検証9

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されており、さらには被害報告が確認されているサイト、関東財務局から違法業者として警告が出ているサイトも含まれています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

本ページでは以下を検証します。


●BT OPTION FX (BTオプションFX https://www.fx.bt-option.com/)

●REV TRADING (レブトレーディング https://rev-trading.ltd/ja/)

●YEW TRADING (YEWトレーディング https://www.yew-trading.net/ja/)

●ZAIX (https://zaix.com/)

●AmazingTick (アメージングティック https://www.amazingtick.com/amt/ja/)

●LIRUNEX (リルネックス https://lirunex.jp/)

●April Investors (エイプリルインベスターズ https://april-investors.com/)

●FX THE FIRST (FX ザ・ファースト https://corp.fx-the-first.com/)


まず以下のサイトを検証します。

●BT OPTION FX (BTオプションFX https://www.fx.bt-option.com/)

リンクはしませんがアフィリエイト報酬目的と思われる海外FX業者の比較サイトで見つけたサイトです。結論から言えば海外業者を名乗っていますが実際には日本のグループによって運営されている可能性が高い似非海外業者のサイトと思われます。まずサイト冒頭部のキャプを示します。

上のキャプの右上に日本国旗のアイコンが見えますが、表示言語は英語と日本語で切り替えることが出来ます。そして表示言語を英語にした場合のキャプを下に示します。

明らかに異様なのですが表示言語を英語にしても(上のキャプで確認出来ますが右上に英語表示を示すイギリス国旗のアイコンが出ている)日本語で書かれた部分が残ります。さらにこの冒頭部はスライドショー形式で幾つかの画像や文章が入れ替わるようになっているのですが、英語表示を選んだ状態で出てくる以下のパターンでもよく見ると左側の画像部分に「スピード注文」「成行注文」など明らかに日本語の記述が出てきています。

さらにこの検証を書いている2020年12月現在では使われていないようですが、以下に示した2020年6月に取得したキャプでは英語表示を選択しているのに夏目漱石の1000円札と思われるイラストが登場していますし、英語で口座を開設すれば「1000JPY」つまり1000円のボーナスが得られると書いてあるのが確認出来ます。

英語表示で日本語表示の部分が残ったり、1000円札のイラストを示したり、口座開設ボーナスの金額が円建てだったりするのは明らかにおかしいでしょう。この時点で既にこのサイトを運営しているのは日本のグループではないのかと強く疑わざるを得ません。そこで次に連絡先情報を探しましたが開示されている情報は極めて限られています。

まず「お問い合わせ」のページに以下のキャプに示しましたが2つの電話番号とメールアドレスがあります。

>お問い合わせ先:

>カスタマーサービス: +852 23779100 または (050)5806-8800

>メールアドレス: support@bt-option.com

>ホームページ: https://www.bt-option.com/

奇妙なのは2つの電話番号です。1つ目の電話番号は[+852]という国番号で始まっていますがこの[+852]という国番号は国際電話の国番号リストで見ると香港の国番号です。つまりこれは香港の電話番号です。問題なのは2つ目の電話番号で(050)で始まっていますがこれは日本国内のIP電話の電話番号でしょう。英語版のお問い合わせのページを見ると日本語版では2つあった電話番号が1つしかありません。

要するに香港の電話番号は英語サイトにもあるのですが、(050)から始まる日本のIP電話の番号は英語サイトにないのです。これは異様です。

これ以外の連絡先情報としてサイトの脚注部分に以下のキャプに示したリスクの説明の文章がありますがその最後に金融ライセンスと所在地に関する記述があります。

重要と思われる最後の部分を以下に抜き出します。

>BT Optionは、VFSC(バヌアツ国際金融サービス委員会)の監督を受けています。当社の登録番号は、VFSC/15047です。本規約は、お客様と当社との契約を規定します。当社は、以下の住所に登記しています。 T19, 1st Floor, Tana Russet Plaza, Kumul Highway, Port Vila, Efate, Vanuatu.

これ以外にはバヌアツの住所とバヌアツの金融ライセンス (登録番号:VFSC/15047) を取得していると書いてあるのですが電話番号が香港あるいは日本国内のものなのですから住所と電話番号が一致しないことになります。またバヌアツの住所についても「以下の住所に登記しています」という微妙な表現です。バヌアツは租税回避地として知られる国ですからこの住所はオフショア会社とかバーチャルオフィス業者を利用した登記上だけ、名目だけの住所で事業実体があるのは別の場所という可能性が充分に考えられます。そこでVFSC (Vanuatu Financial Services Commision バヌアツ国際金融サービス委員会)のサイトでBTオプションの登録を探してみました。すると「BT Option」の登録は確認出来ませんでしたが、BTオプションのVFSCにおける登録番号であるという「VFSC/15047」を探してみると以下のキャプに示したBIDTOPIA CAPITAL LIMITEDという企業の登録が見つかってきました。

この登録情報からリンクされているこのBIDTOPIA CAPITALという法人に関する情報のPDFファイルを見ると(以下のキャプ参照)

BIDTOPIA CAPITAL LIMITEDがバヌアツで登録された当時の住所や経営者の名前が判明しました。

住所:Suite T19, 1st Floor, Tana Russet Plaza, Kumul Highway, Port Vila, Efate, Vanuatu

経営者:Miwa Maryanne Gardner

そして「BIDTOPIA CAPITAL LIMITED」という社名と「Miwa Maryanne Gardner」という経営者名で検索すると同じ組み合わせで全く同じ名称のBIDTOPIA CAPITAL LIMITEDのイギリスの法人登録が見つかりました。以下にイギリスの法人登録、さらに経営者情報のキャプを示します。

このイギリス法人は名称がバヌアツの法人名「BIDTOPIA CAPITAL LIMITED」と一致しているというだけでなく、経営者名も「Miwa Maryanne Gardner」で一致しています。明らかに同じ組織が関与しているものと思われます。しかしこの法人登録は2014年11月23日に登録されてから赤枠で囲った部分に記されているように2018年7月24日付で解散になっています。さらに解散に先立って青枠で囲った部分にあるように休眠会社だったようです。「Filing History」のページを見ると休眠会社になったのは2016年3月2日となっています。また同じく「Filing History」のページによるとこの法人登録上の住所は既に休眠会社になっている2017年3月2日付で変更されています (以下のキャプ参照)。

1日の間に2回住所変更されたことになっていますが3つの住所を並べてみると古い方から

>1st Floor 2 Woodberry Grove Finchley London N12 0DR England

>Communications House Moston Lane Manchester M40 9WB

>Communications House 290 Moston Lane Manchester M40 9WB 

となっていて2番目から3番目への住所変更は部屋番号と思われる「290」が付け加えられただけのようです。

さらに「BIDTOPIA CAPITAL LIMITED」という名称の法人はベリーズにも存在していたようです。以下がネット検索で見つかってきたベリーズ法人の登録情報のキャプです。

そしてこれらイギリス法人、ベリーズ法人の「BIDTOPIA CAPITAL LIMITED」について調べてみると2015年頃にBT Option (BT オプション)あるいはBidtopia (ビットピア)というバイナリーオプションのサイト (http://www.bid-topia.com/jp/) が存在しており、その運営会社がこれらのイギリス法人、ベリーズ法人であったことが分かりました。キャプなどは全く残っていないのですが、2015年頃にこのバイナリーオプションのサイトは調べたことがあって手元に残っている資料によれば当初の会社情報は以下のようになっていました。

>会社名 Bidtopia Capital Limited

>連絡先 TEL: +852 23779100

>Email Support@bid-topia.com

>本社所在地 84 Albert street, Belize City, Belize, CA

その後、運営会社の所在地として2015年7月にイギリスの住所が追加されたことも確認しています。

>London Office:1st Floor 2 Woodberry Grove Finchley London N12 0DR, ENGLAND

この住所はイギリスの法人登録の住所が2017年3月2日に変更される前の住所と一致しています。そしてこのBT Option (BT オプション)あるいはBidtopia (ビットピア)というバイナリーオプションのサイトの運営会社であるベリーズのBidtopia Capital Limitedに対して平成27年 (2015年) 2月付で無登録の違法業者であるとして日本の金融庁から警告が出ています (以下のキャプ参照)。

2020年12月現在ではこの警告対象になったバイナリーオプションのサイト (http://www.bid-topia.com/jp/) は閉鎖されているようですが、ここで検証しているFXのサイト(https://www.fx.bt-option.com/)はかつて存在した違法なバイナリーオプションのサイトとドメインネームの部分が同じですからかつてのバイナリーオプションのサイトをFX用に改修してFXのサイトとして使っているということになると思われます。

とにかくこれはあらゆる点からみて海外業者を名乗っていても実際には日本のグループによって運営されている可能性が高く、日本の金融ライセンスが確認出来ないだけでなく、何処の国でも金融ライセンスを得ていることが確認出来ないので全くの無登録業者ということになります。特に詐欺被害などが確認されているわけではありませんが、信頼性は極めて低く、取引は全く推奨出来ません。


※付記

BTオプションFXと同じバヌアツの住所 (Suite T19, 1st Floor, Tana Russet Plaza, Kumul Highway, Port Vila, Efate, Vanuatu)を所在地とするFX業者のサイトが見つかってきました。それが以下で検証しているレブトレーディングです。部屋番号まで完全に一致しているのでいよいよこのバヌアツの住所はオフショア会社などを利用した架空住所の可能性が高いように思われます。あるいはBTオプションFXとレブトレーディングが組織的に繋がっている可能性も考えられるかもしれません。


●REV TRADING (レブトレーディング https://rev-trading.ltd/ja/)

これは結論から言えば本サイトの姉妹サイトに検証を書いたREV TRADING (レブトレーディング https://rev-trading.net/jp/)というサイトの運営グループがURLアドレスだけ変更して新たに立ち上げ直したサイトと思われます。レブトレーディングの旧サイトについては以前に書いた検証を参照していただきたいですが、マルチ商法でレブキャピタルファンドという海外の不動産に投資する案件やライズトークンとかクロスゲートトークンといった仮想通貨などへの投資勧誘を行っていた詐欺グループによって立ち上げられていた多数の詐欺サイトの一角と思われ、相当数の被害が出ているものと思われます。そして旧サイトについては関東財務局から無登録の違法業者として2020年6月29日付で警告が出ています (以下のキャプ参照)。

警告対象となった旧サイトが閉鎖された時期など分からないのですがこの警告なども関係しているのか旧サイトが閉鎖されて新サイトが立ち上げられたものと思われます。尚、2023年3月になって本項で検証しているレブトレーディングについても同様の警告が関東財務局から出ています。本項末の「付記3」を参照してください。

そしてここで検証する新しいレブトレーディングのサイトの存在については2020年11月にYahoo知恵袋に出てきた以下のキャプに示す投稿で知ることになりました。

出金拒否をしてくるなどと書いてあり、非常に危険なサイトという証言になっています。この投稿にはURLアドレスがありませんがこの投稿の時点で旧サイトは閉鎖されていることが判明したので検索して新しいサイトを見つけてきました。まず以下が新サイトの冒頭部のキャプです。

表示対応言語は国旗のアイコンが見えますが日本語、英語、韓国語、中国語となっています。この検証を書いている2021年1月始めの時点で上限1万5000円 (ドル口座なら上限150ドル)の入金キャンペーン中だそうです。そして比較の為に既に閉鎖された旧サイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

冒頭部のキャプです。こちらも表示対応言語は国旗アイコンが見える日本語、英語、韓国語、中国語の4つになっていました。そして新旧のサイトでキャプの左上、メニューバーに見えるロゴの部分を拡大してみると以下のようになります。左下が新サイトのロゴ、右下が旧サイトのロゴです。

背景の色が異なるだけで明らかに同じロゴでしょう。旧サイトのロゴや名称が新サイトを立ち上げた別個のグループによって勝手に盗用されているといった可能性もないではありませんが、普通に考えれば2つのサイトの運営は同じグループでしょう。

こうした状況から考えて新しいレブトレーディングのサイトも最初から信頼出来るサイトとは思えませんでしたがとにかく検証を進めることにします。まず連絡先情報を探しましたがCompany information (会社情報) として開示されているのは右のキャプに示した住所とメールアドレスだけです。 

>Company information

>Company: #15054

>Address: Suite T19, 1st Floor, Tana Russet Plaza, Kumul Highway, Port Vila, Efate, Vanuatu

>Company Number: 174629

>Email: support@rev-trading.ltd

開示されている情報でまず気になるのは電話番号がないことです。またCompany Number (会社番号) が2つあるのはどういう意味なのでしょうか?住所はバヌアツになっていますが、2つある会社番号の1つがバヌアツのもので他方はまた別の国の会社番号なのかもしれません。ちなみに閉鎖されたレブトレーディングの旧サイト (https://rev-trading.net/jp/)では住所がマダガスカルとアフリカ大陸の間に浮かぶコモロ諸島の住所になっていました (姉妹サイトの検証参照)。

>Bonovo Road, Fomboni, Island of Moheli, Comoros Union

旧サイトから新サイトへの移行に際して住所が変更されたことになります。

そしてこの変更されたバヌアツの住所が大問題です。このバヌアツの住所は上で検証しているBTオプションFXの検証の最後に「付記」として書きましたがBTオプションFXの住所として出てきた住所と部屋番号まで全く同じなのです。この両社のバヌアツの住所を並べてみます。

BTオプションFX: T19, 1st Floor, Tana Russet Plaza, Kumul Highway, Port Vila, Efate, Vanuatu

レブトレーディング: Suite T19, 1st Floor, Tana Russet Plaza, Kumul Highway, Port Vila, Efate, Vanuatu

そこでBTオプションFXの検証と同様にVFSC (Vanuatu Financial Services Commision バヌアツ国際金融サービス委員会)のサイトでレブトレーディングの登録を探してみると確かにレブトレーディングの登録があることは確認出来ました (以下のキャプ参照)。

この登録を見ると登録時の会社名はRevollet International Limited (レボレットインターナショナルリミテッド)となっていて、後にREV TRADING LIMITEDに変更されたようです。この登録情報にリンクのあるPDFファイルの抜粋を以下に示しますが、赤枠で囲った部分に登録時の名称がRevollet International Limited (レボレットインターナショナルリミテッド) であったことが記されています。

そして同じく赤枠で囲った部分には問題のBTオプションの住所と重なるバヌアツの住所が登録住所として登場しています。さらに青枠で囲った部分に登録時のDirector (社長)がAnzai Yoshikatsuという名前の人物であったことが記されています。

このレボレットインターナショナルリミテッドという社名やAnzai Yoshikatsuという経営者名は姉妹サイトでのレブトレーディングの旧サイトの検証で同じ組織による関連サイトとして出ていたサイト名や運営者として出ていた名前と一致します。すなわちRevollet International Limited (レボレットインターナショナルリミテッド https://revollet.io/)というこの検証を書いている2021年1月初頭現在でも閉鎖されていないサイトが確認されていますし、Anzai Yoshikatsu (安在慶克)という名前もグループ企業の経営者あるいは勧誘セミナーの主催者あるいは勧誘役などとして名前が繰り返し出ています。

あるいは本サイトの旧サイトの「無登録海外送金業者検証1」で取り上げたASIANPAY (アジアンペイ https://asianpay.net/) という地下銀行についてもこの安在という人物の関与が確認されており、集団訴訟の呼びかけが行われるような事態になっています (以下のキャプ参照)。

さらに安在慶克以外にここで検証しているレブトレーディングの新サイトについて関与していると考えられる人物がいます。以下はレブトレーディング新サイトのWho Is情報のキャプです。

このWho Is 情報でまず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2020年3月25日であることが分かります。そして赤い枠で囲った2ヵ所の部分にサイトの登録者としてYUICHI ITOというやはり日本人としか思えない名前の人物になっています。

>Registrant Name: Yuichi Ito

>Registrant Organization: Rev Trading Limited

>Registrant Street: Suite 102, Ground Floor, Blake Building Corner Eyre Hutson Streets

>Registrant City: Belize City

>Registrant State/Province: Belize

>Registrant Postal Code: 50100

>Registrant Country: BZ

>Registrant Phone: +60.172976537

>Registrant Email: bluehouse6801@gmail.com


分かりやすくする為に整理し直すと以下のようになります。

登録者: Yuichi Ito

所属機関: Rev Trading Limited

住所: Suite 102, Ground Floor, Blake Building Corner Eyre Hutson Streets, Belize City, Belize, 50100

電話番号: +60.172976537

メール: bluehouse6801@gmail.com

住所はこれも租税回避地で知られるベリーズの住所で検索すると右のキャプに示したBlauStein Lawyersというオフショア会社の拠点の住所と一致します。電話番号は国番号[+60]から始まっており、これは国際電話の国番号リストと照らし合わせるとマレーシアの電話番号です。そしてメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。これらの連絡先情報は全く信用に値しませんが問題は「Yuichi Ito」という個人名です。これは姉妹サイトでの旧レブトレーディングのサイトやその関連サイトの検証で登場している伊藤社長、フルネームはおそらく伊藤友一という人物のことだと思われます。この伊藤友一という人物については特に姉妹サイト「検証37」のライズトークンプロジェクト、レブキャピタルファンドの項目を参照してください。

ともかくレブトレーディングは海外業者を名乗っていますが、実際には明らかに日本のグループ、それもライズトークンプロジェクト、レブキャピタルファンド、クロスゲートトークンなどサイトが既に閉鎖されていることからも分かるように非常に問題のある投資案件を扱っていたことが判明しているグループがこのレブトレーディングの新サイトを運営していることは確実と思われます。姉妹サイト「検証37」の末尾にまとめてありますがYahoo知恵袋にはレブキャピタルファンド、ライズトークンプロジェクトなどの関連案件に家族や友人がマルチ商法で勧誘、洗脳を受けて非常に困っているといった投稿が山ほど出ています。関与しているグループの過去から考えてレブトレーディングについても到底信用出来ないと考えざるを得ません。

次にレブトレーディングの新サイトの連絡先情報以外の部分についても触れておきます。このレブトレーディングのサイトを見て違和感を感じる点が幾つかあります。まずサイトの特長をまとめた部分を見るとこのレブトレーディングの新サイトでは以下のキャプに示したようにレバレッジ最大200倍でFXに加えて株式インデックスや貴金属先物など60種類以上の取引対象の取引が行われていると書いてあります。

ところがこのサイトにはFXのサイトならば必ずあるはずの相場情報とかチャートの類が一切見当たりません。本当にこのサイトではFXなどの取引が行われているのでしょうか?そして具体的な60種類の取引対象を探してみると「お取引のルール」というページに具体的な通貨ペアなどのリストがありました。以下はその通貨ペアのリストの冒頭部だけのキャプです。

このリストを見ると豪ドル/カナダドル、豪ドル/スイスフラン、豪ドル/デンマーククローネ、豪ドル/ハンガリーフォリント、豪ドル/日本円、豪ドル/ノルウェークローナ、豪ドル/ニュージーランドドル、豪ドル/スウェーデンクローナ、豪ドル/シンガポールドル、豪ドル/米ドル、豪ドル/南アフリカランドと豪ドルを含む通貨ペアだけで普通のFX業者ではまず扱っていないようなマイナーな通貨のペアも含めて11種類もあります。そしてこのリストを数えていくと何と102種類もあります。上にキャプを示した特長の項目には「60種類以上の取引ペア」とあり、102種類は確かに「60種類以上」ではありますから嘘ではありませんがそれなら通貨ペアだけで100種類以上と書くのが普通でしょう。

さらに取引対象としては以下のような項目が出てきます。

Spot Metals (貴金属スポット) 13種類

Indices (株式指数) 12種類

Spot Commodities (コモディティスポット) 3種類

Shares USA (アメリカ個別株) 48種類

Shares EU (欧州個別株) 7種類

Shares Rusia (ロシア個別株) 32種類

Shares Asia (アジア個別株) 30種類

FXの通貨ペア102種類と合わせると247種類も取引されていることになります。特長の項目に書いてあった「60種類以上の取引ペア」とは何の意味なのか全く分かりません。さらにこれらの取引対象のリストを見ていくと非常に違和感のある部分を見つけました。まず以下は取引対象リストの中のShares USA (アメリカ個別株)という項目の冒頭の部分のキャプです。

このリストには特におかしな部分はありません。アメリカンエアライングループ (航空)、アップル (ハイテク)、アメリカン・インターナショナル・グループ (保険)、アマゾン (ネット小売)、ボーイング (航空機)などアメリカの代表的な上場株の銘柄が並んでいます。ところがこれに続くShares EU (欧州個別株)という項目 (以下のキャプ) を見ると並んでいるのはどう考えても欧州の個別株ではありません。

欧州個別株のリストのはずなのにここに並んでいるのはいずれもアメリカで取引されているETF (上場投資信託) ばかりです。最初のGLDは金価格連動のETF、次のVOOはアメリカのS&P500株価指数連動のETF、IWMもアメリカの小型株を対象とする株価指数ラッセル2000に連動するETF、など全てアメリカの株式市場で取引されているETFばかりです。欧州と唯一関係するのは5番目にあるVEAというイギリスのFTSE株価指数に連動するETFですがこれも個別株では決してありません。何故欧州の個別株というリストにアメリカのETFばかり並んでいるのか理解を超えています。

さらに以下のキャプに冒頭部だけ示した「Shares Rusia (ロシアの個別株)」というタイトルのリストにも同様のおかしな点があります。

まずロシアの綴りはRussiaであってRusiaではありません。そしてリストを見ていくと最初がADIDASとなっていますがアディダス社は日本でもお馴染みのドイツのスポーツ用品メーカーのはずです。さらに2番目に出てくるのはAir France-KLM (エールフランス-KLM) となっていますがこれは名称からも分かるようにフランスのエールフランスとオランダのKLMが共同経営の為に設立した持ち株会社であって断じてロシアの会社ではありません。3番目以降に並んでいるのもAir-Liquide (エア・リキード、フランスの産業用ガス会社)、Airbus (エアバス、フランスなどの航空機メーカー)、Allianz (アリアンツ、ドイツの保険会社)など欧州の上場企業 (上場株) ばかりです。どうやらShares EU (EU圏の個別株)の項目に入れるべきリストを間違ってロシアの個別株のリストに間違って入れてしまったのだと思われます。このサイトを作っているのはおそらく外国の株式市場について殆ど知識のない人物でしょう。相場情報やチャートが全く見当たらないことなど考え合わせると本当にこうした外国株がレブトレーディングで取引可能かどうか極めて疑問です。

そして仮に取引出来るとされている個別株などが実際には取引されていないのだとすればレブトレーディングが力を入れているのはおそらく以下のキャプに示したPAMMなど運用委託だと思われます。

但し運用委託を受け付けているとあるだけで運用を担っているのが誰なのか、あるいはこれまでにどれほどの実績を上げているのかといった情報は全く見当たりません。これは非常に危険な兆候と考えざるを得ません。本当に運用が行われているかどうか、仮に運用が行われているとしてもプラス収支に出来ているのか疑問を感じます。

そしてこのレブトレーディングについて調べていて違和感を感じたのは検索しても殆ど情報が見つからないことです。特にこの手の件でありがちな、以前に同じグループによって運営されていたと思われるライズトークンやレブキャピタルファンドを検索した際には簡単に見つかってきた勧誘サイトのようなものは全く見つかりません。見つかってきた数少ないサイトとしては以下のキャプに示しましたが「Rev Trading Official Accoint」というTwitterアカウントがあるくらいです。

ちなみにこのTwitterアカウントは上のキャプでも分かるようにプロフィールが全て日本語ですし、投稿も全て日本語での投稿ばかりです。海外業者を名乗っていても実際には日本のグループによって運営されていることがいよいよ確実です。

ともかくネットで調べてみる限りそれほど強力な勧誘が行われている様子はないのにアクセス状況を解析出来るサイトで調べてみると以下のキャプに示したように1日当たりの独立訪問者数が平均で4930人とかなりのアクセスがあることが分かりました。

しかもアクセス数の推移を示す右のグラフを見ると2020年11月ぐらいからアクセスが急増しているようです。何らかの形でこの時期から勧誘が行われているのではないかと思いますがネット上にはその痕跡が見つかりません。推測でしかありませんがこれまで同じグループが扱ってきた怪しげな案件でのやり方など考えるとネットでの勧誘をむしろ制限してセミナーや口コミなどマルチ商法的なやり方で勧誘が行われているのではないかと考えたくなります。

改めて書くまでもありませんが結論としてこのレブトレーディングのサイトは単に金融ライセンスがないというだけの問題ではなく海外業者を名乗っていても実際には日本国内のしかもこれまでにも怪しげな案件を扱ってきたグループによる運営ことが確実で非常に危険と判断せざるを得ません。レブキャピタルファンドやライズトークンなどといった過去の案件と同様にセミナーなどを介したマルチ商法で勧誘が行われているとすれば単にお金を失うだけの問題では済まずに社会的信用を失い、友人との関係が破壊されるといった可能性も高いです。勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。

※付記1

Yahoo知恵袋に以下の質問が出てきました。

2021年10月7日投稿

「無料でFXを教える」と称しておそらくマルチ商法による勧誘が行われているものと思われます。

2022年4月15日投稿

これはインスタグラムで勧誘されたということのようです。厳重な注意が必要と考えます。

2022年11月4日投稿

これもインスタグラム経由でFXサロンに勧誘され、Rev Tradingで口座開設するように誘導されているようです。

2022年3月13日投稿

状況がよく分かりませんが、友人がレブトレーディングで取引していたが、その後、出金出来なくなって入金したお金を全て失ったようです。


※付記2

レブトレーディングに対応すると思われるイギリスの法人登録が存在することが判明しました。以下にキャプを示します。法人名は「REV TRADING SERVICE LIMITED (レブトレーディングサービスリミテッド)」、会社番号は12512633になっています。

法人登録の日付は2020年3月11日でこれは上で示したサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日が2020年3月25日と同時期で矛盾がありません。そしてこの法人は2021年9月14日にDissolved (解散、登録取り消し)になっています。登録取り消しの理由についての明確な説明はないのですがFilling historyのページを見ると「compulsory strike-off  (強制的な法人登録の取り消し)」となっており、法人側の自主的な解散ではなく、イギリス政府側の強制的な処分の結果として法人登録が抹消されたということになっているようです。また法人登録上の住所は以下のようになっています。

>71-75 Shelton Street, London, Greater London, United Kingdom, WC2H 9JQ

この住所を調べてみると以下のキャプに示した1st formation (https://www.1stformations.co.uk/registered-office-service/) というバーチャルオフィス業者の住所に一致するようです。明らかに架空住所です。

そしてこの法人の経営者情報のページを見ると以下に示すITO Yuichiという日本国籍、マレーシア在住の人物が経営者となっています。

この人物は1984年10月生まれでマレーシアの首都であるクアラルンプール在住となっています。

>S22-3, No.6 Persiaran Capsquare, Kuala Lumpur, Malaysia, 50100

このITO Yuichiという名前は上に示したサイトのWho Is 情報に登場している登録者の名前と一致しますし、上の検証で説明した本サイトと同じグループによる疑いが濃厚で関連していると思われるライズトークンプロジェクト、レブキャピタルファンド、クロスゲートトークンなどの詐欺案件に関連して名前が登場している伊藤友一という人物と思われます。この伊藤という人物については本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨 (暗号通貨) を辛口評価」「検証37」にあるライズトークンプロジェクトなどの検証、「検証59」にあるレブグループなどの検証を参照してください。右の画像は勧誘用のSNSアカウントに掲載されていた伊藤という人物の画像です。

この法人登録がどういう目的の為に取得されたのか分かりませんが、強制的に取り消し処分を受けていることなどから考えてもまともなものとは思われません。

※付記3

本項で検証したレブトレーディングについても関東財務局から2023年3月29日付で無登録の違法業者として警告が出ました。


●YEW TRADING (YEWトレーディング https://www.yew-trading.net/ja/)

これは他のサイトの検証の過程で偶然見つけたサイトです。具体的には「検証40」で検証しているAvery Finance (Averyファイナンス https://averyfinance.com/index21.html) というサイトで法人登録上の住所とされているイギリスの住所 (41 Devonshire Street, Ground Floor Office 1, London, England, W1G 7AJ) が他にも多数の法人の住所として使われていることが分かっていたのですが、この住所を検索して本項で検証するYEWトレーディングというサイトでも住所になっていることに気が付いたという経緯になっています。

とにかくサイト冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

表示言語の選択肢は日本語と英語のみです。そしてこのサイト冒頭部を見て非常に気になったのは上のキャプの左上に見えるロゴの部分です。左下にロゴの部分の拡大図を示します。単なる印象なのですが上で検証したREV TRADING (レブトレーディング https://rev-trading.ltd/ja/) のロゴに似ているような気がします。特にテキスト部分の字体、例えば最後の「G」のフォントに類似性を感じます。

本当にレブトレーディングと組織的な繋がりがあるかどうかは結論出来るような決定的な証拠が見つかるわけではないのですが、YEWトレーディングはレブトレーディングと同様に海外のFX業者を名乗りながら実際には日本のグループによる運営である可能性が濃厚です。

このサイトは全般的に説明不足の印象が強いサイトで冒頭部に続く部分には「商品・サービス」と題する以下のキャプに示した図があります。

6つの項目があってそれぞれの項目をクリックするとさらにその項目の説明が出てくるようになっているのですがクリックして出てくる説明も情報量が全く足りていない印象を受けます。例えば最初の「自動売買プログラム」の項目をクリックすると出てくる説明のキャプを以下に示します。

どれほどの運用実績があるのか、利用するのにどれほどの利用料が掛かるのか、最低投資額、運用対象など具体的な情報が何もありません。こうした具体的な情報が何もないのは「コピートレード」の項目も全く同じです。

さらに「取扱商品一覧」という項目についても以下にキャプを示します。

FX、CFDなど7つの取引対象が挙げられていてこの内、CFDについてのみは日経225先物、ニューヨークダウ先物、S&P500先物、イギリスのFTSE100先物など世界各国の株式指数のCFDが10銘柄、それ以外にWTI原油先物とニューヨーク金先物が取引可能であるといった説明が出てくるのですが、それ以外の項目については全く情報がありません。例えばFXならば取引出来る通貨ペアの種類とか最低取引単位とかスプレッド、スワップ金利などの情報が示されているべきと思いますが、そうした最低限示されているべき情報が一切見当たりません。あるいは外国株式という項目がありますが、どこの国の株式が何銘柄ほど取引できるのかといった情報も手数料などの情報も皆無です。ETFとか暗号資産 (仮想通貨) についても取引できる銘柄の情報など基礎的な情報でさえが何も示されていません。

次に連絡先情報ですが、以下が会社概要のページのキャプです。

>社名(商号) YEW trading ltd

>法人設立番号 13707300,England and Wales

>所在地 YEW TRADING LTD.

Company Number 13707300

41 Devonshire Street Ground Floor Office 1, London, England, W1G 7AJ, UK (United Kigdom)

>社長 ディビット ドッケン

>[Support Center] 受付時間 平日 10:00~17:01 (土日祝休み)現地時間

>メールアドレス support@yew-trading.net


電話番号はなく、住所は本項の最初に書いたように多数の法人の住所として使われているイギリスの住所

>41 Devonshire Street, Ground Floor Office 1, London, England, W1G 7AJ

になっています。社長はディビット ドッケンとなっており、表示言語を英語に切り替えてみるとこの自分物の英語での綴りが「David Dokken」であることが分かりました。そして「Company Number (会社番号)  13707300」と書いてあるのでイギリスの法人登録があるものと考えて探してみると確かにこの会社番号が一致する「YEW TRADING LTD.」の法人登録が見つかりました。以下にキャプを示します。

「Company Number (会社番号)  13707300」や住所 (41 Devonshire Street, Ground Floor Office 1, London, England, W1G 7AJ) がサイトの会社概要と一致しており、業種は金融関係になっています。これがここで検証しているYEWトレーディングのサイトに対応する法人登録で間違いないでしょう。

そしてこの法人登録の登録日は2021年10月27日になっています。この検証は2022年3月上旬に書いているので4ヶ月半程度しか経過していないかなり新しい法人ということになります。そして住所についてですが、この法人登録の住所 (41 Devonshire Street, Ground Floor Office 1, London, England, W1G 7AJ) についてイギリスの法人登録を検索してみると少なくとも数百単位の法人がこの住所で登録されていることが分かりました。Google Street Viewでこの住所を見ると4階建ての以下のキャプに示した住宅ともオフィスとも判別しがたいような場所で扉には入居者の情報が書かれていると思われる金色のプレートが3枚貼り付けられていますが残念ながら入居者名を読み取ることは出来ません。この場所に何があるのかは分かりませんがまず間違いなくオフショア会社などを利用した架空住所でしょう。

この「YEW TRADING LTD.」の法人登録の住所や会社番号がYEWトレーディングのサイトの会社概要の記述と一致していると書きましたが、サイトの記述と明らかに異なる部分があります。以下のキャプに示しましたがこの法人登録の経営者情報のページを見ると社長 (Director) の職にあるのはサイトに記載されていたディビット ドッケン (David Dokken) という人物ではなく、SUZUKI, Kuniyuki という日本国籍、日本在住の人物になっています。

この人物は法人登録がなされた2021年10月27日から社長職にあることになっていますし、法人登録時の提出書類を見るとYEWトレーディングの100%の株主でもあるようです。残念ながらこの日本人経営者の日本の住所は開示されていません。「SUZUKI, Kuniyuki 」を検索もしてみましたが漢字表記が不明なこともあってそれらしき情報は出てきません。

次に例によってサイトのWho Is 情報を確認してみました。以下にキャプを示します。

残念ながら登録者に関する情報は何も開示されていません。黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年10月31日になっています。上に示したイギリスの法人登録の日付が2021年10月27日ですから4日しかずれていません。

そしてイギリスに法人登録があるということで一応イギリスの金融ライセンスを管理しているFCA (FINANCIAL CONDUCT AUTHORITY、金融行動監視機構) のサイト (https://register.fca.org.uk/s/) でYEWトレーディングの登録を探してみると以下のキャプに示す情報が出てきました。

FCAのサイトで検索して情報が出てきたということで最初は予期に反してFCAから金融ライセンスを得ているのかと思ったのですがこれはUnauthorised firm (無登録の違法業者) に対する警告です。赤枠で囲った部分にはWebsiteのURLアドレス (https://www.yew-trading.net/) が記されており、このURLアドレスは本項で検証しているサイトのURLアドレスに一致しますからこれは間違いなく本項で検証しているYEWトレーディングに対する警告であるということになります。ちなみにこの警告情報が出たのは2022年1月17日となっています。

このサイトは上で検証したREV TRADING (レブトレーディング) などの場合と同様、海外のFX業者を名乗っていても実際には日本のグループによって運営されているサイトである可能性が濃厚です。海外でも日本でも金融ライセンスは得ておらず、サイトの記述には明らかに信用出来ない部分があります。この業者での投資を勧誘されたとか被害を受けたといった報告は確認されていませんが、危険なサイトとしか思われないのでこのサイトでの投資を勧誘されても応じないことを推奨します。


●ZAIX (https://zaix.com/)

Yahoo知恵袋に質問が出てきたFX業者です。これも結論から言えば海外業者を名乗っていても日本のグループによって運営されている可能性が高いです。

まずYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2022年2月21日投稿

あまり詳しいことは分かりませんが、SNS経由で「某有名証券会社でトップの成績を残されているトレーダー」に運用して貰えるという触れ込みで投資勧誘を受けたということのようです。質問に記されているリンクの最後の部分、

>?referrerNumber=IB101526

という部分は明らかにアフィリエイターのIDでしょう。このリンクを踏んで口座を開設すると勧誘役に報酬が支払われるシステムになっているものと思われます。

またこの検証を書き終えた後ですが、やはりYahoo知恵袋に以下の質問投稿が出てきました。

2022年3月15日投稿

どうやら日向護なる人物がSNSで「ZAIX」での投資を勧誘しているらしいです。さらにこの日向なる人物はインスタグラムで「お金配り」を行っている (フォローワーを集めが目的?)、FXの無料ツールを配布しているといった情報がやはりYahoo知恵袋に出てきていることも分かりました。

2022年2月9日投稿

この投稿から日向護なる人物のインスタグラムのアカウントを確認しましたが以下のキャプに示したように札束、豪華な食事、高級時計、高級リゾートの風景などの画像を並べて金持ちアピールの連発です。

この手の金持ちアピールを前面に出してくるSNSのアカウントは怪しげな投資勧誘に使われるアカウントの定番のように思われます。

さらにSNS経由での勧誘が行われているということでTwitterの投稿検索してみると以下のTwitterアカウント (https://twitter.com/0Bkb727) を見つけました。

このアカウントからの2022年2月16日付の投稿を以下に示します。

>https://member.zaix.com/signup/IB105477

>一般公開はしているのですが完全紹介じゃないと運用されないので私の取引履歴を見て始めたいと思った方お気に入りをしてください!!

>本日から一般の方の取引は開始していくので!!

このTwitter投稿のリンクにもアフィリエイターのIDを示すと思われる部分が含まれており、以下にキャプを示しましたがZAIXというサイトの口座開設画面に繋がっています。SNSでZAIXというサイトでの投資を勧誘する行為が行われていることは間違いないでしょう。この口座開設画面の表示言語の選択肢は日本語、英語、中国語の3つになっています。

さらに以下がこのZAIXという聞き慣れないサイトのトップページ冒頭部のキャプ画像です。

後述するようにこのサイトの運営はカナダなど海外にあることになっているのですが、上に示した口座開設画面だけは一応、日本語、英語、中国語に対応しているもののこのトップページには表示言語を選択するようなメニュー項目はありません。全てが日本語表示だけですし上のキャプに見える背景画像も日本人らしき男性の画像が使われており、上のキャプ画面ではよく分からないかもしれませんが、焦点があっていない男性の背景には「日経平均株価」といった日本語の表示も確認出来ます。おそらく日本の証券会社の店頭で撮影された画像でしょう。この時点で海外業者のサイトとは思われません。

以下はトップページにある取引対象などに関する説明の部分です。

外国為替 (FX) に加えて商品CFD、株価指数CFD、仮想通貨CFDなどが取引対象になっているとあります。しかし異様なのは例えば具体的にどういった通貨ペアが取引可能なのかといった情報が開示されていないことです。メニューバーにある「金利・為替」という項目を見ると以下のような「リアルタイム為替レート」という表があり、さらに右側には「取扱通貨一覧」という項目があります。

しかしこの「取扱通貨一覧」という項目をクリックしても「取扱通貨一覧」は出てきません。この部分はこの「金利・為替」という項目というサブページ自体にリンクされていてクリックしてもどこにも移動しないのです。同様に上のキャプの右下に見える「外貨預金為替レート」という部分もこのサブページ自体にリンクされていてクリックしてもどこにも移動しません。明らかに異様です。

次に連絡先情報を探しました。会社概要のページには本店および2ヵ所の支店の連絡先情報が記されています。その連絡先情報のキャプ画像を以下に示します。

>本店情報

>商号 株式会社ZAIX取引所(ZAIX Ltd.)

>金融商品取引業者登録番号 M21780294号

> 詳しい規制情報はこちら

>本店所在地 165 Yonge StToronto, ON M5C 2L7, CA

>設立 2021年5月

>資本金 8,800,000ドル

>加入協会 加金融庁特定金融情報室(FINTRAC)

>事業内容 外国為替取引業

> 仮想通貨および暗号通貨取引業

>※2022年現在

>マレーシア支店情報

>商号 ZAIX株式会社(ZAIX Limited)

>本店所在地 1-23A, First Floor, Paragon, (Suite no. 4), Jalan Mustapha, 87000 Labuan F.T.,Malaysia

>※2022年現在


>セーシェル共和国支店情報

>商号 株式会社ZAIX取引所(ZAIX Ltd.)

>本店所在地 Vistra Corporate Services Centre, Suite 23, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Mahe, Republic of Seychelles

>※2022年現在

本店はカナダのオンタリオ州・トロント、2つの支店はマレーシアの租税回避地として知られるラブアン島とこれも租税回避地として知られるセーシェルになっています。気になるのはいずれの拠点でも電話番号が記されていないことです。

さらに例によってサイトのWho Is 情報も調べてみました。

Who Is 情報でも赤枠で囲った部分に連絡先情報が記されていますが、住所はセーシェルになっています。以下にWho Is 情報に記されている連絡先情報をまとめて書き出します。

登録者名: Technology Department

登録者所属機関名: ZAIX Limited

住所: Vistra Corporate Services Centre, Suite 23, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Mahe, Seychelles

電話番号: +60.88338330

メールアドレス: abuse@zaix.com

こちらに記されているセーシェルの住所はサイトに記されているセーシェル支店の住所に一致しています。そしてこちらには電話番号が記されているのですが、[+60]というマレーシアの国番号で始まっています。ちなみにセーシェルの国番号は[+248] です。住所はセーシェル支店の住所、電話番号はマレーシア支店の電話番号ということなのでしょうか?かなり違和感があります。

そしてそれぞれの住所も調べてみましたが、マレーシアのラブアン島とセーシェルの住所は租税回避地ということで予想されるようにオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。まずマレーシアのラブアン島の住所を検索してみるとLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) というFX業者の住所に非常に似ていることが分かりました。

▼ZAIXのマレーシア支店の住所

1-23A, First Floor, Paragon, (Suite no. 4), Jalan Mustapha, 87000 Labuan F.T.,Malaysia

LIRUNEXの住所

No.1-23A, First Floor, Paragon, Jalan Tun Mustapha, 87008 Labuan F.T., Malaysia

最初の部屋番号と思われる「1-23A」という部分まで一致しているとなれば同じ住所としか思われません。そしてこのLIRUNEXというFX業者はLabuan Financial Services Authority (ラブアン金融サービス局) のサイト (https://www.labuanfsa.gov.my/homepage) で開示されている登録業者のリスト、List of Money Brokers に含まれているのですが、ZAIXは含まれていません。(LIRUNEXについては以下でまた別に検証しています。参照してください。)

オフショアの登録ですから審査基準は緩いことが予想され、登録があったところでどれほど信頼出来るかは分かりませんがZAIXについてはマレーシアで登録を得ているようには思われません。

次はセーシェルの住所ですがこちらは以下に示したVISTRA (https://www.vistra.com/) というオフショア会社の拠点の住所に一致するようです。

▼ZAIXのセーシェル支店の住所

Vistra Corporate Services Centre, Suite 23, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Mahe, Republic of Seychelles

VISTRAの拠点の住所

Vistra (Seychelles) Limited, Suite 23, First Floor, Eden Plaza, Eden Island, Mahé, Republic of Seychelles

ZAIXの支店の住所がオフショア会社の名称であるVistraから始まっているのですから、この住所がオフショア会社の住所であることは間違いないでしょう。この住所にZAIXのセーシェル支店が実在するとは全く思えません。一応、セーシェルの金融ライセンスを管理しているFinancial Services Authority Seychelles のサイト (https://fsaseychelles.sc/) でZAIXの登録を探してみましたが、該当がありません。登録があるFX業者は「Capital Markets」という区分のリストに含まれていると思われるのですが、ZAIXはこのリストに含まれていません。

最後はカナダの本店の連絡先情報ですが、カナダの住所 (165 Yonge St., Toronto, ON M5C 2L7, CA) については検索しても特に情報は出てきません。調べてみると百貨店などが並ぶトロント市中心街の住所のようですが、当該の住所に何があるかは不明です。そしてZAIXはカナダでFINTRAC (The Financial Transactions and Reports Analysis Centre) という組織から金融ライセンスを取得していると主張しています (以下のキャプ参照)。

そしてFINTRACのサイト (https://www.fintrac-canafe.gc.ca/intro-eng) にあるZAIXの登録情報と称するページへのリンクが示されています。以下にそのFINTRACでの登録情報のキャプ画像を示します。

この登録情報には非常に違和感がある部分があります。すなわち上のキャプ画像で赤枠で囲った部分に記されているZAIXの住所がカナダのトロント市の本店の住所ではなく、セーシェルの支店の住所、おそらくオフショア会社を利用した実体のない住所になっていることです。カナダに本店があるとなっているのにどうしてカナダの公的機関で登録を得るのにカナダの本店の住所でなく、オフショアの事業実体が存在するとは思われない住所で登録しているのでしょうか?

さらにもっと根本的な問題としてこのFINTRAC (The Financial Transactions and Reports Analysis Centre) という組織の役目は金融機関の監督とか金融ライセンスの審査・付与ではないのです。カナダのFINTRACからライセンスを得ているという主張は本サイトの「検証13」以降で検証している中国系と思われる詐欺組織による一連の詐欺サイトの検証でしばしば出てくるのですが、FINTRACのサイトのトップページ (https://www.fintrac-canafe.gc.ca/intro-eng) には左下のキャプに示す「About FINTRAC」というFINTRACの役割を説明する部分があります。以下にその「About Us」の部分のキャプ画像を示します。

ZAIXのサイトではFINTRACを「カナダ金融庁」と訳しているのですが、FINTRACを直訳すると「カナダの金融取引およびレポート分析センター」となります。そしてその使命は「マネーロンダリングおよびテロ活動への資金提供の検出、防止、抑止」さらに「個人情報の保護活動」であると説明されています。要するにFINTRACは日本の金融庁に相当するような金融ライセンスの審査・付与を担当する組織ではありません。

カナダで日本の金融庁に相当するような、金融ライセンスの審査・付与を行っている組織について調べてみるとOSFI (Office of the Superintendent of Financial Institutions http://www.osfi-bsif.gc.ca/Eng/Pages/default.aspx) という組織がその役目を担っているようです。例えば日本の金融庁のサイトにあるリンク集には「主要国金融監督当局」という項目があり、そこでもカナダ(CANADA)の主要金融監督局としてこのOSFI (金融機関監督庁) のサイトへのリンクが示されています。カナダで金融ライセンスを得ていると主張するならばマネーロンダリングの防止を役目とするFINTRACではなく、OSFIでライセンスを得ていなければおかしいということになります。

そしてこのOSFIのサイトにも以下のキャプに示したライセンスを付与した金融機関のリストを公開しているページがあります。

カナダ国内では83の銀行など合計359、国外では18の金融機関にライセンスが付与されていることになっています。そして検索してみたもののやはりZAIXのものと思われる登録は確認出来ません。

さらにカナダでの金融ライセンスに関してZAIXのサイトの脚注部分には以下のような記述があります。

まず気になるのは以下の部分です。

>弊社は、アメリカ合衆国、カナダ、EU諸国、イラン、北朝鮮、ベリーズの市民にはサービスを提供していません。

カナダで金融ライセンスを得ているような記述があるのにカナダの市民にはサービスを提供していないというのは明らかに異様です。本来、金融ライセンスはそれぞれの国で取得するのが原則でしょうからカナダでしか金融ライセンスを得ていないのならばその金融ライセンスが有効なカナダでサービスを提供しないというのは明らかにおかしいです。やはりFINTRACで得ている登録というのは金融ライセンスとして通用しないものであるからこういうことになっているのではないかと考えざるを得ません。

また以下の部分も非常に気になります。

>ZAIX LtdはJFSA(日本金融庁)の監視外であり、日本居住者を対象とした金融商品提供や金融サービスへの勧誘と考えられる業務には携わっておりません。口座を登録しますと、お客様はご自身の意思で登録していることを認めます。

これはいわば日本での営業が非合法であることを認めているような記述かと思われます。さらに「ヘルプセンター」というページには以下のキャプに示したような記述があります。

この記述から一部抜粋します。

>弊社はカナダ・オンタリオ州の首都でございます、トロントに本店を構える、国外の証券会社でございます。

サイトが全て日本語表示であり、カナダで使われている英語やフランス語には対応していない上にカナダ市民を顧客として受け入れていないという記述もある、さらにカナダの金融ライセンスと称するFINTRACでの登録は金融ライセンスと言えるようなものではないのにここでも本店がカナダのトロントにあると主張しています。


>我々は当初、日本の金融庁(JFSA)より第一種金融商品取引業の認可を受けた正式な国内証券での設立を予定しておりましたが、設立メンバーにより数ある協議を重ねた結果、日本における規制により、海外と日本における金融リテラシーの差があることを踏まえ、海外よりサービスを展開することを決定いたしました。

自ら日本の金融庁から金融ライセンスを取得することを断念し、違法な業者として営業していることを認めるような記述のように読めます。


>そこで我々は、日本に存在する収納代行業を行う業者との連携を図ることにより、迅速な資金の入出金を実現いたしました。

>我々は立ち上げに要した3年間の間、この業界のリサーチをした上で、実態が存在するか怪しい、または詐称、詐欺を行う事業体を数多く見ることとなりました。その中で数多くのそのような事業体がこのような日本に存在する収納代行を使用して詐欺を行う現状を理解しております。そのため、我々は利便性を追求した結果、同じような方法にてでしか入出金を行うことができないことの現状をとても不本意に考えております。

ZAIXでは入金方法が「日本国内の収納代行業者の銀行口座への入金」あるいは「仮想通貨建ての送金」に限られているようです。そして収納代行業者を使った送金には詐欺事例も発生していることを認めながらも収納代行業者を使った入金方法を採用しているとしています。そしてZAIXが使っている収納代行業者の名称が公開されていません。収納代行業者がしばしば詐欺に関わっていることを認めているのならばZAIXが指定する収納代行業者がどこなのか明らかにして信頼できるかどうかを顧客に説明し、信頼できるかどうかの判断材料を提供するべきでしょう。また海外送金に関してはマネーロンダリング防止などの立場から銀行あるいは資金移動業者の登録を得ることが必要になっているはずですが、ZAIXの指定している収納代行業者がこうした登録を得ているかどうかという法的問題もあります。登録を得ていないいわゆる地下銀行がこうした無登録の違法な海外FX業者の入出金に関与していることは本サイトの前身のサイトに説明があります。以下を参照してください。

▼危ない投資の備忘録

4A. 無登録海外送金業者前書

4B. 無登録海外送金業者リスト


結論としてZAIXは日本語表示にしか対応していないことなどから判断してほぼ間違いなく日本のグループによって運営されている無登録の違法業者としか思われません。金融機関登録が日本で得られていないだけでなく、サイトで取得済みと主張されているカナダのライセンスについても登録を確認出来ません。一方で日本国内でネットを介した勧誘が行われていることは間違いなく、非常に危険な業者としか思われません。この業者での投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

収納代行業者についてTwitterで情報を発見しました。「有限会社マーシュ」という収納代行業者のようです。

2022年3月22日投稿

国税庁の法人番号公表サイトで法人登録を探すと埼玉県川越市の有限会社マーシュの法人登録が見つかりました。

>法人番号 2011002032235

>商号又は名称 有限会社マーシュ

>商号又は名称(フリガナ) マーシュ

>本店又は主たる事務所の所在地 埼玉県川越市大字藤間848-18

>最終更新年月日 令和3年3月22日

法人登録が見つかる5つの法人の中では消去法でこの業者が収納代行を担っている可能性が高いというだけでこの業者が実際に収納代行を担っているかどうかは不確実です。

ともかく収納代行業者が「有限会社マーシュ」であるという情報なので金融庁のサイトで公表されている資金移動業者のリストを確認しましたがそれらしき登録業者は見つかりません。いずれにしろ登録のない地下銀行の可能性が考えられます。但しそもそもZAIXは海外業者ではなく、日本国内に本拠がある可能性も十分に有り得ます。そうなると海外送金の違法性はないことになりますが、ZAIXが海外業者でないならば収納代行業者はZAIXが所在地情報などを偽っていることになり、収納代行業者も実際には海外業者でないことを認知している可能性が高いのではないかということになります。

説明が面倒になりましたがZAIXの収納代行業者についても疑惑を感じざるを得ません。

さらに2022年11月にZAIXの入金先に関する情報がTwitterに出ているのに気が付きました。

2022年11月6日投稿

有限会社マシュー以降、入金先が次々と変更になっているようです。やはり怪しいとしか言い様がありません。最も新しい入金先の名義となっている「アーガス環境管理」について調べてみると以下にキャプを示すアーガス環境管理のサイト (https://argus-pay.com/) が見つかってきました。

環境管理という社名からは違和感を感じますが、収納代行の会社のようです。法人登録 (法人番号:3011101000141) も確認され、法人登録上の住所も一致しています。しかしまず電話番号が示されていないことに違和感があります。さらにこの

>〒116-0012東京都荒川区東尾久6-25-13 D211

住所を調べてみると「eルーム」というレンタルスペース業者の町屋店の住所と合致することが判明しました。いわゆるトランクルームと呼ばれる、通常は倉庫、収納スペースとして利用されることが多い部屋と思われ、この住所にアーガス環境管理が実在するかどうかはかなり疑問です。信用出来る収納代行業者とは思えません。


※付記2

Yahoo知恵袋にさらにZAIXに関する質問が出てきました。

2022年6月7日投稿

「高校時代の同級生」にZAIXでのMAM口座での運用を勧められて投資したようです。マルチ商法的な勧誘が行われている可能性が高いように思われます。そしてポジションを見ることが出来ないブラックボックス運用になっているようです。実際に運用が行われているのか、どんなポジションを持って利益や損失が生じているのか確認不能というのは不審を感じざるを得ません。


2022年8月21日投稿

インスタグラムでZAIXでの口座開設と引き換えに自動売買ツールを配布している人物がいるようです。


2022年10月28日投稿

勧誘された経緯からするとアフィリエイト報酬目当ての勧誘かと思われます。


2022年11月26日投稿

SNSで知り合った「フォロワーもかなりたくさんいるインフルエンサーみたいな人」から月間平均10~20%の自動売買を持ちかけられ、ZAIXでに口座開設を指示されたようです。これもアフィリエイト報酬狙いの勧誘かもしれません。

2023年6月2日投稿

ZAIXでの投資を始めてしまった経緯が全く分かりませんが、出金出来なくなってしまったようです。

2023年5月28日投稿

この質問はこれだけですが「B&F fund」を検索してみると以下に冒頭部のキャプを示したB&F fundのサイト (https://bf-fund.info/) が見つかってきました。

この業者はバイナリーオプションのシグナル配信、FXのコピートレードサービスを提供しているとなっています。コピートレードでは左下のキャプに示されているように

>R4年度 平均月利10%を出し続けたコピートレードサービスとなります

となっています。「平均月利10%」は夢物語としか思われません。

そして右下のキャプに示したように運用先として指定されるFX業者がZAIXとなっています。

ZAIXへの口座開設リンクのURLアドレスは以下のようになっていて明らかに最後のアフィリエイターのIDと思われる部分が付いています。アフィリエイト報酬が狙いなのでしょう。

>https://member.zaix.com/Account/IndividualMemberQuickRegistration?referrerNumber=IB100055

「入金方法」という項目もZAIXの入金方法を説明するサブページへのリンクになっています。

ちなみにバイナリーオプションの指定業者はHIGH LOW (ハイロー https://highlow.com/) とBi-Winning (ビーウィニングhttps://bi-winning.org/#/) になっています。これらのサイトへのリンクにもアフィリエイターのIDが付いていてアフィリエイト報酬目当てだと思われます。またZAIXだけでなく、ハイローもビーウィニングも日本語対応しているサイトですが、日本の金融商品取引業者の登録を得ていない無登録の違法業者と思われます。

さらにB&F fundのサイト自体もシグナル配信とかコピートレードを提供しているのですから日本の金融庁で金融商品取引業者 (投資助言代理業) の登録を得ていなければならないはずですが、登録番号は見当たりませんし、金融庁のサイトで公表されている登録業者のリストに該当がありません。料金が示されていないので無料で提供しているのかもしれませんから違法と決めつけることは出来ませんが、違法の疑いはあります。またB&F fundのサイトに示されている連絡先情報は右に示したLINEのID (QRコード)  のみです。他にはTwitterのアカウント (https://twitter.com/bf_sb_mickey) 、Instagramのアカウント (https://www.instagram.com/bf_fund.official/) が示されていますが、やはり連絡先情報はありません。特定商取引法違反の可能性があります。

平均月利10%を出し続けたコピートレード」は非現実的としか思えませんし、全く信頼に値しないと判断します。

※付記3

関東財務局からZAIXが無登録の違法業者であるとして2022年12月26日付で警告が出ました。

※付記4

2023年6月にZAIXで運用されていた自動売買で元本が全て吹き飛んで借金が残るような大きな損失が発生したようでSNSに被害者からの怒りの声が多数出ています。

2023年6月7日投稿

大きな損失が生じた取引記録が後に追加されているという報告になっています。これはいかにも不自然です。

2023年6月7日投稿

急激かつ大幅な損失が発生したのは「SPB積極型」と称する自動運用でZAIXのサイトでは上のキャプで確認出来るように

>最大損失 投資額の30%

と明記されていたようです。

しかし上の資産額を示すチャートでは前日まで170%以上の運用成績だったのに突然全損以上の損失が発生したことになっているようです。

これほどの巨額損失が発生した詳細は不明ですが、特に損失が発生した当日に非常に大きな為替相場の変動があったわけでもない、6月7日付のTwitter投稿で示されている損失が発生した取引でもドル円でせいぜい2円程度の変動が全損の原因になっていることを考えるとこれが投資の失敗で片づけられるものなのかは疑問です。ドル円のような出来高が多い、つまり市場参加者が多くて流動性が充分にある通貨取引で強制ロスカットも間に合わずに資金が全て飛んでマイナスになるというのは常識的に考えて有り得ません。

また特にZAIXが

>最大損失 投資額の30%

と明記していたのならば何らかの責任があるでしょう。個人的にはそもそも為替取引の実態が本当にあったのかという基本的なところから疑問を感じざるを得ません。「検証2」で検証し、その後摘発が報道されたトレーディングフォレックス/オーシャンプロジェクトなどの件を思い出さざるを得ません。

その後、Yahoo知恵袋にもZAIXで突然大きな損失が発生した件について被害者からの質問投稿が出てきました。

2023年7月12日投稿

この質問の投稿者は警察などで対処を相談することを考慮中のようです。とにかくこの件では多数の被害者が出ていることは間違いないようです。


※付記5

以下で検証しているアメージングティック、リルネックスという2つのサイトはZAIXと組織的な繋がりがある可能性があります。参照してください。


●AmazingTick (アメージングティック https://www.amazingtick.com/amt/ja/)

Yahoo知恵袋に相次いで2件の質問が出てきたサイトです。海外業者を名乗っていますが日本のグループによるサイトの可能性が高く、さらに後述しますが上で検証したZAIXと同じグループによるサイトの可能性があるようです。まずYahoo知恵袋に出てきた2件の質問投稿を引用します。

2023年4月21日投稿

詳しい状況が全く分かりませんが、ネットで知り合った人物 (外国人ではないと思われる) にアメージングティックでの投資を勧誘されているようです。

2023年4月24日投稿

LINEに突然友達申請を送ってきた人物からアメージングティックでの投資を勧誘されているという状況のようです。TwitterやLINEのオープンチャットでの勧誘も行われているということです。さらに検索してみると勧誘目的と思われるブログなどが見つかってきました。見つかってきたブログの類を以下で引用します。

▼yusukekaigaifxのブログ (https://ameblo.jp/yusukekaigaifx/)

▼~AmazingTick口座開設方法~ (https://note.com/rich_sedum971/n/n97f3806b8513)

これら2つのブログは口座開設の手順を説明をしているだけです。

海外FXまとめのFOREXSTARS (https://kaigaifx-plus.com/amazingtick-review/)

海外FXまとめ」となっていますが、実際に取り上げられているのはアメージングティックのみです。そしてとにかく信頼出来る業者であるという主張が並んでいてやはり口座開設の手順の説明があります。

▼海外FXアカデミー (https://kaigaifx-labo.com/amazingtick-reputation/)

これは自称・タイのバンコク在住の「Shohei Hirose」なる専業トレーダーのブログということになっています。Twitterのフォロワー数は5600人いると書いてありますがそのTwitterアカウントへのリンクはありません。FXに関するブログを運営してブログの収益が月に100万円とも書いてありますが、そのブログへのリンクもありません。この海外FXアカデミーというアメージングティックでの投資を勧めるだけのブログで月に100万円の収益が得られているとも思われません。そしてこのブログには以下のような記述があります。

>AmazingtickはスイスのFX証券会社

>Amazingtickは2019年にスイスで創業された、FX証券会社です。

スイスの証券会社だというのですが、後述するようにアメージングティックのサイトの記載ではセントヴィンセント・グレナディーンで創設されたとなっているのです。スイスのFX証券会社であるという情報はどこから出てきたのでしょうか?

▼PULSAR Trading (https://note.com/fxpulsar/n/na6ba6dfe6f07)

このブログは100日間で3億円の利益を達成したと自称するFXパルサーと名乗る人物が提供する「PULSAR Trading」という要するにソーシャルトレード (コピートレード) の宣伝になっています。このFXパルサーという人物が指定する口座に資金を振り込めばFXパルサーが高利回りで運用するというシステムのようです。

ソーシャルトレード (コピートレード)を利用するのに何らかの形で料金が発生するのか分かりませんが、これは金融庁で金融商品取引業者 (投資助言代理業) の登録が必要な業務である可能性が高いです。そしてこのFXパルサーという人物は連絡先情報さえ何も開示していませんし、金融商品取引業者の登録について何も言及していません。違法性が疑われます。

そしてこの人物が運用先として指定されるFX業者がアメージングティックとなっていて口座開設の手順が示されています。以下は口座開設手順の説明に出てくる2つの画像です

左上の画像の中には「ソーシャルトレードの始め方」という部分が確認出来ます。

さらに右上は「仮想通貨建て送金」および「銀行送金」という2種類の入金方法の内、銀行送金の説明図です。実際に使われている口座の情報なのかどうか分かりませんが、楽天銀行の口座情報が示されています。海外のFX業者であるはずのアメージングティックの入金先として国内の銀行の口座が用意されているとすれば異様です。海外の業者を名乗っていても実際に運営しているのは日本国内のグループという可能性を疑わざるを得ません。

さらにこの検証を書いた後ですがYahoo知恵袋に以下の質問が出てきました。

2023年12月24日投稿

「金子式つみたてトレード (日経・ダウ・ドル円混合型)」と称してアメージングティックでのコピートレードで資金を運用する件についての質問になっています。そしてこの質問に出てくるNoteの記事の冒頭部を以下に示します。

このNoteの記事は執筆者の金子明義と名乗る人物がアメージングティックでの口座開設や入金の手順を説明しています。以下は口座開設のリンクの部分です。

アメージングティックでの口座開設画面に繋がるアフィリエイトリンクが用意されています。当然このリンクから口座を開設すれば金子と名乗る執筆者にアフィリエイト報酬が支払われる仕組みです。さらに複数の入金方法についても説明があり、入金方法の1つとして銀行口座振り込みの説明があります。以下が入金先の銀行口座情報のようです。

指定口座は住信sbiネット銀行の口座になっていますが、口座の名義人の情報がありません。

>収納代行は変わる可能性がある

と書いてありますから収納代行業者名義の口座と思われますが、変わる可能性があるというのは口座が凍結されたりすることが繰り返されている可能性を伺わせます。

2024年1月10日投稿

X (旧Twitter)で知り合った人物にFXのトレード代行を勧誘されたとあり、勧誘ブログへのリンクが示されています。リンク先のブログ (https://note.com/anna_fx_09/n/n95d27f59ab0c) は杏菜と名乗る女性のブログになっています。髪の長い女性の画像が添えられていますが、これはイラスト画像のようです。またこのブログの主が明らかにしている連絡先情報はLINEのアドレスのみのようです。

そして月に10%~15%という高利回りで運用できると称しています。明らかに出資法違反でしょう。

そして運用先として指定されているのがアメージングティックとなっています。

金融ライセンスを取得していて信頼できるのがアメージングティックを選択した理由であるとなっていますが、この点については後述します。

とにかくアメージングティックでの投資が日本人に向けて行われていることは間違いありません。そして上で引用した勧誘目的と思わるブログの類に出てきたリンクのサイト、つまりアメージングティックのサイトに行ってみました。以下がサイト冒頭部のキャプ画像です。

表示言語の選択肢は日本語、英語、中国語の3つです。上で引用した勧誘目的と思われるブログの1つ、海外FXアカデミー (https://kaigaifx-labo.com/amazingtick-reputation/) にはアメージングティックがスイスで創業されたという記述がありましたが、スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つです。スイスで創業された会社なら公式サイトがこれら4つのスイスの公用語のいずれにも対応していないというのはおかしいでしょう。

また中国語に対応していると書きましたが中国語を選択しても中国語表記になるのは一部で残りは英語表記になります。例えば以下は日本語版で「AmazingTickの特徴。」と題された部分のキャプです。日本語版 (https://www.amazingtick.com/amt/ja/) → 英語版 (https://www.amazingtick.com/amt/) → 中国語版 (https://www.amazingtick.com/amt/zh/) の順で同じ部分のキャプ画像を比較します。

中国語表記を選択してもこの部分は英語表記のままです。

さらに以下は日本語版で「信頼できる、パートナーシップ」と題された部分の比較です。やはり日本語版 → 英語版 → 中国語版の順で3つのキャプ画像を示します。

日本語版、英語版はそれぞれ完全に日本語表記、英語表記になりますが中国語版で中国語になるのは日本語版で「アフィリエイト」となっている部分が「会员计划」、日本語版で「ホワイトラベルソリューション」となっている部分が「白标解决方案」となる2ヵ所だけです。これはかなり異様です。

さらに日本語版、英語版、中国語版を比較して最も異様なのは日本語版で「完全自動で取引可能」と題されている部分です。やはり日本語版 → 英語版 → 中国語版の順で3つのキャプ画像を示します。

中国語表示にしても右側の文章が英語という点もおかしいのですが、大問題なのは左側のイラスト部分が日本語版だけでなく、英語版でも中国語版でも日本語になっていることです。このサイトを運営しているのは実は日本のグループではないかと疑わざるを得ません。

そこでアメージングティックのサイトで連絡先情報を探しました。まず脚注に以下の記述があります。

>AmazingTickは、Rupex Limitedの取引名です。

アメージングティックのサイトを運営しているのはRupex Limitedという会社となっています。

そして連絡先情報ですが「法的文書」というサブページ (https://www.amazingtick.com/amt/ja/amazingtick/legal-documents/) からダウンロード出来る「TERMS OF BUSINESS」と題されたPDFファイルの4ページ目に以下のキャプに示す記述があることが分かりました。

これは「The Company」の説明、つまり自己紹介のような文章になっています。

記述を以下に書き出します。

>The Company Means Rupex Limited a company incorporated under the laws of Saint Vincent and the Grenadines, with company number 25397 BC2019 and registered address of: Suite 305, Griffith Corporate Centre, P.O. Box 1510, Beachmont Kingstown, St. Vincent and the Grenadines.


この文章を日本語訳すると以下のようになります。

>本文書において「The Company」はセントビンセントおよびグレナディーン諸島の法律に基づいて創設された Rupex Limited を意味し、会社番号は 25397 BC2019 です。その登録住所は Suite 305, Griffith Corporate Centre, P.O. Box 1510, Beachmont Kingstown, St. Vincent and the Grenadines です。


サイト自体には記述がなく、ダウンロードできるPDFファイルの中にようやく連絡先情報が見つかる、しかもこの「法的文書」は全て英語で書かれているということで出来るだけ隠しておきたい、目に触れてほしくないという意図があるように思われます。そしてようやく出てきた連絡先情報はペーパーカンパニーが簡単に作れる租税回避地として知られるセントヴィンセント・グレナディーンの住所だけで電話番号などは見当たりません。

さらにセントヴィンセント・グレナディーンの住所

> Suite 305, Griffith Corporate Centre, P.O. Box 1510, Beachmont Kingstown, St. Vincent and the Grenadines 

ですが、これは本サイトの検証でしばしば登場している住所であり、左のキャプに示したWILFRED SERVICES LTD (https://www.wilfredinternationalservices.com/) というオフショア会社の住所に一致します。そして住所の一部になっているGriffith Corporate Centre (https://griffithcorporatecentre.com/) もシェアオフィス / バーチャルオフィス業者であり、WILFRED SERVICES LTDはその一角に入居している店子という状況なのですが、Griffith Corporate Centre からWILFRED SERVICES LTDについて非常に多くの問い合わせや苦情が寄せられているという告知が出ています。以下にその告知の冒頭部を示します。

Suite 305」を間借りしているWILFRED SERVICES LTDはGriffith Corporate Centreとは別組織だから抗議したいならばWILFRED SERVICES LTDに直接言ってくれという主張なのですが、抗議が多発していることを知りながら少なくともこの警告が出ている2020年6月1日以降、かなりの長期間に渡って間借りを許しているGriffith Corporate Centreも自分たちの利益を優先していて同罪としか思えません。ともかくこのセントヴィンセント・グレナディーンの住所にアメージングティックの運営会社である「Rupex Limited」が実在するとは全く思えません。さらにこの住所は「本サイトの検証でしばしば登場している」と書きましたが、具体的には以下のサイトでこの部屋番号まで同じ住所が所在地として登場しています。

「検証2」 BDFX (http://www.bd-fx.com/jp/)

「検証4」 フォレックスランド https://www.forexland-fx.com/ja/)

「検証12」 ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp)

「検証12」 ブビンガ (https://bubinga.com/ja)

「検証21」 スパークグローバルリミテッド (https://japanese.sglfd.com/index.html)

「検証59」 モガFX (https://www.mogafx.com/)

「検証60」 IFSマーケッツ (https://ifsmarkets.vc/)

これは明らかに架空住所でしょう。

また上で引用した勧誘サイトの1つにはスイスの会社であるという記述があることを指摘しましたが、ここで示した「法的文書」にもアメージングティックのサイトにもスイスの会社であるといった記述は全く見当たりません。

さらに連絡先情報については例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は2019年4月8日となっています。

次に金融ライセンスについてですが脚注部分にそれらしき記述があります。左下が日本語版、右下が英語版の記述です。

>加金融取引情報機関 金融商品取引業者 M20189954号

>Registered with FINTRAC with MSB registration number: M20189954

カナダのFinancial Transactions and Reports Analysis Centre of Canada (FINTRAC https://www.fintrac-canafe.gc.ca/intro-eng) という組織でライセンスを得ているという主張のようです。このカナダのFINTRACという組織でライセンスを得ているという主張は本サイトの検証でしばしば出てきます。その中には上で検証したZAIX (https://zaix.com/) なども含まれていてZAIXの検証でも書きましたがFINTRACの業務は金融ライセンスの審査・付与ではなく、「マネーロンダリングおよびテロ活動への資金提供の検出、防止、抑止」さらに「個人情報の保護活動」であると説明されています。つまりFINTRACで何らかの登録があるとしてもそれは金融ライセンスと呼べるようなものではないということになります。

それでもとにかくFINTRACのサイトに用意されている登録業者の検索窓から上に示したアメージングティックのサイトの脚注に記されていた登録番号「M20189954」を探してみると以下の登録情報が出てきました。

登録番号は確かに「M20189954」となっていますがこれはアメージングティックの登録ではなく、DIG TRADE (DIGトレード https://www.digtrade.com/) という業者の登録になっています。FXや仮想通貨の取引を業務としているとも書いてあります。そしてこのDIGトレードのサイトにアクセスを試みてみましたが既に閉鎖されているようです。但しサイトが存在していた形跡は幾つか見つかってきました。例えば以下は「DigTrade Japan」のFacebookアカウント (https://www.facebook.com/DigTrade-Japan-108605481459442/) 冒頭のキャプ画像です。

このFacebookアカウントの連絡先情報は以下のようになっています。

このFacebookアカウントの投稿の最後は2022年1月19日付となっており、サイトもこの時期に閉鎖された可能性が考えられます。とにかく閉鎖されたサイトですが日本語に対応したFX業者のサイトで会ったことは間違いありません。住所は記されていませんが、電話番号 ([+852] 9496 7940) は香港の国番号から始まっています。さらにWikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) という海外のFX業者情報サイトにもDigTradeの情報が見つかりました。

URLアドレス (https://www.digtrade.com/)  も一致しており、FINTRACの登録情報と合致するFX業者で間違いありません。そしてこのWikiFXの情報では「会社登録国・地域」が日本となっています。電話番号も日本の国番号 [+81] から始まっています。とにかくアメージングティックのサイトにカナダのFINTRACから得たと書いてある登録番号「M20189954」はアメージングティックの登録番号ではなく、DIG TRADE (DIGトレード https://www.digtrade.com/) という業者の登録であることが判明しました。このDIGトレードというサイトは日本語版のFacebookアカウントが現在でも残っているのに対して英語版など他言語版のSNSアカウントは見つからないこと、WikiFXに日本の業者として登録されていることなどから日本のグループによるサイトであった可能性があるように思われます。

アメージングティックの検証に戻りますが、アメージングティックのサイトに記されていたFINTRACの登録番号が別個のサイトの登録の登録番号であったということで改めてFINTRACのサイトでアメージングティックの登録を探してみると以下に示す登録番号 M21780294 の登録が見つかってきました。

赤枠で囲った部分に記されている「Website」の項目に記されているURLアドレス

>https://www.amazingtick.com/amt/

は間違いなく本項で検証しているアメージングティックのサイトのURLアドレスに一致しています。また青枠で囲った部分に記されている運営会社の名称

>Operating or trade names of MSB:RUPEX

「RUPEX」はアメージングティックのサイトの脚注や法的文書に記されていた運営会社の名称「Rupex Limited」と一致しています。ところが同じく青枠の中に記されている

>Legal names of MSB:ZAIX LTD.

という項目が問題です。これはアメージングティックの登録ではなく、上で検証したZAIXのサイトからリンクされていたZAIXの登録です。ZAIXの検証を書いた時点では開示されている情報が現在よりも少なかったようで「Website」の項目などは以前にZAIXの検証を書いた時点に使った以下に再掲したキャプ画像では確認出来ません。

ともかくこの登録の登録情報にZAIXの情報とアメージングティックの情報が入り混じったような形になっているのは明らかに異様です。どちらかが他方の登録を勝手に自らの登録であると主張しているのだとしたら2つのサイトの情報が混在するようなことになるとは思えません。アメージングティックとZAIXは両方とも同じグループによるサイトである可能性が濃厚と考えざるを得ません。そしてZAIXのサイトが日本語にしか対応していないこと、アメージングティックの英語版や中国語版のサイトに日本語が混在していること、アメージングティックでのコピートレードなど投資を勧誘する日本語のブログが複数見つかる一方で他の言語での情報が殆ど見つかってこないという状況など考えるとこれら2つのサイトを実際に運営しているのは日本国内のグループである可能性が強く示唆されるように思われます。FINTRACの「M20189954」という登録番号の登録情報に出てきたDIG TRADE (DIGトレード https://www.digtrade.com/) についても既に閉鎖されているので確認は困難ですが同じ日本国内のグループによるサイトであった可能性が考えられます。

そしてZAIXについてもアメージングティックについてもコピートレード高利回り運用が可能であるといった勧誘が行われているようですが、これらのサイトは情報開示が著しく不充分、不適切であり、有効な金融ライセンスも確認出来ないことなどから到底信用できるサイトと思われません。アメージングティックでの投資を勧誘されても応じないことを強く推奨します。


※付記

2023年10月25日付で関東財務局からアメージングティックについて無登録の違法業者であるとして警告が出ました。


●LIRUNEX (リルネックス https://lirunex.jp/)

これもYahoo知恵袋に複数の質問が出てきたサイトです。日本語にしか対応していない、日本人によって勧誘が行われているサイトなので当初は日本国内のグループによるサイトかと思ったのですが、海外のFX業者の日本語サイトである可能性もあるようで解釈が難しいです。

とにかくまずはこのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用していきます。

2023年8月16日付投稿

Instagramで勧誘が行われていたFXのミラートレードに申し込んでしまい、少額ながら入金してしまったようです。

勧誘役のInstagram: https://www.instagram.com/sare_uwaki_hurin/

勧誘役のNote: https://note.com/sare_uwaki_hurin/n/n075846cffc83

別の勧誘役のNote: https://note.com/excel_deteiji/n/ncac4db36f5b4

結局出金はできたようですが、後述するようにこのサイトは海外のFX業者を名乗っているのに入金先は国内の銀行口座 (GMO青空ネット銀行法人営業部)だったようです。

2023年8月17日付投稿

何の情報もないのですが、リルネックスに入金してしまい、出金に支障が生じているようです。

2023年8月20日付投稿

上で引用した2023年8月16日付投稿にも勧誘役として登場していたInstagramでサレ男 (真也)という投稿名の人物が勧めているリルネックスでのミラートレードを怪しいのではないかと思って観察しているという質問に対してベストアンサーに選ばれた回答では以前にFX詐欺をしていた「日向護」という人物の案件の可能性があるという指摘がされています。但しその根拠は明示されていません。根拠が不明なのでどれほど信頼できる情報かどうか全く分かりませんが、この「日向護」という名前は上で検証したZAIXの件でInatagramなどで勧誘を行っていた人物の名前と一致します。ZAIXの項目を参照してください。

2023年9月5日付投稿

Instagramから接触してきた加藤祥子と名乗る女性が「利益報告グループライン」と称するLINEのグループを使って勧誘を行っているようです。

さらにこの質問と同日に以下の質問投稿が出てきました。

2023年9月5日付投稿

やはりInstagram経由で接触してきた女性 (上の質問投稿に出てきた加藤祥子とは名前が異なる) から勧誘されてLINEのオープンチャットに加わることになり、リルネックスでの投資を勧誘されているようです。これだけ質問投稿が出てくる、勧誘役の名前も複数確認されるということは相当に大規模な勧誘が行われているということでしょう。

とにかくこれらの質問投稿に出てきたリルネックスのサイトの冒頭部の画像を以下に示します。

▼リルネックス (https://lirunex.jp/) [表示言語:日本語のみ]

このサイトは後述するように海外のFX業者であると主張しているのですが、表示言語の選択肢は用意されておらず、日本語にしか対応していないように見えます。この時点ではこれは海外業者を名乗っていても実際には日本のグループによるサイトではないかと思われました。しかし検証を進めていくとこの日本語のみのサイトに加えて英語などに対応するサイトが複数存在することに気が付きました。日本語以外に対応しているサイトとしてまず以下にLIRUNEX (リルネックス https://lirunex.com/) というサイトの冒頭部の画像を示します。

リルネックス (https://lirunex.com/) [表示言語:英語、香港語、中国語、ベトナム語、タイ語、日本語、インドネシア語]

このサイトは上のキャプ画像でも確認出来るように英語、香港語、中国語、ベトナム語、タイ語、日本語、インドネシア語の7言語に対応していますが、日本語表示を選択するとリンク先としては以下のURLアドレスなのですが、

https://lirunex.com/ja/homeja/

このURLアドレスから本項の検証対象である以下のサイト

https://lirunex.jp/

に自動的にリダイレクトされるようです。しかし既に書いたように本項の検証対象であるリルネックスのサイト (https://lirunex.jp/) には言語選択のオプションは存在しませんし、複数言語に対応したリルネックスのサイト (https://lirunex.com/) が存在することも分からないようになっています。また多言語対応のリルネックス (https://lirunex.com/) のサイトで日本語以外の6つの言語を選択してもURLアドレスが異なる他のサイトに転送されるようなことにはならないようです。どういう理由があって日本語の場合だけ他のサイトにリダイレクトされる設定になっているのか全く分かりませんが、2つのリルネックスのサイトが組織的に繋がっていることは間違いないでしょう。

さらにLIRUNEX (リルネックス) というサイト名やロゴに既視感を感じていたので調べてみると上で検証したZAIXのサイトに記されていたZAIX マレーシア支店の住所 (1-23A, First Floor, Paragon, (Suite no. 4), Jalan Mustapha, 87000 Labuan F.T.,Malaysia) と全く同じ住所を所在地としていることで見つかっていたLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) というサイトも本項の検証対象であるリルネックスのサイトと非常に似ていることが分かりました。以下にこのマレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) のサイト冒頭部の画像を比較の為に示します。

LIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) [表示言語:英語のみ]

このサイトは英語にしか対応していませんし、他の2つのリルネックスのサイトへのリンクもありません。

そしてこれら3つのリルネックスのサイトの冒頭部を相互比較すると特にロゴの部分や上のキャプ画像の下端に見える簡単なイラスト付きでサイトの特長を説明している部分が互いに似ているようです。以下では3つのリルネックスのサイトのロゴの部分を切り出して比較しています。左下が本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) のロゴ、中央下が7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) のロゴ、右下がZAIXの検証で出てきたマレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) のロゴですが全く区別出来ません。

さらに以下では冒頭部下端にあるサイトの特長を簡単なイラスト付きで説明している部分を比較します。同様に本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) 7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) → マレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) の順で画像を示します。

挙げられている特長の項目数が本項の検証対象であるサイトのみ5つで他の2つのリルネックスのサイトでは6つとなっていて異なりますが、3つのサイトで共通する5つの項目についてはイラストは全く同じものにしか見えません。

次は本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) のサイトに出てくる2種類の口座の説明部分を以下に示します。「LX-STANDARD」「LX-PRIME」という2種類の口座が用意されているようです。サイトは日本語にしか対応していないのに口座は米ドル建てになっているようです。

「LX-STANDARD」の最大レバレッジは1000倍になっています。これに対して「LX-PRIME」の方は最大レバレッジが100倍でスプレッドがゼロに設定されている一方でロット当たり8ドルの手数料が課されることになっています。そしてこれとよく似た複数口座の説明が他の2つのリルネックスのサイトにもあります。まず以下には7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) の相当部分を示します。

口座の種類は「LX-STANDARD」「LX-PRIME」「LX-PRO」の3種類に増えています。そしていずれの口座でもFXの最大レバレッジは2000倍となっています。

さらにマレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) にも同様の部分があります。以下に画像を示しますが、「LX-STANDARD」「LX-ADVANCED」「LX-PRIME」「LX-PRO」という4種類の口座が用意されているようです。

取引条件は本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) の取引条件に似ていますが最大レバレッジはFX取引では100倍で固定されているようです。3つのサイトでこの部分を比較すると口座の種類とか最大レバレッジなど明らかな違いもありますが、この部分でも3つのリルネックスのサイトが互いにかなり似ていることは間違いありません。

さらにこの部分に続いて出てくるトレーディングソフト、MetaTrader4に関する説明やダウンロードへのリンクが並んでいる部分のキャプ画像をやはり本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) → 7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) → マレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) の順で示します。

この部分では本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/)マレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) 同じサイトの日本語版と英語版かと思われるぐらいに似ています。一方で7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) のサイトはかなり見かけが異なります。しかしアプリがダウンロード出来るようになっている点は同じです。

同様にこの部分に続いて出てくる「LIRUNEXが選ばれる理由」と題された部分についても本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) → 7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) → マレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) の順で画像を以下に示します。

この部分でも同じサイトの日本語版と英語版かと思われるぐらいに3つのサイトは似ています。左側の世界地図にはそれぞれ5つの矢印が示されていていずれの場合もキプロス、香港、シンガポール、マレーシア、モルジブの5つに拠点があるように見えます。そしてこの部分も互いに非常に似ていることは確かなのですが、同時に3つのサイトには気になる違いがあります。最初のリルネックス (https://lirunex.jp/) の「LIRUNEXが選ばれる理由」という項目名の下に以下のような金融ライセンスに関する記述があります。

>LIRUNEXはキプロス、ドイツ、フランス、スペイン、ラブアンの認可を保持。

一方で2番目の7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) のサイトの相当部分には以下の文章があります。

LIRUNEX is a trading name of LIRUNEX Limited, which is re-registered in the Republic of Maldives under Companies Act of the Republic of Maldives to operate Forex platform (Certificate No. FC00022020).

Google翻訳でこの文章を日本語訳すると以下のようになります。

>LIRUNEX は、外国為替プラットフォームを運営するためにモルジブ共和国の会社法に基づいてモルジブ共和国で再登録されている LIRUNEX Limited の商号です (証明書番号 FC00022020)。

記述が不明確なのですが、これは金融ライセンスの話ではなく、法人登録の話ではないかと思われます。

そして3番目のマレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) のサイトの相当部分にある文章は以下のようになっています。

>LIRUNEX is a trading name of LIRUNEX Limited, which is regulated by Labuan Financial Services Authority (LFSA).

こちらはマレーシアのラブアン島の金融ライセンスを管理するLabuan Financial Services Authority (LFSA) から金融ライセンスを得ているとしか書いてありません。マレーシアのラブアン島はオフショア金融センター (タックスヘブン) という位置づけですから基本的にマレーシア国内向けではなく、マレーシアの公用語であるマレー語に対応していなくてもおかしくはないかもしれませんが、キプロス、ドイツ、フランス、スペイン、ラブアンの認可を保持していると主張しているリルネックス (https://lirunex.jp/) のサイトが日本語にしか対応していないことには疑問を感じざるを得ません。

そして本項の検証対象である最初のリルネックス (https://lirunex.jp/) の金融ライセンスを確認しようと考えたのですが、個人的に残念ながらドイツ語、フランス語、スペイン語は全く分からないので本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) がドイツ、フランス、スペインの金融ライセンスを得ているかどうかを確認することは断念して残りのキプロスとラブアンについて金融ライセンスの確認を試みることにしました。

まずキプロスの金融ライセンスですが、キプロスの金融ライセンスを管理しているCYPRUS SECURITIES  AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC、キプロス証券取引委員会 https://www.cysec.gov.cy/home/) のサイトで探してみると確かにLirunex (リルネックス) の登録情報が見つかりました。以下にキャプ画像を示します。

登録されているリルネックスの連絡先情報は以下のようになっています。

住所: 14 Gorgonon Street, Patsalos Plaza, 3rd Floor, Office No 305, Larnaca

登録番号: 338/17

登録年月日: 2017年9月25日

電話番号: [+357]-24-694-888

Fax番号: [+357]-24-694-889

メールアドレス: info@lirunex.eu

認可ドメイン: www.lirunex.eu

住所と電話番号はキプロスになっています。そして非常に気になるのが最後のApproved Domains (認可ドメイン) の項目です。この「www.lirunex.eu」というドメインはここで取り上げている3つのリルネックスというサイトのいずれにも該当しません。また別個のリルネックスのサイト (https://lirunex.eu/) が存在するということになります。そしてこのドメイン名をGoogle検索に掛けると以下に示すように確かに4つ目のリルネックスのサイトの情報が見つかりました。

しかしこの4つ目のリルネックスのサイトは最近になって閉鎖されたのかアクセス出来ません。またキプロスのキプロス証券取引委員会 (CySEC) が付与しているリルネックスの金融ライセンスはURLアドレスまで指定されているものですから本項でここまで調べてきた3つのリルネックスに与えられたものではないということになります。

次にマレーシアの租税回避地であるラブアン島の金融ライセンスを得ているという主張についてですが、ラブアン島の金融ライセンスを管理している Labuan FSA のサイト(https://www.labuanfsa.gov.my/default.aspx) で探してみると以下に示すリルネックスのものと思われる登録情報が見つかってきました。

記載内容を以下に書き出します。

社名: Lirunex Limited

住所: Q5-08/ LL, Lot 15, 1st Floor, Lazenda Commercial Centre, Phase 3, Jalan OKK Abdullah, P. O. Box 82257, 87007 Labuan F.T

電話番号: 087-425 524

メールアドレス:  jack.foong@lirunex.com

連絡担当者: Mr. Foong Kim Weng-Principal Officer


この登録情報にはURLアドレスが示されていないのでここまで登場している3つのライネックスのサイト全てがこのライセンス下にあるかどうかは分かりません。しかしこのライセンスはマレーシアのラブアン島の金融当局のライセンスなのですから常識的に考えてラブアン島に拠点のない業者にライセンスを出すとは思えません。そこで本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) で連絡先情報を探してみるとお問い合わせ」のページと脚注部分の2ヵ所に連絡先情報が示されています。まずお問い合わせのページの記述から以下に示します。

>ヘルプデスクへのお問合せ : support@lirunex.jp

>会社所在地: Trust Company Complex, Ajeltake Road, Ajeltake Island, Majuro, Republic of the Marshall Islands, MH 96960.

メールアドレスとマーシャル諸島の住所が記されています。

次いで脚注の記述です。

>株式会社LIRUNEX (登録番号:102684)は、マーシャル諸島共和国の法律の下で、国際事業法人として法人格の認可を受けております。また、モルディブ共和国の会社法(法番号:10/96)の下で、同国内にてFXプラットフォームを運営する企業として再登録されております(認証番号:FC00022020)。

>LIRUNEX LIMITED (2161360) is incorporated and registered in Hong Kong to provide financial service and fintech solution to the group. The registered office address is Unit D,16/F, One Capital Place, 18 Luard Road, Wan Chai, Hong Kong.

まず日本語でマーシャル諸島で法人格の認可を受けているとありますが、これは金融ライセンスを意味しているとは思えません。またマーシャル諸島の住所 (Trust Company Complex, Ajeltake Road, Ajeltake Island, Majuro, Republic of the Marshall Islands, MH 96960) は以前にも他のサイトの検証で登場していた住所であり、マーシャル諸島海事局という組織が提供するペーパーカンパニーの為の住所です。主な使い道は名目上の船籍をマーシャル諸島に置いて節税することのようですが、あらゆる法人の名目上の登録が可能になっているようです。

一応マーシャル諸島のINTERNATIONAL REGISTRIES (https://www.register-iri.com/) というサイトの法人登録検索ページを使って「LIRUNEX」の法人登録を探すと確かに以下のキャプに示した情報が見つかってきました。

しかしこの登録情報を見ても2019年10月3日に登録されていること、登録が「THE TRUST COMPANY OF THE MARSHALL ISLANDS. INC」によって代行されたことが分かるぐらいです。

またこのマーシャル諸島の住所は本サイトでこれまでに取り上げたFX業者の名目上の住所として既に登場している住所でもあります。具体的には以下の2つのサイトで同じマーシャル諸島の住所が登場しています。

「検証56」 LGトレーディング (https://www.lgtrading.com/ja/)

「検証61」 ワイズゲートキャピタルズ (https://www.wisegatecapitals.com/jp/index.html)

やはりマーシャル諸島の住所名目だけのもの、架空住所である可能性が濃厚と考えます。


リルネックスのサイトの脚注にはモルジブで登録されているとも書いてありますがこれも金融ライセンスを意味するものなのか不明確ですし、モルジブの住所も示されていません。マーシャル諸島と同様でモルジブのような租税回避地に仮に何らかの登録があっても実態のないペーパーカンパニーの可能性が高いように思います。

さらにほぼ全面的に日本語のサイトなのに脚注部分にはもう1つの所在地情報として英語で香港に登録があると書いてあって香港の住所 (Unit D,16/F, One Capital Place, 18 Luard Road, Wan Chai, Hong Kong) が記されています。そこでこの香港の住所を検索してみましたが、部屋番号まで同じ住所に複数の法人が存在していることになっているようです。そして例えば香港の金融ライセンスを管理しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC, 証券先物委員会) のサイト (https://www.sfc.hk/en/) でこの住所を検索すると部屋番号まで一致する住所を使っていた金融機関の情報が3件出てきますがいずれも違法な無登録業者としての警告となっています。

MRT-Capital

Eagle Investment Global Co Ltd

Grandtag FBI (China) Wealth Management Group Ltd

そして3件目のGrandtag FBI (China) Wealth Management Group Ltd に対する警告を以下に示します。

住所が2つ記されており、一方がリルネックスのサイト (https://lirunex.eu/) の脚注に記されていた香港の住所に部屋番号まで一致しています。他方は中国の広東省広州市の住所になっています。そしてこの香港の住所にはSFCから以下のようなコメントが付いています。

>The company's Hong Kong address belongs to a secretarial company. (会社の香港住所は秘書会社に属します。)

ここでsecretarial company (秘書会社) というのはバーチャルオフィス業者とかオフショア会社の類でしょう。この住所にGrandtag FBI (China) Wealth Management Group Ltd は実在しないということを意味しているものと思われます。そしてこの住所に実在するsecretarial company (秘書会社) がリルネックスにも名目上の住所を提供している可能性が極めて濃いものと考えられます。言い方を変えればこの香港の住所は架空住所の疑いが濃厚です。

そしていずれにしろ本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) のサイトに記されている連絡先情報の中にマレーシアのラブアン島の住所は含まれていないのでこのサイトについてラブアン島のの金融ライセンスを管理している Labuan FSAがライセンスを付与しているとは考えにくいです。普通に考えてLabuan FSAが出している金融ライセンスはマレーシアのLIRUNEX (https://labuan.lirunex.com/) を対象とするライセンスでしょう。つまり本項の検証対象であり、日本語にしか対応していないリルネックス (https://lirunex.jp/) が何らかの有効な金融ライセンスを得ているようには思われません。

尚、7言語に対応しているリルネックス (https://lirunex.com/) の「Contact us」のページに記されている連絡先情報は以下のようになっています。

本項の検証対象であるリルネックス (https://lirunex.jp/) のサイトに記されていたマーシャル諸島の住所、香港の住所に加えてマレーシアの住所が記されていますが、租税回避地のラブアン島の住所ではなく、マレーシアの首都であるクアラルンプールの住所になっています。

>D-19-06 & 07, KL Gateway Office Tower 1(Menara Suezcap), Jalan Kerinchi, 59200, Bangsar, Kuala Lumpur, Malaysia

やはりラブアン島のLabuan FSA から出ているライセンスの対象ではないと考えます。


本項の検証対象である日本語にしか対応していないリルネックス (https://lirunex.jp/) のサイトに戻りますが、マーシャル諸島、香港の2ヵ所の住所はいずれも名目だけの住所である可能性が高いように思われるので例によってWho Is 情報も確認しました。以下に画像を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2022年1月18日となっています。そして赤枠で囲った部分に登録者の情報が示されているのですが、

登録者名: Lirunex Limited

メールアドレス: support.japan@litunex.com

郵便番号: 111-1111

住所: 1111111、Honmachi

電話番号: +81. 5058098872

記されている連絡先情報はメールアドレスと断片的な住所、そして日本の国番号[+81] から始まり、(050) 局番の電話番号だけです。まず郵便番号が111-1111となっていますが、郵便局の郵便番号検索サイト (https://www.post.japanpost.jp/zipcode/) で調べてもこんな郵便番号の地域は存在しないのでデタラメとしか思われません。 「Honmachi」という住所も日本の何処の「Honmachi」なのか全く分かりません。電話番号は(050) 局番なのでIP電話ということになりますが、実際にこの電話番号が使われているかどうかは分かりません。やはり連絡先情報の開示は著しく不充分、不適切です。

それからリルネックスについて調べていて気が付きましたが、本サイトの検証で時々引用しているForex Peace Army (https://www.forexpeacearmy.com/) という海外のFX業者の口コミ情報サイトにリルネックスに関する口コミ情報のページがあります。以下がそのページの冒頭部のキャプ画像です。

10個のレビューが投稿されているのですが、その10件の投稿の評価の平均は5つ星が満点の内、1.358星という非常に低いものになっています。しかもそれらの投稿の内容にかなり問題があります。まず2022年4月10日~11日に掛けて5件の非常に批判的ないずれも1つ星評価の投稿がまとめて出ています。以下にはその内、2件の投稿を示します。

これら2件の投稿を含む、2日間で投稿された5件の投稿内容は互いに似通っていて要するに利益が出ている状態だったポジションが意図に反して決済され、しかも出ていたはずの利益が消滅して損失が出てしまったという内容になっています。さらにリルネックスの運営に抗議したが言い訳をするばかりでお金は返還されず、詐欺業者であると断じるような内容になっています。

さらに以下には最も新しい10件目の投稿を示します。

この投稿は2022年4月16日に投稿されていてカスタマーサービスが素晴らしいなどといった内容で満点の5つ星評価だったのですが、Forex Peace Armyの運営はこの投稿がリルナックスのオフィス内部から投稿されていることを指摘して自作自演であると判断し、5つ星評価を取り消して無星評価としています。同様の理由で2022年8月22日に投稿された9件目のレビュー投稿もやはり自作自演の不正投稿と判断され、5つ星評価を取り消されて無星評価になっています。2022年4月には何らかのトラブルがあって損害を被った人が多数出たものとしか思われませんし、自作自演で評価を上げようとするような不正を行う業者が信頼できるとは全く思えません。

この業者での取引は絶対に避けるべきと結論します。


※付記

2024年4月25日付で関東財務局からリルネックスに対して無登録の違法業者であるとして警告が出ました。


●April Investors (エイプリルインベスターズ https://april-investors.com/)

これもYahoo知恵袋に立て続けに2件の質問投稿が出てきたサイトです。海外業者を自称していますが、上で検証したZAIXの場合と同じで基本的に日本語表示にしか対応していないので実際に運営しているのは日本のグループである可能性が高いです。まずYahoo知恵袋に出てきた2件の質問投稿を引用します。

2023年4月7日投稿

お金に困っている時に切羽詰まってネット検索して目に付いた「株式会社 緑」が提供する自動売買システムについてまず資料請求代に16500円を払い、さらに「15万円を20日間で215000円にするというプラン」に加入して利益が出たら残金を利益から払うという約束でとりあえず5万円を払ってしまったようです。そして運用先として表題のエイプリルインベスターズを指定されて運用を始めてみたけれど殆ど利益が出ないという状況のようです。

そしてこの投稿に出てくる「釼法の副業鑑定所」というサイト (https://kenpou-media.jp/sumaho-fukugyou/) に記されている「株式会社 緑」の特定商取引法に基づく記載が以下です。

特商法の記述を以下に書き出します。

>販売事業者 株式会社 緑

>運営責任者 野田 隆

>所在地 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17番12号 渋谷ジョンソンビル401

>電話番号 03-6824-0952

>メールアドレス mail@irodim-marketing-department.com

一応連絡先情報は揃っているのですが、この連絡先情報を調べてみると非常に怪しいことが判明しました。まず「東京都渋谷区桜丘町17番12号 渋谷ジョンソンビル401」という住所を検索してみるとかなり多くの法人が同じ住所を所在地としていることが判明しました。国税庁の法人番号公表サイト (https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/) でこの住所を調べてみると部屋番号まで同じ住所に既に閉鎖された法人も含めて93件の法人が登録されていることが判明しました。以下に見つかってきた93件の法人登録の一部を示します。

不動産屋の情報によれば渋谷ジョンソンビルの4階にはそれぞれ40平米ほどの2つの部屋があるという状況のようなので部屋番号まで同じ住所、つまり40平米ほどの部屋に93もの法人が同居しているというのは明らかにおかしいです。しかも93個の法人登録の中に「株式会社 緑」の登録はありません。検索条件を緩くして部屋番号の情報を含まない「東京都渋谷区桜丘町17番12号」というだけの住所で法人登録を探すと以下に示したように136件の法人登録が見つかります。

しかしやはりそれらの法人登録の中に「株式会社 緑」の法人登録はありません。

この住所に実際には何があるのか分かりませんがこの住所を検索すると関連検索ワードの候補として「私書箱」が提案されるので私設私書箱業者とかバーチャルオフィス業者の類の住所ではないかと思われます。つまりこの住所に「株式会社 緑」は実在しない、架空住所である可能性が高いと考えざるを得ません。

また「15万円を20日間で215000円にするというプラン」を提供するならばプランの中身がよく分かりませんが、金融商品取引業者の登録が必要な業務ではないかと思われます。そこで金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者のリストを確認しましたが「株式会社 緑」でも「東京都渋谷区桜丘町17番12号」という住所でも該当する登録は見つかりません。

さらに

>電話番号 03-6824-0952

>メールアドレス mail@irodim-marketing-department.com

を検索してみると同じ電話番号、同じメールアドレスを連絡先としていた怪しげな副業案件が幾つも存在するというネット情報が出てきます。あまり信用できる情報かどうか分からないですし、「株式会社 緑」の公式サイトが見つからないので敢えて引用しませんが「株式会社 緑」がナビゲートシステムなる副業あるいは情報商材 (?) を販売しているといった記述がネット上に見つかります。さらに「ポケコルル」とか「ポケロカボ」とかさらには「ミラドレミ」「スゴココア」「ソラココア」「プポココア」「ポテココア」といった意味不明のカタカナ5文字の副業案件が公式サイトが見つからないなどの状況があって確認は出来ないのですが全て同じグループによるものである可能性があるようです。Yahoo知恵袋にも似たような副業に関する質問が多数出ています。

ミラドレミ (2022年11月17日投稿)

ミラドレミ (2022年11月17日投稿)

ポケロカボ (2023年2月17日投稿)

スゴココア (2023年3月16日投稿)

トクココア (2023年3月16日投稿)

ソラココア (2023年3月24日投稿)

ポキココア (2023年4月5日投稿)

プポココア (2023年4月7日投稿)

ボテココア (2023年4月13日投稿)

紹介される副業の内容についても明確な情報が見つからないのですがアフィリエイトで稼ぐ方法を教えるみたいな内容のようです。確実に誰でも稼げる案件とは言い難いように思います。そしてカタカナ5文字の案件名は毎日のように変更されるという話もあるようです。これらと今回検証するエイプリルインベスターズでのFX投資とどういう関係があるのかについても確認が取れませんが、一応背景の説明として紹介しておきます。

次にもう1件のYahoo知恵袋への投稿を引用しておきます。

2023年4月8日投稿

こちらは「株式会社 緑」ではなく「株式会社 」となっています。カタカナ5文字の案件名と同じで社名についても頻繁に変更が行われているのかもしれません。また友人から話を聞いたとありますが、その友人に勧誘の意図があったかどうか不明です。

とにかく最初に引用した質問に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。以下に冒頭部のキャプ画像を示します。

特に特徴のないサイトに見えますが、後述するように海外のFX業者を自称しているのに表示言語の切り替えオプションがありません。つまり日本語表示にしか対応していません。これはこのサイト冒頭だけでなく、他の部分でも同じです。唯一「ユーザー登録」のサブページのみ日本語に加えて英語に対応しているように見えるのですが、以下のキャプの右上に見えるプルダウンメニューに出てくる「English」という選択肢を選択しても英語表示にすることが出来ません。英語に切り替えることが出来るように見せかけているだけのようです。これは日本のグループによるサイトとしか思えません。

冒頭部のキャプ画像に戻りますが、取引条件に関して以下のような記述があります。

>0.3 最狭スプレッド

>最大1000 レバレッジ

>50+ 取扱商品

>ECN FXブローカー

ここで特に気になるのは2番目の「最大1000 レバレッジ」という記述です。

一方でメニューバーの「お取引」という項目からさらに「取扱商品」というサブページを選択すると以下に示した「様々な取扱商品」という項目が出てきます。項目名は「様々な取扱商品」ですが、実際には取引条件などに関する説明になっています。

3段、3列の計9項目がありますが、上段の中央の項目が以下のようになっています。

>ハイレバレッジ 最大500倍のレバレッジ

この記述はトップページ、冒頭にあった

>最大1000 レバレッジ

という記述と食い違っています。最大レバレッジは500倍なのか、1000倍なのか同じサイトの記述なのにおかしいでしょう。

上に示したキャプの部分の項目名「様々な取扱商品」になっているのに取扱商品に関する情報がないことを指摘しましたが、それ以外の部分に取引対象に関する説明はあります。以下のキャプに示したようにFXと貴金属が取引対象になっているようです。

上のキャプに見える「詳細」というリンク先のサブページには取引できる通貨ペアの情報やスプレッドの情報が示されています。日本円との通貨ペアが取引出来るのはユーロ、英国ポンド、米ドル、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、ニュージーランドドル、メキシコペソ、ノルウェークローナ、シンガポールドルの10通貨となっています。しかし、リアルタイムの相場情報とかチャートといったものは見当たりません。リアルタイム相場情報やチャートが見当たらないのは貴金属についても同じです。口座を開設しなければ見ることが出来ない設定になっているのでしょうか?

次に入出金に関する記述を確認します。

まず入金方法ですがクレジットカード (VISA、Mastercard、AMEX) に加えて「国内銀行送金」という項目があります。

出金方法についてもほぼ同様です。クレジットカードはVISAとMastercardで対応、AMEXはなぜか非対応。しかもVISAとMastercardで出金出来るのは入金した金額までです。利益分はカードで出金出来ないとなっています。他にはやはり以下に示した国内銀行送金です。

但し、何を意味しているのか分かりませんが、上のキャプの下の方に「制限国」という項目があってその中に日本も含まれています。何が制限されるのか説明がありません。

いずれにしろ国内銀行送金が入出金で可能となればどうやらエイプリルインベスターズは日本国内に銀行口座を保有しているとしか思われません。そして海外の業者が日本で銀行口座を開設するには日本支社などの存在が原則として必要なはずです。サイトが日本語にしか対応していない件と共にこれもエイプリルインベスターズが日本国内のグループによるサイトであることを示唆しているように思います。

そこでエイプリルインベスターズのサイトで連絡先情報を探してみましたが殆ど開示されていません。「お問い合わせ」のサブページに記されている連絡先情報は以下に示すメールアドレスだけです。

>Eメール support@april-investors.com

住所とか電話番号といった連絡先情報はありません。

その他、メニューバーの「会社概要」の「AprilInvestorsとは」というサブページには以下のような記述があります。

>2020年に設立されました。

>AprilInvestorsは、セーシェル共和国のマヘ島を拠点とし、最強のリーダーシップを持つメンバーでチーム構成されています。

という記述があります。セーシェルに拠点があるとなっていますが、やはり具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報は示されていません。

さらにメニューバーの「クライアント」という項目の中にある「よくあるご質問」というサブページの中に以下のような記述を見つけました。

>セーシェル金融当局により管理監督されています。

とありますからセーシェルで金融ライセンスを得ているということでしょう。

さらにサイトの脚注部分にも似たような記述があります。

>April Investors Ltd はセーシェル金融サービス委員会(会社番号:224303) に登録されています。

そこでセーシェルで金融ライセンスを得ているかどうか確認を試みました。セーシェルの金融ライセンスを管理しているFinancial Services Authority (FSA https://fsaseychelles.sc/) のサイトでApril Investors Ltd のライセンス登録を探しましたが、見つかりません。FX業者は「Capital Markets」というカテゴリーの「Securities Dealer」という項目のリストに含まれているはずなのですが、該当がありません。

>会社番号:224303

という記述があるので法人登録は存在するのかもしれませんが、セーシェルは有名な租税回避地 (タックスヘブン) で簡単にペーパーカンパニーが作れる国でもありますから法人登録だけでは気休めにもなりません。とにかく金融ライセンスを得ているという記述は確認出来ません。これはエイプリルインベスターズの信頼性評価として大きなマイナスです。

さらにエイプリルインベスターズについて検索していて気が付きましたが自動売買システムを提供し、エイプリルインベスターズを運用先として指定する業者のサイトが2つ見つかってきました。まず1つ目はPAMM SYSTEM (PAMMシステム) というサイトです。サイト冒頭部のキャプ画像をまず以下に示します。

▼PAMM SYSTEM (PAMMシステム https://pamm-system.com/)

以下はこのPAMMシステムのサイトの口座開設の案内の最初の部分のキャプ画像です。

>Aprilはレバレッジ1:100のAbookの証券会社です。

と記されていますが、エイプリルインベスターズのサイトには最大レバレッジ1000倍あるいは500倍と書いてあることは既に指摘しました。ここにある100倍というレバレッジは「最大」ではないのですが矛盾しているようにも思えます。そしてとにかくアフィリエイト付きと思われるエイプリルインベスターズへのリンクが用意されていて口座開設を促しています。

さらにこのPAMMシステムの「Q&A」のページには幾つか興味深い記述があります。

エイプリルインベスターズを運用先として指定するのはエイプリルインベスターズがスプレッドの面で有利だからとあります。そしてエイプリルインベスターズのサイトには全く見つからなかった住所が記されています。

>【証券名】April Investors Inc. 

>【登録番号】224303

> 【所在地】nobel capital group limited of room b11, first floor, providence complex, providence, mahe, seychelles

> 【公式サイト】https://april-investors.com/

なぜPAMMシステムがエイプリルインベスターズのサイトに記されていないエイプリルインベスターズの住所を知っているのか分かりませんが、とにかく住所が判明しました。しかしこの住所は「検証6」で検証したJade FOREX (ジェイドフォレックス https://jade-forex.com/ja/) というサイトの連絡先住所と全く同じです。以下にジェイとフォレックスの脚注に記されている住所のキャプを示します。

ちなみにジェイドフォレックスも海外業者を自称していますがサイトは日本語表示にしか対応しておらず、日本のグループによるサイトである可能性が極めて高いです。

また住所の一部になっている「nobel capital group limited」が問題です。調べてみるとnobel capital group limitedの公式サイト (https://nobel.capital/) が見つかりましたが、その業務内容を見るとこれはいわゆるオフショア会社であり、さらに以下に示したように提供するサービスの中にバーチャルオフィスという項目があることが分かりました。

つまりこの住所はこのnobel capital group limited (https://nobel.capital/) が提供する架空住所で間違いないでしょう。この住所にエイプリルインベスターズが実在するとは思えません。エイプリルインベスターズのサイトに住所が記されていないのもオフショア会社を利用した架空住所であることを知られたくないという意図があるからとしか思えません。

さらにこのPAMMシステム (https://pamm-system.com/) というサイトが問題です。このサイトには運営者に関する情報が一切ありません。またPAMMシステムは名称から分かるようにプロのトレーダーが運用するPAMM口座のサービスを提供しています。エイプリルインベスターズの口座に入金したお金の運用を任せるということのようです。

運用をPAMM口座で引き受けるのならば金融庁から金融商品取引業者の登録を得る必要があるはずですが、登録番号のようなものは見当たりませんし、金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者のリストにも見当たりません。PAMMシステムは無登録の違法業者でしょうし、連絡先情報さえ見当たらないとなれば非常に危険と判断せざるを得ません。

さらにエイプリルインベスターズを運用先として指定する同様のサイトとしてもう1つ、GOLD LUCK EA (ゴールドラックEA https://goldluck-fx.com/) というサイトが見つかってきました。以下がそのゴールドラックEAというサイトの冒頭部です。

このサイトはPAMMシステムのサイト (https://pamm-system.com/) とかなり似ています。そしてこのサイトではXMTRADING (https://www.xmtrading.com/) を資金運用先として指定していて上のキャプでもメニューバーの位置に

>1.XMマイクロ口座登録

>2.XMに入金

といった項目が並んでいるのが確認出来ます。しかしこのゴールドラックEAのサイトにもPAMMシステムのサイトにあったのとよく似たエイプリルインベスターズでの口座開設から入金方法、PAMMでの運用を案内するページがあります。

どういうことなのかよく分かりませんが、このゴールドラックEAのサイトとPAMMシステムのサイトは同じグループによるサイトで間違いないと思います。そしてこのゴールドラックEAのサイトにも運営者に関する情報は何もありません。

さらにゴールドラックEAのサイトと同じIPアドレス (183.181.85.97.) 上にあるサイトとして見つかってきたAN-TRADING【自動売買】(https://an-trading.biz/)  というサイトがあります。以下にサイト冒頭の画像を示します。

これもゴールドラックEAやPAMMシステムのサイトと似ていますが、運用先として指定されているのはTradeView (トレードビュー https://www.tradeviewforex.com/ja/)  という日本語対応している海外FX業者になっていてエイプリルインベスターズは出てきません。またこのAN-TRADING【自動売買】というサイトにも運営者に関する情報は全くありません。またゴールドラックEA、PAMMシステム、AN-TRADING【自動売買】の3つのサイトはサイトの左下に「Powered by WordPress」という表示とWordPress (https://ja.wordpress.org/) へのリンクがあります。これはこれら3つのサイトがいずれもWordPressというサービスを使って立ち上げられていることを意味します。これら3つのサイトは同じグループによるサイトである可能性が高いと思われます。

エイプリルインベスターズ、関連して出てきたゴールドラックEA、PAMMシステム、AN-TRADING【自動売買】の3つのサイトのいずれにも連絡先情報が殆どないということで各サイトのWho Is 情報を確認しましたがやはりいずれのサイトの場合も登録者に関する情報は何も開示されていません。各サイトのドメイン登録日、アップデート日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 登録日 アップデート日

エイプリルインベスターズ 2020年11月3日 2022年5月17日

ゴールドラックEA 202246日 2023322日

PAMMシステム 2022724日 2022年7月24日

AN-TRADING【自動売買】 2022224日 2023213日

エイプリルインベスターズとゴールドラックEA、PAMMシステム、AN-TRADING【自動売買】の3つのサイトがどういう関係なのか、組織的繋がりがあるのか分かりませんが、いずれも日本語にしか対応していないことなどから日本のグループによるサイトである可能性が高いです。そしてエイプリルインベスターズのサイトのアクセス状況を調べてみると以下のような結果が出てきます。

1日当たりの独立訪問者数が230人、月間のアクセス数が約7000回と決して多いとは言えないもののそこそこのアクセスはあります。そして日本語にしか対応していないのですから当然ですがエイプリルインベスターズへのアクセスは100%が日本国内からのアクセスとなっています。

エイプリルインベスターズは日本人グループによって運営され、日本人を標的としたサイトで間違いないものと考えます。そしてこのサイトでの投資は全く推奨できません。


●FX THE FIRST (FX ザ・ファースト https://corp.fx-the-first.com/)

Yahoo知恵袋に質問が出てきたFX業者です。まずその質問投稿を引用します。

2023年2月14日投稿

2件の質問を引用しましたが最初の質問では「財プラス」という業者を介してFX ザ・ファーストでの運用を行っていたが出金しようとしたところ「財プラス」と連絡が取れなくなり、FX ザ・ファーストに問い合わせしても返信が来ないという状況のようです。

さらに2件目の投稿では「自動売買のGlobal Communication Linted (おそらくLimitedの間違い)」について知りたいというだけの質問になっていますが、この「自動売買のGlobal Communication Limited」を検索してみると表題のFX ザ・ファーストの運営会社名と一致することが分かりました。いずれの質問投稿でもこれだけしか情報がないので曖昧な部分がありますが、とにかくFX ザ・ファーストと財プラスについて調べてみることにしました。

まず財プラスの方ですが検索して見つかってきたのが以下に冒頭部のキャプを示したサイトです。

▼財+ ~ザイプラス~ (https://zaiplus.net/)

このサイトの事業内容の説明は以下のようになっています。

▼国際政経オンラインサロン

▼株・為替取引売買シグナル配信

▼金専門マーケッティング情報配信

の3項目が挙げられていますが少なくとも2番目の「株・為替取引売買シグナル配信」は金融庁で金融商品取引業者 (投資助言代理業) の登録が必要な事業でしょう。尚、シグナル配信に従って運用した場合の実績のようなものは全く見当たりません。

次にこのサイトの連絡先情報は以下のようになっています。

>名称 ザイプラス

>所在地 東京都港区海岸3-9-15

>代表者 古河清一

電話番号が示されていないことに違和感を感じます。また記されている港区海岸の住所を調べてみるとLOOP-X(ループエックス)ビルという不動産業者の情報によれば地上17階、地下1階のオフィスビルがあるようです。住所にビルの階数とか部屋番号がないことにも違和感があります。そしてまずは国税庁の法人番号公表サイト (https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/) でザイプラスの法人登録を探してみましたが「財プラス」で検索しても「ザイプラス」で検索しても該当がありません。さらに港区海岸の住所で検索してみましたがこの住所に既に閉鎖されている2件の法人を含めて23件の法人登録が確認されるもののその中にザイプラスに該当すると思われるような登録はありません。

また「株・為替取引売買シグナル配信」という金融庁で金融商品取引業者 (投資助言代理業) の登録が必要な事業をやっているということで金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者のリストを確認しましたがやはり「財プラス」で検索しても「ザイプラス」で検索しても港区海岸の住所で検索しても該当がありません。無登録の違法業者としか思われませんし、住所などの連絡先情報についても電話番号がないこと、階数や部屋番号が示されていないこと、法人登録が確認出来ないことなどから考えてどれほど信頼できるかは疑わしいように思います。

次に本項の検証対象であるFX ザ・ファーストについてもまずサイト冒頭のキャプを示します。

表示言語の選択肢は日本語と英語のみです。そして日本語版と英語版ではURLアドレスが変化します。

日本語版: https://corp.fx-the-first.com/

英語版: https://corp.fx-the-first.com/en/

英語版のURLアドレスは日本語版のURLアドレスの最後に「en」を付け加えた形になっています。このサイトは日本語サイトが最初に作られて英語サイトは後から付け加えられた可能性が高いです。普通に考えてこのサイトは日本のグループによるサイトである可能性が疑われます。

そして上のキャプの右下には

>MAM & PAM 

>収益性の高いトレーダーを選ぶ

と書いてあります。おそらく「PAM」は「PAMM」の間違いで業者が用意するトレーダーに運用を一任するMAM口座やPAMM口座を提供しているのだと思われますが、具体的な情報、例えばこれまでのトレーダー毎の運用実績といった情報は何も示されていません。

さらにトップページには「FX THE FIRSTが選ばれる理由」という項目があります。

特に気になるのは取引対象に関する説明です。左上と右上の項目の記述を以下に書き出します。

>豊富な投資商品

>40以上の取引可能な通貨ペア。メジャー、マイナー、円、ドル、ユーロなどの様々な通貨を取引できます。仮想通貨の取り扱いも開始しました。

>多くの資産運用選択

>外国為替以外にも仮想通貨や先物やゴールドの取引をでき、トレーダーが通貨変動に対するヘッジを可能にします。

取引対象が豊富であるということは分かるのですが、例えばFXなら具体的な通貨ペアの種類とか取引単位、スプレッド、スワップ金利など普通のFX業者ならば必ず示されているような情報が何もありません。FX以外にも仮想通貨や貴金属などの取引が可能とも書かれていますが、具体的に取引出来る仮想通貨の種類などやはり何も情報がありませんし、リアルタイムの相場情報もチャートもありません。とにかく情報不足です。

次に連絡先情報ですが、脚注部分に以下のような記述があります。

>このサイトはGlobal Communication Limitedによって運営されています。登録番号84691、Global Communication Limitedはサモワに企業登録されている株式会社です。

と書いてあってさらにサモアとドバイの住所だけ記されています。

>Global Communication Limited

>- Vistra Corporate Service Center, Ground Floor NPF Building, Beach Road, Apia, SAMOA.

>- First floor,Reef Tower,34-storey office building in JLT Cluster O, Jumeirah Lakes Towers, Dubai.

まず連絡先が住所だけで電話番号がないのが気になります。さらにまずサモアの住所ですがこの住所を検索すると以下に示した関東財務局から出ているGana Traderという無登録の違法業者に関する警告が見つかりました。

この警告に書かれているGana Traderの住所はFX ザ・ファーストのサモアの住所と一致しています。そしてこの警告対象になっているGana Traderというサイトを調べてみましたが既に閉鎖されているようです。

そもそもサモアはペーパーカンパニーが簡単に作れる租税回避地ですし、「Vistra Corporate Service Center」というのはVistra (https://www.vistra.com/) というオフショア会社のことではないかと思われます。但しVistraのサイトによれば現時点でサモアに拠点はないことになっています。かつては拠点がサモアに存在していた可能性は残ります。いずれにしろサモアの住所にFX ザ・ファーストが実在するかどうかは電話番号がないことも考えるとかなり疑問です。

一方のドバイの住所についても疑問があります。

> First floor,Reef Tower,34-storey office building in JLT Cluster O, Jumeirah Lakes Towers, Dubai.

この住所の前半を直訳すると「Reef Towerという34階建てのオフィスビルの1階」ということになります。住所に34階建てといった情報が含まれていることに違和感があります。またこのReef Towerというオフィスビルは「Jumeirah Lakes Towers」という高層ビルが集中して建てられている地域の中にあるようで検索して見つかってきたReef Towerの案内によれば確かに34階建てのオフィスビルのようですが、このビルに実際にFX ザ・ファーストが実在するかどうかは確認出来ません。

また金融ライセンスに関する記述は全く見当たりません。これは日本で金融ライセンスを取得していないだけでなく、いずれの国でもライセンスを取得していない無登録業者ということになると思われます。信頼性は非常に低いものと考えざるを得ません。

それから「"FX THE FIRST"」をそのままGoogle検索すると見つかってくるのはわずかな日本語の情報ばかりです。さらにFX ザ・ファーストのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下に示すように1日当たりの訪問者数、月間のアクセス数といった数字が検出限界以下です。

少なくとも充分な実績のある業者とは思えません。海外業者を自称していても日本のグループによるサイトである疑いがあること、最初に引用した「財プラス」で紹介されて運用していたが出金しようとすると連絡が途絶えて出金出来ないといった投稿を考えると「検証2」で検証した、そしてその後摘発されたトレーディングフォレックスのような日本のグループによる似非海外業者のような構図も考えられるかもしれません。このサイトでの投資は避けるべきと結論します。


※付記1

「財プラス/ザイプラス」について検索していたら「詐欺相談ナビ」というサイトに「財プラス/ザイプラス」に関して多数の投稿があることが分かりました。詐欺であると断ずるような投稿が多いです。この詐欺相談ナビというサイト自体には非弁の疑いあって信頼できるサイトかどうか疑わしいですが、幾つかの情報を抜き出します。

「財プラス/ザイプラス」の電話番号03-6384-4679、050-6874-9451、050-6882-7298

▼入金方法は収納代行業者の銀行口座に入金の模様。収納代行業者名として(株)ユナイテッド、カ)アレオコレシテ(あるいはアレオコレステ)、㈱MMT。

「財プラス/ザイプラス」で被害を受けた後にLink Three (リンクスリー)という業者から勧誘されてやはりFX ザ・ファーストでの投資を勧められ、同様の被害を受けた。

03-6384-4679」という03局番の電話を使っていることから「財プラス/ザイプラス」は東京都内にあるものと思われます。またこの電話番号を検索してみると「jpnumber」というサイトの口コミ情報でやはり詐欺被害を訴える投稿が幾つか出ています。

収納代行業者とされているカ)アレオコレシテ(あるいはアレオコレステ)についても検索してみましたが法人登録情報は見つかりませんし、それ以外にも財プラスとの関連以外に情報が出てきません。

Link Three (リンクスリー) についてはGoogle検索するとそれらしきサイトが存在していたことは確認出来ました。

但し、このリンクスリーのサイト (https://link-threee.com/) は最近になって閉鎖されたようでGoogleのキャッシュから業務内容や情報を拾ってきました。

財プラス/ザイプラスはコピートレードでしたがこちらはAIによる自動売買を提供していたようです。そして連絡先情報は以下のようになっています。

FX ザ・ファースト>会社名 株式会社リンクスリー

>所在地 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階

>電話番号 TEL:050-3188-1121

新宿区西新宿の住所はレンタルオフィス/バーチャルオフィス業者のRegusの拠点の住所と一致します。バーチャルオフィス業者を利用した架空住所であった可能性が高いです。リンクスリーについては法人登録 (法人番号:1011101076076) が見つかりました。法人登録の日付は平成28年 (2016年) 2月19日、住所はやはり西新宿のレンタルオフィス/バーチャルオフィス業者の拠点の住所です。またリンクスリーも金融商品取引業者 (投資助言代理業) の登録が必要な業務を行っていたものと考えられますが、やはり金融商品取引業者のリストにリンクスリーは確認出来ません。そしてリンクスリーについても詐欺相談ナビというサイトにリンクスリーに関する口コミ情報が投稿されており、多くは被害を訴えるものとなっています。リンクスリーが最近、何の告知もなしで閉鎖されたと考えられることからもやはりまともな会社であったとは考えにくいです。またリンクスリーの代わりにまた別会社が立ち上げられてやはりFX ザ・ファーストでの投資を勧められるということが考えられますが決して応じるべきではありません。


※付記2

Yahoo知恵袋に「財プラス/ザイプラス」や「リンクスリー」と同様にFX ザ・ファーストを運用先として指定するネクストビジョンサポートという業者に関する質問が出てきました。

2023年5月28日投稿

「SNSで知り合った人」がすごく利益を出しているということでネクストビジョンサポートを紹介され、運用先としてFX ザ・ファーストを指定され、入金は収納代行業者かと思われる「マルイチ」という業者名義の三井住友銀行の銀行口座への入金を指示されたようです。しかしネクストビジョンサポートとは連絡が取れなくなり、出金もできなくなっているという状況のようです。そして以下がネクストビジョンサポート (https://next-vision-support.com/) のサイト冒頭の画像です。

上のキャプのNEWSという項目には

>ツール販売実績が50,000名を突破しました。

>個人投資家専用チャート分析ツールNVSの販売実績が50,000名を突破しました。

とありますから投資顧問的な業務を行っているものと考えられます。さらに以下は「Company」という項目のキャプです。

まず事業内容ですが以下の4項目が挙げられています。

>個人投資家専用チャート分析ツール開発

>投資家向け個別アドバイザリーサービス

>確定申告一括代行サービス

>リスクオフレバレッジ総合管理ツール開発

最初の2項目からやはりネクストビジョンサポートは金融商品取引業者 (投資助言代理業) の登録が必要な投資顧問業者ではないかと思われますが、金融庁のサイトで公開されている金融商品取引業者の登録リストにネクストビジョンサポートは見当たりません。また金融商品取引業者の登録があるならば必ず示されているはずの登録番号も見当たりません。無登録の違法業者の疑いがあります。

さらに確定申告代行という項目があって別の個所には

>弊社専属税理士が対応します。

と記されていますが、担当する税理士の情報は示されていません。

そして重要なのは連絡先情報ですが

>社名 ネクストビジョン

>所在地 104-0033 東京都中央区新川1-28-24

>代表者 藤田 義光

とあるだけで電話番号がありません。また国税庁の法人番号公表サイトで「ネクストビジョン」の法人登録を探してみると28件の法人登録がありますがそれらの中に住所が一致する法人はありません。さらに

>東京都中央区新川1-28-24

という住所には

東京ダイヤビルディング4号館という地上11階のオフィスビルの住所ですがネクストビジョンの住所には階数とか部屋番号の情報がありません。電話番号がないこと、上で引用したYahoo知恵袋への投稿ではネクストビジョンと連絡が取れなくなっているということから考えると連絡先情報の信頼性が疑われます。

さらにネクストビジョンサポートについて検索していたところ、電話帳ナビというサイトで以下のネクストビジョンサポートの電話番号情報を見つけました。

>03-6912-8747

という電話番号がネクストビジョンサポートの電話番号のようで入金したところ、連絡が取れなくなったといった被害報告が出ています。これらの投稿では運用先としてFX ザ・ファーストが指定されていたかどうか不明ですが、ネクストビジョンサポートも上で説明した財プラス/ザイプラスやリンクスリーと同様、FX ザ・ファーストでの投資を勧誘する窓口的な存在ではないかと思われます。今後もまた窓口となる業者の名称などは次々と変更される可能性があると思われますが、とにかくFX ザ・ファーストを運用先とする投資の勧誘を受けても応じるべきではありません。