検証1

本ページで検証するサイトは金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

本ページでは以下に示したFXプロというサイトとその関連と思われるサイトを検証しています。関連サイトについては日本語表示が出来ないサイトもありますし、日本で勧誘が行われていることも確認出来ませんがFXプロ自体の信頼性を評価する意味でも簡単に紹介します。


●FxPro (FXプロ https://www.fxpro.jpn.com/)

FXプロはかなり以前から存在は知っていたサイトですが実は2015年8月にアクセスしようとした際にウイルス対策ソフトから右のキャプに示したような警告が出てアクセス出来なかったという経緯があり、しばらくの間、検証対象とはしていませんでした。このウイルス対策ソフトが出していた「コンピューターの脅威」が本当にあったのか、また仮にあったとしても運営側が意図したものだったのかそれとも悪意のある第三者が送り込んだものだったのか全く分かりませんが、仮に脅威があったのだとすれば第三者による脅威であったとしてもサイトの管理に問題があった可能性はあると思わざるを得ません。とにかく最近になってサイトを再訪したところ、同じウイルス対策ソフトを使用しているにも関わらず、脅威に対する警告は出てこなかったので遅まきながら検証を書くことにしました。そして検証していく間に次々と関連サイトが見つかってきました。関連サイトについては徐々に検証の中で登場してくることになります。

まず以下はFXプロのサイトの冒頭部のキャプです。

表示対応言語は以下のキャプに示しましたが英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、中国語、日本語などなど30ほどもあります。

そして日本語表示に対応しているのにサイトの脚注には以下のキャプに示した記述があります。

>FxProは、日本の金融庁の規制は受けておらず、許認可も取得していない為、金融商品・金融サービスへの勧誘と見なされる可能性がある行為に関わる事はございません。 尚、本サイトは日本居住者を対象としたものではございませんのでご了承下さい。

日本からの顧客は受け付けていないように解釈されますが、日本語で書かれたアフィリエイト報酬目的の海外FX業者のランキングサイトなどでは頻繁にFXプロが取り上げられていますし、日本語サイトを設けていてアクセス状況を解析出来るサイトで見ると2019年8月現在で以下のキャプに示した様にページビューの15.2%、独立訪問者の11.6%を日本からのアクセスが占めていて国別アクセスの1位という状況です。ちなみにFXプロの本社が存在するとされているイギリスからのアクセスはページビューの2.6%、独立訪問者数の2.1%でしかありません。とてもではありませんが日本からの口座開設を認めていない状況とは思えません。

検証はまず例によって連絡先情報ですが、連絡先情報は以下に示したイギリス、ロンドンの住所が1つあるだけです。電話番号などは記載がありません。

>Established 2006

>Headquarters 13/14 Basinghall Street, City of London, EC2V 5BQ, United Kingdom

このロンドンの住所を調べてみると全く同じ住所に複数の法人が存在していることになっていることに気が付きました。つまりここから最初に触れたFXプロの関連サイトが見つかることになりました。まずFxTTm (www.fxttm.com/)というサイトが存在していることが判明しました。以下はそのFxTTmのサイトのメニューバーですが左端に見える赤い長方形型のFxTTmのロゴはFXプロのロゴとそっくりでとても偶然とは思えません。

以下はこのFxTTmのサイトのAboutのページの抜粋ですが、アンダーラインの部分にFxTTmはイギリスの会社で本社の所在地が13/14 Basinghall Street, City of London, EC2V 5BQであると明記されています。つまりFXプロの住所と全く同じです。

明確な記述は見当たりませんが住所が全く同じでロゴもそっくり、そして社名もFxで始まっていてFXでの投資運用に関係する会社の様です。FxTTmがFXプロの系列である可能性は高いでしょう。

但しFx TTmについてイギリスの法人登録を確認しようとしましたが確認出来ません。さらに以下はこのサイトで提供されている投資プランです。金額別にブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階があるようで例えばプラチナコースでは10万ドルの投資に対して毎日6600ドルという考えられないような配当率が書いてあります。

さらにこのFxTTmのサイトにはTestimonies from our satisfied Cliant (満足している顧客からの証言) と称して3人の顧客がFxTTm社を称賛する意見を寄稿しているという項目があります (以下のキャプ参照)。意見の内容は要するにFxTTmを賞賛するものです。

しかしここに出ている3人の顧客の画像を画像検索してみるとこの3人の画像はいずれもネット上に存在する画像であることが分かりました。例えば3人の顧客の左端の髭の人物の画像はPinterest (https://www.pinterest.jp/)という画像共有サイトにアップされている下の画像を切り取ったものであることが分かりました。

さらに顧客の2人目の女性の画像も下のキャプに示しましたが同じくPintarestにアップされている画像ですし、3人目の画像も出典は不明ですが複数のサイトで使われている画像です。これはインチキとしか思われません。

FXプロと同じ住所にある会社はこれだけではありません。2社目はFOREX OPTION PROFIT (フォレックス オプション プロフィット forexoptionprofit.com/index.php)という会社です。社名だけでも分かるようにこれもFX投資関連のサイトでさらに以下はそのサイトの冒頭部のキャプですが仮想通貨やコモディティ、株式指数なども取引されているようです。また自動翻訳による不完全なものながら一応日本語表示に対応しています。

さらに以下はメニューバー部分の拡大です。ロゴはFXプロのロゴとは全く似ていませんが、FXプロと全く同じロンドンの住所が明記されています。

そしてこのフォレックス オプション プロフィット社もFxTTm社と同様の投資金額別の4段階の投資プランを提供しているようです (以下のキャプ参照)。しかもFxTTm社の4段階のプランがブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナという名称だったのに対してフォレックス オプション プロフィットの4つのプランはスターター、シルバー、ゴールド、プラチナとなっていて4つの内の3つが同じです。そして最も金額の大きなプラチナプランでは1日当たり15%の配当が20回受け取れると書いてあり、非現実的としか思えない利回りになっているのも同じです。両社が同じ系列である可能性を強く感じさせます。

さらにこのフォレックス オプション プロフィットについて調べてみると意味が分かりませんが互いに酷似したサイトが少なくとも5つあることが判明しました。5つの関連サイトのURLアドレスと所在地情報を示します。

▼CRYPTOFXPROFIT (クリプトFXプロフィット  cryptofxprofit.online/index.html)

所在地:74 Cypress Street Elmont, NY 11003

所在地: USA Los Angels California 

▼Epic Forex Trade (エピックフォレックストレード www.epicforextrade.com/)

所在地:74 Cypress Street Elmont, NY 11003 

▼FOREX Tradeoptions (フォレックストレードオプションズ forextradoptions.com/index.html)

所在地:74 Cypress Street Elmont, NY 11003

▼FX CRYPTO247 TRADERS (www.fxcrypto247traders.online/index.html)

所在地:74 Cypress Street Elmont, NY 11003 +1(331)-245-4985

所在地: 4763 Cherry Camp Road, Illinois 60607

▼27 CRYPTO ADMIN (27クリプトアドミニ 27crptoadmin.com/)

所在地:1166 Avenue of the Americas, New York City, New York, U.S

これらはいずれも日本語表示には対応していないのであまり詳しく説明はしませんがいずれもFXとか仮想通貨関連の投資サイトのようでフォレックス オプション プロフィットと同様に異様に利回りの高い投資プランが提供されているようです。例えば最初のクリプトFXプロフィット のサイト冒頭と投資プラン説明部分のキャプを以下に示します。

クリプトFXプロフィットの提供する投資プランの名称はフォレックス オプション プロフィットと同じスターター、シルバー、ゴールド、プラチナの4つになっています。

住所については最初のCRYPTOFXPROFITは2つの住所がありますがカリフォルニア州・ロサンゼルスの住所は全く不完全です。2つ目の住所はニューヨークでこちらは2つ目のエピックフォレックストレード、3つ目のフォレックストレードオプションズ、4番目のFXクリプト247トレーダーズの住所と全く同じです。FX クリプト247 トレーダーズにはもう1つ住所がありますが、イリノイ州でZip code (郵便番号)が60607というのはシカゴの住所なのですが、シカゴにはCherry Camp Roadが実在しないようです。つまりこのイリノイ州の住所は実在しない住所かもしれません。最後の27 クリプトアドミニの住所もニューヨークですが他の4つのニューヨークの住所とは異なります。

そしてフォレックス オプション プロフィットを含めた6つのサイトは殆どコピペで作られているとしか思えないほど互いに酷似していて例えば経営陣3名の名前も全て同じです。ところがその経営陣紹介に添えられている画像が6つのサイトを比べてみると2つのパターンに分かれることが判明しました。

まずフォレックスオプションプロフィット、クリプトFXプロフィット、フォレックストレードオプションズ、FXクリプト247トレーダーズの4つのサイトのロゴと経営陣の紹介です。経営陣のキャプはFOREX OPTION PROFITのサイトから取得していますが、この4つのサイトにある経営陣の名前、役職、そして画像は全て同じです。

3名の経営陣の氏名と役職名はAmos Bauerr (General Manager)、Edna T, Hernandez (Customer Service Manager)、Mitch P. Sherburne (Lead Admin & Head of Recruitment)となっています。

次いで残りの2つ、エピックフォレックストレードと27クリプトアドミニのロゴとエピックフォレックストレードのサイトから取得した経営陣の紹介欄のキャプです。

この2つのサイトの経営陣紹介に出てくる3人の役職名と名前はGeneral ManagerのArmos Bauerr以下、上の4つのサイトの場合と全く同じです。しかし添えられている画像は3人ともどう見ても完全に別人の画像です。これは酷すぎるでしょう。どう考えても非現実的としか思えない高利回りの投資プランを提示していること、そもそも互いに酷似しているサイトが6つも存在していることなどを考えてもこれらのサイトは悪意を持って作られた非常に危険なサイトとしか思えません。

FXプロの検証からかなり大幅に脱線しましたが、FXプロのイギリスの住所を調べることで芋づる式に見つかったこれらのサイトはとにかく怪しいです。少なくともFx TTmはFXプロと組織的な繋がりの可能性が高く、例えばFXプロに口座を作るとこういった非常に怪しげな会社の提供する投資プランが紹介されるのかもしれません。とにかくFXプロも含めてイギリスの住所については信用する気になりません。Google Street Viewでイギリスの住所を見ると実在の住所であることは分かりますが、当該住所にある建物に看板などは見当たらず、この住所に何があるのか判然としません。

イギリスの住所や関連サイトについてはここまでにしてFXプロの金融ライセンスについて検証します。Aboutのページには以下に示した様にHeadquarters (本社) の所在地となっているのイギリスに加え、キプロス、南アフリカ、アラブ首長国連邦、バハマと5つの金融ライセンスへのリンクが並んでいます。

>Regulations

>FxPro UK Limited;  FCA, registration no. 509956 (イギリス)

>FxPro Financial Services Ltd; CySec, licence no. 078/07 (キプロス)

>FxPro Financial Services Ltd; FSCA, authorisation no. 45052 (南アフリカ)

>FxPro Global Markets MENA Ltd; DFSA, reference no. F003333 (アラブ首長国連邦)

>FxPro Global Markets Ltd; SCB, licence no. SIA-F184 (バハマ) ライセンス一覧 (PDFファイル)


まず本社の所在地となっているイギリスの金融ライセンスを見ると確かにイギリスの Financial Conduct Authority (FCA、金融行動監視機構)から金融ライセンスを得ていることが確認されました。以下にその金融ライセンスの抜粋を示します。

>Address: 13-14 Basinghall StreetCity Of LondonEC2V 5BQUNITED KINGDOM

>Phone: +44 2077769720

>Fax:: +44 2076007063

>Email:

>Website: www.fxpro.co.uk

住所はFX Proの公式サイトにあったロンドンの住所と一致しており、公式サイトには記載のなかった電話番号、FAX番号が記されていてイギリスの国番号 [+44]から始まっています。何故公式サイトに電話番号、FAX番号を記載しないのか理解出来ません。そして気になるのはWebsiteの項目です。上のライセンス情報右下に記されているWebsiteのURL (www.fxpro.co.uk/)  は表題のFXプロのURL (www.fxpro.jpn.com/)とは全く異なります。そこでイギリスの金融ライセンスにあるURLアドレス(www.fxpro.co.uk/)  にアクセスしてみると自動的に本項表題のサイトにリダイレクトされるようです。何故こんなことになっているのか全く分かりません。

イギリスに金融ライセンスがあるということでイギリスの法人登録も調べてみました。気になったのは経営者情報です。現役の経営陣は4人のようですが最も地位が高いと思われるのはPSIMOLOPHITIS, Charalambosというキプロス国籍でキプロス在住の人物 (左下のキャプ参照) ですが連絡先住所はFXプロの所在地となっているロンドンの住所です。このイギリス法人の経営者の名前はFXプロの公式サイトにCEOとして紹介されている右下のキャプの人物の名前と一致しています。

経営トップと思われる人物がキプロス国籍、キプロス在住となればFXプロの事業実体も実際にはイギリスではなく、キプロスという可能性も考えられます。上で触れた5つの金融ライセンスの2番目がキプロスのライセンスということでこれも確認することにしました。右のキャプがそのライセンスに記されている主な情報です。

>FXPRO Financial Services Ltd

>1 Karyatidon, CY-4180 Ypsonas, Limassol, Cyprus

>Licence Number: 078/07

>Licence Date: 05/03/2007

>Company Registration Number: 181344

>Telephone: +357 25 969 200

>Fax: +357 25 969 269

>E-Mail: compliance@fxpro.com

とにかく不審な点はあるもののイギリスとキプロスの金融機関登録が現時点で有効なのは確かです。但しイギリスについてもキプロスについてもその金融機関登録が有効なのは欧州圏内だけで日本では無効ですから全くの無登録業者よりは明らかにマシですが違法業者であることに違いはありません。

次は南アフリカのライセンスですがライセンスそのものは存在しているようですが登録住所や電話番号はキプロスの登録と同じものが登録されており、南アフリカに何らかの拠点があるわけではないようです。4番目はアラブ首長国連邦 (UAE) のライセンスですが、この検証を準備している間にFXプロがライセンスを取り下げたようでFXプロのサイトからも記述が消えています。以下は今でも残っているライセンス情報のキャプですが2017年10月26日にライセンスを取得し、2020年2月27日に取り下げられた (Withdrawn) となっています。何故たったの2年4ヶ月ほどで撤退したのか説明はありません。住所はUAE国内ですが私書箱の住所なので実際にUAE国内に拠点があったかどうかはかなり疑問と思われます。

最後はバハマのライセンスですが公開されている情報は決して多くはありません (以下のキャプ参照)。

住所 (Lyford Financial Center, Western Road, P.O. Box N-7776)は私書箱の住所でバハマも租税回避地として有名な国、さらに経営者はイギリスの登録でキプロス国籍、キプロス在住になっているCharalambos Psimolophitisとなっていますからこの住所に事業実体が存在している可能性は低いものと思います。信頼性を高めるような登録とは思えません。

最後にこのサイトでしばしば引用しているForex Peace Army (FPA)という海外のFX業者に関する口コミサイトでFXプロの項目を見るとかなり前のことですがFXプロが自作自演の投稿を行っていたということが書かれていることが分かりました。かなり長いですが以下に引用します。

ここに英語で書かれていることの概略をまとめます。

FPAにFXプロの従業員による可能性が高いと思われる非常に疑わしい肯定的な投稿がFPAに投稿されたのは2013年の8月から2014年の1月までのことであり、偽のレビューが投稿されていることに気が付いたFPA側はFXプロのCEOに対して同様の投稿が繰り返されることのないよう適切な措置を求めて2013年の12月に接触を図り、FXプロ側は当初は返信したもののその後は返信しなくなったということです。この様な経緯からFPAとしてはCEOが自ら適切な改善策を執るまでFXプロでの取引を推奨しないとしています。

どうやらFXプロの経営陣の企業倫理には問題があるように思われます。取引は推奨出来ません。


※付記

FXプロにはFxTTmなど複数の住所を同じくする関連会社の可能性があるサイトが存在して異様な高利回りの投資プランを提供していることを指摘しましたが、さらにFXプロのCEOであるCharalambos Psimolophitisという人物について検索してみるとさらに関連があるのではないかと思われる金融投資関係のサイトが2つ見つかってきました。まず1つ目のサイトは以下に示すCharalambos Psimolophitis名義のLinked In アカウントから見つかってきたものです。

おそらくかなり長い間、更新されていないと思われるアカウントですがこのCharalambos Psimolophitisのアカウントでは肩書がFXプロではなく、XS Capital Securities & Financial Servicesとなっています。早速このXS Capitalについて調べてみるとXS Capital社は7Q Financial Services Ltd. と社名変更してキプロス証券取引委員会 (CySEC)金融ライセンスを得ていることが分かりました。下のキャプの一番下、赤枠で囲った部分に旧社名が記されています。Charalambos Psimolophitisという名前がどれほどありふれているのか分かりませんが、キプロスの金融界の経営者という地位から考えればFXプロの経営者と同一人物の可能性は高いと思います。

以下がその7Q Financial Servicesのサイト (www.7qfs.com/) のメニューバーと業務内容の説明の部分ですが投資ファンドや年金基金、保険会社などの機関投資家や大きな資産を持つ個人投資家を顧客にしているようです。

7Q Financial ServicesのサイトのURLアドレス (http://www.7qfs.com/) が暗号化に対応した「https」ではなく暗号化されていない「http」で始まっていることは非常に気になります。またこの7Q Financial Servicesのサイトで公開されているTeamという運営陣の紹介の中にCharalambos Psimolophitisの名前はありません。但し紹介されている4名の中にCEOなど経営トップと思われる肩書の人間もいません。何故経営トップが明らかにされていないのかも気になるところです。

一方でCharalambos Psimolophitisの名前が経営トップとして確認出来るのがNINGBO GIANT EAGLE TRADE (https://gianteagletrade.com/) という会社のサイトです。以下はそのサイトの冒頭部で対応言語は英語のみです。

このNINGBO GIANT EAGLE TRADEというサイトはFXプロのサイトと非常に似ています。FXプロのサイトと酷似した文章も見つかりますし、経営者の紹介にあるCEOはまさにFXプロのサイトでCEOとして紹介されていたCharalambos Psimolophitisという人物です。それ以外の経営陣も大半がFXプロの経営陣と重複しているようです。

FXプロのサイトとNINGBO GIANT EAGLE TRADEのサイトの類似点の例としてFXプロには以下の様な記述があります。FXプロは2006年以来オンラインのトレーディングサービスを提供し、現時点で173か国をカバーし、130万人の顧客がいて、世界で(優良業者として)70回以上表彰されているといったことが書いてあります。

対してNINGBO GIANT EAGLE TRADEのサイトにも以下のキャプに示した記述があります。

こちらも2006年以来オンラインのトレーディングサービスを提供し、現時点で173か国をカバーし、130万人の顧客がいて世界で(優良業者として)60回以上表彰されていると書いてあります。2つの文章をそれぞれ比較してみます。まず最初の文章は業者名が入れ替わっているだけです。

>FxPro has been providing online trading services to clients since 2006 and it currently serves 173 countries worldwide. 

>Giant Eagle has been providing online trading services to clients since 2006 and it currently serves 173 countries worldwide. 

2つ目の文章も業者名の違いと表彰された回数が70回と60回の違いだけの違いです。

>FxPro has received constant recognition in the industry, winning over 70 international awards to date for the quality of its services. 

>Giant Eagle has received constant recognition in the industry, winning over 60 international awards to date for the quality of its services. 

しかしNINGBO GIANT EAGLE TRADEがFXプロと同じ130万人の顧客を本当に獲得しているかどうかは極めて疑問です。NINGBO GIANT EAGLE TRADEのサイトへのアクセスをアクセス数を解析出来るサイトで解析してみると以下のキャプに示した結果ではアクセスが検出限界以下となっています。130万人の顧客がいるオンライントレードの会社とは到底思えない状況です。

誇大広告の可能性を疑わざるを得ず、そうなるとFXプロの顧客数なども信じられなくなってきます。

さらにもう一ヶ所、2つのサイトで取扱っている投資対象の幅の広さを説明する部分を比較してみます。以下、順にFXプロとNINGBO GIANT EAGLE TRADEのサイトからのキャプです。

それぞれのキャプで左側のノートパソコンの画像は写っているチャートのパターンまで完全に同じです。右側の文章はFXプロではアメリカのダウ平均株価指数やユーロ・米ドルの通貨ペア、金、アップルコンピューターの株を売買出来ると書いてあるのに対してNINGBO GIANT EAGLE TRADEではイギリスのFTSE株価指数、ユーロ・米ドルの通貨ペア、金、フェースブックの株を売買出来ると書いてあり、2つの項目が入れ替わっていても極めて似ています。

さらにNINGBO GIANT EAGLE TRADEのライセンスの項目にはFXプロのライセンスに関する記述がそのまま転載されています (以下のキャプ参照)。住所もFXプロの法人登録、金融機関登録に登場していたのと同じイギリスの住所です。

例えばイギリスの金融機関登録がFXプロとNINGBO GIANT EAGLE TRADE で共有されていることになりますが、イギリスの登録を見るとブランドネームは以下のキャプで確認出来るようにFXプロだけです。

ライセンスを共有するならこのブランドネームの所に両社の社名が存在しなければならないはずです。合法性に大きな問題があるとしか思えません。FXプロの経営陣には順法精神とか企業モラルといったものが欠落しているのではないかと考えざるを得ません。