検証31

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証19ページ目です。「検証32「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは互いに非常によく似た以下のサイトです。


●Munfinance (Munファイナンス https://munfinance.com/#/index)

●MKJ GLOBAL (MKJグローバル https://userdev.95trade.com/#/index)

●AUMARKETS (AUマーケッツ http://www.aumarkets.co/#/index)

●FTFGOLD GLOBAL (FTFゴールドグローバル https://ftfgold.com/#/index)

●PKG GLOBAL (PKGグローバル https://www.pkgglobal.com/#/index)

●BOP GLOBAL (BOPグローバル https://www.bopglobal.cc/#/index)

●WSL FX UNION LIMITED (WSL FX ユニオンリミテッド https://www.wslfx.cc/#/index)

●POG GLOBAL LIMITED (POGグローバルリミテッド https://www.pogglobal.cc/#/index)

●ADG MARKETS LIMITED (ADGマーケッツリミテッド https://www.adgmarkets.com/#/index)

●AOCMARKETS (AOCマーケッツ https://www.aocmarkets.com/#/index)

●COC GLOBAL LIMITED (COCグローバルリミテッド https://www.cocglobal.cc/#/index、スマホ用サイト:https://h5.cocglobal.cc/#/pages/index/index)

●MWH MARKETS LIMITED (MWHマーケッツリミテッド https://mwhmarkets.com/index.html#/index、スマホ用サイト:https://h5.mwhmarkets.com/#/pages/index/index)

●ITE finance LIMITED (ITEファイナンスリミテッド https://www.itegfx.com/#/index)

●KOPE GLOBAL LIMITED (KOPEグローバルリミテッド https://kopeglobal.com/#/index、スマホ用サイト:https://h5.kopeglobal.com/#/pages/index/index)

これら14個のサイトは互いに似ているだけでなく、「検証19」で検証した以下の4つのサイトと明らかに似ており、同じグループによるサイトと考えられます。

A Glance Group (ア・グランス・グループ https://aglance.co/#/index)

MKJ GLOBAL (MKJグローバル http://mkj.cc/#/index)

IATFXWELSHI SERVICES (IATFXWELSHIサービシーズ https://iatfxwelshi.com/#/index)

BMI MARKETS (BMIマーケッツ https://www.bmimarkets.com/#/index)

まず以下の6つのサイトをまとめて検証します。


●Munfinance (Munファイナンス https://munfinance.com/#/index)

●MKJ GLOBAL (MKJグローバル https://userdev.95trade.com/#/index)

●AUMARKETS (AUマーケッツ http://www.aumarkets.co/#/index)

●FTFGOLD GLOBAL (FTFゴールドグローバル https://ftfgold.com/#/index)

●PKG GLOBAL (PKGグローバル https://www.pkgglobal.com/#/index)

●BOP GLOBAL (BOPグローバル https://www.bopglobal.cc/#/index)

「検証19」でもMKJグローバルという名称のサイトを検証しましたがここで検証するのはURLアドレスが全く異なる別個のサイトです。まず最初のMunファイナンスはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。そのYahoo知恵袋の投稿を引用します。

2021年5月26日投稿

何の情報もありませんがMunファイナンスへの投資を勧誘されているようです。その後、この検証を書き終えてからですが以下の2件の投稿も出てきました。

2021年6月23日投稿

この投稿も情報が少なすぎますが中国系の人物に勧誘されて投資してしまい、出金に困難が生じている状態と考えられます。

2021年7月23日投稿

この投稿では既に入金してしまっており、右のキャプに示した添付画像のメールによれば日本語が明らかにおかしいですが出金しようとしたところ30%の税金、12193ドルを源泉徴収するので追加入金する必要があるという理由で出金を拒否されたようです。これはこの手の詐欺では最近の定番のやり口です。海外の金融機関が日本の税金を源泉徴収するなど絶対に有り得ませんし、仮に源泉徴収するとしても出ている利益の一部を税金分として留保すれば済むことですから追加入金を要求されるなど絶対におかしいです。

それからここで注目は入金方法として仮想通貨建て (ビットコインあるいはUSDT建て) の送金を指示していることです。「検証13」以降で検証してきたFXの詐欺サイトでは日本国内の銀行口座への入金を指示されるというのが定番になっていたのですが、日本国内の銀行口座を確保するのが困難になったなどの理由で方針を転換したのかそれとも別のグループによる詐欺サイトなのかは判断が付きかねます。

ともかく最初の投稿から検索して表題のサイトを見つけてきたのですが既に書いたように見つかってきたサイトは「検証19」で検証したア・グランス・グループやMKJグローバルなどのサイトと明らかに似たサイトであることが分かりました。そこでMKJグローバルについて再度検索していてMKJグローバルのサイトがもう1つ存在することに気が付きました。それが表題2つ目のMKJグローバルのサイト (https://userdev.95trade.com/#/index) です。

そしてこの新しく見つかってきたMKJグローバルのサイトを調べていて見つかってきたのが表題3番目のAUマーケッツのサイトです。具体的にはMKJグローバルのサイトの脚注にあるリンクからAUマーケッツのサイトが見つかってきまた。下がそのMKJグローバルのサイトの脚注部分のキャプですが一番左に「オン」と書かれたリンクがあります。

この「オン」という項目をクリックしてみるとリンクのミスだと思われますが以下のページに繋がるのです。

http://www.aumarkets.co/#/about

これはAUマーケッツのサイトの「About Us」(日本語版では「私たちに関しては」)のページであり、ここからAUマーケッツのサイトの存在に気が付いたという次第です。

ちなみにMKJグローバルのサイトのメニューバーにも「オン」という項目があり、以下のページにリンクされています。

https://userdev.95trade.com/#/about

こちらはMKJグローバルのサイトの「About Us」のページです。推測ですがMKJグローバルのサイトはAUマーケッツのサイトをコピーして作ったサイトであり、一部のページについてURLアドレスの変更を部分的に忘れた為にこんな異様なことになっているのではないかと思います。

表題4番目のFTFゴールドグローバルのサイトは敢えてリンクはしませんが海外のFX業者比較サイトで見つけたサイト、残りのPKGグローバルとBOPグローバルはまた以下で説明しますがFTFゴールドグローバルのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録にあった経営者情報から同じ人物が経営者となっている法人登録を探して見つかってきたサイトです。

尚、FTFゴールドグローバルについてはこの検証を書き終えた後で以下のキャプに示す被害報告と思われる投稿がYahoo知恵袋に2件出てきました。

2021年7月14日投稿

この投稿では自称・台湾人女性から勧誘され、借金までしてかなり多額のお金を入金してしまい、既に出金出来なくなっているようです。

2021年10月17日投稿

こちらの投稿でも勧誘役は台湾人女性を自称していたようです。

とにかくここで検証する6つのサイトのサイト冒頭部のキャプを以下に表題の順で示します。

Munファイナンス

MKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index)

AUマーケッツ

FTFゴールドグローバル

PKGグローバル

BOPグローバル

6つのサイトはいずれも表示対応言語が日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つです。6つのサイトを比較すると「"ウェルスマネジメント" 信頼できる経営専門家」「真のアカウント(口座)を開設する」といった中央に書かれている文章が同じです。さらにMKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index)、AUマーケッツFTFゴールドグローバル、PKGグローバルは背景画像が同じで互いに非常によく似ていて一見しただけでは区別するのも難しいです。

そしてこれら6つのサイトの冒頭部を見て直ぐに気が付きましたがこれらのサイトは「検証19」で検証したA Glance Group (ア・グランス・グループ https://aglance.co/#/index) など4つのサイトに似ています。以下にこの検証を書いている2021年6月現在で既に閉鎖されているようですがア・グランス・グループのサイト冒頭のキャプを再掲します。

説明不要だと思いますが背景画像はMKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index)、AUマーケッツ、FTFゴールドグローバル、PKGグローバルの4つのサイトで使われている背景画像と同じものですし、表示言語の選択肢 (日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つ)も 「"ウェルスマネジメント" 信頼できる経営専門家」「真のアカウントを開設する」といったキャプの中央に書かれている文章も同じです。明らかに同じテンプレートから作られたサイトでしょう。

さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えばFTFゴールドグローバルを除く5つのサイトにはサイトの特長を6項目にまとめて説明する部分があります。その部分のキャプをやはり順に並べてみます。

Munファイナンス

Munファイナンスのサイトからのキャプなのになぜか「MKJ GLOBAL」と書いてあります。おそらくMunファイナンスのサイトMKJグローバルのサイトをテンプレにして作っており、その際に修正を忘れた結果ではないかと思われます


MKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index)

AUマーケッツ

PKGグローバル

BOPグローバル

5つのサイトで最初に書いてあるサイト名の部分が異なるだけで他は全て同じです。また「検証19」で検証したア・グランス・グループ、MKJグローバル、IATFXWELSHIサービシーズ、BMIマーケッツの4つのサイトにも同じくサイトの特長を6項目にまとめて説明する部分があります。以下はア・グランス・グループのサイトからのキャプの再掲ですがサイト名以外の部分はやはり全く同じに見えます。

キャプは省略しますがこれらのサイトはこれ以外の部分でも互いに非常に似ており、明らかに同じグループが同じテンプレートから立ち上げたサイトでしょう。

次に連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。2つのサイトにメールアドレスがあるだけです。

▼Munファイナンス 記載なし

MKJグローバル 記載なし

AUマーケッツ 記載なし

FTFゴールドグローバル services@ftfgold.com

PKGグローバル services@pkgglobal.com

BOPグローバル 記載なし

これでは話にならないので例によってまず各サイトのWho Is 情報を調べてみるとどれほど信頼出来るかはともかくとして幾つかのサイトについて断片的な所在地情報が見つかりました。まず以下にMunファイナンスのサイトのWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年4月27日となっており、この検証を書いている2021年6月中旬の時点で2ヵ月も経過していない新しいサイトであることが分かります。そして赤枠の部分に所在地が香港であるとだけ書いてあります。キャプは省略しますがAUマーケッツのサイトのWho Is 情報でも所在地は香港と記されています。

次に示すのはFTFゴールドグローバルのサイトのWho Is 情報です。

このWho Is 情報の黄色あるいは赤の枠で囲った部分にある情報を抜き出してまとめると以下のようになります。

FTFゴールドグローバル

登録日: 2021年5月11日

登録者: Zhenwu Li

登録機関: FTFGold Global Limited

住所: UNIT G25 WATERFRONT STUDIOS 1 DOCK ROAD, LONDON  UNITED KINGDOM E16 lAH, LONDON, M34 4AB, GB

電話番号: +86.55305847

メール: aocmarkets@gmail.com


キャプは省略しますがPKGグローバルとBOPグローバルのWho Is 情報についても重要な部分を抜き出して以下にまとめます。

PKGグローバル

登録日: 2021年5月11

登録者: Zhenwu Li

登録機関: PKG Global Limited

住所: UNIT G25 WATERFRONT STUDIOS 1 DOCK ROAD, LONDON  UNITED KINGDOM E16 lAH, LONDON, M34 4AB, GB

電話番号: +86.55305847

メール: aocmarkets@gmail.com

BOPグローバル

登録日: 2021年4月19日

登録者: Zhenwu Li

登録機関: BOP GLOBAL LIMITED

住所: UNIT G25 WATERFRONT STUDIOS 1 DOCK ROAD, LONDON  UNITED KINGDOM E16 lAH, LONDON, M34 4AB, GB

電話番号: +852.55305847

メール: services@bopglobal.cc

これら3つのサイトはいずれも登録・開設からこの検証を書いている2021年6月中旬の時点で2ヵ月も経過していないかなり新しいサイトです。そして登録者はいずれもZhenwu Liという中国系と思われる個人名になっており、住所はイギリスのロンドンになっています。後述しますがこの住所は「検証13」以降の検証で繰り返し登場している住所です。それ以外の部分も比較するとFTFゴールドグローバルPKGグローバルのWho Is情報は殆どの項目が共通しており、サイトの登録日 (2021年5月11日)、電話番号 (+86.55305847)、メールアドレス (aocmarkets@gmail.com) が全て同じです。電話番号は[+86]という中国の国番号で始まっておりメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともなFX業者のメールアドレスとは全く思えません。

BOPグローバルについては電話番号が中国の国番号である[+86]からではなく香港の国番号である[+852]から始まっているのですが国番号以降の部分はFTFゴールドグローバルおよびPKGグローバルの電話番号の国番号に続く「55305847」と全く同じです。この電話番号は信用出来るようには思えません。

連絡先情報で言えばこれらWho Is 情報が互いに似ているFTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルのサイトについては対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかります。実は本項の最初の方にも書きましたがFTFゴールドグローバルを海外のFX業者比較サイトで発見してイギリスの法人登録を見つけ、そこから法人登録上の経営者が共通するPKGグローバルBOPグローバルを発見したというのが実際であり、その経緯を以下で説明します。

まず以下がFTFゴールドグローバルのものと思われる法人登録のキャプです。

法人登録の日付は2021年5月11日となっており、上で示したWho Is 情報にサイトの登録・開設日として示されていた日付と完全に一致しています。そしてこの法人登録上の住所

>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH

も上に示したWho Is 情報に記されていた住所と同じです。この法人登録がここで検証しているFTFゴールドグローバルのサイトに対応法人登録であるのは間違いないと考えます。

そしてこの住所は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系の詐欺グループによると思われるサイトの検証で頻繁に登場している住所でもあります。具体的には以下のサイトで法人登録上の住所やサイトの連絡先情報に登場している住所と同じです。

「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット

「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド

「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド

「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド

「検証18」UKフュージョン・インターナショナルBtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド

「検証19」ア・グランス・グループ、IATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ

「検証20」KSGリミテッドとDingsheng

「検証21」Odinサービスグループ

「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン

「検証23」センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッドリードディアカンパニーリミテッドおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド

「検証24」ミリオンhui FXリミテッド

「検証27」アルトマンファイナンインベストメント

「検証29」Ueeインターナショナルリミテッド

「検証30」アクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド 

「検証32」TIXインベストメントマネージメントリミテッドおよびJIAXINGインターナショナルリミテッド

「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド

「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド

「検証39」HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッドTUFマーケッツリミテッドおよびパワーファンクションキャピタルリミテッド

「検証40」FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)

「検証44」エクセレントリベニューリミテッド

さらに以下に法人登録を示すPKGグローバルBOPグローバル、MWHマーケッツリミテッドについてもWho Is 情報およびイギリスの法人登録にある住所が同じです。「検証19」で検証し、本項で検証している6つのサイトと明らかに見かけが似ているたア・グランス・グループ、IATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツのサイトも住所を共有するサイトの一角を占めています。そしてこれだけ多くのFX業者が部屋番号まで同じ住所に同居するなど非現実的としか思えず、この住所は名目だけの架空住所の可能性が高いと考えざるを得ません。

次にこのFTFゴールドグローバルの法人登録の経営者情報を見ると以下のキャプに示す中国国籍、中国在住のLI, Zheng Wuという人物になっています。

法人設立時の提出書類を見るとこのLI, Zheng Wuという人物は100%の株主ともなっており、信用出来るかどうかはともかくとして中国の住所が記されています (以下のキャプ参照)。

>NO.106, LAOLONG GROUP, LAOLONG VILLAGE COMMITTEE, ZHELA TOWNSHIP, YANSHAN COUNTY, WENSHAN ZHUANG AND MIAO AUTONOMOUS PREFECTURE, YUNNAN PROVINCE, CHINA, 663099

これは中国雲南省の文山チワン族ミャオ族自治州 (ぶんざん-チワンぞく-ミャオぞく-じちしゅう) 硯山県 (げんさん-けん) という地域の住所のようです。

さらにこのLI, Zheng Wuという人物の情報によればFTFGOLD GLOBAL LIMITED (法人番号 13387735) 以外に以下の4つの法人で経営者となっていることが開示されています。

PKG GLOBAL LIMITED (13395881)

 法人登録日付:2021年5月14日

RTSGOLD GLOBAL LIMITED (13387687)

 法人登録日付:2021年5月11日

ADMIAFINANCE GLOBAL LIMITED (13356840)

 法人登録日付:2021年4月26日

BOP GLOBAL LIMITED (13352188)

 法人登録日付:2021年4月22日

FTFゴールドグローバルの法人登録と併せて5件の法人登録はいずれも法人登録の日付が2021年4月あるいは5月に集中しており、住所は全て一連の検証に繰り返し登場しているロンドンの住所 (Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH) になっているという共通点があります。当然FTFゴールドグローバル以外の4つの法人登録についても対応するFXのサイトが存在することが予測されたのでそれぞれの法人名から検索してみた結果として見つかってきたのが本項で検証対象としているPKGグローバルとBOPグローバルの2つのサイトということになります。RTSGOLD GLOBAL LIMITED (13387687)ADMIAFINANCE GLOBAL LIMITED (13356840)については対応すると思われるサイトが見つからないのですが、いずれ出てくるのかもしれません。

---その後、RTSGOLD GLOBAL LIMITEDについては対応すると思われるサイト(https://www.rtsgold.com/) が見つかってきました。「検証39」で検証しているので参照してください。---

とにかくここでは対応するサイトが見つかった2つの法人登録を示します。まずはPKGグローバルのサイトに対応すると考えられる法人登録です。

法人登録の日付は既に書いたように2021年5月14日と非常に新しく、PKGグローバルのサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日である2021年5月11日と3日しかずれていません。住所は上で説明した一連の検証で頻繁に登場している住所です。

次はBOPグローバルの法人登録のキャプを示しま

これも法人登録の日付は既に書いたように2021年422日と非常に新しく、BOPグローバルのサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日である2021年4月19日と3日しかずれていません。住所も同様で上で説明した一連の検証で頻繁に登場している住所です。

明らかにコピペで作られたとしか思われないサイトが「検証19」で検証した4個を含めれば最低10個も短期間に続々と立ち上げられているという状況は明らかに異様であり、所在地情報などに関する情報開示も不充分、不適切で全く信用出来ません。特に「検証19」で最初に検証したA Glance Group (ア・グランス・グループ)については被害報告が出ており、既に何の告知もなく閉鎖されていることなど考えればこれらはいずれも非常に危険なサイトと考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


●WSL FX UNION LIMITED (WSL FX ユニオンリミテッド https://www.wslfx.cc/#/index)

●POG GLOBAL LIMITED (POGグローバルリミテッド https://www.pogglobal.cc/#/index)

●ADG MARKETS LIMITED (ADGマーケッツリミテッド https://www.adgmarkets.com/#/index)

●AOCMARKETS (AOCマーケッツ https://www.aocmarkets.com/#/index)

これらのサイトも「検証19」で検証したA Glance Group (ア・グランス・グループ https://aglance.co/#/index) など4つのサイト、さらに上で検証したMunfinance (Munファイナンス https://munfinance.com/#/index) など6つのサイトと非常によく似たサイトであり、同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと思われます。

これら4つのサイトの中で最初のWSL FX ユニオンリミテッドは詳しくは後述しますが「検証39」で検証しているITE Global Limited (ITEグローバルリミテッド https://www.iteg.cc/) というサイトのイギリスの法人登録上の経営者が経営者を兼務している法人として見つかってきたサイトです。さらにYahoo知恵袋にもWSL FX ユニオンリミテッドに関する質問が出てきました。2番目のPOGグローバルリミテッドというサイトもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。

一方、残りの2つのサイト、ADGマーケッツリミテッドとAOCマーケッツについては画像検索で発見したサイトであり、これまでのところ、これらのサイトに勧誘されたといった情報は確認出来ていませんが明らかに同じグループによるサイトなのでまとめて検証します。

まずWSL FX ユニオンリミテッドとPOGグローバルリミテッドについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2021年9月14日投稿 (WSL FX ユニオンリミテッドに関する投稿)

台湾の人から勧められたとあるだけで詳しい状況は全く分かりません。画像として示されているリンクにはアフィリエイターのIDと思われる部分が付いていますから勧誘役はアフィリエイト報酬目当てに勧誘しているものと考えられます。

2021年10月11日投稿 (POGグローバルリミテッドに関する投稿)

こちらはFacebookから知り合った自称・香港在住の台湾人女性から勧誘されてPOGグローバルリミテッドにビットコイン建てで入金してしまい、勧誘役の指示に従って取引したところ6000ドルまで増えたけれども資金の増額を催促され、勧誘役をブロックしたところ出金出来なくなったという経緯のようです。こちらはURLアドレスが示されていないので検索してPOGグローバルリミテッドのサイトを見つけてきました。

さらにこの検証を書き終えた後ですがPOGグローバルリミテッドでの被害事例と思われる投稿がYahoo知恵袋に出てきました。

2022年1月2日投稿

知り合った経緯は不明ですが自称・台湾人から勧誘されて日本の仮想通貨交換業者・ビットフライヤーから仮想通貨建てで「ポググローバル」に入金してしまったようです。数字の上では利益が出ていたが出金しようとしたところ税金と称して80万円の追加入金を要求されているということのようです。現時点では日本の仮想通貨交換業者でも源泉徴収に対応していないのに海外の業者が源泉徴収に対応しているわけがありませんし、仮に源泉徴収するにしても出ている利益の一部を留保すれば済むことですから追加入金を要求するのは明らかにおかしいです。これもまさにこの手の詐欺の典型的な経緯をたどっているように思われます。

とにかくこれら2つのサイト、さらに画像検索で見つけてきた表題3番目、4番目の2つのサイトについてまずサイト冒頭のキャプ画像を以下に順に示します。

WSL FX ユニオンリミテッド (https://www.wslfx.cc/#/index)

POGグローバルリミテッド (https://www.pogglobal.cc/#/index)

ADGマーケッツリミテッド (https://www.adgmarkets.com/#/index)

AOCマーケッツ (https://www.aocmarkets.com/#/index)

これら4つのサイトについては背景画像が「検証19」で検証したア・グランス・グループ、MKJグローバル (http://mkj.cc/#/index)、IATFXWELSHIサービシーズ、BMIマーケッツの4つのサイト、さらに上で検証したMKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index)、AUマーケッツ、FTFゴールドグローバル、PKGグローバルの4つ、計8つののサイトで使われている背景画像と同じものです

最後のAOCマーケッツは日本語には対応しておらず、表示言語の選択肢は英語、香港語、中国語の3つだけですが、他の3つのサイトでは共通して日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つになっています。この6つの選択肢は上で検証したMunファイナンスなど6つのサイトの場合と全く同じです。さらに日本語表示が可能な3つのサイトのキャプ中央に書かれている「"ウェルスマネジメント" 信頼できる経営専門家」とい文章も上で検証した6つのサイトと同じです。日本語表示に対応していないAOCマーケッツの場合も同じ意味の文章が書かれています。これらは明らかに「検証19」で検証した4つのサイトや上で検証した6つのサイトと同じテンプレートからコピペで作られたサイトでしょう。

さらに本項で検証する4つのサイトはこの冒頭部に続く部分でも「検証19」や上で検証した計10個のサイトと非常によく似ています。以下には本項の4つのサイトから取得した上の6つのサイトの検証でも取り上げたサイトの特長をまとめた部分のキャプを表題と同じ順で示します。

WSL FX ユニオンリミテッド

POGグローバルリミテッド

ADGマーケッツリミテッド

AOCマーケッツ

最後のAOCマーケッツが日本語に対応していませんが4つのサイトはこの部分でも基本的に互いに酷似していますし、「検証19」で取り上げた4つのサイトや上で検証したMunファイナンスなど6つのサイトとも極めてよく似ています。

次に4つのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど記述がありません。わずかにPOGグローバルリミテッドのサイトの場合のみ以下のキャプに示しましたが「私たちに関しては」という項目の最後にメールアドレスのみ記されています。

>EMIAL:services@pogglobal.cc

「EMAIL」ではなく「EMIAL」になっていますが単なるスペルの間違いでしょう。

しかしこれしか連絡先情報がないというのは話になりません。そこで連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下に4つのサイトのWho Is 情報を順に示します。

▼WSL FX ユニオンリミテッド

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年4月14日となっていて例によってかなり新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報をまとめると以下のようになります。

登録者: WSL FX Union Limited

登録者住所: UNIT G25 WATERFRONT STUDIOS 1 DOCK ROAD,  LONDON  UNITED KINGDOM E16 lAH

電話番号: +852.56303220

メールアドレス:services@wslfx,cc

住所はイギリスのロンドンになっています。しかし電話番号は[+852] という国番号から始まっており、これは国際電話の国番号リストで確認すると香港の国番号です。住所と明らかに矛盾しています。

POGグローバルリミテッド

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年7月29日でWSL FX ユニオンリミテッドの場合よりさらに新しいです。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報は以下にあるだけです。

登録機関名: POG GLOBAL LIMITED

住所: 中国・香港

上に示したWSL FX ユニオンリミテッドのWho Is 情報では住所がイギリスで電話番号が香港という矛盾した状況になっていましたがこちらは住所が香港というだけで電話番号は記載がありません。

ADGマーケッツリミテッド

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年8月24日でさらに新しくなっています。赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報は以下にあるだけです。

登録機関名: ADG Markets Limited

住所: イギリス・ロンドン

今度は住所がイギリスのロンドンと記されているだけです。

AOCマーケッツ

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2020411となっていて本項で検証している4つのサイトの中では飛びぬけて古いサイトということになります。赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報は以下にまとめます。

登録者: xia sa

登録機関名: AOC MARKETS SERVICE LIMITED

登録者住所: 香港

このサイトの運営者の所在地は香港になっています。

4つのサイトは明らかに互いに酷似していて同じグループによって運営されているとしか思えないのですが所在地は香港の場合とイギリスのロンドンの場合が混在しています。WSL FX ユニオンリミテッドの場合は住所がロンドンで電話番号が香港となっていて無茶苦茶です。

とにかくWSL FX ユニオンリミテッドとADGマーケッツリミテッドの場合にはイギリスが所在地とされているので例によってイギリスの法人登録を4つのサイト全てについて探してみました。すると最後のAOCマーケッツ以外の3つのサイトについては相当すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。見つかってきた3つの法人登録を順次示します。

まずWSL FX ユニオンリミテッドのものと思われる法人登録です。

まず法人登録の日付は2021年4月15日となっており、サイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日、2021年4月14日と1日違いでしかありません。そして住所が以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ

この住所も「検証13」以降で検証してきた一連の中国系の詐欺サイト思われるサイトの検証で法人登録上の住所として何度も登場している住所です。具体的には

「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド法人登録

「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド法人登録、ONDERSON法人登録

「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド法人登録

「検証25」 FOGEE → 法人登録 (「検証40」検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録

「検証28」 ファーリーチキャピタル法人登録

「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド法人登録

「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証40」 ダブルドリル法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド法人登録

「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド法人登録

「検証43」 YIANマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド法人登録

「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録Qtマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証50」 パイオニアキャピタルリミテッド法人登録

「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録

「検証55」 FSDSグローバルリミテッド → 法人登録

「検証58」 クワコルマーケッツ法人登録

「検証59」 R24キャピタルグループ → 法人登録

「検証63」 スイストレードファイナンス → 法人登録

さらに以下で検証しているPOGグローバルリミテッドとADGマーケッツリミテッド、COCグローバルリミテッド、さらにKOPEグローバルリミテッドの法人登録上の住所も同じ住所になっています。また「検証37」Gotlonインベストメントリミテッドの検証で説明してありますがこの住所に金融機関があるようには思えません。やはりこの住所も架空住所の疑いが濃厚ですし、これらのサイト (法人) の組織的な繋がりの可能性も当然考えられます。

そしてこのWSL FX ユニオンリミテッドの経営者情報のページを見ると唯一の経営者となっているのは以下に示す中国国籍、中国在住のLI, Zhengwuという人物です。

そしてこの1975年8月生まれのLI, Zhengwuという経営者は法人登録時の提出書類を見ると以下に示したようにこのLI, Zhengwuという人物は100%の株主ともなっており、信頼出来るとは思えませんが一応中国の住所が記されています。

>NO.106 LAOLONG GROUP, LAOLONG VILLAGE COMMITTEE, ZHELA TO YANSHAN COUNTY, WENSHAN ZHUANG AND MIAO AUTONOMOUS, YUNNAN PROVINCE, CHINA, 663099

この住所は漢字で表記すると雲南省文山チワン族ミャオ族自治州 硯山県(げんさん-けん)者臘郷という地域の住所のようです。そしてここで気が付きましたがこの「LI, Zhengwu」あるいは「 LI, Zheng Wu」という人物は上で検証したFTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルの3つの法人、「検証39」で検証しているHNDグローバルリミテッド、 ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッドという4つの法人で経営者となっている人物と同一人物と思われます。

▼FTFゴールドグローバル   → 法人登録経営者情報

▼PKGグローバル  → 法人登録経営者情報

▼BOPグローバル   → 法人登録経営者情報

HNDグローバルリミテッド   → 法人登録経営者情報

ITEグローバルリミテッド   → 法人登録経営者情報

RTSゴールドグローバルリミテッド   → 法人登録経営者情報

SODグローバルリミテッド   → 法人登録経営者情報

これらのサイトの組織的な繋がりの可能性は濃厚と考えます。

次はPOGグローバルリミテッドのものと思われる法人登録です。

法人登録の日付は2021年7月27日となっています。上に示したPOGグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日は2021年7月29日ですから2日しかずれていません。さらにこの法人登録上の住所

>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ

は上に示したWSL FX ユニオンリミテッドのものと思われる法人登録の住所など全く同じ住所です。この法人登録がPOGグローバルリミテッドのサイトに対応する可能性は高いと考えます。さらにこのPOGグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページを見るとやはり中国国籍、中国在住のLI, Ranという人物が経営者として登録されています。

この人物は1995年1月生まれですから2021年10月現在で26歳ということになります。そして以下に示すADGマーケッツリミテッドCOCグローバルリミテッド、KOPEグローバルリミテッドの法人登録上の経営者も1995年生まれで中国国籍、中国在住のLI, Ranという人物であり、まず間違いなく同一人物でしょう。

そしてこの経営者についても法人登録時の提出書類を見ると例によって100%の株主ともなっていて信頼できるかどうかは疑問ですが中国の住所が記されています。

>NO.302, UNIT 1, BUILDING 15, GANHAIZI 198 COALFIELD GEOLOGICAL EXPLORATION TEAM, GUANDU DISTRICT, KUNMING CITY, YUNNAN PROVINCE, CHINA, 650000

この住所は漢字表記すると中国の雲南省昆明市官渡区(かんとく) という地域の住所のようです。

次はADGマーケッツリミテッドのものと思われる法人登録を示します。

法人登録の日付は2021年8月6日となっています。ADGマーケッツリミテッドのサイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日は2021年8月24日ですから法人登録の方が18日ほど先行していることになりますがそれほど大きくずれているわけではありません。そして法人登録上の住所

>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ

は上に示したWSL FX ユニオンリミテッドのものと思われる法人登録およびPOGグローバルリミテッドのものと思われる法人登録の住所と全く同じです。さらに以下で検証しているKOPEグローバルリミテッドの法人登録の住所も同じです。

そしてこのADGマーケッツリミテッドの法人登録の経営者情報のページに記されている経営者は中国国籍、中国在住、1995年1月生まれのLI, Ranという人物です。

この人物は上に書いたPOGグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページ、さらに下で検証しているCOCグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページ、KOPEグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページでやはり唯一の経営者として示されてい人物と同一人物であると思われます。つまり、POGグローバルリミテッド、ADGマーケッツリミテッド、COCグローバルリミテッド、KOPEグローバルリミテッド法人登録上の経営者を共有していることになります。

要するに本項で検証している3つのサイトに対応するイギリスの法人登録を調べてみるとイギリスの住所は全て同一であり、既に他のサイトでも法人登録上の住所として使われていることなどから名目上だけの住所としか思えません。そして経営者はいずれも中国国籍、中国在住の人物になっていてイギリスの法人登録は名目だけのもので事業実体は中国にある可能性が高いように思われます。

そして本項で検証した4つのサイトはこれまでにも被害報告が出ているようなサイトをコピペして作ったとしか思われないサイトでもあり、全く信用出来ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●COC GLOBAL LIMITED (COCグローバルリミテッド https://www.cocglobal.cc/#/index、スマホ用サイト:https://h5.cocglobal.cc/#/pages/index/index)

●MWH MARKETS LIMITED (MWHマーケッツリミテッド https://mwhmarkets.com/index.html#/index、スマホ用サイト:https://h5.mwhmarkets.com/#/pages/index/index)

●ITE finance LIMITED (ITEファイナンスリミテッド https://www.itegfx.com/#/index)

これら3つのサイトも上で検証しているMunファイナンスなどのサイトと明らかに同じテンプレートから量産されたサイトです。最初のCOCグローバルリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、残りの2つのサイトは画像検索で発見したサイトです。まずCOCグローバルリミテッドにサイトを知ることになったYahoo知恵袋の質問を引用します。

2021年10月21日投稿

質問は単に安全なサイトかどうかというだけでなぜこの質問をしているのか経緯の説明が全くありません。しかし2件の回答はいずれも「日本で生まれて中国で育った女性」「中国で事業をやっている日本出身の中国人」に勧誘されている状況であると説明されています。「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの勧誘手口に合致しているように思われます。

さらにこの検証を書き終えてからですがTwitterにCOCグローバルでの被害者のものと思われるアカウントを見つけました。以下にキャプを示します。

このアカウントの投稿によれば1000万円以上という非常に大きな被害を受けたようです。

とにかく画像検索で見つかってきた2つのサイトを加え、3つのサイトの冒頭部をまず以下に表題と同じ順で示します。まずはCOCグローバルリミテッドとMWHマーケッツリミテッドの2つのサイトで確認されているスマホ用のサイトのキャプ画像を示します。左下がCOCグローバルリミテッド、右下がMWHマーケッツリミテッドのスマホ用のサイトです。

2つのスマホ用サイトは縮尺が違うような形になっていますが明らかに似ています。しかし残念ながらこれらのスマホ用サイトは情報量が少なくて検証対象としてはあまり適していません。そもそもITEファイナンスリミテッドについてはスマホ用のサイトが確認出来ません。そして以下が表題の3つのサイトのパソコン用と思われるサイトです。

説明するまでもなくこれら3つのサイトはこの冒頭部において互いに酷似しており、プルダウンメニューに見える表示言語の選択肢も日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つで一致しています。さらにこれらのサイトの冒頭部は上で検証した10個のサイトとも明らかに似ています。特にMKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index)、AUマーケッツFTFゴールドグローバル、PKGグローバル、WSL FX ユニオンリミテッド (https://www.wslfx.cc/#/index)、POGグローバルリミテッド (https://www.pogglobal.cc/#/index)、ADGマーケッツリミテッド (https://www.adgmarkets.com/#/index)、AOCマーケッツ (https://www.aocmarkets.com/#/index) の8個のサイトとは背景画像も同じで違いはキャプの左上に見えるロゴの部分ぐらいです。また「検証19」で検証したア・グランス・グループ (https://aglance.co/#/index) など4つのサイトとも非常によく似ています。

さらにこの冒頭部に続く部分でもこれら3つのサイトは上で検証した10個のサイトなどと非常によく似ています。上の10個のサイトの検証でも取り上げたサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分のキャプをやはり表題と同じ順で並べてみます。

説明するまでもなく、この部分でも3つのサイトは上で検証した10個のサイト、「検証19」で検証したア・グランス・グループ (https://aglance.co/#/index) など4つのサイトと酷似しています。実際問題、これ以外の部分でもこれらのサイトは互いに非常によく似ており、同じテンプレートから詐欺目的で使い捨てにする為に量産されたサイトとしか思われません。

次にこれら3つのサイトについて連絡先情報を探しましたが殆ど見当たりません。わずかにCOCグローバルリミテッドの場合のみ「私たちに関しては」という項目の最後にメールアドレスが記されています。

上のキャプの一番最後に記されているメールアドレスは以下のようになっています。

>EMAIL:services@cocglobal.cc

当然、MWHマーケッツリミテッドのサイト、ITEファイナンスリミテッドのサイトでも「私たちに関しては」の項目を確認しましたがメールアドレスは記されていません。

これだけでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。まず以下がCOCグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報です

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年7月29日となっています。そして赤枠で囲った部分にある連絡先情報を見ると所在地がイギリスのロンドンとだけ記されています

次はMWHマーケッツリミテッドのサイトのWho Is 情報です。

サイトの登録・開設日は2020年12月2日となっており、一連の中国系と思われる糸の中ではかなり古いサイトです。これまで画像検索でどうして見つかっていなかったのか不明です。そして赤枠で囲った部分にある連絡先情報をまとめると以下のようになるのですが、なぜか住所がイギリス・ロンドンと香港の2ヵ所書いてあるようです。

登録者: xie sa

登録機関名: MWH MARKETS LIMITED

住所: UNIT G25 WATERFRONT STUDIOS 1 DOCK ROAD LONDON  UNITED KINGDOM E16 lAH

住所: 香港 999077

電話番号: 非公開

そしてイギリスの住所は上で検証したFTFゴールドグローバルなども含めて「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で頻繁に出てきている住所です。信頼できる住所とは思えません。

次はITEファイナンスリミテッドのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠の中に書いてあるサイトの登録・開設日は2021年1010でこの検証は2021年10月下旬に書いているのでまだ1ヵ月も経過していない非常に新しいサイトということになります。赤枠の部分にある住所は香港とだけ記されています。

次にCOCグローバルリミテッドMWHマーケッツリミテッドの2つのサイトについてイギリスの住所が出ていることが分かったのでこれはまたイギリスに法人登録があるかもしれないと考えてイギリスの法人登録を探してみるとまさにこの2つのサイトに対応すると思われる法人登録が見つかってきました。一方でWho Is 情報にイギリスの住所が出ていなかったITEファイナンスリミテッドについて同様にイギリスの法人登録を探してみましたが見つけることが出来ません。とにかくまずCOCグローバルリミテッドのものと思われる法人登録を以下に示します。

法人登録の日付は2021年7月27日となっていてWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日である2021年7月29日と2日違いでしかありません。住所は

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

となっていますがこれは上のWSL FX ユニオンリミテッドの検証で説明しましたが「検証13」以降の中国系と思われる詐欺サイトの検証で何度も登場している住所であり、架空住所の疑いが濃厚です。そしてこの法人登録の経営者情報のページで経営者となっているのは以下に示すLI, Ranという中国国籍、中国在住の人物です。

そしてこのLI, Ranという人物は上に書いたPOGグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページADGマーケッツリミテッドの法人登録の経営者情報のページ、下で検証しているKOPEグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページを見るとにそれぞれ唯一の経営者として記されている経営者と同一人物であると思われます。つまり同一人物が互いに非常によく似た4つのサイトに対応するイギリスの法人登録で経営者となっている非常に異様な状態になっています。

次はMWHマーケッツリミテッドのものと思われる法人登録を示します。

法人登録の日付は2020年11月23日となっています。サイトのWho Is 情報にあった登録・開設日は2020年12月2日ですから9日ほどしか異なっていません。そして住所ですが

>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH

これは「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で最も頻繁に出てきている住所であり、例えば上で検証しているFTFゴールドグローバルなどでも法人登録上の住所がこの住所になっています。詳しくは上のFTFゴールドグローバルの検証を参照してください。そしてこの法人登録経営者情報のページを見ると経営者として登録されているのは以下に示すやはり中国国籍、中国在住で1971年7月生まれのCHENG, Gangという人物です。

そしてこの1971年7月生まれのCHENG, Gangという人物は「検証19」で検証したア・グランス・グループおよびIATFXWELSHIサービシーズ で法人登録上の経営者となっていた人物と同一人物と思われます。

ア・グランス・グループ → 法人登録経営者情報

IATFXWELSHIサービシーズ法人登録経営者情報

ア・グランス・グループおよびIATFXWELSHIサービシーズ のサイトは見た目がここで検証している3つのサイトとそっくりであることは既に指摘しましたが経営者が同じとなれば組織的な繋がりも確認されたことになります。

とにかく本項で検証した3つのサイトについても詐欺目的で同じテンプレートから量産されたサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●KOPE GLOBAL LIMITED (KOPEグローバルリミテッド https://kopeglobal.com/#/index、スマホ用サイト:https://h5.kopeglobal.com/#/pages/index/index)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証しているMunファイナンスなどのサイトと明らかに似ていて同じグループによる詐欺サイトと思われます。まずYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2021年12月5日投稿

情報が乏しいですが「知り合い」から投資を勧誘されたけれども紹介されたサイトに利用規約や問い合わせ先などの情報、あるいは金融庁の認可番号などが見当たらないということから信頼性を疑っているという状況のようです。示されているURLアドレスにはアフィリエイターの登録番号と思われる部分が付いており、投稿者の「知り合い」という人物は勧誘報酬目当てに勧誘を行っているものと思われます。

とにかくこのURLアドレスにアクセスしてみました。以下が表題に示したパソコン用のサイトの冒頭部のキャプ画像です。

このサイト冒頭部を見て直ぐに気が付きましたが上で検証してきたMunファイナンスなどのサイトの冒頭部と酷似しています。表示言語の選択肢は日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つになっています。さらに上で検証したCOCグローバルリミテッドとMWHマーケッツリミテッドについてスマホ用のサイトが見つかっていることから探してみるとこのKOPEグローバルリミテッドについても表題に示したスマホ用のサイトが見つかってきました。左下がスマホ用サイトのキャプですがこれも上に示したCOCグローバルリミテッドとMWHマーケッツリミテッドのスマホ用サイトとよく似ています。右下はこのスマホ用サイトの言語選択画面ですがパソコン用サイトと同様に選択肢日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つになっています。

パソコン用のサイトに戻りますが冒頭部に続く部分を見ても上で検証したMunファイナンス以下のサイトと明らかに似ています。例えばサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分のキャプを以下に示しますがこの部分でも上で検証対象にしたサイトと似ているのが明らかです。明らかに同じテンプレート由来のサイトでしょう。

次に連絡先情報を探してみましたが全く見当たりません。メールアドレスさえ記載されていないようです。そこで上で検証してきた同じグループによると思われるサイトでイギリスの法人登録が見つかっていることからKOPEグローバルリミテッドについてもイギリスの法人登録を探してみると予想通り以下に示したKOPEグローバルリミテッドの法人登録が見つかってきました。

法人登録の日付は2021年8月6日となっています。この検証は2021年12月上旬に書いているのでちょうど4ヶ月ほどというやはりかなり新しい法人です。そしてこの法人の住所

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺サイトに対応する法人登録の住所として頻繁に登場している住所です。本ページで検証対象となっているサイトの中でもWSL FX ユニオンリミテッド、POGグローバルリミテッドADGマーケッツリミテッドの3つのサイトに対応するイギリスの法人登録でこの住所が登場しています。それ以外の住所を共有するサイトについてはWSL FX ユニオンリミテッドの検証でまとめてあるので参照してください。

さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したLI, Ranという1995年1月生まれで中国国籍、中国在住の人物が登録されている唯一の経営者となっています。

さらに法人登録時の提出書類を見るとこのLI, Ranという経営者が100%の株主ともなっており、中国の住所が記されています。

>NO.302, UNIT 1, BUILDING 15, GANHAIZI 198 COALFIELD GEOLOGICAL EXPLORATION TEAM, GUANDU DISTRICT, KUNMING CITY, YUNNAN PROVINCE, CHINA, 650000

れは中国の雲南省昆明市官渡区(かんとく) という地域の住所のようです。

そしてこのLI, Ranという中国人上で検証した以下のサイトに対応するイギリスの法人登録で経営者となっていた人物と氏名および1995年1月生まれであるという点で一致しており、同一人物の可能性が高いです。

POGグローバルリミテッド → 法人登録の経営者情報

ADGマーケッツリミテッド → 法人登録の経営者情報

COCグローバルリミテッド → 法人登録の経営者情報

POGグローバルについてはLI, Ranという経営者の中国の住所も一致しています。またこの人物は「検証39」で検証しているIndusGold Markets Limited (インダスゴールドマーケッツリミテッド https://indusgoldfx.com/https://client.indusgoldfx.com/#/index) に対応するイギリスの法人登録経営者情報で経営者となっている人物とも同一人物と思われます。さらにイギリスの法人登録を探してみると1995年1月生まれで2021年12月現在で26歳であるはずのLI, Ranという中国国籍、中国在住の人物が以下の法人でもそれぞれ唯一の経営者となっていることが分かりました。

MMB MARKETS LIMITED (法人番号:13551246)

 法人登録日付:2021年8月6日

MPM GLOBAL LIMITED (法人番号:13551241)

 法人登録日付:2021年8月6日

KBL GLOBAL INVESTING LIMITED (法人番号:13653137)

 法人登録日付:2021年9月30日

JUX GLOBAL INVESTING LIMITED (法人番号:13700389)

 法人登録日付:2021年10月25日

PTC MARKETS LIMITED (法人番号:13739658)

 法人登録日付:2021年11月12日

KKY GLOBAL LIMITED (法人番号:13739683)

 法人登録日付:2021年11月12日

POIA GLOBAL LIMITED (法人番号:13762166)

 法人登録日付:2021年11月24日

これらの法人登録に対応するサイトを探してみましたが唯一、KBL GLOBAL INVESTING LIMITEDについて対応すると思われるサイトが見つかってきたので「検証39」で検証しています。この検証を書いている2021年12月現在で対応するサイトが見つからない他の法人についてもいずれは詐欺サイトとして登場してくる可能性が充分に考えられるように思います。

さらに運営元に関する情報を求めて例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日を見ると2021年11月18日となっています。この検証を書いている2021年12月上旬の時点でまだ開設から1ヵ月も経過していない非常に新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する断片的な情報があります。

登録者名: GLOBAL KOPE

登録機関名: KOPE GLOBAL LIMITED

住所: 中国・上海

電話番号: +86.13114298740

メールアドレス: Chenaijin1991@gmail.com

住所は中国の上海とだけ記されています。電話番号も中国の国番号である[+86] から始まっています。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。やはり運営元は中国のグループである可能性が高いように思われます。

わざわざ結論するまでもないと思いますが、KOPEグローバルリミテッドは到底信用出来るサイトとは思われません。勧誘されても決して応じるべきではありません。