検証67

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。また報告されている勧誘の手口などから非常に多くの被害者を出しているグループによるサイトの可能性が高いです。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50」「検証51」「検証52」「検証53」「検証54」「検証55」「検証56」「検証57」「検証58」「検証59」「検証60」「検証61」「検証62」「検証63」「検証64」「検証65」「検証66に続いて中国系と思われる詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証55ページ目です。「検証68」「検証69」「検証70「検証71」「検証72」「検証73」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭、さらにLINEのグループを利用する勧誘については「雑記2」を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証対象は順次追加の予定です。


●Winston Capital (ウィンストン キャピタル https://winstoncapitals.com/#/、スマホ用サイト:https://winstoncapitals.com/mobileh5)

●Taupe Financial (トープ ファイナンシャル https://taupefinancial.com/#/、スマホ用サイト:https://taupefinancial.com/mobileh5)

●AUSDEN Capital (AUSDENキャピタル https://ausdencapital.com/#/、スマホ用サイト:https://ausdencapital.com/mobileh5)

●APOLLAN (https://apollaninvest.com/#/、スマホ用サイト:https://apollaninvest.com/mobileh5)

●AWHINA (https://awhinafinancial.com/#/)

●Arquero (https://www.arqueroinv.com/#/、スマホ用サイト:https://www.arqueroinv.com/mobile/ja/#/)

●Orringa Capital (Orringaキャピタル https://orringacapital.com/#/、スマホ用サイト:https://orringacapital.com/mobile/ja/#/)

●CONFOY (https://confoymarket.com/#/、スマホ用サイト:https://confoymarket.com/mobile/ja/#/)

●ARCHIWOODS (アーチウッズ https://archiwoodsfin.com/#/、スマホ用サイト:https://archiwoodsfin.com/mobile/zh-hant/m.html#/)

●Northerly (ノーザリー  https://northerlyfx.com/#/、スマホ用サイト:https://northerlyfx.com/mobile/ja/#/)

●Columbus (コロンバス https://columbusec.com/#/、スマホ用サイト:https://columbusec.com/mobile/ja/#/)

●AKRJ (https://www.akrjfinancial.com/#/、スマホ用サイト:https://www.akrjfinancial.com/mobile/ja/#/)

●iReality (アイリアリティ https://irealityinvest.com/#/、スマホ用サイト:https://irealityinvest.com/mobile/#/)

●ROFLLEX (https://rofllexcapital.com/#/、スマホ用サイト:https://rofllexcapital.com/mobile/#/)

●LUGARD (https://lugardcap.com/#/、スマホ用サイト:https://lugardcap.com/mobile/#/)

●NGUYE (https://nguyes.com/#/、スマホ用サイト:https://nguyes.com/mobile/#/market)


まず以下の4つのサイトをまとめて検証します。

●Winston Capital (ウィンストン キャピタル https://winstoncapitals.com/#/、スマホ用サイト:https://winstoncapitals.com/mobileh5)

●Taupe Financial (トープ ファイナンシャル https://taupefinancial.com/#/、スマホ用サイト:https://taupefinancial.com/mobileh5)

●AUSDEN Capital (AUSDENキャピタル https://ausdencapital.com/#/、スマホ用サイト:https://ausdencapital.com/mobileh5)

●APOLLAN (https://apollaninvest.com/#/、スマホ用サイト:https://apollaninvest.com/mobileh5)

最初の2つのサイト、ウィンストンキャピタルとトープファイナンシャルはいずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。それらの質問はいずれも既に入金してしまい、出金出来なくなっている、つまり被害が発生していると思われる投稿者からの質問になっています。3番目のAUSDENキャピタルはTwitterに投稿が出ているのを偶然見つけたサイトです。そして4番目のAPOLLANも再びYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトですが、状況はよく分かりません。結論から言えばこれら4つのサイトは以前に「検証64」で検証した以下の5つのサイトと極めてよく似ていて同じテンプレートから量産されたサイトと考えられます。

▼Brerona (https://breronagroup.com/#/)

▼APBG (https://apbgforex.com/#/)

▼Ethicus (https://ethicustrade.com/#/)

▼McCamley (https://mccamleys.com/#/)

▼PLC GROUP (PLCグループ https://plctraden.com/PLC.html)

本項ではこれらのサイトとの比較も含めて検証します。

まず最初の2つサイト、4番目のAPOLLANについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年9月28日投稿 (ウィンストン キャピタルに関する質問)

状況がよく分かりませんが「片山晃」と名乗る人物にLINEを介して指導を受けてウィンストン キャピタルで投資し、数字の上では1億円を軽く超えるほどの利益を得ていることになったが出金しようとすると手数料名目で追加入金を要求されているようです。既に投資してしまったお金についても一部は借金して投入したようで悲惨なことになっているように思われます。「片山晃」という投資家の名前は「雑記2」でまとめているLINEのグループを利用した投資勧誘で使われていることが確認されている名前の1つです。この投稿ではLINEでどういう勧誘を受けたのかよく分かりませんが、やはりLINEのグループを利用した勧誘だったのかもしれません。

次は表題2番目のトープファイナンシャルについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年10月9日投稿 (トープファイナンシャルに関する投稿)

「相場師朗」を名乗る人物が主催する「株式道場」というLINEのグループに加入してしまい、アシスタントの「やまだえみこ」を名乗る人物を紹介され、指示に従ってトープファイナンシャルでの金投資を始めてしまったようです。当初は少額の出金はできたものの、金額が大きくなると税金名目での追加入金を求められ、それに応じてもさらにマネーロンダリングの疑いがあるからなどと称して保証金名目での追加入金を要求されているという状況のようです。まさに「雑記2」で説明した中国系と思われるグループによるLINEグループを利用した勧誘の手口に合致します。

さらに以下はTwitterに出ていた表題3番目のAUSDENキャピタルに関する投稿です。

2023年10月13日投稿 (AUSDENキャピタルに関する投稿)

この投稿はどれだけの根拠があるのか全く分かりませんが、投資詐欺の警告になっており、添付画像からURLアドレスを読みとることが出来ます。この添付画像に示されているのはAUSDENキャピタルのスマホ用サイトの画像なのですが、読みとったURLアドレスを調べてみるとスマホ用に加えてPC用サイトが存在することが判明しました。そしてPC用サイトは以下に示すようにウィンストンキャピタルやトープファイナンシャルのサイトに似たサイトであることに気が付きました。逆にウィンストンキャピタルやトープファイナンシャルについてもスマホ用サイトが存在することも判明しました。

最後に表題4番目のAPOLLANというサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年10月23日投稿 (APOLLANに関する投稿)

残念ながら質問はこれだけでどういう経緯でこの質問をしているのか全く分かりませんが、やはりこのサイトでの投資を勧誘されている可能性が高いものと思われます。

とにかく本項で検証する4つのサイトについてまずはPC用サイトの冒頭部の画像を以下に順に示します。

ウィンストン キャピタル (https://winstoncapitals.com/#/) [表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語]

トープ ファイナンシャル (https://taupefinancial.com/#/) [表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語]

▼AUSDENキャピタル (https://ausdencapital.com/#/) [表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語]

▼APOLLAN (https://apollaninvest.com/#/) [表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語]

説明するまでもなく、4つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。また本項の最初に既に書きましたがこれら4つのサイトは以前に「検証64」で検証した5つのサイトともよく似ています。以下にはそれら5つのサイトの内、McCamleyというサイトの冒頭部の画像を比較の為に再掲します。

▼McCamley (https://mccamleys.com/#/) [表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語]

キャプ画像左上のロゴの部分が違うぐらいで互いに非常によく似ています。さらにスマホ用サイトについても比較します。まず左下がウィンストンキャピタルのスマホ用サイト (https://winstoncapitals.com/mobileh5/#/) の冒頭部、右下が表示言語などの設定画面です。

同様に左下がトープファイナンシャルのスマホ用サイト (https://taupefinancial.com/mobileh5/#/) の冒頭部、右下が設定画面です。

同様に左下がAUSDENキャピタルのスマホ用サイト (https://ausdencapital.com/mobileh5/#/) の冒頭部、右下が設定画面の画像です。

同様に左下が表題4番目のAPOLLANのスマホ用サイト (https://apollaninvest.com/mobileh5) の冒頭部、右下が設定画面の画像です。

そして比較対象のMcCamleyのスマホ用サイト (https://mccamleys.com/mobileh5/#/) の冒頭部および設定画面の画像です。

スマホ用サイトの比較でも比較対象のMcCamleyを含めた計5つのサイトは互いに非常によく似ています。またこれらのスマホ用サイトは以前に姉妹サイトの「検証139」で検証したAKSHAR (https://www.ashmkt.com/#/) というサイトのスマホ用サイト (https://www.ashmkt.com/aksharh5/#/) と似ていることに気が付きました。以下にAKSHARのスマホ用サイトおよび設定画面の画像を示します。

これも同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトの1つでしょう。そしてこのAKSHARというサイトについても姉妹サイトの「検証139」まとめてあるように被害報告が確認されています。

さらに以下はPC用サイトの口座開設画面の比較です。まず左下がウィンストンキャピタルの口座開設画面、右下がトープファイナンシャルの口座開設画面です。

最後に左に示したのが比較対象のMcCamleyの口座開設画面です。これら5つの口座開設画面もやはり互いに非常によく似ています。

さらにトップページに戻って冒頭部に続いてはいずれのサイトでも「CFD取引」と題された取引対象に関する説明が出てきます。ウィンストンキャピタル → トープファイナンシャル → AUSDENキャピタル → APOLLAN → 比較対象のMcCamleyの順で以下に5枚のキャプ画像を示します。

5つのサイトがこの部分では全く同じに見えます。さらにスマホ用サイトで類似が認められたAKSHAR (https://www.ashmkt.com/#/) というサイトのPC用サイトに同じ画像が使われていることにも気が付きました。

この「CFD取引」と題された部分では4つのサイトのいずれでも「外国為替」「大口商品」「株式市場指数」「暗号化された通貨」などが取引出来るようなことが書いてありますが、上のキャプに見える「もっと理解する」という書かれた部分のリンクをクリックして出てくるサブページにあるのは殆ど商品 (コモでティティ) 関連の情報だけです。以下にやはりウィンストンキャピタル → トープファイナンシャル → AUSDENキャピタル → APOLLAN →  比較対象のMcCamleyの順で4枚のキャプ画像を示します。

もう一度トップページに戻って「CFD取引」と題された部分に続いてはいずれのサイトでもトレーディングアプリをダウンロード出来るようになっている部分が出てきます。同様にウィンストンキャピタル → トープファイナンシャル → AUSDENキャピタル → APOLLAN →  比較対象のMcCamleyの順で計5枚のキャプ画像を示します。

やはりこの部分でも5つのサイトは互いに非常によく似ています。異なるのはサイト名の部分だけです。

次いで出てくるのは「業界ニュース」と題された部分です。この部分についてもウィンストンキャピタル → トープファイナンシャル → AUSDENキャピタル → APOLLAN →  比較対象のMcCamleyの順で5枚のキャプ画像を示します。

業界ニュースとなっていますが、記事は1日に1本ぐらいしか追加されていないようですし、ニュースの内容も浅くてあまり情報源としての価値があるとは思えません。ともかくこの部分についても5つのサイトは互いにかなり似ています。

さらに以下は取引開始までの3段階を説明している部分の比較です。ここでもウィンストンキャピタル → トープファイナンシャル → AUSDENキャピタル → APOLLAN →  比較対象のMcCamleyの順で画像を示します。

比較対象のMcCamleyも含めて5つのサイトは互いに非常によく似ていて明らかに同じテンプレートから量産されたサイトです。

次に連絡先情報を探してみました。まず以下に示すのは脚注部分に記されているメールアドレスの部分です。本項の検証対象である4つのサイトについて順に示します。

▼ウィンストンキャピタル

>お問い合わせ

>Winston Capital Partners Pty Ltd

>E-mail:support@winstoncapitals.com

▼トープファイナンシャル

>お問い合わせ

>Taupe Financial Services Pty Ltd

>E-mail:support@taupefinancial.com

▼AUSDENキャピタル

>お問い合わせ

>Ausden Capital (Afsl) Pty Ltd

>E-mail:info@ausdencapital.com

▼APOLLAN

>お問い合わせ

>Apollan Investments Pty Ltd

>E-mail:info@apollaninvest.com

連絡先情報がメールアドレスのみというのは明らかに情報開示不足です。

またいずれのサイトでもメールアドレスの下にはTwitter、gmail、Facebook、InstagramなどSNSのアイコンが並んでいて一見するとSNSの公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらのリンク先はそれぞれのSNSのトップページになっています。例えばTwitterのアイコンのリンク先はTwitter (現・X) のトップページ (https://twitter.com/home) になっていて公式アカウントへのリンクにはなっていません。公式アカウントへのリンクが用意されているように見せかけているだけとしか思えません。

次に脚注部分に記されている金融ライセンスに関する記述をウィンストンキャピタル → トープファイナンシャル → AUSDENキャピタルの順で以下に示します。

活字が小さくて全く読めないので以下に書き出します。

▼ウィンストンキャピタル

>Winston Capital Partners Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:469556、検索リンク https://connectonline.asic.gov.au/RegistrySearch

▼トープファイナンシャル

>Taupe Financial Services Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:344203、検索リンク https://connectonline.asic.gov.au/RegistrySearch

AUSDENキャピタル

>Ausden Capital (Afsl) Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:501045、検索リンク https://connectonline.asic.gov.au/RegistrySearch

▼APOLLAN

>Apollan Investments Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:229820、検索リンク https://connectonline.asic.gov.au/RegistrySearch


いずれの場合もオーストラリアで金融ライセンスを取得しているという主張のようなので確認を試みました。まずウィンストンキャピタルの場合ですが、オーストラリアの法人登録を確認出来るABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで「Winston Capital Partners Pty Ltd」の法人登録を探すと以下に示す法人登録情報 (法人番号:29 159 382 813) が見つかってきました。

この法人登録情報で開示されている情報は少ないですが、法人登録は2012年7月6日に取得されています。住所はオーストラリアのニューサウスウェールズ州になっています。また以下がこの法人登録情報からリンクされている金融ライセンス情報です。

この金融ライセンスも法人登録の日付と同じ2012年7月6日に取得されています。また住所はオーストラリアのビクトリア州・メルボルンになっています。法人登録では住所がニューサウスウェールズ州になっているのですが、金融ライセンスでは別の州の住所が登録されていることになります。どういうことなのかよく分かりません。

オーストラリアの法人登録、金融ライセンスが存在することは確認されたのですが、さらにウィンストンキャピタルについて調べてみるとおかしな点が見つかってきました。まず以下がウィンストンキャピタルのサイトのWho Is 情報です。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日が2023年8月11日になっています。この検証は2023年10月中旬に書いているのでサイトが登録・開設されてから2ヶ月しか経っていません。オーストラリアの法人登録、金融ライセンスの日付は2012年7月になっているのですから10年以上経過してからサイトが開設されたことになってしまいます。また赤枠で囲った部分に記されている登録者情報を見ると殆どの項目が非開示ですが、登録者の所在地が香港であることだけは示されています。オーストラリアの法人登録や金融ライセンスと全く噛み合っていません。

そこで「Winston Capital Partners Pty Ltd」をさらに検索してみると以下に示したLinked Inのアカウント (https://jp.linkedin.com/company/winston-capital-partners) が見つかってきました。

このLinked Inのアカウントによればこのアカウントを開設している「Winston Capital Partners Pty Ltd」は2012年にオーストラリアで創設され、本社はニューサウスウェールズ州のシドニー、社員数が2~10名の小規模な金融関係の会社となっています。上に示したオーストラリアの法人登録や金融ライセンスの情報と矛盾していないようです。そしてこのLinked Inのアカウントには「Winston Capital Partners Pty Ltd」の公式サイトとして以下のURLアドレスが示されています。

http://winstoncapital.com.au/

そしてこのURLアドレスのサイトは既に閉鎖されているようです。

またよく見るとこのURLアドレスは本項で検証しているウィンストンキャピタルのURLアドレス

https://winstoncapitals.com/#/

と比べるとドメイン名の部分が1文字だけ異なります。「winstoncapital.com」に「s」が加わって「winstoncapitals.com」になっているのです。上に示したオーストラリアの法人登録や金融ライセンスは既に公式サイト (http://winstoncapital.com.au/) が閉鎖されている 「Winston Capital Partners Pty Ltd」のものであって本項で検証しているウィンストン キャピタル (https://winstoncapitals.com/#/) は同名の既にサイトが閉鎖されているWinston Capital Partners Pty Ltd (http://winstoncapital.com.au/) の登録を盗用しているという可能性が濃厚と考えます。


次に表題2番目のTaupe Financial Services Pty Ltd (トープファイナンシャル) についてもまずオーストラリアの法人登録情報を探してみました。見つかってきたトープファイナンシャルの法人登録情報を以下に示します。

法人登録の日付は2010年7月1日、住所はオーストラリアのニューサウスウェールズ州となっています。さらにこの法人登録情報からリンクされている金融ライセンス情報を以下に示します。

金融ライセンスの方は2007年3月12日に取得されていて法人の名称が当初はBATHHURST PTY LIMITEDであったということになっています。法人登録情報の方に以前の法人名が出てこない、金融ライセンスの方が法人登録よりも前に取得されているという状況がよく分かりませんが、金融ライセンスを取得していたBATHHURST PTY LIMITEDをトープファイナンシャルが吸収合併したのかもしれません。とにかく2007年とか2010年には金融ライセンスが取得されていたことが分かります。そしてトープファイナンシャルについてもサイトのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年7月23日になっています。開設から3ヶ月も経過していないかなり新しいサイトということになります。さらに赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を見るとウィンストンキャピタルのサイトのWho Is 情報と同じで殆どの項目が非開示ですが、登録者の所在地が香港であるということだけが分かります。

ウィンストンキャピタルの場合と同じでここで検証しているトープファイナンシャルのサイトは2007年にオーストラリアの金融ライセンスを得ており、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるはずのトープファイナンシャルのサイトなのかどうか疑問があります。オーストラリアのライセンス情報と矛盾のないトープファイナンシャルのサイトが他に存在しないか、あるいはかつてはオーストラリアのライセンス情報と矛盾がない別個のトープファイナンシャルのサイトが存在していた形跡がないか探してみましたが、それらしい情報は見つかりません。

しかし少なくともウィンストンキャピタルの場合にはオーストラリアの法人登録や金融ライセンスに対応する別個のウィンストンキャピタルのサイトが存在していた形跡が見つかっていることを考えればトープファイナンシャルについても似たような状況である可能性を疑わざるを得ません。

同様に表題3番目のAUSDENキャピタルについてもまずオーストラリアの法人登録を探しました。以下が見つかってきたAusden Capital (Afsl) Pty Ltd (AUSDENキャピタル)の法人登録情報です。

法人登録の日付は2018年7月5日となっています。住所はオーストラリアのニューサウスウェールズ州であることだけが分かります。また以下この法人登録情報の履歴のページです。

この法人は2018年7月5日から2022年7月5日までMACKELLER CAPITAL (AFSL) PTY LTDという法人名で会ったことが分かります。また以下がこの法人登録情報からリンクされている金融ライセンス情報です。

この金融ライセンスは法人登録の日付 (2018年7月5日) よりも1年以上早い2017年5月29日に取得されています。またライセンス上の登録名が

BRINDABELLA INVESTMENT GROUP PTY LIMITED

MACKELLER CAPITAL (AFSL) PTY LTD

Ausden Capital (Afsl) Pty Ltd (AUSDENキャピタル)

という順で変遷しているようです。

一方で本項の検証対象のAUSDENキャピタルのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年9月15日となっています。この検証を書いている2023年10月中旬現在でちょうど1ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトです。またオーストラリアの法人登録の日付 (2018年7月5日) や金融ライセンス所得の日付 (2017年5月29日) よりもずっと新しいサイトということになります。

また赤枠で囲った部分に記されている登録者の情報を見ると上で示したウィンストンキャピタルやトープファイナンシャルのサイトのWho Is 情報と同じで登録者の所在地が香港であるということだけが開示されています。これは以下で示しているAPOLLANのサイトのWho Is 情報でも同じです。

サイトの登録・開設日と法人登録や金融ライセンスの日付がかけ離れていることを考えるとウィンストンキャピタルやトープファイナンシャルの場合と同じでオーストラリアの法人登録や金融ライセンスが本項で検証しているAUSDENキャピタルのサイトに対応しているのかどうか疑問があります。


最後は表題4番目のAPOLLANの場合です。同様に「Apollan Investments Pty Ltd」のオーストラリアの法人登録を探すと以下の法人登録情報が見つかります。

この場合も法人登録の取得は1999年11月1日と24年も前になっています。

一方でAPOLLANのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年9月15日となっています。この登録日は上で示したAUSDENキャピタルのサイトのWho Is 情報に記されていた登録・開設日と同じです。また本項で検証した4つのサイトに共通してGname.com Pte.Ltd. というRegistrar (レジストラー、登録業者)  が登録を行っています。さらに赤枠で囲った部分に記されている登録者情報は殆どの項目が非開示でやはり本項で検証している他の3つのサイトのWho Is 情報と同じで登録者の所在地が香港であるということだけが開示されています。このサイトが24年以上も前から法人登録、金融ライセンスを取得している業者のサイトかどうか極めて疑問です。


そもそも本項で検証してきた4つのサイトは互いに非常によく似ているだけでなく、最初に書いたように以前に「検証64」で検証したBrerona (https://breronagroup.com/#/) や本項で比較対象としたMcCamley (https://mccamleys.com/#/) など5つのサイトとも酷似していて少なくとも計9つもの非常によく似たサイトの存在が確認されていること、ウィンストンキャピタルやトープファイナンシャルでかなり被害報告が出ていること、勧誘の経緯などについても中国系と思われる詐欺グループによる過去の被害事例との類似性が認められること、さらに情報開示が明らかに不充分、不適切であることなど考えると投資先として信頼出来るとは全く思えません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではないと判断します。


●AWHINA (https://awhinafinancial.com/#/)

[このサイトは検証を書いていた途中、2023年9月にトップページが大幅に改訂されてかなり見かけが変化しました。以下の検証は改訂前のサイトを検証対象として書いてありますが、最後に「付記」として改訂後のサイトについて示すことにします。]

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。最近、被害事例が多い「雑記2」で説明しているLINEのグループを勧誘の場として利用する勧誘が行われているようです。またこのサイトは上で検証した

▼Winston Capital (ウィンストン キャピタル https://winstoncapitals.com/#/)

▼Taupe Financial (トープ ファイナンシャル https://taupefinancial.com/#/)

および「検証64」で検証した以下の5つのサイトと似ている部分があり、同じグループによって同じテンプレートを利用して立ち上げられたサイトと考えられます。

▼Brerona (https://breronagroup.com/#/)

▼APBG (https://apbgforex.com/#/)

▼Ethicus (https://ethicustrade.com/#/)

▼McCamley (https://mccamleys.com/#/)

▼PLC GROUP (PLCグループ https://plctraden.com/PLC.html)


まずYahoo知恵袋に出てきたAWHINAに関する質問投稿を引用します。

2023年9月11日投稿

これら2つの質問投稿ではいずれの場合も片山晃と名乗る人物の主催するLINEのグループに加入し、当初は株式投資の推奨を受けて自分のネット証券の口座で取引していたようですが、次の段階としてAWHINAでの投資を勧められたようです。最初のLINEのグループに加入することになった経緯が分かりませんが、こうした状況は「雑記2」で説明している中国系と思われる詐欺グループによる投資詐欺勧誘の手口に合致しています。実際に「片山晃」という実在の投資家を名乗るネット広告が確認されており、「雑記2」で説明しているので参照してください。

尚、片山晃氏からはSNSに以下のような投稿が出ています。

2023年7月31日投稿

この警告投稿に対して自分もLINEのグループで勧誘されているといった投稿が寄せられています。

2023年9月6日投稿

LINEのグループ (オープンチャット) で最初は株式投資の指南から始まり、金取引の為の証券口座開設を指示されるという流れのようです。またアシスタント役が登場しているようです。こうした状況はまさに「雑記2」で説明している勧誘の手口に合致しています。

とにかくこれらの質問に出てきたAWHINAというサイトの冒頭部の画像を以下に示します。

▼AWHINA (https://awhinafinancial.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語]

まず「環球金融」という聞き慣れない単語が出てきますが、「環球」はどうやら中国語で「Global (グローバル)、世界的な」を意味するようです。このサイトが中国系のグループによるサイトであることを示唆するように思われます。

このサイトは一見してこれまで検証してきたサイトと似ているようには見えません。しかし、既に本項の冒頭で書いたようにこのサイトは上で検証したウィンストン キャピタル (https://winstoncapitals.com/#/)、トープ ファイナンシャル (https://taupefinancial.com/#/)、さらに「検証64」で検証したBrerona (https://breronagroup.com/#/)、APBG (https://apbgforex.com/#/)、Ethicus (https://ethicustrade.com/#/)、McCamley (https://mccamleys.com/#/)、PLCグループ (https://plctraden.com/PLC.html)という互いに非常によく似たサイトと部分的に似ていることが判明しました。以下ではMcCamley のサイトを比較対象とします。まずMcCamley のサイトの冒頭部の画像を以下に再掲します。

AWHINAMcCamley のサイトは冒頭部全体を見る限りに全く似ているようには見えません。しかし例えばメニューバー部分のみ抜き出して並べてみると以下のようになります。

「私たちに関しては」「取引商品」「市の取引をする」「トレーニングサポート」「ニュース」「ログインする」「登録済み」という項目名が全て同じです。「市の取引をする」というかなりに日本語として不自然な文も一致しているのは偶然ではないように思います。

さらに冒頭部のキャプ画像で右端に封筒型のアイコンが示されたタブが見えますが、この部分をクリックするとメッセージを書き込んで送信する為の窓が出てきます。左下がAWHINAのメッセージ送信用の窓、右下がMcCamley のメッセージ送信用の窓です。

このメッセージ送信用の窓に記されている文章も互いによく似ています。

AWHINA

>メッセージを残してください

>こんにちは!AWHINAメンバーの皆様、現在のカスタマーサービスはオンラインではありません.AWHINAカスタマーサービスをよりよく体験するために、AWHINA専用カスタマーサービスを追加してください.

>専用カスタマーサービスLINE ID:lzy2023000

McCamley 

>メッセージを残してください

>こんにちは! McCamleyメンバーの皆様、現在のカスタマーサービスはオンラインではありません.McCamleyカスタマーサービスをよりよく体験するために、McCamley専用カスタマーサービスを追加してください.

>専用カスタマーサービスLINE ID:yyc55988

また以下では口座開設画面を比較します。左下がAWHINAの口座開設画面、右下がMcCamley の口座開設画面です。

これらの口座開設画面も全く同じという訳ではありませんが、かなり似ています。

さらにこれら2つのサイトはトップページは似ているとは言い難いのですがサブページを相互に比較するとかなり似ています。例えば以下にはいずれの場合でもメニュバー「取引商品」の項目から選択出来る「外国為替取引」というサブページを比較します。AWHINAの「外国為替取引」McCamley の「外国為替取引」の順で画像を以下に示します。

背景画像とか文章の配置などは変わっていますが最初の

>外国為替取引

>すべての米ドルの通貨ペアと米ドル以外の通貨ペアを取引できます

というタイトル部分、その下の「公正な取引環境」「取引の柔軟性」「安定した取引プラットフォーム」「5X24時間の専門家サービスを提供する」という4項目の特長を説明している部分、さらに5種類の通貨ペアについてスプレッドや取引単位などを説明している表の部分など互いに非常によく似ています。

さらにこの表に続く部分にはいずれのサイトでも「強力で安定した取引プラットフォーム」と題された部分が出てきます。やはりAWHINAMcCamley の順でキャプ画像を示します

文章の配置とか折り返しの位置などは異なりますが、左側の画像も右側の文章も全く同じです。

次はメニューバーの「市の取引をする」という意味不明の項目の中にある「プラットフォーム紹介」というサブページの冒頭部を比較します。やはりAWHINAの「プラットフォーム紹介」 McCamley Aの「プラットフォーム紹介」の順でキャプ画像を示します。

この部分で2つのサイトを比較すると右側の画像部分は全く異なりますが、以下に書き出した左側の文章はサイト名の部分が入れ替わっているだけで全く同じです。

AWHINA

>Awhinaは、受賞歴のある取引プラットフォームであり、長期的な投資家であっても、グローバル市場でのアクティブなトレーダーであっても、このプラットフォームを使用して取引を支配することができます。

>Awhinaを使用すると、すべての取引可能な金融商品とさまざまなリスク管理ツールにアクセスし、対応する機能を使用して、PC、タブレット、またはスマートフォンで迅速かつ直感的にトランザクションを実行できます。

▼McCamley

>McCamleyは、受賞歴のある取引プラットフォームであり、長期的な投資家であっても、グローバル市場でのアクティブなトレーダーであっても、このプラットフォームを使用して取引を支配することができます。

>McCamleyを使用すると、すべての取引可能な金融商品とさまざまなリスク管理ツールにアクセスし、対応する機能を使用して、PC、タブレット、またはスマートフォンで迅速かつ直感的にトランザクションを実行できます。


ここまで比較したのはサブページのごく一部ですが、サブページについてはここで比較した部分だけでなく、殆ど全てが明らかに似ており、これら2つのサイトが明らかに同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと考えられます。

一方で既に書きましたがトップページについては2つのサイトで似ている部分が殆ど見当たりません。AWHINAのサイトのトップページに戻って上に示したサイト冒頭部に続く部分を見ていくことにします。まず上に画像を示した冒頭部に続いては以下に示したサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分が出てきます。

この部分に対応すると思われる部分はMcCamleyのサイトには見当たりません。

AWHINAのサイトで次に出てくるのは「CFD取引」と題された以下の画像に示した部分です。

この部分については以下に画像を示しますがMcCamleyのサイトに対応すると思われる部分が存在します。

画像部分は全く異なりますが、以下に書き出した文章は2つのサイトで共通です。

>CFD取引

>外国為替、大口商品、株式市場指数、暗号化された通貨などの主要な活発な市場と品種をカバーし、比較的低い保証を提供します。

しかしAWHINAのサイトで次に出てくる以下に画像を示した部分についてはMcCamleyのサイトに対応すると思われる部分が存在しません。

単にサイトの特長的なものが記されているだけで内容的にも存在している意味があるのか疑わしいですし、添えられている画像にも何か存在するような意味があるかどうか疑問です。単にMcCamleyなどのサイトに似ていることを気づかれない為に用意されているだけではないかとさえ思われます。

そして再びAWHINAとMcCamleyサイトで似ている部分が出てきます。それが以下に示す「取引を開始する」と題された部分です。やはりAWHINAMcCamleyの順で画像を示します。

背景が白と黒で印象はかなり異なりますが、記されている文章は非常に似ています。

▼AWHINA

>1.登録済み アカウントを選択して申請書を提出してください

>2.預り金 デビットカードまたは銀行カード振替で迅速かつ安全に資金を注入します。

>3.お取引 商品、外国為替、指数、オプションなどの取引の種類と取引方法にアクセスします。

McCamley

>1 登録済み アカウントを選択して申請書を提出してください

>2 預り金 デビットカードまたは銀行カード振込で迅速かつ安全に資本を注入

>3 トランザクション 商品、外国為替、指数、オプションなどの取引の種類と取引方法にアクセスします。

AWHINAでは「お取引」となっていた項目名がMcCamleyでは「トランザクション」になっているなど細かな違いはありますが、非常に似ていることは確かです。同じテンプレートから立ち上げられたサイトであることは間違いないと判断します。

次にAWHINAのサイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は充分ではありません。まず以下に示す脚注にメールアドレスが記されています。

「お問い合わせ」とありますが記されているのは以下に示したメールアドレスが1つだけで住所とか電話番号といった連絡先情報はありません。

>E-mail:info@awhinafinancial.com

なぜ住所や電話番号といった連絡先情報を開示しないのか不審を抱かざるを得ません。またメールアドレスの下にはTwitter、Facebook、InstagramなどSNSのアイコンが並んでいて一見するとSNSの公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらのリンク先はそれぞれのSNSのトップページになっています。これは上で検証しているウィンストンキャピタルやトープファイナンシャルの場合も同様なのですが、例えばTwitterのアイコンのリンク先はTwitter (現・X) のトップページ (https://twitter.com/home) になっていて公式アカウントへのリンクにはなっていません。公式アカウントへのリンクが用意されているように見せかけているだけとしか思えません。Twittetが「X」と改称してアイコンも変更されてからかなり時間も経っているのに未だに小鳥のアイコンが使われていることにも違和感があります。

さらに脚注部分には以下に示したライセンスに関すると思われる記述があります。

活字が小さいので以下に書き出します。

>Awhina Financial Pty Ltd は、グローバルトップクラスの外国為替取引専門投資者プラットフォームであり、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)によって投資取引業者として認可および管理されています。AFSLライセンス番号:512210、クエリリンク https://connectonline.asic.gov.au/RegistrySearch

オーストラリアのASICから金融ライセンスを取得しているというので確認を試みました。まずオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで探してみると以下に示したAwhina Financial Pty Ltd 」の法人登録が見つかってきました。

法人登録の日付は2018年7月4日となっていて法人登録から5年以上経過していることになります。住所はオーストラリアのビクトリア州内になっています。そして法人登録から5年以上経過しているのは確かなのですが、上の法人登録で「Historical details (履歴)」のページを見ると以下のようになっています。

この履歴を見ると2018年7月4日に法人登録された時点での法人名は「Awhina Financial Pty Ltd 」ではなく、「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」であったことが分かります。法人名が「Awhina Financial Pty Ltd 」に変更になったのは2023年7月14日です。この検証は2023年9月中旬に書いているので法人名が変更されてから2カ月程度ということになります。社名変更されたのがこれだけ最近のことであれば当然、AWHINAのサイトの「会社概要」のサブページに何らかの言及があるのではないかと考えて確認しましたが全く触れられていません。相当に違和感があります。また法人名変更前の「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」に関する情報も探してみましたが、全く見つかりません。「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」には公式サイトが存在しなかったのでしょうか?あるいはたった2ヶ月で既に閉鎖されたのでしょうか?

ともかくこの法人登録からリンクされている金融ライセンス情報を見に行くと以下のような登録情報になっています。

金融ライセンスが登録された日付も「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」の法人登録の日付である2018年7月4日です。つまりこの金融ライセンスは「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」から受け継いだもので「Awhina Financial Pty Ltd 」として取得したものではありません。所在地が法人登録上の所在地 (ビクトリア州 3053) ではなく、クイーンズランド州ロビーナ 4226 になっているのが気になります。残念ながらこれ以上の具体的な住所など連絡先情報は開示されていません。

そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。

まず黄色い枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年9月8日になっています。この検証は2023年9月中旬に書いているので開設から半月も経過していない非常に新しいサイトということになります。オーストラリアの法人登録&金融ライセンスが取得された2018年7月4日からは5年以上、法人名が「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」から「Awhina Financial Pty Ltd 」に変更された2023年7月14日からでも2カ月近く経過してからサイトが開設されたことになります。

そしてWho Is 情報で赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されていますが殆どの項目が非開示になっていて唯一開示されているのが所在地が香港であるということだけです。明らかにオーストラリアの法人登録、金融ライセンス情報とは矛盾しています。

AWHINAは確かにオーストラリアの金融ライセンスを取得しているのですが、法人登録からこのライセンス登録は改称前の「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」が得たものであることが判明しました。邪推かもしれませんが、金融ライセンスを取得しながらも休眠状態にあった「APPRISE FINANCIAL SERVICES PTY LTD」を金融ライセンス付きで別のグループが買収した結果としてこうした状況になっていると考えても矛盾はしないでしょう。住所や電話番号といった連絡先情報が全く開示されていないことなど考えると金融ライセンス登録のみでAWHINAが信頼できる投資先と考えることは難しいです。「雑記2」で説明したLINEのグループで投資先として推奨する手口で勧誘が行われていること、Who I s 情報に記されている登録者の所在地が上で指摘しましたがサイト冒頭に「環球金融」といった中国語と思われる文章が確認されたことなど考えると実際にはオーストラリアの金融会社ではなく、中国系と思われるグループによる詐欺目的のサイトである疑いが濃厚と考えます。このサイトでの投資は全く推奨出来ません。


※付記1

本項の最初でも書きましたが、AWHINAのサイトはこの検証を書いていた2023年9月中旬ぐらいに突然大幅にトップページが改訂され、改訂前と比較するとかなり見かけが変化しました。簡単に改訂後のAWHINAのサイトについて紹介します。まずサイト冒頭の画像を以下に示します。

▼AWHINA (https://awhinafinancial.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語] 2023年9月改訂後

改訂前のサイトと比較すると背景画像や中央に記された文章など多くの部分が変わっており、上で指摘した「環球金融」という中国語と思われる部分も消滅しています。一方で言語選択メニューから選択出来る表示言語は改訂前と同じく、英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語の5ヵ国語になっていますし、「私たちに関しては」「取引商品」「市の取引をする」「トレーニングサポート」「ニュース」「ログインする」「登録済み」というメニューバーの項目名、口座開設画面なども改訂以前と同じです。

改訂後のサイトではこの冒頭部に続いて以下のような取引対象の説明が出てきます。

改訂以前のサイトにも取引対象に関する説明はありましたが、こうした形で明確に取引対象をまとめて説明している部分は存在しておらず、改訂によって新たに出現した部分ということになります。

さらに以下に示すサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分やアプリをダウンロード出来るようになっている部分などもサイトの改訂によって出現した部分です。

一方で以下に示す取引開始までの3段階を説明する部分はそれほど大きく変化しているわけではありません。改定後 → 改訂前 (再掲) の順でキャプ画像を示します。

また脚注部分の記述や上で示したサブページの内容については改訂で大きく変わったようには思われません。連絡先情報として示されているのは相変わらず上で示したのと同じメールアドレスのみです。

>お問い合わせ

>Awhina Financial Pty Ltd

>E-mail:info@awhinafinancial.com


※付記2

AWHINA (改定後) と極めてよく似た同じテンプレートから量産されたと思われるArquero、Orringaキャピタル、CONFOY、アーチウッズ、ノーザリー、コロンバス、AKRJというサイトが新たに見つかってきました。以下で検証しているので参照してください。さらに同じテンプレート由来のサイトが多数確認されたので「検証72」で検証しています。そちらも探勝してください。一方でAWHINAのサイトは2023年9月下旬に閉鎖されたようです。

また以下で引用しているYahoo知恵袋に出てきたアーチウッズというサイトについての質問の回答として以下の投稿が出ていることに気が付きました。

2023年10月31日回答投稿

この回答の投稿者もLINEのグループで勧誘され、金を取引していたものと思われます。アシスタント役が「すずきくみこ」と名乗っていたようです。詳細が分かりませんがこの回答の投稿の時点ではAWHINAのサイトは既に閉鎖されていたはずで、さらに「架空の取引所」と断言しているのでおそらく被害を受けたものと思われます。


●Arquero (https://www.arqueroinv.com/#/、スマホ用サイト:https://www.arqueroinv.com/mobile/ja/#/)

Orringa Capital (Orringaキャピタル https://orringacapital.com/#/、スマホ用サイト:https://orringacapital.com/mobile/ja/#/)

●CONFOY (https://confoymarket.com/#/、スマホ用サイト:https://confoymarket.com/mobile/ja/#/)

●ARCHIWOODS (アーチウッズ https://archiwoodsfin.com/#/

スマホ用サイト:https://archiwoodsfin.com/mobile/zh-hant/m.html#/)

●Northerly (ノーザリー https://northerlyfx.com/#/、スマホ用サイト:https://northerlyfx.com/mobile/ja/#/)

●Columbus (コロンバス https://columbusec.com/#/、スマホ用サイト:https://columbusec.com/mobile/ja/#/)

●AKRJ (https://www.akrjfinancial.com/#/、スマホ用サイト:https://www.akrjfinancial.com/mobile/ja/#/)

最初のArqueroと2番目のOrringaキャピタル、4番目のアーチウッズ、5番目のノーザリーはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、6番目のコロンバスはX (旧 Twitter) に警告が出ていたサイト、3番目のCONFOYと7番目のAKRJはネット検索していて偶然見つけたサイトでいずれも上で検証したAWHINA (https://awhinafinancial.com/#/) のサイト (改定後) と酷似しており、明らかに同じテンプレート由来です。まずYahoo知恵袋に出てきた計4つのサイトに関する質問投稿を引用します。

2023年9月24日投稿 (Arqueroに関する投稿)

Youtubeに出てきた広告から投資家の村上世彰を名乗る人物が主催する「国際金融交流」なるLINEグループに加入することになり、Arqueroでの投資を勧められて既に「まとまったお金」を入金してしまっているようです。村上世彰氏がLINEのグループで個人に投資の指南をするとは思えませんし、これも上で検証したAWHINAの場合と同じで「雑記2」にまとめたLINEのグループ (オープンチャット) を利用した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口と合致しているように思われました。

この検証を書いた後で出てきた投稿ですが以下もArqueroに関してYahoo知恵袋に出てきた投稿です。

2023年10月9日投稿 (Arqueroに関する投稿)

やはり村上ファンドの村上氏を名乗る人物によるLINEのグループに加入してしまったようでArqueroに投資してしまい、当初の100ドル、1000ドル程度の少額の出金は出来たものの、資金を増やしたら利益の10%の授業料を払わないと出金させないと言われて出金不能になってしまったようです。こウした状況から勧誘しているLINEのグループがArqueroからの出金をコントロール出来ることになり、LINEのグループとArqueroの運営元は組織的に繋がっているとしか思えません。この投稿者は約380万円の追加入金を要求されて追加入金に応じるかどうかということになり、結局警察で被害を相談することになったようです。

さらにこの検証を書いた後ですが、Arqueroでの被害事例と思われる報道記事がYahooニュースに出てきました。

金の売買名目で3千万円以上を騙し取られる 有名投資家を名乗るLINEのチャットで女性(60代)が被害 (2023年12月26日、NBC長崎放送/Yahooニュース)

この記事の一部を以下に書き出します。

>この中で女性は「Arquero」という投資サイトにアカウントを開設するよう誘導され、金の売買で利益を得られると信じた女性は 今年11月初旬までに、指定された口座に12回にわたって合わせて約3,100万円を振り込んだということです。

有名投資家を名乗る人物に勧誘されてLINEのオープンチャットに加入することになり、「Arquero」での投資に3100万円もの大金を入金してしまったようです。勧誘された経緯なども「雑記2」で説明した手口に似ており、本項で検証しているArqueroでの被害事例と考えてまず間違いないでしょう。


2023年10月6日投稿 (Orringaキャピタルに関する投稿)

詳しい状況が分かりませんがやはりLINEを利用した勧誘が行われているようで勧誘役は山崎教授、田恵子と名乗っているようです。連日利益が出るように思われた時期もあったし、一部は出金も出来たが投資を止めようとすると運営者が資金をショートさせて出金を阻止するような動きがあったのではないかと思われます。

次は表題4番目のアーチウッズに関する質問投稿を引用します。

2023年10月25日投稿 (アーチウッズに関する投稿)

この質問の投稿者は村上世彰を名乗る人物の「国際金融交流」というLINEグループに加入してしまい、アーチウッズでの投資を勧誘されて登録してしまったもののアーチウッズのサイトの信頼性を疑い、さらにアーチウッズのサイトが同様に村上世彰を名乗る人物のLINEグループで勧誘されていたArqueroのサイトと似ていることに気が付いて詐欺サイトの可能性を強く疑っているという状況のようです。おそらく口座開設ボーナスの名目で与えられた資金を運用して得た100ドルの利益を引き出すことが出来たとありますが、これは信頼できるサイトと誤認させる為の撒き餌の可能性を疑わざるを得ません。これも「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場として利用する危険な勧誘の手口と一致していうように思われ、それだけで危険性を感じざるを得ません。

尚、この投稿に出てくるURLアドレス

https://archiwoodsfin.com/#/mobile

は「mobile」という文字列が含まれていることから推測できるようにこのアーチウッズのスマホ用サイトのURLアドレスだったものと思われますが、この検証を書いている時点でこのURLアドレスにアクセスするとPC用サイトに転送されます。質問の添付画像も以下で示すPC用サイトの画像のようです。そこでサイトをよく見ると以下に示した「公式サイトドメイン名変更のお知らせ」という告知が出ていました。

どういう理由でURLアドレスを変更したのか説明もなく、非常に違和感があります。とにかくこの変更の為にこのアーチウッズのスマホ用サイトのみここでまとめて検証する他の3つのサイトのスマホ用サイトと異なった形式のURLアドレスになっています。

さらに以下もアーチウッズの関する質問投稿です。

2023年10月30日投稿 (アーチウッズに関する投稿)

この質問の投稿者も村上世彰を自称する人物が主催するLINEグループでアーチウッズでの取引を勧誘され、指示通りに取引すると数字の上では利益を得られているが、「Archiwoods」を検索すると詐欺の疑いがあるという情報を見つけて不安を感じているということのようです。

2023年12月2日投稿 (ノーザリーに関する投稿)

残念ながら詳しい経緯について説明がないので分からないのですが

>LINE似て某有名人、女性アシスタント、カスタマーサービスで取引

と記されていることから有名人の名前を盗用した広告からLINEのグループに誘導され、グループの主催者側として登場する女性アシスタント役やカスタマーサービス役の案内でノーザリーというサイトでの投資を始めてしまったということではないかと推測されます。要するにこの件についても「雑記2」でまとめてあるような手口での勧誘が行われている可能性が高いようです。そして最初に「詐欺にあった」と書いてあることから既に出金出来なくなっているようです。どうやら出金しようとしたところ「教師への手数料」名目で取引で得られている9261.20ドルの利益の15%、1389.18ドルを請求され、その請求には応じて追加入金したものの払ったものの今度はさらに税金名目で1852.24ドルの追加入金を要求されているという状況のようです。出金しようとすると意味不明の名目で追加入金を要求してくるというのはまさに中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致します。

次は表題6番目のコロンバスというサイトについてX (旧Twitter) に出ていた警告の投稿を引用します。

2023年12月5日投稿

この投稿の投稿者は以前に詐欺に遭った経験があるようでおそらく詐欺の勧誘であることを分かった上でInstagram経由で接触してきた人物の勧誘に乗り、北条あかねと名乗る人物のLINEグループに加入していたようです。そして予想通り、「偽投資サイト」での投資を勧誘されたということで警告を発しています。その「偽投資サイト」というのが本項で検証するコロンバスというサイトです。

とにかくこれらの質問投稿に出てきた4つのサイト、Twitterで警告が出ていたサイト、偶然見つけた3番目のCONFOYと7番目のAKRJ、計7つのサイトについてまずはPC用サイトの冒頭部の画像を以下に表題と同じ順で示します。

▼Arquero (https://www.arqueroinv.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語]

▼Orringaキャピタル (https://orringacapital.com/#/) [表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語、日本語]

▼CONFOY (https://confoymarket.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語]

▼アーチウッズ (https://archiwoodsfin.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

▼ノーザリー (https://northerlyfx.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

▼コロンバス (https://columbusec.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

▼AKRJ (https://www.akrjfinancial.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

これらのサイトの冒頭部を見て直ぐに気が付きましたがこのサイトは上で検証した2023年9月に改訂後のAWHINA (https://awhinafinancial.com/#/) のサイトに非常によく似ています。改定後のAWHINAのサイトの冒頭部のキャプを比較の為に以下に再掲します。

▼AWHINA (https://awhinafinancial.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語] 2023年9月改訂後

左上のサイト名とロゴの部分を除いて計8個のサイトは殆ど同じに見えます。表示言語の選択肢も同じではありませんが似通っています。さらに計8個のサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。冒頭部に続いて出てくる取引対象を説明している部分についてまずArquero → Orringaキャピタル → CONFOY → アーチウッズという順で4つの画像を示します。

さらに残りの4つのサイトについてやはり表題と同じ順、ノーザリー → コロンバス → AKRJ → AWHINA (再掲) の順で画像を以下に示します。

この部分では8個のサイトは全く同じに見えます。

さらにサイトの特長を説明している部分でも8個のサイトを比較します。やはりArquero → Orringaキャピタル → CONFOY → アーチウッズの順でまず4つの画像を以下に示します。

さらに残りのサイトについてもやはり表題と同じ順、ノーザリー → コロンバス → AKRJ → AWHINA (再掲) の順で画像を以下に示します。

この部分でも計8個のサイトの画像は互いに全く同じにしか見えません。

さらに以下はアプリをダウンロード出来るようになっている部分の比較です。ここでもまずArquero → Orringaキャピタル → CONFOY → アーチウッズの順で画像を以下に示します。

さらに残りのサイトについても表題と同じ順、ノーザリー → コロンバス → AKRJ → AWHINA (再掲) という順で画像を以下に示します。

同様に以下は取引開始までの手順を説明している部分の比較です。同様に表題と同じ順、Arquero → Orringaキャピタル → CONFOY → アーチウッズ → ノーザリー → コロンバス → AKRJ → AWHINA (再掲) という順で画像を以下に示します。

この部分にはサイト名が示されているのでそのサイト名の部分だけは変わっていますが、それ以外は全く同じです。

さらにトップページ以外の部分でもArqueroAWHINAのサイトは互いに非常によく似ています。まずは口座開設画面の比較です。左下がArqueroの口座開設画面、右下がOrringaキャピタルの口座開設画面です。

同様に左下が表題3番目のCONFOYの口座開設画面、右下がアーチウッズの口座開設画面です。

同様に左下が表題5番目のノーザリーの口座開設画面、右下が表題6番目のコロンバスの口座開設画面です。

最後に左下が表題7番目のAKRJの口座開設画面、右下が比較対象のAWHINAの口座開設画面 (再掲) です。

これら8つのサイトの口座開設画面も互いに極めて似ており、同じテンプレート由来で間違いないでしょう。

また以下はメニュバー「取引商品」の項目から選択出来る「外国為替取引」というサブページを比較します。まず最初の4つのサイトについてArqueroの「外国為替取引」Orringaキャピタルの「外国為替取引」CONFOYの「外国為替取引」アーチウッズの「外国為替取引」の順で画像を以下に示します。

さらに残りのサイトについても同様に ノーザリーの「外国為替取引」コロンバスの「外国為替取引」AKRJの「外国為替取引」AWHINAの「外国為替取引」 という順で画像を示します。

この部分でも比較対象のAWHINAの冒頭部の背景画像だけは異なりますが、それ以外の7つのサイトは全く同じです。

次にスマホ用のサイトを比較します。まずArqueroのスマホ用サイト (https://www.arqueroinv.com/mobile/ja/#/) とログイン画面 (https://www.arqueroinv.com/mobile/ja/#/login) を以下に示します。

次はOrringaキャピタルのスマホ用サイト (https://orringacapital.com/mobile/ja/#/) とログイン画面 (https://orringacapital.com/mobile/ja/#/login) の画像です。

同様にCONFOYのスマホ用サイト (https://confoymarket.com/mobile/ja/#/) とログイン画面 (https://confoymarket.com/mobile/ja/#/login) の画像です。

同様に以下がアーチウッズのスマホ用サイト (https://archiwoodsfin.com/mobile/zh-hant/m.html#/) とログイン画面 (https://archiwoodsfin.com/mobile/zh-hant/m.html#/login) の画像です。

さらに以下は表題5番目のノーザリーのスマホ用サイト (https://northerlyfx.com/mobile/ja/#/) とスマホ用サイトのログイン画面 (https://northerlyfx.com/mobile/ja/#/login) の画像です。

次は表題6番目のコロンバスのスマホ用サイト (https://columbusec.com/mobile/ja/#/) とスマホ用サイトのログイン画面 (https://columbusec.com/mobile/ja/#/login) の画像です。

最後は表題7番目のAKRJのスマホ用サイト (https://www.akrjfinancial.com/mobile/ja/#/) とスマホ用サイトのログイン画面 (https://www.akrjfinancial.com/mobile/ja/#/login) の画像です。

これら7つのスマホ用サイトもアーチウッズのログイン画面を例外として互いに非常によく似ています。どうやらアーチウッズのログイン画面として別のサブページの画像を取得してしまったようなのですが、間違いに気が付いた時にはサイトが閉鎖されていて確認出来なくなってしまいました。

また上で検証したArqueroのサイトの場合にもこれと似たスマホ用のサイトが存在していた可能性は高いのですが、残念ながらスマホ用サイトの存在に気が付く前にサイトが閉鎖されてしまったのでこちらも存在していたかどうか確認することは出来ていません。

次にPC用サイトに戻って唯一の連絡先情報として示されているメールアドレスが記されている脚注の部分を比較します。まずArquero → Orringaキャピタル → CONFOY → アーチウッズ という順で最初の4つのサイトの画像を以下に示します。

さらにノーザリー → コロンバス → AKRJ → AWHINA (再掲) の順で相当する部分の画像を以下に示します。

この脚注部分も互いに非常によく似ています。そしてそれぞれのサイトに記されているメールアドレスの部分を以下に書き出します。

▼Arquero

>Arquero Investments Pty Ltd

>E-mail:info@arqueroinv.com

▼Orringaキャピタル

>Orringa Capital Partners Pty Ltd

>E-mail:info@orringacapital.com

▼CONFOY

>Confoy Investments Pty Ltd

>E-mail:info@confoycapital.com

▼アーチウッズ

>Archiwoods Capital Pty Ltd

>E-mail:info@archiwoodscap.com

▼ノーザリー

>Northerly Capital Pty Ltd

>E-mail:Info@northerlycap.com

コロンバス

>Columbus Investment Services Ltd

>E-mail:Info@columbusec.com

AKRJ 

>AKRJ Financial Services Pty Ltd

>E-mail:Info@akrjfinancial.com

7つのサイトで開示されている連絡先情報はこれだけです。メールアドレスの下にいずれのサイトでもTwitter、Facebook、InstagramなどSNSのアイコンが並んでいて公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらのアイコンはそれぞれのSNSの公式サイトにリンクされています。例えばTwitterの小鳥のアイコンはTwitter (X) の公式サイト (https://twitter.com/home) に繋がっているだけでArqueroやAWHINAの公式アカウントにリンクされているわけではありません。7個並んでいるアイコンのリンク先を以下に示します。

Twitter: https://twitter.com/home

Gmail: https://www.google.com/gmail/about/

Facebook: https://www.facebook.com/

Instagram: https://www.instagram.com/

Telegram: https://telegram.org/

Medium: https://medium.com/

Youtube: https://www.youtube.com/

全てSNSの公式サイトへのリンクです。SNSの公式アカウントが存在するように見せかけているだけとしか思えません。

次に金融ライセンスに関してですが、脚注の金融ライセンスに関すると思われる記述の部分の画像を示します。まずArqueroの場合です。

>Arquero Investments Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:440382、検索リンク https://asic.gov.au/

次はOrringaキャピタルの場合です。

>Orringa Capital Partners Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:478995、検索リンク https://asic.gov.au/

次はCONFOYのサイトの記述です。

>Confoy Investments Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:513055、検索リンク https://asic.gov.au/

次はアーチウッズの場合です。

>Archiwoods Capital Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:337968、検索リンク https://asic.gov.au/

次は表題5番目のノーザリーの場合です。

>Northerly Capital Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:502290、検索リンク https://asic.gov.au/

次は表題6番目のコロンバスの場合です。

>Columbus Investment Services Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:221183、検索リンク https://asic.gov.au/

最後は表題7番目のAKRJの場合です。

>AKRJ Financial Services Pty Ltdの所有権及び使用権は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の認可を受けております。AFSL規制番号:533862、検索リンク https://asic.gov.au/


いずれの場合もオーストラリアで金融ライセンスを取得しているという主張のようなので確認を試みました。例によってオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトでまずArquero Investments Pty Ltd」を探してみると以下に示した「Arquero Investments Pty Ltd 」の法人登録が見つかってきました。

法人登録の日付は2013年7月1日となっています。さらにこの法人登録の「Historical details (履歴)」のページの冒頭を以下に示します。

2013年7月1日付で法人登録した時点での法人名は「Cazadores Investments  Pty Ltd」だったことが分かります。現在の法人名、「Arquero Investments Pty Ltd」に変更されたのは2021年6月29日となっています。そしてこの法人登録情報からリンクされている金融ライセンス情報を以下に示します。

この金融ライセンス情報を見ても2009年10月7日にライセンスが取得された時点では法人名が「Cazadores Investments  Pty Ltd」だったこと、現在「Arquero Investments Pty Ltd」に変更されていることが分かります。そしてこの新旧の法人名を検索に掛けてみるとdun & bradstreet (https://www.dnb.com/) という法人情報を提供していると思われるサイトで以下に示した「Arquero Investments Pty Ltd」に関する情報を見つけました。

この「Arquero Investments Pty Ltd」に関する情報の中で色枠で囲った部分を以下に書き出します。

>Address: LEVEL 33 264-278 GEORGE STREET SYDNEY, NEW SOUTH WALES, 2000 Australia

>Website: www.cazadoresinvestments.com

住所と公式サイトのURLアドレスが記されています。まず住所を調べてみるとVittual HQ (https://www.virtualheadquarters.com.au/index.html) というバーチャルオフィス業者の以下に示した拠点の住所に一致するようです。

この住所 (LEVEL 33 264-278 GEORGE STREET SYDNEY, NEW SOUTH WALES, 2000 Australia) に「Arquero Investments Pty Ltd」が実在するかどうかは極めて疑問です。

さらに問題は「Arquero Investments Pty Ltd」のURLアドレスです。

>Website: www.cazadoresinvestments.com

このURLアドレスは本項で検証対象としているArqueroのサイト (https://www.arqueroinv.com/#/) ではありません。アクセスしてみるとオーストラリアの法人が改称する前の「Cazadores Investments  Pty Ltd」と一致する名称のイギリスの会社のサイトであることが分かりました以下にその「Cazadores Investments  Pty Ltd」のサイト (https://www.cazadoresinvestments.com/) の冒頭部の画像を示します。

このサイトを眺めてみましたがArqueroに関する記述は見つかりません。このイギリスの会社とオーストラリアの法人登録および金融ライセンスの関係性がよく分からないのですが、「Cazadores Investments  Pty Ltd」がかつてはオーストラリアに拠点を持っていたがオーストラリアから撤退する際に金融ライセンス付きで法人を売却したという可能性が考えられるかもしれません。そして買い取られた法人の名称が「Arquero Investments Pty Ltd」に変更されたと考えれば最も合理的な説明のように思われます。

同様に表題2番目のOrringaキャピタルのオーストラリアの法人登録を探したところ以下に示すOrringa Capital Partners Pty Ltd」の法人登録情報が見つかりました。

法人登録の日付は2002年7月25日となっています。法人登録から21年以上も経過していることになります。さらにこの法人登録の「Historical details (履歴)」のページの冒頭を以下に示します。

この法人も法人登録してから法人名の変更が行われています。2002年7月の法人登録時から2005年9月まではGIBSON INVESTMENT AND CONSULTING PTY LTD、2005年9月から2007年10月まではATTUNGA CAPITAL PARTNERS PTY LTD、2007年10月以降は現在のORRINGA CAPITAL PARTNERS PTY LTDという法人名であったことが分かります。さらにこの法人登録情報からリンクされている金融ライセンス情報を以下に示します。

この金融ライセンスも法人が登録された2002年7月25日付で取得されています。金融ライセンスが取得されてから21年以上経過していることになります。しかしOrringaキャピタルが21年以上も、あるいはOrringaキャピタルに法人名を変更してからでも16年も前から運営されている金融機関かどうかはかなり疑問です。そこでORRINGA CAPITAL PARTNERS PTY LTDという現在の法人名を検索に掛けてみるとArqueroに関する情報も見つけてきたdun & bradstreet (https://www.dnb.com/) という法人情報を提供していると思われるサイトで以下に示した「ORRINGA CAPITAL PARTNERS PTY LTD」に関する情報を見つけました。

この「Arquero Investments Pty Ltd」に関する情報の中で色枠で囲った部分を以下に書き出します。

>Address: 2 WHALING ROAD NORTH SYDNEY, NEW SOUTH WALES, 2060 Australia

>Website: www.iku.com.au

住所はニューサウスウェールズ州のシドニーになっています。そして気になるのはWeb Siteの項目に記されているURLアドレスが本項で検証しているOrringaキャピタルのサイトのURLアドレス (https://orringacapital.com/#/) とは全く異なることです。そしてこの情報で新たに出てきたOrringaキャピタルのURLアドレス (http://www.iku.com.au/) にアクセスしてみましたが既に閉鎖されているようです。 Orringaキャピタルという名称の法人が2つ以上存在する可能性も考えましたが、実際問題としてOrringaキャピタルという名称の法人登録は1つしか見つかりません。となればこのOttingaキャピタルという法人の公式サイトは比較的最近にURLアドレスが変更されたと考えるのが最も自然と思われます。この場合も法人が売却されるなどして事実上の経営者が交代している可能性を考えざるを得ません。

次は表題3番目のCONFOYの場合です。やはりまず脚注に記されていた法人名「Confoy Investments Pty Ltd」でオーストラリアの法人登録を探すと以下に示す「Confoy Investments Pty Ltd」の法人登録情報が見つかってきました。

法人登録の日付は2016年6月24日となっています。この法人登録については法人名の変更などは示されていません。そしてこの法人登録からリンクされている金融ライセンス情報を以下に示します。

金融ライセンスの取得の日付は法人登録の日付と同じ2016年6月24日、住所はオーストラリア首都特別地域 (ACT)O'Malleyという地域となっています。オーストラリアの首都・キャンベラの郊外、多くの大使館が並ぶ地域のようです。

一方で法人名「Confoy Investments Pty Ltdを検索するとWybrow & Associatesというファイナンシャルプランナーのサイト (https://www.wybrow.com.au/) が見つかりました。このWybrow & Associatesは「Meet the team」のページを見ると代表と社員1名、そして犬1匹からなる小規模のファイナンシャルプランナーのようです。そして以下にはこのWybrow & Associatesのサイトの脚注にある運営者情報、連絡先情報の部分を示します。

黄色の枠で囲った部分にConfoy Investments Pty Ltd」という法人名、「ABN 36 613 228 057」という法人番号、「513055」という金融ライセンスの登録番号が書いてありますが、法人名、法人番号、金融ライセンスの登録番号は上で示した「Confoy Investments Pty Ltd」の法人登録情報や金融ライセンス情報と合致しています。さらに上の画像の右上、緑の枠で囲った部分に記されている住所も金融ライセンス情報に記されていたオーストラリア首都特別地域 (ACT)O'Malleyという大まかな住所と矛盾がありません。Confoy Investments Pty Ltd」はこのWybrow & Associates (https://www.wybrow.com.au/) の運営会社であることになってしまいます。ここで検証しているCONFOYというサイトとこの法人登録や金融ライセンスが対応しているかどうか疑問と考えざるを得ません。

次は表題4番目のアーチウッズですが、オーストラリアの法人登録を探すと以下に示したArchiwoods Capital Pty Ltd」の法人登録情報が見つかってきました。

法人登録の日付は2009年4月8日となっていて登録から14年以上が経過していることになります。但し、「Hitorical details」のページを見るとこの法人は過去に法人名が4回変更されていて現在の「Archiwoods Capital Pty Ltd」という法人名になったのは2021年12月14日となっています。さらにこの法人登録から分かる情報として住所はニューサウスウェールズ州の郵便番号が2134の地域、Burwoodという地域となっています。そしてこの法人登録からリンクされている「Archiwoods Capital Pty Ltd」の金融ライセンスの情報を以下に示します。

この金融ライセンスも2009年4月8日に取得されており、法人登録の日付と一致しています。但しこの金融ライセンス上の本社の所在地はビクトリア州・メルボルンとなっています。法人登録上の所在地であるニューサウスウェールズ州・Burwoodと全く一致しません。どういうことなのかよく分かりません。

ともかく「ARCHIWOODS CAPITAL PTY LTD」という法人がオーストラリアの実在していて金融ライセンスも取得していることは確認されました。ところが「ARCHIWOODS CAPITAL PTY LTD」を検索して気が付きましたが、「ARCHIWOODS CAPITAL PTY LTD」のサイトであると主張する別個のサイトが見つかってきました。以下に見つかってきたサイトの冒頭部の画像を示します。

しかもこのサイトにアクセスすると以下に示す警告文が出てきます。原文とGoogle翻訳による日本語訳を示します。

要するにこの正規のWebサイト (https://archiwoods.com.au/) に対して詐欺的な偽のサイトが存在しているということを警告しています。

>当社ウェブサイト :  https://archiwoods.com.au/

>詐欺ウェブサイト : https://archiwoodsfin.com/#/

そしてここで「The scam website (詐欺ウェブサイト)」とされているのがまさに本項の検証対象であるアーチウッズのサイト (https://archiwoodsfin.com/#/) のサイトです。この新たに見つかってきた「正規のアーチウッズのサイト」についてもきちんとした連絡先情報とか業務内容などの説明がなく、どれほど信頼できるサイトなのかよく分からないのですが、とにかくアーチウッズのオーストラリアの法人登録とか金融ライセンスを取得しているのはこちらのサイトの業者である、すなわち本項で検証しているアーチウッズのサイトは別個のアーチウッズ社が取得している法人登録や金融ライセンスを自社のものであると主張している偽サイトであるという疑いが濃いものと考えざるを得ません。


次は表題5番目のノーザリーの場合です。まずノーザリーの運営会社名となっている「Northerly Capital Pty Ltd」というオーストラリアの法人登録を探して見つかってきた「Northerly Capital Pty Ltd」の法人登録情報を以下に示します。

法人登録の日付は2017年8月1日で法人登録から6年以上経過していることになります。そして以下がこの法人登録情報からリンクされている金融ライセンス情報です。

金融ライセンスは法人登録の日付より1日だけ前、2017年7月31日取得されています。そして住所は西オーストラリア州の州都であるパースの郊外にあるSubiaco (サビアコ) という町のようです。ノーザリーの登録情報だけ見るなら特におかしな部分は見つかりません。

次は表題6番目のコロンバスの場合です。まずやはりオーストラリアの法人登録情報を探すと確かに運営会社「Columbus Investment Services Ltd」のものと思われる法人登録情報が見つかってきました。

この法人登録は2001年2月28日に登録されており、登録から既に22年以上です。そしてこの法人登録で最も気になるのは「Trading name(s)」という項目です。「RECORD FUNDS MANAGEMENT LIMITED」というTrading name (商号) を使っていると書いてあるのです。また以下に示した「Historical details (履歴)」のページを見るとこの法人は2001年に法人登録してから2017年1月20日まで法人名が「RECORD FUNDS MANAGEMENT LIMITED」であったことが分かります。

理由は不明ですが、当初の法人名であった「RECORD FUNDS MANAGEMENT LIMITED」を2017年に現在の法人名である「Columbus Investment Services Ltd」に変更した際にもTrading name (商号) は「RECORD FUNDS MANAGEMENT LIMITED」のままで変更しなかったということと思われます。しかし本項で検証しているコロンバスのサイトを見ても「RECORD FUNDS MANAGEMENT LIMITED」というTrading name (商号) は見当たりません。コロンバスの場合も無関係の法人と同じ名称のサイトを立ち上げているだけで無関係なのではないかという疑いを持たざるを得ません。但し「Columbus Investment Services Ltd」という法人名や「RECORD FUNDS MANAGEMENT LIMITED」というTrading name (商号) を検索してもここで検証しているコロンバスのサイトと別個の上に示した法人登録と対応するのではないかと思われるサイトは見つかりません。既にサイトを閉鎖して休眠状態にある可能性も考えられますが、かなり怪しい状況であることは確かです。

ともかくこの法人登録からリンクされている以下の金融ライセンス情報も確認することが出来ました。

どういうことなのか理解不能なのですが、この金融ライセンスの登録日は法人登録の日付である2001年2月28日よりも3ヵ月程早い2000年11月22日に取得されています。住所はニューサウスウェールズ州のシドニーになっています。

次は表題最後のAKRJの場合です。やはりABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) で検索すると運営会社である「AKRJ Financial Services Pty Ltd」のものと思われる法人登録が見つかります。

法人登録の日付は2021年8月10日です。他の法人登録と比べればかなり新しい部類ですが、それでも法人登録は2年以上前です。さらに以下はこの法人登録からリンクされている金融ライセンス情報です。

金融ライセンスの取得日は法人登録の日付と同じ2021年8月10日、所在地はビクトリア州、メルボルンの郊外にあるMount Waverleyという町になっています。

以上、本項で検証対象としている7つのサイトについて確かにオーストラリアの法人登録や金融ライセンス情報が確かに見つかります。しかし一方で7つのサイトと法人登録や金融ライセンスが本当に対応しているのか疑問があります。

そこで本項で検証している7つのサイトのWho Is 情報を確認しました。まずArqueroのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年9月10日となっていてかなり新しいサイトということになります。またオーストラリアの法人登録とか金融ライセンスの日付よりもずっと後になって開設されたことにもなります。上に示した法人登録や金融ライセンスがここで検証しているArqueroのサイトに本当に対応しているのかどうかさらに疑問を感じます。

さらに上のWho Is 情報の赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報は大半が非開示になっていますが、所在地が香港ということだけが分かります。オーストラリアの法人登録や金融ライセンスはダミーである可能性がここでも示唆されるように思われます。

次はOrringaキャピタルのサイトのWho Is情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年828日となっていてやはり非常に新しいサイトであることが分かります。Arqueroの場合と同じで法人登録の日付や金融ライセンスの取得日からかなり経過してから立ち上げられたサイトということになります。また赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報の部分を見るとこれもArqueroの場合と同じで殆どの項目が非開示となっていて登録者の所在地が香港ということだけが示されています。この場合もオーストラリアの法人登録とか金融ライセンスはダミーという可能性を考えざるを得ません。

次は表題3番目のCONFOYのサイト (https://confoymarket.com/#/) のWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年10月4日となっていてArquero、Orringaキャピタルのサイトよりもさらに新しいサイトということになります。赤枠で囲った部分にある登録者情報についてもArquero、Orringaキャピタルと同じで登録者の所在地が香港であるということだけしか開示されていません。

次は表題4番目のアーチウッズのサイトのWho Is 情報を示します。

サイトの登録・開設日は2023年10月15日となっていてやはりかなり新しいサイトです。赤枠で囲った部分にある登録者情報は他の3つのサイトの場合と同じで登録者の所在地が香港であるということだけしか開示されていません。

最後は表題5番目のノーザリーのサイトのWho Is 情報です。

このノーザリーのサイトは黄色の枠で囲った部分を見ると2023年10月27日となっていて本項で検証している5つのサイトの中でも最も新しいサイトです。赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報はやはり殆どの項目が非開示で分かるのは所在地が香港であることだけです。

次は表題6番目のコロンバスのサイトのWho Is 情報です。

サイトの登録・開設日は2023年11月8日です。さらに新しいサイトとなっています。また赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を見るとやはり所在地が香港であるということだけ開示されている状況です。

最後はAKRJのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

サイトの登録・開設日は2023年10月26日、登録者の情報で開示されているのはやはり所在地が香港であるということだけです。


以上、7つのサイトについてオーストラリアの法人登録、金融ライセンスの日付とWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日を以下にまとめます。

サイト名 法人登録日付 金融ライセンス日付 Who Is 情報の登録・開設日

Arquero 2013年7月1日 2009年10月7日 2023年9月10日

Orringa 2002年7月25日 2002年7月25日 2023年8月28日

CONFOY 2016年6月24日 2016年6月24日 2023年10月4日

アーチウッズ 2009年4月8日 2009年4月8日 2023年10月15日

ノーザリー 2017年8月1日 2017年7月31日 2023年10月27日

コロンバス 2001年2月28日 2000年11月22日 2023年11月8日

AKRJ 2021年8月10日 2021年8月10日 2023年10月26日


いずれのサイトでも法人登録や金融ライセンスの取得の日付と比べてサイトのWho Is 情報に示されているサイトの登録・開設日は非常に新しく、この検証を書いている2023年12月上旬時点で開設からせいぜい3ヶ月程度しか経過していません。法人登録や金融ライセンスに対応する別個の法人が見つかる場合もあることなど考えると本項で検証しているサイトが見つかってきた法人登録や金融ライセンスに相当しているのかはかなり疑問です。またこれらのサイトは明らかに同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトであるのに法人登録情報や金融ライセンス情報に記されている住所はオーストラリア国内でも互いにかなり離れた場所になっているのはおかしいです。むしろ別個の法人、特に既に休眠状態にあるような別個の法人の金融ライセンスを見つけ出して自らのサイトの金融ライセンスであると虚偽の主張をしているのではないかという疑いがかなり濃厚と考えられます。

改めて結論するまでもないと思いますが、本項で検証したArqueroOrringaキャピタル、CONFOY、アーチウッズ、ノーザリー、コロンバス、AKJRという7つのサイトは上で検証したAWHINAのサイトと酷似していること、少なくともArquero、Orringaキャピタル、アーチウッズ、ノーザリー、コロンバスの5つのサイトについて「雑記2」で説明している非常に被害者が多いと思われるLINEのグループを勧誘の場とする勧誘が行われている疑いがあること、AWHINAのサイトが短期間でしかも何の告知もなく閉鎖されたこと、情報開示が明らかに不充分、不適切であることなど考えるといずれのサイトも投資先として到底信用出来るとは思えません。そもそも明らかに同じテンプレートから量産されたと思われる互いに非常によく似たサイトがAWHINAを含めると少なくとも8つも確認されるだけで明らかに異様であり、非常に危険と考えざるを得ません。さらにArqueroやノーザリーでは実際に出金出来なくなったという報告も出ています。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

本項で検証した7つのサイトと非常によく似た、同じテンプレートから同じグループによって量産されたと思われるサイトがさらに見つかってきました。「検証72」で検証しているので参照してください。「検証72」で検証しているサイトの中には本項で検証したOrringaキャピタルと同名でURLアドレスだけ微妙に異なるサイトも含まれています。


●iReality (アイリアリティ https://irealityinvest.com/#/、スマホ用サイト:https://irealityinvest.com/mobile/#/)

●ROFLLEX (https://rofllexcapital.com/#/、スマホ用サイト:https://rofllexcapital.com/mobile/#/)

●LUGARD (https://lugardcap.com/#/、スマホ用サイト:https://lugardcap.com/mobile/#/)

●NGUYE (https://nguyes.com/#/、スマホ用サイト:https://nguyes.com/mobile/#/market)

最初のアイリアリティはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、ROFLLEX、LUGARD、NGUYEの3つは後で見つかってきたアイリアリティとよく似たサイトです。さらにこれらのサイトは上で検証してきたウィンストンキャピタル以下の4つのサイト (ウィンストン キャピタル、トープ ファイナンシャル、AUSDEN、APOLLAN)、あるいは同じく上で検証したAWHINA (改定後)、Arqueroなど5つのサイト (AWHINA (改定後)、Arquero、Orringaキャピタル、CONFOY、アーチウッズ) と部分的にですが似ている部分があり、同じグループによるサイトと考えられるのでここで検証します。まず最初のアイリアリティについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年11月18日投稿

詳しい状況は分かりませんがLINEのオープンチャットでアイリアリティというサイトでの投資を勧誘されたようです。これも「雑記2」で説明している勧誘の手口による勧誘ではないかと思われます。とにかくこの質問に出てきたサイトの冒頭部の画像を以下に示します。さらに表題2番目のROFLLEX、3番目のLUGARD、4番目のNGUYEについてもサイト冒頭部の画像を示します。

アイリアリティ (https://irealityinvest.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

▼ROFLLEX (https://rofllexcapital.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

▼LUGARD (https://lugardcap.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

▼NGUYE (https://nguyes.com/#/) [表示言語:英語、香港語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語]

これら4つのサイトはこの冒頭部を見ただけで互いに非常によく似ているのが明らかです。さらにこれら3つのサイトが互いに非常によく似ているのはこの冒頭部だけではありません。

例えば以下には口座開設画面を比較します。左下から右下に向けてアイリアリティの口座開設画面 (https://irealityinvest.com/exchange/register?lng=ja) → ROFLLEXの口座開設画面 (https://rofllexcapital.com/exchange/register?lng=ja) → LUGARDの口座開設画面 (https://lugardcap.com/exchange/register?lng=ja) の順で画像を示します。

これら3つのサイトの口座開設画面は互いに全く同じに見えます。

さらに以下には左下から右下に向けてNGUYEの口座開設画面 (https://nguyes.com/exchange/register?lng=ja) → ウィンストンキャピタルの口座開設画面 (https://winstoncapitals.com/exchange/sign-up)Arqueroの口座開設画面 (https://www.arqueroinv.com/exchange/register?lng=ja) という順で3つの画像を示します。

タイトルがNGUYEの場合のみ「新規作成」になっているなど細かな違いはありますがやはりアイリアリティなどの口座開設画面と明らかに似ています。

さらに以下ではスマホ用のサイトを比較します。まずアイリアリティのスマホ用サイトのトップページ (https://irealityinvest.com/mobile/#/) とログイン画面 (https://irealityinvest.com/mobile/#/login) の画像を示します。

次いで表題2番目のROFLLEXのスマホ用サイト (https://rofllexcapital.com/mobile/#/) とスマホ用サイトのログイン画面 (https://rofllexcapital.com/mobile/#/login) を示します。

表題3番目のLUGARDのスマホ用サイト (https://lugardcap.com/mobile/#/) とスマホ用サイトのログイン画面 (https://lugardcap.com/mobile/#/login) を示します。

最後に表題4番目のNGUYEのスマホ用サイト (https://nguyes.com/mobile/#/market) とスマホ用サイトのログイン画面 (https://nguyes.com/mobile/#/login) を示します。

これら4つのスマホ用サイトはやはり互いに似ています。そしてこれらのサイトには冒頭にHang Seng China-Affiliated Corporations Index (HSCCI、ハンセン中国レッドチップ指数 )Hang Seng Index (HSI、香港ハンセン株価指数)Hang Seng China Enterprises Index (HSCEI、ハンセン中国企業指数) といった香港株式市場の指数が並んで示されているなど香港の株式市場に重点を置いているようです。

そしてこれらのスマホ用画面、スマホ用サイトのログイン画面はウィンストン キャピタルなど4つのサイトのスマホ用サイト/スマホ用サイトログイン画面とは似ていませんが、Arquero、Orringaキャピタル、CONFOY、アーチウッズの4つのサイトで確認されているスマホ用サイトとそのログイン画面と似ています。以下にはArqueroのスマホ用サイトとスマホ用サイトのログイン画面の画像を比較の為に再掲します。

やはり全く同じという訳ではありませんがアイリアリティのスマホ用サイトのトップページとログイン画面がArqueroなど4つのサイトのスマホ用画面、とスマホ用サイトのログイン画面と似ていることは間違いありません。

さらにPC用サイトのトップページに戻って上に示した冒頭部に続いては以下に画像を示す6項目の投資対象を説明している部分が出てきます。アイリアリティ → ROFLLEX → LUGARD → NGUYE という表題と同じ順で4枚の画像を以下に示します。

この部分で表題の3つのサイトは全く同じで株式、債券、投資信託、外国為替、貴金属、デジタル通貨の6つの投資対象が示されています。上で検証したウィンストンキャピタルやArqueroなどのサイトにも取引対象について説明する部分がありますが、その部分でアイリアリティのサイトと似ているかどうかは微妙です。以下はArqueroのサイトのトップページにある取引対象を説明する部分の画像の再掲で同じく6項目の取引対象が挙げられていますが、重複しない投資対象もありますし、似ているかどうか微妙なところです。

また以下ではアプリをダウンロード出来るようになっている部分を比較してみます。まず表題の4つのサイトについて表題と同じアイリアリティ → ROFLLEX → LUGARD → NGUYEという順で画像を示します。

表題の4つのサイトはこの部分でも互いに全く同じで区別出来ません。さらに比較対象として上で検証した2つのサイトについてウィンストンキャピタル → Arqueroという順で相当すると思われるアプリをダウンロード出来る部分の画像を示します。

WINDOWS、Mac OS、Android、iPhoneの4種に対応したアプリが用意されているという点は同じなのですが、似ていると断言できるほど似ているとは思えません。

次に示すのはアイリアリティのサイトで「信頼できる國際プラットフォーム」と題された部分です。やはり表題と同じアイリアリティ → ROFLLEX → LUGARD → NGUYEという順で4枚の画像を示します。

この部分でも4つのサイトは全く同じで顧客数が600万人以上、顧客の資産高が1000億ドル以上といった数字が記されていますが、この数字が事実かどうかについては非常に疑問があります。この点についてはまた後述します。

次に以下に示すのはアイリアリティのサイトでメニューバーの「取引商品」という項目から選択出来る「商品」に関する取引対象の説明のサブページ (https://irealityinvest.com/#/goodsTradingSK) の冒頭部です。

同様に表題2番目のROFLLEXのサイトの「商品」に関する取引対象の説明のサブページ (https://rofllexcapital.com/#/goodsTradingSK) の冒頭部、3番目のLUGARDのサイトの「商品」に関する取引対象の説明のサブページ (https://lugardcap.com/#/goodsTradingSK) の冒頭部、4番目のNGUYEのサイトの「商品」に関する取引対象の説明のサブページ (https://nguyes.com/#/goodsTradingSK) の冒頭部についても以下に画像を順に示します。

このサブページの比較でも表題の4つのサイトは互いに非常によく似ています。さらにこのサブページを見て直ぐに気が付きましたが、 ウィンストンキャピタルArqueroなど上で検証したサイトにもこれによく似たサブページがあります。まず ウィンストンキャピタルの相当すると思われるサブページ (https://winstoncapitals.com/#/goodsTrading) の冒頭部を以下に示します。 

次はArqueroの相当すると思われるサブページ (https://www.arqueroinv.com/#/goodsTrading) の冒頭部を示します。

ウィンストンキャピタル、Arqueroのサブページが本項で検証している4つのサイトのサブページに似ているのが分かると思います。特にアイリアリティのサイトのサブページはArqueroのサイトのサブページと明らかに似ています。

例えばいずれのサイトでも「公正な取引環境」「取引の柔軟性」「安定した取引プラットフォーム」「5X24時間の専門家サービスを提供する」と題された4項目の特長を説明している文章が並んでいます。4項目の説明を5つのサイトで比較すると4つの項目は題目が共通であるだけでなく、本文も互いに非常によく似ています。

さらにこれらのサイトに共通して同じサブページには商品 (コモディティ) 取引の条件をまとめた表が出てきます。その表をアイリアリティ → ROFLLEX → LUGARD → NGUYE → ウィンストンキャピタル → Arqueroという順で以下に示します。

表のタイトルは4番目のNGUYEの場合を除いて「競争力のある商品契約価格」で共通していますし、活字の大きさなどは異なっても表の記載内容は互いに全く同じです。「OIL」という項目の「契約仕様」という項目はいずれのサイトでも「1000 たる」となっています。「たる」という平仮名表記には違和感がありますし、これはおそらく原油の量を表記するのに使われる「barrels (バレル)」の直訳でしょう。本来ならば無理やり日本語に訳さずにそのまま「バレル」と書くのが正しいと思われます。そして6つのサイトに共通してこの「たる」という不自然な平仮名表記が用いられているということはこれらのサイトが同じテンプレートを用いて立ち上げたサイトであることを示しているとしか思われません。

さらに以下はサイトの脚注部分にあるメールアドレスを示している部分の比較です。やはりアイリアリティ → ROFLLEX → LUGARD → NGUYE → ウィンストンキャピタル → Arqueroという順で画像を以下に示します。

アイリアリティ

>お問い合わせ

>iReality Investments Limited

>E-mail:Info@irealityinvest.com

ROFLLEX

>お問い合わせ

>Rofllex Capital Limited

>E-mail:Info@rofllexcapital.com


▼LUGARD

>お問い合わせ

>Lugard Capital Limited

>E-mail:Info@lugardcap.com

NGUYE

>お問い合わせ

>Nguye Group Limited

>E-mail:Info@nguyes.com

▼ウィンストンキャピタル

>お問い合わせ

>Winston Capital Partners Pty Ltd

>E-mail:support@winstoncapitals.com

Arquero

>お問い合わせ

>Arquero Investments Pty Ltd

>E-mail:info@arqueroinv.com

このメールアドレスが示されている部分についてもこれら6つのサイトは互いに非常によく似ています。いずれのサイトでもメールアドレスの下にはTwitter、gmail、Facebook、Instagramなど7個のアイコンが同じ並び順で並んでいて一見するとSNSの公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらのリンク先はそれぞれのSNSのトップページになっています。例えばTwitterの小鳥のアイコンのリンク先はTwitter (現・X) のトップページ (https://twitter.com/home) になっていて公式アカウントへのリンクにはなっていません。TwitterがXに名称変更したのが2023年7月24日であり、かなりの時間が経過しているのに相変わらずTwitter時代の小鳥のアイコンが用いられていることにも違和感があります。公式アカウントが存在するように見せかけているだけとしか思われません。またこの部分が3つのサイトで互いによく似ていることもこれらのサイトが同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトであることを示していると思います。

さらに本項で検証している4つのサイトの脚注部分にはウィンストンキャピタルArqueroの場合と同様、金融ライセンスに関する記述が出てきます。以下にその部分の画像をやはり表題と同じアイリアリティ → ROFLLEX → LUGARD → NGUYEという順で示し、活字が小さいので記述内容をそれぞれ書き出します。

>免許あり

>iReality は、プロの投資家にサービスを提供するグループ傘下の取引プラットフォームです。 証券先物委員会 (SFC) の監督下にあるライセンシーの CE ライセンス中央番号は AGK111 です。問い合わせリンク: https://apps.sfc.hk/publicregWeb/searchByName?locale=en

>免許あり

>Rofllex は、プロの投資家にサービスを提供するグループ傘下の取引プラットフォームです。 証券先物委員会 (SFC) の監督下にあるライセンシーの CE ライセンス中央番号は BRJ807 です。問い合わせリンク: https://apps.sfc.hk/publicregWeb/searchByName?locale=en

>免許あり

>Lugard は、プロの投資家にサービスを提供するグループ傘下の取引プラットフォームです。 証券先物委員会 (SFC) の監督下にあるライセンシーの CE ライセンス中央番号は BSR864 です。問い合わせリンク: https://apps.sfc.hk/publicregWeb/searchByName?locale=en

>免許あり

>Nguye Group はこのウェブサイトの所有権と使用権を所有しており、米国金融犯罪取締ネットワーク (FinCEN) の認可および監督を受けています。 MSB 登録番号:31000214348898、クエリリンク https://www.fincen.gov/msb-state-selector


上で検証したウィンストンキャピタルやArqueroなどのサイトでは全てオーストラリアで金融ライセンスを取得しているという主張だったのですが、アイリアリティRofllex、 LUGARDの3つのサイトの場合は香港のSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC https://www.sfc.hk/en/) で金融ライセンスを取得しているという主張になっています。また表題4番目のNguyeの場合には米国金融犯罪取締ネットワーク (FinCEN) で認可を受けているとなっています。上で検証したウィンストンキャピタルやArqueroなどのサイト、本項で検証している3つのサイトはここまで示してきたように互いに非常に似ており、同じグループによるサイトとしか思われないのですが、ライセンスの取得登録先がオーストラリア、香港、アメリカに分かれていることについてかなり違和感があります。

ともかく本項で検証している4つのサイトについて主張されているライセンスの確認を試みることにしました。まず最初のアイリアリティの場合ですが、脚注に記されているSFCの「問い合わせリンク」 (https://apps.sfc.hk/publicregWeb/searchByName?locale=en) から探すと確かに「iReality Investments Limited」の登録情報が見つかってきました。以下に登録情報の一部を示します。

まず赤枠で囲った部分に「iReality Investments Limited」の登録情報であることが示されています。そして上の画像の下端、青枠で囲った部分にライセンス登録の日付が2005年5月20日であることが示されています。18年以上前に取得されているライセンスであることになります。さらにこの続きを以下に示します。

ピンク色の枠で囲った部分に「iReality Investments Limited」の住所、上の画像の下端、水色の枠で囲った部分にウェブサイトのURLアドレスが記されています。

住所: 6/F, Seapower Industrial Centre, 177 Hoi Bun Road, Kwun Tong, Kowloon, Hong Kong

ウェブサイト: www.irg.biz

結論から言えばこの金融ライセンスは本項で検証対象としているアイリアリティ (https://irealityinvest.com/#/) の取得している金融ライセンスではなく、別個の「iReality Investments Limited」のライセンスであると考えられます。この登録を得ている「iReality Investments Limited」のウェブサイトとして記されているURLアドレス (www.irg.biz) は本項で検証しているサイトのURLアドレス (https://irealityinvest.com/#/) と全く異なります。ちなみにこのライセンス情報に記されていたURLアドレス (www.irg.biz) にアクセスしてみましたが既に閉鎖されているようでアクセス出来ません。おそらくこの金融ライセンスを取得した「iReality Investments Limited」は休眠状態あるいは事業停止したが金融ライセンスは停止されておらず、無関係のグループが同じ「iReality Investments Limited」という名称語って立ち上げたいわばクローンサイトが本項の検証対象であるアイリアリティのサイト (https://irealityinvest.com/#/) ではないかと考えられます。

一方で本項で検証しているサイトのWho Is 情報を以下に示しますが、このサイトは2023年11月1日に立ち上げられたばかりのサイトです。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が2023年11月1日であると記されていてかなり新しいサイトであることが分かります。香港のSFCの金融ライセンス情報に記されていたライセンス登録の日付が2005年5月20日ですから明らかにオカシイです。またこのWho Is 情報で赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が示されていますが、登録者情報の殆どの項目が非開示となっていて開示されているのは所在地が香港であるということだけです。

さらにこのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のような結果になりました。

何しろサイトが非常に新しいのですから当然とも言えますが、1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下 (n/a) になっています。

上で示したようにアイリアリティのサイトのトップページにある「信頼できる国際プラットフォーム」と題された部分には顧客数が600万人以上、顧客の資産高が1000億ドル以上といった数字が記されていますが、何しろサイトが立ち上げられてから1ヵ月未満ですし、本当に600万人以上もの顧客がいるならiReality (アイリアリティ) について検索すれば山ほど情報が出てくるはずですが、殆ど情報は見つからないのですから600万人以上の顧客がいるという主張はデタラメとしか思えません。

次に表題2番目のROFLLEXの場合です。やはり香港のSFCのサイトでライセンス情報を探すと確かにRofllex Capital Limited (BRJ807) の登録情報が見つかりました。

青枠で囲った部分に記されている登録の日付は2021年12月10日となっています。さらに「Regulated activity」というSFCが認可している業務内容を示していると思われる部分を見ると「Advising on Securities (証券に関するアドバイス)」「Asset Management (資産運用)」となっています。このSFCが認めている業務内容では本項で検証しているROFLLEXのサイトのサイトで扱っているような株式などの売買が可能かどうか極めて疑問です。さらに以下は同じライセンス情報の連絡先情報のサブページの画像です。

住所、メールアドレス、ウェブサイトのURLアドレスという項目が並んでいます。以下に書き出します。

>Business Address: Office 1P, 1/F, Beverly House,, 93-107 Lockhard Road, Wanchai, Hong Kong, Hong Kong*

>Email address: lulu.liu@rofllex.com

>Website address: lulu.liu@rofllex.com

どういうことなのか全く分かりませんが、ウェブサイトのURLアドレスの項目にメールアドレスが記されています。そしてこのメールアドレスは本項で検証しているROFLLEXのサイトの脚注に記されていたメールアドレス (Info@rofllexcapital.com) とは全く異なります。このライセンス情報のROFLLEXとここで検証しているROFLLEXとは全く別個ではないかという可能性を考えざるを得ません。そして以下は本項で検証しているROFLLEXのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が2023年11月27日であると記されていて上で示したアイリアリティのサイト (登録・開設日は2023年11月1日) よりもさらに新しいサイトであることが分かります。香港のSFCの金融ライセンス情報に記されていたライセンス登録の日付が2021年12月10日ですからやはりサイトが開設されるよりもちょうど2年ほど前にライセンスが取得されていたことになってしまいます。尚、このWho Is 情報で赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が示されていますが、登録者情報の殆どの項目が非開示となっていて開示されているのは所在地が香港であるということだけです。

さらにこのROFLLEXのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のような結果になりました。

要するにアイリアリティのサイトと同じでアクセス数は検出限界以下という結果になっています。このROFLLEXのサイトについても「信頼できる国際プラットフォーム」と題された部分に記されていた顧客数が600万人以上といった記述はデタラメとしか思えません。

サイトの開設日よりも香港のライセンスの取得の日付が2年も前であるということからこのROFLLEXの場合も別個のROFLLEXという名称のサイトが存在する、メールアドレス (lulu.liu@rofllex.com) のドメイン名 (rofllex.com) と一致するURLアドレスで別個のROFLLEXという名称のサイトが存在しているのではないかと考えて探してみましたが、「rofllex.com」というドメイン名が2021年2月に登録されていることは確認されたもののサイトは見つかりません。既に閉鎖されているのかもしれません。とにかくこの香港のSFCのライセンスは本項で検証しているROFLLEXのサイトに対応するものではない可能性が高いように思われます。

次は表題3番目のLUGARDがやはり香港のSFCでライセンスを得ているという主張の確認を試みました。アイリアリティやROFLLEXの場合と同様に香港SFCのサイトでサイトの脚注部分に記されていた運営法人名の「Lugard Capital Limited」を検索すると以下に示し「Lugard Capital Limited」の登録情報が見つかりました。

青枠で囲った部分に記されている登録の日付は2023年3月13日となっています。さらにこの登録情報の住所など連絡先情報の項目は以下のようになっています。

住所: Units 1205-1206, 12th Floor, Kinwick Centre, No.32 Hollywood Road, Central, Hong Kong, Hong Kong*

メール: contact@lugardcapital.com

「Website address」という項目もあるのですが空欄になっています。公式サイトが存在していないのか、それとも存在しているけれども登録情報には含まれていないのか分かりませんが、少なくともメールアドレスは本項で検証しているLUGARDのサイトの脚注部分に記されていたメールアドレス (Info@lugardcap.com) とは全く異なります。またLUGARDのサイトについてもWho Is 情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年10月18日になっています。香港SFCでの金融ライセンスの日付は2023年3月13日ですからやはりサイトの開設よりも金融ライセンス取得の方が7ヶ月ほども早いことになります。メールアドレスが全く一致しないことと併せてやはり香港の金融ライセンスを取得している「Lugard Capital Limited」と本項で検証しているLUGARD (https://lugardcap.com/#/) というサイトの運営法人である「Lugard Capital Limited」は別個ではないかと疑わざるを得ません。


最後に表題4番目のNGUYEのサイトの運営会社であるNguye GroupがFinancial Crimes Enforcement Network (FinCEN 米国金融犯罪取締ネットワーク) の認可を受けているという件です。NGUYEのサイトの脚注に記されていたFinCENのサイトの登録を確認出来る検索ページ (https://www.fincen.gov/msb-state-selector) のリンクから「Nguye Group」の登録を探してみると確かに以下の登録情報が見つかってきました。

この登録の日付は2022年4月21日、住所は以下のようになっています。

>7350 West Alamed a Suite 590, Lakewood, CO. 80226

住所はアメリカのコロラド州、Lakewood (レークウッド) という街になっています。

そしてこのNGUYEのサイトについてもWho Is 情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年12月19日となっていて本項で検証している3つのサイトの中でも最も新しいサイトということになります。FinCENの登録の日付が2022年4月21日ですからサイトが開設されるよりも1年8ヶ月も前にFinCENで登録を得ていたことになってしまいます。また上に示したWho Is 情報の赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報はやはり殆ど非開示ですが、所在地が香港であることだけは示されています。FinCENの登録情報では所在地がアメリカのコロラド州になっているのですからどういうことなのか解釈が困難です。

そもそもFinCENで登録を得ているという主張は本サイトで検証しているサイトでしばしば出てくる主張ですが、FinCENは金融ライセンスを審査、付与する権限を持った組織ではありません。Financial Crimes Enforcement Network (FinCEN 米国金融犯罪取締ネットワーク) という組織名からもある程度推測できるようにこれはマネーロンダリングなど金融犯罪を防ぐのが目的の組織のようです。FinCENのサイトの「Mission (使命)」というサブページには以下のように書かれています。原文とGoogle翻訳による日本語訳を示します。

FinCENに登録があるとしてもそれは金融機関としての信頼性を示すようなものではないということです。


改めて結論するまでもないと思いますが本項で検証した4つのサイトは到底信用できるサイトとは思われません。情報開示が不充分、不適切ですし、これらのサイトは上で検証したウィンストン キャピタルやArqueroなど出金に困難が生じているという報告が確認されている複数のサイトと明らかに似ていて同じテンプレートから量産されたサイトと思われ、当然組織的な繋がりがある、要するに同じグループが関与している危険なサイトとしか思われません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。