つのサイトは間違いなく同じグループによるサイトでしょう。ところが赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報Arakaフィンテックリミテッドの登録者情報と全く異なります。

登録者名:DANG DANG

登録者所属機関:LE VIET TUAN

住所:Sydney

郵便番号:201101

国名:VN (ベトナム)

電話番号:+1.3949899

メールアドレス:zhenghe12388@gmail.com

情報は記されているのですがこの情報はArakaフィンテックリミテッドの場合よりもさらに支離滅裂です。住所はSydneyとなっていてこれはオーストラリアのシドニーとしか思われないのですが、まず郵便番号が「201101」と6桁になっています。ところがオーストラリアのシドニーの郵便番号を調べると4桁しかないようです。さらに国名はVNとなっていてこれはベトナムを意味するとしか思えません。さらに電話番号は[+1] というアメリカあるいはカナダの国番号から始まっています。全てがデタラメとしか思われません。さらにメールアドレスが示されていますが、無料登録できるgmailのアドレスです。まともな金融機関の連絡先とは思えません。

最後はワイズゲートキャピタルズ (https://www.wisegatecapitals.com/jp/index.html) のWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2022年9月20日です。Arakaフィンテックリミテッドやリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドよりも20日ほど早く開設されていることになりますがやはりかなり新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分に示されている登録者に関する情報については殆どの項目が非開示になっていてわずかに開示されているのは所在地が香港の旺角という地域であるということだけです。

それから以下にはArakaフィンテックリミテッドリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドの口座開設画面のキャプを示します。

この口座開設画面については互いに酷似しているだけでなく、これまで検証してきたサイトの幾つかについて非常に似た口座開設画面が確認されています。例えば以下にキャプを再掲しますが「検証60」で検証したカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) の口座開設画面と極めてよく似ています。

ズこのカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) については「検証60」にまとめたように勧誘された、出金出来なくなったという報告が確認されているサイトであり、さらに上で説明したようにArakaフィンテックリミテッドリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドとIPアドレスを共有しているサイトでもあります。これだけ似ている部分があるとなればにArakaフィンテックリミテッドやリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドはカウトレーディングウエルスリミテッドなどのサイトと偶然IPアドレスを共有しているのではなく、同じグループによるサイトである可能性が高いものと考えざるを得ません。尚、以下で検証しているLudaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp) というサイトについても同じIPアドレスを共有しており、さらに口座開設画面もArakaフィンテックリミテッドとリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドの口座開設画面と極めてよく似ています。

尚、これと非常によく似た口座開設画面は以下のサイトでも確認されています。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)

「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証66」 FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)

「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp

上で示してきたように本項で検証した3つのサイトは互いに明らかに似ており、同じグループによって同じテンプレートから立ち上げられたサイトとしか思われません。しかしWho Is 情報に記されている所在地はバラバラです。しかもArakaフィンテックリミテッドやリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドのWho Is 情報にある登録者に関する情報は実在が確認出来ない住所とか桁数が合わない電話番号や郵便番号、住所が電話番号と矛盾しているなどとてもではありませんが信頼出来るものではありません。全てがデタラメとしか思われません。そもそも情報開示は著しく不充分、不適切であり、金融ライセンスも全く確認出来ません。最初に説明したようにArakaフィンテックリミテッドリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドについては既に被害報告が出ているサイトとIPアドレスを共有しているだけでなく、口座開設画面が酷似していてこれも同じグループによるサイトの可能性があります。これらのサイトは全く信用出来ないという結論にならざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されたという報告は確認されていませんが、投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●Luda Markets Ltd (Ludaマーケッツリミテッド https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp)

●LION BROKERS (ライオンブローカーズ https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp)

これら2つのサイトも上で検証してきたXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) などと同じく、「検証60」で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) など4つの中国系と思われるサイトと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイトです。以下はFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) を基準にして同じIPアドレス (34.233.14.55) 上のサイトを検索した結果です。

9つのサイトが検出されていますが、本項で検証対象とするのは5番目のLudaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp) と8番目のライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp) です。

まず本項で検証する2つのサイトの冒頭部のキャプを以下に示しますがそれぞれのサイトにはどういう使い分けなのかよく分からないのですが2つずつかなり見た目が異なるトップページらしきものが見つかっています。1つ目のURLアドレスがPC用サイト、2つ目は情報量が少ないのでスマホ用サイトかもしれません。とにかくそれぞれ2つのサイト冒頭部のキャプを示します。まずそれぞれのサイトの1つ目のURLアドレスのサイトを示します。

▼Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp) [表示言語:英語、香港語、日本語、ベトナム語、タイ語]

▼ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp) [表示言語:英語、中国語、香港語、ドイツ語、日本語、フランス語、アラビア語]

続いて2つ目のURLアドレスのサイトの冒頭部をそれぞれ示します。

▼Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/cjrl_jp) [表示言語:英語、香港語、日本語、ベトナム語、タイ語]

▼ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [表示言語:英語、中国語、香港語、ドイツ語、日本語、フランス語、アラビア語]

それぞれ1つ目のURLのサイトと2つ目のURLアドレスのサイトは全く見かけが異なりますが、Ludaマーケッツリミテッドとライオンブローカーズで比較するとそれぞれ1つ目のURLのサイト、2つ目のURLアドレスのサイト互いによく似ています

この冒頭部以降の部分については情報量が多いそれぞれの最初のURLアドレスの方について比較していきます。まず上に示した冒頭部に続いては口座開設無料などを説明する部分が出てきます。以下にはLudaマーケッツリミテッドライオンブローカーズ の順でキャプを示します。

ライオンブローカーズの方が項目が1つ多いですが、共通する4項目でイラスト部分は全く同じですし、テキスト部分も内容が明らかに似ています。さらにこの部分に続いてはいずれのサイトでも取引プラットフォームについて説明している部分が出てきます。やはり以下にはLudaマーケッツリミテッド → ライオンブローカーズ の順でキャプを示します。

この部分ではノートパソコン、スマホ、タブレットの画像は映っているチャートパターンまで含めて同じもののようです。文章部分も全く同じではありませんけど明らかに似通っています。

さらに次に出てくるのは「選ばれる理由」という題目の部分です。やはり以下にはLudaマーケッツリミテッド → ライオンブローカーズ の順でキャプを示します。

この部分は2つのサイトで大きく異なります。Ludaマーケッツリミテッドの場合は「選ばれる理由」が文章で書いてあるだけですが、ライオンブローカーズの場合には簡単なイラスト付きで8つの「選ばれる理由」が箇条書きになっています。それでも表題とそれに続く文章、さらには配色などに共通点があるように思われます。

次はスマホでの取引を強調している部分のキャプをやはりLudaマーケッツリミテッド → ライオンブローカーズの順で示します。

この部分では再び2つのサイトが互いに非常によく似ています。テキスト部分も画像部分もライオンブローカーズの方が情報量が若干増えているようです。

Ludaマーケッツリミテッドライオンブローカーズのサイトを比較すると全く同じというわけではなく、全般に後者の方がボリュームが増えているようですが同じテンプレート由来のサイトなのは間違いないでしょう。同じグループが運営している可能性も濃厚です。

次に2つのサイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は充分とは言い難いです。まずLudaマーケッツリミテッドの「お問い合わせ」のページにある連絡先情報を以下に示します。

>E-mail support@ludamarkets.com

>会社所在地 37 WARREN STREET LONDON UNITED KINGDOM

記載されているのはメールアドレスとイギリス・ロンドンの住所のみで電話番号とか金融ライセンスに関する情報はありません。ロンドンの住所を検索してみると右にキャプを示しましたがSILVER LEVENE (https://www.silverlevene.co.uk/) という会計事務所の住所に一致するようです。これはこの会計事務所を利用した架空住所の疑いが濃厚です。またイギリス所在になっているということでイギリスの法人登録を探してみましたが該当と思われる登録が見つかりません。この住所にLudaマーケッツリミテッドが実在するとは思えません。

ライオンブローカーズの場合「お問い合わせ」のページは存在するのですが、以下のキャプに示したようにメールアドレスが書いてあるだけです。

>E-mail service@libkrsgrr.com

Ludaマーケッツリミテッドがイギリス所在となっていたことからこちらもイギリスの法人登録を検索してみるとLION BROKERS (UK) LIMITED (Company number 10863400) という法人登録が見つかりましたが2017年7月に登録され、2019年8月にはDissolved (解散) になっています。ここで検証しているサイトに対応する登録とは思えません。

そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認してみました。するとどれほど信頼できる情報かどうかはともかくとしてLudaマーケッツリミテッドのサイトのWho Is 情報には登録者に関する断片的な情報が見つかりました。

黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2022年9月13日となっています。そして赤枠で囲った部分に示されている登録者に関する情報を以下に書き出します。

登録者:TRUONG HA THANH

登録者所属機関:Luda Markets Ltd

住所:JINBIAN

郵便番号:147258

国名:KH (カンボジア)

電話番号:+855.965589224

メールアドレス:mt743020@gmail.com

国名はKHとなっていてこれはカンボジアを意味すると思われます。電話番号も[+855] というカンボジアの国番号から始まっています。しかし「JINBIAN」という地名がカンボジアにあることを確認出来ませんし、「147258」という郵便番号もカンボジアに該当がないようです。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。信頼できる情報とは思えません。

一方のライオンブローカーズのサイトのWho Is 情報も確認しましたが、こちらは登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は2022年9月14日になっています。Ludaマーケッツリミテッドのサイトの登録・開設日2022年9月13日ですから1日遅れになっているだけです。

それから以下にはLudaマーケッツリミテッドの口座開設画面のキャプ画像を示します。

この口座開設画面は例えば上で検証しているArakaフィンテックリミテッドやリライアンスキャピタルマーケッツリミテッド、「検証60」で検証したカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) の口座開設画面と極めてよく似ています。以下には比較の為に「検証60」で検証したカウトレーディングウエルスリミテッドの口座開設画面のキャプを再掲します。

これら口座開設画面が互いに非常によく似ているLudaマーケッツリミテッドArakaフィンテックリミテッドやリライアンスキャピタルマーケッツリミテッド、「検証60」で検証したカウトレーディングウエルスリミテッドは本項の最初に説明したようにIPアドレスを共有しているサイトでもあります。口座開設画面という限られた部分だけであってもこれだけ似ているとなればこれらのサイトは偶然IPアドレスを共有しているのではなく、やはり同じグループによって運営されているサイトであると考えざるを得ません。

それ以外にも同様の口座開設画面が確認されているサイトについては上のArakaフィンテックリミテッドとリライアンスキャピタルマーケッツリミテッドの検証の中でまとめていますから参照してください。

ちなみに右に示したのはライオンブローカーズの口座開設ページのキャプ画像です。Ludaマーケッツリミテッドなどの口座開設画面とは全く異なります。

総合的に判断してLudaマーケッツリミテッドもライオンブローカーズも信頼できるサイトとは思えません。金融ライセンスは確認出来ませんし、それ以前にサイトに記されている記述も信頼出来ません。勧誘されたとか被害を受けたといった報告が確認されているわけではありませんが、詐欺目的と思われる複数のFXサイトとIPアドレスを共有していること、口座開設画面が極めてよく似ていることなどからこれも中国系と思われる詐欺グループによるサイトである疑いを感じざるを得ません。これらのサイトでの投資は避けるべきです。


※付記

Ludaマーケッツリミテッドについて関東財務局から2023年7月28日付で無登録の違法業者であるとして警告が出ました。以下に画像を示します。


●BUX Financial Services (BUXファイナンシャルサービシーズ https://bux-asia.com/jp)

●BUX Financial Services (BUXファイナンシャルサービシーズ https://buxasia.co/jp)

まずこれら2つのサイトも上で検証してきたXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) などと同じく、「検証60」で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) などサイトと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイトです。以下は本項で検証する2つのサイトを基準にして同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあるサイトを調べた結果です。

10個までしか同じIPアドレス上のサイトが表示されていませんが

「検証60」で検証した

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/)

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

本ページで検証した

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp)

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp)

といったサイトが同じIPアドレス上にあることが分かります。同じグループによるサイトである可能性が考えられるということで検証対象とすることにしました。まずサイト冒頭のキャプ画像を示します。

▼BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [表示言語:日本語、英語、香港語、韓国語]

▼BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [表示言語:日本語、英語、香港語、韓国語]

URLアドレスが微妙に異なるだけで2つのサイトの冒頭部は全く同じにしか見えません。さらにこの冒頭部に続いてはサイトの特長を説明していると思われる部分が出てきます。その部分のキャプをやはりBUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) → BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) という順序で以下に示します。

非常に違和感のある日本語で何が書いてあるのかよく分かりませんがとにかく2つのBUXファイナンシャルサービシーズのサイトはこの部分でも互いに全く同じです。特に最後の「私たちはあなたを気にかけている」という項目の最後にメールアドレスが記されているのですが、このメールアドレスさえも2つのサイトで同じです。

>service@buxasiafx.com

次に連絡先情報ですが、いずれのサイトでもメニューバーにある「我々に連絡する」という項目から選択出来るサブページに信頼できるかどうかはともかくとして記載があります。またサイトの脚注に法人登録とか金融ライセンスに関する記載があります。この部分についても2つのサイトは全く同じなので以下にはBUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) のサイトからのキャプを示します。

連絡先情報としてはまず電話番号が2つ記されています。

>TradeHub支援: +44 (0)20 3326 2131

>取引机: +44 (0)20 3326 2135 

いずれも[+44]というイギリスの国番号から始まっています。

メールアドレスはトップページのサイトの特長を説明している部分に記されていたものと同じメールアドレスです。

>service@buxasiafx.com

そして住所はイギリスのロンドンとオランダのアムステルダムの住所が記されています。

>BUX Financial Services Limited

>3rd Floor, Canvas, 35 Luke Street, London, EC2A 4LH, United Kingdom

>BUX B.V.,

>Spuistraat 114-b, Amsterdam, 1012VA, Netherlands

住所がイギリスとオランダの2ヵ所あるのに電話番号がイギリスの電話番号だけというのが気になります。

そしてこれらの情報の中で最も問題なのは脚注の法人登録情報、金融ライセンス情報、特に金融ライセンス情報の方です。

>bux marketsは取引名です bux financial services limited(英語)

>bux financial services limited は、イングランドおよびウェールズにおいて登録番号03148972で登録されている会社です。BUX Financial Services Limited fca登録番号184333により認可され、規制されています。

まずイギリスの法人登録があるというので「登録番号03148972」から法人登録情報を探してみると確かにbux financial services limitedの法人登録情報が見つかりました。

この法人登録には気になる点が幾つかあります。

法人登録の日付は1996年1月22日となっていますが法人登録された当時の法人名はCOINTILL LIMITEDとなっており、その後6回も法人名が変更されています。現在のBUX Financial Services Limitedという法人名になったのは2019年7月18日です。また経営者情報のページを見ると頻繁に経営陣が交代しており、この法人の経営者として登録されたことがある31名の経営者の内、現時点でも経営陣に名を連ねているのは4名のみです。そしてその4名全員が現在の法人名になる直前の2019年6月9日以降に就任しています。法人が繰り返し売買されているようです。そしてこの法人登録上の住所はサイトの連絡先情報に記されていた住所と全く異なります。

>16 Great Queen Street, Covent Garden, London, United Kingdom, WC2B 5AH

どういうことなのか全く分かりません。

さらに気になるのは金融ライセンスの方です。脚注の

>BUX Financial Services Limited fca登録番号184333により認可され、規制されています。

という記述からイギリスの金融ライセンスを管理するFinancial Conduct Authority (FCA、金融行動監視機構) のサイトにある登録業者を検索できるページ (https://register.fca.org.uk/s/) から「登録番号184333」を探してみると以下の登録情報が見つかりました。重要と思われる部分を抜粋して以下に示します。

登録されたのは2001年12月1日となっています。住所はサイトの連絡先情報に記されていた住所と一致します。

>3rd Floor, Canvas, 35 Luke Street, London, EC2A 4LH, United Kingdom

しかしこの金融ライセンス情報に記されている「Website」の項目が大問題です。URLアドレスは以下のようになっています。

https://www.buxmarkets.com/en

このURLアドレスは本項で検証している2つのサイトのいずれとも一致しません。そこでこのサイトにアクセスしてみると本項で検証している2つのBUXファイナンシャルサービシーズのサイトとかなり似たサイトであることが分かりました。この金融ライセンス情報に記されていたURLアドレスのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en

上に示した2つの検証対象のサイトと異なり。このサイトは英語表示にしか対応していません。比較の為に本項で検証しているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) で英語表示を選択した場合の冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

メニューバーの項目とか表示言語の選択の可否など違いはありますが2つのサイトは互いに極めてよく似ています。さらにこの冒頭部に続くサイトの特長を説明している部分についてもBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) とBUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) で英語表示を選択した場合のキャプを以下に順に示します。

イギリス・FCAの金融ライセンスの対象となっているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) の場合は項目が2つになっています。また右端の項目の最後に記されているメールアドレスは異なります。しかし全体として見ればやはりかなりよく似ています。

さらに連絡先情報のページについてもまずBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) のキャプを以下に順に示します。

記されている連絡先情報を以下に書き出します。まず電話番号が2つ、メールアドレスが1つ記されています。

TradeHub Support: +44 (0)20 3326 2131

Trading Desk: +44 (0)20 3326 2135 

E-Mail: support@buxmarkets.com

電話番号はイギリスの国番号である[+44]から始まっており、本項の検証対象である2つのBUXファイナンシャルサービシーズのサイトに連絡先として記されていた電話番号と全く同じです。しかしメールアドレスの方は本項検証している2つのBUXファイナンシャルサービシーズのサイトのメールアドレス 

>service@buxasiafx.com

と明らかに異なります。

一方でイギリスのロンドンとオランダのアムステルダムの住所は本項で検証している2つのBUXファイナンシャルサービシーズの住所と全く同じです。

>BUX Financial Services Limited

>3rd Floor, Canvas, 35 Luke Street, London, EC2A 4LH, United Kingdom

>BUX B.V.,

>Spuistraat 114-b, Amsterdam, 1012VA, Netherlands

まとめるとこのFCAで金融ライセンスを得ているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) の連絡先情報はメールアドレスを除いて本項で検証している2つのBUXファイナンシャルサービシーズの連絡先情報と同じということになります。

さらにFCAで金融ライセンスを得ているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) のサイトを本項で検証している2つのサイトを比較すると本項で検証している2つのサイトは記述内容がかなり少なくなっていることに気が付きます。例えば以下は脚注部分にあるサブページへのリンク部分の比較です。BUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) とBUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) で英語表示を選択した場合のキャプを順に示します。

本項で検証しているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) のサブページの数はFCAからライセンスを受けているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) の場合と比べてかなり少ないですし、Facebook、Twitter、YoutubeといったSNSの公式アカウントへのリンクもありません。ちなみに以下はリンクされているTwitterのアカウント (https://twitter.com/buxmarkets) の冒頭部です。

このTwitterアカウントのリンク先も当然ですがFCAでライセンスを受けているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) となっています。

そしてここまで調べてきてどうやら本項で検証している2つのサイトはFCAでライセンスを得ているBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) の偽サイト、クローンサイトなのではないかという可能性を考えざるを得ません。FCAのサイトで見つけてきたBUXファイナンシャルサービシーズの登録情報にはNotice (注意) として以下のような記述があります。

要するにBUXファイナンシャルサービシーズ (https://www.buxmarkets.com/en) については金融ライセンスの登録番号を盗用した3つのクローンサイトが確認されているということです。特に最も新しい2022年10月10日にリストに加えられたBUX ForexはBUXファイナンシャルサービシーズの名称についても真似ていたと考えられる偽サイトと考えられます。FCAのサイトにはこのBUX Forexという偽サイトに関する情報があります。

この情報が出たのは2022年10月10日とそれほど古くはないのですが、このクローンサイトと断定されたBUX Forexのサイト (http://buxforex.com/) は既に閉鎖されているようです。一度はサイトの名称をも借りた偽サイト、クローンサイトが出現していたことがあるとすれば同じグループでも別のグループでも同様に再び同様の偽サイト、クローンサイトが出現する可能性はあると考えざるを得ません。そしてここで検証している2つのBUXファイナンシャルサービシーズのサイトは最初に説明したとおり、「検証60」で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) などのサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることで見つかってきたサイトです。同じIPアドレス上に互いに無関係のFX業者のサイトばかり10個以上も偶然集まるということはまず考えられませんからこれらは同じグループによるサイトであると考えざるを得ません。そしてそれら10個以上のサイトの中には本ページの最初に検証したXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) およびXMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) のように既存のFX業者のサイト名やロゴ、サイトの構成などを明らかに模倣した偽サイトと思われるサイトも含まれています。

しかも本件で検証した2つのBUXファイナンシャルサービシーズのサイトの内、BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) が閉鎖されたように同じIPアドレス上のサイトは続々と何の告知もなく閉鎖されています。その後に見つかってきたサイトも含めて同じIPアドレスを共有しているサイトの中で検証済みのサイトをまとめると以下のようになります。

「検証33」

WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp)  [閉鎖済み] 

「検証60」

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み] 

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み] 

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み] 

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み] 

Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み] 

Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証61」

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み] 

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み] 

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp)

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み] 

FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証66」

FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp) [閉鎖済み] 

ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/) [閉鎖済み] 

「検証70」

HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)

ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)

BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)

「検証71」

CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)

CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en)

「検証77」

スター バナー グローバル リミテッド (https://starbannerglobal.com/jp)

「検証78」

グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)

それぞれ参照してください。

閉鎖されているサイトが多いですが例えば本項で検証したBUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) の場合は2023年2月7日にサイトの登録・開設されてから2ヵ月未満で閉鎖されているようです。残っているサイトも短期間で閉鎖される可能性が高く、当然ですがこれらのサイトでの投資は絶対に推奨できません。


●FX Corp Limited (FXコープリミテッド https://www.fxcorpltd.com/jp)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubfx.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubfx6.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yuboe.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubtw.com/en/)

●YUB PRIME (YUBプライム https://yubhk.com/en/)

最初のFXコープリミテッドは上で検証してきたXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) などと同じく、「検証60」で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) などのサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることで見つかってきたサイト、YUBプライムという5つのサイトはFXコープリミテッドからの画像検索や同じIPアドレス上にあることで見つかってきた明らかに同じテンプレート由来のサイトです。

まず以下は表題最初のFXコープリミテッドのサイトを基準にして同じIPアドレス上にあるサイトを調べた結果です。

10個までしか同じIPアドレス上のサイトが表示されない仕様なのですが

「検証60」で検証した

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/)

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

本ページで検証した

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp)

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp)

といった10個のサイトが同じIPアドレス上にあることが示されています。当然、同じグループによる新たなサイトの可能性が考えられるということでFXコープリミテッドも検証対象とすることにしました。

さらにFXコープリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきた表題2番目のYUBプライム (https://yubfx.com/en/) のサイトを基準にして同じIPアドレス (119.13.77.102) 上のサイトを探した結果を以下に示します。

表題3~6番目の4つのYUBプライムのサイトは表題2番目のYUBプライム (https://yubfx.com/en/) のサイトとIPアドレスを共有するサイトとして見つかってきたサイトということになります。以上が本項で検証する6つのサイトが見つかってきた経緯ということになります。

まず以下がFXコープリミテッドのサイト冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

>FX Corp ブランドタクシーです

>驚きの登場です

>ロンドンの街の注目を集めました

と書いてありますが、画像のタクシーにFXコープの社名とかロゴが確認出来るようには思われません。またこのサイトの冒頭部背景はスライドショー形式で5つのパターンが入れ替わりで表示される設定になっていますが、5つ目の背景パターンのキャプを以下に示します。

表示言語を日本語に設定しているのですが

>指数、外汇、CFD重磅登场

>FX Corp 即刻把握火爆行情!

>手机端登录注册

という中国語 (簡体字) の文章が示されています。Google翻訳に掛けてみると

>指数、外国為替、CFDデビュー

>FX Corpが熱い市場をいち早く掴む!

 >モバイルログインと登録

という翻訳結果になります。

なぜ日本語表示設定にしているのに中国語の文章が出てくるのか不明ですが、雑な作りとしか思えません。ちなみに英語表示を選択すると5つの背景パターンの全てで表示される文章は英語になります。以下がその言語選択メニューで表示言語の選択肢は英語、日本語、香港語、タイ語、ベトナム語、マレー語、ポルトガル語、スペイン語、アラビア語の9ヵ国語です。

次に画像検索で見つかってきた表題2番目のYUBプライム (https://yubfx.com/en/) 以下、5つのYUBプライムのサイトの冒頭部のキャプを順に以下に示します。

▼YUBプライム (https://yubfx.com/en/)

▼YUBプライム (https://yubfx6.com/en/)

▼YUBプライム (https://yuboe.com/en/)

▼YUBプライム (https://yubtw.com/en/)

▼YUBプライム (https://yubhk.com/en/)

5つのYUBプライムというサイトの冒頭部は互いに非常によく似ていて全く見分けがつきません。また上に示したFXコープリミテッドのサイト冒頭部とも非常によく似ていますが、よく見ると背景になっているタクシーの車体側面に「YUB」というYUBプライムのロゴが見えます。上のキャプ画像の中央に

>introduces its latest branded campaign on black cabs [ブラックキャブ (ロンドンタクシー) でのブランドキャンペーンを開始]

と書いてあることからタクシーの車体にロゴを書いてブランドキャンペーンを展開しているということなのかと思われます。しかしこのサイト冒頭をFXコープリミテッドのサイト冒頭部と比較すると背景に明らかに同じタクシーの画像が使われていますし、FXコープリミテッドのサイトにも

>FX Corp ブランドタクシーです

という記述がありますが車体にはロゴがありません。FXコープリミテッドの画像でロゴの部分が消されたのか、あるいは元々の画像では車体にロゴは書かれておらず、画像編集でYUBプライムのロゴが付け加えられたのか分かりませんがいずれにしろ何らかの画像編集が行われた可能性が高いです。本当にロンドンのタクシーでブランドキャンペーンが行われているかどうか疑問です。

FXコープリミテッドのサイトと5つのYUBプライムというサイトで異なるのはタクシーの画像だけではありません。例えば表示言語の選択肢も異なります。FXコープリミテッドのサイトは上のキャプ画像で示したように日本語に対応していますが、5つのYUBプライムのサイトはいずれも日本語には対応していません。以下は表題2番目のYUBプライム (https://yubfx.com/en/) の表示言語の選択メニューのキャプ画像です。

表示言語の選択肢は英語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語、タイ語、中国語、香港語の7つとなっています。キャプは省略しますが、他の4つのYUBプライムのサイトでも表示言語の選択肢は全く同じですし、言語選択メニューの並びや形式なども極めてよく似ています。

冒頭部に続いては表題の6つのサイトのいずれでも特長を説明していると思われる部分が出てきます。以下にはまず最初のFXコープリミテッドの日本語版、英語版のキャプ画像を順に示します。

特に日本語訳が不自然なこともあって何が書いてあるのかよく分かりません。英語版を見てもこの部分に特別な情報は見当たりません。非常に一般的なことが書いてあるだけです。そして以下は表題2番目のYUBプライム (https://yubfx.com/en/) のサイトの相当部分のキャプ画像です。

一見してよく似ているのですが、FXコープリミテッドの英語版サイトと比べると文章はかなり変わっているようです。それでも基本的な記述内容の方向性は互いに似通っています。キャプは省略しますがこの部分についてもYUBプライム (https://yubfx.com/en/) のサイトの文章と他の4つのYUBプライムのサイトの文章は殆ど同じです。

次にトレーディングアプリがダウンロード出来るようになっている部分を相互比較します。まずFXコープリミテッドの場合を以下に示します。

どうやらこのFXコープリミテッドのサイトでダウンロード出来るのは「FX6」というトレーディングアプリのようです。

次いで5つのYUBプライムのサイトの相当部分のキャプ画像を表題と同じYUBプライム (https://yubfx.com/en/) → YUBプライム (https://yubfx6.com/en/) → YUBプライム (https://yuboe.com/en/) → YUBプライム (https://yubtw.com/en/) → YUBプライム (https://yubhk.com/en/) という順で5枚のキャプ画像を示します。

この部分でもFXコープリミテッドを含めた6つのサイトが互いによく似ていて左側のスマホとノートパソコンの取引画面の画像は全て同じに見えるのですが、右側のアプリをダウンロード出来る部分を見るとダウンロード出来るアプリが3種類に分かれているようです。

サイト名 (URLアドレス) ダウンロード出来るアプリ

FXコープ (https://www.fxcorpltd.com/jp) FX6

YUBプライム (https://yubfx.com/en/) META TRADER 5

YUBプライム (https://yubfx6.com/en/) FX6

YUBプライム (https://yuboe.com/en/) META TRADER 5

YUBプライム (https://yubtw.com/en/) Tradingweb

YUBプライム (https://yubhk.com/en/) META TRADER 5

どういう事情でサイトによってアプリが変わるのかよく分かりません。

次に取引対象に関する情報を比較します。まず以下はFXコープリミテッドのサブページにある取引対象の説明の一部です。FX、株式指数、原油や貴金属といったコモディティが取引対象になっているようです。

上のキャプはFXで取引可能な通貨ペアの説明の冒頭部分です。この部分でも翻訳に難があって記述内容がよく分からない部分があるのですが、取引単位が10万通貨単位となっていて普通のFX業者の取引単位である1万通貨単位よりも10倍大きいようです。取引するのにかなり大きな金額の証拠金が必要になるものと思われます。また上のキャプの範囲で気になるのは一番右側の「ポイント値」という項目です。何を意味するのかよく分からないのですが、「10加元」「10瑞郎」「1000日元」といった中国語と思われる記述になっています。「10加元」は「10カナダドル」、「10瑞郎」は「10スイスフラン」、「1000日元」は「1000円」ではないかと思われますが、こうした中国語としか思われないような記述が散見されるというのはこのサイトの運営者が中国系のグループだからではないかと思われます。

さらに以下はYUBプライム (https://yubfx.com/en/) の取引対象を説明するサブページの冒頭部です。

FXコープ (https://www.fxcorpltd.com/jp) の場合とよく似た説明になっています。キャプは省略しますが、他の4つのYUBプライムのサイトでもこれと同じ説明になっています。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。わずかにFXコープリミテッドのサイトの脚注部分に以下のような記述があります。

>FXコープはサモアで設立された国際運営機関です。FXコープのグループ会社(通称「FXコープグループ」といいます)の経営子会社です。FX Corpは、サモアでその製品およびサービスを提供するための金融サービスのライセンスや権限を持つ必要はありません。

サモアで設立されたとありますが住所とか電話番号といった具体的な連絡先情報は見当たりません。さらに金融サービスのライセンスをも必要がないという意味不明の文章があって金融ライセンスを取得していないことを公言、開き直っているようなことになっています。

それ以外にはFXコープリミテッドでも5つのYUBプライムのサイトでもトップページの脚注の上に以下のような画像が並んでいる部分があります。以下にはFXコープリミテッドと5つのYUBプライムのサイトを代表して表題2番目のYUBプライム (https://yubfx.com/en/) の相当部分のキャプ画像を順に示します。

これらの画像がオフィスだというのですが、かなりの歴史を感じさせる建造物のようですし、画像だけあって住所が示されていないということでこれらの画像を画像検索に掛けてみると4枚並んでいる左端の画像はイギリスのマンチェスターにあるManchester Reform Club (マンチェスターリフォームクラブ) という上流階級の社交の場として1870年代に建てられた歴史的建造物のようです。左に示したのはOur Manchester (https://manchesterhistory.net/manchester/ManMenu.html) というマンチェスターの名所を紹介するサイトの中にある「Reform Club」の項目にある画像であり、FXコープリミテッド5つのYUBプライムのサイトで「私たちのオフィス」の画像として示されていた4枚の画像の1つと明らかに同じ建築物の画像です。さらにこのマンチェスターリフォームクラブとその住所

>81 King Street, Manchester M2 4AH.

について調べてみるとこのマンチェスターリフォームクラブの建物には以下にキャプを示すBruntwood Works (https://bruntwood.co.uk/works/) というシェアオフィス業者のマンチェスタークラブの拠点があることが分かりました。

上のキャプ画像の右側にある画像はFXコープリミテッドや5つのYUBプライムのサイトで「私たちのオフィス」の画像として示されていた4枚の画像の内、右端の画像と一致するようです。そしてこのBruntwood Worksという業者は以下のキャプに示すようにバーチャルオフィス業務も担っているようです。

さらにイギリスに拠点があるかもしれないということでFXコープリミテッドとかYUBプライムという名称のイギリス法人が存在するかどうか法人登録情報を探してみましたがそれらしい登録は見つかりません。最もそれらしい法人登録としてはFX Corporation Limited という法人登録 (会社番号:09277601) が見つかってきましたがこの法人登録は2022年9月13日付で解散になっています。勿論、イギリスの金融ライセンスも取得しているとは思えません。FXコープリミテッドYUBプライムはこのバーチャルオフィス業者と契約している可能性はあるかもしれませんが、事業実体がこのイギリスの住所にあるとは思えません。そもそも本当にイギリスに本拠があるならば住所を明示しない理由が分かりません。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたがいずれのサイトでも登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日、アップデート日のみ以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) サイトの登録・開設日 アップデート日

FXコープ (https://www.fxcorpltd.com/jp) 2023年2月2日

YUBプライム (https://yubfx.com/en/) 2022年10月10日 2022年10月10日

YUBプライム (https://yubfx6.com/en/) 2023年1月5日 2023年1月5日

YUBプライム (https://yuboe.com/en/) 2014年8月19日 2020年11月29日

YUBプライム (https://yubtw.com/en/) 2022年11月23日 2022年11月23日

YUBプライム (https://yubhk.com/en/) 20221119日 2022年11月19日

ドメイン名が登録された登録日は4番目のYUBプライム (https://yuboe.com/en/) が飛びぬけて古いようです。これは中古ドメインの再利用かもしれません。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトは信頼できるサイトとは思われません。そもそも明らかに同じテンプレートから量産されたサイトが少なくとも6つ存在するという時点で意味が分かりませんし、情報開示は明らかに不充分、不適切です。金融ライセンスも確認出来ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。