検証78

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。そして実際に日本人に対して勧誘が行われている事例、さらには出金できなくなった被害例が出ているサイト確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50」「検証51」「検証52」「検証53」「検証54」「検証55」「検証56」「検証57」「検証58」「検証59」「検証60」「検証61」「検証62」「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77に続いて中国系と思われる詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証66ページ目です。「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭、さらにLINEのグループを利用する勧誘については「雑記2」を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証対象は順次追加の予定です。


●Lioppa Global Markets Ltd (Lioppa グローバルマーケットリミテッド https://www.lioppafx.com/)

●GrayScale Forex (グレースケールフォレックス https://grayfxcenter.com/)

●March Global Ltd (マーチグローバルリミテッド https://www.marchgloballtd.com/jp)

●VGFX (https://www.vgfxltc.com/index.html)

●STARTRADER (スタートレーダー https://www.startraderes.com/jp.html)

●CME Metal (CMEメタル https://www.cmemetal.cc/jp.html)

●Metakit FX (メタキットFX https://www.metakit.cc/jp.html)

●Jumpyle FX (https://www.jumpyle.cc/jp.html)

●META5 (メタ5 https://meta5-global.com/jp.html)

●Flaebuy (https://www.flaebuy.cc/jp.html)

●Y&C Financial Investment (Y&Cファイナンシャル インベストメント https://www.ycsa7.com/jp.html)

●CKRTY (https://www.ckrty.com/jp.html)

●X&L Starlink Future Finance (X&Lスターリンク フューチャー ファイナンス https://www.xlai7.com/jp.html)

●MB Group (MBグループ https://www.mbgroups.cc/jp.html)

●CMOTC (https://www.cmotces.com/jp.html)

●Etere bit (Etereビット https://www.huobitpro.com/jp.html)

●NCXFX (https://ncxfxglobal.com/jp.html)

●CME Metal (CMEメタル https://tokyometal.jp/jp.html)

●GO MARKETS (ゴーマーケッツ https://www.gomarketssd.com/jp.html)

●GO MARKETS (ゴーマーケッツ https://www.gomarketspp.com/jp.html)

●GO MARKETS (ゴーマーケッツ https://www.gomarketess.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrproi.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrpros.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrproo.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrprov.com/jp.html)


まず以下の2つのサイトを検証します。

●Lioppa Global Markets Ltd (Lioppa グローバルマーケットリミテッド https://www.lioppafx.com/)

●GrayScale Forex (グレースケールフォレックス https://grayfxcenter.com/)

最初のLioppaグローバルマーケットリミテッドはYahoo知恵袋に複数の質問投稿が出てきたサイト、2番目のグレースケールフォレックスはこれまで検証してきた多数のサイトで使われていたIPアドレスから見つかってきたサイトで最初のLioppaグローバルマーケットリミテッドのサイトと互いに酷似していて同じテンプレートから量産されたサイトと判断されるのでまとめて検証します。まず最初のLioppaグローバルマーケットリミテッドのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用していきます。

2024年1月22日投稿

この質問だけでは何も分かりませんが、この質問への回答を見ると状況が分かってきました。

どうやらLINEグループでLioppaグローバルマーケットリミテッドでの投資を勧められているようで、先生役の大宮誠二、大先生役の加賀屋義輝、Lioppaグローバルマーケットリミテッドの山村博之といった人物がLINEグループに登場しているようです。さらに参加メンバーの中に池上彰氏の名前があるようです。「雑記2」で説明した中国系と思われる詐欺グループによるLINEグループを勧誘の場として利用する手口に合致しているように思われます。さらに先生役が名乗っているという「大宮誠二」という名前を検索して気が付きましたがこの質問よりも1ヶ月ほど前に大宮誠二と名乗る人物が先生役を務めるLINEグループに関する質問が出ていることが分かりました。

2023年12月19日投稿

Instagramに出てきた広告からLINEを登録することになり、大宮誠二と名乗る自称・投資家と繋がり、LINEのグループに参加することになってグループでは先生役を務める大宮誠二が投資情報などを紹介している、さらに「贈り物」を送りたいからと称して住所や電話番号を聞き出そうとしているということです。これもまさに「雑記2」で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致しているようです。Lioppaグローバルマーケットリミテッドの名前は出ていませんが、これは日付からもLINEグループを利用した勧誘の初期段階でこれからLINEグループに参加している人たちを贈り物などで少しずつ信用させて最終的にLioppaグローバルマーケットリミテッドでの投資を勧めてくるという筋道が予想されます。

2024年2月3日投稿

この質問の投稿者は2023年12月頃からLINEの広告から投資グループに参加していたようです。グループでは先生役の大宮誠治と名乗る人物を中心にアシスタント役や明らかなサクラ役なども加わって当初は株式投資、2024年に入ってからはFX投資に関するトークが繰り広げられているようです。そして具体的な投資先としてLioppaグローバルマーケットリミテッドを推奨されているようです。先生役の名前が上で引用した投稿では大宮誠二であり、この投稿では大宮誠治となっていて微妙に異なりますが、同じグループでしょう。

この投稿者はこれが詐欺の勧誘と認識していますが、どんな結末になるのか見届けるつもりで大会はしていないようです。

2024年2月10日投稿

状況がよく分かりませんが、この質問の投稿者もLINEのグループでLioppaグローバルマーケットリミテッドでの投資を勧められているものと思われます。先生役大宮誠二、大先生という加賀屋義照、Lioppaグローバルマーケットリミテッドの山村博之といった名前の人物がLINEグループに登場しているようです。上で引用した2024年1月22日付の投稿では先生役が大宮誠二、大先生が加賀屋義輝、そしてLioppaグローバルマーケットリミテッドの山村博之となっていましたから大先生の名前の漢字が微妙に異なる以外は一致しています。かなり多くの人が同時進行的にLINEグループで勧誘されていることが分かります。

次に表題2番目のグレースケールフォレックスというサイトが見つかってきた経緯を簡単に説明しておきます。以下はグレースケールフォレックスのサイトとIPアドレス (34.233.14.55.) を共有しているサイトのリストです。

同じIPアドレス上の10個のサイトが示されていますが、いずれも「検証60」「検証61」で検証してきたサイトです。このIPアドレス (34.233.14.55) を共有しているサイトの中で検証済みのサイトは以下のようになっています。

「検証33」

WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証60」

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み] 

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み] 

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み] 

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み] 

Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み] 

Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証61」

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み] 

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み] 

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み] 

FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証70」

HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)

ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)

BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)

「検証71」

CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)

CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en)

「検証77」

スター バナー グローバル リミテッド (https://starbannerglobal.com/jp)

そしてこれらのサイトの大半は既に閉鎖されています。全く無関係のサイトが同一IPアドレス上に集中することなどおよそ考えられませんからこれらのサイトが同じグループによるサイトであることは間違いないでしょう。

そして全く別のルートで見つかってきた表題の2つのサイトは互いに非常によく似たサイトであることが判明しました。まず以下に2つのサイトの冒頭部の画像を示します。まず最初のLioppa グローバルマーケットリミテッドのサイト冒頭部です。

▼Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/) [表示言語:中国語、英語、日本語]

このサイトは2024年2月に最初にアクセスした際には上の画像で確認出来るように中国語、英語、日本語の3ヵ国語の表示を選択出来るようになっていました。中国、イギリス、日本の国旗アイコンが選択できる言語のメニューで使われています。しかし2024年3月下旬現在でアクセスしてみると以下の画像に示すように表示言語は英語のみとなっています。

▼Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/) [表示言語:英語のみ]

どういう理由で表示言語が英語のみになってしまったのか全く分かりませんが、かつては表示言語を切り替えることが出来ていた名残として上の画像のメニューバーの中にイギリス国旗のアイコンだけは残っているようです。

▼グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/) [表示言語:英語のみ]

このサイトも英語表示にしか対応していません。しかしメニューバーにイギリス国旗のアイコンが確認出来るのでLioppa グローバルマーケットリミテッドの場合と同じでかつては複数言語を選択出来るサイトだったのかもしれません。そして説明するまでもなく、これら2つのサイトは互いに非常によく似ています。

さらにこれら2つのサイトが互いに非常によく似ているのはこの冒頭部だけではありません。さらに幾つかの部分について相互比較してみます。まず2つのサイトにはサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分があるので特長の第1項の部分についてLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版) → Lioppa グローバルマーケットリミテッド (英語版)グレースケールフォレックスという順で3つの画像を示します。

いずれの場合もスプレッドが非常に狭いということを強調しているようです。サイト名の部分は入れ替わっていますが、それ以外の部分は互いに非常によく似ています。

次は特長の第2項についてやはりLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版) → Lioppa グローバルマーケットリミテッド (英語版) → グレースケールフォレックスという順で3つの画像を示します。注文の執行速度が速いということを説明しているようです。

さらに以下は自動取引システムに関する記述部分の比較です。やはりLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版) → Lioppa グローバルマーケットリミテッド (英語版) → グレースケールフォレックスという順で3つの画像を示します。1日当たり50万回の取引を執行していてその内の60%が自動取引システムによる取引であると書いてあります。

さらに取引高とかユーザー数などが記されている部分についても同様に比較します。やはりLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版) → Lioppa グローバルマーケットリミテッド (英語版) → グレースケールフォレックスという順で3つの画像を示します。

この部分には取引出来高とか顧客数などが書いてあるのですが、Lioppa グローバルマーケットリミテッドの日本語版と英語版で記述内容に食い違いがあります。

▼日本語版

>取引量 - 2021年12月

>1兆4000億ドル

>世界中のアクティブなクライアント数

>180,000+

>WIKIFXでの評価

>優れています

▼英語版

>TRADING VOLUME - DECEMBER 2021

>US$1.04 TRILLION

>ACTIVE CLIENTS WORLDWIDE

>180,000+

>ATING ON WIKIFX

>EXCELLENT

2021年12月時点の取引出来高が日本語版だと「1兆4000億ドル」となっていますが、英語版では「US$1.04 TRILLION」となっています。英語版の数字を日本語訳すれば「1兆400億ドル」になるはずです。3600億ドルもの違いがあることになります。そしてLioppa グローバルマーケットリミテッドグレースケールフォレックスのいずれについても世界中のアクティブなクライアント数」が18万人以上、WikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) でEXCELLENT (優れています) という評価を得ているとなっています。しかしこれらの記述には疑問があります。この点についてはまた後述します。

次に比較するのは特長の第6、ライセンスについて記述のある部分です。やはりLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版) → Lioppa グローバルマーケットリミテッド (英語版) → グレースケールフォレックスという順で3つの画像を示します。

右側にライセンスに関する記述があるようなのでその部分を以下に書き出してGoogle翻訳の結果も併記します。Lioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版) でもこの部分はなぜか英語になっています。またLioppa グローバルマーケットリミテッドグレースケールフォレックスの記述は全く同じです。さらにここにある文章は末尾が欠落していて不完全な文章になっているようです。

>US MSB

>THE FINANCIAL TRANSACTIONS AND REPORTS ANALYSIS CENTRE OF USA (FINTRAC). FOUNDED IN 2000,  IS USA FINANCIAL INTELIGENCE UNIT (FIU).  WITH ITS HEADQUARTER LOCATED IN OTTAWA.  FINTRAC IS...

>米国MSB

>米国金融取引および報告分析センター (FINTRAC)。 2000 年に設立された IS 米国財務情報局 (FIU)。 本社はオタワにあります。 フィントラックとは…

>US NFA 

>NATIONAL FUTURES ASSOCIATION (NFA) IS THE INDUSTORY WIDE SELF REGULATORY ORGANIZATION FOR THE US DERIVATIVES INDUSTORY.  PROVIDING INNOVATIVE AND EFFECTIVE REGULATORY PROGRAMS.  DESIGNATED BY THE...

>米国NFA

>ナショナル先物協会 (NFA) は、米国デリバティブ業界の業界全体の自主規制機関です。 革新的で効果的な規制プログラムの提供。 によって指定されました...

どうやら米国MSBと米国NFAでライセンスを取得しているという主張ではないかと思われるのですが、登録番号などの具体的な情報は全くなく、MSBとかNFAという組織の説明があるだけです。

そこで2つのサイトについてMSB、NFAの登録があるかどうか確認を試みました。まずMSBについてですがこれはアメリカのFinancial Crimes Enforcement Network (FinCEN https://www.fincen.gov/) という組織でMoney Services Businesses (MSBs) の登録を得ているという主張だと思われるのでFinCENのサイトに用意されているMSB Registrant Searchのページで各サイトの名称を検索してみましたがいずれのサイトについても登録は見つかりません。例えば以下はLioppa Global Markets Ltd (Lioppa グローバルマーケットリミテッド) の登録を検索した結果です。

同様に以下はGrayScale Forex (グレースケールフォレックス) の登録情報を探した結果です。

いずれの場合も画像の左上に赤い文字で

>System could not find matching data. (該当するデーターが見つからない)

という結果が示されています。つまりMSBの登録はいずれのサイトについても確認出来ません。

次にNFAについてですが、NFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) Lioppa Global Markets Ltd (Lioppa グローバルマーケットリミテッド) の登録を探してみるととりあえず以下に示した情報が出てきました。

>NFA ID:  0560655

という登録番号らしきものが示されていますが、

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

となっていてNFAの監視下にあるという状況ではありません。

一方のGrayScale Forex (グレースケールフォレックス) についても同様にNFAの登録情報を探しましたが

>Your search returned no results.

登録情報は見つからないという結果になります。結局確認出来たのはLioppa グローバルマーケットリミテッドについてNFAのIDを取得しているということだけです。それもメンバーではない、NFAの監視下にはないということになっていて金融ライセンスを受けているとか公的機関の監視下にあるという状態ではありません。

次に2つのサイトで連絡先情報を探しましたが、いずれのサイトでも連絡先情報について全く記載が無いようです。そこで例によって2つのサイトのWho Is 情報を確認してみました。まずLioppa グローバルマーケットリミテッドのサイトのWho Is情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年12月11日となっていてかなり新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者の情報を以下にまとめます。

登録者名:PHIRIN BUNRUANGSET

登録者住所:PUROK1 BARANGAY CARONOAN, SAN JUAN LAPOG ILOCOS SUR 2920, SAN JUAN, ILOCOS SUR, 204, PH

電話番号: +63.8145611961

メールアドレス: Lioppa3321225@outlook.com

登録者の住所はフィリピンの南イロコス州、サンフアン (San juan) となっています。電話番号も[+63]というフィリピンの国番号から始まっています。メールアドレスは無料登録できる「outlook.com」のアドレスです。まともな金融機関がフリーメールのアドレスを使うとは思えません。

一方のグレースケールフォレックスのWho Is 情報も以下に示します。

グレースケールフォレックスのWho Is 情報には登録者の情報は何も開示されていません、黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2024年1月3日となっていてLioppa グローバルマーケットリミテッドのサイトよりもさらに新しいサイトということになります。

上で示しましたがいずれのサイトでも取引出来高とか顧客数を示している部分に以下のような記述がありました。

>取引量 - 2021年12月

>1兆4000億ドル

この記述が事実ならばいずれのサイトも少なくとも2021年12月以前に開設されていなければならないはずですが実際には2023年12月11日、2024年1月3日に開設されているのですから2021年12月の取引量が事実かどうか疑問です。また関連して2つのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のようになります。

いずれのサイトでも1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が検出限界以下になっています。いずれのサイトでも

>世界中のアクティブなクライアント数

>180,000+

という記述があることを上で示しましたが18万人もの顧客がいるサイトとは全く思えません。Who Is 情報に記されているサイトの開設時期がかなり新しいことを考えても18万人以上の顧客を抱えているサイトとは思えません。サイトの記述にはかなり疑わしい部分があるものと考えざるを得ません。

さらに以下に示すのはLioppa グローバルマーケットリミテッドのサイトの口座開設画面 (https://user.lioppafx.com/register/fast) の画像です。現在の英語表示しか選択できないLioppa グローバルマーケットリミテッドのサイトでもこの口座開設画面だけは複数の表示言語を選択出来るようになっています。

そしてこの口座開設画面はこれまでに検証対象としてきた中国系と思われる詐欺グループによると思われるサイトの幾つかの口座開設画面と非常によく似ています。例えば以下は「検証46」で検証したSkyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp) のサイトの登録画面ですがLioppa グローバルマーケットリミテッドの登録画面に非常によく似ています。

これも含めて以下のサイトの登録画面がこのLioppa グローバルマーケットリミテッドの登録画面と非常によく似ていて同じテンプレート由来としか思われません。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)

「検証27」 IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)

「検証27」 アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)

「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)

「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html

「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証66」 FTIコーポレーション グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)

「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)

「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)

「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)

「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)

「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証71」 CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)

「検証71」 CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)

「検証71」 Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)

「検証71」 Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)

「検証71」 Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp)

「検証79」 ファーストトレード (https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

「検証79」 DCNフォレックス (https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)

「検証79」 YZZキャピタル (https://yzzcapital.com/int/jp/index.html)

「検証79」 TXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)

「検証79」 TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)

「検証79」 BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html)

「検証79」 BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)

「検証79」 DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

「検証79」 DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)

サイト自体は特に似ていなくても登録画面だけでも同じテンプレート由来の可能性があるとなれば、やはり同じグループによるサイトの可能性が高いものと考えざるを得ません。

さらに以下はグレースケールフォレックスの口座開設画面 (https://trader.graysvfx.com/reg/real) です。

この口座開設画面もこれまでに検証してきた幾つかのサイトの口座開設画面に明らかに似ています。一方で以下は「検証62」で検証したDecode Global Ltd (デコードグローバルリミテッド https://www.decodeefx.com/jap/index) の口座開設画面の画像です。

特に背景の画像などグレースケールフォレックスの口座開設画面と明らかに似ており、同じテンプレート由来で間違いないでしょう。これ以外にも以下のサイトで非常によく似た口座開設画面が確認されています。

「検証27」 SMK (https://www.radiantfex.com/Jp)

「検証27」 ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)

「検証61」 XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp)

「検証61」 XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp)

「検証68」 XMマーケットリミテッド (https://www.xmmarketlimited.com/)

「検証71」 グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html)

グレースケールフォレックスのサイトとこれらのサイトはトップページなどでは全く似ておらず、似ているのは口座開設画面だけですが、組織的な繋がりがあるのは殆ど間違いないでしょう。


改めて結論するまでもなく、本項で検証した2つのサイトは信頼できる投資先とは思われません。そもそも互いに非常によく似たサイトが2つ存在するだけで明らかに異常ですし、連絡先情報などの情報開示は皆無に等しく、有効な金融ライセンスが確認出来ません。顧客数などの情報も事実に反しているとしか思えません。さらに少なくともLioppa グローバルマーケットリミテッドについては「雑記2」で説明しているLINEのグループを勧誘の場として利用する手口で大掛かりな勧誘が行われているようであり、非常に危険です。これらのサイトでの投資は絶対に避けるべきです。


※付記

2024年5月下旬に確認したところ、本項で検証対象とした2つのサイト、Lioppa グローバルマーケットリミテッド、グレースケールフォレックスはいずれも閉鎖されたようです。その後継サイトということなのかもしれませんが、新たに非常によく似た、明らかに同じテンプレート由来と思われる2つのサイト、マーチグローバルリミテッド、VGFXという2つのサイトが見つかってきたので以下で検証しています。参照してください。


●March Global Ltd (マーチグローバルリミテッド https://www.marchgloballtd.com/jp)

●VGFX (https://www.vgfxltc.com/index.html)

最初のマーチグローバルリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目のVGFXは画像検索で見つけてきたサイトでいずれも上で検証したLioppa グローバルマーケットリミテッド、グレースケールフォレックスと非常によく似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと考えられます。ちなみにLioppa グローバルマーケットリミテッド、グレースケールフォレックスはいずれもこの検証を書いている2024年5月下旬時点で何の告知、説明もなく閉鎖されており、本項で検証する2つのサイトは閉鎖されたサイトの後継という位置づけなのかもしれません。

まず最初のマーチグローバルリミテッドについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2024年5月23日投稿

ネットの投資関係の広告から参加者が100人ほどのLINEの投資関係グループに加入することになったようです。そしてLINEグループの運営側として先生役の中田和孝、アシスタント役の佐藤絵美、マーチグローバルの担当者と自称する宮本彦一、そし大先生とされる塩谷和彦といった人物が登場し、最終的に表題のマーチグローバルリミテッドでの投資を勧誘されたようです。そしてマーチグローバルはアメリカのNFA (全米先物協会) でライセンスを取得しており、信頼出来る投資先であると主唱しているようです。このライセンスについては後述します。

さらにこの検証を書いた後ですが、やはりYahoo知恵袋にマーチグローバルに関する以下の質問が出てきました。

2024年5月31日投稿

最初に引用した投稿と状況はよく似ていてSNSに出てきた投稿 (?) から株やFXについて学びたい人はLINE追加という形で勧誘され、先生役の中田和孝、アシスタント役の佐藤絵美、マーチグローバルの宮本彦一と名乗る人物が登場するLINEグループに加入することになり、マーチグローバルでの投資を勧められたようです。一度は出金できたということのようですが、最初は少額の出金には応じて信頼できる投資先と思い込ませるのが常套手段となっていることを考えると信頼するのは危険でしょう。

こうした勧誘を受けた経緯はまさに「雑記2」で説明している中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致します。そしてとにかくこの質問投稿に出てきたマーチグローバルリミテッドのURLアドレスにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭部の画像を示します。さらに表題2番目のVGFXというサイトについても同様にサイト冒頭部の画像を示します。

▼マーチグローバルリミテッド (https://www.marchgloballtd.com/jp) [表示言語:英語、日本語、香港語、韓国語]

▼VGFX (https://www.vgfxltc.com/index.html) {対応言語多数}

この冒頭部を見ただけでは2つのサイトが互いに非常によく似ているとは言い難いですが、それでも為替相場を示している部分など部分的には似ている部分が認められます。そして特にマーチグローバルリミテッドのサイトは上で検証したLioppa グローバルマーケットリミテッド、グレースケールフォレックスのサイトとこの冒頭部でよく似ています。以下には比較の為にLioppa グローバルマーケットリミテッドのサイト冒頭部の画像 (日本語に対応していた時期の画像) を再掲します。

▼Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/) [表示言語:中国語、英語、日本語]

さらに冒頭部以降の部分についても比較を続けます。冒頭部に続いてはサイトの特長を説明する部分が出てきます。いずれのサイトでもサイトの特長を6項目にまとめて説明しています。以下にはその6項目の特長の説明の最初の項目の画像をマーチグローバルリミテッド → VGFX → 比較対象のLioppa グローバルマーケットリミテッド という順で示します。

いずれのサイトでも第一の特長はスプレッドが狭いという内容になっています。また特に右側の画像の部分は明らかに3つのサイトで互いに非常によく似ていますし、左側の文章も日本語訳が不自然ですが、内容的には似通っています。左半分の文章を以下に書き出してみます。

▼マーチグローバルリミテッド

>01. スプレッド精度 0.0

>市場EURUSD平均0.1ポイントの平均スプレッドは世界最高です

>「隠れ料金」のない最初のポイントの差は本当に0.0ポイントになることを意味します

>多様性と独自性の流動性を組み合わせることで24時間5日の差がつきます

▼VGFX

>01. からの広がり 0.0 PIPS

>VGFX EURUSD の平均スプレッドは 0.1 で、世界最高のスプレッドの 1 つです**

>低スプレッドとは、実際には 0.0 ピップからを意味します*

>当社の多様で独自の流動性ミックスにより、スプレッドを 24 時間 365 日タイトに保ちます

▼Lioppaグローバルリミテッド

>01. スプレッドは 0.0 ピップから

>Lioppaの平均スプレッドは 0.1 で、世界でも最高の 1 つです

>低スプレッドは本当に0.0 ピップから

>多様で独自の流動性ミックスにより、24 時間/5 日間スプレッドを引き締めています。

翻訳が不適切なので意味がよく分からない部分もありますが、意味するとことは3つのサイトが相当に似通っていることで間違いないでしょう。

さらに以下は6項目の特長の2つ目の項目の部分の比較です。やはりマーチグローバルリミテッド → VGFX → 比較対象のLioppa グローバルマーケットリミテッド という順で画像を示します。

この部分についても3つのサイトは全く同じという訳ではないものの明らかに似ています。ストップウォッチと思われるイラストは全く同じと思われ、右側の文章も迅速な注文執行が出来るという内容は一致しています。「平均実行速度」が40ミリ秒未満という数字も3つのサイトで共通です。

さらに以下は「自動取引システム」に関する記述部分の比較です。ここでもマーチグローバルリミテッド → VGFX → 比較対象のLioppa グローバルマーケットリミテッドという順で3つの画像を示します。1日当たり50万回の取引を執行していてその内の60%が自動取引システムによる取引であるといった記述が共通しています。

さらに取引高とかユーザー数などが記されている部分についても同様に比較します。やはりマーチグローバルリミテッド → VGFX → 比較対象のLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版)という順で3つの画像を示します。

それぞれのサイトの出来高、アクティブなクライアント数といった情報が示されています。

サイト名 出来高 (調査時期) アクティブなクライアント数

マーチグローバル 1.11兆ドル (2022年3月) 18万人以上

VGFX 2.08兆ドル (2022年12月) 18万人以上

Lioppa グローバル 1.4兆ドル (2021年12月) 18万人以上

いずれのサイトでも月間の出来高が1兆ドル単位、アクティブなクライアント (顧客) 数が18万人以上となっています。非常に多くの顧客を抱えた大手の取引所であるという主張ですが、こうした数字が信頼出来るかどうか極めて疑問です。この点についてはまた後述します。

さらに以下は6つの特長の最後の第6項を説明している部分の比較です。やはりマーチグローバルリミテッド → VGFX → 比較対象のLioppa グローバルマーケットリミテッド (日本語版)という順で3つの画像を示します。

左半分の文章には3つのサイトで共通して入金・出金が速やかに行われるということが書いてあります。そしてVGFX比較対象のLioppa グローバルマーケットリミテッドの場合は右側にライセンス情報が書いてあります。一方マーチグローバルリミテッドのサイトの場合はこの部分にはライセンスに関する記述はなく、脚注部分にライセンスと連絡先情報の記述があります。マーチグローバルリミテッドのライセンスや連絡先情報の部分の画像は以下に示します。

連絡先情報としてアメリカ・コロラド州の住所とメールアドレスが記されていますが連絡先情報については後述します。まず金融ライセンス関係の記述を以下に書き出します。

▼マーチグローバルリミテッド

>NFA number: 0563143

▼VGFXとLioppaグローバル (共通)

>US MSB

>THE FINANCIAL TRANSACTIONS AND REPORTS ANALYSIS CENTRE OF USA (FINTRAC). FOUNDED IN 2000,  IS USA FINANCIAL INTELIGENCE UNIT (FIU).  WITH ITS HEADQUARTER LOCATED IN OTTAWA.  FINTRAC IS...

>US NFA 

>NATIONAL FUTURES ASSOCIATION (NFA) IS THE INDUSTORY WIDE SELF REGULATORY ORGANIZATION FOR THE US DERIVATIVES INDUSTORY.  PROVIDING INNOVATIVE AND EFFECTIVE REGULATORY PROGRAMS.  DESIGNATED BY THE...

マーチグローバルについてはNational Futures Assosication (NFA, 全米先物協会) で登録得ているという意味だと思われますが、NFAの登録番号らしきものが書いてあります。

VGFXとLioppaグローバルの場合にはLioppaグルーバルの検証で説明しましたがどうやら米国MSBと米国NFAでライセンスを取得しているという主張が書いてあるだけで登録番号などの具体的な情報はありません。

そこでマーチグローバルとVGFXの2つのサイトについて登録があるかどうか確認を試みました。まずCGFXが登録を得ているというMSBについてですがこれはアメリカのFinancial Crimes Enforcement Network (FinCEN https://www.fincen.gov/) という組織でMoney Services Businesses (MSBs) の登録を得ているという主張だと思われるのでFinCENのサイトに用意されているMSB Registrant SearchのページVGFXを検索してみましたが登録は見つかりません。以下に画像を示しますが赤い字で

>Systme could not find matching data.  (該当するデーターは見つからない。)

という結果が示されています。

ついでにMarch Global Ltd (マーチグローバルリミテッド) についてもMSBの登録がないか同様に調べてみましたが、やはり該当するデーターは見つからないという結果になります。

次にNFAの登録についてですが、例によってNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) からまずマーチグローバルリミテッドのサイトに記されていた登録番号 (NFA number: 0563143) を検索してみると以下に示した情報が出てきました。

確かに「MARCHGLOBAL LTD」に関する情報ですが、上で示したLioppaグローバルリミテッドなどの場合と同様で

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

記されていてNFAの監視下にあるという状況ではありません。

VGFXについてもNFAの登録の確認を試みましたがこちらは以下に示したように登録が見つからないという結果になります。

マーチグローバルリミテッドについてもVGFXについても有効な金融ライセンスは確認出来ないという結論になります。

 次に2つのサイトで連絡先情報を探しましたが、マーチグローバルリミテッドのサイトの脚注にNFAの登録番号と並んで示されていたアメリカ・コロラド州の住所とメールアドレス以外に情報はないようです。

>March Global Ltd is registered at 1312 17th Street Suite 890, Colorado, USA

>E-mail: support@marchgloballtd.com

VGFXについては連絡先情報が何も開示されていません。

またマーチグローバルリミテッドのサイトで示されていたコロラド州の住所を検索してみると以下に示したPostNet という会社の拠点の住所と一致します。

しかもこの住所は「検証73」で検証したスマートグローバル (https://www.smartglobally.com/jap/index) というサイトの所在地として登場していた住所と全く同じです。そしてスマートグローバルの検証で指摘しましたがこのPostNetという会社では以下に示したVirtual Mailというサービスを提供しています。

これは契約者に代わって郵便物を受け取り、内容をスキャンして契約者にメールで送付するというサービスのようです。この住所にマーチグローバルリミテッドが実在するかどうかは極めて疑問であり、PostNetのサービスを利用した架空住所の可能性が極めて濃厚と考えざるを得ません。

次に例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたが開示されている情報はわずかです。サイトの登録・開設日と登録者の所在地のみ以下にまとめます。登録者名などは開示されていません。

サイト名 登録・開設日 登録者所在地

マーチグローバル 2024330日 アメリカ・イリノイ州

VGFX 2023914日 アメリカ・ニューヨーク州

特にマーチグローバルリミテッドのサイトはこの検証を書いている2024年5月下旬現在でサイトの開設から2ヵ月未満という新しいサイトです。VGFXのサイトも開設から8ヶ月ほどしか経過していません。しかしこれらのサイトには上で示したように以下のような記述があります。

サイト名 出来高 (調査時期) アクティブなクライアント数

マーチグローバル 1.11兆ドル (2022年3月) 18万人以上

VGFX 2.08兆ドル (2022年12月) 18万人以上

マーチグローバルについては2024年3月に開設されたばかりのサイトなのに2022年3月の時点で1兆ドルを超える出来高の取引があった、VGFXについても2023年9月に開設されたサイトなのに2022年12月の時点で2兆ドルを超える出来高があったというのは明らかにおかしいです。

さらに以下は2つのサイトへのアクセス状況を調べた結果です。

いずれの場合も1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が検出限界以下という結果になっています。サイトに記されているアクティブなクライアント数が18万人以上という記述はデタラメとしか思われません。そもそも本当に18万人以上という顧客を抱えているサイトならばサイト名やドメイン名などで検索すれば大量に情報が出てくるはずですが、いずれの場合も検索して見つかる情報はわずかです。とてもではありませんが、18万人以上のこきゃくを抱えているサイトとは全く思えません。

これらのサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、有効な金融ライセンスも確認出来ません。サイトの記述内容には事実に反していると思われる部分が認められ、信頼出来るサイトとは全く思えません。また上で検証したLioppaグローバル、グレースケールフォレックスというサイトは明らかに本項で検証した2つのサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから同じグループによって量産されたサイトと考えられますが、既に何の告知もなく閉鎖されています。マーチグローバルリミテッドやVGFXについても突然に告知なしで閉鎖されてしまう可能性が充分考えられます。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●STARTRADER (スタートレーダー https://www.startraderes.com/jp.html)

●CME Metal (CMEメタル https://www.cmemetal.cc/jp.html)

●Metakit FX (メタキットFX https://www.metakit.cc/jp.html)

いずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで互いに非常によく似ており、明らかに同じテンプレートから量産されたサイトなのでまとめて検証します。但し最初のスタートレーダーというサイトはこの検証を書いている2024年4月上旬時点で既に閉鎖されているようで残しておいた画像のみを頼りに検証することになるので不充分な検証になってしまいます。

まずそれぞれのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用していきます。

2024年3月8日投稿 (スタートレーダーに関する投稿)

「楽天証券」を謳った広告からLINEのグループに参加したところ、黒瀬浩一と名乗る先生役、アシスタント役などが登場してスタートレーダー証券での米国株投資を勧められたようです。アシスタントからの返信の日本語に違和感を感じたこと、スタートレーダー証券について検索しても情報が見つからないことから不審を感じてこの質問を投稿したということのようです。こうした経緯は「雑記2」で説明しているLINEグループを勧誘の場として利用する手口に合致するように思われます。LINEグループではアプリ経由でスタートレーダー証券にアクセスするように指示されたようでURLアドレスの情報はなかったようですが、検索して見つかってきたサイトで矛盾はないようです。

2024年3月17日投稿 (CMEメタルに関する投稿)

この質問はURLアドレスが示されて、何のサイトか?というだけの質問になっており、どういう経緯でこの質問をしているのか全く情報がありません。そしてベストアンサーはアメリカの先物取引所の名称やロゴを盗用している詐欺サイトであるという指摘がされています。この点については後述します。

2024年4月5日投稿 (メタキットFXに関する投稿)

この質問投稿では残念ながら勧誘された経緯が全く分かりませんが、既に取引を始めてしまっているようで元本を1000万円以上にすれば1日に2回取引が出来るという利点があるということで追加投資を勧められている状況のようです。

とにかくこれらの質問に出てきたサイトにアクセスしてみると互いに非常によく似た明らかに同じテンプレートから立ち上げられたサイトであることが判明しました。まず以下に3つのサイトの冒頭部の画像を表題の順で示していきます。

▼スタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼CMEメタル (https://www.cmemetal.cc/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼メタキットFX (https://www.metakit.cc/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

説明するまでもなく、これら3つのサイトは互いに酷似しています。明らかに同じテンプレートからコピペで量産されたサイトでしょう。そして上で引用したYahoo知恵袋での質問&回答で指摘されていましたが、2番目のCMEメタルというサイトのロゴはChicago Mercantile Exchange (シカゴ・マーカンタイル取引所 https://www.cmegroup.com/ja/) のロゴとよく似ています。左下が本項で検証しているCMEメタルのサイトの冒頭部左上に見えるロゴ、右下がシカゴ・マーカンタイル取引所のロゴです。意図的な盗用の可能性が濃厚です。

これら3つのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下は冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を6項目にまとめて比較している部分の比較です。やはり表題と同じスタートレーダー → CMEメタル → メタキットFXという順で3枚の画像を示します。

3つのサイトはこの部分でも互いに極めてよく似ています。また

>1. と低いです0 広める

>6. 7 空 24 カスタマーサービスの営業時間

といった項目がありますが、意味が分かりません。英語版を見ると「と低いです0 広める」はスプレッドが狭いこと、「7 空 24」は「週7日、24時間」を意味しているようです。

さらに以下サイトの特長を説明している部分に続いて出てくる「いつでもどこでも取引」と題された部分の比較です。同様にスタートレーダー → CMEメタル → メタキットFXという順で3枚の画像を示します。

さらに以下は「オンにする・・・」と題された取引開始までの4段階を説明している部分の画像です。やはりスタートレーダー → CMEメタル → メタキットFXという順で3枚の画像を示します。

この部分では3つのサイトの画像が全く同じです。そしてこの部分に記されている「SA7 Market」という部分の意味が分かりません。この「SA7 Market」と記されている部分には本来ならばそれぞれのサイト名が記されているべきであるように思われました。そこで表示言語を英語にしてみると少なくともCMEメタルメタキットFXのサイトではやはりそれぞれのサイト名が記されていることが分かりました。以下に英語表示を選択した場合のCMEメタルとメタキットFXの画像を順に示します。

英語表示を選択した場合には日本語版で「SA7 Market」と記されていた部分がそれぞれのサイト名になっています。残念ながらスタートレーダーのサイトで英語版がどうなっていたのかはサイトが閉鎖されてしまった為に不明ですが、これらのサイト以前に「SA7 Market」というサイトが存在していてそのサイトをテンプレートにしてこれらのサイトのサイト名を変更することによって本項の検証対象である3つのサイトが立ち上げられている、そして3つのサイトを立ち上げる際に「SA7 Market」をそれぞれのサイト名に変更しなければならなかったのにこの部分について修正漏れになってしまった為にこういう事態になっていると考えれば理解できるように思われます。

そこで「SA7 Market」というサイトが存在していないか、あるいはかつては存在していた形跡がどこかに残っていないか検索してみましたがそれらしいサイトやサイトが存在していた形跡は残念ながら見つかってきませんでした。

さらに明白な修正忘れと思われるのがこれら3つのサイトのメニューバーにある「私たちについて」という項目からアクセスできるサブページです。その「私たちについて」のサブページについてやはりスタートレーダー → CMEメタル → メタキットFXという順で3枚の画像を示します。

メニューバーの右端には日本語表示を示す日本国旗のアイコンが出ていますが、このページは3つのサイトのいずれの場合でも全面的に香港語 (繁体字)で書かれています。粗雑な作りのサイトであることが明らかであり、まとめなサイトではありません。

次にそれぞれのサイトで連絡先情報を探してみましたが殆ど情報がありません。まず以下はスタートレーダーのサイトの脚注部分にある「リスク警告」と題された部分の画像です。

以下に最初の文章を書き出します。

>STARTRADER Limited 、による “STARTRADER” バヌアツ金融サービス委員会の名前で運営されており、バヌアツ金融サービス委員会によって規制されている金融サービス会社です。

バヌアツで金融ライセンスを取得しているようなことが書いてありますが登録番号などの情報はありません。連絡先情報としては最後にメールアドレスだけ記されています。

>email:startrader@startraderes.com

連絡先情報として明示されているのはこのメールアドレスだけで住所とか電話番号といったものは見当たりません。明らかに情報開示は不充分、不適切です。

さらに以下は表題2番目のCMEメタルのサイトの相当部分の画像です。

やはり最初の文章を書き出します。

>CME Metal、による “CME Metal” バヌアツ金融サービス委員会の名前で運営されており、バヌアツ金融サービス委員会によって規制されている金融サービス会社です。

やはりバヌアツでライセンスを取得しているという記述がありますがやはり登録番号などの情報はありません。そしてこのサイトの場合はスタートレーダーのサイトでメールアドレスが記されている部分が以下のようになっています。

>Copyright @2023 CME MetalLimited. All rights reserved

要するにCMEメタルのサイトにはメールアドレスさえ示されていません。連絡先情報が一切見当たりません。

最後はメタキットFXの場合です。やはり脚注の「リスク警告」と題された部分の画像を示します。

まず同様に最初の文章を書き出します。

>Metakit FX、による “Metakit FX” バヌアツ金融サービス委員会の名前で運営されており、バヌアツ金融サービス委員会によって規制されている金融サービス会社です。

やはりバヌアツで金融ライセンスを得ていると書いてありますが、登録番号などの記載はありません。また末尾のスタートレーダーのサイトでメールアドレスが記されていた部分も以下に書き出します。

>Copyright @2023 Metakit FXLimited. All rights reserved

やはりメールアドレスを含む連絡先情報が何も示されていません。

とにかくいずれのサイトでも共通してバヌアツのバヌアツ金融サービス委員会で金融ライセンスを取得しているという記述があるのでバヌアツの金融ライセンスの確認を試みました。具体的にはバヌアツの金融ライセンスを管理しているVanuatu Financial Services Commission (バヌアツ金融サービス委員会 https://www.vfsc.vu/) のサイトで3つのサイトの金融ライセンスの登録を実際に探してみました。以下には表題最初のSTARTRADERを検索してみた結果です。

結果としては

>No results found (登録は見つからない)

となっています。同様に「CME Metal」や「Metakit FX」についてもライセンスの確認を試みましたがやはり登録は見つかりません。要するにバヌアツでの金融ライセンスはいずれのサイトについても確認出来ません。

次に連絡先情報は殆ど開示されていないということで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。しかしいずれのサイトについても登録者に関する情報は何も開示されていません。Who Is 情報に記されているサイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 登録・開設日 

STARTRADER 2024年2月15日

CME Metal 2024年3月14日

Metakit FX 2024年3月4日

いずれも非常に新しいサイトであることが分かります。そして既に冒頭で書いたようにSTARTRADERのサイトはこの検証を書いている2024年4月上旬時点で既に閉鎖されています。開設から2ヶ月も経過せずに何の告知もなく閉鎖されているというのは明らかに危険です。そして少なくとも閉鎖されたスタートレーダーの場合は「雑記2」で説明しているLINEグループを勧誘の場として利用する中国系と思われる詐欺グループによると思われる手口で勧誘が行われていることが確認されています。さらにこれら3つのサイトに共通して日本語表示を選択しているのにサブページが全て中国語になっていたりしていることからも中国系のグループが運営している可能性が強く示唆されています。やはりこれらのサイトはいずれも中国系の詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚であり、非常に危険と判断せざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

2024年6月上旬に確認したところ、本項で検証した3つのサイトの内、スタートレーダーとメタキットFXの2つのサイトは既に何の告知もなく閉鎖されているようで残っているのは表題2番目のCMEメタルのサイトのみのようです。

また本項で検証した3つのサイトと明らかに同じテンプレートから量産された新たに18個ものサイトが見つかってきたので以下で検証しています。参照してください。


●Jumpyle FX (https://www.jumpyle.cc/jp.html)

●META5 (メタ5 https://meta5-global.com/jp.html)

●Flaebuy (https://www.flaebuy.cc/jp.html)

●Y&C Financial Investment (Y&Cファイナンシャル インベストメント https://www.ycsa7.com/jp.html)

●CKRTY (https://www.ckrty.com/jp.html)

●X&L Starlink Future Finance (X&Lスターリンク フューチャー ファイナンス https://www.xlai7.com/jp.html)

●MB Group (MBグループ https://www.mbgroups.cc/jp.html)

●CMOTC (https://www.cmotces.com/jp.html)

●Etere bit (Etereビット https://www.huobitpro.com/jp.html)

●NCXFX (https://ncxfxglobal.com/jp.html)

●CME Metal (CMEメタル https://tokyometal.jp/jp.html)

●GO MARKETS (ゴーマーケッツ https://www.gomarketssd.com/jp.html)

●GO MARKETS (ゴーマーケッツ https://www.gomarketspp.com/jp.html)

●GO MARKETS (ゴーマーケッツ https://www.gomarketess.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrproi.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrpros.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrproo.com/jp.html)

●BCRPRO (BCRプロ https://www.bcrprov.com/jp.html)

最初のJumpyle FXはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目のメタ5はNFA (全米先物協会)の登録番号から見つかってきたサイト、それ以外の16個のサイトは画像検索やテキスト検索で見つけてきたサイトです。これらのサイトは上で検証したスタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) など3つのサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。尚、表題12番目のCMEメタル (https://tokyometal.jp/jp.html) は上で検証したCMEメタル (https://www.cmemetal.cc/jp.html) とはURLアドレスが異なる別個のサイトです。

まず最初のJumpyle FXについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2024年6月4日投稿

インスタグラム経由で知り合った自称・台湾人からJumpyle FXでの投資を勧められたようです。

2024年6月9日投稿

この質問の投稿者はどういう経緯か分かりませんが既にJumpyle FXでの投資を始めてしまい、出金しようとしたところ出金するには上級会員になる必要があり、その為には保証金名目で50万円の追加入金が必要ということで出金できなくなってしまっているようです。出金しようとすると意味不明の名目で追加入金を要求してくるのは「検証13」の冒頭でも説明したように中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の特徴の1つです。

さらにこの検証を書いた後に出てきた以下の質問もJumpyle FXで出金に困難が生じているという内容になっています。

2024年6月12日投稿

インスタグラムで知り合った自称・日本と台湾のハーフという人物から勧誘されてJumpyleFXでの投資を始めてしまったようです。そしてこの投稿でも出金しようとしたら追加入金を要求されたようです。追加入金の名目は税金だったようですが海外のFX業者が源泉徴収に対応しているわけがありませんし、税金なら出ている利益の一部を留保すれば済むことです。税金名目で追加入金を要求されたら詐欺と判断せざるを得ません。

そしてとにかくこれらの質問投稿に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみると上で検証したスタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) 以下の3つのサイトと酷似した、明らかに同じテンプレート由来のサイトであることが分かりました。

2番目のメタ5というサイトは既に書いたようにNFA (全米先物協会) の登録番号から見つかってきたサイトですが、見つかってきた経緯の詳細後述します。

とりあえず表題の18個のサイトの冒頭部の画像を表題と同じ順で以下に示していきます。

▼Jumpyle FX (https://www.jumpyle.cc/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼メタ5 (https://meta5-global.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼Flaebuy (https://www.flaebuy.cc/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼Y&Cファイナンシャル インベストメント (https://www.ycsa7.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼CKRTY (https://www.ckrty.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼X&Lスターリンク フューチャー ファイナンス (https://www.xlai7.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼MBグループ (https://www.mbgroups.cc/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

CMOTC (https://www.cmotces.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼Etereビット (https://www.huobitpro.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼NCXFX (https://ncxfxglobal.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼CMEメタル (https://tokyometal.jp/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語]

▼ゴーマーケッツ (https://www.gomarketssd.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼ゴーマーケッツ (https://www.gomarketspp.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼ゴーマーケッツ (https://www.gomarketess.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼BCRプロ (https://www.bcrproi.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼BCRプロ (https://www.bcrpros.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼BCRプロ (https://www.bcrproo.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

▼BCRプロ (https://www.bcrprov.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

これら18個のサイトの冒頭部は互いに明らかに似ていますし、上で検証したスタートレーダー以下の3つのサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証したスタートレーダーのサイト冒頭部の画像を再掲します。

▼スタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) [表示言語:英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ベトナム語]

いずれのサイトでも

>信頼に値する低スプレッド

の「低」という漢字が違和感のある書体になっています。おそらく中国語のフォントが使われているのだと思われます。

さらに本項の検証対象である18個のサイトが互いに似ている、さらに上で検証した3つのサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下では冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分の画像をまず最初の6つのサイトについて表題と同じ順、Jumpyle FX → メタ5 → Flaebuy → CKRTY → X&Lスターリンク フューチャー ファイナンスという順で示します。

次に表題7~12番目の6つのサイトについて同じ部分の画像を表題と同じ順、MBグループ → CMOTC → Etereビット → NCXFX → CMEメタル → ゴーマーケッツ (https://www.gomarketssd.com/jp.html) という順で以下に示します。

さらに表題13~18番目の6つのサイトについても同じ部分の画像を表題と同じ順、ゴーマーケッツ (https://www.gomarketspp.com/jp.html) → ゴーマーケッツ (https://www.gomarketess.com/jp.html) → BCRプロ (https://www.bcrproi.com/jp.html) → BCRプロ (https://www.bcrpros.com/jp.html) → BCRプロ (https://www.bcrproo.com/jp.html) → BCRプロ (https://www.bcrprov.com/jp.html) という順で以下に示します。

この部分でもここで検証している18個のサイトは互いに非常によく似ていますし、上で検証したスタートレーダー以下の3つのサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証したスタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) の相当部分の画像を再掲します。

いずれのサイトでも

>と低いです0 広める

>7 空 24 カスタマーサービスの営業時間

といった意味がよく分からない文章が確認されます。まともな金融機関の記述とは思えません。

この部分に続いては「いつでもどこでも取引」と題された部分が出てきます。殆ど同じ画像を18枚貼り付けてもあまり意味があるとは思えないので最初のJumpyle FXの画像のみを以下に示します。

やはりこの部分でも上で検証したスタートレーダー以下の3つのサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証したスタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) の相当部分の画像を再掲します。

さらに以下は表題最初のJumpyle FXのサイトで「オンにする」と題された取引開始までの4段階を説明している部分の画像です。

上に書いたスタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) 以下の3つのサイトの検証でも指摘しましたが上の画像の文章で「SA7 Market」という部分が意味不明です。ところがJumpyle FXのサイトで表示言語を英語にすると以下のようになります。

英語版では日本語版で「SA7 Market」となっていた部分がきちんとサイト名である「Jumpyle FX」となっています。上で検証したスタートレーダー以下の3つのサイトでも同じなのですが、これらのサイトは「SA7 Market」というサイトをテンプレートにしてコピペで量産されたサイトである可能性が高いです。本来はサイトの名称に書き換えるべき部分が日本語版では修正されていないのでこうした違和感のある記述になっているのでしょう。画像は省略しますが、この間違いは本項で検証している18個のサイトの全てで共通のようです。

次に各サイトで連絡先情報やライセンス情報を探しましたが殆ど開示されていません。まず連絡先情報ですが、一部のサイトの脚注部分に辛うじてメールアドレスだけ記されています。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

Jumpyle FX (www.jumpyle.cc) 記載なし

メタ5 (meta5-global.com) 記載なし

Flaebuy (www.flaebuy.cc) 記載なし

Y&Cファイナンシャル (www.ycsa7.com) 記載なし

CKRTY (www.ckrty.com) 記載なし

X&Lスターリンク フューチャー (www.xlai7.com) 記載なし

MBグループ (www.mbgroups.cc) mggroup@mggroup.cc

CMOTC (www.cmotces.com) 記載なし

Etereビット (www.huobitpro.com) 記載なし

NCXFX (ncxfxglobal.com) 記載なし

CMEメタル (tokyometal.jp) 記載なし

ゴーマーケッツ (www.gomarketssd.com) info@mcgomarkets.com

ゴーマーケッツ (www.gomarketspp.com) info@mcgomarkets.com

ゴーマーケッツ (www.gomarketess.com) info@mcgomarkets.com

BCRプロ (www.bcrproi.com) bcrpro@bcrpros.com

BCRプロ (www.bcrpros.com) bcrpro@bcrpros.com

BCRプロ (www.bcrproo.com) bcrpro@bcrpros.com

BCRプロ (www.bcrprov.com) bcrpro@bcrpros.com

3つのゴーマーケッツのサイトのメールアドレスは同一、4つのBCRプロのサイトのメールアドレスも同一です。メールアドレスさえ開示されていないサイトが10個もあります。

脚注以外に連絡先情報が記されていそうなのは「私たちについて」と題されたサブページですが、上で検証したスタートレーダー (https://www.startraderes.com/jp.html) 以下の3つのサイトと同じで本項で検証している18個のサイトの全てではないのですが「私たちについて」の日本語版サブページは全て香港語 (繁体字) になっています。以下には表題最初のJumpyle FXの「私たちについて」のサブページ冒頭部の画像です。

メニューバーの右端には日本語表示を示す日本国旗のアイコンが確認出来ますが、表示されている文章は香港語 (繁体字) になっています。これでは何も分からないのでこの「私たちについて」のサブページを英語表示にしてみるとライセンスに関する記述があることが分かりました。以下にJumpyle FXのサイトからその部分の画像を示します。

>Trust & Fair

>• Regulated by Australian Securities and Investments Commission (ASIC), ASFL: 296805

>• Regulated by Vanuatu Financial Services Commission (VSFC), Company No. 700455

>• Segregated client money account with the National Australia Bank

Google翻訳で日本語訳すると以下のようになります。

>信頼と公正

>• オーストラリア証券投資委員会 (ASIC) の規制対象、ASFL: 296805

>• バヌアツ金融サービス委員会 (VSFC) の規制対象、会社番号 700455

>• ナショナル オーストラリア銀行の顧客資金分離口座

オーストラリアとバヌアツで金融ライセンスを取得しているという主張のようです。そしてこれと全く同じ記述がこれ以外に14個のサイトについて見つかりました。以下にその14個のサイトの記述の画像を示します。まず以下の2つのサイトの画像からです。

左下:Y&Cファイナンシャル インベストメント (https://www.ycsa7.com/jp.html)

右下:CKRTY (https://www.ckrty.com/jp.html)

左下:X&Lスターリンク フューチャー ファイナンス (https://www.xlai7.com/jp.html)

右下:MBグループ (https://www.mbgroups.cc/jp.html)

左下:CMOTC (https://www.cmotces.com/jp.html)

右下:Etereビット (https://www.huobitpro.com/jp.html)

左下:CMEメタル (https://tokyometal.jp/jp.html)

右下:ゴーマーケッツ (https://www.gomarketssd.com/jp.html)

左下:ゴーマーケッツ (https://www.gomarketspp.com/jp.html)

右下:ゴーマーケッツ (https://www.gomarketess.com/jp.html)

左下:BCRプロ (https://www.bcrproi.com/jp.html)

右下:BCRプロ (https://www.bcrpros.com/jp.html)

左下:BCRプロ (https://www.bcrproo.com/jp.html)

右下:BCRプロ (https://www.bcrprov.com/jp.html)

これら15個のサイトのこの部分の記述は全く同じです。全く同じというのは

>Trust & Fair

>• Regulated by Australian Securities and Investments Commission (ASIC), ASFL: 296805

>• Regulated by Vanuatu Financial Services Commission (VSFC), Company No. 700455

>• Segregated client money account with the National Australia Bank

という文章のオーストラリアの「ASFL: 296805」、バヌアツの「Company No. 700455」という登録番号の部分まで含めて全く同じということです。これは有り得ません。さらにこれらの登録番号を検索してみたところ、以下のFBTというFX業者のサイトが見つかりました。サイト冒頭部の画像を示します。

▼FBT (https://www.forexbrokertrade.com/)

このサイトの取引対象を説明している部分を以下に示します。

外国為替 (FX) に加えて先物、貴金属などのコモディティ、株式、債券、仮想通貨などが取引対象になっているようです。

そして問題はこのサイトに記されているライセンス情報です。以下に示します。

オーストラリアとバヌアツでライセンスを取得しているとなっており、そのライセンス番号が記されています。以下に書き出します。

>Regulated by Australian Securities and Investments Commission (ASIC), ASFL: 296805

>Regulated by Vanuatu Financial Services Commission (VSFC), Company No. 700455

オーストラリアの「ASFL: 296805」、バヌアツの「Company No. 700455」という登録番号はJumpyle FXなど15個のサイトに記されていたオーストラリアとバヌアツの登録番号と完全に一致しています。

ちなみにこのFBTというサイト (https://www.forexbrokertrade.com/)  は以下に示すように2006年に開業したとなっています。

しかし、このFBTというサイトのWho Is 情報を調べてみると2024年1月10日にサイトが登録・開設されています。2006年に開業したという情報は信頼出来るかどうか疑問で本項で検証しているサイトと同じグループによるサイトという可能性も考えられるかもしれませんが、英語にしか対応していないサイトであることなどからここではこのFBTというサイトについて深堀りはしません。

ともかく、本項で検証している18個のサイトの内、15個のサイトに記されているオーストラリアとバヌアツのライセンス情報は信頼できる情報とは全く思われません。

一方、オーストラリアとバヌアツのライセンスについて記述のない3つのサイト (META5、Flaebuy、NCXFX) を含む5つのサイトについてはアメリカのNational Futures Association (NFA、全米先物協会) などの登録証明と思われる画像が示されています。例えば以下は表題2番目のメタ5のサイトの「私たちについて」のページに示されている登録証明書のものと思われる画像です。

画像が示されているだけで文章の説明もないので画僧から読みとるしかないのですが、左の画像は既に書いたNational Futures Association (NFA、全米先物協会) の登録証明と思われる画像、中央はテキストが殆ど読みとれませんが、アメリカのFinancial Crimes Enforcement Network (FinCEN、金融犯罪捜査網) の登録証明書の画像、右側はおそらくアメリカのコロラド州の法人登録のようなものの画像と思われます。

しかし登録番号とか登録法人の名称などが読み取れるのは左側のNFAの登録証明書だけです。中央のFinCENの証明書と右側のコロラド州の法人登録証明書はテキスト部分が殆ど読みとれないので何も確認出来ません。そこでここでは左側のNFAの登録証明書についてのみ確認を試みました。以下にはこれらの証明書の画像が示されている5つのサイトからNFAの登録証明と思われる画像を抜きだして示します。

まず左下には表題2番目のメタ5のサイトの画像、右下には表題3番目のFlaebuyのサイトの画像を示します。

次いで左下は表題4番目のY&Cファイナンシャル インベストメントのサイトの画像、右下は表題9番目のEtereビットのサイトの画像です。

最後に以下は表題10番目のNCXFXのサイトの画像です。

登録証明から読み取れる情報を以下にまとめます。

サイト名 証明書の登録業者 登録番号 (NFA ID)

メタ5 META5 GLOBAL LIMITED 0563841

Flaebuy FLAEBUY GROUP LTD 0563260

Y&Cファイナンシャル Y&C FINANCIAL INVESTMENT 0559240

Etereビット Y&C FINANCIAL INVESTMENT 0559240

NCXFX NCXFX GLOBAL LIMITED 0564008


Etereビットのサイトで示されている登録証明書はEtereビットではなく、Y&Cファイナンシャルの登録証明になっています。どういうことなのか分かりません。ともかくNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある登録検索のページ (https://www.nfa.futures.org/basicnet/#profile) でこれらの登録の確認を試みました。

メタ5の登録情報 (NFA ID 0563841)

確かにメタ5の登録なのですが、

>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非メンバーはNFAの監視下にない)

と記されていてこれで金融ライセンスを得ているとは言えないでしょう。同様に他の4件についてもライセンス情報を示していきます。

Flaebuyの登録情報 (NFA ID:0563260)

Etereビットの登録検索の結果

結論としてNFAの登録の確認を試みた5つのサイトの内、Etereビットについては社名で登録を検索しても見つかりません。他の4つのサイトについては登録情報は見つかるもののいずれの場合も

>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非メンバーはNFAの監視下にない)

と記されていて金融ライセンスを得ているとは言えません。そもそもNFAについては何度も同じことを書いていますが、NFAは日本の金融庁に相当するような金融ライセンスを管理する公的な組織ではなく、マネーロンダリングなどの防止を目的とした業界の自主的な組織であってNFAに登録があっても金融ライセンスを得ているとは言えません。

それから表題2番目のメタ5というサイトは実は本項の最初で少し書きましたが、画像検索以前にNFAのID番号から発見していたサイトです。きっかけは最近、「検証71」で検証した以下の3つのサイトでもNFAで登録を得ているという主張があったことです。ちなみにこれら3つのサイトは互いに非常によく似ていますが、本項で検証しているサイトとは全く見かけが異なります。それぞれのNFA IDと共に示します。

サイト名 (URLアドレス) NFA ID

CVNマーケッツ (www.cvnmarkets.com) 0563843

CATマーケッツ (cat-market.com) 0563840

NKマーケット (nkmarketltd.com) 0563842

これら3つのサイトのNFAのID番号が近接していることに気が付きました。

0563840 → 0563842 → 0563843

となっているので当然間の登録番号、0563841の登録が気になりました。これら3つのサイトと似たサイトが登録されているのではないかと予測したのですが、これは本項で検証しているメタ5のサイトのNFA IDになっています。この登録から「META5」を検索して見つけたのが本項2番目のメタ5のサイトということになります。メタ5の登録は「検証71」で検証したCVNマーケッツ以下の3つのサイトと同じグループによって登録されている可能性が濃厚と考えます。


次に運営者情報を求めて例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたが、やはり開示されている情報はわずかです。以下にサイトの登録・開設日と登録者の所在地情報をまとめます。

サイト名 (URLアドレス) サイトの登録・開設日 登録者・所在地

Jumpyle FX (www.jumpyle.cc) 2024年3月8日 アメリカ・オレゴン州

メタ5 (meta5-global.com) 2024年5月7日 記載なし

Flaebuy (www.flaebuy.cc) 2024年4月7日 記載なし

Y&Cファイナンシャル (www.ycsa7.com) 2023年10月17日 アメリカ・オレゴン州

CKRTY (www.ckrty.com) 2024年3月25 アメリカ・オレゴン州

X&Lスターリンク フューチャー (www.xlai7.com) 2023年12月5日 アメリカ・オレゴン州

MBグループ (www.mbgroups.cc) 2024年1月8日 アメリカ・オレゴン州

CMOTC (www.cmotces.com) 2024年2月23日 アメリカ・オレゴン州

Etereビット (www.huobitpro.com) 2024年3月4日 アメリカ・オレゴン州

NCXFX (ncxfxglobal.com) 2024年5月15日 記載なし

CMEメタル (tokyometal.jp) 2023年6月18日 東京

ゴーマーケッツ (www.gomarketssd.com) 2024年4月2日 アメリカ・アリゾナ州

ゴーマーケッツ (www.gomarketspp.com) 2024年5月16日 アメリカ・アリゾナ州

ゴーマーケッツ (www.gomarketess.com) 2023年12月18日 アメリカ・オレゴン州

BCRプロ (www.bcrproi.com) 2024年4月13日 アメリカ・アリゾナ州

BCRプロ (www.bcrpros.com) 2024年4月11日 アメリカ・オレゴン州

BCRプロ (www.bcrproo.com) 2024年4月13日 アメリカ・アリゾナ州

BCRプロ (www.bcrprov.com) 2024年4月13日 アメリカ・アリゾナ州


これらのサイトは互いに明らかに酷似していて同じグループによるサイトとしか思われませんが、登録者の所在地はアメリカ・アリゾナ州、アメリカ・オレゴン州、そして東京と記されている場合もあり、全く信用出来ません。またサイトの登録・開設日は大半が2024年になってからという新しいサイトであることが分かります。

尚、登録者の所在地が東京になっているCMEメタルのサイトのWho Is 情報には登録者の所在地が東京であるというだけでなく、若干の追加情報が示されています。以下にそのWho Is 情報の画像を示します。

連絡先情報の部分を以下に書き出します。

メールアドレス: in@tokyometal.jp

郵便番号: 137-8799

住所: 21323、232323

電話番号: [+81]-3-221212

まず郵便番号は調べてみると新東京郵便局という郵便局にのみ割り当てられた郵便番号のようです。この新東京郵便局には私書箱もあるようですが、新東京郵便局の私書箱の郵便番号は「137-8799」ではないようです。この郵便番号がCMEメタルの住所の郵便番号とは思えません。また住所の「21323、232323」は意味不明です。さらに電話番号は[+81]という日本の国番号から始まり、次いで東京の市外局番である「(0)3」(海外から掛ける場合には「0」は省略。) そして「221212」という6桁の数字となっています。しかし東京の電話番号は市外局番(03)の次に8桁の数字が来るはずです。CMEメタルのサイトのWho Is 情報に示されている電話番号は電話番号として機能しないものと思われます。つまりこのWho Is 情報に記されているCMEメタルの連絡先情報はデタラメとしか思えません。


改めて結論するまでもなく、これらのサイトは情報開示が明らかに不充分、不適切であり信用できる投資先とは全く思えません。そもそもこれだけ互いに酷似したサイトがこれだけ多く確認されるという時点で非常に危ないです。特にやはり同じテンプレート由来と考えられる上で検証したスタートレーダーなど3つのサイトの内、スタートレーダーとメタキットFXの2つのサイトが何の告知もなく閉鎖されていることを考えれば本項で検証したサイトについても突然閉鎖される可能性が充分にあるものと考えられ、非常に危険と考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。